JP3704447B2 - 記録媒体再生装置 - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は記録媒体再生装置に係り、とくに、記録媒体を収納手段に収納し、装置内に移動したり装置外に排出したりするようにした記録媒体再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シングルCDプレーヤには図8に示す如く、CD(コンパクトディスク)1を収納可能なトレイ2と、CDの再生を行うCD再生部3と、トレイ2をプレーヤの外部の所定の排出位置(トレイオープン位置。図8の符号Aの位置)に移動し、ユーザがCDの交換をできるようにしたり、トレイ2をCD再生部3の側の所定の再生位置(トレイクローズ位置。図8の符号Bの位置)に移動し、CDをCD再生部3にセットさせるトレイ移動部4とが設けられている。ユーザが所望CD1を再生させたい場合、トレイクローズ状態(トレイ2がCD再生部3の側の所定の再生位置に移動している状態)で操作部5のトレイオープン/クローズキー6を押す。すると、マイコン構成のコントロール部7はトレイ移動部4を制御し、トレイ2を排出位置へ移動させる(トレイオープン状態)。ユーザが所望CD1を載せ、トレイオープン/クローズキー6を押すと、コントロール部7はトレイ移動部4を制御し、トレイ2を排出位置からCD再生部3の側の所定の再生位置に移動し、CD1をCD再生部3にセットさせる。このあと、操作部5でプレイキー8を押すと、コントロール部7はCD再生部3を制御し、CD1の1曲目から再生を開始させる。CD1の最後の曲まで再生が終わればCD再生部3を制御し、再生動作を停止させる。
【0003】
一方、多数枚のCDを収納し、交換して再生可能なチェンジャ式CDプレーヤには、図9に示す如く、各々CD1−1〜CD1−Xを1枚ずつ収納可能なX個の第1トレイ2−1〜第Xトレイ2−Xと、CDの再生を行うCD再生部3と、各トレイを各々個別に外部の所定の排出位置(トレイオープン位置。図9の符号A−1〜A−X参照)に移動し、ユーザがCDの交換をできるようにしたり、各トレイを各々個別にセット内の所定の収納位置(トレイクローズ位置。図9の符号C−1〜C−X参照)に移動させるトレイ移動部4−1〜4−Xと、収納位置に在るトレイの内、再生要求が与えられた任意の或る1つの再生対象の第iトレイ2−iをCD再生部3の側の所定の再生位置(図9の符号B参照)に移動し、CD再生部3にCD1−iをセットさせたり、第iトレイ2−iをCD再生部3の側の所定の再生位置から元の所定の収納位置に戻すことで、CD1−iを元の所定の収納位置に戻す交換部9とが設けられている。
【0004】
ユーザが所望CD1−i(iは1〜Xの内のいずれか1つの整数)を第iトレイ2−iに収納させたい場合、第iトレイ2−iがトレイクローズ状態(トレイが所定の収納位置に在る状態)であれば、まず操作部50の第iトレイ2−i用のトレイオープン/クローズキー6−iを押す。すると、マイコン構成のコントロール部70はトレイ移動部4−iを制御し、第iトレイ2−iを所定の排出位置へ移動させる(トレイオープン状態)。ユーザが所望CD1−iを載せ、トレイオープン/クローズキー6−iを押すと、コントロール部70はトレイ移動部4−iを制御し、第iトレイ2−iを所定の排出位置(図9の符号A−i参照)から所定の収納位置(図9の符号C−i参照)に移動する。他のトレイについても同様にして所望CDをプレーヤ内に収納させることができる。
【0005】
ユーザが第iトレイ2−iに収納済の所望CD1−iを再生させたい場合、第iトレイ2−iがクローズの状態(トレイが所定の収納位置に在る状態。図9の符号C−i参照)で操作部50の第iトレイ2−i用のプレイキー8−iを押すと、コントロール部70は交換部9を制御し、第iトレイ2−iを収納位置からCD再生部3の側の所定の再生位置(図9の符号B参照)に移動することで、所定の収納位置に在った第iトレイ2−iに収納されていたCD1−iをCD再生部3にセットする。そして、CD再生部3を制御し、CD1−iの1曲目から再生を開始させる。CD1−iの最後の曲まで再生が終わればCD再生部3を制御し、再生動作を停止させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図8のシングルCDプレーヤの場合、トレイ2にCD1を収納させていないにもかかわらず、プレイキーを押したとき、CDの再生は開始しない。このとき、ユーザはCD無しを忘れていると、CDの再生が始まるのを無駄に待ち続けてしまうことがあった。CDが無いことはトレイオープン/クローズキーを押して、トレイ2を排出させないと判らない。
同様に、図9のチェンジャ式CDプレーヤにおいても、第iトレイ2−iにCD1−iを収納させていないにもかかわらず、第iトレイ2−i用のプレイキー8−iを押したとき、CDの再生は開始しない。このとき、ユーザはCD無しを忘れていると、CDの再生が始まるのを無駄に待ち続けてしまうことがあった。また、第iトレイ2−i用のプレイキー8−iを押したあと、直ぐにCD無しを思い出し、他のトレイ用のプレイキーを押して他のCDを再生させようとしても、先のプレイキー8−iの操作に基づきコントロール部70がトレイ2−iをCD再生部3の側へ移動させる動作を行わせているので、該移動動作が終わったあとでないと他のトレイ用のプレイキーの操作が受け付けられず、無駄に待たなければならなかった。
本発明は上記した従来技術の問題に鑑み、再生対象記録媒体が存在しない場合に、ユーザを無駄に待たせないようにした記録媒体再生装置を提供することを、その目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の記録媒体再生装置では、各々個別に記録媒体を収納可能な複数の収納手段と、記録媒体を再生する再生手段と、前記複数の収納手段について個別に、所定の排出位置から所定の収納位置へ移動したり、所定の収納位置から所定の排出位置へ移動する移動手段と、所定の収納位置に在る1または複数の収納手段の内、任意の1つに収納された記録媒体を再生手段にセットしたり、再生手段にセットされた記録媒体を元の収納位置に戻す交換手段と、前記複数の収納手段に対し個別に開閉操作をする開閉操作手段と、前記複数の収納手段の任意の1つを選択して開操作がされると、移動手段を制御し、選択された収納手段を所定の収納位置から所定の排出位置へ移動させ、前記複数の収納手段の任意の1つを選択して閉操作がされると、移動手段を制御し、選択された収納手段を所定の排出位置から所定の収納位置へ移動させ、前記複数の収納手段の内、所定の収納位置に在る任意の1つを再生対象とした再生要求が有ると、交換手段を制御して再生対象収納手段に収納された記録媒体を再生手段にセットさせたあと再生手段を制御し、記録媒体を再生させる制御手段と、を備えた記録媒体再生装置において、収納手段別に、収納手段が所定の収納位置に在るときに記録媒体が収納されているか否かを検出する検出手段を設け、制御手段は、所定の収納位置に在る任意の1つの収納手段を再生対象とした再生要求が有ると、検出手段により再生対象収納手段に記録媒体有りが検出されていれば、交換手段を制御して再生対象収納手段に収納された記録媒体を再生手段にセットさせたあと再生手段を制御し、記録媒体を再生させ、反対に、所定の収納位置に在る任意の1つの収納手段を再生対象とした再生要求が有ったとき、検出手段により再生対象収納手段に記録媒体無しが検出されていれば、移動手段を制御して、再生対象収納手段を一旦所定の排出位置まで移動させ、このあと再生対象収納手段の閉操作または再生対象収納手段の再生要求操作が有ると、移動手段を制御して、再生対象収納手段を所定の排出位置から所定の収納位置へ移動させ、検出手段が再生対象収納手段に記録媒体有りを検出すれば交換手段を制御して再生対象収納手段に収納された記録媒体を再生手段にセットさせたあと再生手段を制御し、記録媒体を再生させ、検出手段が再生対象収納手段に記録媒体無しを検出したままであれば、今回の再生要求を無視するようにしたこと、を特徴としている。
請求項1によれば、所定の収納位置に在る任意の1つの収納手段を再生対象とした再生要求が有ったとき、再生対象収納手段が空であると、所定の排出位置まで排出されるので、ユーザは無駄に再生が始まるのを待たなくても再生対象収納手段に記録媒体が入っていなかったことが判り、排出された収納手段に直ぐに所望の記録媒体を入れ、収納手段の閉操作または再生要求操作をすることで、所望記録媒体を速やかに再生できる。
本発明の請求項2記載の記録媒体再生装置では、各々個別に記録媒体を収納可能な複数の収納手段と、記録媒体を再生する再生手段と、前記複数の収納手段について個別に、所定の排出位置から所定の収納位置へ移動したり、所定の収納位置から所定の排出位置へ移動する移動手段と、所定の収納位置に在る1または複数の収納手段の内、任意の1つに収納された記録媒体を再生手段にセットしたり、再生手段にセットされた記録媒体を元の収納位置に戻す交換手段と、前記複数の収納手段に対し個別に開閉操作をする開閉操作手段と、前記複数の収納手段の任意の1つを選択して開操作がされると、移動手段を制御し、選択された収納手段を所定の収納位置から所定の排出位置へ移動させ、前記複数の収納手段の任意の1つを選択して閉操作がされると、移動手段を制御し、選択された収納手段を所定の排出位置から所定の収納位置へ移動させ、前記複数の収納手段の内、所定の排出位置に在る任意の1つを再生対象とした再生要求が有ると、まず移動手段を制御して所定の収納位置に移動し、続いて、交換手段を制御して再生対象収納手段に収納された記録媒体を再生手段にセットさせたあと再生手段を制御し、記録媒体を再生させる制御手段と、を備えた記録媒体再生装置において、収納手段別に、収納手段が所定の収納位置に在るときに記録媒体が収納されているか否かを検出する検出手段を設け、制御手段は、所定の排出位置に在る任意の1つの収納手段を再生対象とした再生要求が有ると、移動手段を制御して再生対象収納手段を一旦所定の収納位置に移動させ、ここで検出手段により記録媒体有りが検出されていれば、交換手段を制御して再生対象収納手段に収納された記録媒体を再生手段にセットさせたあと再生手段を制御し、記録媒体を再生させ、反対に、所定の排出位置に在る任意の1つの収納手段を再生対象とした再生要求が有り、移動手段を制御して再生対象収納手段を一旦所定の収納位置に移動させたとき、検出手段により再生対象収納手段に記録媒体無しが検出されていれば、移動手段を制御して、再生対象収納手段を一旦所定の排出位置まで排出させ、そのあと再生対象収納手段の閉操作または再生対象収納手段の再生要求操作が有ると、移動手段を制御して、再生対象収納手段を所定の排出位置から所定の収納位置へ移動させ、検出手段が再生対象収納手段に記録媒体有りを検出すれば交換手段を制御して再生対象収納手段に収納された記録媒体を再生手段にセットさせたあと再生手段を制御し、記録媒体を再生させ、検出手段が再生対象収納手段に記録媒体無しを検出したままであれば、今回の再生要求を無視するようにしたこと、を特徴としている。
請求項2によれば、所定の排出位置に在る任意の1つの空の収納手段を再生対象とした再生要求が有ったとき、所定の収納位置に移動したあと所定の排出位置まで排出されるので、ユーザは無駄に再生が始まるのを待たなくても再生対象収納手段に記録媒体が入っていなかったことが判り、排出された収納手段に直ぐに所望の記録媒体を入れ、収納手段の閉操作または再生要求操作をすることで、所望記録媒体を速やかに再生できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の原理を説明するためのシングルCDプレーヤの構成を示すブロック図である。1はCD、2はCDを収納可能なトレイ、3はCDの再生を行うCD再生部であり、リードインに記録された管理情報としてのTOC(Table Of Contents )情報を読み取ったり、プログラム領域に記録されたトラック(曲)別の音楽信号の再生やサブコードの読み取りをする。4はトレイ移動部であり、トレイ2をプレーヤの外側の所定の排出位置(トレイオープン位置。図1の符号A参照)に移動したり、CD再生部3の側の所定の再生位置(トレイクローズ位置。図1の符号B参照)に移動する。5は操作部であり、トレイ開操作(トレイオープン操作)とトレイ閉操作(トレイクローズ操作)を兼用して行うトレイオープン/クローズキー6、再生要求操作をするプレイキー8などを有している。10はCD再生部3にCDがセットされているか否かを検出するディスク検出部、7Aはマイコン構成のコントロール部であり、操作部5の操作に従い、トレイ移動部4を制御し、トレイ2を所定の排出位置に移動させたり、CD再生部3の側の所定の再生位置に移動させたり、CD再生部3を制御してCDのリードインに記録されたTOC情報を読み取らせたり、CDの再生を行わせたりする。
【0009】
図2と図3はコントロール部7Aによる再生制御処理を示すフローチャートであり、以下、これらの図を参照して本発明の原理の動作を説明する。
予め、CD再生部1にはCDはセットされておらず、トレイ2はトレイクローズ状態に成っているものとする。また、トレイ2の位置データTF(0;トレイクローズ位置、1;トレイオープン位置)=0、CD再生中か否かを示すフラグPF(0;非再生中、1;再生中)=0となっているものとする。
電源オン後、ユーザが所望CD1を聴取したい場合、トレイオープン/クローズキー6を押す。コントロール部7Aは最初、トレイクローズ中であり(TF=0)、CD再生中でないので(PF=0)、トレイ移動部4を制御し、トレイ2をプレーヤの外部の所定の排出位置へ移動させ、TF=1とする(図3のステップS20〜S23。図1の符号A参照)。ユーザがトレイ2にCD1を載せ忘れて、トレイオープン/クローズキー6を押してしまうと、コントロール部7AはTF=1なので、トレイ移動部4を制御し、トレイ2をCD再生部3の側の所定の再生位置へ移動させ、TF=0とする(ステップS20、S21、S24。図1の符号B参照)。この際、CD1はCD再生部3にセットされていないのでディスク検出部10がディスク無しを示すLレベルのディスク検出信号を出力する。
【0010】
次に、プレイキー8を押すと、コントロール部7AはCDの再生要求が与えられたとして、まずトレイクローズ中(TF=0)か判断する(図2のステップS10、S11)。YESなので、ディスク検出部10からの検出信号を入力し、CD有りを示すHレベルとなっているかチェックする(ステップS12)。若し、YESであれば後述するステップS17の側へ進んでTOC情報の読み取り後CDの再生を開始させるが、ここではNOとなるので、トレイ移動部4を制御し、トレイ2をプレーヤの外部の所定の排出位置へ移動させ、TF=1とする(ステップS13。図1の符号A参照)。ユーザは空のトレイ2が排出されたことにより、CD1を載せ忘れていたことに直ぐに気付くことができ、プレイキーを押したあといつまでも開始しない再生を無駄に待たずに済む。
【0011】
ユーザが正しくCD1をトレイ2に載せ、再びトレイオープン/クローズキー6を押すと、コントロール部7Aはトレイ2をCD再生部3の側の所定の再生位置へ移動させ、TF=0とする(ステップS14、S15)。この際、ディスク検出部10はディスク有りを示すHレベルのディスク検出信号を出力する。コントロール部7Aはディスク検出部10からの検出信号を入力し、CD有りを示すHレベルとなっているかチェックする(ステップS16)。今度はYESなので、ステップS17に進み、CD再生部3を制御し、リードインのTOC情報を読み取らせて入力し、コントロール部7Aの内蔵メモリ(図示せず)に記憶したあと、CD再生部3を制御し、1曲目の先頭から再生を開始させて音楽信号を出力させるとともにPF=1とする(ステップS18)。再生中、CD再生部3はサブコードの読み取りを行ってコントロール部7Aへ出力する。コントロール部7Aはサブコード中の記録位置情報(絶対時間等)をTOC情報と照合して最終曲の最後まで再生し終わったかチェックし(図3のステップS25、S26の繰り返し)、ステップS26でYESとなればCD再生部3を制御して再生動作を停止させ、PF=0とする(ステップS27)。
【0012】
なお、CD1の再生中に他のCDに交換したい場合、トレイオープン/クローズキー6を押す。コントロール部7Aはトレイクローズ中であり(TF=0)、CD再生中なので(PF=1)、CD再生部3を制御し、再生動作を停止させ、PF=0とする(図3のステップS20〜S22、S28)。続いてトレイ移動部4を制御し、トレイ2をプレーヤの外部の所定の排出位置へ移動させ、TF=1とする(ステップS23。図1の符号A参照)。
ユーザが他の所望CD1を空きのトレイ2に載せ、トレイオープン/クローズキー6を押すのは省略してプレイキー8を押すと、コントロール部7Aはトレイオープン状態(TF=1)なので、トレイ移動部4を制御し、トレイクローズ位置に移動させるとともにTF=0とする(ステップS10、S11、S19)。そして、CDがCD再生部3にセットされているかチェックし(ステップS12)、NOであればステップS13に進むが、ここではYESなので、CD再生部3を制御し、TOC情報を読み取らせて入力し、内蔵メモリに記憶したあと、1曲目の先頭から再生を開始させる(ステップS17、S18)。
【0013】
若し、トレイ2がトレイオープン状態にあるときに所望CDを載せ忘れて、プレイキーを押してしまった場合、コントロール部7Aはトレイオープン状態(TF=1)なので、トレイ移動部4を制御し、トレイクローズ位置に移動させるとともにTF=0とする(ステップS10、S11、S19)。そして、CDがCD再生部3にセットされているかチェックする(ステップS12)。NOとなるので、ステップS13に進み、トレイ移動部4を制御し、トレイ2をプレーヤの外部の所定の排出位置へ移動させ、TF=1とする(ステップS13。図1の符号A参照)。ユーザは空のトレイ2が再度排出されたことにより、CD1を載せ忘れていたことに直ぐに気付くことができ、プレイキーを押したあといつまでも開始しない再生を無駄に待たずに済む。
【0014】
ユーザが正しくCD1をトレイ2に載せ、再びトレイオープン/クローズキー6を押すと、コントロール部7Aはトレイ2をCD再生部3の側の所定の再生位置へ移動させ、TF=0とする(ステップS14、S15)。この際、ディスク検出部10はディスク有りを示すHレベルのディスク検出信号を出力する。コントロール部7Aはディスク検出部10からの検出信号を入力し、CD有りを示すHレベルとなっているかチェックする(ステップS16)。今度はYESなので、ステップS17に進み、CD再生部3を制御し、リードインのTOC情報を読み取らせて入力し、コントロール部7Aの内蔵メモリ(図示せず)に記憶したあと、CD再生部3を制御し、1曲目の先頭から再生を開始させる(ステップS18)。
【0015】
本発明の原理によれば、トレイクローズ状態でCDを入れ忘れたままプレイキーを押し、再生要求を与えると、コントロール部7AはCD再生部3にCDがセットされているかのチェックでCD無しとなるため、自動でトレイ2をトレイオープン位置へ移動させ、空のトレイ2を排出させる。これにより、ユーザは直ぐにCDを入れ忘れていたことに気付くことが出来、無駄にCDの再生が始まるのを待たなくて済み、空のトレイ2に正しく所望CDを載せ、トレイオープン/クローズキーを押すことで、所望CDの再生を速やかに開始させることができる。 また、トレイオープン状態でCDを入れ忘れたままプレイキーを押し、再生要求を与えたときも、コントロール部7Aはトレイ2をトレイクローズ位置に移動させたあと、CD再生部3にCDがセットされているかチェックしたときCD無しとなるため、自動でトレイ2をトレイオープン位置へ移動させ、空のトレイ2を排出させる。これにより、ユーザは直ぐにCDを入れ忘れていたことに気付くことが出来、無駄にCDの再生が始まるのを待たなくて済み、空のトレイ2に正しく所望CDを載せ、トレイオープン/クローズキーを押すことで、所望CDの再生を速やかに開始させることができる。
【0016】
なお、上記した本発明の原理説明では、図2のステップS14でトレイオープン/クローズキーが押されてトレイ閉操作がされるのを待つようにしたが、プレイキーが押されて再生要求が与えられるのを待つようにし、プレイキーが押されたらステップS15へ進むようにしても良い。また、トレイオープン/クローズキーかプレイキーのいずれかが押されるのを待つようにし、いずれかが押されたらステップS15へ進むようにしても良い。
【0017】
図4は本発明の実施の形態に係るチェンジャ式CDプレーヤの構成を示すブロック図である。
1−1〜1−XはX枚のCD、2−1〜2−Xは各々個別に1枚のCDを収納可能な第1トレイ〜第Xトレイ、3はCDの再生を行うCD再生部であり、リードインに記録された管理情報としてのTOC(Table Of Contents )情報を読み取ったり、プログラム領域に記録されたトラック(曲)別の音楽信号の再生やサブコードの読み取りをする。4−1〜4−Xは各々第1トレイ2−1〜第Xトレイ2−Xに個別に対応して設けられたトレイ移動部である。たとえば、トレイ移動部4−1は後述するコントロール部の制御に従い、第1トレイ2−1をプレーヤの外側の所定の排出位置(トレイオープン位置。図4の符号A−1参照)に移動したり、プレーヤ内の所定の収納位置(トレイクローズ位置。図4の符号C−1参照)に移動する。他のトレイ移動部4−i(i=2、・・、X)も同様にして、第iトレイ2−iをプレーヤの外側所定の排出位置(トレイオープン位置。図4の符号A−i参照)に移動したり、プレーヤ内の所定の収納位置(トレイクローズ位置。図4の符号C−i参照)に移動する。
【0018】
9は交換部であり、コントロール部の制御に従い、所定の収納位置(トレイクローズ位置)に在るトレイの内、任意の或る1つの第iトレイ2−i(iは1〜Xの内の1つ)を、CD再生部3の側の所定の再生位置(図1の符号B参照)に移動し、所定の収納位置に在った第iトレイ2−iに収納されていたCD1−iをCD再生部3にセットさせたり、CD再生部3の側の所定の再生位置に移動している第iトレイ2−iを元の所定の収納位置に戻すことで、CD1−iを元の所定の収納位置に戻す。50は操作部であり、第1トレイ2−1〜第Xトレイ2−Xの別に、トレイ開操作(トレイオープン操作)とトレイ閉操作(トレイクローズ操作)を兼用して行うトレイオープン/クローズキー6−1〜6−X、第1トレイ2−1〜第Xトレイ2−Xの別に再生要求操作をするプレイキー8−1〜8−Xなどを有している。10−1〜10−Xはディスク検出部であり、X個の第1トレイ2−1〜第Xトレイ2−Xに対応して個別に設けられている。たとえば、ディスク検出部10−1は対応する第1トレイ2−1が所定の収納位置(図4の符号C−1参照)に在るときに第1トレイ2−1の中のCDの有無を検出する。他のディスク検出部10−i(i=2、・・、X)も同様にして、対応する第iトレイ2−iが所定の収納位置(図4の符号C−i参照)に在るときに第iトレイ2−iの中のCDの有無を検出する。
【0019】
70Aはマイコン構成のコントロール部であり、操作部50の操作に従い、トレイ移動部4−i(i=1、2、・・、X)を制御し、トレイ2−iを所定の排出位置(図4の符号A−i参照)に移動させたり、所定の収納位置(図4の符号C−i参照)に移動させたり、交換部9を制御し、所定の収納位置に在るトレイの内、任意の或る1つのトレイをCD再生部3の側に移動させたり、CD再生部3の側から元の収納位置に戻したり、CD再生部3を制御してCDのリードインに記録されたTOC情報を読み取らせたり、CDの再生を行わせたりする。
【0020】
図5〜図7はコントロール部70Aによる再生制御処理を示すフローチャートであり、以下、これらの図を参照して本実施の形態の動作を説明する。
予め、CD再生部3にはCDはセットされておらず、トレイ2−1〜2−Xは全て空の状態で所定の収納位置(トレイクローズ位置)に在るものとする。また、トレイ2−1〜2−Xの位置データTF1 〜TFX (0;トレイクローズ位置、1;トレイオープン位置、2;再生位置)=0、CD再生中か否かを示すフラグPF(0;非再生中、1;再生中)=0となっているものとする。
【0021】
(1)トレイに正しくCDを入れて再生要求した場合
電源オン後、ユーザが第1トレイ2−1に所望CD1−1を収納させ、かつCD1−1を聴取したい場合、まず、第1トレイ用のトレイオープン/クローズキー6−1を押す。コントロール部70Aは最初、第1トレイ2−1が所定の収納位置(トレイクローズ位置。図4の符号C−1参照)に在るので(TF1 =0)、トレイ移動部4−1を制御し、第1トレイ2−1をプレーヤの外部の所定の排出位置へ移動させ、TF1 =1とする(図7のステップS60〜S63。図4の符号A−1参照)。ユーザが第1トレイ2−1に正しくCD1−1を載せ、再びトレイオープン/クローズキー6−1を押すと、コントロール部70Aはトレイ移動部4−1を制御し、第1トレイ2−1を所定の収納位置へ移動させ、TF1 =0とする(ステップS60〜S62、S64。図4の符号C−1参照)。ディスク検出部10−1は、所定の収納位置に来た第1トレイ2−1にCDが収納されているので、CD有りを示すHレベルのディスク検出信号を出力する。
【0022】
この状態でユーザが第1トレイ用のプレイキー8−1を押すと、コントロール部70Aは第1トレイ2−1に収納されたCDの再生要求が与えられたとして、まず、第1トレイ2−1〜第Xトレイ2−Xの内、いずれか1つが再生位置に在り、TF1 〜TFX の内、いずれか1つが2となっているかチェックする(図5のステップS30、S31)。ここではNOなので、第1トレイ2−1から第Xトレイ2−Xまで順にトレイオープン位置に在るかチェックし、若しトレイオープン位置に在るものが有れば(これを第Jトレイ2−Jとする)、対応するトレイ移動部4−Jを制御して所定の収納位置に移動させ、TFJ =0としたのち(ステップS32〜S36)、図6のフローに進み、ディスク検出部10−1からの検出信号を入力し、CD有りを示すHレベルとなっているかチェックする(ステップS50)。YESなので、ステップS51に進み、第1トレイ2−1〜第Xトレイ2−Xの内、いずれか1つが再生位置に在り、TF1 〜TFX の内、いずれか1つが2となっているかチェックする(TF1 〜TFX の内、2となっているものをTFk とする)。NOなのでステップS52に進み、交換部9を制御し、所定の収納位置に在る第1トレイ2−1をCD再生部3の側の所定の再生位置へ移動させ、TF1 =2とする。
【0023】
そして、CD再生部3を制御し、リードインのTOC情報を読み取らせて入力し、コントロール部70Aの内蔵メモリ(図示せず)に記憶したあと、CD再生部3を制御し、1曲目の先頭から再生を開始させて音楽信号を出力させるとともにPF=1とする(ステップS53、S54)。再生中、CD再生部3はサブコードの読み取りを行ってコントロール部70Aへ出力する。コントロール部70Aはサブコード中の記録位置情報(絶対時間等)をTOC情報と照合して最終曲の最後まで再生し終わったかチェックし(図7のステップS65、S66の繰り返し)、YESとなればCD再生部3を制御して再生動作を停止させ、PF=0とする(ステップS67)。
【0024】
(2)トレイにCDを入れ忘れて再生要求した場合
若し、CD1−1の再生中に、ユーザが第2トレイ2−2にCD1−2を収納させ、かつ、CD1−2を聴取したいと思った場合、第2トレイ用のトレイオープン/クローズキー6−2を押す。コントロール部70Aは第2トレイ2−2が所定の収納位置(トレイクローズ位置。図4の符号C−2参照)に在るので(TF2 =0)、トレイ移動部4−2を制御し、第2トレイ2−2をプレーヤの外部の所定の排出位置へ移動させ、TF2 =1とする(図7のステップS60〜S63。図4の符号A−2参照)。ユーザが第2トレイ2−2にCD1−2を載せ忘れたまま再びトレイオープン/クローズキー6−2を押してしまうと、コントロール部70Aはトレイ移動部4−2を制御し、第2トレイ2−2を所定の収納位置へ移動させ、TF2 =0とする(ステップS60〜S62、S64。図4の符号C−2参照)。ディスク検出部10−2は、所定の収納位置に来た第2トレイ2−2にCDが収納されていないので、CD無しを示すLレベルのディスク検出信号を出力する。
【0025】
この状態でユーザが第2トレイ用のプレイキー8−2を押すと、コントロール部70Aは第2トレイ2−2に収納されたCDの再生要求が与えられたとして、まず、第1トレイ2−1〜第Xトレイ2−Xの内、いずれか1つが再生位置に在り、TF1 〜TFX の内、いずれか1つが2となっているかチェックする(図5のステップS30、S31)。YESなので、第iトレイ2−iかチェックする(ステップS37)。ステップS37で仮にYESならば更に再生中かチェックし(ステップS38)、ここでもYESであれば今回の再生要求を無視し、NOであれば、CD再生部3を制御し、TOC情報を読み取らせて入力し、内蔵メモリに記憶したあと1曲目の先頭から再生を開始させる(ステップS39、S40)。ここではステップS37でNOとなるので、ステップS41へ進み、現在再生中(PF=1)かチェックする。YESなので、CD再生部3を制御し、CD1−1の再生動作を停止し、PF=0とする(ステップS42)。
【0026】
次に、第1トレイ2−1から第Xトレイ2−Xまで順にトレイオープン位置に在るかチェックし、若しトレイオープン位置に在るものが有れば(第Jトレイ2−Jとする)、対応するトレイ移動部4−Jを制御して所定の収納位置に移動させ、TFJ =0としたのち(ステップS32〜S36)、図6のフローに進み、ディスク検出部10−2からの検出信号を入力し、CD有りを示すHレベルとなっているかチェックする(ステップS50)。CD1−2を入れ忘れているので、今度はNOとなる。このとき、コントロール部70Aはトレイ移動部4−2を制御し、第2トレイ2−2をプレーヤの外部の所定の排出位置へ移動させ、TF2 =1とする(ステップS55。図4の符号A−2参照)。ユーザは空の第2トレイ2−2が排出されたことにより、CD1−2を載せ忘れていたことに直ぐに気付くことができ、プレイキーを押したあといつまでも開始しない再生を無駄に待たずに済む。
【0027】
ユーザが第2トレイ2−2に正しくCD1−2を載せ、再びトレイオープン/クローズキー6−2を押すと、コントロール部70Aはトレイ移動部4−2を制御し、第2トレイ2−2を所定の収納位置へ移動させ、TF2 =0とする(ステップS56、S57。図4の符号C−2参照)。ディスク検出部10−2は、所定の収納位置に来た第1トレイ2−2にCDが収納されているので、今度はCD有りを示すHレベルのディスク検出信号を出力する。
【0028】
コントロール部70AはステップS57のあと、ディスク検出部10−2からの検出信号を入力し、CD有りを示すHレベルとなっているかチェックする(ステップS58)。CD1−2を収納しているので今度はYESとなる。この場合、TF1 〜TFX をチェックして、いずれか1つ(これをTFk とする)が再生位置に在ることを示す2となっているかチェックする(ステップS51)。ここではk=1が該当するので、交換部9を制御し、CD再生部3の側の所定の再生位置に在る第1トレイ2−1を元の所定の収納位置に戻すことで、それまでCD再生部3にセットされていたCD1−1を元の所定の収納位置に戻し、TF1 =0とする(ステップS59)。次に、交換部9を制御し、所定の収納位置に在る第2トレイ2−2をCD再生部3の側の所定の再生位置へ移動させ、TF2 =2とする(ステップS52)。そして、CD再生部3を制御し、TOC情報を読み取らせて入力し、内蔵メモリに記憶したあと1曲目の先頭から再生を開始させ、PF=1とする(ステップS53、S54)。
【0029】
(3)トレイのCDの取り替え
なお、CD1−2の再生中に第2トレイ2−2のCD1−2を他のCDに取り替えたい場合、第2トレイ用のトレイオープン/クローズキー6−2を押す。コントロール部70Aは第2トレイ2−2が再生位置に在り(TF2 =2)、かつCD再生中なので(PF=1)、CD再生部3を制御し、再生動作を停止させ、PF=0とする(図7のステップS60、S61、S68、S69)。続いて交換部9を制御し、第2トレイ2−2を再生位置から元の所定の収納位置(トレイクローズ位置。図4の符号C−2参照)に移動させることで、CD再生部3にセットされていたCD1−2を元の所定の収納位置に戻し、TF2 =0とする(ステップS70)。更に、トレイ移動部4−2を制御し、第2トレイ2−2をプレーヤの外部の所定の排出位置へ移動させ、TF2 =1とする(ステップS63。図4の符号A−2参照)。
【0030】
ユーザが第2トレイ2−2のCD1−2を他の所望CD1−2に取り替え、トレイオープン/クローズキー6−2を押すのは省略してプレイキー6−2を押すと、コントロール部70Aはまず再生位置にいずれか1つのトレイが在るかチェックし(図5のステップS30、S31)、NOなのでステップS32へ進み、トレイオープン位置に在るトレイにつき、対応するトレイ移動部を制御して所定の収納位置に移動させる。ここでは、第2トレイ2−2が該当するので、トレイ移動部4−2を制御して所定の収納位置(トレイクローズ位置。図4の符号C−2参照)に移動させ、TF2 =0とする(ステップS36の処理でj=2となったあと、ステップS33でYES、ステップS34)。このときディスク検出部10−2はCD有りを示すディスク検出信号を出力する。ステップS36のインクリメントでj=Xとなり、ステップS35でYESになると、コントロール部70Aは図6のフローへ進み、ディスク検出部10−2からの入力をチェックして所定の収納位置に在る第2トレイ2−2の中にCDが収納されているかチェックする(ステップS50)。NOとなればステップS55へ進むが、ここではYESとなるので、ステップS51へ進み、第1トレイ2−1〜第Xトレイ2−Xの内、いずれか1つが再生位置に在るかチェックし、NOなので、交換部9を制御して所定の収納位置に在る第2トレイ2−2をCD再生部3の側の所定の再生位置へ移動し(図4の符号B参照)、取り替え後の新たなCD2−2をCD再生部3にセットさせ、TF2 =2とする。そして、CD再生部3を制御し、TOC情報を読み取らせて入力し、内蔵メモリに記憶したあと、1曲目の先頭から再生を開始させる(ステップS52〜S54)。
【0031】
若し、第2トレイ2−2がトレイオープン位置にあるときに、前のCD1−2を取り出しただけで新たな所望CDを載せ忘れて、プレイキー8−2を押してしまった場合、コントロール部70Aの制御で第2トレイ2−2が所定の収納位置(トレイクローズ位置。図4の符号C−2参照)に移動したとき(図5のステップS30、S31、S32〜S36)、ディスク検出部10−2はCD無しを示すLレベルのディスク検出信号を出力する。よって、コントロール部70Aはディスク検出部10−2からの入力をチェックして所定の収納位置に在る第2トレイ2−2の中にCDが収納されているかチェックしたとき(ステップS50)、NOとなるので、トレイ移動部4−2を制御し、第2トレイ2−2をプレーヤの外部の所定の排出位置へ移動させ、TF2 =1とする(ステップS55。図4の符号A−2参照)。ユーザは空の第2トレイ2−2が再度排出されたことにより、CD1−2を載せ忘れていたことに直ぐに気付くことができ、プレイキーを押したあといつまでも開始しない再生を無駄に待たずに済む。
【0032】
ユーザが正しく新たなCD1−2を第2トレイ2−2に載せ、第2トレイ用のトレイオープン/クローズキー6−2を押すと、コントロール部70Aはトレイ移動部4−2を制御して第2トレイ2−2を所定の収納位置(トレイクローズ位置。図4の符号C−2参照)に移動させる(ステップS56、S57)。ディスク検出部10−2はCD有りを示すHレベルのディスク検出信号を出力するので、コントロール部70AはステップS58でYESと判断し、第1トレイ2−1〜第Xトレイ2−Xの内、いずれか1つが再生位置に在るかチェックし(ステップS51)、NOなので、交換部9を制御して所定の収納位置に在る第2トレイ2−2をCD再生部3の側の所定の再生位置へ移動し(ステップS52、図4の符号B参照)、新たなCD2−2をCD再生部3にセットさせる。そして、CD再生部3を制御し、TOC情報を読み取らせて入力し、内蔵メモリに記憶したあと、1曲目の先頭から再生を開始させる(ステップS53、S54)。
【0033】
この実施の形態によれば、第1トレイ2−1〜第Xトレイ2−Xの内、任意の或る1つの空の第iトレイ2−iが所定の収納位置(トレイクローズ位置。図4の符号C−i参照)に在る状態でCDを入れ忘れていたまま第iトレイ用のプレイキー8−2を押し、第iトレイ用の再生要求を与えると、コントロール部70Aは第iトレイ2−iにCDが有るか否かのチェックでCD無しとなるため、自動で第iトレイ2−iを所定の排出位置(トレイオープン位置)へ移動させ、空の第iトレイ2−1を排出させる。これにより、ユーザは直ぐにCDを入れ忘れていたことに気付くことが出来、無駄にCDの再生が始まるのを待たなくて済み、空の第iトレイ2−iに正しく所望CDを載せ、第iトレイ用のトレイオープン/クローズキー6−iを押すことで、所望CDの再生を速やかに開始させることができる。
また、第1トレイ2−1〜第Xトレイ2−Xの内、任意の或る1つの空の第iトレイ2−iが所定の排出位置(トレイオープン位置。図4の符号A−i参照)に在る状態でCDを入れ忘れたまま第iトレイ用のプレイキー8−2を押し、第iトレイ用の再生要求を与えたときも、コントロール部70Aは第iトレイ2−iを所定の収納位置(トレイクローズ位置)に移動させたあとの第iトレイ2−iにCDが有るか否かのチェックでCD無しとなるため、自動で第iトレイ2−iを所定の排出位置(トレイオープン位置)へ移動させ、空の第iトレイ2−1を排出させる。これにより、ユーザは直ぐにCDを入れ忘れていたことに気付くことが出来、無駄にCDの再生が始まるのを待たなくて済み、空の第iトレイ2−iに正しく所望CDを載せ、第iトレイ用のトレイオープン/クローズキー6−iを押すことで、所望CDの再生を速やかに開始させることができる。
【0034】
なお、上記した実施の形態では、図6のステップS56で第iトレイ用のトレイオープン/クローズキーが押されてトレイ閉操作がされるのを待つようにしたが、第iトレイ用のプレイキーが押されて再生要求が与えられるのを待つようにし、第i用のプレイキーが押されたらステップS57へ進むようにしても良い。或いは、第iトレイ用のトレイオープン/クローズキーか第iトレイ用のプレイキーのいずれかが押されるのを待つようにし、いずれかが押されたらステップS57へ進むようにしても良い。
【0036】
上記した実施の形態と変形例では、チェンジャ式CDプレーヤを例に挙げて説明したが、本発明は何らこれに限定されるものでなく、複数のMD(ミニディスク)を交換して再生可能なチェンジャ式MDプレーヤ、複数のカセットテープを交換して再生可能なチェンジャ式カセットテープレコーダなど、各々記録媒体を個別に収納できる収納手段を、所定の排出位置、所定の収納位置、所定の再生位置に移動可能とし、或る記録媒体の再生中に他の記録媒体を取り替えられるようにした各種の記録媒体再生装置に適用可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、各々、所定の排出位置、所定の収納位置、所定の再生位置に移動できる複数の収納手段を有する場合に、任意の或る1つの空の収納手段を対象とする再生要求が有ったとき、収納手段が一旦所定の排出位置まで排出されるので、ユーザは無駄に再生が始まるのを待たなくても、記録媒体が入っていなかったことが判り、排出された収納手段に直ぐに所望の記録媒体を入れて再生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を説明するためのシングルCDプレーヤの構成を示すブロック図である。
【図2】図1中のコントロール部の再生制御処理を示すフローチャートである。
【図3】図1中のコントロール部の再生制御処理を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の実施の形態に係るチェンジャ式CDプレーヤの構成を示すブロック図である。
【図5】図4中のコントロール部の再生制御処理を示すフローチャートである。
【図6】図4中のコントロール部の再生制御処理を示すフローチャートである。
【図7】図4中のコントロール部の再生制御処理を示すフローチャートである。
【図8】 従来のシングルCDプレーヤの構成を示すブロック図である。
【図9】 従来のチェンジャ式CDプレーヤの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、1−1〜1−X CD
2 トレイ
2−1〜2−X 第1トレイ〜第Xトレイ
3 CD再生部 4、4−1〜4−X トレイ移動部
5、50 操作部
6、6−1〜6−X トレイオープン/クローズキー
7A、70A コントロール部
8、8−1〜8−X プレイキー
10、10−1〜10−X ディスク検出部
Claims (2)
- 各々個別に記録媒体を収納可能な複数の収納手段と、記録媒体を再生する再生手段と、前記複数の収納手段について個別に、所定の排出位置から所定の収納位置へ移動したり、所定の収納位置から所定の排出位置へ移動する移動手段と、所定の収納位置に在る1または複数の収納手段の内、任意の1つに収納された記録媒体を再生手段にセットしたり、再生手段にセットされた記録媒体を元の収納位置に戻す交換手段と、前記複数の収納手段に対し個別に開閉操作をする開閉操作手段と、前記複数の収納手段の任意の1つを選択して開操作がされると、移動手段を制御し、選択された収納手段を所定の収納位置から所定の排出位置へ移動させ、前記複数の収納手段の任意の1つを選択して閉操作がされると、移動手段を制御し、選択された収納手段を所定の排出位置から所定の収納位置へ移動させ、前記複数の収納手段の内、所定の収納位置に在る任意の1つを再生対象とした再生要求が有ると、交換手段を制御して再生対象収納手段に収納された記録媒体を再生手段にセットさせたあと再生手段を制御し、記録媒体を再生させる制御手段と、を備えた記録媒体再生装置において、
収納手段別に、収納手段が所定の収納位置に在るときに記録媒体が収納されているか否かを検出する検出手段を設け、
制御手段は、所定の収納位置に在る任意の1つの収納手段を再生対象とした再生要求が有ると、検出手段により再生対象収納手段に記録媒体有りが検出されていれば、交換手段を制御して再生対象収納手段に収納された記録媒体を再生手段にセットさせたあと再生手段を制御し、記録媒体を再生させ、反対に、所定の収納位置に在る任意の1つの収納手段を再生対象とした再生要求が有ったとき、検出手段により再生対象収納手段に記録媒体無しが検出されていれば、移動手段を制御して、再生対象収納手段を一旦所定の排出位置まで移動させ、このあと再生対象収納手段の閉操作または再生対象収納手段の再生要求操作が有ると、移動手段を制御して、再生対象収納手段を所定の排出位置から所定の収納位置へ移動させ、検出手段が再生対象収納手段に記録媒体有りを検出すれば交換手段を制御して再生対象収納手段に収納された記録媒体を再生手段にセットさせたあと再生手段を制御し、記録媒体を再生させ、検出手段が再生対象収納手段に記録媒体無しを検出したままであれば、今回の再生要求を無視するようにしたこと、
を特徴とする記録媒体再生装置。 - 各々個別に記録媒体を収納可能な複数の収納手段と、記録媒体を再生する再生手段と、前記複数の収納手段について個別に、所定の排出位置から所定の収納位置へ移動したり、所定の収納位置から所定の排出位置へ移動する移動手段と、所定の収納位置に在る1または複数の収納手段の内、任意の1つに収納された記録媒体を再生手段にセットしたり、再生手段にセットされた記録媒体を元の収納位置に戻す交換手段と、前記複数の収納手段に対し個別に開閉操作をする開閉操作手段と、前記複数の収納手段の任意の1つを選択して開操作がされると、移動手段を制御し、選択された収納手段を所定の収納位置から所定の排出位置へ移動させ、前記複数の収納手段の任意の1つを選択して閉操作がされると、移動手段を制御し、選択された収納手段を所定の排出位置から所定の収納位置へ移動させ、前記複数の収納手段の内、所定の排出位置に在る任意の1つを再生対象とした再生要求が有ると、まず移動手段を制御して所定の収納位置に移動し、続いて、交換手段を制御して再生対象収納手段に収納された記録媒体を再生手段にセットさせたあと再生手段を制御し、記録媒体を再生させる制御手段と、を備えた記録媒体再生装置において、
収納手段別に、収納手段が所定の収納位置に在るときに記録媒体が収納されているか否かを検出する検出手段を設け、
制御手段は、所定の排出位置に在る任意の1つの収納手段を再生対象とした再生要求が有ると、移動手段を制御して再生対象収納手段を一旦所定の収納位置に移動させ、ここで検出手段により記録媒体有りが検出されていれば、交換手段を制御して再生対象収納手段に収納された記録媒体を再生手段にセットさせたあと再生手段を制御し、記録媒体を再生させ、反対に、所定の排出位置に在る任意の1つの収納手段を再生対象とした再生要求が有り、移動手段を制御して再生対象収納手段を一旦所定の収納位置に移動させたとき、検出手段により再生対象収納手段に記録媒体無しが検出されていれば、移動手段を制御して、再生対象収納手段を一旦所定の排出位置まで排出させ、そのあと再生対象収納手段の閉操作または再生対象収納手段の再生要求操作が有ると、移動手段を制御して、再生対象収納手段を所定の排出位置から所定の収納位置へ移動させ、検出手段が再生対象収納手段に記録媒体有りを検出すれば交換手段を制御して再生対象収納手段に収納された記録媒体を再生手段にセットさせたあと再生手段を制御し、記録媒体を再生させ、検出手段が再生対象収納手段に記録媒体無しを検出したままであれば、今回の再生要求を無視するようにしたこと、
を特徴とする記録媒体再生装置。
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