JP3706681B2 - デッキインサート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井等に配置するデッキプレートに取り付け、天井材などを取り付けるためのチャンネルやアングル材等を吊り下げるのに利用されるデッキインサートに関する。
【0002】
【従来の技術】
デッキプレートに吊り下げ具を取り付けるには、デッキプレートの断面形状を利用して吊り下げるタイプのものや、デッキプレートに開口を穿って取り付けるタイプのものが知られている。本発明は後者のタイプに属する。
【0003】
デッキプレートに開口を穿って取り付けるタイプの最も初期のものは、デッキプレートの開口に座金を介して長いボルトをナット止めするものである。この型式のものでは、吊り下げ位置の調整が煩雑であることから、予めデッキプレートの開口にインサート金具をバネを利用した固定手段で取り付けておき、このインサート金具に対して任意の長さのボルトを取り付ける型式のものが利用されるように至った。このような型式のデッキインサートは、実開昭58−130502号、実開平5−54701号公報等に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報等に記載されているデッキインサートは、デッキプレートの上方に突出し、打設されたスラブコンクリート中に埋め込まれるインサート金具の長さが一定となっている。そこで、例えば、デッキプレートの上に断熱材等を配置し、この断熱材の上にコンクリートを打設するような構成では、断熱材の厚み分だけ長いインサート金具が用意されているデッキインサートを利用しなければならないことになる。従って、デッキインサートを製造販売する側としては、インサート金具の長さを異にするものを何種類も用意しておく必要があり、在庫管理等の面で不都合がある。
【0005】
実公平8−10090号公報に記載の技術では、上記のような場合、インサート金具の長さは常に一定であるが、インサート金具をデッキプレートに固定する固定手段の長さを調整することができ、断熱材の異なる厚みに対応することができるように構成されている。即ち、デッキプレートの下側に係止される張出し片を複数段に用意しておき、一段目ないし二段目の張出し片を変形させつつ断熱材に設けた透孔に強制挿入して二段目ないし三段目の張出し片でデッキプレートの下側を支持して固定手段のバネを働かせるように工夫して、断熱材の厚みの違いに対応させる構成である。この技術によると、例えば一段目の張出し片でデッキプレートの下側の支持が行われる態様においては、二段目及び三段目の張出し片が不要であり、二段目で支持する態様においては三段目の張出し片が不要であり、省資源の面からみると好ましくない。
【0006】
本発明は、上記に鑑み、デッキインサートを製造販売する側の立場として在庫管理に有利であり、また、省資源の面からも不都合の点がない改良されたデッキインサートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るデッキインサートは、上端に鍔を有する筒状体の下端付近に張出し片を持つ支持部材を固定すると共に、該筒状体に可動盤を取り付け、この可動盤と前記鍔との間にバネを配置した固定手段と、該筒状体の中空部に挿入され、この中空部に用意されているストッパの位置で落下が防止されている状態に固定されるインサート金具とから成り、該インサート金具は筒状体に対して着脱自在であり、また、下端側は中空部になっており、該中空部には、天井板等の吊り下げを可能にするボルトの雄ネジに係合する雌ネジが設けられており、且つ、該インサート金具は長さを異にするものが複数用意されており、デッキプレートの上部に配置する断熱材等の厚みや、強度保持のためのコンクリート埋設深さの状況における設定等に対応させて所定の長さのインサート金具を選択して筒状体に取り付けて利用する構成であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1に従って本発明に係るデッキインサートの実施例を説明する。
本発明に係るデッキインサート10は、インサート金具11と、このインサート金具11をデッキプレート20に用意した開口21に固定する固定手段12とで構成される。固定手段12は、インサート金具11の下方を挿入させて保持する中空部13を有し、上端に鍔14を持つ筒状体15と、この筒状体15の外周に取り付けられ、鍔14と可動盤16とを離間させる方向に付勢するバネ17、筒状体15の下端付近に固定され、張出し片18の先端でデッキプレート20の下側を支持する支持部材19、とで構成されている。
【0009】
図示のデッキインサート10をデッキプレート20に取り付けるには、デッキプレート20の山部に予め円形の開口21を穿っておく。開口21の直径は、支持部材19の基端が挿入可能となるように対応させる。
【0010】
図示の如くにデッキインサート10をデッキプレート20に取り付けるには、デッキプレート20に設けた開口21の上方側から支持部材19の下端を挿入して下方に強く押し込める。すると、支持部材19の張出し片18は変形しながら開口21を通過し、再び図示のように開状態に復帰する。この状態で挿入を停止させれば、バネ17の付勢力で可動盤16がデッキプレート20を押圧する方向に作用するから、デッキプレート20を下方から支持する支持部材19との間でデッキプレート20を強く挟み込むこととなり、筒状体15は固定される。従って、この筒状体15に保持されているインサート金具11は、デッキプレート20から所定の高さ位置に配置されることになる。
【0011】
インサート金具11の下方側は中空になっており、この中空部には雌ネジが設けられている。従って、この雌ネジにボルト30の雄ネジを係合させることにより天井板等の吊り下げが可能となる。
【0012】
インサート金具11は、筒状体15の中空部13に対して、ストッパ13Aの位置まで挿入され、着脱自在に構成されており、また、このインサート金具11は、下端からヘッドまでの長さを異にするもの複数種類が用意されている。従って、図1に示す如く、デッキプレート20の上方に直接にコンクリートの打設を行う態様においては、比較的短いインサート金具11を利用するが、例えば、デッキプレート20の上に断熱材等を配置する態様では、その断熱材の厚みに対応した長さを有するインサート金具11を利用する。また、強度保持のためのコンクリート埋設深さの状況における設定等に対応させて適宜長さのインサート金具11を利用する。
【0013】
【発明の効果】
本発明に係るデッキインサートによれば、長さを異にするインサート金具11を数種類用意しておき、選択されたインサート金具11の何れであっても共通の固定手段12を利用してデッキプレート20に取り付けることができるので、従来品の如く、長さを異にするインサート金具11が固定されているデッキインサートを幾種類も用意しておく必要がないから、生産調整ないし在庫調整が非常に有利であり、無駄な在庫を抱えることが避けられ、流通コストの低減の面においても有利である。また、固定手段12として共通の部材が利用されるので、作業の習熟度が高まり、作業能率の向上にも有益であり、また、デッキプレート20への穿孔を行って、固定手段12だけを取り付けておくというような独立した作業工程を採用することもできる有益さもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す一部断面図
【符号の説明】
10−デッキインサート
11−インサート金具
12−固定手段
13−中空部
13A−ストッパ
14−鍔
15−筒状体
16−可動盤
17−バネ
18−張出し片
19−支持部材
20−デッキプレート
21−開口
30−ボルト
Claims (1)
- 上端に鍔を有する筒状体の下端付近に張出し片を持つ支持部材を固定すると共に、該筒状体に可動盤を取り付け、この可動盤と前記鍔との間にバネを配置した固定手段と、該筒状体の中空部に挿入され、この中空部に用意されているストッパの位置で落下が防止されている状態に固定されるインサート金具とから成り、該インサート金具は筒状体に対して着脱自在であり、また、下端側は中空部になっており、該中空部には、天井板等の吊り下げを可能にするボルトの雄ネジに係合する雌ネジが設けられており、且つ、該インサート金具は長さを異にするものが複数用意されており、デッキプレートの上部に配置する断熱材等の厚みや、強度保持のためのコンクリート埋設深さの状況における設定等に対応させて所定の長さのインサート金具を選択して筒状体に取り付けて利用する構成であることを特徴とするデッキインサート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15886596A JP3706681B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | デッキインサート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15886596A JP3706681B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | デッキインサート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09317030A JPH09317030A (ja) | 1997-12-09 |
JP3706681B2 true JP3706681B2 (ja) | 2005-10-12 |
Family
ID=15681096
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15886596A Expired - Lifetime JP3706681B2 (ja) | 1996-05-30 | 1996-05-30 | デッキインサート |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3706681B2 (ja) |
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-
1996
- 1996-05-30 JP JP15886596A patent/JP3706681B2/ja not_active Expired - Lifetime
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