JP3702155B2 - デジタルvtr - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力映像を間欠的に記録するデジタルVTR等のデジタルVTRに関する。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、記録時において、実データをメモリに蓄積し、前側ダミーデータ部、実データ部および後側ダミーデータ部で構成される記録ブロック単位内の実データ量に相当する量のデータがメモリに蓄積される毎に、前側ダミーデータ、メモリに蓄積されたデータからなる実データおよび後側ダミーデータの順番で、1記録ブロック単位のデータを磁気テープに記録し、再生時には磁気テープに記録されたデータを記録ブロック単位毎に間欠的に読み出し、磁気テープから読み出された実データをメモリに蓄積し、メモリに蓄積された実データを読み出して再生出力するデジタルVTRであって、記録時において、磁気テープのコントロールトラックに、各記録ブロックの前側ダミーデータ部内の所定位置部分であることを示すスタートマークと、各記録ブロックの後側ダミーデータ部内の所定位置部分を示すエンドマークとを記録させる手段、ならびに再生時において、スタートマークおよびエンドマークを利用して、各記録ブロック毎に実データの取込みタイミングを制御する手段を備えたデジタルVTRを開発した(特願2000−051301号、本願出願時点では未公開)。
【0003】
スタートマークは、VHS規格によるVISS/VASS信号のショートSの”0”、”1”を使用した”10101010”から構成され、エンドマークはVHS規格によるVISS/VASS信号のロングLの”0”、”1”を使用した”10101010”から構成されている。そして、ショートSの”1010”を検出するとスタートマークと判定し、ロングLの”1010”を検出するとエンドマークと判定している。
【0004】
ところで、コントロールトラックを利用してタイムデートサーチ(T/Dサーチ)を行いたい場合には、コントロールトラックに記録時刻データをVASSデータとして記録する必要がある。VASSデータ内には”1010”の組み合わせが存在する可能性があるため、VASSデータの”0”,”1”としてショートSの”0”、”1”を使用すると、VASSデータ中の”1010”がスタートマークと誤検知される可能性がある。また、VASSデータの”0”,”1”としてロングLの”0”、”1”を使用すると、VASSデータ中の”1010”がエンドマークと誤検知される可能性がある。
【0005】
たとえば、再生時において、VASSデータ付近からテープ走行が開始され、本来のスタートマークが検出される前に、VASSデータを誤ってスタートマークと検知した場合には、メモリへの書き込みが記録ブロックの途中から開始されるという問題がある。また、テープが走行を開始した後、0.5秒以内は、テープ走行が安定しないため、スタートマークの誤検知によって、テープ走行開始後から0.5秒以内の部分のデータを取り込むと、画像乱れが発生してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、VASSデータの一部がスタートマークまたはエンドマークと誤検知されるといったことを回避できるデジタルVTRを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明によるデジタルVTRは、記録時において、実データをメモリに蓄積し、前側ダミーデータ部、実データ部および後側ダミーデータ部で構成される記録ブロック単位内の実データ量に相当する量のデータがメモリに蓄積される毎に、前側ダミーデータ、メモリに蓄積されたデータからなる実データおよび後側ダミーデータの順番で、1記録ブロック単位のデータを磁気テープに記録し、再生時には磁気テープに記録されたデータを記録ブロック単位毎に間欠的に読み出し、磁気テープから読み出された実データをメモリに蓄積し、メモリに蓄積された実データを読み出して再生出力するデジタルVTRであって、記録時において、磁気テープのコントロールトラックに、各記録ブロックの前側ダミーデータ部内の所定位置部分であることを示すスタートマークと、各記録ブロックの後側ダミーデータ部内の所定位置部分を示すエンドマークと、所定のVASS情報とを記録させる手段、ならびに再生時において、スタートマークおよびエンドマークを利用して、各記録ブロック毎に実データの取込みタイミングを制御する手段を備えており、スタートマークおよびエンドマークのうちの一方は、VHS規格によるVISS/VASS信号のショートの”0”,”1”の組み合わせで構成され、他方はVHS規格によるVISS/VASS信号のロングの”0”,”1”の組み合わせで構成されており、VASS情報に用いられる”0”と”1”とのうちの一方はVHS規格によるVISS/VASS信号のショートが採用され、他方はロングが採用されていることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明を監視システムに用いられるデジタルVTRに適用した場合の実施の形態について説明する。
【0009】
〔1〕デシタルVTRの構成の説明
【0010】
図1は、デシタルVTRの構成を示している。
【0011】
デジタルVTRは、ビデオ処理部1、オーディオ処理部2、メモリ3、フォーマッタ4、サブ制御部5、電磁変換部6、メイン制御部7等を備えている。
【0012】
メイン制御部7は、マイクロコンピュータで構成され、システムコントローラの機能とサーボブロックの機能とを備えている。メイン制御部7は、キャプスタン用周波数発生器(CFG)101の出力、CTL信号等に基づいてキャプスタンモータ100を制御するとともに、ドラム用位相発生器(DPG)201の出力、ドラム用周波数発生器(DFG)202の出力等に基づいてドラムモータ200を制御する。
【0013】
メイン制御部7内のCTL録再回路7aは、記録時には、CTLヘッド301を用いて磁気テープ300のコントロールトラックにCTL信号を記録し、再生時には、CTLヘッド301を用いて磁気テープ300のコントロールトラックからCTL信号を読み取る。
【0014】
ビデオ処理部1は、デコーダ11、エンコーダ12、JPEG規格の圧縮/伸長器13および圧縮/伸長処理用のメモリ14から構成される。メモリ14は、1フィールド分の容量をそれぞれ有しかつ入力データが交互に書き込まれる領域I、IIおよびJPEG圧縮後のデータを格納する領域IIIに分割されている。
【0015】
オーディオ処理部2はフィルタ21、A/D変換器22、D/A変換器23、PCMエンコーダ/デコーダ24およびFIFOメモリ25から構成される。サブ制御部5はCPU51およびFPGA52から構成される。ビデオ処理部1、オーディオ処理部2、メモリ3、フォーマッタ4およびサブ制御部5は、データバスライン8を介して互いに接続されている。サブ制御部5はメイン制御部7と接続されている。
【0016】
〔2〕記録動作についての説明
【0017】
VTRの記録動作について説明する。この実施の形態では、磁気テープへの記録フォーマットをD−VHS、1記録ブロックを366トラック、メモリ3の容量を64Mビット(8Mバイト)とする。
【0018】
記録時にはメイン制御部7は、キャプスタンモータ100及びドラムモータ200を一定速度で回転させるように制御する。また、CTL録再回路7aによって磁気テープ300のコントロールトラックにCTL信号を記録する。
【0019】
図示しない監視カメラ(ビデオカメラ)からのNTSC方式のコンポジットビデオ信号、または輝度/色信号に分離されたY/Cコンポーネント信号は、デコーダ11に入力される。デコーダ11は、入力されたビデオ信号をYUV変換し、得られたYUV信号をA/D変換する。
【0020】
デコーダ11によって得られたYUVデジタルデータは、JPEG規格で入出力データを圧縮伸長する圧縮/伸長器13に送られる。圧縮/伸長器13はCPU51からデータバスライン8を経由して送られてくる録画間隔情報により、指示されたフィールド毎のYUVデジタルデータをメモリ14の領域I、IIに交互に取り込む。メモリ14に取り込まれたYUVデジタルデータは、圧縮/伸長器13によって圧縮される。圧縮後の圧縮ビデオデータはメモリ14の領域IIIに書き込まれる。
【0021】
メモリ14の領域IIIに書き込まれた1フィールド分の圧縮ビデオデータは、CPU51からデータバスライン8を経由して送られてくる制御命令に基づき、圧縮/伸長器13によってメモリ14の領域IIIから読み出され、データバスライン8を経由して、メモリ3に書き込まれる。この際、FPGA52によってQテーブルデータ、映像データ領域を識別するための領域識別コードが圧縮ビデオデータに付加されてメモリ3に書き込まれる。
【0022】
一方、ビデオカメラ(図示略)からのオーディオ信号はオーディオ処理部2内のフィルタ21に連続して入力される。フィルタ21は、オーディオ信号の高域ノイズ成分を除去し、帯域制限されたオーディオ信号をA/D変換器22に出力する。A/D変換器22は、帯域制限されたオーディオ信号をA/D変換する。A/D変換器22によって得られたデジタルオーディオ信号は、PCMエンコーダ/デコーダ24に連続して送られる。
【0023】
PCMエンコーダ/デコーダ24は、送られてきたデジタルオーディオ信号を、PCM方式により圧縮する。圧縮後の圧縮オーディオデータは、FIFOメモリ25に書き込まれる。FIFOメモリ25は、上記録画間隔毎に書き込まれた圧縮オーディオデータを読み出し、データバスライン8を経由してメモリ3に書き込む。この際、FPGA52によってオーディオデータ領域を識別するための領域識別コードが圧縮オーディオデータに付加されてメモリ3に書き込まれる。また、CPU51から記録日時、録画間隔等の付加情報もメモリ3へ蓄えられる。
【0024】
メモリ3に所定の記録ブロック単位に応じたデータ(実データ)が蓄積される毎に、その実データ(圧縮ビデオデータ、圧縮オーディオデータ、付加情報)が読み出され、データバスライン8を経由して、フォーマッタ4に送られる。この例では、1記録ブロックは366トラック分のデータからなり、後述するように、そのうち288トラック分のデータが実データであるので、288トラック分のデータがメモリ3に蓄積される毎に、そのデータが読み出されてフォーマッタ4に送られる。
【0025】
フォーマッタ4によりフォーマット変換されたデータは電磁変換部6に送られ、電磁変換部6内の記録アンプおよびビデオヘッドを介して磁気テープ300に記録される。1記録ブロック単位のデータの記録が終了する毎に、磁気テープは停止せしめられる。
【0026】
図2は、磁気テープに記録される1フィールド分のデータに対するフォーマットを示している。
【0027】
1フィールド分のデータブロックは、ヘッダ部81、オーディオデータ部82および映像データ部83からなる。
【0028】
ヘッダ部81には、記録時刻情報、アラーム情報、カメラ番号等の付加情報、量子化テーブル(Qテーブル)、音声付加データ等が含まれている。ヘッダ部81の先頭には、ヘッダ部81の先頭であることを示すフレームヘッダAが挿入されている。オーディオデータ部82の先頭にはオーディオデータ領域であることを識別するための領域識別コードBが挿入されている。映像データ部83の先頭には映像データ領域であることを識別するための領域識別コードCが挿入されている。映像データ部83の最後には、映像データ部の最後であることを示すエンドコードDが挿入されている。
【0029】
図3は、磁気テープに記録される1記録ブロックの構成およびCTLマーキングの構成を示している。
【0030】
1記録ブロックは、図3(a)に示すように、366トラック分(168CTL分)のデータからなり、複数フィールド数分のデータを含んでいる。1記録ブロックは、32トラック分(16CTL分)の前側ダミーデータ部、それに続く288トラック分(144CTL分)の実データ部および16トラック分(8CTL分)の後側ダミーデータ部とからなる。
【0031】
また、1記録ブロックに対応するCTLマーキングは、図3(b)に示すように、”0”を示す先頭の8CTL、それに続くスタートマークを表す8CTL、それに続く”0”を示す17CTL、それに続くVASSデータを表す110CTL、それに続く”0”を示す17CTLおよびそれに続くエンドマークを表す8CTLからなる。
【0032】
スタートマークは、この例では、VHS規格によるVISS/VASS信号のショートSの”0”、”1”を使用した”10101010”から構成される。エンドマークは、この例では、VHS規格によるVISS/VASS信号のロングLの”0”、”1”を使用した”10101010”から構成される。
【0033】
スタートマークをロングLの”0”、”1”を使用した”10101010”で構成し、エンドマークをショートSの”0”、”1”を使用した”10101010”で構成してもよい。
【0034】
VHS規格ではショートSの”0”のN極書き込み時間とS極書き込み時間との比は57.5:42.5と定義され、ショートSの”1”のN極書き込み時間とS極書き込み時間との比は25:75と定義されている。また、ロングLの”0”のN極書き込み時間とS極書き込み時間との比は62.5:37.5と定義され、ロングLの”1”のN極書き込み時間とS極書き込み時間との比は30:70と定義されている。
【0035】
タイムデータサーチ(T/Dサーチ)を行なうための記録日時分を表すデータがVASSデータとして記録される。ところで、VASSデータの一部が、”1010”となる可能性がある。VASSデータの一部が、”1010”となった場合でも、スタートマークまたはエンドマークの”1010”と区別する必要がある。
【0036】
そこで、VASSデータの”1”および”0”のうちの一方としてショートSを用い、他方としてロングLを用いる。この例では、VASSデータの”1”としてショートSの”1”を用い、VASSデータの”0”としてロングLの”0”を用いる。なお、VASSデータの”1”としてロングLの”1”を用い、VASSデータの”0”としてショートSの”0”を用いてもよい。
【0037】
スタートマーク、エンドマーク、VASSデータ以外の”0”としては、VHS規格で定義されているショートSまたはロングLの”0”が用いられている。この例では、ショートSの”0”が用いられている。
【0038】
なお、CTL信号のスタートマークを、1記録ブロックの先頭に相当する位置に記録せずに、”0”のCTLが8個出力された後に記録させるようにしているのは、次のような理由による。つまり、このVTRでは、再生時において、磁気テープは1記録ブロック分の再生が行なわれる毎に磁気テープ300の走行が停止せしめられる。このため、再生時において1記録ブロックの最初の部分はエンベロープが安定しないので、その不安定な位置にスタートマークを記録すると、スタートマークの検出ミスが発生するおそれがある。そこで、1記録ブロックの先頭に相当する位置よりも後位置にスタートマークを記録しているのである。
【0039】
図4は、VASSデータの一例を示している。
VASSデータは、ヘッダー部、日データ、時刻データ、ヘッダー部、分データ、日データ、ヘッダー部、時刻データ、分データおよびヘッダー部とからなる。つまり、VASSデータには、日データ、時刻データおよび分データがそれぞれ2回ずつ含まれている。各ヘッダー部は、11ビットで構成され、先頭の”0”と、末尾の”0”と、それらの間の9個の”1”とからなる。
【0040】
図5は、記録動作開始後に、メモリ3内に1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが書き込まれたときの各部の信号を示している。
【0041】
図5において信号MEMORY FULL は、メモリ3に1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが書き込まれたときにHレベルとされ、その所定容量分のデータが読み出されたときにLレベルにされる信号を示している。この信号MEMORY FULL は、サブ制御部5によって生成されて、メイン制御部7に送られる。この信号MEMORY FULL は、記録時には1記録ブロックの記録開始トリガ信号となり、再生時には1記録ブロックの再生開始トリガ信号となる。
【0042】
信号SW TR は、フォーマッタ4より作成される位相サーボ用基準信号を示しておる。この信号SW TR は、フォーマッタ4からメイン制御部7に送られる。
【0043】
信号MC ON は、キャプスタンモータ100の駆動指令信号を示しており、メイン制御部7によって生成される。
【0044】
信号CTL は、記録時には磁気テープ300に記録されるCTL信号を示し、再生時には磁気テープ300から読み出されるCTL信号を示している。
【0045】
信号FORMATTER は、メイン制御部7からフォーマッタ4に送られるコントロール信号およびフォーマッタ4の状態を示す信号を示している。
【0046】
信号VD RECは、フォーマッタ4から電磁変換部6内のビデオヘッドに送られる記録指示信号を示している。
【0047】
信号FORMATTER USE は、記録時にはメモリ3内の実データをフォーマッタ4に送るための送信指令信号を示し、再生時にはフォーマッタ4からメモリ3に実データを送るための送信指令信号を示している。この信号FORMATTER USE は、メイン制御部7によって生成され、サブ制御部5に送られる。
【0048】
信号RD DATA は、フォーマッタ4から電磁変換部6に送られる記録データを示している。
【0049】
記録動作開始後に、メモリ3内に1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが書き込まれると、サブ制御部5からメイン制御部7に送られるMEMORY FULL がHレベルとなる。
【0050】
MEMORY FULL がHレベルとなると(時点t1)、この後のSW TR の立ち下がりタイミングで(時点t2)、メイン制御部7は、信号MC ON をHレベルにさせて、キャプスタンモータ100を駆動させる。また、メイン制御部7は、サブ制御部5を介してフォーマッタ4に記録開始指令(REC指令) を送信する。
【0051】
フォーマッタ4は、記録開始指令を受信すると、記録動作モードとなり、RD DATA で示すようにダミーデータを出力するとともに、VD RECをHレベルにさせるので、電磁変換部6内のビデオヘッドによってダミーデータの磁気テープ300への記録が開始せしめられる。また、CTL録再回路7aによるCTL信号の磁気テープ300への記録が開始される。
【0052】
この後、メイン制御部7は、所定のタイミング(t3)で、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をHレベルにさせる。FORMATTER USE がHレベルとなると、メモリ3からフォーマッタ4への実データの送信が開始される。D−VHS規格のフォーマッタ4ではD−VHSのフォーマットにおいて6トラックシーケンスを守る必要があるためフォーマッタ4の内部にメモリを持っており、フォーマッタ4に送られたデータは一旦メモリに格納された後、RD DATA で示すように遅延されて出力される。したがって、実データは、時点t3より所定時間遅れた時点t4から、磁気テープ300に記録され始める。
【0053】
CTL信号のスタートマーク”10101010”は、上述したように、再生時にエンベロープが安定する位置、すなわち、”0”のCTLが8つ出力された後に出力されて、磁気テープ300に記録される。また、スタートマーク”10101010”が記録されると、”0”のCTL信号が17回記録され、その後、VASSデータが記録される。
【0054】
図6は、メモリ3から1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが全て読み出されたときの各部の信号を示している。
【0055】
メモリ3から1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが全て読み出されると、サブ制御部5からメイン制御部7に送られるMEMORY FULL がLレベルとなる。
【0056】
MEMORY FULL がLレベルとなると(時点t5)、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をLレベルにする。FORMATTER USE がLレベルとなると、メモリ3からフォーマッタ4への実データの送信が停止せしめられる。ただし、上述したように、フォーマッタ4に送られたデータは遅延されて出力されるため、RD DATA に示すように、MEMORY FULL がLレベルとなった時点t5の後においてもフォーマッタ4から電磁変換部6に実データが送られる。
【0057】
実データの磁気テープ300への記録が終了すると(時点t6)、フォーマッタ4は所定量のダミーデータを電磁変換部6に送る。実データの磁気テープ300への記録が終了し(時点t6)、ダミーデータの記録が開始される時点から、CTL信号のエンドマークの記録が開始される。
【0058】
メイン制御部7は、MEMORY FULL がLレベルとなった時点t5の後、所定のタイミングで(時点t7)、サブ制御部5を介して、フォーマッタ4に記録停止指令(STOP 指令) を送る。フォーマッタ4は、記録停止指令を受信すると、停止状態となるとともに、VD RECをLレベルにさせるので、電磁変換部6内のビデオヘッドによる磁気テープ300への記録が停止せしめられる。
【0059】
また、メイン制御部7は、フォーマッタ4が記録動作を停止するタイミング(時点t8)で、MC ON をLレベルにさせ、キャプスタンモータ100を停止させる。また、メイン制御部7は、CTL録再回路7aによるCTL信号の磁気テープ300への記録を停止させる。
【0060】
図7は、CTL録再生回路によるCTL記録処理手順を示している。
【0061】
まず、VASSデータの記録か(ステップ1)、スタートマークの記録か(ステップ2)、エンドマークの記録か(ステップ3)が判定される。
【0062】
VASSデータの記録である場合には(ステップ1でYES)、”1”の記録か否かが判別され(ステップ4)、”1”の記録であれば、ショートの”1”が記録される(ステップ5)。”1”の記録でなければ、すなわち”0”の記録であれば、ロングの”0”が記録される(ステップ6)。
【0063】
スタートマークの記録である場合には(ステップ2でYES)、”1”の記録か否かが判別され(ステップ7)、”1”の記録であれば、ショートの”1”が記録される(ステップ8)。”1”の記録でなければ、すなわち”0”の記録であれば、ショートの”0”が記録される(ステップ9)。
【0064】
エンドマークの記録である場合には(ステップ3でYES)、”1”の記録か否かが判別され(ステップ10)、”1”の記録であれば、ロングの”1”が記録される(ステップ11)。”1”の記録でなければ、すなわち”0”の記録であれば、ロングの”0”が記録される(ステップ9)。
【0065】
エンドマークの記録でない場合には(ステップ3でNO)、VASSデータ、スタートマークおよびエンドマーク以外の”0”の記録であると判定され、ショートの”0”が記録される(ステップ13)。
【0066】
〔3〕再生動作についての説明
【0067】
再生時には、電磁変換部6内のビデオヘッドによって磁気テープから1記録ブロック単位毎にデータが読み出される。読み取られたデータは、電磁変換部6内の再生アンプを介してフォーマッタ4に送られる。フォーマッタ4は、送られてきたデータに対して記録時とは逆の変換を行う。フォーマッタ4によって得られた実データ(付加情報、圧縮ビデオデータおよび圧縮オーディオデータ)は、バスライン8を通じて、メモリ3に書き込まれる。
【0068】
メモリ3に1記録ブロック内の実データの全てが書き込まれると、CPU51からの読み出し命令により、FPGA52によってメモリ3からデータが読み出される。メモリ3から読み出されたQテーブルデータは圧縮/伸長器13に、圧縮ビデオデータは圧縮/伸長器13経由でメモリ14の領域IIIに送られる。また、メモリ3から読み出された圧縮オーディオデータはFIFOメモリ25に送られる。
【0069】
メモリ14の領域IIIに送られた圧縮ビデオデータはQテーブルデータに基づいて、圧縮/伸長器13で伸長される。圧縮/伸長器13による伸長処理後に得られた1フィールド単位のYUVデジタルデータは、メモリ14の領域I、IIに交互に書き込まれる。
【0070】
メモリ14の領域I、IIに書き込まれたYUVデジタルデータは、圧縮/伸長器13によって読み出されて、エンコーダ12に送られる。エンコーダ12は、YUVデジタルデータをD/A変換した後、エンコードし、これによって得られたコンポジットビデオ信号およびY/Cコンポーネント信号を出力する。
【0071】
一方、FIFOメモリ25に書き込まれた圧縮オーディオデータは、PCMエンコーダ/デコーダ24によってデコードされ、D/A変換器23に送られる。D/A変換器23は、デジタルオーディオデータをD/A変換し、得られたアナログオーディオ信号をフィルタ21に出力する。フィルタ21は、送られてきたアナログオーディオ信号から、D/A変換器23によるD/A変換時に発生した高域のノイズ成分を除去して、得られたアナログオーディオ信号を出力する。
【0072】
再生開始直後においては、メイン制御部7は、信号MC ON をHレベルとして、キャプスタンモータ100を駆動させる。これにより、磁気テープ300から読み出されたデータがメモリ3に書き込まれていく。そして、磁気テープ300からエンドマークが検出されるとメイン制御部7は、信号MC ON をLレベルとして、キャプスタンモータ100を停止させる。
【0073】
キャプスタンモータ100が駆動せしめられた後において、メモリ3にある程度のデータが蓄積されると、メモリ3からデータが順次読み出される。メモリ3から読み出されたQテーブルデータおよび圧縮ビデオデータは、ビデオ処理部1に送られ、上述したような処理が行なわれて出力される。また、メモリ3から読み出された圧縮オーディオデータは、オーディオ処理部2に送られ、上述したような処理が行なわれて出力される。
【0074】
図8は、再生時において、メモリ3に書き込まれた1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータの全てが、メモリ3から読み出されたときの各部の信号を示している。
【0075】
図8において、信号ENV は、再生時に磁気テープ300から読み出されたデータを示している。また、信号PB Hは、内部のビデオ回路が再生画をメモリ3に取り込める状態となっていることを示す信号である。
【0076】
メモリ3に書き込まれた1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータの全てが、メモリ3から読み出されると、信号MEMORY FULL がLレベルとなる。信号MEMORY FULL がLレベルとなると(時点t11)、この後のSW TR の立ち下がりタイミングで(時点t12)、メイン制御部7は、信号MC ON をHレベルにして、キャプスタンモータ100を駆動させる。この後、CTL録再回路7aによるCTL信号の再生が開始される。
【0077】
この後に、メイン制御部7は、CTL信号からなるスタートマーク”10101010”の”10”を2度検出すると(時点13)、サブ制御部5を介してフォーマッタ4に再生開始指令( PB指令) を送るとともに、信号PB HをHレベルにする。また、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をHレベルにさせる。
【0078】
フォーマッタ4は、再生開始指令を受信すると、再生動作モードとなる。FORMATTER USE がHレベルとなると、フォーマッタ4からメモリ3への実データの送信が開始される。メモリ3にある程度のデータが書き込まれると、メモリ3からデータが順次読み出される。
【0079】
図9は、再生時において、メモリ3に1記録ブロック内の実データが書き込まれている途中において、CTL信号からなるエンドマークが検出されたときの各部の信号を示している。
【0080】
メモリ3に1記録ブロック内の実データが書き込まれている途中において、メイン制御部7がCTL信号からなるエンドマーク”10101010”における”10”を2度検出すると(時点t14)、メイン制御部7は、信号MC ON をLレベルにして、キャプスタンモータ100を停止させる。このため、記録ブロックの後側ダミーデータ部の途中で磁気テープ300が停止せしめられる。
【0081】
また、メイン制御部7は、エンドマーク”10101010”における”10”を2度検出した時点t14から後の所定のタイミングで(時点t15)、サブ制御部5を介してフォーマッタ4に再生停止指令(STOP 指令) を送るとともに、信号PB HをLレベルにする。また、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をLレベルにさせる。
【0082】
フォーマッタ4は、再生停止指令を受信すると、停止モードとなる。FORMATTER USE がLレベルとなると、フォーマッタ4からメモリ3への実データの送信が停止せしめられる。
【0083】
上記実施の形態によれば、記録ブロック単位毎にデータを記録するデジタルVTRにおいて、記録時に、サーボ及びメカ系の安定する記録ブロックの開始点および記録ブロックの終了点とを、コントロールトラックにスタートマークおよびエンドマークとして記録しているため、記録ブロックの安定した記録再生が可能となる。またエンベロープが安定してからフォーマッタを動作させているので、フォーマッタの誤動作も防ぐことが可能となる。
【0084】
また、記録日時分のデータが、コントロールトラックにVASSデータとして記録されているので、コントロールトラックを利用してタイムデートサーチ(T/Dサーチ)を行うことができるようになる。この際、VASSデータの一部がスタートマークまたはエンドマークと誤検知されるといったことを回避できるようになる。
【0085】
【発明の効果】
この発明によれば、VASSデータの一部がスタートマークまたはエンドマークと誤検知されるといったことを回避できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デシタルVTRの構成を示すブロック図である。
【図2】磁気テープに記録される1フィールド分のデータに対するフォーマットを示す模式図である。
【図3】磁気テープに記録される1記録ブロックの構成および磁気テープのコントロールトラックに記録されるCTLマーキングの構成を示す模式図である。
【図4】VASSデータの一例を示す模式図である。
【図5】記録動作開始後に、メモリ3内に1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが書き込まれたときの各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図6】記録時おいて、メモリ3から1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが全て読み出されたときの各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図7】CTL録再生回路によるCTL記録処理手順を示すフローチャートである。
【図8】再生時において、メモリ3に書き込まれた1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータの全てが、メモリ3から読み出されたときの各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図9】再生時において、メモリ3に1記録ブロック内の実データが書き込まれている途中において、CTL信号からなるエンドマークが検出されたときの各部の信号を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 ビデオ処理部
2 オーディオ処理部
3 メモリ
4 フォーマッタ
5 サブ制御部
6 電磁変換部
7 メイン制御部
7a CTL録再回路
Claims (2)
- 記録時において、実データをメモリに蓄積し、前側ダミーデータ部、実データ部および後側ダミーデータ部で構成される記録ブロック単位内の実データ量に相当する量のデータがメモリに蓄積される毎に、前側ダミーデータ、メモリに蓄積されたデータからなる実データおよび後側ダミーデータの順番で、1記録ブロック単位のデータを磁気テープに記録し、再生時には磁気テープに記録されたデータを記録ブロック単位毎に間欠的に読み出し、磁気テープから読み出された実データをメモリに蓄積し、メモリに蓄積された実データを読み出して再生出力するデジタルVTRであって、
記録時において、磁気テープのコントロールトラックに、各記録ブロックの前側ダミーデータ部内の所定位置部分であることを示すスタートマークと、各記録ブロックの後側ダミーデータ部内の所定位置部分を示すエンドマークと、所定のVASS情報とを記録させる手段、ならびに
再生時において、スタートマークおよびエンドマークを利用して、各記録ブロック毎に実データの取込みタイミングを制御する手段を備えており、
スタートマークおよびエンドマークのうちの一方は、VHS規格によるVISS/VASS信号のショートの”0”,”1”の組み合わせで構成され、他方はVHS規格によるVISS/VASS信号のロングの”0”,”1”の組み合わせで構成されており、
VASS情報に用いられる”0”と”1”とのうちの一方はVHS規格によるVISS/VASS信号のショートが採用され、他方はロングが採用されていることを特徴とするデジタルVTR。 - VASS情報が、記録時刻情報である請求項1に記載のデジタルVTR。
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