JP3702397B2 - プリント基板加工機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリント基板の供給装置を備えたプリント基板加工機にかかり、特に、供給装置のマガジンと加工機のテーブルの間で直接プリント基板を単独で受渡しするようにしたプリント基板加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、プリント基板の穴明け加工を行う場合、一般には、厚さ数mmの合成樹脂性の下板と、厚さ0.1mm以下のアルミニウムなどの金属性の上板の間に複数枚のプリント基板を積み重ね、その両端に下方に突出する基準ピンを圧入し、この基準ピンを加工機のテーブルに固定することが行われている。以下、上板、プリント基板、下板を積み重ね、基準ピンを圧入した状態のものを基板という。
【0003】
加工機を長時間無人運転するため、加工機に対して基板を供給、排出する装置として、たとえば、特開昭60−259351号公報に開示されたものが提案されている。
【0004】
この交換装置は、加工機の横に基板の供給装置を配置するとともに、加工機の後面側に、加工機と供給装置を結ぶ搬送装置を設けたものである。そして、基板を交換する場合、加工機のテーブル上にある加工済の基板を加工機から供給装置のマガジンへ戻した後、次に加工する基板をマガジンから引き出して、加工機のテーブル上に供給するようになっている。
【0005】
このような基板の交換装置においては、基板の搬送距離が長いため、加工機に対する基板の交換に時間が掛り、加工機の稼働効率が低下する問題点がある。
【0006】
このような問題点を解決するものとして、たとえば、特開昭63−295148号公報に開示された装置が提案されている。
【0007】
この装置は、加工機の後面に上下2段に支持部材を備えた待機装置を配置し、加工機で基板を加工している間に、次に加工する基板を待機装置の一方の段の支持部材上に供給して待機させるようにしたものである。そして、基板を交換する場合、加工機による基板の加工が終了した後、加工済基板を待機装置の空いていいる支持部材上に引き出し、待機している基板を加工機のテーブル上に供給し、新たに供給した基板が加工されている間に、待機装置に引き出された加工済基板を供給装置に戻し、さらに次に加工する基板を待機装置へ供給して待機させている。
【0008】
このような装置においては、供給装置に対する基板の出し入れや、供給装置の後面と加工機の後面との間の搬送を、加工機における基板の加工中に行なうことができるので、前記の装置に比較して加工機に対する基板の交換時間を短縮し、加工機の稼働効率を向上させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、いずれの装置においても、供給装置の後面から加工機の後面まで基板を搬送するための搬送装置が必要になり、全体が大形化し設置スペースが大きくなるだけでなく、高価なものになる。また、装置全体が複雑になり、そのメンテナンスが煩雑になる。
【0010】
上記の事情に鑑み、本発明の目的は、供給装置と加工機の間で直接に、かつ単独で、基板の受渡しを行うことにより小形化したプリント基板加工機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明においては、基板を載置してX方向に移動するテーブルと、このテーブル内に昇降可能に配置され、上昇時に搬送用のベルトがテーブルの上面より上方に突出する搬送手段と、前記テーブルの上方にY方向に移動可能に配置されたクロススライドと、このクロススライドにZ方向に移動可能に支持されたスピンドルとを備えプリント基板の加工を行なう加工機を設け、
前記テーブルの一方の移動端に所定の間隔で対向するように配置され、複数のプリント基板を垂直方向に所定の間隔で配列して収納するマガジンと、このマガジンを昇降させる昇降手段とを備えた供給装置を設け、
前記加工機と供給装置の間に配置され、プリント基板に立設された基準ピンに係合しプリント基板をマガジンから引き出しもしくはマガジンへ押し込む昇降およびX方向に移動可能なフックと、駆動ローラとピンチローラの間にプリント基板を挟持してプリント基板をX方向に移送する送り手段とを備えた受け渡し装置を設け、
かつ、前記マガジンに多数の棚を配置するとともに、該棚のそれぞれに、基準ピンが通過する溝を形成し、
さらに、前記基準ピンに嵌合してプリント基板を引き出すための穴と、該基準ピンに係合してプリント基板を押し込むための溝とを、前記のフックに形成した。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明によるプリント基板加工機の側面図である。
同図において、プリント基板加工機は、加工機Aと、供給装置Bおよび受渡し装置Cで構成されている。
【0013】
加工機Aは、図1に示すように構成されている。1はベッド。2は直線案内装置のレールで、ベッド1に固定されている。3はモータで、ギアボックス4を介してベッド1に固定されている。5は送りねじ(図2参照)で、前記レール2の間に位置するようにベッド1に回転可能に支持され、ギアボックス4の出力軸に結合されている。
【0014】
6はテーブルで、前記レール2に摺動可能に支持されたベアリング7を介してX方向に移動可能に支持されている。このテーブル6の下面には、前記送りねじ5と螺合するナット(図示せず)が固定されている。
【0015】
8は門形のコラムで、前記テーブル6の移動領域を跨ぐようにベッド1に固定されている。9は直線案内装置のレールで、コラム8に固定されている。10は送りねじで、コラム8に回転可能に支持され、モータ(図示せず)によって駆動される。
【0016】
11はクロススライドで、前記レール9に摺動可能に支持されたベアリング12を介してY方向(図面の前後方向)に移動可能に支持されている。このクロススライド11の背面(コラム8側の側面)には、前記送りねじ10と螺合するナット(図示せず)が固定されている。13は直線案内装置のレールで、クロススライド11に固定されている。
【0017】
14はモータで、クロススライド11の上端に固定されている。15はサドルで、前記レール13に摺動可能に支持されたベアリング(図示せず)を介してZ方向に移動可能に支持されている。このサドル15の背面(クロススライド11側の側面)には、前記クロススライド11に回転可能に支持され、モータ14によって駆動される送りねじ(図示せず)と螺合するナット(図示せず)が固定されている。
【0018】
16はスピンドルユニットで、サドル15に固定されている。このスピンドルユニット16には、一端に加工用の工具(例えば、ドリル)を着脱可能に保持するチャックを設けたスピンドル(図示せず)を備えている。
【0019】
そして、テーブル6上に基板を載置し、スピンドルに工具を装着し、工具を所定の速さで回転させた状態で、テーブル6をX方向に、クロススライド11をY方向に移動させ、基板と工具のXY方向の相対位置を位置決めした後、サドル15をZ方向に移動させて基板の加工を行うようになっている。
【0020】
図2ないし図8は、前記加工機Aのテーブル6およびテーブル6に組み込まれた搬送装置Dを示すもので、図2は、図1のP−P断面図(サブテーブルの一部を取外した状態を示す)、図3および図4は、テーブルに基板を固定するための固定装置を示す正面図、図5は、搬送装置Dの背面図、図6は、図2における搬送装置のQ矢視図である。
【0021】
図2において、17は工具カセットで、テーブル6の前面側に配置されている。この工具カセット17には、複数のツールポスト18が設けられ、各ツールポスト18にはそれぞれ工具(図示せず)が供給されている。19はサブテーブルで、複数に分割され、それぞれテーブルに固定されている。
【0022】
図3において、20は固定ガイドで、テーブル6に固定されている。21はシリンダで、ブラケット22を介して固定ガイド20に固定されている。23は可動ガイドで、テーブル6に移動可能に支持され、かつ、シリンダ21の可動部材に結合されている。
【0023】
シリンダ21の作動により前記可動ガイド23を移動させ、基板に立設された基準ピン(図示せず)を挾持、開放するようになっている。そして、基板の先端側の基準ピンを挾持することにより、基板を加工する際の基準位置を設定する。
【0024】
図4において、24は固定ガイドで、テーブル6に固定されている。25はロッドレスタイプのシリンダで固定ガイド24に固定されている。26は可動ガイドで、テーブル6に移動可能に支持され、かつ、シリンダ25の可動部材に結合されている。
【0025】
シリンダ25の作動により前記可動ガイド26を移動させ、基板に立設された基準ピン(図示せず)を挾持、開放するようになっている。そして、基板の後端側の基準ピンを挾持することにより、基板を加工する際にテーブル6に対する基板の曲がりを規制する。
【0026】
前記搬送装置Dは、図2および図5、図6に示すように構成されている。同図において、30はシリンダで、テーブル6に所定の間隔で固定されている。31はプレートで、シリンダ30の可動部材に固定されている。32はフレームで、所定の間隔で複数の凸部(図では、上方に4個所、下方に1個所)が形成され、その一端がテーブル6の後端側に突出するようにプレート31に平行に固定されている。44はクラッチで、従動軸33の一端に固定されている。
【0027】
33は従動軸で、フレーム32の後端側に回転可能に支持されている、34はタイミングプーリで、従動軸33に固定されている。35は軸で、それぞれフレーム32の上方に突出する凸部に固定されている、36はタイミングプーリで、それぞれ軸35に回転可能に支持されている。37は搬送用のタイミングベルトで、プーリ34とプーリ36に掛け渡されている。
【0028】
38はテンションローラで、フレーム32に回転可能に支持され、かつタイミングベルト37に接触している。39はレバーで、ピン40を介してフレーム32に揺動可能に支持されている。41はテンションローラで、レバー39の一端に回転可能に支持されている。42はばねで、フレーム32に固定されたブラケット43の一端と前記レバー39の他端に掛け渡され、レバー39に所定の回動力を与えることにより、タイミングベルト37の張力を所要の値に保つようにしている。
【0029】
45はブラケットで、前記加工機Aのベッド1に固定されている。46はモータで、減速用のギアボックス47を介してブラケット45に支持されている。48は傘歯車で、ギアボックス47の出力軸に固定されている。
【0030】
49はシリンダで、ブラケット45に固定されている。50は傘歯車で、前記傘歯車48と噛み合うように、シリンダ49の可動部材に結合された軸51にキィもしくはスプラインにより移動可能に支持されている。52はクラッチで、軸51の一端に固定されている。
【0031】
前記クラッチ44とクラッチ52は、前記シリンダ30が作動してフレーム32が上昇したとき互いに対向し、接離可能な位置に位置決めされる。したがって、加工機に対する基板の交換時以外のときには互いに切り離されている。
【0032】
このような構成であるから、テーブル6が基板交換位置へ移動し、シリンダ30が作動してフレーム32を上昇させる。すると、タイミングベルト37がサブテーブル19の上面よりさらに数mm上に突出する。同時に、クラッチ44がクラッチ52と対向する位置へ移動する。
【0033】
したがって、シリンダ49を作動させ軸51をテーブル6側へ移動させると、クラッチ52がクラッチ44に噛み合う。この状態でモータ46を作動させると、その回転は、傘歯車48、傘歯車50、軸51、クラッチ52およびクラッチ44を介して従動軸33に伝えられ、タイミングプーリ34を介してタイミングベルト37を移動させることができる。
【0034】
図7ないし図9は、基板の供給に使用されるマガジン55を示すもので、図7は、平面図、図8は正面図、図9は側面図である。
【0035】
同図において、56は枠体である。57は基板を載置する棚であり、中央に基板の基準ピンが通過する溝が形成されていて、枠体56内に所定の間隔で固定されている。
上記の基準ピンは、先に段落番号0002で述べた部材であるが、後に図15を参照して詳しく説明する。
58は車輪で、軸受59を介して枠体56の下面に取り付けられている。60は取手で、ブラケット61を介して枠体56の後端上部に固定されている。62は配置決めブラケットで、中央部に穴(図示せず)が形成され、前記枠体56の一方の側面の下面に所定の間隔で固定されている。63は転倒防止用の受け板で、枠体56の位置決めブラケット62を取付けた側の側面に固定されている。
【0036】
図10ないし図12は供給装置Bを示すもので、図10は平面図、図11は正面図、図12は側面図である。
【0037】
同図において、65はフレーム。66は支持板で、フレーム65の上端に固定されている。67はガイドバーで、フレーム65の下端に設けられた軸受(図示せず)と支持板66との間に固定されている。68はモータで、支持板66に固定されている。69は減速用のギアボックスで、支持板66に固定され、モータ68に接続されている。70は方向変換用のギアボックスで、支持板66に固定され、ギアボックス69に接続されている。
【0038】
71はブラケットで、フレーム65に固定されている。72は軸受で、ブラケット71に固定されている。73は送りねじで、前記ギアボックス70と軸受72に回転可能に支持され、ギアボックス70の出力軸74に結合されている。
【0039】
75はリフタで、上下方向に所定の間隔で前記ガイドバー67に摺動可能に嵌合する2対の軸受(図示せず)と前記送りねじ73に螺合するナット76を備えている。
【0040】
78は位置決めピンで、前記マガジン55を装着したとき、マガジン55のブラケット62に形成された穴と嵌合するようにリフタ75の下端に固定されている。79はフックで、前記マガジン55を装着したとき、マガジン55の受け板63と掛かり合うようにリフタ75の上端に固定されている。80はガイドで、前記マガジン55を供給装置Bに装着したとき、マガジン55に収納されている基板の先端が当接して整列するようにフレーム65に固定されている。
【0041】
このような構成で、リフタ75を最下端まで下降させた状態で、受け板63がフック79に掛かり合うようにマガジン55を供給装置Bに所定の位置まで押し込む。そして、モータ68を作動させ、送りねじ73を回転させてリフタ75を上昇させると、位置決めピン78がブラケット62の穴に嵌合してマガジン55を位置決めするとともに保持してマガジン55を上昇させる。
【0042】
また、マガジン55を保持したリフタ75を下降させると、リフタ75が最下端に到達する前にマガジン55の車輪58が接地し、マガジン55の下降が停止し、さらにリフタ75が下降することにより位置決めピン78がブラケット62の穴から離脱する。したがって、リフタ75が最下端まで下降した後、マガジン55を供給装置Bから引き出すことができる。
【0043】
図12ないし図15は受渡し装置Cを示すもので、図12は側面図、図13は平面図、図14は正面図、図15は要部の拡大図である。
【0044】
同図において、81はフレームで、ブラケット82を介して加工機のベッド1に結合されている。上記ブラケット82は、フレーム81の一方の側面に所定の間隔で固定されている。83はプレートで、ブラケット82の端面に固定されている。85はモータで、プレート82に固定されている。86はギアボックスで、プレート82に固定され、モータ85に結合されている。87はプーリで、ギアボックス86の出力軸に固定されている。
【0045】
88は軸受で、プレート83に固定されている。89はプレートで、フレーム81の他方の側面にプレート83と対向するように固定されている。90は軸受で、軸受88と対向するようにプレート89に固定されている。91は駆動ローラで、中央部に小径部が形成され、軸受88と軸受90に回転可能に支持されている。92はプーリで、駆動ローラ91の一端に固定されている。93はベルトで、プーリ87とプーリ92の間に掛け渡されている。
【0046】
94はシリンダで、フレーム81の天井に固定されている。95はプレートで、シリンダ94に支持されている。96はブラケットで、プレート95の両端に固定されている。97はピンチローラで、前記駆動ローラ91と対向するように、ブラケット96に軸受(図示せず)を介して回転可能に支持されている。
【0047】
98は台で、フレーム81に固定されている。99はロッドレス型のシリンダで、台98に固定されている。100はシリンダで、ブラケット101を介してシリンダ99の可動部材に固定されている。102はフックで、シリンダ100に固定されている。このフック102には、基板引き出すときにその基準ピンに嵌合する穴103と、基板を押し込むときに基準ピンを押すための溝104が形成されている
【0048】
105はブラケットで、フレーム81に固定されている。106、107はセンサで、たとえば反射形のホトセンサで構成され、供給装置B側の駆動ローラ91の上方に位置するようにブラケット105に支持されている。
【0049】
108は基板で、基準ピン109が下方に向けて突出するように圧入されている。
【0050】
このような構成で、供給装置Bから基板108を引き出す場合には、シリンダ99が作動してフック102の穴103を基準ピン109の下方に移動させた後、シリンダ100を作動させ、フック102を上昇させて穴103を基準ピン109に係合させる。この状態で、シリンダ99を作動させ、フック102を加工機側に移動させると、基板108がマガジン55から駆動ローラ91とピンチローラ97の間に引き出される。
【0051】
センサ106で基板108が検出されると、シリンダ99が停止し、シリンダ100が作動してフック102を下降させ、基準ピン109とフック102の係合を解除する。同時に、モータ86を作動させ駆動ローラ91を回転させるとともに、シリンダ94が作動してピンチローラ97を下降させ、ピンチローラ97で基板108を駆動ローラ91に押しつけることにより、基板108を加工機側に送り出す。
【0052】
また、基板108をマガジン55に回収する場合には、加工機から送り出された基板108がセンサ106で検出されると、モータ86が作動して駆動ローラ91を回転させるとともに、シリンダ94が作動してピンチローラ97を下降させ、ピンチローラ97で基板108を駆動ローラ91に押しつけることにより、基板108をマガジン55側に送る。
【0053】
センサ107が基板108の通過を検出すると、シリンダ99が作動してピンチローラ97を上昇させるとともに、シリンダ100が作動してフック102を上昇させシリンダ99が作動する。すると、フック102に形成された溝104が基準ピン109に係合して基準ピン109を押し、センサ107が基板108の通過を確認するまで基板108をマガジン55側に押し込む。
【0054】
上記の構成で、所要の基板108を収納したマガジン55を供給装置Bに装着する。この時、基板108の先端の位置を、作業者が手作業で揃えるようにしてもよいし、基板108の先端(加工機側)をガイド80に当接させて、基板108の先端の位置を揃えるようにしてもよい。供給装置Bのモータ68が作動してリフタ75を上昇させ、マガジン55の最上段に収納された基板108を供給位置に位置決めする。
【0055】
一方、加工機Aは、テーブル6を受渡し装置C側の移動端へ移動させる。そして、基準ピン109を固定するためのシリンダ21、25を作動させ、固定ガイド20と可動ガイド23の間、固定ガイド24と可動ガイド26の間を開くとともに、搬送装置Dのシリンダ30を作動させ、フレーム32を押し上げてタイミングベルト37を所定の位置まで上昇させる。
【0056】
また、シリンダ49を作動させ、クラッチ52をクラッチ44と噛み合わせ、モータ46を作動させて、タイミングベルト37を基板108をテーブル6上に引き込む方向に回転させる。
【0057】
受渡し装置Cは、モータ86を作動させ駆動ローラ91を図12で反時計方向に回転させるとともに、フック102が下降位置にある状態で、シリンダ99を作動させ、フック102の穴103を基板108の基準ピン109の下に移動させた後、シリンダ100を作動させてフック102を上昇させ、フックの穴103を基準ピン109に係合させる。
【0058】
この状態で、シリンダ99が作動して、フック102を加工機A側に移動させることにより、基板108をマガジン55から駆動ローラ91とピンチローラ97の間に引き出す。そして、センサ106で基板108が検出されると、シリンダ99が停止するとともに、シリンダ100が作動してフック102を下降させ、穴103を基準ピン109から離脱させる。
【0059】
同時に、シリンダ94が作動してピンチローラ97を下降させ、ピンチローラ97で基板108を駆動ローラ91に押しつけることにより、基板108を加工機A側に移送する。基板108は駆動ローラ91の回転によりタイミングベルト37上に送り込まれ、タイミングベルト37によって基準ピン109が固定ガイド20に当接するまで搬送される。
【0060】
一方、受渡し装置Bでは、センサ106が基板108の通過を検出すると、シリンダ94が作動してピンチローラ97を上昇させ、基板108を開放する。この時、シリンダ94の作動タイミングを所定時間遅らせるようにしてもよい。
【0061】
搬送装置Dのモータ46も、前記センサ106が基板108の通過を検出した後、一定時間経過すると停止する。すると、シリンダ49が作動して、クラッチ52をクラッチ44から切り離す。すると、シリンダ30が作動して搬送装置Dを下降させ、基板108をサブテーブル19上に載置する。
【0062】
加工機Aは、基板108がサブテーブル19上に載置されるとシリンダ21、25を作動させ、可動ガイド23、26を移動させて、固定ガイド20と可動ガイド23の間、固定ガイド24と可動ガイド26の間で基準ピン109を挾持して基板108をテーブル6に固定する。
【0063】
この状態で、加工機Aは、基板108に所要の加工を行う。そして、所要の加工が終了すると、モータ3の作動により再びテーブル6は供給装置B側の移動端まで移動して停止する。そして、シリンダ21、25が作動して可動ガイド23、26を移動させ、基準ピン109を開放する。
【0064】
搬送装置Dは、シリンダ30が作動してフレーム32を上昇させ、基板108を搬送位置まで押し上げる。すると、シリンダ49が作動してクラッチ52をクラッチ44に噛み合わせ、モータ46を作動させてタイミングベルト37を回転させ、タイミングベルト37上に支持された基板108を受渡し装置Cに送りこむ。
【0065】
一方、基板108の加工が終了してテーブル6が受渡し装置C側の移動端に移動すると、受渡し装置Cは、モータ86を作動させ駆動ローラ91を図12で時計方向に回転させて待機している。
【0066】
そして、加工機Aから加工済の基板108が送りこまれ、センサ106で送り込まれた基板108を検出すると、シリンダ94が作動してピンチローラ97を下降させ、ピンチローラ97で基板108を駆動ローラ91に押しつけ、駆動ローラ91の回転により基板108をマガジン55内に送り込む。
【0067】
センサ106が基板108の通過を検出すると、シリンダ94が作動してピンチローラ97を上昇させる。同時に、シリンダ100が作動してフック102を上昇させる。この状態で、シリンダ99が作動してフック102を供給装置B側に移動させる。すると、フック102の溝104が基準ピン109と係合し基板108をマガジン55内に、少なくともセンサ107が基板108の通過を検出するまで押し込む。
【0068】
フック102が基板108を所定の位置まで送り込むと、シリンダ99が作動方向を切り替えてフック102を後退させ、シリンダ100が作動してフック102を下降させる。
【0069】
一方、供給装置Bは、センサ107が基板108の通過を検出した後、一定時間経過すると、モータ68を作動させリフタ75を、マガジン55の棚57の1段分上昇させる。
【0070】
このようにして、マガジン55内の全ての基板108の加工が終了すると、マガジン55は最も高い位置に上昇していることになる。したがって、全ての基板108の加工が終了すると、供給装置Bのモータ68が作動してリフタ75を最下端まで下降させる。この時、マガジン55の車輪58が接地し、リフタ75の位置決めピン78がマガジン55のブラケット62の穴から離脱する。
【0071】
したがって、マガジン55の取手60を引くことによりマガジン55を供給装置Bから取り出すことができる。
【0072】
【発明の効果】
以上述べたごとく、本発明によれば、プリント基板を載置してX方向に移動するテーブル戸、このテーブル内に昇降可能に配置され、上昇時に搬送用のベルトがテーブルの上面より下方に突出する搬送手段と、前記テーブルの上方にY方向に移動可能に配置されたクロススライドと、このクロススライドにZ方向に移動可能に支持されたスピンドルとを備えプリント基板の加工を行なう加工機を設け、前記テーブルの一方の移動端に所定の間隔で対向するように配置され、複数のプリント基板を垂直方向に所定の間隔で配列して収納するマガジンと、このマガジンを昇降させる昇降手段とを備えた供給装置を設け、前記加工機と供給装置の間に配置され、プリント基板に立設された基準ピンに係合しプリント基板をマガジンから引き出しもしくはマガジンへ押し込む昇降およびX方向に移動可能なフックと、駆動ローラとピンチローラの間にプリント基板を挟持してプリント基板をX方向に移送する送り手段とを備えた受渡し装置を設けたので、供給装置と加工機の間で直接かつ単独(パレットや敷板などを介することなく単独)で基板の交換を行うことができ、供給装置の後面と加工機の後面とを結ぶ搬送装置をなくすことができるので、全体を小形化して設置スペースを小さくすることができ、かつ安価にすることができる。また、構造が簡単になり、そのメンテナンスも容易になる。
さらに、前記マガジンに多数の棚を配置するとともに、該棚のそれぞれに「基準ピンが通過する溝」を形成したので、この基準ピンを固着されている基板が自動的に位置決めされる。
その上、前記のフックに「基準ピンに嵌合してプリント基板を引き出すための穴」と、
「基準ピンに係合してプリント基板を押し込むための溝」とが形成されているので単一の部材であるフックによって基板を引き出す操作も、基板を押し込む操作も遂行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプリント基板加工機の側面図。
【図2】図1のP−P断面図。
【図3】基板をテーブルに固定する固定装置の正面断面図。
【図4】基板をテーブルに固定する固定装置の正面断面図。
【図5】搬送装置の背面図。
【図6】図2のQ矢視図。
【図7】マガジンの平面図。
【図8】マガジンの正面図。
【図9】マガジンの側面図。
【図10】供給装置の平面図。
【図11】供給装置の正面図。
【図12】供給装置と受渡し装置の側面図。
【図13】受渡し装置の平面図。
【図14】受渡し装置の正面図。
【図15】受渡し装置の要部を示す拡大図。
【符号の説明】
A…加工機
6…テーブル、11…クロススライド、16…スピンドルユニット、
B…供給装置
55…マガジン、75…リフタ、
C…受渡し装置
91…駆動ローラ、97…ピンチローラ、102…フック、
108…基板、109…基準ピン、
D…搬送手段
37…タイミングベルト、
Claims (1)
- ほぼ水平なX,Y両軸と、ほぼ垂直なZ軸とからなる直交3軸X,Y,Zを想定し、
プリント基板を載置してX方向に移動するテーブルと、このテーブル内に昇降可能に配置され、上昇時に搬送用のベルトがテーブルの上面より上方に突出する搬送手段と、前記テーブルの上方にY方向に移動可能に配置されたクロススライドと、このクロススライドにZ方向に移動可能に支持されたスピンドルとを備えプリント基板の加工を行なう加工機を設け、
前記テーブルの一方の移動端に所定の間隔で対向するように配置され、複数のプリント基板を垂直方向に所定の間隔で配列して収納するマガジンと、このマガジンを昇降させる昇降手段とを備えた供給装置を設け、
前記加工機と供給装置の間に配置され、プリント基板に立設された基準ピンに係合しプリント基板をマガジンから引き出しもしくはマガジンへ押し込む昇降およびX方向に移動可能なフックと、駆動ローラとピンチローラの間にプリント基板を挟持してプリント基板をX方向に移送する送り手段とを備えた受け渡し装置を設け、
かつ、前記マガジンに多数の棚を配置するとともに、該棚のそれぞれに、基準ピンが通過する溝を形成し、
さらに、前記基準ピンに嵌合してプリント基板を引き出すための穴と、該基準ピンに係合してプリント基板を押し込むための溝とが、前記のフックに形成されていることを特徴とするプリント基板加工機。
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JP13117697A JP3702397B2 (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | プリント基板加工機 |
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JPH10315091A JPH10315091A (ja) | 1998-12-02 |
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CN110877275A (zh) * | 2019-11-04 | 2020-03-13 | 嘉善广翔电器制造有限公司 | 一种轴套专用的弹夹式上料抛光机 |
-
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- 1997-05-21 JP JP13117697A patent/JP3702397B2/ja not_active Expired - Fee Related
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