JP3708189B2 - 可変断面積ベンチュリー式排気分流器 - Google Patents

可変断面積ベンチュリー式排気分流器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車排気ガスの環境対策など公害防止技術の産業分野に係わる。
【0002】
【従来の技術】
自動車排気ガスの成分分析装置などにおいては、ベンチュリー式排気分流器を使用する。これまでのベンチュリー式排気分流器はスロート部断面積が一定な装置に限られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この場合、流量が大きくなると圧力損失は二乗的に大きくなる。また流量が小さいときはスロート部での圧力降下が極めて小さくなり、脈動などによる圧力変化がある条件下では流量に応じた圧力検出の精度が不十分になることが起こり得る。
【0004】
一方、自動車の排気ガス流量は運転条件に応じて大きく変化する。固定断面積のベンチュリー管では小さい流量のときベンチュリーの差圧力を正確に制御できる程度に大きくしたとき、大きな出力の大流量のときには差圧力が大きくなってベンチュリーによる絞り圧力損失も大きくなる。排気管系において圧力損失が大きくなるとエンジン運転状態に影響を及ぼすことも生じる。
【0005】
このように従来のベンチュリー式排気分流器では、排気ガス流量が小さいとき圧力制御の精度が悪くなり、流量が大きくなると圧力損失が過大となるので、この点の解決が望まれている。本発明は上記の如き事情に鑑みてなされたものであって、排気ガスの流量の小さいときにも適当な圧力制御の精度を確保し、大流量の場合にも圧力損失を十分に小さく抑制することができるベンチュリー式排気分流器を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明では排気ガスを絞るベンチュリーのスロート部の断面積を可変とし、しかも二つのベンチュリーのスロート部断面積比を常に一定にするような形状と機構を開発し、これに適切な制御方式を加える手段をとった。
【0007】
即ち、この発明の可変断面積ベンチュリー式排気分流器は、流路の中心軸方向に対して外周断面形状が滑らかに変化する回転曲面を設けて流路の絞り断面と拡大断面を構成して固定し、また前記中心軸上に滑らかに断面積の変化する回転曲面のコアーを固定し、前記外周と前記コアーとの間に前記中心軸に沿って移動可能でその外周と内周の形状を適当な回転曲面とした可動パイプの分流管を配置して前記外周形状と前記分流管との間に外側流路を形成し、かつ前記分流管の内側に内側流路を形成し、前記外側流路と前記内側流路とを常に同じ絞り比、即ち一定な断面積比のスロート部をもつベンチュリー管路となるようにそれぞれの回転曲面を選択して、可動パイプの移動に応じてベンチュリーの絞り比は変化するが、二つの絞り比の関係は一定となるようにし、更に前記二つのベンチュリー管路のスロート部の静圧力を測定できるようにするとともに、この二つの圧力関係を制御できるようにすることを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明ベンチュリー式排気分流器の実施の形態を図1及び図2に示す例について説明する。
【0009】
図1は、本発明のベンチュリー式排気分流器1の一例で、図2はこの排気分流器1を部分希釈トンネル2に組合わせて用いた例である。排気分流器1は外周管10を有し、外周管10の内面に内部空間の横断面積が中心線方向に沿って漸次減少する断面縮小部11と内部空間の横断面積が中心方向に沿って漸次増加する緩やかな断面拡大部12を設け、その境界にある内部空間の横断面積が最も小さい最小断面積部13に静圧測定孔14を開口させて設置する。外周管10の中心部に中心線方向に沿って固定コアー30を固定配置して、その中心線に垂直なコアー30の断面積が最大となる最大断面積部33に静圧測定孔34を開口させて設置し、サンプル流路62のスロート部圧力を外部に取り出せるようにする。
【0010】
外周管10と固定コアー30との間に可動パイプ20を配置する。可動パイプ20は外周管10内をバイパス流路61とサンプル流路62とに分岐させるためのもので、可動パイプ20の最上流端21の直径はバイパス流路61とサンプル流路62を分岐し、その上流側直管部63の外周面22は外周管10に支柱15を介して固定された摺動管16にガイドされて中心線方向に可動に構成されている。上流直管部63に続いて曲面部64が形成されており、曲面部64の外面側はバイパス流路61の縮小曲面23から最大径部24を経て、適当な曲線に沿った回転曲面からなる断面形状25を備えており、曲面部64の内面側にはサンプル流路62の縮小曲面26と最小径部27を経て、緩やかな拡大面からなる断面形状28(例示では円錐曲面)を備える。
【0011】
可動パイプ20の軸方向の移動に対して、サンプル流路62とバイパス流路61の二つのスロート部66、67の断面積の比率が常に一定に保たれるように、断面形状28とこれに対応する断面形状25を決定する。
【0012】
可動パイプ20の下流部65側は固定されたサンプル管39に嵌合して摺動でき、かつ気密が保たれるようにする。これを動かすために可動フォーク29がサンプル管39に干渉されないで軸方向に動くように配置され、可動軸41と組合わされる。
【0013】
可動軸41は、排気分流器1の外周管10の壁に設置されたスリーブ47で気密を保ち摺動可能に外部に貫通し、軸方向に可動軸41を動かして位置制御するサーボモータ40と連結される。
【0014】
可動パイプ20の軸方向の移動によって、二つの流路(バイパス流路61及びサンプル流路62)のスロート部67、66の断面積は拡大または縮小の変化をするが、その比率が一定に保たれるだけでなくスロート部の位置が変化しないような形状に設計する必要がある。ある程度の制約は生じるが、断面積比や絞り比と外周管の径などとの関係を適当に選定することによって実現可能である。
【0015】
サンプル管39は、外周管10の中心軸に一致して固定されるように支柱38,38′によって調節可能に設置される。固定コアー30はサンプル管39から支柱36、37によって調節可能に支持され、正確に中心に設置される。
【0016】
二つのベンチュリー流路であるバイパス流路61とサンプル流路62の入口3の入口圧力は同一で、導管55によって差圧センサー9に導き、バイパス流路66のスロート部67のスロート部静圧は外周管10から導管56を経由して分岐し、一方は差圧センサー9に、もう一方は差圧センサー7に導く。
【0017】
このように構成された排気分流器1は図2に示すように部分希釈トンネル2に組込まれる。このときバイパス流路61は排気分流器1の出口5から排出管52を経由して排出口72に接続される。サンプル流路62は排気分流器1の出口4からトランスファーチューブ42を経由して希釈トンネル70に接続されるが、希釈トンネル70内の出口部43では吸引圧力コントロールノズル44によって吸引圧力が制御される。
【0018】
この制御は排気分流器1のサンプル流路62のスロート部66の静圧をバイパス流路61のスロート部67の静圧に等しくするように、それぞれの静圧測定孔14と34からの圧力の差を差圧センサー7で検出し、差圧センサー7の信号と計算回路71によって、吸引圧コントロールノズル44のサーボモータ45を駆動して行う。
【0019】
排気分流器1の可動パイプ20の位置制御は排気分流器1の入口3の静圧とスロート部67の静圧の差を測定・検出する差圧センサー9と計算回路91によって行う。この場合、例えば差圧を100mmH2 Oにすることを目標としても流量の小さい範囲では50mmH2 O程度になっても問題はないし、流量の多い範囲では100mmH2 Oをある程度越えても差支えは少ない。
【0020】
更に、本装置において二つの流路61、62のスロート部66と67との静圧の関係をその部分での流速が一定比率になるように計算回路8によって求め、これに対応するような制御を行わせることによって、排気分流器1の分流比を適当に変更することも可能になる。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、ベンチュリー方式の排気分流器において絞り面積比を適当に変更することができるので、流量が小さい場合には入口面積に対してスロート部の断面積を極めて小さくして差圧を検出・制御に適した程度に大きくでき、流量が大きい場合はスロート部断面積を適当に大きくしてベンチュリーの絞りによる圧力損失を小さくすることができる。特に自動車排気ガスの分流希釈による測定やサンプリングにおいて、排気管系の抵抗や圧力条件をエンジン性能に影響しない程度にして、十分な精度で分流することができる。
【0022】
本発明の排気分流器はディーゼルエンジンの排気微粒子の測定に用いられるミニダイリューショントンネルやガソリンエンジンのミニCVS装置などに適用してエンジンの運転条件を正常に保って、排気管系の圧力条件を適切に維持しながら正確な分流比を確保し、過渡状態にも利用できる十分な応答性をもった排気分流装置を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のベンチュリー式排気分流器の構成説明図
【図2】本発明のベンチュリー式排気分流器を部分希釈トンネルに組合せた状態の構成説明図
【符号の説明】
1 排気分流器
2 部分希釈トンネル
3 入口
4 出口
5 出口
7 差圧センサ
8 計算回路
9 差圧センサ
10 外周管
11 断面縮小部
12 断面拡大部
13 最小断面積部
14 静圧測定孔
15 支柱
16 摺動管
20 可動パイプ
21 最上流端
22 外周面
23 縮小曲面
24 最大径部
25 断面形状
26 縮小曲面
27 最大径部
28 断面形状
29 フォーク
30 固定コアー
33 最大断面積部
34 静圧測定孔
36 支柱
37 支柱
38,38′ 支柱
39 サンプル管
40 サーボモータ
41 可動軸
42 トランスファーチューブ
43 出口部
44 吸引圧コントロールノズル
45 サーボモータ
47 スリーブ
52 排出管
55 導管
56 導管
61 バイパス流路
62 サンプル流路
63 上流側直管部
64 曲面部
65 下流部
66 スロート部(サンプル管)
67 スロート部(バイパス管)
70 希釈トンネル
71 計算回路
72 排出口
91 計算回路

Claims (3)

  1. 流路の中心軸方向に対して外周断面形状が滑らかに変化する回転曲面を設けて流路の絞り断面と拡大断面を構成して固定し、また前記中心軸上に滑らかに断面積の変化する回転曲面のコアーを固定し、前記外周と前記コアーとの間に前記中心軸に沿って移動可能でその外周と内周の形状を適当な回転曲面とした可動パイプの分流管を配置して前記外周形状と前記分流管との間に外側流路を形成し、かつ前記分流管の内側に内側流路を形成し、前記外側流路と前記内側流路とを常に同じ絞り比、即ち一定な断面積比のスロート部をもつベンチュリー管路となるようにそれぞれの回転曲面を選択して、可動パイプの移動に応じてベンチュリーの絞り比は変化するが、二つの絞り比の関係は一定となるようにし、更に前記二つのベンチュリー管路のスロート部の静圧力を測定できるようにするとともに、この二つの圧力関係を制御できるようにした可変断面積ベンチュリー式排気分流器。
  2. 前項の排気分流器において、前記外側流路のベンチュリー管路のスロート部静圧力を入口静圧力に比較して所定の範囲になるように、ベンチュリーの絞り比を可動パイプの位置を制御することによって制御するようにした可変断面積ベンチュリー式排気分流器。
  3. 前項1または2の排気分流器において内側流路のベンチュリー管路のスロート部静圧力をその下流の吸引圧力を調節することによって、外側流路のベンチュリー管路のスロート部の静圧力に等しく、または一定な関係にしてそれぞれのスロート部の流速を等しく、または一定な比に保つようにして、前記二つの流路の流量比を常に等しく維持することのできる可変断面積ベンチュリー式排気分流器。
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