JP3707246B2 - 車両における遠隔操作装置及びその取付方法 - Google Patents

車両における遠隔操作装置及びその取付方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両における遠隔操作装置及びその取付方法に関するものである。
【0002】
車両における遠隔操作装置、特に、シャシフレームを備えたトラック等のキャブ内に設けられた操作装置又はシフトレバーの操作に連動して、トランスミッションの変速段選択操作部材を作動させる遠隔操作装置の一例として、実開平5−46531号公開公報所載の装置が開示されている。
【0003】
上記公開公報所載の遠隔操作装置(以下、場合により既提案の装置という)の概要を、図7の概念的側面図及び図8の要部正面図を参照して説明する。
図中符号10はキャブオーバ型トラックのシャシフレームを示し、12はその前後両端部をコイルスプリング、マウントラバー等の弾性装置14及び16を介して上記シャシフレーム10の前端部分に装架されたキャブである。
【0004】
上記キャブ12の下方におけるシャシフレーム10に、図示しないラバーマウント装置を介してエンジン18(図ではその一部のみを概念的に示す)が弾性的に支持され、同エンジン18の出力端にクラッチ装置を介してトランスミッション20が一体的に固着されている。また、上記キャブ12の運転席近傍の適所に、上記トランスミッション20の変速段選択操作部22を制御する変速操作装置又はシフトレバー24が設けられている。
【0005】
上記シフトレバー24には、上記第1シフトロッド26及び第1セレクトロッド28が連結され、第1シフトロッド26は総括的に符号30で示した遠隔操作装置を介して第2シフトロッド32に連結され、同第2シフトロッド32は、さらに図示されていない1個以上適数個の後続シフトロッドを経て上記変速段選択操作部22のシフト操作部に連結されている。略同様に、第1セレクトロッド28は、図示されていない複数の順次連結されたセレクトロッドを経て、上記変速段選択操作部22のセレクト操作部に連結されている。
【0006】
上記遠隔操作装置30の具体的な構造は図8に示すとおりであり、車幅方向に延在して配置されたシャフト34を備え、同シャフト34には、夫々の先端自由端部に上記第1シフトロッド又は入力ロッド26が連結された入力アーム36及び第2シフトロッド32が連結された出力アーム38の他端が、溶接等により固着されている。
【0007】
また、上記シャフト34の一端部40は、シャシフレーム10に固着された第1のブラケット42に揺動自在に枢支されると共に、他端部44は、キャブ12に固着された第2ブラケット46の下端に溶接等により固着された中空管状部材又はガイドパイプ48内に摺動自在に嵌装されたスライドブッシュ50に揺動自在に枢支されている。なお、シャフト34の上記両端枢支部にはダストカバー52及び54が装着されている。
【0008】
車両の走行中、特に悪路走行時に、シャシフレーム10が激しく振動するが、弾性装置14及び16を介してシャシフレーム10に支持されているキャブ12には振動が緩和して伝達され、乗心地が改善される。(なお、弾性装置14及び16と共に、図示されていないショックアブソーバが協働し、振動を減衰する。)このとき、キャブ12とシャシフレーム10との間に相対変位が生じるが、上記シャフト34の他端44に連結されたスライドブッシュ50が中空管状部材48内を摺動することによって、シャシフレーム10の振動が、入力アーム36及び第1シフトロッド26を介してシフトレバー24に直接伝達されることがなく、同シフトレバー24の不快な振動が防止され又は少くとも大幅に低減される。
【0009】
上記既提案の装置は、性質上キャブ12とシャシフレーム10との間の相対変位、特に前後方向及び車幅方向の相対変位が小さく抑制され、かつ遠隔操作装置30の配置スペースに比較的余裕があるキャブ12とシャシフレーム10との間に設けられる場合、組付作業上の問題が少なく、また組付後も上述した機能を達成しシフトレバーの振動を効果的に抑制し得る利点がある。
【0010】
しかしながら、キャブ12の前部下側に配置される上記既提案の装置と上記トランスミッション20の変速段選択操作部材22との間の変速操作リンク系内において、エンジン18とシャシフレーム10の間に、操作力伝達用の中継装置として上記既提案の装置と略同様の構造を有する遠隔操作装置を設ける場合、エンジン18とシャシフレーム10のサイドレール10′との間のスペースが極めて狭いため、本質的に遠隔操作装置の取付作業が容易でないこと、またエンジン18の搭載時に遠隔操作装置の組付けが一緒に行なわれるのであるが、このとき同エンジン18とサイドレール10′との位置関係から、図8の第1ブラケット42を、断面形状がコ字状をなすサイドレール10′の内部に配置する必要があり、この時点でサイドレール10′の内部には、既に電気ハーネス、空気及びオイル配管等種々の部品が配置されているので、視認性が悪いことと相俟って、上記第1ブラケット42の組付け作業が容易ではなく、多大の手間を要すること、さらにエンジン18は、その側壁に、中空管状部材48が固定的に取付けられている第2ブラケット46が予め組付けられた状態で組立ラインに搬入されるので、同中空管状部材48にシャフト34の他端44に装着されたスライドブッシュを挿入する作業が容易ではないこと、等の理由から、組付作業コストが著しく高くなる不具合があった。
【0011】
さらに、シャシフレーム10にラバーマウント装置を介して弾性的に支持されているエンジン及びトランスミッションアセンブリーが、急発進時や悪路走行時等において、シャシフレーム10に対し前後方向、車幅方向及び上下方向に大きく変位し、さらに車幅方向の回転軸線及び車両前後方向の回転軸線の回りに大きく回転変位するので、図8におけるスライドブッシュ50の摺動変位量が大きく、中空管状部材48のシャフト軸線方向の長さが短いと、スライドブッシュ50が抜け出す不具合があり、これを防ぐためには中空管状部材48の長さを十分大きく設定する必要がある。しかし、同中空管状部材48の長さを増大させると、上記スライドブッシュ50を挿入する作業が一層困難になり、遠隔操作装置の組付作業コストが益々増大する不都合がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、車両の変速操作力伝達系内においてエンジンとシャシフレームとの間に介装され操作力中継手段として作動する遠隔操作装置等の組付作業性を改善し、作業コストの低減を図ることを主たる目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために創案されたもので、車両のシャシフレームと同シャシフレームに弾性的に支持されたエンジンあるいは同エンジンに固着された部材との間に介装された車両における遠隔操作装置において、操作装置に連動して作動する入力ロッドに連結される入力アーム及び上記入力ロッドの変位を被操作装置に伝達する出力ロッドに連結される出力アームを備えたシャフトを有し、上記シャフトの一端にボール部が形成され、同ボール部に球面座を備えたブッシュが外嵌され、同ブッシュに第1ブラケットに形成された中空筒状部が外嵌され、上記シャフトの他端にボール部が形成され、同ボール部に球面座を備えたスライドブッシュが外嵌され、同スライドブッシュに中空管状部材が摺動自在に外嵌され、上記第1ブラケットがシャシフレームのサイドレールにボルトにより固定され、上記エンジンあるいは同エンジンに固着された部材の側壁に第2ブラケットが固着され、上記中空管状部材の端部外周に凹溝が形成されると共に、上記第2ブラケットには上記凹溝に係合するU字状の切欠部が車両の前方又は後方に向けて形成され、同U字状切欠部内に係合された上記凹溝内に、U字状の切欠部を有するクリップ部材を、上記両U字状切欠部の中心線の方向が異るように挿入することによって、上記中空管状部材が第2ブラケットに固定され、上記シャフトの一端のボール部が第1のブラケットの球面座を備えたブッシュに対して他端のボール部が第2のブラケット側の球面座を備えたスライドブッシュに対して摺動及び揺動可能に連結される、ことを特徴とする車両における遠隔操作装置を提案するものである。
【0014】
上記構成によれば、上記シャフトの一端にボール部が形成され、同ボール部に球面座を備えたブッシュが外嵌され、同ブッシュに第1ブラケットに形成された中空筒状部が外嵌され、上記シャフトの他端にボール部が形成され、同ボール部に球面座を備えたスライドブッシュが外嵌され、同スライドブッシュに中空管状部材が摺動自在に外嵌され、上記第1のブラケットがシャシフレームのサイドレールにボルトにより固定されると共に上記中空管状部材が上記エンジンあるいは同エンジンに固着された部材に装着された第2のブラケットに着脱自在に取付けられることで、組付作業を迅速容易に行なうことができると共に、中空管状部材の長さを十分大きくして、スライドブッシュの許容摺動量を大きく設定することが可能となる。
【0015】
特に、上記クリップ部材の挿脱によって、中空管状部材を迅速容易に第2ブラケットに固定しかつ分解することができ、またボルト等を用いた他の固定手段と較べ作業スペースが狭くて足る利点がある。
【0016】
さらに、本発明は、車両のシャシフレームと同シャシフレームに弾性的に支持されたエンジンあるいは同エンジンに固着された部材との間に遠隔操作装置を取付ける車両における遠隔操作装置の取付方法において、操作装置に連動して作動する入力ロッドに連結される入力アーム及び上記入力ロッドの変位を被操作装置に伝達する出力ロッドに連結される出力アームを設けたシャフトの一端部にボール部が形成され、同ボール部に球面座を備えたブッシュが外嵌され、同ブッシュにシャシフレームのサイドレール内に固定される第1ブラケットに形成された中空筒状部を軸線方向に変位自在に外嵌すると共に、上記シャフトの他端部にボール部が形成され、同ボール部に球面座を備えたスライドブッシュを装着し、さらに同スライドブッシュに軸線方向に摺動自在に中空管状部材を外嵌したのち、上記第1ブラケットを上記シャフトに沿い軸線方向に変位させてシャシフレームのサイドレール内部の設定位置に移動させボルトにより固定する工程と、上記中空管状部材を上記シャフトに沿い軸線方向に変位させて予めエンジンあるいは同エンジンに固着された部材に第2ブラケットを着脱自在の連結手段を介し固定する工程とを任意の順序で行なうことを特徴とする車両における遠隔操作装置の取付方法を提案するものである。
本発明方法により、サイドレールとエンジンあるいは同エンジンに固着された部材との間のスペースが狭い場合でも、迅速容易に遠隔操作装置を取付け、また車両整備に際して迅速容易に取外すことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下本発明をキャブオーバ型トラックのトランスミッション操作系における遠隔操作装置に適用した好ましい実施形態を、図1ないし図6を参照して説明する。(なお、図7及び図8を参照して説明した既提案の装置と実質的に同一又は対応する部材及び部分には、同一の符号にサフィックスEを付して示す。)
図1の要部斜視図に示されているように、キャブ内に設けられた操作装置即ちシフトレバー24の第1シフトロッド26は、前記既提案の装置と同様の第1の遠隔操作装置(図1では省略されている)から、途中任意個数の中間のシフトロッドを経て、トランスミッション20の直前に配置された最後の操作力中継装置を構成する遠隔操作装置30の入力ロッド26に連結される。
【0018】
図2の拡大正面図に示されているように、上記遠隔操作装置30は、中間部分に入力アーム36及び出力アーム38を固着したシャフト34を備え、同入力アーム36の半径方向外方端に上記入力ロッド56が枢着され、また出力アーム38の半径方向外方端には出力ロッド56′の前端が枢着され、同出力ロッド56′の他端は、トランスミッション20の変速段選択操作部材22のシフト操作部材に連結されている。
【0019】
上記シャフト34の一端に形成されたボール部40には、協働する球面座を備えたブッシュ58が外嵌され、同ブッシュ58は第1ブラケット42の中空筒状部60内に挿入されてスナップリング62により同中空筒状部60内に保持されている。上記第1ブラケット42は取付ボルト64により、サイドレール10′のウェブ内側に固着される。なお、同サイドレール10′の内部には、図2に点線で示されているように、電気ハーネス、空気及びオイル配管その他の部品が配置され、第1ブラケット42の配置スペースは、限られた狭いスペースである。
【0020】
また、シャフト34の他端に形成されたボール部44には、協働する球面座を備えたスライドブッシュ50が外嵌され、同スライドブッシュ50は中空管状部材又はガイドパイプ48内に摺動自在に嵌装され、同中空管状部材48の一端は、エンジン18の側壁に取付ボルト66によって予め固着されている第2ブラケット46に、後に詳細に説明する着脱自在の取付手段68によって固着され、他端にはスライドブッシュ50の脱出を禁止するスナップリング70が装着されている。
【0021】
上記着脱自在の取付手段68は、中空管状部材48のエンジン側、即ち第2ブラケット46側の端部に隣接してその外周に設けられた円周方向の凹溝72と、図3及び図4に示されているように、第2ブラケット46の上端付近に設けられ上記凹溝72に嵌合するU字状の切欠部74と、同切欠部74内に上記中空管状部材48の凹溝72を嵌合させたのち、同凹溝72内に挿入することによって、中空管状部材48を第2ブラケット46に対し固定する板ばね材からなるクリップ部材又は係止部材76とから構成されている。
【0022】
上記クリップ部材76は、図5及び図6に示されているように、上記凹溝72に嵌合するU字状の切欠部78を備えた板状本体80と、同クリップ部材76の凹溝72への挿脱に便利なように板状本体80の上端に設けられたフランジ部82とを備えている。そして、上述したように、中空管状部材48の凹溝72を第2ブラケット46の切欠部74の開口端から挿入して円形部分に嵌合させたのち、同切欠部74の中心線とクリップ部材76の切欠部78の中心線とが一致せず交差するように、好ましくは直交するように、凹溝72内にクリップ部材76を挿入することによって、同クリップ部材76の弾性力により、中空管状部材48が第2ブラケット46に対し強固に固定されることとなる。また、整備等のため、エンジン18をシャシフレーム10から外す場合は、逆にクリップ部材76を抜取ることによって、中空管状部材48が第2ブラケット46から簡単に切離されることとなる。
【0023】
なお、上記第2ブラケット46の切欠部74の方向は、エンジン18の形状等周辺の状況により、クリップ部材76の挿脱に便利な適宜の方向に設けられ、図示の場合、エンジン18がV型エンジンで、第2ブラケット46の上方に一方のシリンダ列のバンクが傾斜して張出しているので、切欠部74の開口が車両前方又は後方に位置するように配置することが好ましい。
【0024】
上記遠隔操作装置30の組付けは、車両組立ラインの比較的後方部分で、シャシフレーム10に対してエンジン18が搭載された後に行なわれる。このとき、エンジン18の側壁には第2ブラケット46が作業工程の都合上ボルト66によって既に装着されている。
【0025】
一方、遠隔操作装置30のシャフト34の一端部、即ち入力アーム36側には、図2に2点鎖線で示されているように、シャフト軸線方向に変位自在に、第1ブラケット42の中空筒状部60が外嵌されたのち、ボール部40に、好ましくはポリアセタール等耐摩耗性、軸受性が優れ、かつ弾性を有する樹脂材料で作られたブッシュ58が、圧入して嵌装されている。また、シャフト34の他端のボール部44には、ブッシュ58と同様な樹脂材料で作られたスライドブッシュ50が外嵌され、同スライドブッシュ50には、中空管状部材48が嵌装されて、図中に2点鎖線で示されているように、出力アーム38側に摺動させた位置に用意されている。なお、両端のダストシール52及び54は、上記準備位置にあるとき、第1ブラケット42及び中空管状部材48に組付けられているが、図面の過度の複雑化を避けるため、図2に準備位置で示されている第1ブラケット42及び中空管状部材48(何れも2点鎖線で示す)には、図示を省略されている。
【0026】
遠隔操作装置30の取付けは、シャシフレーム10側又はエンジン18側のどちらから行なわれても良いが、サイドレール10′の内部に配置されるため視認性が劣るシャシフレーム側から行なう場合について説明する。先ず、上記のように準備されたシャフト34、第1ブラケット42及び中空管状部材48のアセンブリを、サイドレール10′とエンジン18の側壁との間のスペース内の所定位置に持ち込み、第1ブラケット42をシャフト34の一端部側に摺動させて、その中空筒状部60をブッシュ58に外嵌し、ボルト64を協働するウェルドナット84に螺合し締付けて、第1ブラケット42を所定位置に固着する。
【0027】
次に、中空管状部材48をスライドブッシュ50に対し摺動させてエンジン18側に移動させ、既にサイドレール10′側に固定されてボールジョイントを形成しているボール部40の中心の回りに、シャフト34を水平面又はこれに近い横平面内で回転させて、中空管状部材48の凹溝72を第2ブラケット46のU字状切欠部74内に挿入する。その後、上記凹溝72内に切欠部74の中心線の方向とは異る方向、例えば図2の場合、直角方向からクリップ部材76の切欠部78を押し込むことによって、中空筒状部材48を第2ブラケット46に対し固定して取付作業が終了する。その後、入力アーム36及び出力アーム38の自由端部に、入力ロッド56及び出力ロッド56′の端部を連結する。なお、入力ロッド56及び出力ロッド56′は、夫々の一端を予め入力アーム36及び出力アーム38に枢着連結されていても良い。
【0028】
上記本発明に係る構成によれば、操作装置、例えばシフトレバーの操作力を中継する遠隔操作装置30のシャフト34の端部に装着されるスライドブッシュ50を摺動自在に収容する中空管状部材又はガイドパイプ48が、被取付部材、例えばエンジン18に固着された第2ブラケット46に対し、着脱自在に装着されるので、前記既提案の装置30のように、中空管状部材又はガイドパイプ48が第2ブラケット46に固着されている場合、スライドブッシュ50を中空管状部材48内に挿入するために必要なシャフト軸線方向の余分のスペースが不要となり、実質的にサイドレール10とエンジン18の側壁との間に、略シャフト34の長さ程度の狭いスペースがあれば、遠隔操作装置30を迅速容易に取付けることができ、取付作業コストを効果的に低減し得る利点がある。また、上記中空管状部材48の長さを十分に大きくしてスライドブッシュ50の摺動量を大きく許容することができ、換言すれば、シャシフレーム10と被取付部材との相対変位量が大きい場合にも安全に適用することができる。
【0029】
また、上記中空管状部材48を第2ブラケット46に対し着脱自在に取付ける手段として、同中空管状部材の端部外周に凹溝72を設けると共に、第2ブラケット46に同凹溝72と係合するU字状切欠部74を設け、同切欠部74内に上記凹溝72を嵌合したのち、同凹溝72内にクリップ部材76のU字状切欠部78を、両切欠部の中心線が異る方向を指向するように挿入することによって、所謂ワンタッチの簡単な動作により中空管状部材48を第2ブラケット46に対し固定することができ、さらに、整備等に際し遠隔操作装置30を取外す場合は、上記とは逆に、クリップ部材76を上記凹溝72から抜取ることによって、簡単に中空管状部材48を第2ブラケット46から分離することができるので、着脱手段の構造が極めて簡単で安価に製造することができ、着脱作業コストが極めて安価な利点がある。
【0030】
さらに、上記遠隔操作装置30を、シャシフレーム10とエンジン18との間に介装するに当り、予め上記シャフト34の端部にスライドブッシュ50を装着すると共に、同スライドブッシュ50に対し中空管状部材48を第2ブラケット46から遠ざかる方向即ちシャフト34の中心側に移動させておき、被取付部材、この場合エンジン18への取付け時に、上記中空管状部材48をエンジン18側に移動させて第2ブラケット46に着脱自在に取付ける作業方法を採用することにより、実質的に最小限の狭いスペース内で遠隔操作装置30を迅速容易かつ安価に組付けることができる利点がある。
【0031】
なお、本発明に係る遠隔操作装置及びその取付方法は、上述したトランスミッション操作系のみならず、車両における他の任意の遠隔操作系例えばエンジンの操作系等に広く適用することができる。
【0032】
【発明の効果】
叙上のように、本発明に係る遠隔操作装置は、操作装置に連動して作動する入力ロッドに連結される入力アーム及び上記入力ロッドの変位を被操作装置に伝達する出力ロッドに連結される出力アームを備えたシャフトが、その一端を、シャシフレームのサイドレール内に装着される第1のブラケットに揺動自在に枢支されると共に、他端を、被取付部材に装着された第2のブラケットに着脱自在に取付けられる中空管状部材内に収容されたスライドブッシュに揺動自在に枢支されたことを特徴とする。特に、遠隔操作装置の組み付け時には、遠隔操作装置のシャフトの入力アーム側に第1ブラケットの中空筒状部が外嵌されたのち、シャフト、第1ブラケット及び中空管状部材のアセンブリを、サイドレールとエンジンの側壁との間のスペース内の所定位置に持ち込み、第1ブラケットをシャフトの一端部側に摺動させて、その中空筒状部をブッシュに外嵌し、ボルトにより第1ブラケットをサイドレールに固着できる。このため、遠隔操作装置をシャシフレームとエンジンあるいは同エンジンに固着された部材との間の狭いスペース内に迅速容易かつ安全に安い作業コストで取付けることができる利点があり、また中空管状部材の長さを十分に大きくすることができるので、シャシフレームとエンジンあるいは同エンジンに固着された部材との間の相対変位が著しく大きい場合にも、効果的に適用し得る利点がある。
【0033】
特に、上記中空管状部材の端部外周に凹溝が形成されると共に、上記第2ブラケットには上記凹溝に係合するU字状の切欠部が形成され、同U字状切欠部内に係合された上記凹港内に、U字状の切欠部を有するクリップ部材を、上記両U字状切欠部の中心線の方向が異るように挿入することによって、上記中空管状部材が第2ブラケットに固定されるように構成することによって、構造が簡単で操作が容易であり、かつ安価な中空管状部材の着脱手段を提供し得る利点がある。
【0034】
上記遠隔操作装置の取付けに当って、軸線方向の中間部分に、操作装置に連動して作動する入力ロッドに連結される入力アーム及び上記入力ロッドの変位を被操作装置に伝達する出力ロッドに連結される出力アームを設けたシャフトの一端部分に、シャシフレームのサイドレール内に固定される第1ブラケットに形成さたブッシュ支持筒部を軸線方向に変位自在に外嵌すると共に、上記シャフトの他端部にスライドブッシュを装着し、さらに同スライドブッシュに軸綿方向に摺動自在に中空管状部材を外嵌したのち、上記第1ブラケットを上記シャフトに沿い軸線方向に変位させてシャシフレームのサイドレール内部の設定位置に移動させボルトにより固定する工程、及び上記中空管状部材を上記シャフトに沿い軸緑方向に変位させて予めエンジンあるいは同エンジンに固着された部材に第2ブラケットを着脱自在の連結手段を介し固定する工程を、任意の順序で行なうことを特徴とする取付方法を採用することにより、遠隔操作装置をシャシフレームとエンジンあるいは同エンジンに固着された部材との間のスペースが著しく狭い場合でも、迅速容易かつ安い作業コストで取付け得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をキャブオーバ型トラックの変速操作系に遠隔操作装置に適用した好ましい実施形態を示す要部斜視図である。
【図2】図1における遠隔操作装置30の拡大断面図である。
【図3】図2における第2ブラケット46の側面図である。
【図4】図3に示した第2ブラケット46の正面図である。
【図5】図2におけるクリップ部材76の側面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】既提案の遠隔操作装置を設けたキャブオーバ型トラックの前部車体構造を示した側面図である。
【図8】図7における遠隔操作装置30の要部を断面で示した正面図である。
【符号の説明】
10…シャシフレーム、10′…サイドレール、12…キャブ、18…エンジン(被取付部材)、20…トランスミッション、22…変速段選択操作部、24…シフトレバー(操作装置)、30…遠隔操作装置、34…シャフト、36…入力アーム、38…出力アーム、40及び44…ボール部、42…第1ブラケット、46…第2ブラケット、48…中空管状部材、50…スライドブッシュ、68…着脱自在の取付手段、72…凹溝、74及び78…U字状切欠部、76…クリップ部材

Claims (2)

  1. 車両のシャシフレームと同シャシフレームに弾性的に支持されたエンジンあるいは同エンジンに固着された部材との間に介装された車両における遠隔操作装置において、
    操作装置に連動して作動する入力ロッドに連結される入力アーム及び上記入力ロッドの変位を被操作装置に伝達する出力ロッドに連結される出力アームを備えたシャフトを有し、
    上記シャフトの一端にボール部が形成され、同ボール部に球面座を備えたブッシュが外嵌され、同ブッシュに第1ブラケットに形成された中空筒状部が外嵌され、
    上記シャフトの他端にボール部が形成され、同ボール部に球面座を備えたスライドブッシュが外嵌され、同スライドブッシュに中空管状部材が摺動自在に外嵌され、
    上記第1ブラケットがシャシフレームのサイドレールにボルトにより固定され
    上記エンジンあるいは同エンジンに固着された部材に第2ブラケットが固着され、
    上記中空管状部材の端部外周に凹溝が形成されると共に、上記第2ブラケットには上記凹溝に係合するU字状の切欠部が車両の前方又は後方に向けて形成され、同U字状切欠部内に係合された上記凹溝内に、U字状の切欠部を有するクリップ部材を、上記両U字状切欠部の中心線の方向が異るように挿入することによって、上記中空管状部材が第2ブラケットに固定され
    上記シャフトの一端のボール部が第1のブラケットの球面座を備えたブッシュに対して他端のボール部が第2のブラケット側の球面座を備えたスライドブッシュに対して摺動及び揺動可能に連結される、ことを特徴とする車両における遠隔操作装置。
  2. 車両のシャシフレームと同シャシフレームに弾性的に支持されたエンジンあるいは同エンジンに固着された部材との間に遠隔操作装置を取付ける車両における遠隔操作装置の取付方法において、
    軸線方向の中間部分に、操作装置に連動して作動する入力ロッドに連結される入力アーム及び上記入力ロッドの変位を被操作装置に伝達する出力ロッドに連結される出力アームを設けたシャフトの一端部にボール部が形成され、同ボール部に球面座を備えたブッシュが外嵌され、同ブッシュにシャシフレームのサイドレール内に固定される第1ブラケットに形成された中空筒状部を軸線方向に変位自在に外嵌すると共に、上記シャフトの他端部にボール部が形成され、同ボール部に球面座を備えたスライドブッシュを装着し、さらに同スライドブッシュに軸線方向に摺動自在に中空管状部材を外嵌したのち、上記第1ブラケットを上記シャフトに沿い軸線方向に変位させてシャシフレームのサイドレール内部の設定位置に移動させボルトにより固定する工程と、上記中空管状部材を上記シャフトに沿い軸線方向に変位させて予めエンジンあるいは同エンジンに固着された部材に第2ブラケットを着脱自在の連結手段を介し固定する工程とを任意の順序で行なうことを特徴とする車両における遠隔操作装置の取付方法。
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