JP3702161B2 - 制御システム及び制御装置並びにモニタ装置 - Google Patents

制御システム及び制御装置並びにモニタ装置 Download PDF

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  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば鉄鋼、製紙プラントや自動車産業などの組立作業を含むFA分野、化学プラントなどのPA分野、そして上下水道システム他の公共システムなど、産業用システムの制御に広く使用されている制御システム及び制御装置並びにモニタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
産業用制御装置において動作する制御プログラムの実行状態を確認するには、モニタ装置上に対象となる制御プログラムを表示させ、制御プログラム中の命令や接続線などの構成要素の近くに命令実行結果の値や、ON/OFF情報を表示させるのが一般的である。
【0003】
この方法では制御プログラムを実行完了した時点での命令実行結果や接続線の状態を知ることが可能であるが、これらの制御プログラムの実行結果は、制御装置からモニタ装置に伝送されたデータであることが多く、制御装置とモニタ装置間のデータ伝送速度により、その表示内容の質が左右される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
モニタ装置で確認したい制御プログラムのモニタ範囲が広くなるにつれて、また制御装置の実行周期が短くなるにつれて、モニタ装置に送信すべきモニタデータは多くなる。
【0005】
しかし、制御装置とモニタ装置間のデータ転送速度は通常、モニタデータを全て送信できる程には高速ではないので、モニタ周期は制御装置での制御プログラム実行周期に比較して長くなる。
【0006】
この場合、モニタ装置での制御プログラムの表示内容はモニタ周期でサンプリングした内容となるので、モニタ画面は制御プログラムの実行の様子を正しく反映したものではなくなってしまう場合がある。この場合、モニタ装置の操作者が制御プログラムの実行状況を正確に把握できない場合がある。
【0007】
以下に、モニタ画面の表示内容と制御プログラムの実行内容とが整合しない状況を詳細に説明する。
【0008】
図7は、従来の制御装置の動作を例示するフロー図である。従来の制御装置では、この図7に示すように、プログラム実行及びモニタデータ収集プログラム(図7(a))とモニタデータをモニタ装置に送信するプログラム(図7(b))が並列に実行される。
【0009】
プログラム実行及びモニタデータ収集プログラムの方が一般的に実行時間が短く、モニタデータ送信時間の1/10〜1/100の時間で実行される。
【0010】
したがって、図7(a)のプログラムで収集されたモニタデータの多くは使用されずに捨てられている。
【0011】
図8は、従来のモニタ装置でのモニタ表示動作を例示するフロー図である。
【0012】
モニタ表示を開始すると、モニタ装置は初期化処理を実行し(st801)、モニタ範囲の制御プログラム内の制御命令を順に読み出してモニタ命令の種別を調べ(st802)、その命令のオペランドがビットなのか数値なのか判断する(st803)。
【0013】
オペランドがビットであれば、制御装置から送信されたモニタデータの中からビットデータ部分を順に取りだし、そのデータがONかOFFかにしたがって(st804)、該当する命令のON/OFF表示を行う(st805,st806)。
【0014】
また、制御命令のオペランドが数値であれば、同様にモニタデータから数値データを順に取りだして、該当する命令に数値表示を実行する(st807)。
【0015】
このようにして、制御命令のそれぞれに該当するモニタデータを表示する。モニタ範囲が終了でなければ(st808)、モニタ対象命令ポインタを更新し(st809)、初期化処理から後の処理をモニタ範囲の最後まで繰り返す。
【0016】
このようにしてモニタ装置はモニタ表示を実行し、新しいモニタデータを受信する毎に前記の動作を繰り返す。
【0017】
この場合、制御装置で実行されているあるビットオペランドをもつ制御命令Aに着目してみると、そのモニタデータAnは図9に示すようになる。
【0018】
この図9は、モニタデータの送信周期、制御命令Aのモニタデータ、制御命令Aの状態を比較している。
【0019】
制御装置内では制御プログラムが繰り返し実行され、m回目のモニタデータ送信について、複数回のデータ収集が実行されているが、実際にモニタ装置に送信されるのは最後に収集されたAnのデータだけである。
【0020】
このとき、制御プログラム上では図9のタイミングチャートに示すようにAnは複数回変化している可能性があるが、モニタ装置に送信されるモニタデータは最後のモニタデータだけなので、モニタ装置上のモニタ表示は実際の変化状態とは食い違っている場合が生じる。したがって、制御データの変化を把握しにくい場合がある。
【0021】
本発明は、以上のような実情に鑑みてなされたもので、制御データの変化を把握容易とする制御システム及び制御装置並びにモニタ装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の骨子は、制御プログラムのモニタを実施するために制御装置が制御プログラムを実行した結果をモニタ装置に送信する場合に、制御プログラムの実行結果と共に前回のモニタデータからの変化状態を同時に送信し、モニタ装置側ではその変化状態を利用して制御プログラムのモニタ画面の表示状態を変化させることにより、制御プログラムの実行結果をモニタデータとしてサンプリングした値の表示ばかりでなく、それらの変化状態も同時に把握可能とする点にある。
【0023】
以下、本発明を実現するにあたって講じた具体的手段について説明する。
【0024】
第1の発明は、制御プログラムに基づいて動作する制御装置から送信されたモニタデータをモニタ装置が受信して表示する制御システムに関する。この第1の発明における制御装置は、前回のモニタ表示時から次のモニタ表示時までの制御プログラムのモニタ範囲で使用された変数の値を制御プログラム実行毎に収集し、また以前に保存した値と比較した比較結果から得られた変数の値の変化回数を示す状態変化データを求め、モニタデータ送信周期にあわせて制御プログラム実行毎に収集した変数の値をモニタデータとして送信するとともに状態変化データを送信する。また、モニタ装置は、制御装置からのモニタデータと状態変化データとを受信すると、変数の値の変化回数を示す状態変化データの内容にしたがって表示色と輝度とのうちの少なくとも一方を変化させてモニタデータの表示状態を切り替える。
【0025】
なお、制御装置は、制御プログラム記憶手段、制御データ記憶手段、制御プログラム実行手段、モニタ用データ抽出手段、モニタデータ蓄積手段、モニタデータ解析手段、モニタ装置との通信手段とを具備してもよい。
【0026】
また、モニタ装置は、制御プログラム記憶手段、制御データ記憶手段、モニタ範囲、モニタ方法指定手段、制御装置との通信手段、モニタ表示手段とを具備してもよく、制御装置の動作をモニタする。
【0027】
例えば、このモニタ装置は、状態変化データに応じてモニタデータを多値式に表示する。
【0028】
この第1の発明においては、モニタ装置が制御装置で実行されている制御プログラムの変数の値をモニタデータとして表示する際に、制御プログラムの変数の値の瞬時値ばかりでなく、前回のモニタ表示から今回のモニタ表示までの間に発生した制御プログラムの変数の値の変化回数をも判断することが可能となる。したがって、モニタ装置の操作者が制御プログラムの実行の様子をよりよく把握できる。
【0029】
第2の発明は、制御プログラムに基づいて動作し、その状態を表示するためのモニタデータをモニタ装置に送信する制御装置に関する。この第2の発明は、制御プログラムのモニタ範囲で使用される変数の値を、制御プログラム実行毎に保存し、また以前に保存した値と比較する手段と、比較結果から得られた変数の値の変化回数を示す状態変化データと制御プログラム実行毎に保存された変数の値であるモニタデータとを、モニタデータ送信周期にあわせて送信する手段とを具備する。
【0030】
この第2の発明の制御装置においては、この制御装置で制御プログラムが実行されると使用された変数の値が収集され、かつ前回実行時の変数の値と比較されその変化状態もモニタデータとともにモニタ装置へ送信される。
【0031】
したがって、モニタ装置では制御プログラムの変数の値ばかりでなく変数の値の変化状態も同時に表示できる。
【0032】
第3の発明は、制御プログラムに基づいて動作する制御装置から送信されたモニタデータを受信して表示するモニタ装置に関する。この第3の発明は、制御装置から、制御プログラムのモニタ範囲で使用される変数の値を、制御プログラム実行毎に保存し、また以前に保存した値と比較した比較結果から得られた変数の値の変化回数を示す状態変化データと制御プログラム実行毎に保存された変数の値である前記モニタデータとを受信する手段と、状態変化データの内容にしたがって表示色と輝度とのうちの少なくとも一方を変化させてモニタデータの表示状態を切り替える手段とを具備する。
【0033】
この第3の発明のモニタ装置においては、制御プログラムの変数の値を表示するばかりでなく、制御装置から送信された制御データなど変化状態をも表示できる。
【0034】
したがって、モニタ装置の操作者に対して、制御プログラムの実行状態をよりよく伝達することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0038】
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態に係る制御システムの構成例を示すブロック図である。
【0039】
また、図2は、この制御システムに備えられる制御装置の構成例を示すブロック図であり、図3は、この制御装置に備えられているシーケンス演算プロセッサの構成例を示すブロック図である。
【0040】
さらに、図4は、本実施の形態に係る制御システムに備えられるモニタ装置の構成例を示すブロック図である。
【0041】
まず、本実施の形態に係る制御システムについて、上記図1に示す制御システムの構成、上記図2に示す制御装置の構成、上記図4に示すモニタ装置の構成を用いて説明する。
【0042】
図1に示すように、制御システム5は、制御装置1とモニタ装置3とがデータ通信可能な状態でデータ転送媒体3に接続されて構成される。
【0043】
図2に示すように、制御装置1は、制御装置1全体の制御を実行するCPU11、制御プログラムを実行するシーケンス演算プロセッサ4、制御プログラムを格納する制御プログラムメモリ15、制御プログラムに使用する変数データを格納するデータメモリ16、CPU11や他の要素を接続するためのシステムバス17、モニタ装置と通信するための通信インタフェース18、制御対象との入出力を行う入出力モジュール19、プログラムメモリ12、ワークメモリ13から構成される。
【0044】
図4に示すように、モニタ装置2は、モニタ装置2全体の制御を実行するCPU201、制御装置1が格納する制御プログラムと同一のプログラムを格納しておく制御プログラムメモリ204、変数データを格納するデータメモリ205、制御装置1と通信するための通信インタフェース208、モニタ範囲の指定、変数データの指定などを行うための入力装置(キーボードなど)210、入力装置210を接続するための入出力インタフェース209、プログラムやデータを表示する表示装置211、表示装置211をCPU201と接続するための表示インタフェース206、CPU201と各構成要素を接続するシステムバス207から構成される。
【0045】
制御プログラムのモニタ中の場合、制御装置1は、モニタ範囲の制御プログラムを実行する際に、使用した変数データを時系列的に蓄積する。そして、個々のデータを前回実行時の蓄積データと比較し、その変化状態を個々のデータ毎の状態変化データとして蓄積する。その後、蓄積データをモニタデータとして状態変化データとともに通信インタフェースを介してモニタ装置2に送信する。送信が完了した時点で、蓄積データと状態変化データはクリアされる。
【0046】
モニタ装置2は、制御装置1から送信されたモニタデータを最新のデータとして表示するとともに、状態変化データの内容にしたがって表示色や表示輝度を変化可能に構成されているので、制御プログラムの実行結果の変化状態をより正確に表示することが可能である。
【0047】
次に、本実施の形態に係る制御システム5を構成する制御装置1について、上記図2に示す制御装置1の構成、上記図3に示す制御装置1のシーケンス演算プロセッサ4の構成を用いて説明する。
【0048】
本実施の形態においては、制御プログラムがシーケンス演算プロセッサ4と称する制御プログラム実行用の専用回路で実行されるとする。なお、これと同等の論理をソフトウェアで実現してCPU11で実行してもよい。
【0049】
制御プログラムはシーケンス命令と呼ばれる命令で記述され、制御プログラムメモリ15に格納されているとする。
【0050】
シーケンス演算プロセッサ4は、システムバス17を介して制御プログラムメモリ15から読み出した制御プログラムを実行する。
【0051】
内部レジスタ402は、演算実行に必要なデータを一時的に格納しておくレジスタである。
【0052】
シーケンス命令ポインタ403は、実行中の制御プログラムのアドレスを格納しておくレジスタである。
【0053】
シーケンス命令レジスタ404は、現在実行中のシーケンス命令のコードを格納しておくレジスタである。
【0054】
オペランドデータレジスタ405は、シーケンス命令の演算対象となるデータを格納しておくレジスタである。
【0055】
モニタ開始アドレスレジスタ406は、モニタ装置2から指定されたモニタ開始アドレスを格納しておくレジスタである。
【0056】
モニタ終了アドレスレジスタ407は、モニタ終了アドレスを格納しておくレジスタである。
【0057】
モニタ命令アドレスレジスタ408は、モニタ対象となる命令のアドレスを格納しておくレジスタである。
【0058】
比較回路409は、前置されたアドレスレジスタの内容と、命令ポインタや命令レジスタやデータレジスタの内容とを比較して一致信号をデータ蓄積制御回路410に送る。
【0059】
データ蓄積制御回路410は、データ蓄積の開始および停止タイミングの制御や、蓄積すべきデータの形を実行中の命令種別によって判定するなどの動作を行い、データ蓄積動作全体の制御を行う。また、データ蓄積制御回路410は、必要時にはシステムバス17を介してCPU11に割込み信号を送出することができる。
【0060】
ステップモニタ指定フラグ411は、制御プログラムを1ステップ実行する毎に実行を中断して、モニタ装置2との同期を図るためのフラグである。
【0061】
蓄積データカウンタ412は、蓄積したデータ数をカウントするカウンタである。
【0062】
データ蓄積メモリ413は、データ蓄積用のバッファとして使用されるメモリであり、ビットデータ、ワードデータ、状態変化データなどを格納する。
【0063】
モニタカウンタ414は、モニタデータをモニタ装置2に送信してからのモニタ回数をカウントする。このモニタカウンタ414は、モニタ装置2へモニタデータを送信完了した時点で0にリセットされる。
【0064】
シーケンス演算プロセッサ4は、入出力モジュール19を介して外部の制御対象の状態を入力した後、制御プログラムメモリ15から制御プログラムを読み出し、必要に応じてデータメモリ内のデータをアクセスしながら実行し、結果を入出力モジュール19経由で外部の制御対象に出力する。
【0065】
シーケンスプログラムの実時間モニタを行うときには、まずモニタ開始アドレスをCPU11からモニタ開始アドレスレジスタ406にセットし、モニタ終了アドレスをモニタ終了アドレスレジスタ407にセットする。
【0066】
その後、制御プログラムの実行を開始するとモニタ対象範囲の制御プログラムを実行した際に、比較回路409がシーケンス命令ポインタの値とモニタ開始アドレスを比較して一致を検出すると、データ蓄積制御回路410がそれ以降の必要なデータをデータ蓄積メモリ413に格納する。
【0067】
また、このとき、モニタカウンタ414が0でなければ、前回のモニタデータが存在するので、データ蓄積制御回路410は該当する命令の前回のモニタデータと今回のデータを比較し、変化があれば状態変化データをインクリメントする。
【0068】
図5は、状態変化データの内容を例示している。
【0069】
この例では、モニタデータ送信までのデータの変化回数が状態変化データとして記録されている。1命令分のモニタデータを蓄積した時点で蓄積データカウンタ412を更新する。
【0070】
モニタ終了アドレスが検出されるか、蓄積データカウンタ412が規定の値になるとデータ蓄積制御回路410がそれをCPU11に知らせ、データ蓄積メモリ413の読み取りやモニタの終了処理を要求する。
【0071】
このようにして制御プログラムの実時間モニタを実行する。制御装置1のCPU11は収集された変数データを通信インタフェース18経由でモニタ装置2に送信する。このようにして制御装置1はモニタ範囲で使用されている変数データを使用された順に収集する。モニタ装置2へのモニタデータ送信が可能になった時点で、制御装置1はモニタデータと状態変化データをモニタ装置2へ送信する。送信完了後、モニタカウンタ414と状態変化データをクリアする。
【0072】
制御装置1は、上記の処理を実行することでモニタデータと状態変化データをモニタ装置2へ送信することが可能になる。
【0073】
次に、本実施の形態に係る制御システム5を構成するモニタ装置2について、上記図4に示すモニタ装置2の構成を用いて説明する。
【0074】
モニタ装置2において、制御プログラムメモリ204には現在モニタしている制御装置1が持つ制御プログラムと同一のプログラムを格納しておく。
【0075】
モニタ装置2の操作者は、モニタ装置2の表示装置211と入力装置210を使用して制御プログラムのモニタ範囲を指定する。制御装置1からモニタ範囲のモニタデータと状態変化データが送信されてくると、モニタ装置2は該当する制御プログラムの命令種別に従って、制御命令の表示を変化させる。このとき、状態変化データの内容を併用することによって、表示を変化させることができる。
【0076】
例えば、ビットオペランド命令の通常のON表示はOFF表示と比較して高輝度の表示か特定色の表示が行われるが、前回の表示から今回の表示の間に2回以上の変化があった場合にはON/OFF表示色の輝度を上げるとか、異なる表示色を使用することにより、そのデータの変化を強調することが可能である。
【0077】
図6は、状態変化データの内容に基づいて表示を変化させるモニタ装置2の処理を例示するフロー図である。
【0078】
モニタ装置2が制御装置1をモニタ中であれば(st601)、モニタ対象命令の種別を調べ(st602)、オペランドがビットか否かを判断する(st603)。
【0079】
オペランドがビットの場合、モニタデータを読み出して表示色を決定し(st604)、状態変化データを読み出してその輝度を決定する(st605)。
【0080】
一方、オペランドがビットの場合、モニタデータを読み出し(st606)、状態変化データを読み出して表示色と輝度を決定する(st607)。
【0081】
そして、モニタ装置2は、決定した内容でデータを表示装置211に表示する(st608)。モニタ範囲が終了でなければ(st609)、モニタ対象命令のポインタを更新し、同様の処理を繰り返す(st610)。
【0082】
従来の表示において、ON表示が赤、OFF表示が青だったとする。このとき、前回のモニタ表示がONで今回もONであれば、モニタ表示はただの赤色の表示であるが、本実施の形態におけるモニタ装置2では、前回のモニタ表示から、今回のモニタ表示までの間に制御データがON→OFF→ONなどの2回以上の変化があった場合に、それを高輝度の赤色表示により、表現することが可能である。
【0083】
さらに変化回数により輝度の差を設定することにより、より詳細な表現も可能となる。
【0084】
同様にモニタデータが数値データであっても、前回のモニタデータからの変化がない場合には通常輝度の表示とし、前回のモニタデータから変化があった際には輝度や表示色を変化させるなどして、制御データの変化の様子を詳細に表示することが可能である。
【0085】
以上説明したように、本実施の形態に係る制御システム5においては、制御装置1がモニタデータを作成する際に、前回のモニタデータからの変化を状態変化データとして同時に作成し、モニタ装置2がモニタ表示をする際に、モニタデータばかりでなく状態変化データも使用して表示色や輝度を変化させる。
【0086】
したがって、制御データの変化の様子をモニタ表示周期に関係なく分かりやすく表示することができる。
【0087】
(第2の実施の形態)
本実施の形態においては、制御装置が上記第1の実施の形態で説明した機能を持たない場合に、モニタ装置側の機能のみで上記と同様の表示内容を得るためのモニタ装置について説明する。
【0088】
制御装置が上記第1の実施の形態で説明した機能を持たない場合、モニタ装置は、表示を行うためにモニタデータを前回のモニタデータと比較して同様に状態変化データを作成する。
【0089】
この場合、変化回数は0か1しか存在しないので、変化回数が0の場合は通常表示とし、変化回数が1のときには高輝度表示か特別色表示とする。
【0090】
これにより、データが変化しているのか変化していないのか容易に判断できるようになる。
【0091】
すなわち、本実施の形態に係るモニタ装置においては、制御装置に状態変化データの作成機能がない場合でも、モニタデータの変化状態から状態変化データを作成することで、通常の2値でのモニタ表示と比較して制御データの変化を理解しやすい状態で表示することができる。
【0092】
なお、上記各実施の形態で説明した制御システム、制御装置、モニタ装置においては、同様の作用・機能を実現可能であれば各構成要素の配置を変更させてもよく、また各構成要素を自由に組み合わせてもよい。
【0093】
また、上記各実施の形態で説明した制御システム、制御装置、モニタ装置の機能は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピーディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んでコンピュータに適用したり、通信媒体により伝送してコンピュータに適用することも可能である。上記機能を実現するコンピュータは、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、プログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
【0094】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明においては、制御装置がモニタデータを作成する際に、前回のモニタデータからの変化を状態変化データとして同時に作成し、モニタ装置がモニタ表示をする際に、モニタデータと状態変化データとを使用して表示を行う。
【0095】
これにより、モニタ装置の表示内容で制御プログラムの実行内容を詳細に確認でき、制御データの変化をモニタ表示周期に関係なく分かりやすく表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る制御システムの構成例を示すブロック図。
【図2】同実施の形態に係る制御システムに備えられる制御装置の構成例を示すブロック図。
【図3】同実施の形態における制御装置に備えられているシーケンス演算プロセッサの構成例を示すブロック図。
【図4】同実施の形態に係る制御システムに備えられるモニタ装置の構成例を示すブロック図。
【図5】状態変化データの内容を例示する図。
【図6】状態変化データの内容に基づいて表示を変化させるモニタ装置の処理を例示するフロー図。
【図7】従来の制御装置の動作を例示するフロー図。
【図8】従来のモニタ装置でのモニタ表示動作を例示するフロー図。
【図9】モニタデータの送信周期、制御命令のモニタデータ、制御命令の状態を比較した図。
【符号の説明】
1…制御装置
2…モニタ装置
3…データ転送媒体
4…シーケンス演算プロセッサ
5…制御システム
11、201…CPU
12、202…プログラムメモリ
13、203…ワークメモリ
15、204…制御プログラムメモリ
16、205…データメモリ
17、207…システムバス
18、208…通信インタフェース
19…入出力モジュール
206…表示インタフェース
209…入出力インタフェース
210…キーボード
211…表示装置
401…シーケンス演算回路
402…内部レジスタ
403…シーケンス命令ポインタ
404…シーケンス命令レジスタ
405…オペランドデータレジスタ
406…モニタ開始アドレスレジスタ
407…モニタ終了アドレスレジスタ
408…モニタ命令アドレスレジスタ
409…比較回路
410…データ蓄積制御回路
411…ステップモニタ指定フラグ
412…蓄積データカウンタ
413…データ蓄積メモリ
414…モニタカウンタ

Claims (3)

  1. 制御プログラムに基づいて動作する制御装置から送信されたモニタデータをモニタ装置が受信して表示する制御システムにおいて、
    前記制御装置は、
    前回のモニタ表示時から次のモニタ表示時までの前記制御プログラムのモニタ範囲で使用された変数の値を、前記制御プログラム実行毎に収集し、また以前に収集した値と比較した比較結果から得られた前記変数の値の変化回数を示す状態変化データを求め、モニタデータ送信周期にあわせて前記制御プログラム実行毎に収集した前記変数の値を前記モニタデータとして送信するとともに前記状態変化データを送信し、
    前記モニタ装置は、
    前記制御装置からの前記モニタデータと前記状態変化データとを受信すると、前記変数の値の変化回数を示す前記状態変化データの内容にしたがって表示色と輝度とのうちの少なくとも一方を変化させて前記モニタデータの表示状態を切り替える
    ことを特徴とする制御システム。
  2. 制御プログラムに基づいて動作し、その状態を表示するためのモニタデータをモニタ装置に送信する制御装置において、
    前記制御プログラムのモニタ範囲で使用される変数の値を、前記制御プログラム実行毎に保存し、また以前に保存した値と比較する手段と、
    比較結果から得られた前記変数の値の変化回数を示す状態変化データと前記制御プログラム実行毎に保存された前記変数の値である前記モニタデータとを、モニタデータ送信周期にあわせて送信する手段と
    を具備したことを特徴とする制御装置。
  3. 制御プログラムに基づいて動作する制御装置から送信されたモニタデータを受信して表示するモニタ装置において、
    前記制御装置から、前記制御プログラムのモニタ範囲で使用される変数の値を、前記制御プログラム実行毎に保存し、また以前に保存した値と比較した比較結果から得られた前記変数の値の変化回数を示す状態変化データと前記制御プログラム実行毎に保存された前記変数の値である前記モニタデータとを受信する手段と、
    前記状態変化データの内容にしたがって表示色と輝度とのうちの少なくとも一方を変化させて前記モニタデータの表示状態を切り替える手段と
    を具備したことを特徴とするモニタ装置。
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