JP3708144B2 - カラー陰極線管 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、テレビおよびディスプレー等に用いるカラー陰極線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラー陰極線管は、色ずれを少なくするために、ネック部外周面上にそれぞれが円環状でかつ2枚一組で構成される2極のピュリティ磁石、6極のスタティック磁石および4極のスタティック磁石を、ネック部内部のインライン型の電子銃から電子ビームが発射する方向に順次設けた構造のコンバーゼンス装置により、電子ビームを陰極線管のスクリーン部で一点に集束させている。また、2極のピュリティ磁石はN極とS極とがほぼ180度離れて位置し、6極のスタティック磁石はN極とS極が交互に60度離れて位置し、4極のスタティック磁石はN極とS極が交互に90度離れて位置している(特開昭61−208725号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカラー陰極線管では、色純度を良くするために、一対の2極のピュリティ磁石を調整すると、色ずれが発生し、次にこの色ずれをなくするために、一対の6極のスタティック磁石で再調整すると、特にスクリーン上下部において画質が悪くなるという問題があった。
【0004】
この原因を解析すると、一対の2極のピュリティ磁石の着磁状態が起因することがわかった。すなわち、図7に示すように、2極のピュリティ磁石の着磁状態は、180度離れた位置にN極とS極とが1極ずつ存在しているのではなく、図8に示すように、N極とS極とがそれぞれが2分割された分極を有するもので、それぞれの同一磁極の分極間のなす角度を測定すると60度以上であった。そのため、2極のピュリティ磁石の2分割された磁界分布は、斉一状でなく、ピンクッション状であった。
【0005】
ピンクッション状磁界分布を持つ一対の2極のピュリティ磁石は、6極の磁界成分を有するため、色純度を良くするために調整すると、6極の磁界成分が次第に大きくなり、大きな色ずれを起す。次に一対の6極のスタティック磁石で、この大きな色ずれをなくするために再調整すると、特にスクリーン上下部において、電子ビームのスポット形状が大きく歪み、画質が悪くなったものと考えられる。
【0006】
本発明は、2極のピュリティ磁石の6極の磁界成分をなくし、スクリーン全域において高画質のカラー陰極線管を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のカラー陰極線管は、バルブのネック部外周面上に2枚一組で構成される一対の2極の永久磁石を有するコンバーゼンス装置を備えたカラー陰極線管において、前記2極の永久磁石は、N極とS極とを前記ネック部径方向にそれぞれ2分割された分極を有し、かつそれぞれの同一磁極の前記分極間のなす角度が30度〜50度となるように着磁されており、前記一対の2極の永久磁石の磁界分布がほぼ斉一状になっているものである。
【0008】
【作用】
かかる構成により、一対の2極の磁石の磁界分布がほぼ斉一状になっており、色純度を良くするために、一対の2極の磁石のそれぞれを調整しても色ずれが発生しないので、スクリーン全域において高画質のカラー画像が得られる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例について図面を用いて説明する。
【0010】
本発明実施例のカラー陰極線管は、図1に示すように、フェースパネル1内面に複数色の蛍光体スクリーン2を有するバルブ3と、蛍光体スクリーン2面に近接した位置に設けられた複数の電子ビーム透光孔を有するシャドウマスク4と、ネック部5の内部に設けられたインライン型の電子銃6と、バルブ3のネック部5の外周上に、電子銃6の電子ビームが発射する方向に順次設けられたコンバーゼンス装置7と、偏向ヨーク8とで構成されている。
【0011】
コンバーゼンス装置7は、図2に示すように、電子銃6から発射される電子ビームを蛍光体スクリーン2部で一点に集束するために、ネック部5外周面上に、それぞれが2枚一組で構成されるスタティックコンバーゼンス補正用の6極の磁石9a,9b、4極の磁石10a,10bおよび、ピュリティ補正用の2極の磁石11a,11bを電子銃6の電子ビームが発射する方向に順次設けられている。そして、それぞれの磁石の磁極は、図3に示すように、6極の磁石9a,9bについては、N極とS極とが交互に60度離れた位置で、4極の磁石10a,10bについては、N極とS極とが交互に90度離れた位置でそれぞれ着磁されている。2極の磁石11a,11bについては、N極とS極とをネック部5の径方向にそれぞれ2分割された分極を有し、それぞれの同一磁極の分極間のなす角度を30度〜50度となるように着磁されている。好ましくは、同一磁極の分極間のなす角度αは40度である。
【0012】
次に、上記カラー陰極線管の作用について説明する。
本発明実施例のカラー陰極線管は、2極の磁石11a,11bがN極とS極とがそれぞれ2分割された分極を有し、それぞれの同一磁極の分極間のなす角度αを30度〜50度となるように着磁しているので、図3に示すように、2極の磁石11a,11bの磁界分布がほぼ斉一状になる。そのため、色純度を良くするために、一対の2極の磁石を調整しても、6極の磁界成分が非常に小さくなるので、色ずれしない。したがって、6極の磁石9a,9bでの再調整が不要となるので、スクリーン全域において電子ビームのスポット形状の歪の小さい高画質のカラー画像が得られる。
【0013】
次に、本発明の効果を確認した実験例について説明する。
本発明実施例のカラー陰極線管(以下本発明品という)は、図1〜図3に示す構成を有し、29.1mmのネック外径を有する17インチのカラー陰極線管を用い、コンバーゼンス装置7の6極の磁石9a,9bがN極とS極とが交互に60度離れた位置で、4極の磁石10a,10bがN極とS極とが交互に90度離れた位置で、2極の磁石11a,11bが角度αを30度〜50度の位置でそれぞれ着磁したものを用いた。
【0014】
これと比較するために、図3に示す一対の2極の磁石11a,11bの角度αを60度にし、上記と同一仕様の従来のカラー陰極線管(以下従来品という)も製作した。
【0015】
色純度を良くするために、2極の磁石11a,11bを調整したときのスクリーン2部上の電子ビームのスポット移動量(以降は2極磁界補正量という)と、6極の磁石9a,9bを調整して、このスポット移動量による色ずれを補正するための、スクリーン2部上の電子ビームのスポット移動量(以降は6極成分コンバーゼンス量という)を調べたところ、図4に示すとおりの結果が得られた。図4において、線Aは本発明品で、線Bは従来品をそれぞれ示す。
【0016】
図4から明らかなように、本発明品は、色純度を良くするために2極磁界補正量を変化しても、6極成分コンバーゼンス量が小さいことから、色ずれが激減する効果があり、例えば2極磁界補正量3mmにおいては、6極成分コンバーゼンス量が約0.1mmと安定し、6極成分コンバーゼンス量が約0.8mmの従来品と比較し約1/8に低減されていることがわかる。
【0017】
この理由は、図5および図6から明らかなように、2極の磁石11a,11bの角度αが40度おいて、6極の磁界成分の強さおよび6極成分コンバーゼンス量が最小であることから、2極の磁石11a,11bの磁界分布が斉一状になっており、2極の磁石11a,11bの角度αが30度〜50度おいて、6極の磁界成分の強さが小さく、かつ6極成分コンバーゼンス量がほぼ同じであることから、2極の磁石11a,11bの磁界分布がほぼ斉一状になるからである。
【0018】
なお、2極の磁石11a,11bの角度αが25度以下および55度以上においては、バレル状およびピンクッション状の6極の磁界成分が大きくなり、色ずれ調整後、特にスクリーン上下部において、電子ビームのスポット形状が歪み、実用上問題になる画質になった。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、一対の2極の磁石の磁界分布がほぼ斉一になっており、色純度を良くするために、一対の2極の磁石のそれぞれを調整しても色ずれが発生しないので、スクリーン全域において高画質のカラー画像を得ることのできるカラー陰極線管を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカラー陰極線管の正面断面図
【図2】同コンバーゼンス装置の拡大図
【図3】同2極、4極および6極の磁石の磁極図
【図4】本発明品と従来品との特性比較図
【図5】本発明の2極の磁石の角度αに対する6極成分の磁界強さの関係図
【図6】本発明の2極の磁石の角度αに対する6極成分コンバーゼンス量の関係図
【図7】従来の2極の磁石の着磁状態の概念図
【図8】従来の2極の磁石の着磁状態図
【符号の説明】
2 スクリーン
3 バルブ
5 ネック部
7 コンバーゼンス装置
11a,11b 2極の磁石

Claims (1)

  1. バルブのネック部外周面上に2枚一組で構成される一対の2極の永久磁石を有するコンバーゼンス装置を備えたカラー陰極線管において、
    前記2極の永久磁石は、N極とS極とを前記ネック部径方向にそれぞれ2分割された分極を有し、かつそれぞれの同一磁極の前記分極間のなす角度が30度〜50度となるように着磁されており、
    前記一対の2極の永久磁石の磁界分布がほぼ斉一状になっていることを特徴とするカラー陰極線管。
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