JP3704098B2 - 背負鞄 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、鞄に関するもので、特に交通事故防止のために、反射材・蓄光剤を付設した背負鞄に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、反射材や蓄光剤の性能が顕著に向上し、夜間の歩行時に、車両の運転手に歩行者の存在を確実に確認させるのに充分となり、この種、反射材や蓄光剤を鞄に取り付ける試みが種々提案されている。
【0003】
これらの試みは、交通事故防止に確実な効果を有することから、多くの支持を受けており、学生鞄、特にランドセルにおいては多くの学校で、この種、反射材や蓄光剤を付設した鞄が採用されるようになってきている。しかし、従来のこの種、反射材や蓄光剤は、一般的に所定幅のテープ状のものが提供され、これらを所定の長さに切断して鞄に縫着するようになしてあるため、目立って交通事故の防止には役立つも、体裁が悪くなるという問題点が、特に、児童や学生等の若い使用者より指摘されている。
【0004】
また、従来のこの種の反射材や蓄光剤を取り付けた鞄は、上記反射材や蓄光剤のテープを縫着する手数が別途必要となるので、その分製造コストが嵩むという問題点を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、普段はあまり目立たず、暗闇や自動車のライト等が照射されると光って目立つようになし、さらには、製造工程は従来と同じ工程数で済む背負鞄を提供することを課題としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本発明は、蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとをよりあわせて螺旋状に交互に並ぶように芯材1を形成し、この芯材1を可撓性を有し湾曲可能ミシン縫合可能な透明合成樹脂材よりなる断面円形の玉縁部2aで被包し、この玉縁部2aには断面の略接線方向に向けて縫代部2bを延設して線状に玉縁体2を形成し、前面部11と後面部12と底面部13と両側面14a,14bとで上部開口を有した鞄本体10を構成し、該前面部11と後面部12と底面部13とは一体の生地材をU字状に折り曲げて形成し、上記両側面14a,14bは左右両辺と底辺とを一定幅縫代部18として外側に折り曲げ、この縫代部18に上記前面部11と後面部12と底面部13との両側辺縁部を接合して、該前面部11と後面部12と底面部13とに両側面14a,14bを縫着し、さらに、上記鞄本体10には、後面部12より延設されて上部開口の上を通って自由端側が前面部11の外側にまで達する被せ蓋20を設けると共に、該鞄本体10には一対の背負帯30,30を取り付け、上記被せ蓋20にはその縁部に、略U字状に折り曲げた縁取り生地21で縁取りし、該縁取り生地21と被せ蓋20の外面との間に、前記玉縁体2の縫代部2bを差し込んで、玉縁部2aを該縁取り生地21の内周側に露出させて、該玉縁体2を該縁取り生地21と共に被せ蓋20に縫着し、また、上記縫代部18と、前面部11、後面部12、底面部13との接合部の間に、前記玉縁体2の縫代部2bを差し込んで、玉縁部2aを鞄本体10の外方に露出させ、この玉縁体2を、前記前面部11と後面部12と底面部13とに両側面14a,14bを縫着する際に共に縫着し、さらに前記両背負帯30,30の内面側には、夫々該背負帯30より幅の広いクッション帯材31をその両側が背負帯30の両側に突出するようにして縫着し、該背負帯30とクッション帯材31との間に、前記玉縁体2の縫代部2bを差し込んで、玉縁部2aを該背負帯30の外側に突出させ、該背負帯30の両側辺に沿ってクッション帯材31を縫合する際に該玉縁体2を共に縫着してなる技術的手段を講じたものである。
【0007】
それ故、本発明の鞄は、鞄の各構成部材を接合する接合部材の接合部位に沿って、断面略円形の玉縁体2が線条に露出し、背負鞄の構成部材の接合線や接合木端面が該玉縁体2で覆い隠されて体裁を向上する作用を呈する。
【0008】
また、上記玉縁体2は、芯材1として、蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとを収納しているので、明るい場所から暗い場所に移ると、蓄光剤が光り、また、自動車のライト等の光が当たると反射して光り、歩行者が存在することを目立たせる作用を呈する。
【0009】
さらに、この玉縁体2の取り付けは、鞄の各構成部材を接合する際に共に行えばよいので、製造工程は増加しない作用を呈するものである。
【0010】
【0011】
本発明は、上記作用に加え、蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとをよりあわせて芯材1を形成したので、蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとが交互に螺条になるので、必ずこの蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとが目視できるようになる作用を呈する。
【0012】
そして、本発明は、被せ蓋20に玉縁体2を取り付けるに際して、玉縁部2aをその縁取り生地21の内周側に露出させて、該縁取り生地21と共に被せ蓋20に縫着してなるので、被せ蓋20の外周に沿って、蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとが交互に螺旋状に現れる作用を呈する。なお、通常、鞄を携行する際は、この被せ蓋20は使用者の体の外側に向けて使用されると、この被せ蓋は輪郭形状が大きいので、蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとの囲む大きさも大きくとれ、遠くからも確認できるようになる作用をも呈するものである。
【0013】
【0014】
上記作用に加え、鞄本体10の両側面14a,14bを玉縁体2で縁取りした状態となり、この鞄の側方は、車両の運転者に遠くからも確認できるようになる作用を呈するものである。
【0015】
【0016】
上記作用に加えて、使用者の体の前側に位置させて使用する背負帯30の両側に上記玉縁体2が位置するので、前方側より歩行者の存在を確認し易くする作用を呈する。
【0017】
【0018】
本発明の背負鞄は、上記作用に加え、使用者の後方からは被せ蓋20に設けた玉縁体2が、使用者の側方からは側面14a,14bの外周部の玉縁体2が、使用者の前方からは背負帯30の両側の玉縁体2が、すなわち、使用者の全方向から歩行者の存在を目立たせる作用を呈するものである。
【0019】
【実施例】
次に、本発明の第1の実施例を添付図面を参照して詳細に説明する。図示実施例は、本発明を背負式鞄の一例であるランドセルで実施したものであるが、その他の方式の鞄でもよいのは無論である。図示ランドセルは、前面部11と後面部12と底面部13と両側面14a,14bとで上部開口を有した鞄本体10を構成し、この鞄本体10には、後面部12より延設され、鞄本体10の上部開口の上方を通って、その自由端側が前面部11の外側にまで達する被せ蓋20を設けてある。
【0020】
上記前面部11と後面部12と底面部13とは一体の生地材をU字状に折り曲げて形成し、底面13には図では必ずしも明記していない補強板を、後面部12は同じく図では必ずしも明記していないクッション材を配している。そして、上記両側面14a,14bは左右両辺と底辺とを一定幅縫代部18(図6参照)として外側に折り曲げ、この縫代部18に上記前面部11と後面部12と底面部13の両側辺部を接合・縫着して上部開口を有した鞄本体10を構成してある。なお、前面部11には前段と称されるポケット部15が取り付けられている。
【0021】
上記被せ蓋20は、後面部12の上端を延設して一体形成してもよいが、本実施例では後面部12の上端より多少下方に下がった部位に、該被せ蓋20の基端部を縫着して取り付けてある。なお、この被せ蓋20の縫着部には取付補強生地34が重ねられ、該被せ蓋20の基端部と共に、後記する背負帯30、30の一端を、該取付補強生地34と後面部12との間に挟持固定するようになしてある。さらに、この取付補強生地34と後面部12との間には提げ手33も下端が差し込まれて共に縫着してある。
【0022】
上記被せ蓋20の自由端は、前面部11の外方(本実施例ではポケット部15の外方)に達するようになしてある。なお、前面部11(ポケット部15)には係止具本体16が固定され、被せ蓋20の先端にはこの係止具本体16に着脱可能に係止される係止片17が鋲4,4等で取り付けられている。なお、上記鞄本体10の上辺近くには鳩目金具6,6,6・・・が設けられ、この鳩目金具6,6,6・・・を通して緊締紐5が通され、この緊締紐5の両端は前面部11の前方に配した固定位置変更可能な紐通具7に共に通して、該緊締紐5で鞄本体10の上部開口の開口率を変更できるようにしてある。
【0023】
鞄本体10には一対の背負帯30,30を取り付けてある。該背負帯30,30は、前記したように、上端を後面部12の上部中央に固定した一対の背負帯本体30a,30aと、一端を底面部13に固定した一対の背負帯副体30b,30bと、この両者を連結位置調整可能に連結するバックル32,32とで構成されている。なお、この背負帯本体30a,30aと背負帯副体30b,30bとは化学繊維の比較的太い糸で織った強靱な帯体が使用されている。
【0024】
なお、上記背負帯本体30a,30aを強靱な材質で構成すると、使用時に荷重によって違和感が生ずるので、両背負帯30,30の内面側(特に、使用時、肩に適合する背負帯本体30a,30aの上部の内側)には、夫々該背負帯30より幅の広いクッション帯材31をその両側が背負帯30の両側に突出するようにして縫着してある。このクッション帯材31は、図7に最も明らかに示すように、伸縮性に富んだ被包生地31aで、発泡合成樹脂材等からなるクッション材31bを被包して構成してある。
【0025】
そして、本発明は、先ず、蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとで芯材1を形成し、この芯材1を透明合成樹脂材よりなる断面円形の玉縁部2aで被包し、この玉縁部2aには断面の略接線方向に向けて縫代部2bを延設して玉縁体2を形成してある。該蓄光剤と反射材とは、従来公知なものが使用でき、これらを糸に含有又は付着させればよい。そして、この蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとで構成される芯材1は、透明合成樹脂の筒体内に挿通(遊挿)するか、図示実施例のように、透明合成樹脂材よりなる断面円形の玉縁部2a内に埋入させる。なお、この透明合成樹脂材は可撓性を有して湾曲可能なものが使用され、かつ、ミシン(工業用ミシン)で縫合可能なものが使用される。
【0026】
上記玉縁部2aには、断面の略接線方向に向けて縫代部2bを延設して玉縁体2を構成するもので、該玉縁体2は、玉縁部2aと所定の幅の縫代部2bとで、図4に最も明らかに示すように、断面略P字状に形成してある。なお、本発明では、上記縫代部2bを正確な接線方向に向けて突出し、図5及び図7に示すように、縫代部2bの接する面の上に玉縁部2aも接するようになすのが望ましいが、図6のように、この玉縁部2aが端部より突出する場合は、正確な接線方向となす必要性は必ずしもなく、玉縁部2aの中心を通る遠心方向等に該縫代部2bを突設してもよいものである。
【0027】
本発明は、鞄の各構成部材を接合する接合部材の間に、上記玉縁体2の縫代部2bを差し込んで、玉縁部2aを鞄の外面側に露出させて、該玉縁体2を各鞄構成部材間に取り付けてなる。すなわち、前記した玉縁体2の断面P字状の足部に適合する縫代部2bを鞄の各構成部材の接合部に差し込み、玉縁部2aは鞄の外方に露出し、該縫代部2bは接合部を接合する際に、共に縫着する等して鞄に取り付けてある。なお、この鞄の各構成部材としては、前記した前面部11、後面部12、底面部13、両側面14a,14b、被せ蓋20等の各接合を始め、これらに附属する附属部材との接合部等を選定すればよい。
【0028】
従って、本発明は、従来の鞄に線状の玉縁体2が追加されるのみであるので、通常時はあまり目立たず、蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとが鞄の接合部に沿って、該接合部を覆い隠すように配されてなるので、かえって鞄全体の体裁を向上できる鞄を提供できるものである。
【0029】
そして、上記玉縁体2は、明るい部屋から夜間暗い屋外に外出するようなときは、蓄光剤を有した糸1aがみずから光って歩行者の存在を強調し、また自動車のライト等の光が照射されると、反射材を有した糸1bが光りを反射して歩行者の存在を強調できる鞄を提供できる。
【0030】
次に、本発明の第2の実施例について説明する。本発明は、蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとをよりあわせて芯材1を形成し、この芯材1を透明合成樹脂材よりなる断面円形の玉縁部2aで被包し、この玉縁部2aには断面の略接線方向に向けて縫代部2bを延設して玉縁体2を形成してある。すなわち、本発明では、蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとをよりあわせて芯材1としている。
【0031】
蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとを単に透明合成樹脂材よりなる断面円形の玉縁部2aで被包すると、見る場所等で蓄光剤を有した糸1aと反射材を有した糸1bとのいずれか一方が隠れて見えない場合がある。このように、一方が隠れてしまうと、蓄光剤を有した糸1aと反射材を有した糸1bとの双方を使用した効果がなくなってしまうので、本発明では蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとをよりあわせて芯材1を形成し、両者が螺旋状に交互に並ぶようになして、必ずこの両者が目視できるようになしてある。
【0032】
前面部11と後面部12と底面部13と両側面14a,14bとで上部開口を有した鞄本体10を構成し、この鞄本体10には、後面部12より延設されて上部開口の上を通って自由端側が前面部11の外側にまで達する被せ蓋20を設けてある。なお、この鞄本体10及び被せ蓋20の構成は、従来と同じであるので、従来公知な被せ蓋式の鞄を利用すればよい。
【0033】
そして、上記被せ蓋20は、その縁部に略U字状に折り曲げた縁取り生地21で縁取りし、該縁取り生地21と被せ蓋20の外面との間に、前記玉縁体2の縫代部2bを差し込んで、玉縁部2aを該縁取り生地21の内周側に露出させて、該玉縁体2を該縁取り生地21と共に被せ蓋20に縫着してある。この被せ蓋20の縁部を、縁取り生地21で縁取りすることは従来も行われていたものであるが、本発明では被せ蓋20は該縁取り生地21で縁取りされると共に、この縁取り生地21の内周部位には玉縁体2の玉縁部2aが位置して、二重に縁取りされることになる。
【0034】
従って、本発明は、前記効果に加えて、蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとが交互に螺旋状となってその両者が必ず目視でき、被せ蓋20のほぼ外周に玉縁部2aを沿わせてなるので、該玉縁部2aは大きな部位を囲む輪郭形状となって、遠くかも確認しやすい鞄を提供できるものである。
【0035】
次に、本発明の第3の実施例について説明する。本発明は、蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとをよりあわせて芯材1を形成し、この芯材1を透明合成樹脂材よりなる断面円形の玉縁部2aで被包し、この玉縁部2aには断面の略接線方向に向けて縫代部2bを延設して玉縁体2を形成してあるのは前記弟2実施例と同じである。
【0036】
そして、前面部11と後面部12と底面部13と両側面14a,14bとで上部開口を有した鞄本体10を構成し、該前面部11と後面部12と底面部13とは一体の生地材をU字状に折り曲げて形成し、上記両側面14a,14bは左右両辺と底辺とを一定幅縫代部18として外側に折り曲げ、この縫代部18に上記前面部11と後面部12と底面部13との両側辺縁部を接合して、該前面部11と後面部12と底面部13とに両側面14a,14bを縫着し、上記縫代部18と、前面部11、後面部12、底面部13との接合部の間に、前記玉縁体2の縫代部2bを差し込んで、玉縁部2aを鞄本体10の外方に露出させ、この玉縁体2を、前記前面部11と後面部12と底面部13とに両側面14a,14bを縫着する際に共に縫着してなるものである。
【0037】
前記弟2実施例のような被せ蓋式の鞄には、リュックサックやランドセル等の背負鞄、手提げ鞄やショルダー鞄等が有り、この背負鞄の被せ蓋に玉縁体2を設けると、後方からの車両に効果があり、手提げ鞄では一側方からの車両に効果がある。しかし、前記弟2実施例の構成の鞄では、背負鞄では側方、手提げ鞄では後方の車両からは、該玉縁体2が見えないので効果がない。そこで、本発明は鞄本体10の側面部に、該玉縁体2を配設したものである。
【0038】
そこで、本発明では、前面部11と後面部12と底面部13と両側面14a,14bとで上部開口を有した鞄本体10を構成し、該前面部11と後面部12と底面部13とは一体の生地材をU字状に折り曲げて形成し、上記両側面14a,14bは左右両辺と底辺とを一定幅縫代部18として外側に折り曲げ、この縫代部18に上記前面部11と後面部12と底面部13との両側辺縁部を接合して、該前面部11と後面部12と底面部13とに両側面14a,14bを縫着してある。該前面部11と後面部12と底面部13とを一体の生地材をU字状に折り曲げて形成することで、これらを別個に縫製するのに比べて、部品点数及び縫合箇所が減り、容易に製造できるようになる。そして、両側面14a,14bは左右両辺と底辺とを一定幅縫代部18として外側に折り曲げ、この一定幅縫代部18に上記前面部11と後面部12と底面部13との両側辺縁部を接合することで、鞄本体10の両側面に略U字状の接合部が形成されることになる。
【0039】
従って、上記略U字状の接合部に、玉縁体2を共に縫着すれば、通常の使用状態で背負鞄での使用者の両側方、手提げ鞄等での使用者の前後方向から、該玉縁体2が目視できるようになるものである。
【0040】
次に、本発明の第4の実施例について説明する。本発明は、蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとをよりあわせて芯材1を形成し、この芯材1を透明合成樹脂材よりなる断面円形の玉縁部2aで被包し、この玉縁部2aには断面の略接線方向に向けて縫代部2bを延設して玉縁体2を形成してなるのは、前記弟2実施例及び第3実施例と同じ構成である。
【0041】
そして、本発明は、鞄本体10に一対の背負帯30,30を取り付け、この両背負帯30,30の内面側には、夫々該背負帯30より幅の広いクッション帯材31を、その両側が背負帯30の両側に突出するようにして縫着し、該背負帯30とクッション帯材31との間に、前記玉縁体2の縫代部2bを差し込んで、玉縁部2aを該背負帯30の外側に突出させ、該背負帯30の両側辺に沿ってクッション帯材31を縫合する際に該玉縁体2を共に縫着してある。すなわち、本発明は、玉縁体2を背負鞄の使用者の前方から目視できるようになしたもので、背負鞄で使用者の前から見える鞄の部位は背負帯30,30のみであるので、この部位に玉縁体2を取り付けたものである。
【0042】
背負帯30,30には、全荷重が加わるので、最も破損しやすい場所である。従って、この部位に付属品を取り付ける場合は耐久性の向上に充分配慮する必要性がある。そこで、本発明は、強靱な材質で製造した背負帯30の下に、前記縫代部2bを差し込み、該縫代部2bを背負帯30で被覆・保護し、玉縁部2aは背負帯30の横でクッション帯材31の上に位置させることで、この玉縁部2aに直接大きな外力が加わりにくくし、さらには、大きな外力が加わった際はクッション帯材31での緩衝作用で破損を防止するようになしたものである。
【0043】
次に、本発明の第5の実施例について説明する。本発明は、蓄光剤を有した糸1aと、反射材を有した糸1bとをよりあわせて芯材1を形成し、この芯材1を透明合成樹脂材よりなる断面円形の玉縁部2aで被包し、この玉縁部2aには断面の略接線方向に向けて縫代部2bを延設して玉縁体2を形成してあるのは、前記第2実施例乃至第4実施例と同じ構成である。
【0044】
そして、前面部11と後面部12と底面部13と両側面14a,14bとで上部開口を有した鞄本体10を構成し、該前面部11と後面部12と底面部13とは一体の生地材をU字状に折り曲げて形成し、上記両側面14a,14bは左右両辺と底辺とを一定幅縫代部18として外側に折り曲げ、この縫代部18に上記前面部11と後面部12と底面部13との両側辺縁部を接合して、該前面部11と後面部12と底面部13とに両側面14a,14bを縫着し、さらに、上記鞄本体10には、後面部12より延設され、上部開口の上を通って自由端側が前面部11の外側にまで達する被せ蓋20を設けると共に、該鞄本体10には一対の背負帯30,30を取り付けてある。すなわち、本発明は、ランドセルに代表される背負鞄に限定しているものである。
【0045】
そして、上記被せ蓋20にはその縁部に、略U字状に折り曲げた縁取り生地21で縁取りし、該縁取り生地21と被せ蓋20の外面との間に、前記玉縁体2の縫代部2bを差し込んで、玉縁部2aを該縁取り生地21の内周側に露出させて、該玉縁体2を該縁取り生地21と共に被せ蓋20に縫着してなるのは、前記第2実施例と同じ構成である。
【0046】
また、上記縫代部2bと、前面部11、後面部12、底面部13との接合部の間に、前記玉縁体2の縫代部2bを差し込んで、玉縁部2aを鞄本体10の外方に露出させ、この玉縁体2を、前記前面部11と後面部12と底面部13とに両側面14a,14bを縫着する際に共に縫着してなるのは、前記第3実施例と同じ構成である。
【0047】
さらに前記両背負帯30,30の内面側には、夫々該背負帯30より幅の広いクッション帯材31をその両側が背負帯30の両側に突出するようにして縫着し、該背負帯30とクッション帯材31との間に、前記玉縁体2の縫代部2bを差し込んで、玉縁部2aを該背負帯30の外側に突出させ、該背負帯30の両側辺に沿ってクッション帯材31を縫合する際に該玉縁体2を共に縫着してなるのは、前記第4実施例と同じ構成である。
【0048】
すなわち、本発明は、鞄をランドセルに代表される背負鞄に限定するもので、前記第2実施例乃至第4実施例の全ての作用と効果とを有するようになしたもので、使用者が通常の使用状態で、その前後・左右いずれからでも玉縁部2aが目視できるようにし、これらが光ったり、光りを反射して交通事故から使用者を守ることのできる背負鞄を提供できるものである。
【0049】
なお、図中、3は指掛け舌片部、8aは光りを反射する反射テープ、8は学校の徽章を入れる徽章収納部、9aは名札収納部、9はサイドポケット、Sは縫い糸を示す。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、蓄光剤は光りを蓄積し、暗い場所では蛍光を発して暗闇に本発明の鞄を持った人がいることを知らしめ、また、自動車等のライトが当たるとその光りを反射して同じく、本発明の鞄を持った人がいることを知らしめることのできる背負鞄を提供できるものである。
【0051】
また、本発明は、鞄の構成部材の接合部に玉縁体2を取り付けるようになしてあるので、接合線が該玉縁体2で覆い隠され、目立つというより体裁を向上できる効果を有し、さらに、該玉縁体2が必要となるも、鞄はこの玉縁体を所定の場所に組み込むのみで、製造工程が特に増えるものではなく、別途反射テープ等を縫着する方法に比較しても安価に製造できる効果をも有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】 背面図である。
【図3】 左側面図である。
【図4】 本発明に使用する玉縁体の部分拡大斜視図である。
【図5】 「図1」のA−A線部拡大断面図である。
【図6】 「図3」のC−C線部拡大断面図である。
【図7】 「図2」のB−B線部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 芯材
1a 蓄光剤を有した糸
1b 反射材を有した糸
2 玉縁体
2a 玉縁部
2b 縫代部
10 鞄本体
11 前面部
12 後面部
13 底面部
14a 側面
14b 側面
18 一定幅縫代部
20 被せ蓋
21 縁取り生地
30 背負帯
31 クッション帯材
Claims (1)
- 蓄光剤を有した糸(1a)と、反射材を有した糸(1b)とをよりあわせて螺旋状に交互に並ぶように芯材(1)を形成し、この芯材(1)を可撓性を有し湾曲可能でミシン縫合可能な透明合成樹脂材よりなる断面円形の玉縁部(2a)で被包し、この玉縁部(2a)には断面の略接線方向に向けて縫代部(2b)を延設して線状の玉縁体(2)を形成し、
前面部(11)と後面部(12)と底面部(13)と両側面(14a,14b)とで上部開口を有した鞄本体(10)を構成し、該前面部(11)と後面部(12)と底面部(13)とは一体の生地材をU字状に折り曲げて形成し、上記両側面(14a,14b)は左右両辺と底辺とを一定幅縫代部(18)として外側に折り曲げ、この縫代部(18)に上記前面部(11)と後面部(12)と底面部(13)との両側辺縁部を接合して、該前面部(11)と後面部(12)と底面部(13)とに両側面(14a,14b)を縫着し、さらに、上記鞄本体(10)には、後面部(12)より延設されて上部開口の上を通って自由端側が前面部(11)の外側にまで達する被せ蓋(20)を設けると共に、該鞄本体(10)には一対の背負帯(30,30)を取り付け、
上記被せ蓋(20)にはその縁部に、略U字状に折り曲げた縁取り生地(21)で縁取りし、該縁取り生地(21)と被せ蓋(20)の外面との間に、前記玉縁体(2)の縫代部(2b)を差し込んで、玉縁部(2a)を該縁取り生地(21)の内周側に露出させて、該玉縁体(2)を該縁取り生地(21)と共に被せ蓋(20)に縫着し、
また、上記縫代部(18)と、前面部(11)、後面部(12)、底面部(13)との接合部の間に、前記玉縁体(2)の縫代部(2b)を差し込んで、玉縁部(2a)を鞄本体(10)の外方に露出させ、この玉縁体(2)を、前記前面部(11)と後面部(12)と底面部(13)とに両側面(14a,14b)を縫着する際に共に縫着し、
さらに前記両背負帯(30,30)の内面側には、夫々該背負帯(30)より幅の広いクッション帯材(31)をその両側が背負帯(30)の両側に突出するようにして縫着し、該背負帯(30)とクッション帯材(31)との間に、前記玉縁体(2)の縫代部(2b)を差し込んで、玉縁部(2a)を該背負帯(30)の外側に突出させ、該背負帯(30)の両側辺に沿ってクッション帯材(31)を縫合する際に該玉縁体(2)を共に縫着してなる背負鞄。
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