JP3706812B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成システム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入力画像の画像形成を行う画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、オフィス等におけるネットワークの普及に伴い、デジタル複写機やプリンタ等画像形成装置も、ネットワーク接続機能を備えたものが広く利用されてきている。また、この種の画像形成装置を用いてネットワーク経由でプリントやスキャンを行うことが可能な画像形成システムが普及してきている。
【0003】
このような画像形成システムでは、ある装置で原稿をスキャンし、指定したネットワーク上のプリンタへスキャン画像を送信してプリントすることでコピー動作を行うリモートコピーや、複数のプリンタへスキャン画像を送信してコピーを行う重連コピーなどの動作が可能になっている。
【0004】
また、デジタル複写機における動作モードの1つに、自動用紙選択モードと呼ばれる複写を行う最適用紙サイズを選択するための動作モードがある。自動用紙選択モードによるデジタル複写機の動作を簡単に説明する。まず、デジタル複写機が有する画像読み取り部において、オートフィーダまたはスキャナ部に設置された原稿サイズ検知センサが原稿サイズを検知する。そして検知された原稿サイズと複写倍率から画像サイズを決定する。さらに、デジタル複写機が有する複写用紙サイズから画像サイズに最も適した複写用紙サイズを選択することにより、最適用紙サイズが選択される。自動用紙選択モードを用いて最適用紙サイズを選択することにより、ユーザーによる用紙サイズの設定等を簡易的に行うことができる。
【0005】
ここで、上述した画像形成システムが、自動用紙選択モードによる動作が可能なデジタル複写機(ローカルプリンタ)と、複数のプリンタ(リモートプリンタ)で構成されており、デジタル複写機で読み取った画像をネットワークに接続された複数のリモートプリンタで出力することにより、重連コピーを行うものとする。
【0006】
従来、自動用紙モードで重連コピーを行う場合、ローカルプリンタが有する画像読み取り部において、検知された原稿サイズと複写倍率から画像サイズを決定し、ローカルプリンタが有する複写用紙サイズから画像サイズに最も適した複写用紙サイズを選択することにより、最適用紙サイズを決定していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、指定した複数のリモートプリンタやローカルプリンタが適切なサイズの給紙カセットを有しているとは限らず、例えば、ローカルプリンタにはA4用紙があり、リモートプリンタにA4用紙がないシステムにおいて、A4原稿を用いて重連コピーを開始すると、ローカルプリンタはプリントを開始できるが、リモートプリンタでは、最適用紙サイズであるA4の用紙がないために中断状態になるようになっていた。このため、自動用紙選択機能を達成できないのみでなく、トータルな出力時間も遅くなり、生産性の向上という重連コピーを行うことの利点が損なわれる問題があった。また、上述の中断状態を回避するためには、ローカル側のパネル等から操作してリモートプリンタの状態を調べた上で、重連モードを開始する等、煩雑な操作を要するという問題があった。
【0008】
本発明は、上述の問題点を解決するためのものであり、取得した他の画像形成装置の給紙段の情報に基づき、他の画像形成装置の給紙段と自装置が備える給紙段が共通に収容するシートサイズを判定し、判定された共通シートサイズの中に、算定した入力画像の画像サイズに一致するものがあるか否かを判定し、判定結果に基づき他の画像形成装置及び自装置における入力画像の画像形成を制御することにより、生産性を低下させることなく重連コピー時の操作性、機能性を向上させた画像形成装置、画像形成装置の制御方法、画像形成システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置では、画像形成のための給紙段を備える他の画像形成装置と通信媒体を介して通信可能な画像形成装置であって、画像を入力する画像入力手段と、前記画像入力手段による入力画像の画像サイズを算定する算定手段と、前記他の画像形成装置の給紙段の情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した情報に基づき、前記他の画像形成装置の給紙段と、自装置が備える給紙段が共通に収容するシートサイズを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段により判定された共通シートサイズの中に、前記算定手段により算定した画像サイズに一致するものがあるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段による判定結果に基づき、前記他の画像形成装置及び自装置における、前記入力画像の画像形成を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の画像形成装置の制御方法では、画像形成のための給紙段を備える他の画像形成装置と通信媒体を介して通信可能な画像形成装置の制御方法であって、入力画像の画像サイズを算定する算定工程と、前記他の画像形成装置の給紙段の情報を取得する取得工程と、前記取得工程により取得した情報に基づき、前記他の画像形成装置の給紙段と、自装置が備える給紙段が共通に収容するシートサイズを判定する第1の判定工程と、前記第1の判定工程により判定された共通シートサイズの中に、前記算定工程により算定した画像サイズに一致するものがあるか否かを判定する第2の判定工程と、前記第2の判定工程による判定結果に基づき、前記他の画像形成装置及び自装置における、前記入力画像の画像形成を制御する制御工程と、を有することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の画像形成システムでは、画像形成のための給紙段を備える他の画像形成装置と通信媒体を介して通信可能な画像形成装置を含む画像形成システムであって、前記画像形成装置は、画像を入力する画像入力手段と、前記画像入力手段による入力画像の画像サイズを算定する算定手段と、前記他の画像形成装置の給紙段の情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得した情報に基づき、前記他の画像形成装置の給紙段と、自装置が備える給紙段が共通に収容するシートサイズを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段により判定された共通シートサイズの中に、前記算定手段により算定した画像サイズに一致するものがあるか否かを判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段による判定結果に基づき、前記他の画像形成装置及び自装置における、前記入力画像の画像形成を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0013】
図1に本実施の形態における画像形成システムのネットワークの全体構成を示す。
【0014】
1001はデジタル複合機であり、後述するスキャナとプリンタから構成される。デジタル複合機1001は、スキャナから読み込んだ画像をローカルエリアネットワーク1010(以下LAN1010)へ送信したり、LAN1010から受信した画像をプリンタによりプリントアウトすることができる。また、図示しないFAX送信手段により、スキャナから読んだ画像をPSTNまたはISDN1030へ送信したり、PSTNまたはISDN1030から受信した画像をプリンタによりプリントアウトすることができる。
【0015】
1002は、データベースサーバで、デジタル複合機1001により読み込んだ2値画像及び多値画像をデータベースとして管理する。1003は、データベースサーバ1002のデータベースクライアントで、データベース1002に保存されている画像データの閲覧/検索等を行うことができる。
【0016】
1004は、電子メールサーバで、デジタル複合機1001により読み取った画像を電子メールの添付として受け取ることができる。1005は、電子メールのクライアントで、電子メールサーバ1004の受け取ったメールを受信し閲覧したり、電子メールを送信したりすることができる。1006はHTML文書をLAN1010に提供するWWWサーバで、デジタル複合機1001によりWWWサーバ1006で提供されるHTML文書をプリントアウトできる。DNSサーバ1007は、ホスト名とIPアドレスの対応関係を記述したデータベースを管理しており、クライアントからの要求に応じて、ホスト名からそのIPアドレスを参照できるようにする。
【0017】
1011は、ルータでLAN1010をインターネット/イントラネット1012と連結する。インターネット/イントラネットに、前述したデータベースサーバ1002、WWWサーバ1006、電子メールサーバ1004、デジタル複合機1001と同様の装置が、1020、1021、1022、1023として連結している。一方、デジタル複合機1001は、PSTNまたはISDN1030を介して、FAX装置1031とデータの送受信が可能となっている。また、LAN1010上にプリンタ1040も連結されており、デジタル複合機1001により読み取った画像をプリントアウト可能なように構成されている。
【0018】
次に、デジタル複合機1001のハードウェア全体構成図を図2に示す。コントローラユニット2000は画像入力デバイスであるスキャナ2070や画像出力デバイスであるプリンタ2095と接続し、一方ではLAN2011や公衆回線(WAN)2051接続することで、画像情報やデバイス情報の入出力を行う。
【0019】
CPU2001はシステム全体を制御するコントローラである。RAM2002はCPU2002が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。ROM2003はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。HDD2004はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、画像データを格納する。
【0020】
操作部I/F2006は操作部2012とのインターフェース部で、操作部2012に表示する画像データを操作部2012に対して出力する。また、操作部2012から本システム使用者が入力した情報を、CPU2001に伝える役割をする。ネットワーク2010はLAN2011に接続し、情報の入出力を行う。モデム2050は公衆回線2051に接続し、情報の入出力を行う。以上のデバイスがシステムバス2007上に配置される。
【0021】
イメージバスI/F2005はシステムバス2007と画像データを高速で転送する画像バス2008を接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス2008は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス2008上には以下のデバイスが配置される。RIP(ラスターイメージプロセッサ)2060はPDLコードをビットマップイメージに展開する。デバイスI/F部2020は、画像入出力デバイスであるスキャナ2070やプリンタ2095とコントローラ2000を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
【0022】
スキャナ画像処理部2080は、入力画像データに対し補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部は、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。画像回転部2030は画像データの回転を行う。画像圧縮部2040は、多値画像データはJPEG、2値画像画像データはJBIG、MMR、MHの圧縮伸張処理を行う。
【0023】
次に、デジタル複合機1001を構成する画像入出力デバイスを図3に示す。画像入力デバイスであるスキャナ部2070は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサ(図示せず)を走査することで、ラスターイメージデータ2071として電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダ2072のトレイ2073にセットし、装置使用者が操作部2012から読み取り起動指示することにより、コントローラCPU2001がスキャナ2070に指示を与え、原稿フィーダ2072は原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
【0024】
また、原稿フィーダ2072には、後述する自動用紙選択モードを実現するために必要な原稿サイズ検知センサ(図示せず)が設置されており、セットされた原稿のサイズを検知することができる。
【0025】
画像出力デバイスであるプリンタ部2095は、ラスターイメージデータ2096を用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、コントローラCPU2001からの指示2096によって開始する。プリンタ部2095には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセット2101、2102、2103、2104がある。また、排紙トレイ2111は印字し終わった用紙を受けるものである。
【0026】
次に、操作部2012の構成を図4に示す。LCD表示部2013は、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をコントローラCPU2001に伝える。スタートキー2014は原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキー2014中央部には、緑と赤の2色LED2018があり、その色によってスタートキー2014が使える状態にあるかどうかを示す。ストップキー2015は稼働中の動作を止める働きをする。IDキー2016は、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキー2017は操作部からの設定を初期化する時に用いる。
【0027】
次に、スキャナ画像処理部2080の構成を図5に示す。画像バスI/Fコントローラ2081は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、スキャナ画像処理部2080内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。フィルタ処理部2082は、空間フィルタでコンボリューション演算を行う。編集部2083は、例えば入力画像データからマーカーペンで囲まれた閉領域を認識して、その閉領域内の画像データに対して、影つけ、網掛け、ネガポジ反転等の画像加工処理を行う。変倍処理部2084は、読み取り画像の解像度を変える場合にラスターイメージの主走査方向について補間演算を行い拡大、縮小を行う。副走査方向の変倍については、画像読み取りラインセンサ(図示せず)を走査する速度を変えることで行う。テーブル2085は、読み取った輝度データである画像データを濃度データに変換するために、行うテーブル変換である。2値化2086は、多値のグレースケール画像データを、誤差拡散処理やスクリーン処理によって2値化する。処理が終了した画像データは、再び画像バスコントローラ2081を介して、画像バス上に転送される。
【0028】
次に、プリンタ画像処理部2090の構成を図6に示す。画像バスI/Fコントローラ2091は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、スキャナ画像処理部2090内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。解像度変換部2092は、ネットワーク2011あるいは公衆回線2051から来た画像データを、プリンタ2095の解像度に変換するための解像度変換を行う。スムージング処理部2093は、解像度変換後の画像データのジャギー(斜め線等の白黒境界部に現れる画像のがさつき)を滑らかにする処理を行う。
【0029】
次に、画像圧縮部2040の構成を図7に示す。画像バスI/Fコントローラ2041は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働き、入力バッファ2042・出力バッファ2045とのデータのやりとりを行うためのタイミング制御及び、画像圧縮部2043に対するモード設定などの制御を行う。以下に画像圧縮処理部2040の処理手順を示す。
【0030】
画像バス2008を介して、CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2041に画像圧縮制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/Fコントローラ2041は画像圧縮部2043に対して画像圧縮に必要な設定(たとえばMMR圧縮・JBIG伸長等の)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2041に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ2041はRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスから画像データの転送を開始する。受け取った画像データは入力バッファ2042に一時格納され、画像圧縮部2043の画像データ要求に応じて一定のスピードで画像を転送する。この際、入力バッファは画像バスI/Fコントローラ2041と、画像圧縮部2043両者の間で、画像データを転送できるかどうかを判断し、画像バス2008からの画像データの読み込み及び、画像圧縮部2043への画像の書き込みが不可能である場合は、データの転送を行わないような制御を行う(以後このような制御をハンドシェークと呼称する)。画像圧縮部2043は受け取った画像データを、一旦RAM2044に格納する。これは画像圧縮を行う際には行う画像圧縮処理の種類によって、数ライン分のデータを要するためであり、最初の1ライン分の圧縮を行うためには数ライン分の画像データを用意してからでないと画像圧縮が行えないためである。画像圧縮を施された画像データは直ちに出力バッファ2045に送られる。出力バッファ2045では、画像バスI/Fコントローラ2041及び画像圧縮部2043とのハンドシェークを行い、画像データを画像バスI/Fコントローラ2041に転送する。画像バスI/Fコントローラ2041では転送された圧縮(もしくは伸長)された画像データをRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスにデータを転送する。こうした一連の処理は、CPU2001からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)、もしくはこの画像圧縮部から停止要求が出るまで(圧縮及び伸長時のエラー発生時等)繰り返される。
【0031】
次に、画像回転部2030の構成を図8に示す。画像バスI/Fコントローラ2031は、画像バス2008と接続し、そのバスシーケンスを制御する働き、画像回転部2032にモード等を設定する制御及び、画像回転部2032に画像データを転送するためのタイミング制御を行う。以下に画像回転部の処理手順を示す。
【0032】
画像バス2008を介して、CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2031に画像回転制御のための設定を行う。この設定により画像バスI/Fコントローラ2041は画像回転部2032に対して画像回転に必要な設定(たとえば画像サイズや回転方向・角度等)を行う。必要な設定を行った後に、再度CPU2001から画像バスI/Fコントローラ2041に対して画像データ転送の許可を行う。この許可に従い、画像バスI/Fコントローラ2031はRAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスから画像データの転送を開始する。尚、ここでは32bitをそのサイズとし回転を行う画像サイズを32×32(bit)とし、又、画像バス2008上に画像データを転送させる際に32bitを単位とする画像転送を行うものとする(扱う画像は2値を想定する)。
【0033】
上述のように、32×32(bit)の画像を得るためには、図9に示す様に上述の単位データ転送を32回行う必要があり、且つ不連続なアドレスから画像データを転送する必要がある。
【0034】
不連続アドレッシングにより転送された画像データは、読み出し時に所望の角度に回転されているように、RAM2033に書き込まれる。例えば、90度反時計方向回転であれば、最初に転送された32bitの画像データを、図10のようにY方向に書き込んでいく。読み出し時にX方向に読み出すことで、画像が回転される。
【0035】
32×32(bit)の画像回転(RAM2033への書き込み)が完了した後、画像回転部2032はRAM2033から上述した読み出し方法で画像データを読み出し、画像バスI/Fコントローラ2031に画像を転送する。回転処理された画像データを受け取った画像バスI/Fコントローラ2031は、連続アドレッシングを以て、 RAM2002もしくは画像バス2008上の各デバイスにデータを転送する。
【0036】
こうした一連の処理は、 CPU2001からの処理要求が無くなるまで(必要なページ数の処理が終わったとき)繰り返される。
【0037】
次に、デバイスI/F部2020の構成を図11に示す。画像バスI/Fコントローラ2021は、画像バス2008と接続し、そのバスアクセスシーケンスを制御する働きと、デバイスI/F部2020内の各デバイスの制御及びタイミングを発生させる。また、外部のスキャナ2070及びプリンタ2095への制御信号を発生させる。スキャンバッファ2022は、スキャナ2070から送られてくる画像データを一時保存し、画像バス2008に同期させて画像データを出力する。シリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023は、スキャンバッファ2022に保存された画像データを順番に並べて、あるいは分解して、画像バス2008に転送できる画像データのデータ幅に変換する。パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024は、画像バス2008から転送された画像データを分解して、あるいは順番に並べて、プリントバッファ2025に保存できる画像データのデータ幅に変換する。プリントバッファ2025は、画像バス2008から送られてくる画像データを一時保存し、プリンタ2095に同期させて画像データを出力する。
【0038】
次に、デバイスI/F2020の画像スキャン時の処理手順を以下に示す。まず、スキャナ2070から送られてくる画像データをスキャナ2070から送られてくるタイミング信号に同期させて、スキャンバッファ2022に保存する。
【0039】
そして、画像バス2008がPCIバスの場合には、バッファ内に画像データが32ビット以上入ったときに、画像データを先入れ先出しで32ビット分、バッファからシリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023に送り、32ビットの画像データに変換し、画像バスI/Fコントローラ2021を通して画像バス2008上に転送する。また、画像バス2008がIEEE1394の場合には、バッファ内の画像データを先入れ先出しで、バッファからシリアルパラレル・パラレルシリアル変換2023に送り、シリアル画像データに変換し、画像バスI/Fコントローラ2021を通して画像バス2008上に転送する。
【0040】
次に、デバイスI/F2020の画像プリント時の処理手順を以下に示す。画像バス2008がPCIバスの場合には、画像バスから送られてくる32ビットの画像データを画像バスI/Fコントローラ2021で受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024に送り、プリンタ2095の入力データビット数の画像データに分解し、プリントバッファ2025に保存する。また、画像バス2008がIEEE1394の場合には、画像バスからおくられてくるシリアル画像データを画像バスI/Fコントローラで受け取り、パラレルシリアル・シリアルパラレル変換2024に送り、プリンタ2095の入力データビット数の画像データに変換し、プリントバッファ2025に保存する。そして、プリンタ2095から送られてくるタイミング信号に同期させて、バッファ内の画像データを先入れ先出しで、プリンタ2095に送る。
【0041】
次に、デジタル複合機1001において動作するソフトウェアの全体構成を図12のソフトウエアブロック図を用いて説明する。
【0042】
1501はユーザインターフェイス(UI)を司るものであり、オペレータが本複合機の各種操作・設定を行う際、機器との仲介を行うモジュールである。ユーザインターフェイス1501は、オペレータの操作に従い、後述の各種モジュールに入力情報を転送し処理の依頼、或いはデータの設定等を行う。
【0043】
1502はアドレスブック(Address-Book)であり、データの送付先、通信先等を管理するデータベースモジュールである。アドレスブック1502の内容は、ユーザインターフェイス1501からの操作によりデータの追加、削除、取得が行われ、オペレータの操作により後述の各モジュールにデータの送付・通信先情報を与えるものとして使用される。
【0044】
1503はウェブサーバ(Web-Server)モジュールであり、図外のWebクライアントからの要求により、デジタル複合機1001の管理情報を通知するために使用される。管理情報は、後述のAPI制御部(Control-API)1518を介して読み取られ、後述のHTTP1512、TCP/IP1516、ネットワークドライバ(Network−Driver)1517を介してWebクライアントに通知される。
【0045】
1504は同報配信(Universal-Send)であり、データの配信を司るモジュールであり、ユーザインターフェイス1501によりオペレータに指示されたデータを、同様に指示された通信(出力)先に配布するものである。また、オペレータにより、本機器のスキャナ機能を使用し配布データの生成が指示された場合は、後述のAPI制御部1518を介して機器を動作させ、データの生成を行う。
【0046】
1505は同報配信1504内で出力先にプリンタが指定された際に実行されるモジュール、P550である。
【0047】
1506は同報配信1504内で通信先にE−mailアドレスが指定された際に実行されるモジュール、Eメールである。
【0048】
1507は同報配信1504内で出力先にデータベースが指定された際に実行されるモジュール、DBである。
【0049】
1508は同報配信1504内で出力先に本機器と同様のデジタル複合機が指定された際に実行されるモジュール、DPである。
【0050】
1509はリモートコピースキャン(Remote-Copy-Scan)モジュールであり、デジタル複合機1001のスキャナ機能を使用し、ネットワーク等で接続された他のデジタル複合機を出力先とし、デジタル複合機1001単体で実現しているコピー機能と同等の処理を行うモジュールである。
【0051】
1510はリモートコピープリント(Remote-Copy-Print)モジュールであり、デジタル複合機1001のプリンタ機能を使用し、ネットワーク等で接続された他の複合機を入力先とし、デジタル複合機1001で実現しているコピー機能と同等の処理を行うモジュールである。
【0052】
1511はウェブプルプリント(Web-Pull-Print)モジュールであり、インターネットまたはイントラネット上の各種ホームページの情報を読み出し、印刷するモジュールである。
【0053】
1512はデジタル複合機1001がHTTPにより通信する際に使用されるモジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述のウェブサーバ1503、ウェブプルプリント1511モジュールに通信を提供するものである。
【0054】
1513はlprモジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述の同報配信1504内のプリンタモジュール1505に通信を提供するものである。
【0055】
1514はSMTPモジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述の同報配信1504内のEメールモジュール1506に通信を提供するものである。
【0056】
1515はSLM(Salutation-Manager)モジュールであり、後述のTCP/IP1516モジュールにより前述の同報配信1504内のデータベースモジュール1517、DPモジュール1518、及びリモートコピースキャン1509モジュール、リモートコピープリント1510モジュールに通信を提供するものである。
【0057】
1516はTCP/IP通信モジュールであり、前述の各種モジュールに後述のネットワークドライバ1517によりネットワーク通信を提供するものである。
【0058】
1517はネットワークドライバであり、ネットワークに物理的に接続される部分を制御するものである。
【0059】
1518はAPI制御部であり、同報配信1504等の上流モジュールに対し、後述のジョブマネージャ(Job-Manager)1519等の下流モジュールとのインターフェイスを提供するものであり、上流、及び下流のモジュール間の依存関係を軽減しそれぞれの流用性を高めるものである。
【0060】
1519はジョブマネージャ(Job-Manager)であり、前述の各種モジュールよりAPI制御部1518を介して指示される処理を解釈し、後述の各モジュールに指示を与えるものである。また、本モジュールは、デジタル複合機1001内で実行されるハード的な処理を一元管理するものである。
【0061】
1520はコーデックマネージャ(CODEC-Manager)であり、ジョブマネージャ1519が指示する処理の中でデータの各種圧縮・伸長を管理・制御するものである。
【0062】
1521はFBEエンコーダ(FBE-Encoder)であり、ジョブマネージャ1519、スキャンマネージャ(Scan-Manager)1524により実行されるスキャン処理により読み込まれたデータをFBEフォーマットにより圧縮するものである。
【0063】
1522はJPEGコーデック(JPEG-CODEC)であり、ジョブマネージャ1519、スキャンマネージャ1524により実行されるスキャン処理、及びプリントマネージャ(Print-Manager)1526により実行される印刷処理において、読み込まれたデータのJPEG圧縮及び印刷データのJPEG展開処理を行うものである。
【0064】
1523はMMRコーデック(MMR-CODEC)であり、ジョブマネージャ1519、スキャンマネージャ1524により実行されるスキャン処理、及びプリントマネージャ1526により実行される印刷処理において、読み込まれたデータのMMR圧縮及び印刷データのMMR伸長処理を行うものである。
【0065】
1524はスキャンマネージャ(Scan-Manager)であり、ジョブマネージャ1519が指示するスキャン処理を管理・制御するものである。
【0066】
1525はSCSIドライバであり、スキャンマネージャ1524とデジタル複合機1001が内部的に接続しているスキャナ部との通信を行うものである。
【0067】
1526はプリントマネージャ(Print-Manager)であり、ジョブマネージャ1519が指示する印刷処理を管理・制御するものである。
【0068】
1527はエンジンインターフェイス(Engine-I/F)ドライバであり、プリントマネージャ1526と印刷部とのI/Fを提供するものである。
【0069】
1528はパラレルポートドライバであり、ウェブプルプリント1511がパラレルポートを介して図外の出力機器にデータを出力する際のI/Fを提供するものである。
【0070】
以下、本発明の組み込みアプリケーションの実施の形態について図面を用いて説明する。
【0071】
図13は、本実施の形態における画像の配信に関する組み込みアプリケーションブロックを表すものである。
【0072】
4050は、図12で説明した本実施の形態の操作部のUI(User Interface)アプリケーションを示すブロックである。4100は、リモートコピーアプリケーションの送信側を示すブロック図である。4150は、同報配信(Universal Send)の送信側を示すブロック図である。4200は、ウェブプルプリント(Web Pull Print)モジュールを示すブロック図である。4250は、ウェブサーバ(Web Server)モジュールを示すブロック図である。
【0073】
4300は、リモートコピーの受信側(プリント側)を示すブロック図である。4350は、同報配信で送信されてきたイメージを汎用のプリンタで受信・プリントするブロック図である。4400は、リモートプリントの受信側(プリント側)を示すブロック図である。4450は、同報配信で送信されてきたイメージを公知のノーツサーバ(Notes Server)で受信・格納するブロック図である。
【0074】
4500は、同報配信で送信されてきたイメージを2値のイメージを受信・格納するブロック図である。4550は、同報配信で送信されてきたイメージを公知のメールサーバ(Mail Server)で受信・格納するブロック図である。4600は、同報配信で送信されてきたイメージを多値のイメージを受信・格納するブロック図である。4650は、情報コンテンツを含んだ、公知のウェブサーバ(Web Server)を示す図である。4700は、本発明のウェブサーバなどにアクセスする公知のウェブブラウザ(Web Browser)を示す図である。以下、それぞれのブロックに照らし合わせながら、アプリケーション群の説明を詳細に行う。
【0075】
まず、UI(User Interface)アプリケーション4050について説明する。4050ブロックに示したUIの詳細は、前記したとおりであるが、ここでは、4051のアドレズブック(Address Book)について説明する。アドレスブック4051は、デジタル複合機1001内の不揮発性の記憶装置(不揮発性メモリやハードディスクなど)に保存されており、この中には、ネットワークに接続された機器の特徴が記載されている。例えば、以下に列挙するようなものが含まれている。
(a)機器の正式名やエイリアス名
(b)機器のネットワークアドレス
(c)機器の処理可能なネットワークプロトコル
(d)機器の処理可能なドキュメントフォーマット
(e)機器の処理可能な圧縮タイプ
(f)機器の処理可能なイメージ解像度
(g)プリンタ機器の場合の給紙可能な紙サイズ、給紙段情報
(h)サーバ(コンピュータ)機器の場合のドキュメントを格納可能なフォルダ名
さらに、リモートコピーアプリケーション4100、同報配信アプリケーション4150、ウェブサーバアプリケーション4250、ウェブプルプリントアプリケーション4200は、アドレスブック4051に記載された情報により配信先の特徴を判別することが可能となる。また、アドレスブック4051は、編集可能であると共に、ネットワーク内のサーバコンピュータなどに保存されているものをダウンロードして使用する、または、直接参照することも可能である。上述の各アプリケーションについて詳細に説明する。
【0076】
リモートコピーアプリケーション4100は、配信先に指定された機器の処理可能な解像度情報をアドレスブック4051より判別し、それに従い、スキャナにより読みとった画像2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF(Tagged Image File Format)化し、SLM4103に通して、ネットワーク上のプリンタ機器に送信する。SLM4103とは、詳細には説明しないが、公知のサルテーションマネージャ(Salutation Manager)と呼ばれる機器制御情報などを含んだネットワークプロトコルの一種であり、スマートリンクマネージャ(Smart Link Manager)とも呼ばれる。
【0077】
同報配信アプリケーション4150は、リモートコピーアプリケーション4100と違い、一度の画像走査で複数の配信宛先に画像を送信する事が可能である。また、配信先もプリンタ機器にとどまらず、いわゆるサーバコンピュータにも直接配信可能である。以下、配信先に従って順に説明する。
【0078】
配信先の機器が公知のネットワークプリンタプロトコルであるLPD(Line Printer Daemon)、プリンタ制御コマンドとして公知のLIPSを処理可能だとアドレスブック4051より判別した場合、同様にアドレスブック4051より判別した画像解像度に従って画像読み取りを行い、画像自体は、本実施の形態では、公知のFBE(First Binari Encoding)を用いて圧縮し、さらにLIPSコード化して、公知のネットワークプリンタプロトコルであるLPRで相手機器に送信する。
【0079】
配信先の機器が前記SLMで通信可能で、サーバ機器の場合、アドレスブック4051より、サーバーアドレス、サーバ内のフォルダの指定を判別し、リモートコピーアプリケーション4100と同様に、スキャナにより読み取った2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF(Tagged Image File Format)化し、SLMを通して、ネットワーク上のサーバ機器の特定のフォルダに格納する事が可能である。
【0080】
また、デジタル複合機1001では、相手機器であるサーバが公知のJPEG圧縮された多値画像を処理可能だと判別した場合、前記の2値画像と同様に多値読み取りした画像を公知のJPEG圧縮を用いて、やはり公知のJFIF化し、SLMを通して、ネットワーク上のサーバ機器の特定のフォルダに格納する事が可能である。
【0081】
配信先の機器が公知のE−mailサーバーである場合、アドレスブック4051に記載されたメールアドレスを判別し、スキャナにより読み取った画像2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮し、それを公知のTIFF(Tagged Image File Format)し、公知のSMTP(Simple Mail Transfer Protcol)4153を使用して、E−mailサーバーに送信する。その後の配信は、メールサーバ4550に従って実行される。
【0082】
ウェブプルプリントアプリケーション4200は、インターネットあるいはイントラネット上の各種ホームページの情報を読み出し、印刷する。
【0083】
ウェブサーバアプリケーション4250はウェブクライアントからの要求に応じて、ウェブクライアントの自装置の管理情報を通知する。
【0084】
次に、デジタル複合機1001を含み、本発明の特徴でもある重連コピーが実行される画像形成システムを図14に示す。図14における画像形成システムは、上述のデジタル複合機1001の他に、プリンタ2902、プリンタ2903で構成され、デジタル複合機1001は、ローカルエリアネットワーク1010を介して接続され、通信可能である。
【0085】
デジタル複合機1001は、複写における最適用紙サイズを選択するための動作モードである自動用紙選択モードが設定可能である。
【0086】
ここで、自動用紙選択モードによるデジタル複合機の動作を簡単に説明する。まず、スキャナ2070において、オートフィーダ2073に設置された原稿サイズ検知センサが原稿サイズを検知する。そして検知された原稿サイズと複写倍率から画像サイズを決定する。さらに、デジタル複合機が備える給紙カセット段2101〜2104から画像サイズに最も適したサイズの複写用紙格納する給紙カセットを選択することにより、最適用紙サイズが選択される。自動用紙選択モードを用いて最適用紙サイズを選択することにより、ユーザーによる用紙サイズの設定等を簡易的に行うことができる。
【0087】
プリンタ2902及びプリンタ2903は、それぞれ画像をプリントアウトするための用紙を給紙するための給紙カセット段2905、2906を備えている。
【0088】
まず、ネットワーク上にある複数の画像入出力機器の情報を獲得する方法を説明する。デジタル複合機1001の電源を入れると、初期ルーチンの中でネットワーク1010上につながり、機器情報の獲得制御をCPU2001が行う。獲得した機器情報は、RAM2002に記憶する。獲得した機器情報を図15に示す。
【0089】
図15において、No.1はローカルプリンタ2095(以下プリンタ1)であり、モノクロ、両面コピー可能、給紙段には順にA4、A4、B4、A3サイズの給紙カセットがあり、ステープル有り、パフォーマンスは60ページ/分であることを示している。同様に最初に検索されたNo.2のリモートプリンタ2902(以下プリンタ2)はカラー、両面プリント不可、給紙段は順にA4、B4、30ページ/分、No.3のプリンタ2903(以下プリンタ3)はモノクロ、両面プリント不可、給紙段は順に A4、A3 、ステープル有り、60ページ/分であることを示している。
【0090】
次に、図14に示す画像形成システムにおいて、ネットワークを介した自動用紙選択を伴う重連コピーを実行した場合の動作手順を図16に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図16に示す処理手順は、プリンタ1(デジタル複合機1001)のCPU2001により制御される。
【0091】
まず、ネットワーク1010上にある複数のプリンタと、ローカルプリンタの中から、重連コピーを行うプリンタを選択する。ここでは例としてプリンタ1とプリンタ2を用いて重連コピーを行うとする。ユーザーはオートフィーダー2073にA4サイズ原稿をセットし、スキャナ2070上の操作部から自動用紙モード、等倍モードを設定する。そして、操作者によるスタートボタン押下に応じて、入力された設定情報に基づき、重連コピーモード、自動用紙選択モードでのコピーを開始する(S1601)。
【0092】
コピー開始の指示があると、オートフィーダーから原稿が送り込まれ、原稿サイズA4が認識される。次に、ステップS2602に進み、認識された原稿サイズと設定されたモードにより最適な画像サイズを算定する。この場合、原稿がA4で、等倍モードであるためA4と求められる(S1602)。
【0093】
次に、機器情報獲得で得たデータから選択したリモートプリンタのプリンタ2の給紙段情報を獲得する(S1603)。ここで、各プリンタの給紙段情報は図17のようになっている。プリンタ1(プリンタ2905)の給紙段には、給紙段1段目にA4サイズ、普通紙、2段目がA4サイズ、色紙、3段目がB4サイズ、普通紙、4段目がA3サイズ、普通紙が収容されている。プリンタ2(プリンタ2902)の給紙段には、1段目にA4サイズ、普通紙、2段目にB4サイズ普通紙が収容されている。プリンタ3(プリンタ2903)の給紙段には、1段目にA4サイズ、厚紙、2段目はA3サイズ、普通紙が収容されている。選択したプリンタ2(プリンタ2902)には、1段目にA4サイズで普通紙、2段目にB4サイズで普通紙、があることが判断できる。
【0094】
次に、プリンタ1とプリンタ2に共通な用紙サイズを判定する(S1604)。プリンタ1には、A4、B4、A3サイズがあるため、共通な用紙サイズはA4とB4である。
【0095】
次に、ステップS1604で求めた共通用紙サイズのなかに、ステップS1602で求めた最適画像サイズの原稿を出力するための最適用紙サイズがあるか否かを判定する(S1605)。ここで、共通な用紙サイズがA4とB4であり、最適画像サイズがA4であるので、最適用紙サイズA4があると判定する。
【0096】
そして、プリンタ1、プリンタ2に用紙サイズA4を用いてプリントすることを指示し、プリント動作を開始する(S1606)。プリンタ1では、プリンタ2のA4用紙が普通紙であることを考慮して、1段目のカセット給紙段から給紙してプリントを行うと同時に、プリンタ2に対して読み込んだA4サイズの画像をネットワークを介して送信する。プリンタ2では、その画像を受信すると、画像サイズがA4であることから、給紙カセット1段目を選択してプリントを行う。
【0097】
次に、プリント1、プリント2を用いて重連コピーをするときに、原稿A3、等倍、自動用紙モードでコピーするときについて説明する。このときは、ステップS1602で最適サイズA3と判断され、S1604で、プリンタ1、2に共通な用紙サイズは、A4とB4と判断される。そして、この中から最適用紙サイズ候補を決定する。
【0098】
したがって、ステップS1605においては、最適画像サイズA3に対して、プリンタ1にはA3サイズの用紙があるが、プリンタ2にはこのサイズの用紙がないため、最適用紙サイズがないと判断する。
【0099】
この場合は、図18のように、プリンタ2に最適サイズであるA3が存在しないことと、次候補としてB4サイズの用紙があることを表示する(S1607)。ユーザーはプリンタ2にA3を補給したことを確認してスタートをやり直すか、用紙サイズがB4でも構わない場合は、タッチパネル上のB4を選択して、この選択を受けて、重連コピーを再スタートするようにしてもよい。
【0100】
B4サイズを選択して再スタートした場合は、ローカルプリンタ1では、B4サイズがある3段目のカセット給紙段から給紙してプリントを行うと同時に、プリンタ2に対して読み込んだA3サイズの画像を用紙B4に指定して、ネットワークを介して送信する。プリンタ2では、その画像を受信すると、用紙B4指定であることから、給紙カセット2段目を選択してプリントを行う。
【0101】
以上説明してきたように、本実施の形態では、自動用紙選択モードを選択して重連コピーを行う場合、取得したリモートプリンタの給紙段の情報に基づき、リモートプリンタの給紙段と、ローカルプリンタが備える給紙段が共通に収容する用紙サイズを判定し、判定された共通用紙サイズの中に、自動用紙選択モードにより求めた画像サイズに一致するものがあるか否かを判定し、判定結果に基づき重連コピーを制御するようにした。
【0102】
これにより、確実かつ容易に画像サイズと用紙サイズを一致させることが可能となるので、自動用紙選択モードで重連コピーを行うときの操作性、機能性を向上させることができる。
【0103】
また、共通シートサイズの中に、求めた画像サイズに一致するものがないと判定された場合、操作部にその旨を表示するようにしたので、エラー時の対応を容易にし、システムの停止時間を削減することができる。
【0104】
また、エラー時において、次候補の共通用紙サイズを表示し、そのサイズを選択する旨の操作入力に応じて、次候補の共通用紙サイズの用紙を用いて重連コピーを行うようにしたので、エラー時においても、共通な用紙サイズを用いた出力結果を確実に得ることができる。
【0105】
本実施形態では、画像形成装置として、ローカルプリンタとしてデジタル複合機、リモートプリンタとしてプリンタ単体を用いた例を説明したが、本発明はこれに限るものではなく、ファクシミリ装置等、他の種類の画像形成装置、及びそれらの組み合わせによっても実施可能であることは言うまでもない。
【0106】
また、重連コピーとしては、2台に限ったものではなく、3台、もしくはそれ以上の台数を用いた場合においても、本発明を適用可能であることは言うまでもない。
【0107】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、取得した他の画像形成装置の給紙段の情報に基づき、他の画像形成装置の給紙段と自装置が備える給紙段が共通に収容するシートサイズを判定し、判定された共通シートサイズの中に、算定した入力画像の画像サイズに一致するものがあるか否かを判定し、判定結果に基づき他の画像形成装置及び自装置における入力画像の画像形成を制御することにより、生産性を低下させることなく重連コピー時の操作性、機能性が向上するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における画像形成システムのネットワークの全体構成を示す図である。
【図2】デジタル複合機1001のハードウェア全体構成を表す図である。
【図3】デジタル複合機1001を構成する画像入出力デバイスを表す図である。
【図4】操作部2012の構成を示す図である。
【図5】スキャナ画像処理部2080の構成を示す図である。
【図6】プリンタ画像処理部2090の構成を示す図である。
【図7】画像圧縮部2040の構成を示す図である。
【図8】画像回転部2030の構成を示す図である。
【図9】画像回転に関するデータ転送を示す図である。
【図10】画像回転に関するデータの読み出し及び書き込みを説明する図である。
【図11】デバイスI/F部2020の構成を示す図である。
【図12】ソフトウェアの全体構成を示すソフトウエアブロック図である。
【図13】画像の配信に関する組み込みアプリケーションブロックを表す図である。
【図14】本実施の形態においてリモートコピーが実行される画像形成システムを説明する図である。
【図15】獲得した各機器情報の例を説明する図である。
【図16】自動用紙選択を伴う重連コピーを実行した場合の動作手順を示すフローチャートである。
【図17】獲得した各機器の給紙段情報の例を説明する図である。
【図18】最適用紙サイズが存在しなかったときの表示画面を示す図である。
【符号の説明】
1001 デジタル複合機
1010 ローカルエリアネットワーク
2013 LCDディスプレイ
2070 スキャナ部
2072 原稿フィーダ
2073 トレイ
2095 プリンタ部
2902 リモートプリンタ(プリンタ1)
2903 リモートプリンタ(プリンタ2)

Claims (9)

  1. 画像形成のための給紙段を備える他の画像形成装置と通信媒体を介して通信可能な画像形成装置であって、
    画像を入力する画像入力手段と、
    前記画像入力手段による入力画像の画像サイズを算定する算定手段と、
    前記他の画像形成装置の給紙段の情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した情報に基づき、前記他の画像形成装置の給紙段と、自装置が備える給紙段が共通に収容するシートサイズを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により判定された共通シートサイズの中に、前記算定手段により算定した画像サイズに一致するものがあるか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段による判定結果に基づき、前記他の画像形成装置及び自装置における、前記入力画像の画像形成を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 画像形成に関する情報を表示する表示手段を更に有し、
    前記第2の判定手段により、前記共通シートサイズの中に、前記算定した画像サイズに一致するものがないと判定された場合、前記制御手段はその旨を表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記入力画像を出力するための他の共通シートサイズをさらに表示するように前記表示手段を制御し、前記他の共通シートサイズを選択する旨の操作入力に応じて、前記他の共通シートサイズのシートを用いて前記他の画像形成装置及び自装置における前記入力画像の画像形成を制御することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成のための給紙段を備える他の画像形成装置と通信媒体を介して通信可能な画像形成装置の制御方法であって、
    入力画像の画像サイズを算定する算定工程と、
    前記他の画像形成装置の給紙段の情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得した情報に基づき、前記他の画像形成装置の給紙段と、自装置が備える給紙段が共通に収容するシートサイズを判定する第1の判定工程と、
    前記第1の判定工程により判定された共通シートサイズの中に、前記算定工程により算定した画像サイズに一致するものがあるか否かを判定する第2の判定工程と、
    前記第2の判定工程による判定結果に基づき、前記他の画像形成装置及び自装置における、前記入力画像の画像形成を制御する制御工程と、
    を有することを特徴とする制御方法。
  5. 前記第2の判定工程により、前記共通シートサイズの中に、前記算定した画像サイズに一致するものがないと判定された場合、前記制御工程はその旨をディスプレイに表示するように制御することを特徴とする請求項4に記載の制御方法。
  6. 前記制御工程は、前記入力画像を出力するための他の共通シートサイズをさらに表示し、前記他の共通シートサイズを選択する旨の操作入力に応じて、前記他の共通シートサイズのシートを用いて前記他の画像形成装置及び自装置における前記入力画像の画像形成を制御することを特徴とする請求項5に記載の制御方法。
  7. 画像形成のための給紙段を備える他の画像形成装置と通信媒体を介して通信可能な画像形成装置を含む画像形成システムであって、
    前記画像形成装置は、
    画像を入力する画像入力手段と、
    前記画像入力手段による入力画像の画像サイズを算定する算定手段と、
    前記他の画像形成装置の給紙段の情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した情報に基づき、前記他の画像形成装置の給紙段と、自装置が備える給紙段が共通に収容するシートサイズを判定する第1の判定手段と、
    前記第1の判定手段により判定された共通シートサイズの中に、前記算定手段により算定した画像サイズに一致するものがあるか否かを判定する第2の判定手段と、
    前記第2の判定手段による判定結果に基づき、前記他の画像形成装置及び自装置における、前記入力画像の画像形成を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成システム。
  8. 前記画像形成装置は、画像形成に関する情報を表示する表示手段を更に有し、
    前記第2の判定手段により、前記共通シートサイズの中に、前記算定した画像サイズに一致するものがないと判定された場合、前記制御手段はその旨を表示するように前記表示手段を制御することを特徴とする請求項7に記載の画像形成システム。
  9. 前記制御手段は、前記入力画像を出力するための他の共通シートサイズをさらに表示するように前記表示手段を制御し、前記他の共通シートサイズを選択する旨の操作入力に応じて、前記他の共通シートサイズのシートを用いて前記他の画像形成装置及び自装置における前記入力画像の画像形成を制御することを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。
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