JP3709849B2 - ユニットルームの接合構造 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニットルームの接合構造に関し、具体的には、隣り合うユニットルームどうしを連結接合させるのに有用なユニットルームの接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、隣り合うユニットルームどうしを接合させるのに有用なユニットルームの接合構造が考えられていたものであった。
【0003】
具体的に、従来のユニットルームの接合構造としては、図9および図10に示すごとく、フレーム構造をなしているシステムバス側壁パネル(3a)やユニット洗面室側壁パネル(3b)といったように、それぞれのユニットルーム(1)の壁部(3)どうしの間に形成されていて、このようなフレーム構造をなしている壁部(3)どうしの間で1個ないし複数個の接合金具(2)を介在させるように取り付けて、この1個ないし複数個の接合金具(2)にて同ユニットルーム(1)どうしを連結接合させていたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなユニットルームの接合構造においては、壁部(3)の構造がどちら側のユニットルーム(1)ともフレーム構造であるために、接合金具(2)を介在させるようにして取り付けて、隣り合うユニットルーム(1)どうしを接合させることができるものであるが、壁部(3)の構造が少なくともどちらか一方でも鋼鈑パネルで形成されている場合、同鋼鈑パネルが薄い板状のものであるために、接合しようとする際に、同鋼鈑パネルが折れ曲がったりなどしやすくて、接合金具(2)を介在させるようにして取り付けることはできないものであり、その結果、ユニットルーム(1)どうしを連結接合させることができないものであった。
【0005】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、ユニットルームの壁部の構造が鋼鈑パネル状のものであっても、ユニットルームどうしを接合させることができるユニットルームの接合構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るユニットルームの接合構造は、隣り合うユニットルーム(1)どうしを接合金具(2)を介して接合させるユニットルームの接合構造であって、上記接合金具(2)の一方の端部(2a)を斜めカットした形状になしたとともに、この接合金具(2)の一方の端部(2a)を片側のユニットルーム(1)の壁部(3)に突き合わせてジョイナー(4)に固定し、同接合金具(2)の他方に凹部(5)を設けて、この凹部(5)に嵌合するように上記片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)にピン(6)を設けて、このピン(6)が上記凹部(5)に嵌合するのに上記接合金具(2)が下方に回転するものであることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項2に係るユニットルームの接合構造は、上記接合金具(2)の一方の端部を上方から下方へ向けて水平になる位置まで回転することができるように斜めカットした形状になしたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態に係る図面に基づいて詳しく説明する。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した要部の斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した要部の側面図である。図3は、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示し、接合金具の一方の端部を片側のユニットルームの壁部に突き合わせてジョイナーに固定する際の様子を示した要部の斜視図である。図4の[1]〜[3]のいずれも、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示し、片側のユニットルームと隣り合う他のユニットルームの壁部にピンを設けるまでの様子を示した要部の斜視図である。図5の[1]〜[3]のいずれも、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示し、ピンが凹部に嵌合するのに接合金具が下方に回転して接合が完結するまでの様子を示した要部の斜視図である。図6は、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示したさらに要部のみの側面図である。図7は、本発明の他の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した断面図である。図8は、本発明のさらに他の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した断面図である。
【0010】
本発明のユニットルームの接合構造は、図1ないし図8に示すごとく、隣り合うユニットルーム(1)どうしを接合金具(2)を介して接合させるユニットルームの接合構造であって、上記接合金具(2)の一方の端部(2a)を斜めカットした形状になしたとともに、この接合金具(2)の一方の端部(2a)を片側のユニットルーム(1)の壁部(3)に突き合わせてジョイナー(4)に固定し、同接合金具(2)の他方に凹部(5)を設けて、この凹部(5)に嵌合するように上記片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)にピン(6)を設けて、このピン(6)が上記凹部(5)に嵌合するのに上記接合金具(2)が下方に回転するものである。
【0011】
上記ユニットルーム(1)は、図1、図7および図8に示すごとく、隣り合って複数設けられているものである。このユニットルーム(1)としては、様々な形態のものを形成することができるものであるが、例えば、システムバスや洗面室ユニットなどが形成されているものである。そして、このユニットルーム(1)の裏面側には、例えば、断熱材(10)が取り付けられていて、保温性などが考慮されているものである。
【0012】
上記接合金具(2)は、図1、図7および図8に示すごとく、上記隣り合うユニットルーム(1)どうしの間に介在することによって接合させているものである。この接合金具(2)の一方の端部(2a)は、斜めカットした形状になしているものである。そして、この接合金具(2)の一方の端部(2a)を片側のユニットルーム(1)の壁部(3)に突き合わせてジョイナー(4)に固定しているものである。このジョイナー(4)は、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであるときに同壁部(3)を組み立てる際に使用されるものである。しかも、このジョイナー(4)は、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであるときに同壁部(3)を補強する役割も果たしているものである。この接合金具(2)の一方の端部(2a)先端は、上記壁部(3)と接する位置で固定されているものである。
【0013】
また、上記接合金具(2)をジョイナー(4)に固定する際に、例えば、図1ないし図3、図6に示すごとく、固定ビス(7)が用いられているものである。この固定ビス(7)を取り付けるのに上記接合金具(2)の一方の端部(2a)に予め穴加工が施されていることは言うまでもないことである。そして、この接合金具(2)の存在により、上記隣り合うユニットルーム(1)を施工する際の壁部(3)と壁部(3)とが開かないように確実に位置決めしているものである。
【0014】
上記凹部(5)は、図1、図5の[1]〜[3]および図6に示すごとく、上記接合金具(2)の一方の端部(2a)とは反対側の同接合金具(2)の他方に設けられているものである。この凹部(5)のサイズや形状としては、特に制限されるものではなく、上記ピン(6)が確実に嵌合することができるものであればどのようなものであってもかまわないものである。
【0015】
上記ピン(6)は、図1、図5の[1]〜[3]および図6に示すごとく、上記片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)に設けられるものであり、しかも、上記凹部(5)に嵌合するように設けられているものである。そして、本発明においては、このピン(6)が上記凹部(5)に嵌合するのに上記接合金具(2)が下方に回転するものである。このピン(6)を取り付けて設けるのに、図1や図4の[1]〜[3]および図6に示すごとく、キリ(9)にて予め穴加工が施されていることは言うまでもないことである。
【0016】
本発明は、このような構成をとることによって、図5の[1]〜[3]に示すごとく、その一方の端部(2a)を片側のユニットルーム(1)の壁部(3)に突き合わせてジョイナー(4)に固定されている接合金具(2)は、同接合金具(2)の一方の端部(2a)先端を回転軸として同接合金具(2)の他方を上方に回転させて、片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)に設けられたピン(6)をたたき込んで凹部(5)に嵌め込むことにより、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであっても、壁部(3)が折れ曲がったり変形したりすることなく、ユニットルーム(1)どうしを確実に接合させることができるものである。
【0017】
すなわち、本発明は、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであっても、ユニットルーム(1)どうしを接合させることができるものである。
【0018】
なお、上記片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)に設けられたピン(6)にたたき込む際に、図5の[1]〜[3]に示すごとく、必要に応じて、ハンマーなどの道具が用いられたとしてもかまわないものである。
【0019】
また、図1ないし図3、図5の[1]〜[3]に示すごとく、上記接合金具(2)の一方の端部(2a)を上方から下方へ向けて水平になる位置まで回転することができるように斜めカットした形状になしていると、ピン(6)が接合金具(2)の凹部(5)に嵌合する際に、このような上方から下方へ向けて水平になる位置まで回転することができるように斜めカットした形状であることにより、接合金具(2)としては不必要な部分まで回転することなく、ピン(6)が接合金具(2)の凹部(5)により一層確実、かつ、スムーズに嵌合するものとなり、非常に好ましいものである。
【0020】
なお、本発明のユニットルームの接合構造としては、図4の[1]〜[3]および図8に示すごとく、一方、または両側のユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が壁フレーム(8)で形成されていても採用することができるのは言うまでもないことである。そして、図7に示すごとく、両側のユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであれば、より一層有効に効果が発揮されることも言うまでもないことである。
【0021】
本発明のユニットルームの接合構造によると、図1ないし図8に示すごとく、隣り合うユニットルーム(1)どうしを接合金具(2)を介して接合させるユニットルームの接合構造であって、上記接合金具(2)の一方の端部(2a)を斜めカットした形状になしたとともに、この接合金具(2)の一方の端部(2a)を片側のユニットルーム(1)の壁部(3)に突き合わせてジョイナー(4)に固定し、同接合金具(2)の他方に凹部(5)を設けて、この凹部(5)に嵌合するように上記片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)にピン(6)を設けて、このピン(6)が上記凹部(5)に嵌合するのに上記接合金具(2)が下方に回転するものであるので、その一方の端部(2a)を片側のユニットルーム(1)の壁部(3)に突き合わせてジョイナー(4)に固定されている接合金具(2)は、同接合金具(2)の一方の端部(2a)先端を回転軸として同接合金具(2)の他方を上方に回転させて、片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)に設けられたピン(6)をたたき込んで凹部(5)に嵌め込むことにより、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであっても、壁部(3)が折れ曲がったり変形したりすることなく、ユニットルーム(1)どうしを確実に接合させることができるものである。
【0022】
すなわち、本発明は、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであっても、ユニットルーム(1)どうしを接合させることができるものである。
【0023】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係るユニットルームの接合構造によると、その一方の端部(2a)を片側のユニットルーム(1)の壁部(3)に突き合わせてジョイナー(4)に固定されている接合金具(2)は、同接合金具(2)の一方の端部(2a)先端を回転軸として同接合金具(2)の他方を上方に回転させて、片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)に設けられたピン(6)をたたき込んで凹部(5)に嵌め込むことにより、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであっても、壁部(3)が折れ曲がったり変形したりすることなく、ユニットルーム(1)どうしを確実に接合させることができるものである。
【0024】
すなわち、本発明は、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであっても、ユニットルーム(1)どうしを接合させることができるものである。
【0025】
本発明の請求項2に係るユニットルームの接合構造によると、請求項1記載の場合に加えて、ピン(6)が接合金具(2)の凹部(5)に嵌合する際に、このような上方から下方へ向けて水平になる位置まで回転することができるように斜めカットした形状であることにより、接合金具(2)としては不必要な部分まで回転することなく、ピン(6)が接合金具(2)の凹部(5)により一層確実、かつ、スムーズに嵌合するものとなり、非常に好ましいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した要部の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した要部の側面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示し、接合金具の一方の端部を片側のユニットルームの壁部に突き合わせてジョイナーに固定する際の様子を示した要部の斜視図である。
【図4】[1]〜[3]のいずれも、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示し、片側のユニットルームと隣り合う他のユニットルームの壁部にピンを設けるまでの様子を示した要部の斜視図である。
【図5】[1]〜[3]のいずれも、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示し、ピンが凹部に嵌合するのに接合金具が下方に回転して接合が完結するまでの様子を示した要部の斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示したさらに要部のみの側面図である。
【図7】本発明の他の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した断面図である。
【図8】本発明のさらに他の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した断面図である。
【図9】一従来例に係るユニットルームの接合構造を示した斜視図である。
【図10】一従来例に係るユニットルームの接合構造を示した要部のみの斜視図である。
【符号の説明】
1 ユニットルーム
2 接合金具
2a 一方の端部
3 壁部
4 ジョイナー
5 凹部
6 ピン
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニットルームの接合構造に関し、具体的には、隣り合うユニットルームどうしを連結接合させるのに有用なユニットルームの接合構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、隣り合うユニットルームどうしを接合させるのに有用なユニットルームの接合構造が考えられていたものであった。
【0003】
具体的に、従来のユニットルームの接合構造としては、図9および図10に示すごとく、フレーム構造をなしているシステムバス側壁パネル(3a)やユニット洗面室側壁パネル(3b)といったように、それぞれのユニットルーム(1)の壁部(3)どうしの間に形成されていて、このようなフレーム構造をなしている壁部(3)どうしの間で1個ないし複数個の接合金具(2)を介在させるように取り付けて、この1個ないし複数個の接合金具(2)にて同ユニットルーム(1)どうしを連結接合させていたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなユニットルームの接合構造においては、壁部(3)の構造がどちら側のユニットルーム(1)ともフレーム構造であるために、接合金具(2)を介在させるようにして取り付けて、隣り合うユニットルーム(1)どうしを接合させることができるものであるが、壁部(3)の構造が少なくともどちらか一方でも鋼鈑パネルで形成されている場合、同鋼鈑パネルが薄い板状のものであるために、接合しようとする際に、同鋼鈑パネルが折れ曲がったりなどしやすくて、接合金具(2)を介在させるようにして取り付けることはできないものであり、その結果、ユニットルーム(1)どうしを連結接合させることができないものであった。
【0005】
本発明は、上述の問題を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、ユニットルームの壁部の構造が鋼鈑パネル状のものであっても、ユニットルームどうしを接合させることができるユニットルームの接合構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係るユニットルームの接合構造は、隣り合うユニットルーム(1)どうしを接合金具(2)を介して接合させるユニットルームの接合構造であって、上記接合金具(2)の一方の端部(2a)を斜めカットした形状になしたとともに、この接合金具(2)の一方の端部(2a)を片側のユニットルーム(1)の壁部(3)に突き合わせてジョイナー(4)に固定し、同接合金具(2)の他方に凹部(5)を設けて、この凹部(5)に嵌合するように上記片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)にピン(6)を設けて、このピン(6)が上記凹部(5)に嵌合するのに上記接合金具(2)が下方に回転するものであることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項2に係るユニットルームの接合構造は、上記接合金具(2)の一方の端部を上方から下方へ向けて水平になる位置まで回転することができるように斜めカットした形状になしたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施形態に係る図面に基づいて詳しく説明する。
【0009】
図1は、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した要部の斜視図である。図2は、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した要部の側面図である。図3は、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示し、接合金具の一方の端部を片側のユニットルームの壁部に突き合わせてジョイナーに固定する際の様子を示した要部の斜視図である。図4の[1]〜[3]のいずれも、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示し、片側のユニットルームと隣り合う他のユニットルームの壁部にピンを設けるまでの様子を示した要部の斜視図である。図5の[1]〜[3]のいずれも、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示し、ピンが凹部に嵌合するのに接合金具が下方に回転して接合が完結するまでの様子を示した要部の斜視図である。図6は、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示したさらに要部のみの側面図である。図7は、本発明の他の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した断面図である。図8は、本発明のさらに他の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した断面図である。
【0010】
本発明のユニットルームの接合構造は、図1ないし図8に示すごとく、隣り合うユニットルーム(1)どうしを接合金具(2)を介して接合させるユニットルームの接合構造であって、上記接合金具(2)の一方の端部(2a)を斜めカットした形状になしたとともに、この接合金具(2)の一方の端部(2a)を片側のユニットルーム(1)の壁部(3)に突き合わせてジョイナー(4)に固定し、同接合金具(2)の他方に凹部(5)を設けて、この凹部(5)に嵌合するように上記片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)にピン(6)を設けて、このピン(6)が上記凹部(5)に嵌合するのに上記接合金具(2)が下方に回転するものである。
【0011】
上記ユニットルーム(1)は、図1、図7および図8に示すごとく、隣り合って複数設けられているものである。このユニットルーム(1)としては、様々な形態のものを形成することができるものであるが、例えば、システムバスや洗面室ユニットなどが形成されているものである。そして、このユニットルーム(1)の裏面側には、例えば、断熱材(10)が取り付けられていて、保温性などが考慮されているものである。
【0012】
上記接合金具(2)は、図1、図7および図8に示すごとく、上記隣り合うユニットルーム(1)どうしの間に介在することによって接合させているものである。この接合金具(2)の一方の端部(2a)は、斜めカットした形状になしているものである。そして、この接合金具(2)の一方の端部(2a)を片側のユニットルーム(1)の壁部(3)に突き合わせてジョイナー(4)に固定しているものである。このジョイナー(4)は、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであるときに同壁部(3)を組み立てる際に使用されるものである。しかも、このジョイナー(4)は、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであるときに同壁部(3)を補強する役割も果たしているものである。この接合金具(2)の一方の端部(2a)先端は、上記壁部(3)と接する位置で固定されているものである。
【0013】
また、上記接合金具(2)をジョイナー(4)に固定する際に、例えば、図1ないし図3、図6に示すごとく、固定ビス(7)が用いられているものである。この固定ビス(7)を取り付けるのに上記接合金具(2)の一方の端部(2a)に予め穴加工が施されていることは言うまでもないことである。そして、この接合金具(2)の存在により、上記隣り合うユニットルーム(1)を施工する際の壁部(3)と壁部(3)とが開かないように確実に位置決めしているものである。
【0014】
上記凹部(5)は、図1、図5の[1]〜[3]および図6に示すごとく、上記接合金具(2)の一方の端部(2a)とは反対側の同接合金具(2)の他方に設けられているものである。この凹部(5)のサイズや形状としては、特に制限されるものではなく、上記ピン(6)が確実に嵌合することができるものであればどのようなものであってもかまわないものである。
【0015】
上記ピン(6)は、図1、図5の[1]〜[3]および図6に示すごとく、上記片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)に設けられるものであり、しかも、上記凹部(5)に嵌合するように設けられているものである。そして、本発明においては、このピン(6)が上記凹部(5)に嵌合するのに上記接合金具(2)が下方に回転するものである。このピン(6)を取り付けて設けるのに、図1や図4の[1]〜[3]および図6に示すごとく、キリ(9)にて予め穴加工が施されていることは言うまでもないことである。
【0016】
本発明は、このような構成をとることによって、図5の[1]〜[3]に示すごとく、その一方の端部(2a)を片側のユニットルーム(1)の壁部(3)に突き合わせてジョイナー(4)に固定されている接合金具(2)は、同接合金具(2)の一方の端部(2a)先端を回転軸として同接合金具(2)の他方を上方に回転させて、片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)に設けられたピン(6)をたたき込んで凹部(5)に嵌め込むことにより、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであっても、壁部(3)が折れ曲がったり変形したりすることなく、ユニットルーム(1)どうしを確実に接合させることができるものである。
【0017】
すなわち、本発明は、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであっても、ユニットルーム(1)どうしを接合させることができるものである。
【0018】
なお、上記片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)に設けられたピン(6)にたたき込む際に、図5の[1]〜[3]に示すごとく、必要に応じて、ハンマーなどの道具が用いられたとしてもかまわないものである。
【0019】
また、図1ないし図3、図5の[1]〜[3]に示すごとく、上記接合金具(2)の一方の端部(2a)を上方から下方へ向けて水平になる位置まで回転することができるように斜めカットした形状になしていると、ピン(6)が接合金具(2)の凹部(5)に嵌合する際に、このような上方から下方へ向けて水平になる位置まで回転することができるように斜めカットした形状であることにより、接合金具(2)としては不必要な部分まで回転することなく、ピン(6)が接合金具(2)の凹部(5)により一層確実、かつ、スムーズに嵌合するものとなり、非常に好ましいものである。
【0020】
なお、本発明のユニットルームの接合構造としては、図4の[1]〜[3]および図8に示すごとく、一方、または両側のユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が壁フレーム(8)で形成されていても採用することができるのは言うまでもないことである。そして、図7に示すごとく、両側のユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであれば、より一層有効に効果が発揮されることも言うまでもないことである。
【0021】
本発明のユニットルームの接合構造によると、図1ないし図8に示すごとく、隣り合うユニットルーム(1)どうしを接合金具(2)を介して接合させるユニットルームの接合構造であって、上記接合金具(2)の一方の端部(2a)を斜めカットした形状になしたとともに、この接合金具(2)の一方の端部(2a)を片側のユニットルーム(1)の壁部(3)に突き合わせてジョイナー(4)に固定し、同接合金具(2)の他方に凹部(5)を設けて、この凹部(5)に嵌合するように上記片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)にピン(6)を設けて、このピン(6)が上記凹部(5)に嵌合するのに上記接合金具(2)が下方に回転するものであるので、その一方の端部(2a)を片側のユニットルーム(1)の壁部(3)に突き合わせてジョイナー(4)に固定されている接合金具(2)は、同接合金具(2)の一方の端部(2a)先端を回転軸として同接合金具(2)の他方を上方に回転させて、片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)に設けられたピン(6)をたたき込んで凹部(5)に嵌め込むことにより、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであっても、壁部(3)が折れ曲がったり変形したりすることなく、ユニットルーム(1)どうしを確実に接合させることができるものである。
【0022】
すなわち、本発明は、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであっても、ユニットルーム(1)どうしを接合させることができるものである。
【0023】
【発明の効果】
本発明の請求項1に係るユニットルームの接合構造によると、その一方の端部(2a)を片側のユニットルーム(1)の壁部(3)に突き合わせてジョイナー(4)に固定されている接合金具(2)は、同接合金具(2)の一方の端部(2a)先端を回転軸として同接合金具(2)の他方を上方に回転させて、片側のユニットルーム(1)と隣り合う他のユニットルーム(1)の壁部(3)に設けられたピン(6)をたたき込んで凹部(5)に嵌め込むことにより、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであっても、壁部(3)が折れ曲がったり変形したりすることなく、ユニットルーム(1)どうしを確実に接合させることができるものである。
【0024】
すなわち、本発明は、ユニットルーム(1)の壁部(3)の構造が鋼鈑パネル状のものであっても、ユニットルーム(1)どうしを接合させることができるものである。
【0025】
本発明の請求項2に係るユニットルームの接合構造によると、請求項1記載の場合に加えて、ピン(6)が接合金具(2)の凹部(5)に嵌合する際に、このような上方から下方へ向けて水平になる位置まで回転することができるように斜めカットした形状であることにより、接合金具(2)としては不必要な部分まで回転することなく、ピン(6)が接合金具(2)の凹部(5)により一層確実、かつ、スムーズに嵌合するものとなり、非常に好ましいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した要部の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した要部の側面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示し、接合金具の一方の端部を片側のユニットルームの壁部に突き合わせてジョイナーに固定する際の様子を示した要部の斜視図である。
【図4】[1]〜[3]のいずれも、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示し、片側のユニットルームと隣り合う他のユニットルームの壁部にピンを設けるまでの様子を示した要部の斜視図である。
【図5】[1]〜[3]のいずれも、本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示し、ピンが凹部に嵌合するのに接合金具が下方に回転して接合が完結するまでの様子を示した要部の斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示したさらに要部のみの側面図である。
【図7】本発明の他の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した断面図である。
【図8】本発明のさらに他の一実施形態に係るユニットルームの接合構造を示した断面図である。
【図9】一従来例に係るユニットルームの接合構造を示した斜視図である。
【図10】一従来例に係るユニットルームの接合構造を示した要部のみの斜視図である。
【符号の説明】
1 ユニットルーム
2 接合金具
2a 一方の端部
3 壁部
4 ジョイナー
5 凹部
6 ピン
Claims (2)
- 隣り合うユニットルームどうしを接合金具を介して接合させるユニットルームの接合構造であって、上記接合金具の一方の端部を斜めカットした形状になしたとともに、この接合金具の一方の端部を片側のユニットルームの壁部に突き合わせてジョイナーに固定し、同接合金具の他方に凹部を設けて、この凹部に嵌合するように上記片側のユニットルームと隣り合う他のユニットルームの壁部にピンを設けて、このピンが上記凹部に嵌合するのに上記接合金具が下方に回転するものであることを特徴とするユニットルームの接合構造。
- 上記接合金具の一方の端部を上方から下方へ向けて水平になる位置まで回転することができるように斜めカットした形状になしたことを特徴とする請求項1記載のユニットルームの連結構造。
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