JP3705399B2 - システム洗面化粧台 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
洗面室に設置され、洗面化粧台と収納キャビネットとを組合せてなるシステム洗面化粧台に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の洗面化粧台100では、図8に示すように、上部に鏡101が設けられ、その鏡101で顔や体を見ていた。また、その洗面化粧台100に隣接させて収納棚102を設置していた。
さらに、実公平2−94680号では、洗面化粧台200の横のキャビネット201の奥側にサイド鏡202を設置した例が説明されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
いずれの従来例においても、洗面室で顔や上半身を見たい場合は、体を折曲げて鏡に顔や体を近づけなければならず、わずらわしい。
また、手鏡又は姿見を洗面室に設置した場合、それらを使用しないときの収納スペースを確保しなければならなかったため、洗面室の収納場所をそのために占有されるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本出願のシステム洗面化粧台は、鏡付きの洗面化粧台と、上記洗面化粧台に隣接させて平面視でL型に配置される収納キャビネットと、上記収納キャビネットの前面に設けられ、前記洗面化粧台前縁よりも手前側の部位まで移動可能なスライド鏡、とを有することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する。
システム洗面化粧台の洗面室への設置例を図1に示す。
洗面室において、鏡M付きの洗面化粧台1を設置した側壁W1と隣接する且つ直交する側壁W2に、洗面化粧台1と隣接するように、収納キャビネットであるウォールキャビネット2(奥側のキャビネット21と手前側のキャビネット22)を設置する。すなわち、洗面化粧台1とウォールキャビネット2とを平面視でL型に配置している。
図2に示すように、ウォールキャビネット2の下部にガイド溝3を設け、ウォールキャビネット2の天板2aにレール4を設置し、大型のスライド鏡5の上部に取り付けられた車輪5aをレール4に吊り下げ、下部に取り付けられたガイド5bをガイド溝3に挿入して、ウォールキャビネット2の端部から端部までスライド鏡5の移動が可能な構造とした。よって、ウォールキャビネット2の一部がスライド鏡5によって覆われることになり、スライド鏡5がウォールキャビネット2の扉を兼用している。
ウォールキャビネット2の下部にはフロアキャビネット6を設置する。フロアキャビネット6上は、例えば、ウォールキャビネット2の収納物の使用時の一時置きなどに使用する。
以上に説明した、洗面化粧台1、ウォールキャビネット2、フロアキャビネット6によりシステム洗面化粧台が構成される。
【0006】
次に、このシステム洗面化粧台の使用例を説明する。
<使用例1>
図4に、作業者Pが、洗顔、洗面、髭剃り等を行う場合の配置図を示す。
作業者Pが洗面化粧台1の前に立った状態で、腕を伸ばした時に届く範囲を一点鎖線で示す。腕を伸ばした時の半径rは、その人の身長Hをとして、
r=0.48H
、という関係式から算出したものである。(関係式は、『人体を測る』(著者:小野二郎・内田謙他、日本出版サービス)の64頁と65頁から抜粋。)
作業者Pは洗面化粧台1の前に立った状態で、右腕を伸ばすだけで奥側のウォールキャビネット21に収納した洗面用具、整髪料、ブラシ、歯ブラシなどを取り出すことが可能である。
【0007】
<使用例2>
図5に、実施例1と同様の作業で、手前側のウォールキャビネット22に収納したものを取り出す場合の配置図を示す。
作業者Pは立ち位置を移動させることなく、腕を伸ばすだけで容易にスライド鏡5を奥側のウォールキャビネット21側(矢視L方向)に移動でき、手前側のウォールキャビネット22に収納したものを取り出すことができる。
【0008】
<使用例3>
図6に、作業者Pが顔をスライド鏡5に近付けたい場合の配置図を示す。
作業者Pは洗面化粧台1の前から体の向きを90°右に回転させるだけでスライド鏡5の近くに顔を寄せることができ、顔を近くで映して、化粧や肌の状態、目の健康状態等の確認などが容易にできる。
【0009】
<使用例4>
図7に、椅子7を使用して化粧などを行う場合の配置図を示す。
実施例3の作業で、椅子7に座った場合にもウォールキャビネット2やスライド鏡5に手が届き、使いやすい配置となっていることを示す。
【0010】
以上説明したように、このシステム洗面化粧台によれば、ウォールキャビネット2は洗面化粧台1のすぐ横に位置するため、洗面化粧台1で頻繁に使用する小物が、手の届く範囲に収納できる。また、そのための収納キャビネット(この場合にはウォールキャビネット2)は薄型で圧迫感が少ない。
また、ウォールキャビネット2の作業者側を前側と見たときに、スライド鏡5がウォールキャビネット2の前端部にあるので、体を横に向けるだけで近くに顔を映すことができる。またスライド鏡5を横に移動させるだけでウォールキャビネット2の収納部を覆う扉を開閉できるために、狭いスペースでも使いやすい。
さらに、収納部の扉(スライド鏡が兼用)を、作業者Pにとって前後ではなく左右の動きで開閉できることから、車椅子に乗られた方にとっても扉が邪魔にならずに使いやすい。
なお、スライド鏡を鏡として使用しないときでもスライド鏡がウォールキャビネットの扉を兼ねるため、邪魔にならない。
【0011】
【発明の効果】
洗面化粧台で使用する小物が、手の届く範囲に収納できる。
洗面化粧台のすぐ横に鏡があるため、体を横に向けるだけで顔や上半身を近くで見ることができる。
スライド鏡は収納キャビネットの扉を兼ねるため、鏡を使わないときにも邪魔にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム洗面化粧台を示す斜視図である。
【図2】ウォールキャビネットとスライド鏡を示す正面図である。
【図3】図2のA−A断面図である。
【図4】本発明のシステム洗面化粧台の使用例1を説明する配置図である。
【図5】本発明のシステム洗面化粧台の使用例2を説明する配置図である。
【図6】本発明のシステム洗面化粧台の使用例3を説明する配置図である。
【図7】本発明のシステム洗面化粧台の使用例4を説明する配置図である。
【図8】従来技術を示す図である。
【図9】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 … 洗面化粧台
2 … ウォールキャビネット(収納キャビネット)
5 … スライド鏡
P … 作業者

Claims (1)

  1. 鏡付きの洗面化粧台と、上記洗面化粧台に隣接させて平面視でL型に配置される収納キャビネットと、上記収納キャビネットの前面に設けられ、前記洗面化粧台前縁よりも手前側の部位まで移動可能なスライド鏡、とを有することを特徴とするシステム洗面化粧台。
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