JP3707299B2 - 電子機器及び電子機器の制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器及び電子機器の制御方法に係り、特に携帯用の電子時計のように蓄電装置及び駆動用モータを内蔵した電子機器及び電子機器の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、腕時計タイプなどの小型の電子時計に太陽電池などの発電装置を内蔵し、電池交換なしで動作を続けるものが実現されている。これらの電子時計においては、発電装置で発生した電気エネルギを一旦大容量コンデンサ等の蓄電手段に充電する機能を備えている。そして、この種の電子時計では、発電が行われていないときはコンデンサから放電される電気エネルギによって時刻表示が行われるようになっている。このため、電池なしでも長時間安定した動作が可能であり、電池の交換の手間あるいは電池の廃棄上の問題などを考慮すると、今後、多くの電子時計に発電装置が内蔵されるものと期待されている。
また、このような発電装置を内蔵した電子時計としては、国際公開WO98/41906号公報記載したものがある。
【0003】
さらに、この発電装置付電子時計は、時刻用の指針を駆動するためのモータと、該モータを駆動するモータ駆動制御手段と、前記モータが回転したか否かを検出する回転検出手段と、該回転検出手段からの信号を受けて補正駆動パルスをモータ駆動回路に出力する補正駆動パルス出力判断手段とを備えたものもある。この電子時計では、モータが通常の回転を行っていないことを回転検出手段によって検出した場合には、このことを補正駆動パルス出力判断手段で判断してモータに補正駆動パルスを出力する。そして、モータを確実に駆動させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例による回転検出手段は、電磁ピックアップ方式によってモータから発生する磁界を検出し、この信号の大きさによってモータの回転の有無を判定するようにしていた。
【0005】
一方、発電装置に発電コイルを備えたものでは、発電中に発電磁界が電磁ノイズとして発生し、この電磁ノイズが回転検出手段で重畳して検出されてしまうことがある。このため、回転検出手段は、モータの回転による磁界のみでなく発電磁界も検出してしまい、正確な回転検出を行うことができない場合がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、回転検出手段でモータの回転を検出しているときに、発電手段から発生する電磁ノイズを低減することにより、回転検出手段による検出精度を高めることのできる電子機器及び電子機器の制御方法を提供することにある。
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1記載の構成は、外部エネルギを電気エネルギに変換する発電コイルを有する発電手段と、前記発電された電気エネルギを蓄電する蓄電手段と、前記蓄電手段に蓄えられた電気エネルギにより駆動される一または複数のモータと、通常駆動パルス信号を出力することにより前記モータの駆動制御を行うモータ駆動制御手段と、 前記通常駆動パルスを受けて前記モータが回転した後に発生する誘起電圧に基づいて前記モータが回転したか否かを検出する回転検出手段と、前記回転検出手段により前記モータが回転していないことが検出された場合、前記通常駆動パルスの実効値よりも大きな実効値を有する補正駆動パルスを前記モータに向けて出力する補正駆動パルス出力手段と、前記モータに前記通常駆動パルス信号を出力した後に回転検出手段がモータの回転検出を行っているとき、前記発電手段が発電しているときの発電に伴う電流の値を低減させる発電電流低減手段とを備えたことを特徴としている。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子機器において、前記発電電流低減手段は、前記蓄電手段に向けて流れる充電電流の値を低減させる充電電流低減手段を備えたことを特徴としている。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の電子機器において、前記充電電流低減手段は、前記発電手段と蓄電手段とを接続する充電経路の途中に設けられ、該充電経路の抵抗値を切換える抵抗値切換手段を備えたことを特徴としている。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の電子機器において、前記抵抗値切換手段は、前記充電経路の途中に接続される抵抗手段と、該抵抗手段をバイパスするスイッチング手段とを備えることを特徴としている。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の電子機器において、前記抵抗手段は、抵抗またはダイオードを具備することを特徴としている。
【0012】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の電子機器において、前記発電手段と蓄電手段との間には、該蓄電手段に向けて流れる蓄電電流を迂回させるための迂回経路を有する過充電防止手段を設け、前記発電電流低減手段は、前記迂回経路を流れるリミッタ電流の値を低減させるリミッタ電流低減手段を備えたことを特徴としている。
【0013】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の電子機器において、前記蓄電手段の電圧を検出する電圧検出手段を設けることを特徴としている。
【0014】
請求項8記載の発明は、請求項6記載の電子機器において、前記過電流防止手段は、前記蓄電手段に向けて流れる充電電流を迂回経路に流すスイッチング手段を具備することを特徴としている。
【0015】
請求項9記載の発明は、請求項6記載の電子機器において、前記リミッタ電流低減手段は、前記迂回経路の途中に設けられ、該迂回経路の抵抗値を切換える抵抗値切換手段を備えたことを特徴としている。
【0016】
請求項10記載の発明は、請求項2記載の電子機器において、前記充電電流低減手段は、前記蓄電手段に向けて流れる充電電流を停止することを特徴としている。
【0017】
請求項11記載の発明は、請求項1記載の電子機器において、前記モータ駆動制御手段は、通常モータ駆動パルスを出力する制御回路と、前記通常モータ駆動パルスを受けてモータ駆動パルスを出力する駆動回路とを備えたことを特徴としている。
【0018】
請求項12記載の発明は、請求項1記載の電子機器において、前記電子機器は、携帯用であることを特徴としている。
【0019】
請求項13記載の発明は、請求項1記載の電子機器において、前記電子機器は、計時動作を行う計時手段を備えたことを特徴としている。
【0020】
請求項14記載の発明は、外部エネルギを電気エネルギに変換する発電コイルを有する発電装置と、前記発電された電気エネルギを蓄電する蓄電装置と、前記蓄電装置に蓄えられた電気エネルギにより駆動されるモータとを備えた電子機器の制御方法において、通常駆動パルス信号を出力することにより前記モータの駆動制御を行うモータ駆動制御工程と、 前記通常駆動パルスを受けて前記モータが回転した後に発生する誘起電圧に基づいて前記モータが回転したか否かを検出する回転検出工程と、前記回転検出工程により前記モータが回転していないことが検出された場合、前記通常駆動パルスの実効値よりも大きな実効値を有する補正駆動パルスを前記モータに向けて出力する補正駆動パルス出力工程と、前記モータに前記通常駆動パルス信号を出力した後に回転検出工程でモータの回転検出を行っているとき、前記発電装置が発電しているときの発電に伴う電流の値を低減させる発電電流低減工程とを備えたことを特徴としている。
【0021】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の電子機器の制御方法において、前記電流制御工程は、前記蓄電装置に向けて流れる充電電流の値を低減させる充電電流低減工程を備えたことを特徴としている。
【0022】
請求項16記載の発明は、請求項15記載の電子機器の制御方法において、前記充電電流低減工程は、前記発電装置と蓄電装置とを接続する充電経路の途中に設けられ、該充電経路の抵抗値を切換える抵抗値切換工程を備えたことを特徴としている。
【0023】
請求項17記載の発明は、請求項16記載の電子機器の制御方法において、前記抵抗値切換工程は、前記充電経路に接続された抵抗装置と、該抵抗装置をバイパスするスイッチング装置とを備えることを特徴としている。
【0024】
請求項18記載の発明は、請求項14記載の電子機器の制御方法において、前記発電装置と蓄電装置との間には、該蓄電装置に向けて流れる充電電流を迂回させるための迂回経路を有する過充電防止装置を設け、前記電流制御工程は、前記迂回経路を流れるリミッタ電流の値を低減させるリミッタ電流低減工程を備えたことを特徴としている。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。
[1] 第1実施形態
まず、図1ないし図7に基づいて本発明による第1実施形態について詳述する。
【0026】
[1.1] 全体構成
図1に、第1実施形態の電子機器である電子時計1の概略構成を示す。
電子時計1は、腕時計であって、ユーザは装置本体に連結されたベルトを手首に巻き付けて使用するようになっている。
【0027】
ここで、本実施形態による電子時計1は、交流電力を発電する発電部Aと、発電部Aから出力される交流電圧を整流すると共に昇圧した電圧を蓄電し、各構成部分へ電気エネルギを供給する電源部Bと、装置全体を制御する制御回路23と、秒針55をステッピングモータ10を用いて駆動する秒針運針機構CSと、分針76及び時針77をステッピングモータ60を用いて駆動する時分針運針機構CHMと、前記制御回路23から出力される制御信号を受けて秒針運針機構CSを駆動する秒針駆動部30Sと、制御回路23から出力される制御信号を受けて時分針運針機構CHMを駆動する時分針駆動部30HMとを具備して大略構成されている。
【0028】
[1.2] 詳細構成
以下、電子時計1の各構成部分について説明する。なお、制御回路23については機能ブロックを用いて後述する。
【0029】
[1.2.1] 発電部
まず、発電部Aについて説明する。
発電部Aは、発電装置40、回転錘45および増速用ギア46を備えて構成されている。また、発電装置40としては、発電用ロータ43が発電用ステータ42の内部で回転し発電用ステータ42に接続された発電コイル44に誘起された電力を外部に供給できる電磁誘導型の交流発電装置が採用されている。
また、回転錘45は、発電用ロータ43に運動エネルギを伝達する手段として機能する。そして、この回転錘45の動きが増速用ギア46を介して発電用ロータ43に伝達される。
そして、腕時計型の電子時計1に対応した回転錘45は、ユーザの腕の動きなどを捉えて装置内で旋回できるようになっており、ユーザの生活に関連した外部の運動エネルギを利用して発電を行い、この電気エネルギを用いて電子時計1を駆動している。
【0030】
[1.2.2] 電源部
次に、電源部Bについて説明する。
電源部Bは、過大電圧が後段の回路に印加されるのを防止するためのリミッタ回路LMと、整流回路として作用するダイオード47と、大容量コンデンサ48と、昇降圧回路49とを備えている。
【0031】
昇降圧回路49は、複数のコンデンサ49a、49bおよび49cを用いて多段階の昇圧および降圧ができるようになっており、制御回路23から出力される制御信号φ11によって秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMに供給する電圧を調整することができる。
ここで、電源部Bは、Vdd(高電位側電圧)を基準電位(GND)に取り、Vss(低電位側電圧)を電源電圧として生成している。
【0032】
[1.2.3] 運針機構
次に運針機構CS、CHMについて説明する。
【0033】
[1.2.3.1] 秒針運針機構
まず、秒針運針機構CSについて説明する。
ここで、秒針運針機構CSに用いられているステッピングモータ10は、パルスモータ、階動モータ或いはデジタルモータなどとも称され、デジタル制御装置のアクチュエータとして多用され、該ステッピングモータ10は、パルス信号によって駆動されるものである。また近年、携帯用に適した小型の電子機器或いは情報機器用のアクチュエータとして小型、軽量化されたこの種のステッピングモータが多く採用されている。また、このような電子機器としては、電子時計、時間スイッチ、クロノグラフといったものが代表として上げられる。
【0034】
本実施形態のステッピングモータ10は、秒針駆動部30Sから供給される駆動パルスによって磁力を発生する駆動コイル11と、この駆動コイル11によって励磁されるステータ12と、ステータ12の内部において励磁される磁界により回転するロータ13とを備えている。
【0035】
また、ロータ13は、ディスク状の2極の永久磁石を有するPM型(永久磁石回転型)で構成され、ステータ12には、駆動コイル11で発生した磁力による異なった磁極が、ロータ13回りのそれぞれの相(極)15および16に発生する磁気飽和部17が設けられている。
【0036】
さらに、ロータ13の回転方向を規定するために、ステータ12内周の適当な位置には内ノッチ18が設けられており、コギングトルクを発生させてロータ13を適当な位置に停止させるようにしている。
そして、ステッピングモータ10によるロータ13の回転は、ロータ13に噛合された秒中間車51及び秒車(秒指示車)52からなる輪列50によって秒針53に伝達され、該秒針53によって秒表示がなされている。
【0037】
[1.2.3.2] 時分運針機構
次に、時分針運針機構CHMについて説明する。時分運針機構CHMに用いられているステッピングモータ60は、ステッピングモータ10とほぼ同様の構成となっている。
【0038】
本実施形態のステッピングモータ60は、時分駆動部30HMから供給される駆動パルスによって磁力を発生する駆動コイル61と、この駆動コイル61によって励磁されるステータ62と、さらにステータ62の内部において励磁される磁界により回転するロータ63とを備えている。
【0039】
また、ロータ63は、ディスク状の2極の永久磁石を有するPM型(永久磁石回転型)で構成されている。さらに、ステータ62には、駆動コイル61で発生した磁力による異なった磁極が、ロータ63回りのそれぞれの相(極)65および66に発生する磁気飽和部67が設けられている。
【0040】
さらに、ロータ63の回転方向を規定するために、ステータ62内周の適当な位置には内ノッチ68が設けられており、コギングトルクを発生させてロータ63を適当な位置で停止させるようにしている。
そして、ステッピングモータ60のロータ63の回転は、ロータ63に噛合された四番車71、三番車72、二番車(分指示車)73、日の裏車74および筒車(時指示車)75からなる輪列70によって各針に伝達される。二番車73には分針76が接続され、さらに筒車75には時針77が接続されている。ロータ63の回転に連動してこれらの各針によって時分が表示される。
【0041】
なお、輪列70には、図示しない年月日(カレンダ)などの表示を行うための伝達系(例えば、日付表示を行う場合には、筒中間車、日回し中間車、日回し車、日車等)を接続することも勿論可能である。この場合、カレンダ修正系輪列(例えば、第1カレンダ修正伝え車、第2カレンダ修正伝え車、カレンダ修正車、日車等)を追加して設ければよい。
【0042】
[1.2.4] 秒針駆動部及び時分針駆動部
次に、秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMについて説明する。ここでは、秒針駆動部30S及び時分針駆動部30HMは同様の構成であるので、秒針駆動部30Sについてのみ、図1を参照しつつ説明する。
ここで、秒針駆動部30Sは、制御回路23の制御下でステッピングモータ10に様々な駆動パルスを供給するものである。
【0043】
また、秒針駆動部30Sは、直列に接続されたPチャンネル型のトランジスタ33aとNチャンネル型のトランジスタ32a、およびPチャンネル型のトランジスタ33bとNチャンネル型のトランジスタ32bによって構成されたブリッジ回路を備えており、秒針駆動部30Sは、トランジスタ33aおよび33bとそれぞれ並列に接続された回転検出用抵抗35aおよび35bと、これらの抵抗35aおよび35bにチョッパパルスを供給するためのサンプリング用のPチャンネル型のトランジスタ34a,34bとを備えている。
【0044】
これにより、秒針駆動部30Sは、これらのトランジスタ32a,32b,33a,33b,34aおよび34bの各ゲート電極に制御回路23からそれぞれのタイミングで極性およびパルス幅の異なる制御パルスを印加することにより、駆動コイル11に極性の異なる駆動パルスを供給したり、或いはロータ13の回転検出用および磁界検出用の誘起電圧を励起する検出用のパルスを供給している。
【0045】
[1.3] 制御系の機能構成
次に、図2を参照しつつ、第1実施形態による制御系の機能構成について説明する。なお、符号Bは、図1に示した電源部Bに対応している。
【0046】
ここで、電子時計1は、交流発電を行う発電部Aと、該発電部Aから出力される交流の発電電圧SKを整流して直流に変換する整流回路47と、該整流回路47の出力側に接続された抵抗値切換回路101と、該抵抗値切換回路101の出力側に接続された大容量コンデンサ(高容量2次電源)48と、該大容量コンデンサ48から出力される電圧により動作し、計時制御を行うべく通常モータ駆動パルス信号SIを出力すると共に、前記抵抗値切換回路101を制御する制御信号SHを出力する計時制御回路102と、後述する回転検出結果信号SGに基づいて補正駆動パルス信号SJを出力するか否かを判別し、必要に応じて補正駆動パルス信号SJを出力する補正駆動パルス出力判断回路103と、通常モータ駆動パルス信号SIまたは補正駆動パルス信号SJに基づいてモータ105(図1中ではステッピングモータ10,60)を駆動するためのモータ駆動パルス信号SLを出力するモータ駆動回路104(図1中では駆動部30S,30HM)と、モータ駆動回路104から出力される誘起電圧信号SDに基づいてモータ105(ステッピングモータ10,60)が回転したか否かを検出し、回転検出結果信号SGを出力する回転検出回路106とを備えている。
【0047】
また、モータ駆動回路104と補正駆動パルス出力判断回路103との間には高周波磁界検出回路107および交流磁界検出回路108が接続され、該高周波磁界検出回路107は、モータ駆動回路104から出力される誘起電圧信号SDに基づいて高周波磁界を検出して高周波磁界検出結果信号SEを出力するものであり、交流磁界検出回路108は、モータ駆動回路104から出力される誘起電圧信号SDに基づいて交流磁界を検出し交流磁界検出結果信号SFを出力するものである。
【0048】
なお、ここで、高周波磁界検出回路107で検出される高周波磁界は、一般の家電製品の電源回路から発生する商法周波数変換のためのスパイク状のスイッチングノイズによって生じる磁界のことであり、商用周波数の周期(50Hzまたは60Hz)に応じて発生するものである。一方、交流磁界検出回路108で検出される交流磁界は、一般の家電製品の磁気回路や当該電子時計1の発電部Aが発電時に発生する磁界のことである。
【0049】
[1.4] 抵抗値切換回路101の具体的構成
図3に基づいて、発電部Aと大容量コンデンサ48を接続する充電経路の途中に設けられた該抵抗値切換回路101の回路構成について述べる。
【0050】
ここで、抵抗値切換回路101は、充電経路の途中に接続された抵抗101A(例えば、数百〜数kΩ)と、該抵抗101Aに並列接続されたPチャネル型トランジスタ101Bとを具備し、該トランジスタ101Bのゲートには制御信号SHを出力する計時制御回路102が接続されている。
また、この抵抗値切換回路101のトランジスタ101Bは、ゲートに入力される制御信号SHが“L”のときにはドレイン,ソース間が閉成し、“H”のときにはドレイン,ソース間が開成するようになっている。
【0051】
これにより、抵抗値切換回路101は、トランジスタ101Bをオンさせたときには、発電部Aから大容量コンデンサ48に充電される充電電流IJの値を大きくし、オフさせたときには、充電電流IJを抵抗101Aのみを流すことによって該充電電流IJの値を小さくする。
【0052】
なお、整流回路47は、充電経路に接続されたダイオードとして示しているが、この整流回路47は半波整流または全波整流を行うもので、本実施形態では、全波整流を行う場合とする。
【0053】
[1.5] 動作説明
次に、図4に示すフローチャートと、図5に示すタイミングチャートを参照しつつ電子時計1の動作について説明する。
【0054】
[1.5.1] モータ駆動パルス信号SLの説明
まず、図5の上段に示すモータ駆動パルス信号SLについて説明する。
時刻t1において、高周波磁界検出用パルスSP0がモータ駆動回路104からモータ105に向けて出力される。なお、この高周波磁界検出用パルスSP0は誘起電圧信号SDとして高周波磁界検出回路107に出力される。
【0055】
そして時刻t2において、第1の極性を有する交流磁界検出用パルスSP11がモータ駆動回路104からモータ105に出力される。
【0056】
その後、時刻t3において、第1の極性とは逆極性の第2の極性を有する交流磁界検出用パルスSP12が出力され、時刻t4において、通常モータ駆動パルスK11の出力が開始される。
【0057】
なお、実施形態においては、便宜上、交流磁界検出用パルスSP11,SP12を合わせて交流磁界検出用パルスSP1と呼ぶ。そして、この交流磁界検出用パルスSP1は誘起電圧信号SDとして交流磁界検出回路108に出力される。
【0058】
その後、時刻t4からt6の間、モータ105を駆動するために、第1の極性を有する通常モータ駆動パルスK11を出力し、さらに時刻t6からt7の間、モータ105の回転検出用パルスSP2を出力する。
【0059】
さらに、時刻t8において、通常モータ駆動パルスK11の出力開始タイミング(=時刻t4に相当)から予め定めた所定時間が経過した時刻t8には、通常モータ駆動パルスK11よりも大きな実効電力を有する補正駆動パルスP2が出力され、モータ105は確実に駆動されることになる。
【0060】
そして、時刻t10になると、駆動後のモータ105の回転後の振動を抑制して安定状態に素早く移行させるための補正駆動パルスPrを出力する。
【0061】
さらに、時刻t11になると、補正駆動パルスP2+Prの印加に伴う残留磁束を打ち消すため、補正駆動パルスP2+Prの極性とは逆極性の消磁パルスPEが出力される。
【0062】
この時刻t11は、次の外部磁界検出タイミング(次の高周波磁界検出パルスSP0の出力タイミング)の直前とされている。
【0063】
このときに出力される消磁パルスPEのパルス幅はロータが回転しない程度の狭(短)パルスであり、さらなる消磁効果を上げるべく、複数(図では、3パルス)の間欠パルスとしている。そして、時刻t12になると、消磁パルスPEの出力を停止させる。
【0064】
次に、2段目に示す発電電圧SKは発電部Aから出力されるもので、この発電電圧SKは、整流回路47によって全波整流され、電子時計1の動きに対応してその出力電圧が変化する。そして、この実施形態では、発電部Aから出力される発電電圧SKが高電位側電圧Vddを上回るときが時刻t5となり、下回るときが時刻t9となった例である。
【0065】
[1.5.2] 処理動作の説明
次に、電子時計1の動作を図4のフローチャートにより説明する。
まず、電子時計1のリセットタイミング或いは前回の駆動パルスが出力されてから1秒経過したか否かを判別する(ステップS1)。
ステップS1の判別において、1秒が経過していない場合には(ステップS1;NO)、即ち駆動パルスを出力すべきタイミングではないので、待機状態となる。
【0066】
ステップS1の判別において、1秒が経過した場合には(ステップS1;YES)、高周波磁界検出用パルスSP0が出力されるタイミング中に高周波磁界検出回路107によりこのパルスPS0が検出されたか否かを判別する(ステップS2)。
このステップS2の判別において、高周波磁界検出用パルスSP0が高周波磁界検出回路107により検出された場合には(ステップS2;YES)、通常モータ駆動パルスK11ではモータ105が駆動していないと見なし、後述するステップS9に移る。
【0067】
一方、ステップS2の判別において、高周波磁界検出用パルスSP0が高周波磁界検出回路107により検出されなかった場合には(ステップS2;NO)、次に交流磁界検出用パルスSP1が出力されるタイミング中に交流磁界検出回路108により、このパルスSP1が検出されたか否かを判別する(ステップS3)。
【0068】
このステップS3の判別において、交流磁界検出用パルスSP1が交流磁界検出回路108により検出された場合には(ステップS3;YES)、通常モータ駆動パルスK11ではモータ105が駆動しないと見なし、ステップS9に移る。
【0069】
一方、ステップS3の判別において、交流磁界検出用パルスSP1が交流磁界検出回路108により検出されなかった場合には(ステップS3;NO)、ステップS4に移る。
そして、ステップS4では、通常モータ駆動パルスK11をモータ105に向けて出力し、さらにステップS5で、抵抗値切換回路101のトランジスタ101Bをオフにし、充電経路を流れる充電電流IJを抵抗101Aにのみ流すことにより、充電電流IJの値を小さくする(図5のトランジスタ動作及び充電電流IJ、参照)。
【0070】
さらに、回転検出用パルスSP2を回転検出回路106によって検出することにより、モータ105が回転したか否かを判別する(ステップS6)。
このステップS6の判別において、モータ105が回転したと判別した場合には(ステップS6;YES)、トランジスタ101Bをオン状態に戻し(ステップS7)、充電電流IJを通常の状態に復帰させ、大容量コンデンサ48への充電を行う。
【0071】
一方、ステップS6の判別において、モータ105が回転していないと判別した場合には(ステップS6;NO)、モータ105は回転していないから、まずステップS8でトランジスタ101Bをオン状態にする。
【0072】
さらに、ステップS9では、未だにモータ105が回転していないから、通常駆動パルスK11よりも大きな実効電力を有する補正駆動パルスP2+Prを出力し、モータ105を確実に駆動させる。
【0073】
[1.6] 第1実施形態の効果
以上、詳述した如く、第1実施形態によれば、回転検出パルスSP2が出力されているときに、抵抗値切換回路101によって充電電流IJの値を小さくすることにより、回転検出パルスSP2に重畳される発電部Aからの漏れ磁界をなくすことができる。これにより、回転検出回路106において、該回転検出回路106に入力される誘起電圧信号SDに発生するノイズを低減でき、モータ105の回転結果を正確に検出することができる。従って、指針55,76,77を確実に駆動することにより、当該電子時計1による時刻表示の精度を高めることができる。
【0074】
また、抵抗値切換回路101は、回転検出パルスSP2が出力されている時刻t6からt7までの短い期間、充電電流IJの値を低減するようにしているから、大容量コンデンサ48を充電する発電部Aの効率を低下させることなく、回転検出回路106の検出感度を高めることができる。
【0075】
さらに、充電電流IJの値を小さくするのは、回転検出パルスSP2が出力されている間だけでなく、高周波磁界検出用パルスSP0、交流磁界検出用パルスSP1、通常モータ駆動パルスK11、補正駆動パルスP2+Prが出力されている間に充電電流IJを低減するようにしてもよい。
【0076】
[1.7] 第1実施形態の変形例
[1.7.1] 第1実施形態の変形例(1)
まず、第1実施形態の変形例(1)について、図6を参照しつつ説明するに、この変形例では、抵抗値切換回路101に代えて抵抗値切換回路201を用いたものである。
【0077】
ここで、抵抗値切換回路201は、充電経路の途中に接続されたダイオード201Aと、該ダイオード201Aに並列接続されたPチャネル型トランジスタ201Bとを具備し、該トランジスタ201Bのゲートには制御信号SHを出力する計時制御回路102が接続されている。
【0078】
また、この抵抗値切換回路201においても、トランジスタ201Bのゲートに入力される制御信号SHが“L”のときにはドレイン,ソース間が閉成し、“H”のときにはドレイン,ソース間が開成するようになっている。
【0079】
これにより、抵抗値切換回路201は、トランジスタ201Bをオンさせたときには、発電部Aから大容量コンデンサ48に充電される充電電流IJの値を大きくし、オフさせたときには、ダイオード201Aの順方向電圧VF分だけ損失が増え、充電電流IJの値を小さくすることができる。
【0080】
[1.7.2] 第1実施形態の変形例(2)
次に、変形例(2)について、図7を参照しつつ説明するに、この変形例では、抵抗値切換回路101に代えて2個のトランジスタ301A,301Bからなる抵抗値切換301を用いたものである。
【0081】
ここで、抵抗値切換回路301は、充電経路の途中に、ドレイン,ソースが接続されたPチャネル型トランジスタ301Aと、同じくドレイン,ソースが接続されたPチャネル型トランジスタ301Bとを具備している。そして、トランジスタ301Aのゲートには制御信号SH1が入力され、トランジスタ301Bのゲートには制御信号SH2が入力される。
【0082】
そして、トランジスタ301A,301Bが同一規格のトランジスタの場合には、制御信号SHが“L”のときには、ドレイン,ソース間を閉成して充電電流IJを大容量コンデンサ48に向けて流し、例えば制御信号SH1を“H”としたときには、トランジスタ301Aのドレイン,ソース間を開成してトランジスタ301Bにのみ充電電流IJが流れるようにして充電電流IJの値を低減することができる。
【0083】
さらに、両方のトランジスタ301A,301Bをオフ状態にして充電電流IJが大容量コンデンサ48に流れるのを停止してもよく、この場合には、充電電流IJによる磁界の発生を完全になくすことができ、回転検出回路106の検出感度を高めることができる。
【0084】
また、トランジスタ301A,301Bを異なった規格とすることもでき、この場合には、例えばトランジスタ301Bの駆動能力を小さくしておけば、トランジスタ301Aをオフ状態にしたときに充電経路に流れる充電電流IJの値をより小さくすることができる。
【0085】
[2] 第2実施形態
次に、図8ないし図13に基づいて本発明による第2実施形態について説明する。本第2実施形態では、過充電防止手段としてのリミッタ回路を利用して、該リミッタ回路にリミッタ電流低減手段の機能を持たせたものである。また、リミッタ回路の目的は、第1実施形態でも述べた如く、大容量コンデンサの電圧が所定電圧を越えた場合に、リミッタを働かせて迂回経路を作り、この迂回経路に発電電流を流すことによって、大容量コンデンサへの充電を止めて、大容量コンデンサの過充電を防止することにある。このとき、迂回経路を流れる電流を一般にリミッタ電流ILと呼んでいる。さらに、リミッタ回路を成立させるためには、充電経路の抵抗値よりも迂回経路の抵抗値が小さくなくてはならない。
【0086】
[2.1] 制御系の構成
図8に第2実施形態による電子時計1の制御系を示すに、この実施形態では、前述した第1実施形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0087】
ここで、電源部Bは、リミッタ回路401、整流回路47および大容量コンデンサ48を備え、前記リミッタ回路401は、図9に示すように、大容量コンデンサ48に並列に接続されている。
【0088】
また、リミッタ回路401は、Pチャネル型の第1のトランジスタ401Aと、該トランジスタ401Aに直列接続されたPチャネル型の第2のトランジスタ401Bと、該第2のトランジスタ401Bのドレイン,ソース間に接続された抵抗401Cと、第2のトランジスタ401Bのゲート側に接続されたオア回路401Dとを具備している。
【0089】
そして、トランジスタ401Aのゲートには、電圧検出回路(図示せず)から制御信号SH1が入力される。また、オア回路401Dの入力側には、前記制御信号SH1と計時制御回路102から出力される制御信号SH2とが入力される。なお、トランジスタ401A,401Bによって迂回経路を形成し、リミッタ回路401は抵抗値切換手段の機能を有している。
【0090】
また、リミッタ回路401では、計時制御回路102内の電圧検出回路が大容量コンデンサ48の電圧を検出して所定の電圧を越えると、“L”となる制御信号SH1,SH2が出力され、トランジスタ401A,401Bをオン状態にして発電電流の迂回経路を形成し、この迂回経路にリミッタ電流ILを流すことにより、大容量コンデンサ48の過充電を防止している。
【0091】
一方、回転検出パルスSP2が出力されている期間、計時制御回路102からは“H”となる制御信号SH2が出力されているから、オア回路401Dからは“H”となる信号がトランジスタ401Bのゲートに入力され、該トランジスタ401Bをオフ状態にする。そして、回転検出パルスSP2が出力されている期間中は、制御信号SH1が“L”、SH2が“H”となり、トランジスタ401Bはオフ状態にして、リミッタ電流ILを抵抗401Cに流すことにより、リミッタ電流ILの値を小さくする。
【0092】
[2.2] 動作説明
次に、図10に示すフローチャートと、図11に示すタイミングチャートを参照しつつ第2実施形態による処理動作について説明する。
【0093】
[2.2.1] モータ駆動パルス信号SLの説明
まず、図11の上段に示すモータ駆動パルス信号SLについては、前述した図5のモータ駆動パルス信号SLとほぼ同一であるのでその説明を省略する。
【0094】
次に、2段目に示す発電電圧SKは発電部Aから出力されるもので、この発電電圧SKは、整流回路47によって全波整流され、電子時計1の動きに対応してその出力電圧が変化する。そして、この実施形態では、電圧検出回路が大容量コンデンサ48の電圧を検出し、所定の電圧を上回るときにリミッタ回路401が作動するようになっており、このときの時刻がt0となっている。
【0095】
[2.2.2] 処理動作の説明
次に、第2実施形態による処理を図10のフローチャートにより説明する。なお、フローチャート中のTr1は第1のトランジスタ401A、Tr2は第2のトランジスタ401Bをそれぞれ示している。
【0096】
まず、ステップS11では、大容量コンデンサ48の電圧Vssが所定の電圧VLIMを越えるまでステップS11で待機し、このステップS11でYESと判定したときに、ステップS12に移行し、Tr1,Tr2をオン状態にし、リミッタ回路401を作動させる。このとき、充電電流IJはリミッタ電流ILとしてリミッタ回路401の迂回経路に流れるため、時刻t0から充電電流IJは流れなくなる。
【0097】
次に、電子時計1のリセットタイミング或いは前回の駆動パルスが出力されてから1秒経過したか否かを判別する(ステップS13)。
【0098】
ステップS13の判別において、1秒が経過していない場合には(ステップS13;NO)、即ち駆動パルスを出力すべきタイミングではないので、待機状態となる。
【0099】
ステップS13の判別において、1秒が経過した場合には(ステップS13;YES)、高周波磁界検出用パルスSP0が出力されるタイミング中に回転検出回路106によりこのパルスPS0が検出されたか否かを判別する(ステップS14)。
【0100】
このステップS14の判別において、高周波磁界検出用パルスSP0が高周波磁界検出回路107により検出された場合には(ステップS14;YES)、通常モータ駆動パルスK11ではモータ105が駆動していないと見なし、後述するステップS21に移る。
【0101】
一方、ステップS14の判別において、高周波磁界検出用パルスSP0が高周波磁界検出回路107により検出されなかった場合には(ステップS14;NO)、次に交流磁界検出用パルスSP1が出力されるタイミング中に交流磁界検出回路108により、このパルスSP1が検出されたか否かを判別する(ステップS15)。
【0102】
このステップS15の判別において、交流磁界検出用パルスSP1が交流磁界検出回路108により検出された場合には(ステップS15;YES)、通常モータ駆動パルスK11ではモータ105が駆動しないと見なし、ステップS21に移る。
【0103】
一方、ステップS15の判別において、交流磁界検出用パルスSP1が交流磁界検出回路108により検出されなかった場合には(ステップS15;NO)、ステップS16に移る。
【0104】
そして、ステップS16では、通常モータ駆動パルスK11をモータ105に向けて出力し、さらにステップS17で、リミッタ回路401の第2のトランジスタ401B(Tr2)をオフにし、迂回経路を流れるリミッタ電流ILを抵抗401Cに流すことにより、リミッタ電流ILの値を小さくする(図11のTr2の動作及びリミッタ電流IL、参照)。
【0105】
さらに、回転検出用パルスSP2を回転検出回路106によって検出することにより、モータ105が回転したか否かを判別する(ステップS18)。
【0106】
このステップS18の判別において、モータ105が回転したと判別した場合には(ステップS18;YES)、第2のトランジスタ401B(Tr2)をオン状態に戻し(ステップS19)、リミッタ電流ILを復帰させ、迂回経路の状態を通常状態に戻す。
【0107】
一方、ステップS18の判別において、モータ105が回転していないと判別した場合には(ステップS18;NO)、モータ105は回転していないから、まずステップS20で第2のトランジスタ401B(Tr2)をオン状態にする。
【0108】
さらに、ステップS21では、未だにモータ105が回転していないから、通常駆動パルスK11よりも大きな実効電力を有する補正駆動パルスP2+Prを出力し、モータ105を確実に駆動させる。
【0109】
[2.3] 第2実施形態の効果
以上、詳述した如く、第2実施形態によれば、回転検出パルスSP2が出力されているときに、リミッタ回路401によって迂回経路を流れるリミッタ電流ILの値を小さくすることにより、回転検出パルスSP2に重畳される発電部Aからの電磁ノイズを低減することができる。これにより、回転検出回路106において、該回転検出回路106に入力される誘起電圧信号SDに発生するノイズを低減でき、モータ105の駆動を正確に検出することができる。従って、指針55,76,77を確実に駆動することにより、当該電子時計1による時刻表示の精度を高めることができる。
【0110】
また、第2のトランジスタ401Bがオフ状態になる期間は、回転検出パルスSP2を発生している間であればよいが、通常モータ駆動パルスK11が出力されている期間にオフ状態としてもよく、この場合、発電部Aからの電磁ノイズの影響を回避し、モータ105の駆動を安定させることができる。
【0111】
さらに、高周波磁界検出用パルスSP0、交流磁界検出用パルスSP1が出力される期間に、第2のトランジスタ401Bをオフ状態とすると、外部からの定常的な磁界と発電部Aから発生する一時的な磁界との区別がつき易くなり、不必要な補正駆動パルスP2の発生を抑制し、無駄な電力消費をなくすことができる。
【0112】
さらに、充電電流IJの値を小さくするのは、回転検出パルスSP2が出力されている間だけでなく、高周波磁界検出用パルスSP0、交流磁界検出用パルスSP1、通常モータ駆動パルスK11、補正駆動パルスP2+Prが出力されている間に充電電流IJを低減するようにしてもよい。
【0113】
[2.4] 第2実施形態の変形例
[2.4.1] 第2実施形態による変形例(1)
この変形例では、第2実施形態を実現するために、計時制御回路102から出力される制御信号SHを2個の信号SH1,SH2に分けるために用いられる制御信号発生回路について図12を参照しつつ説明する。
【0114】
ここで、図12中の符号411は制御信号発生回路で、該制御信号発生回路411は、大容量コンデンサ48に接続された抵抗412,413と、該抵抗412,413の接続点414と大容量コンデンサ48のプラス側との間に基準電源415を介して接続されたコンパレータ416とから構成されている。そして、コンパレータ416の出力端子は、リミッタ回路401の一方の入力端子に接続されると共に計時制御回路102に接続されている。また、計時制御回路102の出力はリミッタ回路401の他方の入力端子に直接接続されている。
【0115】
このように構成される制御信号発生回路411では、大容量コンデンサ48の両端電圧が上昇し、抵抗412,413で分圧された分圧電圧が高くなった場合、コンパレータ416で、この分圧電圧と基準電源415の基準電圧とを比較し、分圧電圧が基準電圧よりも高くなったときに“L”となる制御信号SH1をリミッタ回路401の一方の端子に向けて出力するものである。
【0116】
また、図12中の417は逆流防止用ダイオードで、該ダイオード417はリミッタ回路401が作動したときに、大容量コンデンサ48からリミッタ回路401を通して放電電流が流れるのを防止している。
【0117】
従って、リミッタ回路401は、計時制御回路102から“H”となる制御信号SH2が出力されているときに、制御信号発生回路411から“L”となる制御信号SH1が出力されたときに作動する。そして、リミッタ回路401は、電圧検出回路が大容量コンデンサ48の電圧を検出し、所定の電圧を上回るときに作動し、大容量コンデンサ4に充電電流IJが流れるのを停止することができる。
【0118】
[2.4.2] 第2実施形態による変形例(2)
まず、図13を参照しつつ第2実施形態による第2変形例について説明する。この変形例では、リミッタ回路401に代えて回路構成の異なったリミッタ回路501を用いたものである。
【0119】
ここで、リミッタ回路501は、大容量コンデンサ48の両端に、ドレイン,ソースが接続されたPチャネル型トランジスタ501Aと、同じくドレイン,ソースが接続されたPチャネル型トランジスタ501Bと、該トランジスタ501Bのゲート側に接続されたオア回路501Cとを具備している。そして、トランジスタ501Aのゲートには制御信号SH1が入力され、トランジスタ501Bのゲートにはオア回路501Cを介して制御信号SH1,SH2が入力される。また、前述した第2実施形態とほぼ同様に、制御信号SH1は電圧検出回路から出力され、制御信号SH2は計時制御回路102から出力されるから、制御信号SH1は大容量コンデンサ48が所定の電圧を上回ると“L”となる信号を出力し、制御信号SH2は回転検出用パルスSP2を出力している期間、“H”となる信号を出力する。
【0120】
そして、トランジスタ501A,501Bが同一規格のトランジスタの場合には、制御信号SHが“L”のときには、ドレイン,ソース間を閉成してリミッタ電流ILの値を大きくし、例えば制御信号SH1を“H”としたときには、トランジスタ501Aのドレイン,ソース間を開成して他方のトランジスタ501Bにのみリミッタ電流ILが流れるようにしてリミッタ電流ILの値を低減することができる。。
【0121】
また、トランジスタ501A,501Bを異なった規格とすることもでき、この場合には、例えばトランジスタ501Bの駆動能力を小さくしておけば、トランジスタ501Aをオフ状態にしたときに迂回経路に流れるリミッタ電流ILの値をより小さくすることができる。
【0122】
[3] 実施形態の変形例
[3.1] 第1変形例
前記各実施形態においては、整流回路47を1個のダイオードとして表示しているが、実際に全波整流を行う場合には、第1実施形態の場合には図14、第2実施形態の場合には図15のような接続となる。
【0123】
ここで、図14,図15中のダイオード47A〜47Dはブリッジ回路として構成され、ダイオード47A,47Cの接続点47Eとダイオード47B,47Dの接続点には発電部Aの出力端子AG1,AG2が接続されている。そして、発電部Aから出力される交流の発電電圧SKは、この整流回路47によって全波整流される。
【0124】
また、図15中の符号601は逆流防止用ダイオードであり、該ダイオード601はリミッタ回路401が作動したときに、大容量コンデンサ48からリミッタ回路401を通して放電電流が流れるのを防止している。
なお、実施形態では、全波整流について述べたが、半波整流に適用してもよいことは勿論である。
【0125】
[3.2] 第2変形例
次に、リミッタ回路を全波整流の回路に組み合わせたときの変形例を、図16に示す。
【0126】
この変形例では、整流回路47に発電部Aが接続されると共に、リミッタ回路601が接続されている。このリミッタ回路601は、2個のPチャネル型トランジスタ701A,701Bからなり、それぞれドレイン,ソースが接続点47E,47Fに接続されると共に、トランジスタ701A,701Bのバルクが大容量コンデンサ48のプラス側(高電位側電圧Vdd)側に接続されている。
【0127】
このようにリミッタ回路601を構成することにより、逆流防止用ダイオードを接続せずに、リミッタ回路601を作動させたときに、リミッタ電流ILが大容量コンデンサ48側に流れ込むのを防止することができる。
【0128】
[3.3] 第3変形例
前記第1実施形態では、図4に示すように、ステップS9の前段にトランジスタ101Bをオンに切換えるステップS8を設け、第2実施形態では、図10に示すように、ステップS21の前段にトランジスタ401Bをオンに切換えるステップS20を設けるようにしている。しかし、本発明では、補正駆動パルスを出力した後に、トランジスタをオンに切換えるようにしてもよい。
【0129】
[3.4] 第4変形例
本発明の発電手段としては、発電により磁界が発生するものであるならば、どのような形式のものであっても適用が可能である。
【0130】
[3.5] 第5変形例
前記各実施形態においては、腕時計型の電子時計を例として説明したが、発電時に磁界が発生し、かつ、モータを備える時計であるならば、いかなる時計においても本発明の適用が可能である。
【0131】
[3.6] 第6変形例
前記各実施形態においては、2個のモータ10,60を備えた電子時計1を例に挙げて述べたが、本発明はこれに限らず、単数或いは3個以上のモータに対して適用してもよい。
【0132】
[3.7] 第7変形例
前記各実施形態においては、腕時計型の電子時計を例示したが、発電時に磁界が発生し、かつ、モータを備える電子機器であれば、本発明の適用が可能である。
例えば、音楽プレーヤ、音楽レコーダ、画像プレーヤおよび画像レコーダ(CD用、MD用、DVD用、磁気テープ用等)あるいはそれらの携帯用機器並びにコンピュータ用周辺機器(フロッピーディスクドライブ、ハードディスクドライブ、MOドライブ、DVDドライブ、プリンタ等)或いはそれらの携帯用機器等の電子機器であってもかまわない。
【0133】
[3.8] 第8変形例
前記各実施形態では、高周波磁界検出回路107、交流磁界検出回路108を設けてモータ駆動回路104から出力されるモータ駆動パルス信号SLを監視するようにしたが、本発明は回転検出回路106のみによって抵抗値切換回路またはリミッタ回路を制御するようにしてもよい。
【0134】
[3.9] 第9変形例
前記各実施形態では、消費電流を削減するために、電圧検出動作をサンプリング駆動しても良く。この場合には、例えば図12のコンパレータ416の出力側にラッチ回路を接続するようにしてもよい。
【0135】
【発明の効果】
本発明によれば、少なくとも回転検出手段がモータの回転検出を行っているとき、発電電流制御手段によって発電に伴う電流を低減させるようにしたから、回転検出手段で検出される信号に発電手段から発生する電磁ノイズが重畳するのを抑制し、該回転検出手段はモータの回転を正確に検出することができる。これにより、モータ駆動制御手段は、モータを正確に駆動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電子時計の概要構成説明図である。
【図2】 第1実施形態による電子時計の機能構成を示すブロック図である。
【図3】 第1実施形態による抵抗値切換回路、発電部等の接続を示す回路図である。
【図4】 第1実施形態による処理を示す流れ図である。
【図5】 第1実施形態のタイミングチャートである。
【図6】 第1実施形態による第1変形例を示す図3と同様の回路図である。
【図7】 第1実施形態による第2変形例を示す図3と同様の回路図である。
【図8】 第2実施形態による電子時計の機能構成を示すブロック図である。
【図9】 第2実施形態によるリミッタ回路、発電部等の接続を示す回路図である。
【図10】 第2実施形態による処理を示す流れ図である。
【図11】 第2実施形態のタイミングチャートである。
【図12】 第2実施形態による第1変形例を示す回路図である。
【図13】 第2実施形態による第2変形例を示す図9と同様の回路図である。
【図14】 本発明による第1変形例を示す回路図である。
【図15】 本発明による第2変形例を示す回路図である。
【図16】 本発明による第3変形例を示す回路図である。
【符号の説明】
A…発電部
B…電源部
10,60…ステッピングモータ
23…制御回路
30S …秒針駆動部
30HM…時分針駆動部
47…整流回路
48…大容量コンデンサ(高容量2次電源)
101,201,301…抵抗値切換回路
102…計時制御回路
103…補正駆動パルス出力判断回路
104…モータ駆動回路
105…モータ
106…回転検出回路
107…高周波磁界検出回路
108…交流磁界検出回路
401,501,701…リミッタ回路
Claims (14)
- 外部エネルギを電気エネルギに変換する発電コイルを有する発電手段と、
前記発電された電気エネルギを蓄電する蓄電手段と、
前記蓄電手段に蓄えられた電気エネルギにより駆動される一または複数のモータと、
通常駆動パルス信号を出力することにより前記モータの駆動制御を行うモータ駆動制御手段と、
前記通常駆動パルスを受けて前記モータが回転した後に発生する誘起電圧に基づいて前記モータが回転したか否かを検出する回転検出手段と、
前記回転検出手段により前記モータが回転していないことが検出された場合、前記通常駆動パルスの実効値よりも大きな実効値を有する補正駆動パルスを前記モータに向けて出力する補正駆動パルス出力手段と、
前記モータに前記通常駆動パルス信号を出力した後に回転検出手段がモータの回転検出を行っているとき、前記発電手段が発電しているときの発電に伴う電流の値を低減させる発電電流低減手段と、
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
前記発電電流低減手段は、前記蓄電手段に向けて流れる充電電流の値を低減させる充電電流低減手段を備えたことを特徴とする電子機器。 - 請求項2記載の電子機器において、
前記充電電流低減手段は、前記発電手段と蓄電手段とを接続する充電経路の途中に設けられ、該充電経路の抵抗値を切換える抵抗値切換手段を備えたことを特徴とする電子機器。 - 請求項3記載の電子機器において、
前記抵抗値切換手段は、前記充電経路の途中に接続される抵抗手段と、
該抵抗手段をバイパスするスイッチング手段とを備えることを特徴とする電子機器。 - 請求項4記載の電子機器において、
前記抵抗手段は、抵抗またはダイオードを具備することを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
前記発電手段と蓄電手段との間には、該蓄電手段に向けて流れる充電電流を迂回させるための迂回経路を有する過充電防止手段を設け、
前記発電電流低減手段は、前記迂回経路を流れるリミッタ電流の値を低減させるリミッタ電流低減手段を備えたことを特徴とする電子機器。 - 請求項6記載の電子機器において、
前記蓄電手段の電圧を検出する電圧検出手段を設けることを特徴とする電子機器。 - 請求項6記載の電子機器において、
前記過電流防止手段は、前記蓄電手段に向けて流れる充電電流を迂回経路に流すスイッチング手段を具備することを特徴とする電子機器。 - 請求項6記載の電子機器において、
前記リミッタ電流低減手段は、前記迂回経路の途中に設けられ、該迂回経路の抵抗値を切換える抵抗値切換手段を備えたことを特徴とする電子機器。 - 請求項2記載の電子機器において、
前記充電電流低減手段は、前記蓄電手段に向けて流れる充電電流を停止することを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
前記モータ駆動制御手段は、通常モータ駆動パルスを出力する制御回路と、
前記通常モータ駆動パルスを受けてモータ駆動パルスを出力する駆動回路とを備えたことを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
前記電子機器は、携帯用であることを特徴とする電子機器。 - 請求項1記載の電子機器において、
前記電子機器は、計時動作を行う計時手段を備えたことを特徴とする電子機器。 - 外部エネルギを電気エネルギに変換する発電コイルを有する発電装置と、
前記発電された電気エネルギを蓄電する蓄電装置と、
前記蓄電装置に蓄えられた電気エネルギにより駆動されるモータとを備えた電子機器の制御方法において、
通常駆動パルス信号を出力することにより前記モータの駆動制御を行うモータ駆動制御工程と、
前記通常駆動パルスを受けて前記モータが回転した後に発生する誘起電圧に基づいて前記モータが回転したか否かを検出する回転検出工程と、
前記回転検出工程により前記モータが回転していないことが検出された場合、前記通常駆動パルスの実効値よりも大きな実効値を有する補正駆動パルスを前記モータに向けて出力する補正駆動パルス出力工程と、
前記モータに前記通常駆動パルス信号を出力した後に回転検出工程でモータの回転検出を行っているとき、前記発電装置が発電しているときの発電に伴う電流の値を低減させる発電電流低減工程と、
を備えたことを特徴とする電子機器の制御方法。
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