JP3703611B2 - 法面緑化保護工用客土の収納方法及びその客土の収納装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は法面緑化保護工用客土の収納方法及びその客土の収納装置に関するもので、凹凸や起伏が激しい地山法面に客土を馴染ませて施工することによって播種工や植栽工の確実な根活着を実現して緑化効率を上げることを目的とする。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、先に法面緑化保護工用客土の収納装置(登録第2534473号)を提供した。この登録実用新案は、格子枠で複数のマス目を有するコンクリ−ト法枠工において、保護ネット枠を設け、当該保護ネット枠をマス目の内側下辺に沿って横方向に渡して固定し、その保護ネット枠内に複数の客土袋を収容する構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の登録実用新案にあっては、横長の保護ネット枠内に複数の
客土袋を横に並べて収容するために、法面に凹凸があり、しかもその凹凸が激しい場合は、法面と客土袋との間に空隙が生じ、且つ法面の凹凸が激しい場合はその空隙の度合いも大きい。これによって、客土に植栽した草木も播種した発芽植物の根活着が阻害されて生育が不良になっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記従来の法面緑化保護工の改良を図るものである。本発明の第1は、法面緑化保護工用客土の収納方法において、地山の凹凸を有する表土面に沿って施工した法枠工における横梁の上辺に沿ってリブネット体を渡架し、且つ固定して横長収容部を形成し、前記横長収容部の外面にモルタル吹付工を行い、且つ当該横長収容部内に客土の吹付工又は手作業で客土詰めを行うものである。
本発明の第2は、法面緑化保護工用客土の収納方法において、凹凸を有するコンクリ−ト又はモルタル吹付法面に沿って施工した法枠工における横梁の上辺に沿ってリブネット体を渡架し、且つ固定して横長収容部を形成し、前記横長収容部の内面に沿って吸水性の安全マットを収納し、その安全マット内に客土の吹付工又は手作業で客土詰めを行うものである。
本発明の第3は、法面緑化保護工用客土の収納装置において、凹凸を有するコンクリ−ト又はモルタル吹付法面に沿って施工した法枠工における横梁の上辺に沿ってリブネット体を渡架し、且つ固定して横長収容部を形成し、前記横長収容部の内面に沿って吸水性の安全マットを収納し、その安全マット内に客土の吹付工又は手作業で客土詰めを行うものである。
本発明の第4は、法面緑化保護工用客土の収納装置において、地山の凹凸を有する表土面に沿って法枠工を施工し、その法枠工の横梁の上辺に沿ってリブネット体を渡架し、且つアンカ−で固定して横長収容部を形成し、前記リブネット体の外面にモルタル吹付によるモルタル層を形成し、且つ当該横長収容部内に客土を詰めるようにしたものである。
本発明の第5は法面緑化保護工用客土の収納装置において、凹凸を有するコンクリ−ト又はモルタル吹付法面に沿って施工した法枠工における横梁の上辺に沿ってリブネット体を渡架し、且つ固定して横長収容部を形成し、前記横長収容部の内面に沿って吸水性の安全マットを収納し、その安全マット内に客土の吹付工又は手作業で客土詰めを行うものである。
本発明の第6は法面緑化保護工用客土の収納装置において、凹凸を有するコンクリ−ト又はモルタル吹付法面に沿って法枠工を施工し、その法枠工の横梁の上辺に沿ってリブネット体を渡架し、且つアンカ−で固定して横長収容部を形成し、前記横長収容部の内面に沿って吸水性の安全マットを収納し、その安全マット内に客土を詰めると共に、前記の横長収容部に客土を詰める前若しくは客土を詰めた後に当該収納部の外面にモルタル吹付によるモルタル層を形成し、且つ当該横長収容部内客土を詰めるようにしたものである。
【0005】
【実施例】
図において、1は地山であり、その凹凸を有する表土面1′或いはコンクリ−ト又はモルタル吹付法面2が施工されている。3はその凹凸の表土面又は法面に施工されている法枠工であり、縦横の格子体が築造されている。
4は格子構造の法枠工の横梁、5はその横梁4の上辺41 に沿って渡架して配置したリブネット体であり、山形鋼で枠体を成形し、その枠内に金属網体を張設して成るものである。6はリブネット体5を横梁4に固定するためのボルト形のアンカ−、6′は長釘状のピン形のアンカ−であり、リブネット体5を所定の間隔Wを保持して地山1側に打ち込んで固定してある。
7は法枠工の横梁4の上辺41 に沿ってリブネット体5を渡架して形成した横長収容部である。8はその収納部内面に沿って収納した吸水性の安全マットであり、その上辺は延長して翼辺81 ・81 を形成し、これを折り畳むことによって蓋の機能を果たす役割を成している。9は前記の収納部7に詰めた客土である。その客土の収納手段は、モルタル吹付機械によって客土を吹き付けるか、またはクレ−ンのバケットで客土を詰めるか、手作業で詰めるかその場所的条件によって選択する。
10は横長収容部7の外面に形成したモルタル層であり、通常はモルタル吹付機械によってノズル吹付けを行う。その吹付手順は、当該横長収容部内に安全マットを設けない場合は客土9を詰めた後に行うが、あらかじめ横長収容部内面に遮蔽物を当てがっておき、モルタル吹付けを行った後に遮蔽物を取除いてから客土9を詰めることもできる。
また、横長収納部7の内面に沿って安全マット8を収納した横長収納部7の外面にモルタルの吹付けを行う場合は、客土9を詰める前か若しくは客土9を詰めた後の何れかをその工事現場の施工条件に合わせて選択をする。
【0006】
【具体的な工程例】
次に本発明の実施例に基づく具体的な施工例を説明する。
(1)「具体的な施工例(その1)」
上記の実施例に基づく具体的な施工例は次の通りである。すなわち、地山1の凹凸を有する表土面1′(図2)或いはコンクリ−ト又はモルタル吹付法面2(図3)にコンクリ−ト法枠工3によって縦横の格子体を築造し、その横梁4の上辺41 に沿ってリブネット体5を渡架し、ボルト形アンカ−6で当該リブネット体を横梁4に固定すると共に、長釘状のアンカ−ピン6′をリブネット体上辺部付近において、表面網目から挿通し、且つ所定間隔Wを保持して地山1側に打ち込んで客土の収容部7を形成し、前記横長収容部内に客土9をモルタル吹付機械で吹付工を行い又は手作業等で詰め込んだ後、横長収納部7を成形するリブネット5の枠体内における外面にモルタル吹付機械による吹付工を行ってモルタル層10を成形し、且つ横長収納部7の下部に水抜きパイプ11を設け、前記の客土部に草本類の植栽又は播種工による発芽活着を施す。
【0007】
(2)「具体的な施工例(その2)」
地山1の表土面1′(図4)或いはコンクリ−ト又はモルタル吹付法面2(図5)にコンクリ−ト法枠工によって縦横の格子体を築造し、その横梁4の上辺41 に沿ってリブネット体5を渡架し、ボルト形アンカ−6で当該リブネット体を横梁4に固定すると共に、長釘状のアンカ−ピン6′をリブネット体上辺部を挿通し、且つ所定間隔Wを保持して地山1側に打ち込んで客土収容部7を形成し、前記横長収容部の内面に沿って吸水性の安全マット8を収納し、その安全マット内に客土9をモルタル吹付機械で吹付工を行い又は手作業等で客土を詰め込む。前記の客土を詰め込む前か又は詰め込んだ後にリブネット体5の枠体内における外面にモルタル吹付機械による吹付工を行ってモルタル吹付層10を成形する。そして、その客土部に草本類の植栽又は播種工による発芽活着を施す。
【0008】
【発明の効果】
本発明は上記の構成であるから、地山の表土面又はモルタル吹付法面に凹凸があり、しかもその凹凸が激しい場合にあっても、収容部に詰めた客土は、直接表土面やコンクリ−ト又はモルタル吹付法面に馴染むから客土と法面との間に空隙が生じることがなく植栽の根活着や播種類による発芽根活着が確実になる。
また、リブネット体の外面にモルタル層を成形したことにより、横長収納部に詰めた客土がリブネット体の網目から零れ落ちることがない。
そして、収納部の内面に安全マットを収納したものにあっては、その安全マット内部に詰めた客土の重量でデコボコした表土面やモルタル吹付法面に沿って馴染むから、その客土と表土面又は客土と法面との間に空隙が生じることがなく植栽の根活着や播種類による発芽根活着が確実になる。
さらに本発明にあっては、客土を袋体等の入れ物に入れて吊り上げ載置するためのクレ−ンを搬入設置ができない現場にあっても、客土吹付け工によって確実に客土による緑化工事を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 格子形コンクリ−ト法枠工の法面に本発明装置を施工した斜視図である。
【図2】 本発明に係る法面緑化保護工用客土の収納装置の第1実施例の斜視図である。
【図3】 本発明に係る法面緑化保護工用客土の収納装置の第2実施例の斜視図である。
【図4】 本発明に係る法面緑化保護工用客土の収納装置の第3実施例の斜視図である。
【図5】 本発明に係る法面緑化保護工用客土の収納装置の第4実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1 地山
1′地山の表土面
2 コンクリ−ト又はモルタル法面
3 法枠工
4 横梁
5 リブネット体
6 アンカ−
6′アンカ−
7 横長収容部
8 安全マット
9 客土
Claims (6)
- 地山の凹凸を有する表土面に沿って施工した法枠工における横梁の上辺に沿ってリブネット体を渡架し、且つ固定して横長収容部を形成し、前記横長収容部の外面にモルタル吹付工を行い、且つ当該横長収容部内に客土の吹付工又は手作業で客土詰めを行うことを特徴とする法面緑化保護工用客土の収納方法。
- 凹凸を有するコンクリ−ト又はモルタル吹付法面に沿って施工した法枠工における横梁の上辺に沿ってリブネット体を渡架し、且つ固定して横長収容部を形成し、前記横長収容部の内面に沿って吸水性の安全マットを収納し、その安全マット内の客土の吹付工又は手作業で客土詰めを行うことを特徴とする法面緑化保護工用客土の収納方法。
- 凹凸を有するコンクリ−ト又はモルタル吹付法面に沿って施工した法枠工における横梁の上辺に沿ってリブネット体を渡架し、且つ固定して横長収容部を形成し、前記横長収容部の内面に沿って吸水性の安全マットを収納し、その安全マット内の客土の吹付工又は手作業で客土詰めを行い、且つ横長収納部の外面にモルタル吹付工によってモルタル層を成形することを特徴とする法面緑化保護工用客土の収納方法。
- 地山(1)の凹凸を有する表土面(1′)に沿って法枠工(2)を施工し、その法枠工の横梁(4)の上辺に沿ってリブネット体(5)を渡架し、且つアンカ−(6)・(6′)で固定して横長収容部(7)を形成し、前記リブネット体(5)の外面にモルタル吹付によるモルタル層(10)を形成し、且つ当該横長収容部内に客土(9)を詰めるようにしたことを特徴とする法面緑化保護工用客土の収納装置。
- 凹凸を有するコンクリ−ト又はモルタル吹付法面(2)に沿って施工した法枠工における横梁(4)の上辺に沿ってリブネット体(5)を渡架し、且つ固定して横長収容部(7)を形成し、前記横長収容部の内面に沿って吸水性の安全マット(8)を収納し、その安全マット内に客土(9)の吹付工又は手作業で客土詰めを行うことを特徴とする法面緑化保護工用客土の収納装置。
- 凹凸を有するモルタル吹付法面(2)に沿って法枠工(3)を施工し、その法枠工の横梁(4)の上辺に沿ってリブネット体(5)を渡架し、且つアンカ−(6)・(6′)で固定して横長収容部(7)を形成し、前記横長収容部の内面に沿って吸水性の安全マット(8)を収納し、その安全マット内に客土(9)を詰めると共に、前記の横長収容部(7)に客土を詰める前若しくは客土を詰めた後に当該収納部の外面にモルタル吹付によるモルタル層(10)を形成し、且つ当該横長収容部内客土(9)を詰めるようにした法面緑化保護工用客土の収納装置。
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