JP3705546B2 - 嗅粘膜刺激性化合物スクリーニング装置及び方法 - Google Patents
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Description
(技術分野)
本発明は、環境科学分野、医療科学分野、薬学分野、食品科学分野、神経生理学分野等において、生物に投与される中枢神経薬等の種々の薬物の効力を調べるスクリーニング装置および方法に関し、より具体的には、実験動物の嗅粘膜を刺激することにより、生体の恒常性、自己治癒能力等を高める嗅粘膜刺激化合物をスクリーニングする装置及び方法、そのスクリーニング方法によって 得られる嗅粘膜刺激化合物、さらには、嗅粘膜刺激化合物と同様の効果が得られる治療装置、さらには、スクリーニング装置および治療装置に使用される測定電極部に関する。
【0002】
(背景技術)
近年、環境汚染に伴う環境変化により、生態系が脅かされて、新たな疾病が増加する傾向になっているが、医療技術の発達により、種々の病気が克服され、長寿命の人が増加している。しかしながら、その反面、主として老人に見られるアルツハイマー症候群、パーキンソン病等、脳機能に異常を引き起こす病気の患者数が増加しており、脳機能を改善する薬物のさらなる開発が望まれている。
【0003】
このような状況のもとで、多くの薬品メーカーおよび化学メーカーは、新規な薬物の開発を行っている。
【0004】
薬物は、内服、塗布、静脈注射、筋肉注射等により生体に投与されるが、いずれの投与方法であっても、投与された薬物が血流によって体内を循環した後、患部に到達し、患部に到達した薬物が、その患部に直接的に作用する点において共通する。また、将来的に薬物の候補となるリード化合物、その類縁体等も、従来の薬物と同様に、直接、患部に作用する。
【0005】
内服、静脈注射等によって生体に投与される薬物の場合には、投与される薬物の薬物動態、薬物の吸収率、患部到達効率等をシミュレーションし、それを実証する必要がある。
【0006】
また、内服により薬物を患者に投与する場合、投与された薬物は、胃または小腸により吸収され、吸収された薬物は、肝臓を経て、血流により体内を循環する。しかし、肝臓に到達した薬物は、そのまま排泄、あるいは、代謝されることにより、ほとんどが体外に除去されるために、投与した薬物の一部しか利用されないような場合も多く発生している。また、胃、小腸、肝臓のいずれか、特に肝臓に損傷のある患者には、投与できる薬物の種類及び量が制限される場合がある。
【0007】
さらに、脳の中枢系への薬物は、脳に移行するに際して、いわゆる血液脳関門を通過する必要があり、薬物の構造によっては、脳内に移行できない場合がある。しかも、脳内では、性質が異なる神経細胞が複雑に絡み合った状態になっているために、脳内に達した薬物によって不測の副作用が発現するおそれがあり、このような副作用の発現を回避することは非常に困難である。
【0008】
また、薬物が血流による体内循環を経て患部に到達する場合には、薬物が患部に到達して作用するまでに時間がかかるという問題もある。
【0009】
患部に薬物を塗布するように、直接、薬物を患部に作用させる方法でも、これらの問題点を回避することは困難である。
【0010】
一方、生体の嗅粘膜の刺激は、直接、脳細胞に伝達されることが知られているが、生体の嗅粘膜の刺激によって、脳細胞がどのように機能するかは必ずしも明確に解明されていない。
【0011】
(発明の開示)
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、嗅粘膜を刺激することにより、直接、脳細胞に作用する化合物をスクリーニングする装置及び方法を提供することにある。
【0012】
上記課題を解決する本発明の嗅粘膜刺激性化合物スクリーニング装置は、実験対象である哺乳類の嗅粘膜に向けて嗅粘膜刺激化合物を投与する投与手段と、実験対象である哺乳類の嗅球に埋め込まれて、嗅球にて生じる電気信号を測定する測定電極部と、前記投与手段によって実験対象である哺乳類の嗅粘膜に嗅粘膜刺激化合物が投与された場合における該測定電極部にて測定される電気信号と実験対象である哺乳類に誘起される生理的反応との相関関係から前記化合物が前記生理的反応を誘起するかどうかを判定する処理手段とを備えている。
前記処理手段は、実験対象である哺乳類から、生理的反応に関するデータを直接得て、前記測定電極部にて測定される電気信号との相関関係から前記化合物が前記生理的反応を誘起するかどうかを判定することが好ましい。
前記処理手段は、実験対象である哺乳類に生理的反応を誘起させる嗅球における電気信号に関するデータを予め有しており、そのデータに基づいて、前記測定電極部にて測定される電気信号との相関関係から前記化合物が前記生理的反応を誘起するかどうかを判定することが好ましい。
前記投与手段は、嗅粘膜刺激化合物を収容するボックスと、該ボックス内に収容された嗅粘膜刺激化合物を、実験対象である哺乳類の嗅粘膜付近に噴霧するノズルとを有することが好ましい。
前記測定電極部は、嗅球の神経細胞からの電気信号を検出する少なくとも1つの微小電極を有することが好ましい。
前記微小電極が複数設けられており、各微小電極は、実験対象である哺乳類の嗅粘膜に対する嗅粘膜刺激化合物の投与によって嗅球に発生する電気信号パターンが多点で得られるように配置されていることが好ましい。
前記各微小電極には、実験対象である哺乳類が生理的反応を誘起させる電気信号がそれぞれ与えられることが好ましい。
上記課題を解決する本発明の嗅粘膜刺激性化合物スクリーニング方法は、実験対象である哺乳類(ヒトを除く)の嗅粘膜に向けて嗅粘膜刺激化合物を投与する工程と、実験対象である哺乳類(ヒトを除く)の嗅粘膜に嗅粘膜刺激化合物が投与された場合に、実験対象である哺乳類(ヒトを除く)の嗅球に生じる電気信号を測定する工程と、測定される電気信号と実験対象である哺乳類(ヒトを除く)に誘起される生理的反応との相関関係から前記化合物が前記生理的反応を誘起するかどうかを判定する工程とを包含する。
前記生理的反応は、血圧の変化、血糖値の変化、および心拍数の変化の少なくとも1つであることが好ましい。
【0043】
(発明を実施するための最良の形態)
本発明は、生体の嗅粘膜を刺激することにより、直接、脳機能を活性化または抑制することにより、生理機能を調節する医薬品候補化合物をスクリーニングする装置及び方法を提供する。本発明のスクリーニング装置は、医薬品候補化合物である嗅粘膜刺激物を生体の嗅粘膜に投与したときに惹起される嗅球の刺激パターンを測定し、そのパターン分析を行って、生体内に生じる生理的反応との相関関係を調査し、嗅粘膜への刺激を介して脳を活性化又は抑制する嗅粘膜刺激物のスクリーニングする。
【0044】
その結果、本発明のスクリーニング装置によりスクリーニングされる嗅粘膜刺激化合物は、内服薬等の薬物と異なり、嗅粘膜を介して、直接、脳細胞を刺激するために、内服薬等の投与が困難であった患者に対しても、治療薬として有効である。また、内服薬等による患部到達経路に与える副作用もほとんどなく、さらに、薬物動態などの実験を行う必要もない。
【0045】
以下に、本発明のスクリーニング装置を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0046】
図1は、本発明のスクリーニング装置の概略構成を示している。このスクリーニング装置1は、スクリーニングの候補化合物である嗅粘膜刺激化合物が、所望の濃度で充填された嗅粘膜刺激化合物収容ボックス31と、実験動物の行動範囲を所定範囲内に固定する実験動物固定器32と、嗅粘膜刺激化合物収容ボックス31内の嗅粘膜刺激化合物を実験動物固定器32に噴霧する噴霧ノズル33とを有している。
【0047】
実験動物固定器32内に固定される実験動物としては、スクリーニング実験の目的によって種々の大きさの動物が使用され、通常、ラット、マウス、ウサギ等である。実験動物固定器32の大きさは、用いられる実験動物の大きさに対応した大きさとされる。
【0048】
嗅粘膜刺激化合物収容ボックス31に充填された嗅粘膜刺激化合物は、噴霧ノズル33によって、実験動物固定器32に固定された実験動物の鼻先に向けて噴霧される。実験動物固定器32は、噴霧ノズル33から噴霧される嗅粘膜刺激化合物が内部にて拡散し過ぎないような適度の大きさとされている。
【0049】
なお、本実施の形態では、実験動物としてラットを用いており、実験動物固定器32もラットの大きさに対応した大きさとされている。
【0050】
実験動物固定器32に固定される実験動物の頭蓋内の嗅球には、手術によって、測定電極部10が装着されている。
【0051】
嗅球とは、脳から前方側に突き出た左右嗅索の先端にあり、層状に並ぶニューロン群で構成される嗅覚の一次中枢である。鼻腔の最上部にある嗅粘膜を形成する嗅細胞の軸索は、頭蓋の内部を通って、嗅球に達している。嗅球からの二次ニューロンは、大脳皮質の嗅覚野である眼窩前頭回に達している。従って、嗅粘膜刺激化合物による嗅粘膜への刺激は、嗅球を必ず通過するために、嗅球において、嗅粘膜から脳細胞への刺激を確実に検出することができる。
【0052】
噴霧ノズル33から嗅粘膜刺激化合物を含む空気を噴霧することによる実験動物の嗅球の電気的反応は、実験動物に装着された測定電極部10により測定される。測定電極部10にて測定される電気信号は、測定電極部10に接続されたターミナルライン38および信号増幅刺激装置34を介して、信号増幅装置35に与えられている。信号増幅装置35は、与えられる電気信号を増幅して、コンピュータ等によって構成された処理装置36に与えられている。
【0053】
処理装置36は、測定電極部10から与えられる電気信号に基づいて、嗅球における刺激パターンを分析するとともに、分析によって得られた刺激パターンを、データとして保存する。また、処理装置36によって得られた刺激パターンの分析結果は、画像処理されて、表示装置37に表示される。
【0054】
なお、測定電極部10と信号増幅装置35との間に設けられている信号増幅刺激装置34は、処理装置36から出力される電気信号を、増幅して測定電極部10に与えるために設けられており、測定電極部10が、嗅球における電気信号の測定のみに使用される場合には、特に動作されず、測定電極部10からの電気信号が通過する。
【0055】
また、実験動物固定器32には、固定された実験動物の血圧、心拍数等の生体内にて生じる生理反応を測定する手段が設けられており、その測定手段による測定結果が、処理装置36に与えられている。
【0056】
図2(a)は、実験動物の嗅球に装着された測定電極部10の概略平面図、図2(b)はその拡大図、図2(c)は、その側面図である。測定電極部10は、絶縁性のフィルムによって構成された基板12と、その基板12の表面に、例えば4×4のマトリクス状に配置された16個の微小電極13とを有している。
【0057】
基板12は、厚さが1μm〜100μm程度であって、一辺の長さが2mm程度の正方形状に形成されている。各微小電極13は、1辺が100μm程度の正方形状に形成されており、隣接する一対の微小電極13のピッチは、500μm程度とされている。各微小電極13の大きさに関しては、特に限定されるものではなく、1μm2〜100000000μm2程度の範囲にて、適宜、設定される。また、隣接する一対の微小電極13のピッチに関しても、特に限定されるものではなく、10μm〜10000μm程度の範囲にて、適宜、設定される。
【0058】
各微小電極13には、導電線14がそれぞれ接続されている。導電線14は、基板12上に設けられた導電パターンによって構成されており、その表面が絶縁性材料の皮膜によって覆われている。
【0059】
各導電線14は、基板12の横方向に沿った一方の側縁部に沿って配置されている集電部15の各電極15aにそれぞれ接続されている。集電部15の各電極15aは、ターミナルライン38(図1参照)に接続されており、このターミナルライン38は、実験動物の頭蓋から外部に引き出されて信号増幅刺激装置34に接続されている。
【0060】
各微小電極13は、生体組織との密着性を向上させるために、生体材料であるコラーゲンによって形成された薄い皮膜にて覆われている。なお、各微小電極13を覆う薄い皮膜は、コラーゲンの他、ゼラチン、セルロース等の生体材料を用いてもよい。このように、各微小電極13を生体材料による皮膜によって覆うことにより、測定電極部10が実験動物の嗅球内に埋め込まれた際に、嗅球の生体成分に対して高い密着性で嗅球内に保持される。
【0061】
各微小電極13及び各導電線14の材質としては、白金、金、ITO、チッ化チタン、銅、銀、タングステンを使用することができる。また、導電線14を覆う絶縁性材料としては、例えば、ポリスチレン、アクリル、ポリカーボネート、ポリイミド等が使用される。
【0062】
また、基板12は、ポリエチレンテレフタレート、テフロン、シリコンゴム、半導体材料等によって構成することができる。基板12としては、このような材料に限らず、コラーゲン、ゼラチン、セルロースなどの生体材料によって構成してもよい。基板12を生体材料によって構成することにより、測定電極部10が実験動物の嗅球内に埋め込まれた際に、基板12が嗅球の生体成分と一体化し、各微小電極13および導電線14を絶縁材料の皮膜が、高い密着性で嗅球内に保持される。
【0063】
このような構成のスクリーニング装置1の動作について説明する。まず、スクリーニングの候補となる嗅粘膜刺激化合物を、所望の濃度として嗅粘膜刺激化合物収容ボックス31に充填する。また、実験動物固定器32に、実験動物としてのラットを固定する。ラットは、嗅球に測定電極部10が装着されている。
【0064】
実験動物固定器32にラットが固定されると、噴霧ノズル33によって、ラットの鼻先に向けて嗅粘膜刺激化合物収容ボックス31に充填された嗅粘膜刺激化合物が、実験動物固定器32内に空気とともに噴霧される。
【0065】
噴霧ノズル33から噴出される空気に含まれる嗅粘膜刺激化合物は、ラットの嗅粘膜の嗅細胞を刺激し、この刺激が、電気的信号として、嗅球に伝達される。
【0066】
ラットの嗅球に埋め込まれた測定電極部10の各微小電極13は、各微小電極13にそれぞれ対応した嗅球の各位置において、嗅粘膜の刺激によって生じる電気信号を測定し、この電気信号が、各微小電極13に接続された導電線14及び集電板15、および、実験動物固定器32の外部に設けられた信号増幅刺激装置34を介して、信号増幅装置35に送信される。
【0067】
信号増幅装置35に送信された電気信号は、信号増幅装置35によって増幅されて、処理装置36に出力される。処理装置36は、信号増幅装置35から与えられる電気信号に基づいて、嗅球内に配置された各微小電極13にそれぞれ対応した各位置における電気信号を分析する。
【0068】
また、処理装置36には、噴霧ノズル33から嗅粘膜刺激化合物を含む空気が噴霧された際に、実験動物固定器32にて固定されたラットの血圧、心拍数等の測定結果が与えられている。
【0069】
処理装置36は、分析された嗅球における電気信号のパターンと、ラットの血圧、心拍数等の測定結果とに基づいて、ラットに噴霧された嗅粘膜刺激化合物の有効性について判定する。例えば、嗅粘膜刺激化合物による嗅粘膜の刺激によって、ラットの血圧が降下していることが検出されると、その嗅粘膜刺激化合物が、脳細胞を抑制して、血圧を降下させる生理的反応が誘起されているものと判定される。これにより、その嗅粘膜刺激化合物が血圧の降下に有効であるとスクリーニングされる。この場合に、測定電極部10によって得られた電気信号パターンは、データとして処理装置36に保存される。
【0070】
なお、測定電極部10は、基板12上に微小電極13が16個設けられているが、少なくとも1つの微小電極13を有すればよいが、嗅球における嗅粘膜刺激化合物による刺激パターンを精度よく得るためには、嗅球に発生する電気信号に対応するように複数設けて、嗅球に発生する電気信号のパターンに対応させることが望ましい。この場合の微小電極13の数は、16個に限定されるものではない。
【0071】
また、処理装置36は、実験動物固定器32に固定されたラットからの血圧、心拍数等の生理的反応を測定して、測定電極部10によって得られた電気信号のパターンに対してラットに生理的反応が誘起されていることを直接的に判定するようになっているが、実験動物が生理的反応を誘起させる嗅球における電気信号パターンに関するデータを予め処理装置36に設定しておいて、そのデータと、測定電極部10にて測定される電気信号のパターンとを比較して、ラットに生理的反応が誘起されることを判定してもよい。
【0072】
図3は、測定電極部10の他の例を示しており、図3(a)は、測定電極部10の概略平面図、図3(b)は、その拡大図、図3(c)は、その側面図である。この測定電極部10は、絶縁性のフィルム材料によって構成された基板12に、4×4のマトリクス状に、それぞれの内径50μm程度の貫通孔が設けられている。隣接する一対の貫通孔のピッチは、500μm程度になっている。基板12の表面及び裏面における各貫通孔の周縁部には、リング状の微小電極13がそれぞれ設けられている。従って、基板12の表面および裏面には、16個の微小電極13が、それぞれ同様の位置に配置されている。
【0073】
各微小電極13は、各貫通孔と同様に、内径500μm程度の開口部をそれぞれ有しており、各貫通孔と同心状態でそれぞれ配置されている。各微小電極13の外径は、100μm程度とされている。
【0074】
基板12に設けられた各貫通孔および各微小電極13の開口部の内径は、微小電極13の外径にもよるが、通常、1μm以上、10000μm以下とされる。
【0075】
また、この測定電極部10の表面に配置された各微小電極13は、嗅粘膜の嗅細胞から嗅球に送られる電気信号をそれぞれ測定して、ターミナルライン38および信号増幅刺激装置34を介して信号増幅装置35に与えられて、信号増幅装置35によって増幅された後に処理装置36に与えられる。処理装置36では、信号増幅装置35によって増幅された電気信号に基づいて、嗅球における刺激パターンを分析する。
【0076】
測定電極部10の裏面に配置された各微小電極13は、処理装置36から送信される電気信号が、信号増幅刺激装置34によって増幅されて与えられており、各微小電極16に与えられる電気信号によって、測定電極部10が装着されたラットの嗅球を刺激する。そして、各微小電極13によって与えられる電気信号による刺激が、ラットの脳細胞に伝達される。
【0077】
測定電極部10の裏面に配置された各微小電極13には、例えば、嗅粘膜刺激化合物によってラットの嗅球が刺激されることによって例えば血圧を降下させるように脳細胞が抑制された場合において、測定電極部10の表面に配置された各微小電極13によって得られた電気信号のパターンと同様のパターンの電気信号が与えられる。これにより、嗅球には、嗅粘膜刺激化合物による嗅粘膜の刺激と同様の刺激パターンが嗅球を介して脳細胞に与えられることになり、血圧を降下させることができる。
【0078】
測定電極部10の裏面に配置された各微小電極13に与えられる電気信号のパターンは、脳細胞の活性化あるいは抑制化させるために有効であると認められるものであれば、測定電極部10の表面の微小電極13によって得られる電気信号のパターンと同様である必要はなく、異なった電気信号パターンが得られるように、各微小電極13に電気信号を送信するようにしてもよい。
【0079】
このように、測定電極部10の各微小電極13に電気信号を与えて、嗅球に対して所定パターンの電気信号の刺激を与えることにより、脳細胞の活性化あるいは抑制化によって生理的反応を誘起させることができる。従って、生体の嗅球に測定電極部10を装着して、測定電極部10の各微小電極13に電気信号を与えて、所定パターンの電気信号による刺激を嗅球に与えることによって、脳細胞の活性化あるいは抑制化による生理的反応の誘起させることができる。このように、本発明の装置は、生体の治療装置として使用することができる。
【0080】
なお、図3に示すように、基板12の表面および裏面に微小電極13がそれぞれ設けられた測定電極部10に限らず、図2に示すように、基板12の表面にのみ微小電極13が設けられている場合にも、その測定電極部10を人体の嗅球に埋め込んで、その測定電極部10に対して、処理装置36から、所定の電気信号を、信号増幅刺激装置34によって増幅して、測定電極部10の各微小電極13に与えることにより、人体に対して生理的反応を誘起させることができ、人体の治療装置として使用することができる。
【0081】
図3に示す測定電極部10では、各微小電極13がリング状に形成されており、しかも、基板12の表面および裏面に設けられた各微小電極13の開口部同士が、基板に設けられた貫通孔によって相互に連通しているために、測定電極部10を嗅球に埋め込んだ際に分断された嗅球内の神経組織が、対をなす各微小電極13の開口部および貫通孔を介して伸長される。従って、嗅球内にて分断された神経経路を再成することができる。
【0082】
図4は、測定電極部10のさらに他の例を示しており、図4(a)は、測定電極部10の概略構成図、図4(b)は、その要部の断面図である。この測定電極部10は、例えば、それぞれの先端部に微小電極16aが設けられた長さの異なる4本の針状導電線16を束ねて構成された4本の電極列17を有している。針状導電線16は、針状の導電材料を絶縁皮膜によって覆われて構成されており、各針状導電線16の先端部の絶縁皮膜が剥離されることによって、微小電極16aがそれぞれの先端部に形成されている。各微小電極16aは、例えば、100μmの長さとされる。
【0083】
針状導電線16の導電材料としては、白金、金、ニッケル、チッ化チタン、銅、銀、タングステン等が使用される。また、導電材料を被覆する絶縁皮膜としては、ポリイミド、ポリスチレン、アクリル、ポリカーボネート等が使用される。
【0084】
各電極列17は、それぞれ長さが異なる4本の針状導電線16を、先端部に設けられた微小電極16aが、例えば、500μmの間隔あけて配置された状態で束ねられている。各電極列17は、それぞれの最も短い針状導電線16の先端からさらに500μm離れた部分を、シリコン、テフロン等の絶縁性のホルダー18によって固定することにより、例えば、それぞれが500μmの間隔をあけた状態で平行に保持されている。なお、図4(a)では、図面を見やすくするために、各針状導電線16の幅を実際の幅よりも広くして示している。
【0085】
このような構成の測定電極部10も、生体の嗅球内に埋め込まれて、図1に示すスクリーニング装置、あるいは治療装置に使用される。この測定電極部10は、4つの微小電極16aが設けられた各電極列17が、相互に適当な間隔をあけて保持されているために、脳組織の切断が少なく、神経回路網を維持したまま生体の嗅球内への埋め込み手術が容易である。
【0086】
(実施例)
実施例を用いて本発明を説明する。以下の実施例は、本発明の例示であって、本発明を限定するものではない。
【0087】
<実施例1>
実験用動物として、生後2週令のラットを使用し、図4に示す測定電極部10を埋め込む手術を実施した。
【0088】
測定電極部10は、微小電極16aの長さが100μm、各電極列17における隣接する微小電極16aの間隔が500μmである。また、針状導電線16の導電材料としては、白金が使用されており、絶縁皮膜としては、ポリイミドが使用されている。
【0089】
測定電極部10は、ラット嗅球への埋め込みに先立って、埋め込み後の神経細胞の再生、密着性を向上させるために、微小電極16aをN2サプリメントとコラーゲンによって前処理を行った。
【0090】
測定電極部10をラットに装着する際には、まず、ネンブタール(バルビツール)を、ラット体重の1/10量を腹腔内に注射して麻酔した後、ラットをうつ伏せに固定した。ラットを固定した後、前頭部の頭皮を開き、頭蓋骨を1mm×5mmの大きさで開いた。続いて、前処理を施した測定電極部10を嗅球内に挿入し、測定電極部10のターミナルライン38をラットの頭部外に引き出した。次に、頭蓋に形成されている穴をデンタルセメントにて埋め、ターミナルライン38を頭蓋の外に引き出した状態で頭皮を縫合した。この縫合の後、術後の患部を抗生物質(ペニシリン100u/ml、ストレプトマイシン100μg/ml)にて洗浄し、滅菌デンタルセメントで固めた。
【0091】
このようにして、測定電極部10を埋め込む手術をした後に、3週間が経過するまで、活性炭によって清浄化された匂い成分のない環境下にてラットを飼育した。そして、手術の3週間後に、図1に示すスクリーニング装置1の実験動物固定器32にラットを固定した。体外に引き出したターミナルライン38は、実験動物固定器32の外部にて、信号増幅刺激装置34に接続されている。
【0092】
このような状態で、スクリーニング装置1の嗅粘膜刺激化合物収容ボックス31内に、嗅粘膜刺激化合物として、所定の濃度のシネオール(C10H18O)を充填して、嗅粘膜刺激化合物収容ボックス31内のシネオールを、通常の空気と共に、5分間にわたって、実験動物固定器32内のラットに噴霧して、ラットの嗅球における反応を、測定電極部10の各微小電極16aからの電気信号として記録した。測定電極部10における16個の微小電極16aの電気信号を、図5(a)に示す。同時に、シネオールが噴霧されたときのラットの血圧および心拍数を測定した。その測定結果を図6(a)に示す。
【0093】
次に、シネオールを含まない空気を活性炭によって清浄化し、実験動物固定器32に30分間にわたって流して、ラットの嗅球の反応が安定するまで待機した。そして、ラットの嗅球が安定した後に、シネオールを通常より5%酸素濃度が高い空気と共に実験動物固定器32に噴霧し、そのときのラットの嗅球の反応を、測定電極部10の各微小電極16aからの電気信号として記録した。測定電極部10における16個の微小電極16aの電気信号を、図5(b)に示す。また、同時に測定されたラットの血圧および心拍数の結果を図6(b)に示す。
【0094】
図5(a)と図5(b)との比較により、シネオールによってラットの嗅粘膜が刺激されていたことが判明した。また、図6(a)と図6(b)との比較により、シネオールによって、血圧及び心拍数が上昇するという生理的反応が誘起されていることも明らかになった。しかも、シネオールを通常の酸素濃度の空気とともに嗅粘膜に噴霧した場合に、シネオールを酸素濃度が通常より5%高い空気とともに嗅粘膜に噴霧したときよりも、ラットの血圧及び心拍数が上昇することも判明した。
【0095】
このように、シネオールは、血圧および心拍数の上昇に有効であり、特に、高濃度酸素存在下でない場合に、血圧および心拍数の上昇に有効であることが判明した。
【0096】
<実施例2>
図3に示す測定電極部10を、実施例1と同様にしてラットに装着した。この測定電極部10におけるリング状の各微小電極13として、導電性材料であるITOを用い、各微小電極13の表面を、それぞれ金によってメッキした。なお、基板12としては、厚さ100μmのポリイミドのフィルム材料を使用した。
【0097】
測定電極部10が装着されたラットを、図1に示すスクリーニング装置1の動物実験固定器32に固定して、所定の電気信号パターンがラットの嗅球に与えられるように、測定電極部10の裏面に設けられた16個の微小電極13に対して、図7に示す電気信号をそれぞれ与えた。そして、電気信号パターンが嗅球に与えられた場合におけるラットの血圧及び心拍数の経時変化を測定した。その結果を図8に示す。
【0098】
測定電極部10における各微小電極13に対して、図7に示す電気信号を与えることにより、図8に示すように、血圧および心拍数は上昇し、1時間程度が経過した時点で、血圧値は最大になり、また、2時間程度が経過した時点で、心拍数は最大になっていた。
【0099】
このように、嗅球に対して所定の電気信号パターンを与えることによって、脳細胞が活性化されて、血圧および心拍数の上昇という生理的反応が誘起されていることが明らかになった。
【0100】
<実施例3>
図2に示す測定電極部10を実施例1と同様にしてラットに装着した。この測定電極部10の各微小電極13として、導電性材料であるITOを用い、各微小電極13の表面を、それぞれ金によってメッキした。基板12として、厚さ100μmのポリイミドのフィルム材料を使用した。
【0101】
測定電極部10が装着されたラットを、図1に示すスクリーニング装置1の動物実験固定器32に固定して、所定の刺激パターンがラットの嗅球に与えられるように、測定電極部10に対して、図9(a)に示す電気信号を与えた。そして、このような電気信号が測定電極部10に与えられた場合におけるラットの血糖値の経時変化を測定した。その結果を図9(b)に示す。
【0102】
このように、嗅球に対して所定の電気信号を与えたることによって血糖値の低下という生理的反応が誘起されていることが確認された。
【0103】
<実施例4>
図4に示す測定電極部10を実施例1と同様にしてラットに装着した。この測定電極部10の針状導電線16の導電材料として白金を用い、その導電材料をポリイミドによって絶縁皮膜処理した。針状導電線16の径は、100μm、電極列17における隣接する微小電極16aの間隔は500μmとした。また、微小電極16aと生体組織の密着性を良好にするために、微小電極16aを、コラーゲンによって構成された薄い皮膜にて覆った。
【0104】
測定電極部10が装着されたラットを、図1に示すスクリーニング装置1の動物実験固定器32に固定して、生育環境下において、測定電極部10の16個の微小電極16aに対して、図10に示す電気信号をそれぞれ与えた、嗅球に対して電気信号による刺激パターンを与えた場合における血圧および心拍数の経時変化を、低酸素濃度条件下および高濃度酸素条件下のそれぞれについて測定した。低酸素濃度条件として、通常の空気の酸素濃度よりも酸素濃度を5%低くし、高酸素濃度条件として、通常の空気における酸素濃度よりも酸素濃度を5%が高くした。その測定結果を図11に示す。
【0105】
図11に示すように、嗅球に与えられる電気信号パターンによって、血圧および心拍数が上昇するという生理的変化が誘起されており、しかも、低酸素濃度条件下において、血圧および心拍数とも、高酸素濃度条件下よりも大きく上昇していたことが確認された。
【0106】
なお、図4に示す測定電極部10に代えて、図3に示す測定電極部10を使用した場合にも、同様の測定結果が得られた。
【0107】
本実施例においては表裏に微小電極を複数備えたものを使用しているが、表面のみ電極を有する電極部から信号のみを検出し、スクリーニングを行うことも可能である。
【0108】
各実施例1〜4にそれぞれ示すように、本発明の装置および方法により、生体の嗅球に対する刺激によって、生理的反応が誘起される。しかも、嗅球に対する刺激パターンが異なることにより、誘起される生理的反応の種類、程度等も異なる。このために、生体の嗅粘膜を刺激する嗅粘膜刺激化合物によって誘起される生理的反応の種類、程度等の関連性に基づいて、嗅粘膜刺激化合物がスクリーニングされる。
【0109】
スクリーニングされた嗅粘膜刺激化合物は、脳細胞に直接的に作用するために即効性を有しており、しかも、内服、血管注射、筋肉注射等による薬物投与が困難である患者に対しても投与することができる新規な薬物として使用することができる。また、様々な環境変化に伴って出現する新たな疾病に対して有効な薬物の創出も可能である。
【0110】
さらに、嗅粘膜刺激化合物による嗅粘膜の刺激によって、嗅球にて生じる電気信号パターンと、その電気信号パターンによって誘起される生体の生理的反応の種類、程度等を把握しておき、生体の嗅球に装着された測定電極部に対して、所定の生理的反応が誘起される刺激パターンを電気信号のパターンによって与えることにより、測定電極部が装着された生体には、所定の生理的反応が誘起されることになる。これにより、血圧、血糖値の降下等のような、生体の治療が可能になる。
【0111】
なお、上記各実施例1〜4は、本発明の装置および方法の有用性を証明するためになされた一例にすぎず、与える化合物および酸素濃度等は、特に限定されるものではない。
【0112】
以上、本発明を実施例を参照して説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えた態様で実施できる。
【0113】
(産業上の利用可能性)
本発明のスクリーニング装置および方法は、実験動物の嗅球に埋め込まれた測定電極部によって、嗅粘膜刺激化合物によって嗅球に生じる電気的信号を測定して、実験動物に誘起される生理的反応に基づいて、嗅粘膜刺激化合物の有効性が判定されるために、実験動物に対する有効な嗅粘膜刺激化合物を容易に、しかも、確実にスクリーニングすることができる。
【0114】
また、本発明の治療装置は、人体の脳細胞に直接刺激を与えるために、薬物の投与等のように、副作用等が生じるおそれがない。さらに、本発明の測定電極部は、これらスクリーニング装置および治療装置に好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の嗅粘膜刺激性化合物のスクリーニング装置の実施形態の一例を示す概略構成図である。なお、図1〜11に記載される参照番号は、それぞれ以下の部材または装置を示す:10 測定電極部、12 基板、13 微小電極、14 導電線、、15 集電部、16 針状導電線、16a 微小電極、17 電極列、18 ホルダー、31 嗅粘膜刺激化合物収容ボックス、32 実験動物固定器、33 噴霧ノズル、34 信号増幅刺激装置、35 信号増幅装置、36 処置装置。
【図2】 図2は、スクリーニング装置に使用される測定電極の一例を示す図であり、(a)は、そのスクリーニング装置に使用される測定電極部の一例を示す概略平面図、(b)は、その詳細を示す拡大平面図、(c)は、その側面図である。
【図3】 図3は、スクリーニング装置に使用される測定電極の他の例を示す図であり、(a)は、そのスクリーニング装置に使用される測定電極部の他の例を示す概略平面図、(b)は、その詳細を示す拡大平面図、(c)は、その側面図である。
【図4】 図4は、スクリーニング装置に使用される測定電極のさらに他の例を示す図であり、(a)は、そのスクリーニング装置に使用される測定電極部のさらに他の例を示す概略図、(b)は、その詳細を示す断面図である。
【図5】 図5は、実施例1における結果を示す図であって、(a)および(b)は、それぞれ、実施例1において、測定電極部にて測定される電気信号パターンを示している。
【図6】 図6は、血圧及び心拍数の経時変化を示すグラフであって、(a)および(b)は、それぞれ、図5(a)および(b)に示す電気信号パターンによって誘起される血圧及び心拍数の経時変化を示すグラフである。
【図7】 図7は、実施例2において測定電極部に与えられた電気信号パターンを示している。
【図8】 図8は、図7に示す電気信号パターンを測定電極部に与えた場合のラットの血圧及び心拍数の経時変化を示すグラフである。
【図9】 図9は、ラットの血糖値の経時的変化を示すグラフであって、(a)は、実施例3において測定電極部に与えられる電気信号パターンを示し、(b)はその電気信号パターンを測定電極部に与えた場合のラットの血糖値の経時的変化を示すグラフである。
【図10】 図10は、実施例4において、測定電極部にて測定された電気信号パターンを示している。
【図11】 図11は、実施例4において測定された血圧及び心拍数の経時的変化を示すグラフである。
Claims (10)
- 実験対象である哺乳類の嗅粘膜に向けて嗅粘膜刺激化合物を投与する投与手段と、
実験対象である哺乳類の嗅球に埋め込まれて、嗅球にて生じる電気信号を測定する測定電極部と、
前記投与手段によって実験対象である哺乳類の嗅粘膜に嗅粘膜刺激化合物が投与された場合における該測定電極部にて測定される電気信号と実験対象である哺乳類に誘起される生理的反応との相関関係から前記化合物が前記生理的反応を誘起するかどうかを判定する処理手段と、
を備えた、嗅粘膜刺激性化合物スクリーニング装置。 - 前記処理手段は、実験対象である哺乳類から、生理的反応に関するデータを直接得て、前記測定電極部にて測定される電気信号との相関関係から前記化合物が前記生理的反応を誘起するかどうかを判定する、請求項1記載の嗅粘膜刺激化合物スクリーニング装置。
- 前記処理手段は、実験対象である哺乳類に生理的反応を誘起させる嗅球における電気信号に関するデータを予め有しており、そのデータに基づいて、前記測定電極部にて測定される電気信号との相関関係から前記化合物が前記生理的反応を誘起するかどうかを判定する、請求項1記載の嗅粘膜刺激化合物スクリーニング装置。
- 前記投与手段は、嗅粘膜刺激化合物を収容するボックスと、該ボックス内に収容された嗅粘膜刺激化合物を、実験対象である哺乳類の嗅粘膜付近に噴霧するノズルとを有する、請求項1〜3のいずれかに記載の嗅粘膜刺激化合物スクリーニング装置。
- 前記測定電極部は、嗅球の神経細胞からの電気信号を検出する少なくとも1つの微小電極を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の嗅粘膜刺激化合物スクリーニング装置。
- 前記微小電極が複数設けられており、各微小電極は、実験対象である哺乳類の嗅粘膜に対する嗅粘膜刺激化合物の投与によって嗅球に発生する電気信号パターンが多点で得られるように配置されている、請求項5記載の嗅粘膜刺激化合物スクリーニング装置。
- 前記各微小電極には、実験対象である哺乳類が生理的反応を誘起させる電気信号がそれぞれ与えられる、請求項5または6記載の嗅粘膜刺激化合物スクリーニング装置。
- 実験対象である哺乳類(ヒトを除く)の嗅粘膜に向けて嗅粘膜刺激化合物を投与する工程と、
実験対象である哺乳類(ヒトを除く)の嗅粘膜に嗅粘膜刺激化合物が投与された場合に、実験対象である哺乳類(ヒトを除く)の嗅球に生じる電気信号を測定する工程と、
測定される電気信号と実験対象である哺乳類(ヒトを除く)に誘起される生理的反応との相関関係から前記化合物が前記生理的反応を誘起するかどうかを判定する工程と、
を包含する、嗅粘膜刺激性化合物スクリーニング方法。 - 前記生理的反応が、血圧の変化、血糖値の変化、および心拍数の変化の少なくとも1つである、請求項1に記載の嗅粘膜刺激化合物スクリーニング装置。
- 前記生理的反応が、血圧の変化、血糖値の変化、および心拍数の変化の少なくとも1つである、請求項8に記載の嗅粘膜刺激化合物スクリーニング方法。
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