JPH1090027A - 可変断面積オリフィスを用いた流量測定制御装置 - Google Patents

可変断面積オリフィスを用いた流量測定制御装置

Info

Publication number
JPH1090027A
JPH1090027A JP26257096A JP26257096A JPH1090027A JP H1090027 A JPH1090027 A JP H1090027A JP 26257096 A JP26257096 A JP 26257096A JP 26257096 A JP26257096 A JP 26257096A JP H1090027 A JPH1090027 A JP H1090027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flow rate
orifice
sectional area
flow
movable core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26257096A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Yanagihara
茂 柳原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsukasa Sokken KK
Original Assignee
Tsukasa Sokken KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsukasa Sokken KK filed Critical Tsukasa Sokken KK
Priority to JP26257096A priority Critical patent/JPH1090027A/ja
Publication of JPH1090027A publication Critical patent/JPH1090027A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】定められた流路の中に、他の機構の配置の関係
および流れの特性を変更することなく、とくに小さい圧
力損失でしかも早い応答特性をもって流量の測定・制御
を行うことができる流量測定制御装置を得ること。 【解決手段】圧力と流量の関係にある特性をもつ流路に
おいて、一定の最大径の固定オリフィス4をもつオリフ
ィス板3と中心軸5に沿って断面積が滑らかに変化しか
つ直線移動可能な可動コァ−8とで可変断面積オリフィ
ス12を形成し、可動コァ−8を直線移動可能に支持す
る固定コァ−7に直線駆勤機構(リニァーアクチュエー
タ)20を配置して可動コァ−8の移動位置が正確に制
御できるように構成し、可動コァ−8の移動の位置の関
数として可変断面積のオリフィスを構成し、流路の抵抗
を小さくして流量の測定および流量の制御が高速応答で
広い流量範囲にわたって正確に行える新しい機構の可変
断面積オリフィスを用いた流量測定制御装置を構築す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】本考案は、流量測定を必要と
する各種産業で使用するオリフィスを用いる流量計に係
わるが、とくに測定範囲が広くしかも圧力損失を問題と
して流量測定を行う必要のあるエンジンの吸入空気流量
や排気ガスの希釈サンプリング装置などにおける流量の
測定・制御に係わる。
【0002】
【従来の技術】オリフィスを用いた流量計は広く用いら
れているが、縮流部が一定の断面積になっているものが
多い。こうした固定断面積のオリフィスでは入り口の温
度、圧力が一定としてもオリフィスによる圧力降下ΔP
は流量Qの二乗に比例するので、流量が大きく変化する
場合には圧力変化は極めて大きくなり、それに応じてオ
リフィスとしての圧力損失も大きくなる。従って、普通
には流量測定範囲はレイノルズ数や圧力測定精度から制
限される最小流量測定値の3〜5倍の範囲に限られる。
自動車排気ガスのように流量が急速に10倍程度以上変
化するような条件では固定断面積のオリフィスは適用が
困難であった。また一部で用いられている可変断面積の
方式も外部から機械的に断面積を変える機構を用いてい
るので配置上に多くの制約があり、とくにオリフィスの
下流部に複雑な可変機構を設置しているので圧力回復に
障害となり、圧力損失の増大を招く恐れがあった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】流量測定制御装置とし
て定められた流路の中に、配置の関係および流れの特性
を変更すること無く、しかも必要に応じて早い応答特性
をもって流量の測定・制御を行うことが課題である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題に対応して、
本考案の可変断面積オリフィスを用いた流量測定・制御
装置は流路の内部に可変断面積の機構を収容し、流路系
の流れ特性の範囲内で流量制御を行うと同時に流量測定
を行える構成とした。すなわちパルスモータと機械的な
直線駆動機構を流路内に配置し、オリフィス板の部材と
ともに可変断面積の絞り部を形成させて早い応答で制御
できるようにした。
【0005】具体的な手段としては流路の特性の制限内
で、圧力損失を小さくして流量測定と流量制御ができる
ようにオリフィスの絞り断面積を可変にするだけでな
く、オリフィスの下流側での圧力回復を妨げないよう
に、オリフィスの上流側にできるだけ流れの抵抗になら
ないように可変断面積の機構を滑らかな外形形状のコァ
ーとして配置した。そのコァーは固定コァーと可動コァ
ーとから成り、固定コァーにはリニァーアクチュエータ
を配置してケーブルを経由して外部から前記リニァーア
クチュエータに信号と電気的動力を供給し、制御された
回転を精密な直線運動に変換する直線駆動機構によって
前記可動コァーの移動位置が正確に制御できる構造とし
た。
【0006】可動コァーの外側形状は滑らかでオリフィ
スの縮流部を構成する面は上流側から下流側に断面積が
小さくなるようにし、さらにその断面積の軸方向距離に
対する変化をある関数に従うように加工することによっ
て、流量計算や流量制御に便利にできる。
【0007】流量測定値は通常のオリフィスと同様に上
流側の温度と絶対圧と差圧にオリイスの断面積および校
正から得られた係数で簡単な計算回路により求められ
る。この時オリフィス断面積はリニァーアクチュエータ
のモータの回転角度すなわちエンコーダの出力信号の関
数として計算回路に入力される。また外部からの流量指
示の制御信号に対応して、制御回路によってリニァーア
クチュエータの回転角度を制御してオリフィス断面積を
変化させることもできる。
【0008】さらに設定した差圧の値に対応するように
制御回路を働かせて、流路の特性に応じた範囲で流量測
定や流量制御を行うことも可能である。
【0009】
【考案の実施の形態】以下、本考案の可変断面積オリフ
ィスを用いた流量測定制御装置の実施例を図1の構成例
によって説明する。図1において、1は流量測定制御装
置であり、測定管2を有する。測定管2は測定対象の流
体を流す流路内に配置されている。測定管2内にはオリ
フィス板3が設置され、オリフィス板3には一定の最大
面積に対応する直径Dをもつ固定オリフィス4が設けら
れている。固定オリフィス4の中心軸5上にコァー部材
6が配置されている。
【0010】コァー部材6は直線駆動機構(リニアーア
クチュエータ)20を配置した固定コァ−7と可動コァ
−8とから成っている。固定コァ−7は複数の支柱13
で測定管2の中心軸に固定され、可動コァ−8を固定オ
リフィス4の中心軸5上に移動可能な状態で支持してい
る。可動コァ−8は適当な回転曲面に設計された円錐状
の先端部11を有し、この先端部11と固定オリフィス
4とで可変断面積オリフィス12を形成する。先端部1
1の曲面の設計形状によって可動コァーの移動距離と可
変断面積オリフィス12の面積の関数関係が適切に構成
できる。固定コァ−7はケース14の中にセツトボルト
16によって位置の微調整可能に直線駆動機構20を固
定配置する。
【0011】可動コァ−8は直線駆動機構20の直線駆
動軸17に連結されている。直線駆動機構20にはモー
タ部15と回転直線駆動変換部21のほかにエンコーダ
部22が含まれていて、直線駆動軸17の正確な位置が
信号として出力されるようになっている。直線駆動機構
20の駆動はドライバー回路23で位置信号とともにケ
ーブル24を経由して行われる。
【0012】オリフィス板3の前後にはコーナータップ
26、27が設けられ、それぞれのコーナータップ2
6、27の圧力は導管28、31によって差圧力計3
2、絶対圧力計33に導かれて圧力測定される。差圧力
計32、絶対圧力計33からの圧力信号は演算制御回路
25に入力される。流体の温度はオリフィスの上流で温
度センサ34で測定され、その測定値は変換器35で変
換されて演算制御回路25に入力される。
【0013】このように構成された流量測定制御装置に
よる流量の測定と制御は次のようにしてなされる。測定
管2の入口側36から入った流体はオリフィス板3の上
流部37(よどみ点と考える)を経由して可変断面積オ
リフィス12を通過してオリフィス板3の下流部38か
ら圧力をある程度回復しながら流れの特性に応じて、測
定管2の出口側41に流れる。このときオリフィスとし
ての差圧はオリフィス板3の直前の静圧と直後の静圧と
の差であり、オリフィス板3の直前の静圧をコーナータ
ップ26から取り出し、オリフィス板3の直後の静圧を
コーナータップ27から取り出す。
【0014】これらの圧力は導管28と導管31によっ
て絶対圧力計33、差圧力計32に導かれ、測定され
る。流体の温度は温度センサ34によって検出され、変
換器35によって電気信号として、絶対圧力、差圧力の
信号とともに演算制御回路25に入力される。
【0015】直線駆動機構20の駆動と制御はドライバ
ー回路23で位置信号とともにケーブル24を経由して
行われ、直線駆動軸17が軸方向に正確に精密に移動し
て、可動コァ−8の先端部11がオリフィス板3の固定
オリフィス4の中心軸に沿って直線移動し、その位置に
応じて可変断面積オリフィス12の断面積を変化させ
る。この時の断面積は先端部11の直径をdとすると、
D−dが可変断面積オリフィス12の等価直径となる。
【0016】演算制御回路25にはドライバー制御信号
とともに位置信号が入力され、可変断面積オリフィス1
2の断面積を求めることができる。そして絶対圧力、差
圧力、温度の信号と、流体の物性値などの設定値や流量
校正の補正係数の設定値などから、その瞬間の流量を高
速で計算する。さらに、流量指示信号42との比較を行
って直線駆動機構20の制御を行い流量制御をすること
もできる。また、必要に応じてはオリフィス板3の前後
の差圧をある範囲以内に設定することができる。
【0017】
【考案の効果】この考案の流量測定制御装置では、オリ
フィスの断面積を信号によって変化させ、また制御する
ことができ、さらに容易に検出できるので、広い範囲の
流量測定が可能である。とくに流量測定と流量制御にお
いて圧力損失を小さくすることができる特徴を持ってい
る。この流量測定制御装置では流量あるいは流速に応じ
て変化させることができるので、オリフィスによる差
圧、オリフィスの断面積、流量の3要素を流路の特性の
範囲以内で自由に制御することができる。
【0018】この考案の流量測定制御装置ではオリフイ
スの圧力降下をほぼ一定にするように、早い応答のサー
ボ機構を設けることによって急速に変化する流量の測定
においても、圧力損失を極めて低く抑制しながら広い流
量範囲にわたって正確なしかも高速応答の測定ができ
る。
【0019】この考案の流量測定制御装置では外部から
の指示に基ずく流量制御において、極めて小さい圧力差
で広い範囲の流量レンジにわたって高速で正確な流量制
御を実現できる。
【0020】この考案の流量測定制御装置では測定管を
流路の一部として設置することができる。そして測定管
内に配置した可動コァーの位置制御のためにケーブルに
よる信号と電力の供給が行われるだけで、機械的連結が
無いために機構の配置に制約が少なく、装置の構造を簡
単にした可変断面積オリフィスを用いた流量測定制御装
置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による可変断面積オリフィスを用いた
流量測定制御装置の構成説明図
【符号の説明】
1流量測定制御装置 2測定管 3オリフィス板 4固定オリフィス 5中心軸 6コァー部材 7固定コァー 8可動コァー 11先端部 12可変断面積オリフィス 13支柱板 14ケース 15モータ部 16セットボルト 17直線駆動軸 20直線駆動機構(リニァーアクチュエータ) 21回転直線駆動変換部 22エンコーダ部 23ドライバー回路 24ケーブル 25演算制御回路 26、27コーナータップ 28、31導管 32差圧力計 33絶対圧力計 34温度センサ 35変換器 36入口側 37上流部 38下流部 41出口側 42流量指示信号

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプ、送風機その他の装置に連結して、
    圧力と流量の関係にある特性を持つ流路において、一定
    な最大径のオリフィス板を配置しその上流側から中心軸
    に沿って断面積が滑らかに変化しかつ前記オリフィス板
    と共に流れの縮流部を形成する可動コァーを軸に沿って
    直線移動可能に設置して、前記可動コァーを直線移動可
    能に支持する固定コァーにリニァーアクチュエータを配
    置して外部からの信号と電気的動力によって前記可動コ
    ァーの移動位置が制御できるように構成し、前記可動コ
    ァーの移動によってオリフィスの絞り断面積を可変にす
    るとともに、その断面積を可動コァーの位置の適切な関
    数とした縮流部をもつオリフィスを構成させ、オリフィ
    ス板の直前の温度と圧力および直後の差圧力を測定して
    流量演算をすると同時に、その差圧力をある必要な範囲
    内に制御し、さらにあるいは外部からの流量制御信号に
    基ずいて流路の特性に対応した流量制御を必要に応じて
    可能とする可変断面積オリフィスを用いた流量測定制御
    装置。
JP26257096A 1996-09-11 1996-09-11 可変断面積オリフィスを用いた流量測定制御装置 Pending JPH1090027A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26257096A JPH1090027A (ja) 1996-09-11 1996-09-11 可変断面積オリフィスを用いた流量測定制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26257096A JPH1090027A (ja) 1996-09-11 1996-09-11 可変断面積オリフィスを用いた流量測定制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1090027A true JPH1090027A (ja) 1998-04-10

Family

ID=17377646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26257096A Pending JPH1090027A (ja) 1996-09-11 1996-09-11 可変断面積オリフィスを用いた流量測定制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1090027A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008224466A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Tsukasa Sokken Co Ltd 可変断面積オリフィスを備えた流量計
CN102662084A (zh) * 2012-05-08 2012-09-12 水利部南京水利水文自动化研究所 一种旋桨流速仪性能抽样检定方法
CN110487338A (zh) * 2019-08-29 2019-11-22 东南大学 一种多孔平衡孔板设计方法及其评价方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008224466A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Tsukasa Sokken Co Ltd 可変断面積オリフィスを備えた流量計
CN102662084A (zh) * 2012-05-08 2012-09-12 水利部南京水利水文自动化研究所 一种旋桨流速仪性能抽样检定方法
CN110487338A (zh) * 2019-08-29 2019-11-22 东南大学 一种多孔平衡孔板设计方法及其评价方法
CN110487338B (zh) * 2019-08-29 2020-11-03 东南大学 一种多孔平衡孔板设计方法及其评价方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1492973B1 (en) Flow control valve with integral sensor and controller
US5469731A (en) Apparatus and method for a gas quantity setting system
EP1255966B1 (en) Module for measuring a flow rate
CN203053472U (zh) 测量旋流场的压力和速度的工具
JPH01292213A (ja) 可変ガス流量測定及び制御方法と装置
US3795145A (en) Variable throat venturi airspeed sensor
JP3413618B2 (ja) 流体流量計コントローラ
US4030351A (en) Method and apparatus for laboratory testing of carburetors
US5383355A (en) Gas turbine engine inspection system
JPH1090027A (ja) 可変断面積オリフィスを用いた流量測定制御装置
Döbbeling et al. Computer-aided calibration and measurements with a quadruple hotwire probe
JPH09218062A (ja) 可変断面積ベンチュリー式流量計
JP3519136B2 (ja) 可動ベンチュリ管を用いた可変断面積クリティカル・フロー・ベンチュリ管を用いた定流量サンプリング装置
JPH04248414A (ja) 可変ベンチュリ式定流量測定制御装置
CN115950493A (zh) 一种适用于亚声速流道的流量测试系统及测试方法
JP7216192B2 (ja) ガスアナライザを線形化または校正するためのガス混合装置
JP3607041B2 (ja) 流量制御弁装置
JPS6010565B2 (ja) 臨界流速ノズルによる流量の分流測定制御装置
US6543932B1 (en) Enthalpy tunnel
CN1028560C (zh) 测压探针
JP2008224466A (ja) 可変断面積オリフィスを備えた流量計
JP3708189B2 (ja) 可変断面積ベンチュリー式排気分流器
SU1428922A2 (ru) Расходомер жидкости
CN110672167A (zh) 一种用于拓宽节流装置流量测量范围的方法
CN113175532B (zh) 一种可调汽蚀文氏管

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051115

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060411

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02