JP3702415B2 - 二重係止コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタハウジングの係止ランスと、コネクタハウジングに装着するスペーサとで端子を二重に係止する二重係止コネクタに関し、端子の係止位置を同一化したものである。
【0002】
【従来の技術】
図11〜図13は、実開平6−58570号公報に記載された従来の二重係止コネクタを示すものである。
【0003】
この二重係止コネクタ60は、図11の如く、合成樹脂製の雄型のコネクタハウジング61と、コネクタハウジング61の端子収容室62(図12)に後部開口62aから挿入される雌型の端子64と、コネクタハウジング61の下側の壁部65の開口66から端子挿入直交方向に挿入される端子係止用の合成樹脂製のスペーサ67とで構成される。
【0004】
コネクタハウジング61にはスペーサ67を挿入するための空間68が形成されている。本例でコネクタハウジング61には上下二段に端子収容室62が配列され、各端子収容室62は長手方向中間部にスペーサ挿入用の空間68を介して前後に続いている。端子収容室62の上側の壁部69(図12)には、端子64を一次係止するための可撓性の係止ランス(係止アーム)70が設けられ、係止ランス70の先端側の係止突起71が端子収容室62内に臨んでいる。
【0005】
端子64は導電金属板から打抜き及び折曲げ加工を施して形成され、前半に箱状の電気接触部71を有し、後半に電線圧着部72を有している。電気接触部71の上壁に、係止ランス70の係止突起71に対する矩形状の係合孔73が設けられ、係合孔73の両側にスタビライザ74が切り起こされている。電気接触部71の内側には接触用のばね片(図示せず)が設けられている。電線圧着部72は前側の導体圧着片72a(図12)と後側の被覆圧着片72bとで構成されている。
【0006】
スペーサ67は、開口66を塞ぐ基板部75と、基板部75から立設された複数の隔壁76と、隔壁76の上端側を連結する基壁77と、基壁77に並列に設けられた端子二次係止用の係止突部78と、基板部75の両側に立設された係止壁79とで構成されている。隔壁76の間に端子収容室62の一部80が構成される。係止突部78は端子64の先端を摺接させる傾斜面78aを有している。係止壁79はコネクタハウジング61の係合部81に対する可撓性の係止爪82を有している。
【0007】
図12の如く、コネクタハウジング61にスペーサ67を仮係止した状態で、端子収容室62に端子64が挿入される。端子64はスペーサ67の係止突部78を押し下げて仮係止状態にすると共に、係止ランス70を押し上げて前進する。
【0008】
図13の如く、端子64が完全に挿入された状態で、係止ランス70が弾性的に復元して、係止突起71が端子64の係合孔73に係合する。これにより端子64が一次係止される。次いで矢印イの如くスペーサ67を押し込むことにより、係止突部78の前端が端子64の電気接触部62の後端(肩部)83に接して対向して位置する。これにより電気接触部62の後端83が係止突部78に当接し、端子64が二次係止される。係止ランス70とスペーサ67とで端子64が二重に係止され、端子64の後抜けが確実に防止される。
【0009】
コネクタハウジング61内への端子64の挿入が不完全である場合には、スペーサ67を押し込んだ際に、係止突部78が端子64の電気接触部62の後部側の下面84(図13)に突き当たり、それ以上スペーサ67を押し込むことができず、作業者が端子64の不完全挿入(半挿入)を検知することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の構造にあっては、端子64の出来具合(寸法のばらつき)によって係合孔73の位置が前過ぎる場合には、端子64の完全挿入時においてもスペーサ67の係止突部78の先端が端子64の電気接触部62の下面84に当接して、スペーサ67の完全挿入がなされず、作業者が端子64の不完全挿入であると誤検知してしまうという懸念があった。
【0011】
逆に、端子64の係合孔73の位置が後過ぎる場合には、端子64の完全挿入後にスペーサ67の係止突部78が端子64の電気接触部62の後端(肩部)83に係合して端子64を二次係止するが、係止ランス70の係止突起71が端子64の係合孔73に係合せず、端子64が一次係止されないという問題を生じる。この場合には、作業者が係止ランス70の係止不良に気づかず、端子64の係止力が弱いまま次工程に流れてしまうという危険を生じる。
【0012】
また、端子64の電気接触部62の長さが長過ぎる場合には、端子64の完全挿入時に係止ランス70の係止突起71が端子64の係合孔73に係合しても、スペーサ67の係止突部78が上記の如く端子64の電気接触部62に突き当たってしまう結果となる。この場合、端子64は係止ランス70で一次係止されているから、スペーサ67を離脱して端子付きの電線85(図13)を引っ張っても端子64は抜け出さず、係止ランス70の係止を治具棒(図示せず)で解除し、端子64を別の端子と交換する面倒な作業が必要となる。
【0013】
本発明は、上記した点に鑑み、スペーサにより端子の不完全挿入を検知する際の誤検知を確実に防止できて、検知を正確に行うことができると共に、係止ランスとスペーサとによる端子の二重係止を確実に行うことのできる二重係止コネクタを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、端子を一次係止する可撓性の係止ランスを有するコネクタハウジングと、該端子と交差する方向から該コネクタハウジング内に挿入され、該端子を二次係止するスペーサとを備える二重係止コネクタにおいて、前記係止ランスと前記スペーサとが前記端子の同一箇所を係止し、該係止ランスの係止突起と該スペーサの係止突部とが該端子の幅方向に並列に配置されたことを特徴とする(請求項1)。
前記同一箇所が前記端子の長手方向中間部における肩部であることも有効である(請求項2)。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1〜図2は、本発明に係る二重係止コネクタにおける端子の係止構造の概念(基本構造)を示すものである。
【0016】
図1の如く、この二重係止コネクタ1は、合成樹脂製の雄型のコネクタハウジング2と、コネクタハウジング2の後部開口3aから端子収容室3内に挿入される雌型の端子4と、コネクタハウジング2の上壁5から端子挿入直交方向に端子収容室3内に挿入される合成樹脂製のスペーサ6とで構成され、端子収容室3内の係止ランス7の係止突起8の前端の係止面8aと、スペーサ6の板状の係止突部9の前端の係止面9aとが同一面に位置するように、係止突起8と係止突部9とが並列に配置され、係止ランス7とスペーサ6とで端子4の同一箇所すなわち端子4の箱状の電気接触部10の後端(肩部)11を係止するようにしたことを特徴とするものである。
【0017】
コネクタハウジング2は上壁5に、スペーサ6に対する挿入用の開口12を有し、開口12の後方において可撓性の係止ランス7の付根部13が位置し、上壁5から係止ランス7が一体に突出形成されている。係止ランス7は真直部14の前端側に下向きの係止突起8を有し、係止突起8の前方上側に延長部15を有している。係止突起8と延長部15とはほぼ直角に位置し、図2の如く端子4の箱状の電気接触部10の後端(肩部)11に係合する。
【0018】
係止ランス7は端子4に対して幅方向の一側寄りに偏心して配置されており、本例で係止突起8は電気接触部10の左半部を係止する。スペーサ6の押し込み状態で係止ランス7の右側にスペーサ6の係止突部9が隣接して位置し、係止突部9が電気接触部10の右半部を係止する。前述の如く係止突部9の前端の係止面9aと係止突起8の係止面8a(図1)とが上下方向(端子挿入直交方向)の同一面に位置して、係止突起8と係止突部9とで電気接触部10の後端11をそれぞれ係止する。スペーサ7としては係止突部9のみ図示しているが、実際には後述の如く複数の端子4に対する複数の係止突部9を基板部(図示せず)から突出させている。
【0019】
本例の端子4は前半に電気接触部10を有し、後半に電線圧着部16(図1)を有するものであり、電気接触部10内に、相手側(雌型)のコネクタ内の雄端子(図示せず)に対する接触用のばね片17(図2)を有している。電気接触部10には従来のような係合孔を設ける必要がなく、構造が簡素化・低コスト化されている。
【0020】
図1において係止ランス7の上部には撓み空間18が設けられ、撓み空間18に続いてスペーサ挿入用の開口12が設けられている。開口12の前端面12aは係止ランス7の係止突起8の係止面8aと同一面に位置する。開口12の前端面12aに沿ってスペーサ6の係止突部9が挿入される。開口12の前端面12aの真下に完全挿入時の端子4の電気接触部10の後端11が位置する。端子4の先端はコネクタハウジング2の前端壁19に突き当たって停止し、その状態で係止ランス7で一次係止される。
【0021】
前端壁19に相手側の雄端子(図示せず)に対する挿入孔20が設けられ、端子4の電気接触部10の前端が挿入孔20に対向して位置する。スペーサ6の完全挿入時に係止突部9の前端9aが端子4の電気接触部10の後端11に接して(前端9aが後端11の後側に位置して)端子4を二次係止する。
【0022】
図2の如く端子4の箱状の電気接触部10の後端11を係止ランス7とスペーサ6とで二重係止する構造としたことで、従来の端子の係合孔(図11)が不要となり、係合孔の位置ずれに起因する端子の位置ずれが起こらず、係止ランス7とスペーサ6とによる二重係止が確実に行われる。そして、端子4の完全挿入時にスペーサ6が電気接触部10に突き当たることなく確実に挿入されるから、誤検知が確実に防止され、端子4の不完全挿入時にはスペーサ6が電気接触部10に突き当たって端子4の不完全挿入を確実に検知する。また、係合孔を設けなくてよいから、電気接触部10の構造が簡素化し、端子の製造が容易化する。
【0023】
また、電気接触部10の長さが長すぎる場合には、係止ランス7の係止突起8とスペーサ6の係止突部9とが共に電気接触部10の後端11に係合できず(後端11の後側に位置できず)、スペーサ6の係止突部9の先端9bが電気接触部10の上面21に突き当たるから、端子4の不完全挿入ではないが、端子4の係止異常を確実に検知でき、作業者が端子付きの電線22(図1)を引っ張ることで端子4が容易に抜き出され、端子4が一次係止されていないことを容易に検知できる。
【0024】
図3〜図10は、本発明に係る二重係止コネクタの一実施形態の詳細構造を示すものである。コネクタハウジング25の係止ランス26とスペーサ27とで端子28の電気接触部29の後端(肩部)30を二重係止することは図1〜図2の実施形態と同様である。本実施形態の二重係止コネクタ24は、上下二段に配置された端子29(上側の端子のみを図示している)をスペーサ29の各係止突部311 ,312 と各係止ランス261 ,262 とで係止するものである。
【0025】
図3の如く、コネクタハウジング25は上下二段に端子収容室321 ,322 を有し、上下の端子収容室321 ,322 における各係止ランス261 ,262 は前後に位相ずれして配設されている。下側の係止ランス262 は上側の係止ランス261 よりも前方に位置している。上側の端子収容室321 に電気接触部29の長い端子28が収容され、下側の端子収容室322 に電気接触部29の短い端子(図示せず)が収容される。
【0026】
上側の係止ランス261 はコネクタハウジング25の中間の水平な隔壁33からやや斜め上向きに突設され、下側の係止ランス262 は下壁34から同様に突設されている。下側の係止ランス262 の撓み空間35側において下壁34にスペーサ挿入用の開口36が形成され、開口36に対向して中間の隔壁33に係止突部311 を挿入するための開口37が形成されている。
【0027】
スペーサ27は押圧操作用の基板部38と、基板部38から垂直に立設された平板状の二種類の幅の係止突部311 ,312 とを備えている。下側の端子収容室322 に進入する係止突部312 は前後に幅広に形成され、上側の端子収容室321 に進入する係止突部311 は前後に幅狭に形成されている。下側の係止突部312 の前端面31a2 は下側の係止ランス262 の係止突起392 の前端面39a2 と開口36の前端面36aと同一面に位置し、上側の係止突部311 の前端面31a1 は上側の係止ランス261 の係止突起391 の前端面39a1 と同一面に位置し、各係止突部311 ,312 の後端面は同一面に位置している。
【0028】
上側の係止突部311 と下側の係止突部312 とは例えば左右に並列に基板部38に立設され、左右に位相ずれした上下の端子収容室321 ,322 に対応する。あるいは上側の幅狭な係止突部311 と下側の幅広な係止突部312 とを一体に形成し、上側と下側の各係止突部311 ,312 の主要部40(端子29を係止する部分)のみを図8の如く厚肉に形成し、主要部40から下に向かう部分を薄肉に形成して、薄肉部41の真横を下側の端子が干渉せずに進退する構造とすることも可能である。
【0029】
図3においてスペーサ27は仮係止された状態(図6参照)となっており、完全には挿入されていない。この状態で各端子28が端子収容室321 ,322 内に挿入される。スペーサ27の係止突部311 ,312 は各端子28の電気接触部29の下側に位置している。端子28の挿入に伴って係止ランス261 ,262 は下側に撓み、端子28の完全挿入と同時に復元して、各端子28の電気接触部29の後端30に係止ランス261 ,262 の係止突起391 ,392 の前端39a1 ,39a2 が当接して、各端子28が一次係止される。コネクタハウジング25の前端には図示しないフロントホルダ(前端壁)が装着されて、電気接触部29の前端が当接停止される。
【0030】
図4(横断面図),図5(要部正面図)の如く、コネクタハウジング25の端子収容室321 内において幅方向に係止ランス261 とスペーサ27(図3)の係止突部311 とが左右並列に且つ平行に位置している。係止ランス261 は端子28(図3)の右半部側に位置し、スペーサ27の係止突部311 は端子28の左半部側に位置する。正確には図5の如く係止ランス261 は端子28の電気接触部29の中心線を越えて位置し、係止突部311 は電気接触部29の一側面29aの真下に位置している。係止突部311 の幅は係止ランス261 の幅よりもやや狭く設定されている。
【0031】
図6の如く、スペーサ27は、基板部38の両側に立設された一対の係止壁43を有し、各係止壁43の後端部に上側の仮係止突起44と下側の本係止突起45とを有している。仮係止突起44はアーム46の先端に形成され、コネクタハウジング25の仮係合突起47に乗り越して係合している。本係止突起45は可撓壁48の中央に形成され、コネクタハウジング25の本係合突起49の下面に接している。この状態でスペーサ27がコネクタハウジング25に仮係止されている。
【0032】
スペーサ27を上向きに押圧することで、図7〜図9の如くスペーサ27が本係止され、それと同時に端子28がスペーサ27の係止突部311 ,312 で二次係止される。図7の如く、係止突部311 ,312 の先端側の前端31a1 ,31a2 が各端子28(上側の端子のみ図示している)の電気接触部29の後端30に接して位置する。図8の如く、係止突部311 は係止ランス261 の側方で上昇して、端子28の電気接触部29の後端30に係合する。図9の如く、スペーサ27の仮係止突起44はコネクタハウジング25の仮係合突起47の上方に離間し、本係止突起45が仮係合突起49を乗り越えて、仮係合突起49の上側に係合する。
【0033】
図10にコネクタハウジング25の平面図を示す如く、コネクタハウジング25の下壁34にスペーサ27(図5)の基板部38と両側の係止壁43(図6)を挿入するための開口36,50,51が設けられ、下側の各係止ランス262 の横に隣接してスペーサ27の係止突部312 (図5)を挿入するためのスリット状の孔52が設けられている。孔52の位置は係止ランス262 の右側又は左側に隣接して設定されている。
【0034】
開口36の中央部分は幅広に形成され(開口50)、両側の開口51はそれ以上に幅広に形成されている。係止壁43(図6)が幅広に形成されたことで、スペーサ挿入時の姿勢の安定性が確保されている。また、開口36から係止ランス262 の状態が目視できるから、端子28の一次係止の状態を目視確認することができる。
【0035】
上記実施形態によれば、係止ランス261 ,262 とスペーサ27の係止突部311 ,312 とをコネクタハウジング25の中間部に横並びに配置し、端子28の同一箇所である電気接触部29の後端30を二重係止することとしたから、前記実施形態と同様に、従来の端子の係合孔が不要となり、係合孔の位置ずれに起因する端子の位置ずれが起こらず、係止ランス261 ,262 とスペーサ27とによる二重係止が確実に行われる。そして、端子28の完全挿入時にスペーサ27が電気接触部29に突き当たることなく確実に挿入されるから、誤検知が確実に防止され、端子28の不完全挿入時にはスペーサ27が電気接触部29に突き当たって端子28の不完全挿入を確実に検知する。
【0036】
また、係止ランス261 ,262 とスペーサ27の係止突部311 ,312 とをコネクタハウジング25の前後にではなく中間部において横並びに配置することで、係止ランス261 ,262 を端子28の電気圧着部54側の空間55(図3)を利用して配置することができる(箱状の電気接触部29に較べて電線圧着部54側は高さが低いので端子収容室321 ,322 内で大きな空間を生じる)ので、二重係止コネクタ24の高さ方向のコンパクト化が可能となる。しかも係止ランス261 ,262 の長さを従来よりも長く設定できるので、係止ランス261 ,262 のばね力や撓み量の設定の自由度が拡大する。
【0037】
なお、上記各実施形態においては、内部に接触用のばね片56(図5)を有する箱状の電気接触部(箱状部)29を備えた雌型の端子28と、端子28を収容する雄型のコネクタハウジング25とを用いた二重係止コネクタ24の例を示したが、上記係止ランス261 ,262 とスペーサ27とで端子28の同一部分を係止する構造は、図示しない電気接触用のタブと、タブの後方に位置する箱状部(立体形状部)とを有する雄型の端子を雌型のコネクタハウジング内に収容する二重係止コネクタにおいても適用可能である。この場合も箱状部の後端(肩部)を係止ランスとスペーサとで係止することは言うまでもない。
【0038】
【発明の効果】
以上の如く、請求項1記載の発明によれば、係止ランスとスペーサとで端子を係止する位置が一箇所で済むから、従来のように端子を二箇所で係止する場合に較べて、端子の係止部分の位置精度の累積誤差がなくなり、端子の二重係止が確実に行われるようになる。それに伴って、端子の完全挿入時における端子へのスペーサの突き当たりがなくなり、端子不完全挿入の誤検知が確実に防止される。また、係止ランスとスペーサとの各係止面の位置が同じであるから、万一、係止ランスで端子が係止されなかった場合は、スペーサでも係止されないこととなり、スペーサの不完全挿入により端子の係止不良が確実に検知される。また、係止ランスの係止突起とスペーサの係止突部とが端子の幅方向に並列に配置されたことで、係止構造がコンパクト化され、二重係止コネクタの小型化が可能となる。
【0039】
また、請求項2記載の発明によれば、端子の係止部分が長手方向中間部の肩部であるから、従来の端子の係合孔に係止ランスを係合させる場合に較べて、係止ランスを簡単且つ確実に肩部に係合させることができ、且つスペーサを確実に係合させることができる。また、従来の端子の係合孔が不要であるから、端子の構造が簡素化され、製造コストが低減されると共に、端子の形状設定の自由度が拡大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二重係止コネクタの概念を示す縦断面図である。
【図2】同じく端子を二重係止する状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る二重係止コネクタの具体的な実施形態を示す縦断面図である。
【図4】同じく係止ランスとスペーサの位置関係を示す図3のA−A相当断面図である。
【図5】同じく端子の一次係止状態を示す図3の矢視B正面図である。
【図6】同じくスペーサの仮係止状態を示す縦断面図である。
【図7】二重係止コネクタにおける端子の二重係止状態を示す縦断面図である。
【図8】同じく端子の二次係止状態を示す図7の矢視C正面図である。
【図9】同じくスペーサの本係止状態を示す縦断面図である。
【図10】コネクタハウジングを示す平面図(下面図)である。
【図11】従来の二重係止コネクタを示す分解斜視図である。
【図12】同じくコネクタハウジング内に端子を挿入する状態を示す縦断面図である。
【図13】同じく端子を二重係止した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1,24 二重係止コネクタ
2,25 コネクタハウジング
4,28 端子
6,27 スペーサ
7,261 ,262 係止ランス
8,391 ,392 係止突起
9,311 ,312 係止突部
11,30 後端(肩部)
Claims (2)
- 端子を一次係止する可撓性の係止ランスを有するコネクタハウジングと、該端子と交差する方向から該コネクタハウジング内に挿入され、該端子を二次係止するスペーサとを備える二重係止コネクタにおいて、
前記係止ランスと前記スペーサとが前記端子の同一箇所を係止し、該係止ランスの係止突起と該スペーサの係止突部とが該端子の幅方向に並列に配置されたことを特徴とする二重係止コネクタ。 - 前記同一箇所が前記端子の長手方向中間部における肩部であることを特徴とする請求項1記載の二重係止コネクタ。
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