JP3705260B2 - オイル劣化検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オイル劣化検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
オイル劣化検出装置としては、例えばオイル劣化検出のためのpH方式として、いわゆる2極方式のものがある。この2極方式のオイル劣化検出装置では、pH応答電極と非応答電極の電位差を測定する。この種のオイル劣化検出装置は、これら2電極からなるオイル劣化検出部としてのオイル劣化センサと、このオイル劣化センサの2電極間の電位差を計測するオペアンプからなる電気回路で構成されている。
【0003】
ここで、オイル劣化センサは2電極間の電位差の真値を信号として出力する入力信号回路を、オペアンプはこの入力信号を評価回路に取り込むための入力回路を構成している。
【0004】
また、入力回路を保護する入力保護回路を開示しているものがある(特許文献1)。この特許文献1の開示によれば、入力回路に接続された保護トランジスタを備え、この保護トランジスタのゲートに駆動電源を接続し、ドレインに入力信号を入力し、電源電圧からゲート・ソース間電圧を差し引いた電圧以下の出力をソースから取り出す。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−8707号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来構成では、いずれも入力信号回路すなわちオイル劣化センサの異常を検出する手段がないため、入力回路からの出力電圧だけでは正常、異常の判別が困難である。例えばオイル劣化センサの電極の異常時、オイル劣化検出装置は、オイル品質を誤って判定するという問題がある。
【0007】
また、電極の異常が、断線状態にある場合には、入力回路の入力電圧が確定できないために、入力電圧が許容入力電圧の範囲外となってしまって、入力回路が故障に至る恐れがある。
【0008】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、オイル劣化検出部の異常を検出可能で、異常時に潤滑油品質の誤判定を防止することが可能なオイル劣化検出装置を提供することにある。
【0009】
また、別の目的は、オイル劣化検出部の異常時に潤滑油品質の誤判定の防止を図るとともに、保護回路を追加することなく、入力回路の保護が図れるオイル劣化検出装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1によると、オイルの酸性、塩基性度に応じた出力をするオイル劣化センサを用いて車両用オイルの酸性、塩基性度を測定し、この測定値に基いてオイル品質を検出するオイル劣化検出装置において、そのオイル劣化センサに接続され、オイル劣化センサからの出力を測定する測定回路と、その測定回路とそのオイル劣化センサとの間に接続され、オイル劣化センサと並列に接離可能なスイッチング手段を有する異常検出回路を備え、その異常検出回路は、測定回路による出力を測定する期間中のうち、一部の期間内において、そのスイッチング手段を用いて所定時間の間、そのオイル劣化センサと並列に接続されている。
【0011】
これにより、オイル劣化検出部としてのオイル劣化センサの異常を検出することが可能である。
【0012】
一般に車両等に使用する油圧制御用または潤滑用のオイルは使用するに従って、異物等が混入したり、そのオイルの性状が経時変化することにより、酸性度または塩基性度を示すpH値が変化する。このpH変化に基いてオイル品質を検出しようとするpHセンサ等のオイル劣化センサは、その出力からオイル劣化センサに係わる故障等による異常を検出することは難しい。
【0013】
これに対して、オイル劣化センサのオイル劣化検出信号としての出力を測定する測定回路に、オイル劣化センサと並列接続可能な異常検出回路を設けるので、例えばオイル劣化センサおよび異常検出回路の内部抵抗に基いて測定回路が測定した異常検出用出力の検出が可能である。例えばオイル劣化センサおよび異常検出回路のそれぞれの内部抵抗に基いて、オイル劣化センサの出力信号と、オイル劣化センサおよび異常検出回路が接続された状態での異常検出用出力信号を、測定回路を通じて、測定することが可能である。
【0014】
さらに、この異常検出回路を並列接続した接続状態にするのは、オイル劣化センサによるオイル品質を測定する測定期間中のうち、一部の期間内における所定の時間に限るので、オイル品質を検出し、監視するオイル劣化検出装置の本来の機能を妨げないようにすることが可能である。
【0015】
本発明の請求項2によると、オイル劣化センサは、二つの電極の電位差に基いたオイル劣化検出信号を出力するものであって、
その二つの電極は、オイル中の酸性、塩基性度に係わらず電極電位が略一定の基準電極と、オイル中の酸性、塩基性度に感応して電極電位が変化する比較電極を備えている。
【0016】
これにより、オイル劣化センサとして、いわゆる基準電極と比較電極の二つの電極からなるオイル劣化検出部の電位差を、オイル劣化検出信号として出力するものを用いるので、基準電極と比較電極の電極間抵抗を固有の内部抵抗とすることが可能である。例えば、異常検出回路を並列に接続した接続状態での内部抵抗と比較することにより、オイル劣化検出センサの異常を検出することが可能である。
【0017】
本発明の請求項3によると、スイッチング手段を用いることで、そのオイル劣化センサに対して、その異常検出回路が並列に接続した、接続を解除したそれぞれの回路接続状態に応じて、測定回路で測定される分圧電圧、測定値に対応する通常電圧に基いて比較判定する比較判定回路を備えている。
【0018】
測定回路で測定する出力を、スイッチング手段を用いて、オイル劣化センサ単体、およびオイル劣化センサと異常検出回路の並列接続状態に応じた通常電圧、分圧電圧に切換え、これら出力に基いて比較判定する比較判定回路を備えることが可能である。これにより、並列接続状態のオイル劣化センサの出力状態と、通常のオイル劣化検出のためのオイル劣化センサの出力状態を、それぞれ分圧電圧、通常電圧に基いて比較判定することがことができる。
【0019】
本発明の請求項4によると、比較判定回路では、その通常電圧とその分圧電圧の差が、そのオイル劣化センサおよびその異常検出回路の製造ばらつきを考慮して予め記憶されている所定の電圧差の範囲外にあるとき、オイル劣化センサが異常であると判定する。
【0020】
これにより、オイル劣化センサの異常判定を容易にすることが可能である。
【0021】
本発明の請求項5によると、所定の電圧差の範囲は、その通常電圧の大きさに基いてその範囲の幅を調整可能である。
【0022】
これにより、オイル劣化センサ単体と、オイル劣化センサおよび異常検出回路の並列接続状態に応じた通常電圧、分圧電圧に基いて比較判定する判定精度の向上が図れる。
【0023】
本発明の請求項6によると、比較判定回路では、その通常電圧が所定の下限電圧以下、または所定の上限電圧以上にあるとき、オイル劣化センサが異常であると判定する。
【0024】
オイル劣化検出のためのオイル劣化センサ単体による測定値である通常電圧があり得ない電圧範囲にある場合において、通常電圧がその電圧範囲の下限電圧以下、または上限電圧以上であることに基づいてオイル劣化センサが異常であると判定するので、オイル劣化センサの異常検出を容易にすることが可能である。
【0025】
本発明の請求項7によると、比較判定回路は、そのオイル劣化センサが異常であると判定すると、そのスイッチング手段を用いてその異常検出回路をその測定回路に強制的に接続する。
【0026】
オイル劣化センサに係わる異常が、オイル劣化センサの電極間が短絡、あるいは断線等による故障である場合、通常の測定値以上の高い電圧が測定され、測定回路等を破損する恐れがある。
【0027】
これに対して、新たな回路を保護回路として追加することなく、異常検出回路の動作によって測定回路等を保護することが可能である。
【0028】
本発明の請求項8によると、スイッチング手段とは異なる第2のスイッチング手段を備え、その第2のスイッチング手段は、そのオイル劣化センサからその異常検出回路の間の回路を遮断、導通可能であって、比較判定回路は、オイル劣化センサが異常であると判定すると、その第2のスイッチング手段を用いてオイル劣化センサから異常検出回路の間の回路を遮断する。
【0029】
これにより、オイル劣化センサが異常である場合、第2のスイッチング手段を用いてオイル劣化センサと異常検出回路の間の回路の接続を遮断し、オープン状態にすることが可能である。したがって、測定回路に入力する入力信号回路として、測定回路から故障したオイル劣化センサを切り離し、異常検出回路を接続するので、測定回路に入力する電圧を確定することが可能である。これにより、測定回路の保護が図れる。
【0030】
本発明の請求項9によると、比較判定回路は、測定値に対応する通常電圧に基いてオイル品質を評価する評価回路を構成することができる。
【0031】
本発明の請求項10によると、スイッチング手段は、半導体スイッチング素子を備えている。
【0032】
異常検出回路の接続方法として、FET等の半導体スイッチング素子を用いて、一時的な接続、所定の期間間隔の接離等の回路接続の遮断、接続する動作が、その間隔の大小に係わらず可能である。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のオイル劣化検出装置を、具体化した実施形態を図面に従って説明する。図1は、本実施形態のオイル劣化検出装置の電気的構成を表す模式的回路図である。図2は、図1中の判定回路に記憶されている異常判定のための所定の電位差の範囲の幅を示すグラフである。図3は、本実施形態のオイル劣化検出装置に係わるオイル劣化検出部の電極の一実施例を示す断面図である。図4は、図3の電極を示す分解斜視図である。図5は、本実施形態のオイル劣化検出装置の概略構成を示す説明図であって、図5(a)は断面図、図5(b)はカバーの内部から図5(a)のB方向にみた矢視図である。なお、図6は、オイル劣化検出装置の基本原理を説明する模式的回路図である。
【0034】
オイル劣化検出装置1は、図5に示すように、例えば車両のオイルパンに取り付けられ、油圧制御用および潤滑用の少なくともいずれか一方に用いられるオイルの劣化程度を検出する。このオイル劣化検出装置1は、オイル劣化検出部(以下、オイル劣化センサ)10と、このオイル劣化検出部10のオイル劣化信号を測定する測定回路50と含んで構成されている。
【0035】
なお、測定回路50には、測定回路50で測定された測定値に基いてオイル品質を評価する評価回路60が接続されている。測定回路50は、オイル劣化センサ10からの入力信号に基いて測定を行なう測定手段である。また、評価回路60は、オイル劣化センサ10から入力信号を測定回路50の増幅等によって変換された測定値に基いてオイル劣化について評価する評価手段である。また、評価回路60は、例えばその測定値と閾値を比較して、その測定値が閾値を超えたときに車両の運転者等の乗員に報知する報知手段(図示せず)を備えている。この報知手段は、点灯して乗員に知らせる警報ランプ、警報音を鳴らして乗員に知らせる警報ブザー等いずれの周知の報知手段であってもよい。なお、この報知手段は、図示しないメータ等の車両表示盤またはナビゲーション装置の表示部等に設けられている。
【0036】
オイル劣化センサ10は、二つの電極からなり、第1の電極20および第2の電極30を備えている。この二つの電極20、30は、二つの電極にそれぞれ発生する電位に基いてオイル劣化信号を検出するものであればいずれでもよい。例えばオイル中に浸漬して二つの異なる金属材料からなる電極間に電位差を発生するいわゆる電池構造であっても、オイル中に浸漬して二つの電極間に静電容量を蓄えられるいわゆるコンデンサ構造であってもよい。
【0037】
なお、本実施形態で説明する劣化オイルセンサ(詳しくは、二つの電極20、30)は、オイル中に浸漬された電池構造として電極間20、30に電位差が発生するものとして説明する。
【0038】
二つの電極20、30は、一方の電極はオイル中の酸性、塩基性度に係わらず電位が略一定の金属からなる電極(以下、基準電極と呼ぶ)から構成され、他方の電極はオイル中の酸性、塩基性度に感応して電位が変化する金属からなる電極(以下、比較電極と呼ぶ)から構成されている。なお、基準側電極材料としては、例えば、コバルト(Co)、鉛(Pb)、亜鉛(Zn)、錫(Sn)等のいずれかを用いてもよい。また、酸性、塩基性度に感応する比較側電極材料としては、例えば、ステンレス(SUS)、チタン(Ti)、タングステン(W)等のいずれかを用いてもよい。
【0039】
なお、以下本実施形態では、第1の電極20は基準電極としてコバルト(Co)を用いてオイル中のpH値に係わらず略一定の電位が発生するもの、第2の電極30は比較電極としてタングステン(W)を用いてオイル中のpH値により電位が変化するものとして説明する。
【0040】
第1の電極20および第2の電極30は、図3、図4、および図5(b)に示すように、略円筒状に形成されており、絶縁樹脂製の支持部材11に接着剤等で取付けられている(図5(a)参照)。第1の電極20および第2の電極30はオイルパン等のオイル中に浸漬されている(図5(a)参照)。第2の電極30は、第1の電極20の外側に第1の電極30と略同軸上に配置されている。支持部材11には、図5(a)に示すように、これら電極20、30と電気的に接続しているターミナル12が埋設されている。カバー15は支持部材11と結合し、第1の電極20および第2の電極30を覆っている。カバー15には、オイルがカバー15の内外を流通するように連通孔15aが設けられている。
【0041】
図3および図4に示すように、第1の電極20は、第2の電極30に向けて径方向外側に突出するとともに軸方向に延びる突起部としての第1のフィン21を有している。周方向に隣接する第1のフィン21と第1のフィン21の間には、第1の電極20の内側と外側とを連通しオイルが流通可能な連通孔25が形成されている。第2の電極30は、第1の電極20に向けて径方向内側に突出するとともに軸方向に延びる突起部としての第1のフィン31を有している。周方向に隣接する第2のフィン31と第2のフィン31の間には、第2の電極30の内側と外側とを連通しオイルが流通可能な連通孔35が形成されている。連通孔25および連通孔35を通りオイルが各電極の内外を流通するので、オイルが両電極の周囲に停滞しない。したがって、オイル全体の劣化状態を高精度に検出することが可能である。
【0042】
図3に示すように第1の電極20および第2の電極30を組付けた状態において、第1のフィン21の周方向両側に第2のフィン31が位置し、第2のフィン31の周方向両側に第1のフィン21が位置している。つまり、第1の電極20と第2の電極30に形成されるフィンの数は同じであり、第1のフィン21は2個の第2のフィン31と、第2のフィン31は2個の第1のフィン21と向き合っている。さらに、第1の電極20の外周面と第2の電極30の内周面とが径方向に向き合っている。したがって、第1の電極20と第2の電極30とが向き合う対向面積の拡大が図れる。これら電極20、30の対向面積が大きくなると、電極間抵抗R0(図1参照)を小さくなるので、オイル劣化程度を高精度、つまりオイル品質を高精度に検出することが可能となる。
【0043】
なお、本実施形態の互いに向き合う第1のフィン21および第2のフィン31は、図3および図4に示すように、板状の母材から切り曲げ加工により形成されている。各フィン21、31が形成された母材を丸めて略円筒状に形成し、両坦部同士を溶接等により接合して各電極が形成されている。切り上げる前の元の筒壁位置に対するそれぞれのフィン21、31の曲げ角度θ21、θ31は、図3に示す略直角(90°)に限らず、90°未満に形成されていてよい。なお、曲げ角θ21、θ31は略同じであることが好ましい。フィン21、31を含む電極同士の間隔δを、隣接する電極の間で略同じに形成することが可能であるので、電極間抵抗R0の安定化が図れる。さらに、各フィン21、31は90°未満の曲げ角度で形成されているので、径方向に向き合って配置されている第1の電極20および第2の電極30の各フィン21、31が過度に近づき過ぎるようになることはない。したがって、フィンを含む第1の電極20と第2の電極30の間隔を周方向のほぼ一定に保持することが容易となる。さらに、略直角(90°)比べて90°未満に小さくすることで曲げ角度θ21、θ31を抑えることが可能であるので、曲げられた角部に亀裂が生じにくくすることが可能である。
【0044】
なお、母材の一部を捨てることなく切り曲げ加工により各フィン21、31を形成しているので、第1の電極20および第2の電極30同士の対向面積の減少を防止することが可能である。
【0045】
なお、本実施形態では、基準電極と比較電極の組合せを、略円筒状に形成された第1の電極20と第2の電極30の二重環構造で説明したが、この二重環の基準電極20と比較電極30の内側、または外側に別の二重環構造の基準電極と比較電極をさらに配置した四重環構造であってもよい。これにより、両電極20、30同士の対向面積の拡大がさらに図れる。なお、二重環の基準電極20と比較電極30の内側に別の二重環構造の基準電極と比較電極をさらに配置した四重環構造の場合、体格を大きくすることなく、両電極20、30同士の対向面積の拡大をさらに図ることが可能である。
【0046】
ここで、オイル劣化検出装置1の基本原理を、図6に従って説明する。なお、図6において、二点鎖線で示す回路を有しない電気的構成が従来構成を示し、本実施形態に係わる電気構成を、その二点鎖線で示す回路が測定回路とオイル劣化センサとの間に接離可能な構成として表されている。
【0047】
(従来構成のオイル劣化検出装置の基本原理)
図6に示すように、オイル劣化センサ10の基準電極20と比較電極30との電極間電位をE0、これら両電極20、30の電極間抵抗をR0、測定回路50の内部インピーダンスすなわち入力インピーダンスをRin、測定回路50での計測電位をEで表すと、次式で表される。
【0048】
【数式1】
E/E0=Rin/(R0+Rin)
【0049】
【数式2】
R0=ρ*L/S
なお、ρはオイルの体積抵抗率、Lは電極間隔、Sは電極面積をそれぞれ表す。
【0050】
上記式から明らかなように、基準電極20と比較電極30は測定されるオイル中に浸漬され、その電極20、30間にオイルが満たされているので、電極間抵抗R0は、この電極間距離Lと電極面積Sとオイルの体積抵抗率ρの関数である。基本的にオイルの体積抵抗率ρは高いため、電極間抵抗R0は例えば数MΩ程度の高い抵抗値となる。そのため、測定回路50の入力インピーダンスRinはさらにこの電極間抵抗R0より高くすることにより、検出精度を高める必要がある(R0<Rin)。そのため、測定回路50としては、差動入力型のオペアンプ、いわゆる増幅器が用いられている。
【0051】
一般に車両等に使用する油圧制御用または潤滑用のオイルは使用するに従って、異物等が混入したり、そのオイルの性状が経時変化することにより、酸性度または塩基性度を示すpH値が変化する。このpH変化に基いてオイル品質を検出しようとするオイル劣化センサ10は、その出力からオイル劣化センサ10に係わる故障等による異常を検出することは難しい。
【0052】
(本発明のオイル劣化検出装置に係わる基本原理)
それに対して、本実施形態では、オイル劣化センサ10から測定回路50の間の回路には、必要に応じて接続可能な、しかも測定回路50に対して、オイル劣化センサ10と並列に接離可能な異常検出回路80が接続されている。この異常検出回路80は、異常検出する場合に限り、オイル劣化センサ10と並列に接続するようにすることが可能である(図1参照)。これにより、例えば異常検出するために並列に接続する接続状態にある所定の期間を除いて、従来構成と略同じ構成とすることができるので、オイル品質を検出し、監視するオイル劣化装置の本来の機能を妨げないようにすることが可能である。なお、測定回路50に対して、オイル劣化センサ10と並列に接離可能な異常検出回路80の詳細については後述する。
【0053】
ここで、異常検出するために測定回路50に対してオイル劣化センサ10と異常検出回路80が並列接続されている回路接続状態は、異常検出回路80の内部抵抗をR1で表すと、次式の関係で表される。
【0054】
【数式3】
E/E0=Rin/{R0*(1+Rin/R1)+Rin}
なお、ここで、異常検出回路80は、後述する半導体スイッチング素子81と抵抗体82とからなる簡素な構成(図1参照)であるため、内部抵抗R1は、ほぼ抵抗体82の抵抗値と考えてよい。
【0055】
これにより、オイル劣化センサ10単体における測定回路50の出力電圧(以下、通常電圧と呼ぶ)Eに対して、オイル劣化センサ10および異常検出回路80を並列に接続した回路接続状態では、測定回路50の入力インピーダンスRinと異常検出回路80の抵抗値R1の分圧構成による出力電圧(以下、分圧電圧と呼ぶ)Eが変化する(詳しくは、通常電圧E>分圧電圧E)。そのため、通常電圧Eと分圧電圧Eに基いて両者を比較等することで、オイル劣化センサ10の異常による出力電圧の変化(通常電圧の変化)を検出することが可能である。
【0056】
なお、測定回路50によって測定される出力電圧Eである通常電圧、分圧電圧を区別するため、以下の本実施形態の説明では、通常電圧をEs、分圧電圧をEcとする。
【0057】
次に、上記で説明した本発明のオイル劣化検出装置の基本原理を適用して、具体化した電気的構成の一実施例を、図1に従って以下説明する。
【0058】
図1において、図6で説明したオイル劣化センサと並列に接離可能な異常検出回路80は、回路の接続を遮断、導通可能なスイッチング手段としての半導体スイッチング素子81と、抵抗値R1を有する抵抗体82から構成されている。図1に示すように、オイル劣化センサ10から測定回路50の間の回路に抵抗体82が接続している。この抵抗体82には、FET等の半導体スイッチング素子81が接続する。なお、オイル劣化センサ10の二つの電極20、30のうちいずれか一方(本実施例では、基準電極20)がアース接地され、半導体スイッチング素子81の端子(本実施例では、図1に示すソース端子)がアース接地されている。これにより、測定回路50に対して、オイル劣化センサ10と異常検出回路80が並列に接続することが可能である(本実施例では、図1に示すように、半導体スイッチング素子81のゲート端子に電圧が入力されるとき、並列に接続する)。
【0059】
これにより、異常検出する場合、半導体スイッチング素子81を動作させる(詳しくはゲート端子に電圧を印加する)構成にすることで、オイル劣化を検出するためのオイル劣化検出装置の機能を妨げないように、一時的にオイル劣化センサ10(詳しくは、電極間抵抗R0)と異常検出回路80(詳しくは、抵抗体82の所定の抵抗R1)を並列接続することが可能である。
【0060】
なお、この一時的に接続する接続時間は、測定回路50を用いてオイル劣化センサ10によるオイル品質を測定する測定期間中(本実施例では、車両のイグニッションキーがONされている全期間または一部期間)のうち、一部期間(本実施例では、例えばオイル劣化センサ10の異常検出を許可された期間)内において、所定の時間(本実施例では、例えば半導体スイッチング素子81を動作させて、測定回路50で分圧電圧Ecが測定可能となる時間、またはその時間を僅か超える時間など)に限ることが好ましい。
【0061】
ここで、オイル劣化センサ10の異常検出を許可された期間とは、例えば、測定回路50で継続的に測定される通常電圧Esを、評価回路60が取り込んで、オイル品質を表示する表示手段としての品質検出表示回路91に評価回路60が出力する期間を除いた他の期間である。これにより、オイル劣化を検出するためのオイル劣化検出装置の機能と、オイル劣化センサの異常を検出する機能の両立が図れる。
【0062】
なお、半導体スイッチング素子81を動作させる構成の詳細については、後述する。
【0063】
なお、その品質検出表示回路91は、評価回路60が、通常電圧Esと閾値を比較して、その通常電圧Esが閾値を超えたときに車両の運転者等の乗員に報知する報知手段を備えていることが好ましい。
【0064】
さらになお、本実施形態では、図1に示すように、測定回路50として、オペアンプを用いる。オペアンプは、図示しない電源に接続されるとともに、アース接地されている。オイル劣化検出信号である電極間電位E0、つまり入力信号がオペアンプ50の非反転入力(+)に入力されると、それがインピーダンス変換される。これによりオペアンプ50に出力電圧である計測電圧(センサ出力)が現れ、この出力電圧が、評価手段を構成する評価回路60へ、測定回路50の出力信号として出力される。なお、反転入力(−)には図示しない帰還抵抗等により計測電圧に応じた信号が入力され、所定の増幅比率等によって、オイル劣化検出信号を変換する。
【0065】
さらになお、本実施形態では、図1に示すように、半導体スイッチング素子81を用いて、測定回路50で測定した通常電圧Es、分圧電圧Ecに基いて比較判定する比較判定回路65を備えている。これにより、半導体スイッチング素子81の導通動作によりオイル劣化センサ10と異常検出回路80が並列に接続した回路接続状態、つまり並列接続状態(分圧構成の状態)のオイル劣化センサ10の出力状態と、半導体スイッチング素子81の遮断動作によりオイル劣化センサ10と異常検出回路80の並列接続を解除した回路接続状態、つまり通常のオイル劣化検出のためのオイル劣化センサ10の出力状態とを、それぞれ分圧電圧Ec、通常電圧Esに基いて比較判定することができる。
【0066】
さらになお、本実施形態では、比較判定回路65は、通常電圧Esと分圧電圧Ecの差が、オイル劣化センサ10(詳しくは、電極間抵抗R0)および異常検出回路80(詳しくは、抵抗体82の所定の抵抗R1)の製造ばらつきを考慮した所定の電圧差の範囲外にあるとき、オイル劣化センサ10が異常であると判定する。これにより、オイル劣化センサ10の異常判定を容易にすることが可能である。
【0067】
なお、この所定の電圧差の範囲は、予め判定回路65等の記憶、読み出しが可能な回路に格納されている。
【0068】
さらになお、本実施形態では、所定の電圧差の範囲は、図2に示すように、通常電圧Esの大きさに基いてその範囲の幅ΔE(図2中の網掛け部分)が調整可能であることが好ましい。図2の横軸は通常電圧Es、詳しくはpH検出のためのオイル劣化センサ10の電極20、30間には発生する電位差、縦軸は分圧電圧Ec、詳しくは異常検出回路80とオイル劣化センサ10を並列接続した回路接続状態での異常判定電圧を示す。
【0069】
例えば極間抵抗R0と抵抗体82の所定の抵抗R1を、それぞれR0=0.5MΩ、R1=0.5MΩとし、Rin=∞のとき、通常電圧EsがEs=0.5Vのとき、分圧電圧EcはEc=0.25Vとなる。例えばオイルの劣化状態によりオイル劣化センサ10の通常電圧EsがEs=0.8Vとなる場合、分圧電圧EcはEc=0.4Vとなる(図2参照)。このとき、分圧電圧Ecは、分圧構成により電極間抵抗R0および抵抗体82の所定の抵抗R1の製造ばらつきを考慮した幅ΔEが、通常電圧Esの大きさに従って大きくなるように調整する(図2参照)。これにより、オイル劣化センサ10単体(電極間抵抗R0)と、異常検出回路80とオイル劣化センサ10を並列接続した回路接続状態(電極間抵抗R0および抵抗体82の所定の抵抗R1)に応じた通常電圧Es、分圧電圧Ecに基いて比較判定する判定精度の向上が図れる。
【0070】
なお、図2中の特性図は、判定回路65等の記憶回路にマップ、または計算式等によって保管されている。
【0071】
さらになお、本実施形態では、比較判定回路65は、通常電圧Esが所定の下限電圧以下、または所定の上限電圧以上にあるとき、オイル劣化センサ10が異常であると判定するようにしてもよい。オイル劣化検出のためのオイル劣化センサ10単体の出力電圧である通常電圧Esがあり得ない電圧範囲にある場合において、通常電圧Esがその電圧範囲の下限電圧以下、または上限電圧以上であることに基づいてオイル劣化センサ10が異常であると判定するので、オイル劣化センサ10の異常検出を容易にすることが可能である。
【0072】
さらになお、本実施形態では、比較判定回路65は、オイル劣化センサ10が異常であると判定すると、半導体スイッチング素子82を用いて導通動作を行い、異常検出回路80を測定回路50に強制的に接続する。オイル劣化センサ10に係わる異常が、オイル劣化センサ10の電極20、30間が短絡、あるいは断線等による故障である場合、通常電圧Esが、通常の測定値以上の高い電圧となり、測定回路50等を破損する恐れがある。これに対して、新たな回路を保護回路として追加することなく、異常検出回路80の動作によって測定回路50等を保護することが可能である。
【0073】
さらになお、本実施形態では、図1に示すように、半導体スイッチング素子81とは異なる半導体スイッチング素子70を備え、その半導体スイッチング素子70は、オイル劣化センサ10から異常検出回路80の間の回路を遮断、導通可能である。さらに、比較判定回路65は、オイル劣化センサ10が異常であると判定すると、半導体スイッチング素子70を用いて遮断動作を行い、オイル劣化センサ10から異常検出回路80の間の回路を遮断する。
【0074】
なお、各半導体スイッチング素子70、81のゲート端子、つまり半導体スイッチング素子を駆動する駆動電圧を印加する端子には、所定の抵抗R2、R3が接続されており、電源、判定回路65、もしくは評価回路60から出力される制御信号の駆動電圧を、各半導体スイッチング素子70、81の許容電圧以下に調整する駆動電圧調整手段である。
【0075】
これにより、オイル劣化センサ10が異常である場合、第2のスイッチング手段としての半導体スイッチング素子70を用いて、オイル劣化センサ10と異常検出回路80の間の回路の接続を遮断し、オープン状態にすることが可能である。したがって、測定回路50に入力する入力信号回路として、測定回路50から故障したオイル劣化センサ10を切り離し、異常検出回路80を接続するので、測定回路50に入力する電圧を確定することが可能である。これにより、測定回路50の保護が図れる。
【0076】
さらになお、本実施形態では、比較判定回路65は、図1に示すように、オイル劣化検出のためのオイル劣化センサ10の電極間電位差E0の測定値Eに対応する通常電圧Esに基いてオイル品質を評価する評価回路60を構成している。これにより、従来のオイル劣化検出装置に構成されている評価回路60に、新たな回路を追加することなく、比較判定回路65に係わるオイル劣化センサ10の異常検出を行なう判定手段を備えることが可能である。
【0077】
ここで、上記実施形態で説明した半導体スイッチング素子81、および第2の半導体スイッチング素子70を動作させる構成の一実施例を、図1に従って説明する。なお、ここで説明の簡便化のため、測定回路50によって通常電圧Esを測定する状態を通常モード、測定回路50によって分圧電圧Ecを測定する状態を異常検出モードと呼ぶ。
【0078】
各半導体スイッチング素子70、81のゲート端子、つまり半導体スイッチング素子を駆動する駆動電圧が印加される端子には、図1に示すように、所定の抵抗R2、R3が接続されている。この所定の抵抗R2、R3は、電源、判定回路65、もしくは評価回路60から出力される制御信号としての駆動電圧を、各半導体スイッチング素子70、81の許容電圧以下に調整する駆動電圧調整手段である。以上オイル劣化検出装置1の電気的構成は説明しているので、半導体スイッチング素子70、81の遮断動作、導通動作を行なう電気回路について説明する。
【0079】
図1に示すように、半導体スイッチング素子81のゲート端子には、OR回路66が接続され、このOR回路66の二つに入力端子のうち、一方には、インバータ67が接続されている。インバータ67と評価回路60(詳しくは、比較判定回路65)の間には、第2の半導体スイッチング素子70を駆動制御させるためのオイル劣化センサ10の入力許可信号を送信する回路が分岐している。なお、OR回路66の他方の入力端子は、オイル劣化センサ10の異常を検出する異常検出許可信号が入力される。
【0080】
(通常モード)
オイル劣化検出装置1に電源が入ると、評価回路50により、オイル劣化センサの電極20、30間に発生する電極間電位を入力するために、入力許可信号を「H」レベルで出力する。これにより、半導体スイッチング素子70はON状態となり、導通動作し、オイル劣化センサ10から測定回路50の間の回路が接続される。一方、インバータ67は入力許可信号の「H」レベルが入力され、「L」レベルをOR回路66へ出力する。評価回路50は、異常検出許可信号を「L」レベルを出力する。その結果、OR回路66は、半導体スイッチング素子81へ「L」レベルの異常検出許可信号を出力するので、半導体スイッチング素子81はOFF状態となり、遮断動作し、異常検出回路80とオイル劣化センサ10は並列に接続する並列接続状態とならずに、測定回路50に入力する入力信号回路は、オイル劣化センサ10単体となる。その結果、電極間電位がオイル劣化検出信号として、測定回路50に入力され、その測定回路50は、出力電圧として、通常電圧Esを評価回路60へ出力する。
【0081】
(異常検出モード)
評価回路60から出力する入力許可信号および異常検出許可信号において、入力許可信号を「H」レベルのまま出力し、異常検出許可信号を「H」レベルに切換える。これにより、OR回路66から半導体スイッチング素子81へ出力される異常検出許可信号は「H」レベルに切換わるために、半導体スイッチング素子81はON状態となり、導通動作し、異常検出回路80とオイル劣化センサ10は並列に接続する並列接続状態となる。その結果、測定回路50に入力する入力信号回路は、オイル劣化センサ10および異常検出回路80が並列接続した並列接続状態(分圧構成)となり、その測定回路50は、出力電圧として、分圧電圧Ecを評価回路60へ出力する。
【0082】
なお、この異常検出モードの状態は、オイル劣化検出センサ10の電極20、30の発生電位に影響を与えないように、評価回路60に分圧電圧Ecを取り込み処理が可能な所定の時間(本実施例では、例えば10ms)とすることが好ましい。
(通常モード)
上記分圧電圧Ecを評価回路60が取り込んだ後、上記説明の通常モードに戻す。なお、異常検出モードは、オイル品質の検出に影響しない例えば10s毎に実施する。
【0083】
(異常モードにおいて、評価回路60(詳しくは、比較判定回路65)がオイル劣化検出センサ10の異常と判定した場合)
評価回路60から出力する入力許可信号を「L」レベルに切換える。これにより、半導体スイッチング素子81はON状態、半導体スイッチング素子70はOFF状態となる。半導体スイッチング素子70はOFF状態により、遮断動作し、オイル劣化センサ10から測定回路50の間の回路の接続が遮断され、オープン状態となる。したがって、その結果、測定回路50に入力する入力信号回路は、異常検出回路80のみとなる。かつ、抵抗体82の所定の抵抗R1を介して測定回路50の入力電圧を接地電位に確定することができる。その結果、入力回路としての測定回路50の許容入力電圧範囲内とし、測定回路50を保護することが可能である。
【0084】
なお、本実施形態では、評価回路60(詳しくは、比較判定回路65)がオイル劣化検出センサ10の異常と判定した場合、車両の運転者等の乗員に報知する報知手段を備えていることが好ましい。図1に示すように、評価回路60は、その報知手段としての異常表示回路92に接続されており、評価回路60がオイル劣化センサ10が異常であると判定すると、評価回路60から異常表示回路92へ出力され、警報ランプの点灯、もしくは警報ブザーの警報音を鳴らす等を行なう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のオイル劣化検出装置の電気的構成を表す模式的回路図である。
【図2】図1中の比較判定回路に記憶されている異常判定のための所定の電位差の範囲の幅を示すグラフである。
【図3】本実施形態のオイル劣化検出装置に係わるオイル劣化検出部の電極の一実施例を示す断面図である。
【図4】図3の電極を示す分解斜視図である。
【図5】本実施形態のオイル劣化検出装置の概略構成を示す説明図であって、図5(a)は断面図、図5(b)はカバーの内部から図5(a)のB方向にみた矢視図である。
【図6】オイル劣化検出装置の基本原理を説明する模式的回路図である。
【符号の説明】
1 オイル劣化検出装置
10 オイル劣化センサ(オイル劣化検出部)
20 基準電極(第1の電極)
30 比較電極(第2の電極)
50 オペアンプ(測定回路)
60 評価回路
65 比較判定回路
66 OR回路
67 インバータ
70 第2の半導体スイッチング素子(スイッチング手段)
80 異常検出回路
81 半導体スイッチング素子(スイッチング手段)
82 抵抗体
R0 電極間抵抗
R1 (抵抗体82の)所定の抵抗
Rin 入力インピーダンス(内部インピーダンス)
E0 (電極間に発生する)電位差(電極間電位)
E 測定電圧(出力電圧)
Es 通常電圧
Ec 分圧電圧

Claims (10)

  1. オイルの酸性、塩基性度に応じた出力をするオイル劣化センサを用いて車両用オイルの酸性、塩基性度を測定し、該測定値に基いてオイル品質を検出するオイル劣化検出装置において、
    前記オイル劣化センサに接続され、前記オイル劣化センサからの前記出力を測定する測定回路と、
    前記測定回路と前記オイル劣化センサとの間に接続され、前記オイル劣化センサと並列に接離可能なスイッチング手段を有する異常検出回路を備え、
    前記異常検出回路は、前記測定回路による前記出力を測定する期間中のうち、一部の期間内において、前記スイッチング手段を用いて所定時間の間、前記オイル劣化センサと並列に接続されていることを特徴とするオイル劣化検出装置。
  2. 前記オイル劣化センサは、二つの電極の電位差に基いたオイル劣化検出信号を出力するものであって、
    前記二つの電極は、前記オイル中の酸性、塩基性度に係わらず電極電位が略一定の基準電極と、前記オイル中の酸性、塩基性度に感応して電極電位が変化する比較電極を備えていることを特徴とする請求項1に記載のオイル劣化検出装置。
  3. 前記スイッチング手段を用いることで、前記オイル劣化センサに対して、前記異常検出回路が並列に接続した、接続を解除したそれぞれの回路接続状態に応じて、前記測定回路で測定される分圧電圧、前記測定値に対応する通常電圧に基いて比較判定する比較判定回路を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のオイル劣化検出装置。
  4. 前記比較判定回路では、前記通常電圧と前記分圧電圧の差が、前記オイル劣化センサおよび前記異常検出回路の製造ばらつきを考慮して予め記憶されている所定の電圧差の範囲外にあるとき、前記オイル劣化センサが異常であると判定することを特徴とする請求項3に記載のオイル劣化検出装置。
  5. 前記所定の電圧差の範囲は、前記通常電圧の大きさに基いて前記範囲の幅を調整可能であることを特徴とする請求項4に記載のオイル劣化検出装置。
  6. 前記比較判定回路では、前記通常電圧が所定の下限電圧以下、または所定の上限電圧以上にあるとき、前記オイル劣化センサが異常であると判定することを特徴とする請求項3に記載のオイル劣化検出装置。
  7. 前記比較判定回路は、前記オイル劣化センサが異常であると判定すると、前記スイッチング手段を用いて前記異常検出回路を前記測定回路に強制的に接続することを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか一項に記載のオイル劣化検出装置。
  8. 前記スイッチング手段とは異なる第2のスイッチング手段を備え、前記第2のスイッチング手段は、前記オイル劣化センサから前記異常検出回路の間の回路を遮断、導通可能であって、
    前記比較判定回路は、前記オイル劣化センサが異常であると判定すると、前記第2のスイッチング手段を用いて前記オイル劣化センサから前記異常検出回路の間の前記回路を遮断することを特徴とする請求項7に記載のオイル劣化検出装置。
  9. 前記比較判定回路は、前記測定値に対応する前記通常電圧に基いてオイル品質を評価する評価回路を構成していることを特徴とする請求項3から請求項8のいずれか一項に記載のオイル劣化検出装置。
  10. 前記スイッチング手段は、半導体スイッチング素子を備えていることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のオイル劣化検出装置。
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