JP3707876B2 - 既設管路の部分修理用ライニング装置 - Google Patents

既設管路の部分修理用ライニング装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、既設管路に生じている欠損個所の部分を管内からエポキシ樹脂等の樹脂液を用いて部分的にライニング修理するために用いられるライニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ガス,水道等の供給用パイプラインは、道路の下に低圧導管となる本管,支管が敷設され、これらの導管路より供給管が多数分岐されて周辺の需要先にガス等を供給する配管系になっている。
上述の支管や供給管は、通称「白ガス管」と呼ばれている鋼管を敷設しているものが多く、この種の鋼管を埋設した管路は敷設埋設期間が長期にわたると腐食の進行による老朽化によって管体に漏洩孔等の欠損部が生じることがある。また、管対そのものに欠損部が生じることにより漏洩箇所ができる場合の他に、一例として、ソケット等を用いた継手部においては、ソケットと鋼管との締結部でのシール性の劣化や地震等の衝撃により締結部が弛むことで漏洩箇所が発生する場合がある。
従来、このような老朽化した管路内を再生させる目的で管内面にエポキシ樹脂等の樹脂液を用いてライニング膜を形成する更生修理工法が提案されている。
【0003】
従来、上述の樹脂ライニング工法は、管路内の全域を対象として管内に導入したエポキシ樹脂を、気流搬送方式,ピク搬送方式,差圧搬送方式等によって管内面全域に所要膜厚のライニング膜を形成する工法が一般的である。ところで、更生修理が必要とされる管路において、腐食の進行により発生する漏洩孔等の欠損個所は、管路の全域を占めることは稀であり、部分的に発生している場合が多い。
このような管路を対象として更生修理を行う場合に、従来より提案されている樹脂ライニング工法を適用すると、修理が必要な欠損個所を含めて管路内全域にわたりライニング施工が行われることから、樹脂の消費量が多く、修理コストが高価となる問題点があった。
そこで、本出願人は、このような不具合を解決すべく、修理が必要な欠損個所のみを部分的にライニング修理することができるライニング装置を提案した(例えば、特願平8ー133565号)。
上記出願の願書に添付された明細書には、管路内を通行可能な外径を有し、内部に充填されているライニング用樹脂液が修理更正箇所で加圧されて吐出去れるようになっている樹脂タンクと、樹脂タンクの移動方向後方に連結されているピグと、樹脂タンクおよびピグを備えたライニング装置の移動方向前方と後方とに圧力差を生起させるための送風手段とを備え、樹脂タンク内から吐出した樹脂液を送風手段により生起されている圧力差によりピグ表面に沿って押し動かすことにより菅路内壁面に塗付する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、その後の実験により、樹脂液の塗付箇所において、周方向全域にわたって樹脂液が塗付されない現象が発生することが判明した。特に、樹脂タンクからの樹脂液の吐出部を管路内の下周面に対向する単一開口によって構成し、吐出部を複数設ける場合に比べて構造を簡略化させるような場合には、管路内の上周面で樹脂液の塗付むらの発生が顕著であった。
このような現象が発生する理由としては、管路内の下周面に向け吐出された樹脂液が重力の作用により管路内の下周面に溜まりやすい反面、上周面に移動する力が弱いことが考えられる。
【0005】
本発明の目的は、上記従来のライニング装置における問題に鑑み、管路内周面の周方向全域にわたって樹脂液を塗付することができる既設管路の部分修理用ライニング装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1記載の発明は、管路内を通行可能な外径を有し、内部に充填されているライニング用樹脂液が加圧されることにより修理更正箇所てライニング樹脂液を吐出可能な樹脂タンクと、上記管路内で上記樹脂タンクを牽引移動する牽引手段と、上記樹脂タンクの牽引移動方向後方に連結され、上記管路内で上記ライニング樹脂液の膜厚を規定する外径を有するピグと、上記樹脂タンクおよび上記ピグの牽引移動方向前方から正圧を付加し、上記樹脂タンクおよび上記ピグの牽引移動方向後方との間に圧力差を生起させる手段とを備え、上記ピグの牽引移動方向の後方上部に欠落部を形成し、上記圧力差生起手段からの空気流にて、管路下周面にある樹脂液が管路上周面に飛散するように構成してなることを特徴としている。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の既設管路の部分修理用ライニング装置において、上記欠落部は、その部分に連続する上記牽引移動方向前方から急激に変化する形状とされていることを特徴としている。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の既設管路の部分修理用ライニング装置において、上記欠落部は、上記ピグの牽引移動方向後方で該牽引移動方向に沿った断面の周方向で牽引方向後側上部の1/4の部分が欠除されて構成されていることを特徴としている。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の既設管路の部分修理用ライニング装置において、上記ピグは、欠落部が位置する上部よりも大きい重量マスが下部に設けられていることを特徴としている。
【0010】
【作用】
請求項1乃至3記載の発明では、ピグの牽引移動方向の後方上部に欠落部を形成しているため、管路下周面にある樹脂液が管路上周面に飛散する。その理由として、通常の球形ピグの場合、ピグの頂点(ピグと樹脂液との接触点)を通過した空気流の一部はピグの形状に沿って流れ、中心付近で互いに干渉しながら後方に流れる。しかし欠落部があると、そこで空気流は管路内壁面に沿って直進方向に流れるか,または渦流を形成するため、欠落部がない部分,すなわちピグの下集面を通過した空気流は上方に向けて流れるようになる。そしてピグと樹脂液とのクリアランスが極狭のため、そこを通過する空気流は高速気流となるため、管路下周面にある樹脂を巻き上げて飛散させ、管路上周面に付着させることができる。
特に、ピグの断面形状が、牽引移動方向に沿った断面の周方向で牽引方向後側上部の1/4の部分を欠除してピグの牽引移動方向前方に比べて急激に変化する形状とされることにより、空気流の直進性及び渦流の生成が顕著になることから、樹脂液が不足しがちな管内面上部への樹脂液の塗付が促進される。
【0011】
請求項4記載の発明では、ピグの下部と上部との重量バランスにおいて、下部の方が上部に比べて重量が大きく作用し、これによりピグの重心位置が管路中心位置よりも下方に位置するようになり、下部が常に管路中心位置よりも下側を占有する。このため、欠落部は常にピグの上部で牽引移動方向後方に位置することになるので、ピグの上部と下部との圧力差を常に生起させることができ、これにより、樹脂液の塗付量が不足しがちな管内面上部への樹脂液の塗付が促進される。
【0012】
【実施例】
以下、図示の実施例により本発明の詳細を説明する。
図1は、本発明によるライニング装置が用いられる部分修理の施工態様を示す概要図であり、ここに修理の対象となる既設管路は、ガスの供給用パイプラインとして道路Lの下に埋設されている低圧導管としての支管1と、この支管1から分岐されて周辺の需要先Dに引込まれた多数の供給管2とが該当し、これらの管路には、通称「白ガス管」と呼ばれている鋼管が用いられている。このような鋼管を用いた管路は、埋設期間が長く経過すると更生修理が必要とされている対象管路となるものであり、本実施例では、支管1の管内に配置されているソケット(図示されず)の内面、特に、鋼管とソケットとの連結部を更生修理する場合を説明している。
【0013】
更生修理の施工に際しては、施工延長を決定し、地上に発進側と到達側の2つの立坑A,Bを掘削してこの位置で支管1を切り離し、開口1A,1Bを設けておく。
また支管1の修理に先立ち、予め修理すべき欠損個所が管路のどの位置に発生しているかを、周知の音波探傷法あるいは内圧変動による漏洩検査により事前に調査しておく。
【0014】
欠損個所が発生していてる支管1に対し、本実施例の場合、発進側の開口1Aから、図2に示す樹脂タンク4とピグ5とで構成されたライニング装置Cが管内に導入され、到達側の開口1Bに向けて管内移動される。
図2はライニング装置Cの構成を示す断面図であり、同装置Cを構成する樹脂タンク4は、タンク本体4Aと、その本体4Aの周囲に設けたガイド部材4Bとを備えている。
タンク本体4Aは、内部にエポキシ樹脂等のライニング樹脂(以下、ライニング用樹脂Eという)を収容可能な空間を有するシリンダで構成され、タンク本体4Aの後部には、収容されているライニング用樹脂Eを支管1の管内における修理箇所(本実施例では、ソケットと鋼管との連結部)に排出させる吐出パイプ41が連結されている。吐出パイプ41には、充填されているライニング用樹脂Eを支管1内部の下周面に向け吐出するための単一開口41Aが形成されている。ガイド部材4Bは、タンク本体4Aの外周に一体化された波状の弾性部材で形成され、ガイド部材4Bが支管1の内壁面に接触することでタンク本体4Aの中心位置を、支管1内の中心位置に一致させながら樹脂タンク4を支管1内で摺動移動できるようにしている。
【0015】
上記タンク本体4Aには、ライニング装置Cを発進側の開口1A(図1参照)から挿入して到達側の開口1B(図1参照)に移動させるための牽引手段6が装備されている。本実施例では、牽引手段6としてタンク本体4Aの前部に連結された内部が中空の可撓性ホースワイヤーが用いられ、ホースワイヤー6の内部が後述の流体圧供給通路6aに兼用されている例が示されている。
このホースワイヤーからなる牽引手段6は、図1に示すように延長方向の先端が到達側立坑Bの地上に設置されているウインチ8に連結され、このウインチ8の巻取り動作によってタンク本体4Aが到達側の開口1Bに向けて移動されるようになっている。
【0016】
ウインチ8に巻取られたホースワイヤー(牽引手段6)の延長方向先端はウインチ8とともに地上に設置されている調整弁付きのコンプレッサ9(流体圧供給手段)に連通されており、コンプレッサ9からの流体圧が、ホースワイヤー6内の通路6aを介して樹脂タンク4内に付加できるようになっている。
【0017】
図2において、タンク本体4Aの空間内には、コンプレッサ9からの圧力をライニング用樹脂Eに伝達するためのピストン10が内装されている。
このピストン10はタンク本体4Aのシリンダ内に摺動自在に支持され、前記コンプレッサ9からの流体圧を供給状態にされることによりライニング用樹脂Eを押圧して吐出パイプ41の単一開口41Aより支管1内にライニング用樹脂Eを排出することができ、また流体圧の供給を停止すると非加圧状態になってライニング用樹脂Eの流出を停止させて不用意にライニング用樹脂Eが流出しないように非加圧状態を維持することができる。
【0018】
図1および図2において、ライニング装置Cを牽引移動する支管1に対し、ライニング装置Cの牽引移動方向(図中、矢印Fで示す方向)の前方には、圧力差生起手段をなす送風機9aが配置されており、この送風機9aは、ライニング装置Cの牽引移動方向前方に空気圧を付加して正圧に、また、牽引移動方向後方が負圧になるように圧力差を生起させるようになっている。
【0019】
一方、ピグ5は、管路内でライニング用樹脂Eの膜厚を規定することができる外径寸法を有し、吐出パイプ41の単一開口41Aから排出されたライニング用樹脂Eを管内面に塗付することができる位置に設けられている。本実施例では、樹脂タンク本体4Aの後部に連結されている吐出パイプ41の先端に取り付けられており、その取り付け位置には軸受け51が介装されてピグ5自身の回転が許容されている。
【0020】
ピグ5は、牽引移動方向(図2において矢印Fで示す方向)の後方に欠落部50が形成されている。
欠落部50は、装風機9aからの空気流が直進または渦流を生成するために設けられており、本実施例の場合、図2、図3に示すように、牽引移動方向に沿った断面の周方向で、ピグ5の中心を通る垂直線頂部を始点として牽引移動方向後側上部の1/4の範囲が欠除されて構成され、その欠除された部分に連続する牽引移動方向前方からの形状が急激に変化するようになっている。
【0021】
ピグ5は、牽引移動方向に沿った断面において前側半周部に相当する部分がポリエチレン樹脂等の比較的表面エネルギーが小さく、ライニング用樹脂Eとの親和性が小さい樹脂球部52によって構成され、そして、後側のうちの欠落部50以外に相当する部分が樹脂に比べて重量が大きい金属球部53により構成され、さらに金属球部53は、金属製のボルト54によって樹脂球部52に締結固定されている。金属球部53およびボルト54は、ピグ5における牽引移動方向に沿った断面において下側の重量マスを増大させており、ピグ5の重心位置を欠落部50よりも下側で支管1の中心よりも下側に位置させている。
ピグ5は、自身の重心位置が支管1の中心よりも下側に位置しているので、軸受け51を介して常に金属球部53が支管1の中心に対して下側を占有するように回転し、その状態を維持している。
【0022】
本実施例は以上のような構成であるから、管内での部分修理に際しては、支管1の発進側の開口1Aよりライニング装置Cを管内に導入し、ウインチ8を動作してライニング装置Cを到達側の開口1Bに向けて管内を移動させる。
【0023】
この移動行程時に、予め事前に測定した管路の欠損個所、本実施例では、支管1とソケットSとの継手部をライニング装置Cが通行する際、牽引移動を一時停止または徐行状態にし、コンプレッサ9からの流体圧を樹脂タンク4内に供給状態にさせる。これによりピストン10に加圧作用が付加され、ピストン10の移動に伴ってタンク本体4A内に収容されたライニング用樹脂Eが、吐出パイプ41の吐出口41Aより流出して管路内に排出される。
コンプレッサ9からの流体圧を樹脂タンク4内に作用させるのに合せて送風機9aからの空気圧を作用させてライニング装置Cの牽引移動方向前方を正圧に、そして、牽引移動方向後方を負圧にそれぞれ設定して管内に圧力差を生起させる。
【0024】
送風機9aからの空気流は、図4に示すように、ピグ5の欠落部50に達するまでは、ピグ5の上部および下部ともに同じ流動状態を呈するが、欠落部50に達した空気流は、それまで移動していた流路形状が急激に変化するのに従って層流状態から乱流状態に変化し、管路内壁面に沿って直進するか欠落部50内に巻き込まれる状態となる。
そのため、ピグ5の下集面を通過した高速空気流はピグ5の上方、すなわち欠落部50に流れるようになり、ピグ5の下部に溜まっているライニング用樹脂Eは巻上げられ、管路内周面の上部に付着することになる。
【0025】
所要量の樹脂Eが排出された後、コンプレッサ9および送風機9aの動作を止めて流体圧の供給および空気圧の供給を停止状態にし、ライニング装置Cの牽引移動を再開させると、管内に排出されたライニング用樹脂Eのうち、ピグ5の下部に対向する管路内周面下部に塗付されたものは、ピグ5の樹脂球部52および金属球部53の外周面形状により欠損箇所の内面に対し膜厚を規定され、また、管路内周面上部では、下部に塗付されたライニング用樹脂Eの一部が積極的に付着することにより、欠損箇所でのライニング用樹脂Eの不足が解消されることになる。吐出パイプ41の吐出口41Aから排出されるライニング用樹脂Eは、吐出口41A付近に作用する送風機9aからの空気流により加圧されるので、一部が樹脂球部52の外表面に沿って舞上がり、管内周面の上部に移動して付着し樹脂球部52の表面により膜厚を規定されるが、重力により垂れ下がった場合には管内周面の上部での必要な膜厚に相当する量が確保されないことがある。しかし、本実施例では、樹脂球部52によって膜厚を規定された直後の位置で、欠落部50に発生している圧力差によって管内周面下部に位置するライニング用樹脂Eが巻上げられるので、再度、管内周面上部にライニング用樹脂Eを付着させることができる。これによって、管内周面上部でのライニング用樹脂Eの塗付量が確保されることになる。
【0026】
欠損個所が発生していない管路部分では、コンプレッサ9からの流体圧および送風機9aからの空気圧の供給を停止状態に維持したまま、ライニング装置Cを管内で素通りさせるように牽引移動させる。
施工区間の支管1経路に複数の欠損個所が存在する場合は、その欠損個所をライニング装置Cが通過するごとに上述の手順を繰り返し、支管1に対する所望の更生修理目的を達成する。
【0027】
上記実施例によれば、ピグ5が軸受け51を介して自身が回転できるので、欠落部50を有する周面上部と周面下部との重量バランスの違いにより、常に欠落部50を周面上部に位置させることができ、これによって、管路内面の上部側での負圧化傾向を維持させて管路内面上部へのライニング用樹脂Eの付着を確実に行わせることができる。
なお、上記実施例では、欠落部50の形状として、ピグ5の牽引移動方向に沿った断面の周方向で牽引移動方向後方上部の1/4の範囲を欠除して、所謂、樹脂球部52を半球状として垂直な縦壁をもつ形状とし、形状が急激に変化するようにしているが、このような形状に限らず、上記縦壁を垂直線に対して傾斜させた形状とすることも可能である。この場合にも、上記例と同様に、垂直な縦壁によって吐出パイプ41の吐出口41Aから排出されたライニング用樹脂Eの膜厚を規定するのと同じ作用が得られる外径寸法を確保しておくこと当然である。
【0028】
【発明の効果】
請求項1乃至3記載の発明によれば、ピグに欠落部を形成することにより、ピグの下集面を通過した空気流が上方に流れるようになるため、樹脂タンクから吐出された樹脂液がピグの下部から上部に向け巻上げられて管路内の上周面に付着しやすくされる。特に、ピグの断面形状が、牽引移動方向に沿った断面の周方向で牽引方向後側上部の1/4の部分を欠除してピグの牽引移動方向前方に比べて急激に変化する形状とされることにより空気流の上方傾向が促進されるので、樹脂液の塗付量が不足しがちな管路内上面への樹脂液の塗付量が確保されて管内面での周方向全域にわたってライニングに必要な塗付量を確保することが可能になる。
【0029】
請求項4記載の発明によれば、ピグの下部と上部との重量バランスにおいて、下部の方が上部に比べて重量が大きく作用し、これによりピグの重心位置が管路中心位置よりも下方に位置するようになり、下部が常に管路中心位置よりも下側を占有する。このため、欠落部は常にピグの上部で牽引移動方向後方に位置することになるので、ピグの上部と下部との圧力差を常に生起させることができ、管内の周方向でのライニング樹脂の不足を補って周方向全域にライニング樹脂を行き渡らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るライニング装置を適用する部分修理工法の概要を説明するための模式図である。
【図2】 本発明に係るラインング装置の構成を示す断面図である。
【図3】 図2に示したライニング装置の要部構成を示す斜視図である。
【図4】 図2に示したライニング装置の作用を説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 既設管路の一つである支管
4 樹脂タンク
4A タンク本体
41 吐出パイプ
41A 単一開口
5 ピグ
6 牽引手段となるホースワイヤー
8 牽引手段の駆動装置であるウインチ
9 流体圧供給手段となるコンプレッサ
10 ピストン
50 欠落部
51 軸受け
52 樹脂球部
53 重量マスを増加させる金属球部
54 重量マスを増加させる金属製ボルト

Claims (4)

  1. 管路内を通行可能な外径を有し、内部に充填されているライニング用樹脂液が加圧されることにより修理更正箇所てライニング樹脂液を吐出可能な樹脂タンクと、
    上記管路内で上記樹脂タンクを牽引移動する牽引手段と、
    上記樹脂タンクの牽引移動方向後方に連結され、上記管路内で上記ライニング樹脂液の膜厚を規定する外径を有するピグと、
    上記樹脂タンクおよび上記ピグの牽引移動方向前方から正圧を付加し、上記樹脂タンクおよび上記ピグの牽引移動方向後方との間に圧力差を生起させる手段とを備え、
    上記ピグの牽引移動方向の後方上部に欠落部を形成し、上記圧力差生起手段からの空気流にて、管路下周面にある樹脂液が管路上周面に飛散するように構成してなることを特徴とする既設管路の部分修理用ライニング装置。
  2. 請求項1記載の既設管路の部分修理用ライニング装置において、
    上記欠落部は、その部分に連続する上記牽引移動方向前方から急激に変化する形状とされていることを特徴とする既設管路の部分修理用ライニング装置。
  3. 請求項1記載の既設管路の部分修理用ライニング装置において、
    上記欠落部は、上記ピグの牽引移動方向後方で該牽引移動方向に沿った断面の周方向で牽引方向後側上部の1/4の部分が欠除されて構成されていることを特徴とする既設管路の部分修理用ライニング装置。
  4. 請求項1記載の既設管路の部分修理用ライニング装置において、
    上記ピグは、欠落部が位置する上部よりも大きい重量マスが下部に設けられていることを特徴とする既設管路の部分修理用ライニング装置。
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