JP3825651B2 - デジタルvtr - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力映像を間欠的に記録するデジタルVTR等のデジタルVTRに関する。
【0002】
【従来の技術】
記録時において、実データ(入力映像・音声データまたはその圧縮データ)をメモリに蓄積し、記録ブロック単位のデータが蓄積される毎に、1記録ブロック単位のデータを磁気テープに記録し、再生時には磁気テープに記録されたデータを記録ブロック単位毎に間欠的に読み出し、磁気テープから読み出されたデータをメモリに蓄積し、メモリに蓄積されたデータを読み出して再生出力するデジタルVTRが知られている。
【0003】
このようなデジタルVTRでは、磁気テープを通常再生速度より速い速度で送って再生を行なうこと、つまり、早送り再生(早戻し再生を含む)を行なうことは困難であった。早送り再生を行なうようにするためには、予め記録データ上に、通常再生用データとは別に早送り再生用データを作成させることが必要であり、フォーマッタとしてそのような機能を持った特殊なものを用いる必要があった。
【0004】
そこで、本出願人は、フォーマッタとして特殊なものを用いることなく、早送り再生を行なえるようになるデジタルVTRを開発し、平成12年2月28日に特許出願した(特願2000−51302参照)。
【0005】
つまり、本出願人が開発したデジタルVTRは、記録時において、磁気テープのコントロールトラックに、各記録ブロックの中間の所定位置に対応する位置にキューマークを記録させる手段、早送り再生時において、1記録ブロック中の実データがメモリに所定量蓄積された時点で、メモリのデータの取込みを停止させるとともにキャプスタンモータを加速させる手段、およびキューマークが検出されたときに、キャプスタンモータを減速させる手段を備えている。
【0006】
この方法では、早送り再生時において、各記録ブロック中の実データの先頭部分(例えば0.5秒分)のみを順次再生することになる。このため、早送り再生時において、隣り合う記録ブロックの再生映像に時間差が生じるため、再生映像がなめらかにならないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、フォーマッタとして特殊なものを用いることなく、早送り再生を行なえるようになり、しかも早送り時の再生映像をなめらかにすることができるデジタルVTRを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明によるデジタルVTRは、記録時において、実データを1フィールド単位のデータブロック毎にメモリに時系列の順番で蓄積していき、複数のデータブロックを含む所定の記録ブロック単位の実データがメモリに蓄積される毎に、その記録ブロック単位の実データを磁気テープに記録し、通常再生時には磁気テープに記録された実データを記録ブロック単位毎に間欠的に読み出し、磁気テープから読み出された実データをメモリに蓄積し、メモリに蓄積された実データを読み出して再生出力するデジタルVTRであって、記録時において、複数のデータブロックからなる1記録ブロック単位の実データがメモリに蓄積されると、メモリから所定フィールド数ずつ間隔をおいてデータブロックを読み出し、読み出した各データブロックに時系列番号を付加したものをサーチ用データブロックとして磁気テープに記録した後、残りのデータブロックをメモリから読み出し、読み出した各データブロックに時系列番号を付加して磁気テープに記録する記録制御手段、通常再生時において、磁気テープから読み出された1記録ブロック単位の実データがメモリに蓄積されると、メモリに蓄積された実データを構成する各データブロックを、時系列番号の順番で読み出して再生する通常再生制御手段、早送り再生時においては、1記録ブロック内の実データのうちの先頭部分のサーチ用データブロックのみを磁気テープから読み出してメモリに蓄積するとともに、メモリに蓄積したサーチ用データブロックを所定の順番で読み出して再生する早送り再生制御手段を備えていることを特徴とする。
【0009】
メモリはメインバンクとサブバンクとを備えており、記録制御手段は、1記録ブロック単位の実データをデータブロック毎にメインバンクに蓄積していくとともに、各データブロックのメインバンクへの格納アドレス情報を、それらのデータブロックの時系列の順番に対応したサブバンクのアドレス位置に蓄積していく手段、サブバンクから所定アドレス数ずつ間隔をおいてアドレス情報を読み出すことによって、メインバンクから所定フィールド数ずつ間隔をおいてデータブロックを読み出し、読み出した各データブロックに時系列番号を付加したものをサーチ用データブロックとして磁気テープに記録する手段、およびこの後、サブバンクから残りのアドレス情報を、時系列の順番で読み出すことにより、残りのデータブロックをメモリから読み出し、読み出した各データブロックに時系列番号を付加したものを磁気テープに記録する手段を備えている。
【0010】
メモリはメインバンクとサブバンクとを備えており、通常再生制御手段は、1記録ブロック内の各データブロックを磁気テープから読み出してメインバンクに蓄積していくとともに、各データブロックのメインバンクへの格納アドレス情報を、それらのデータブロックの時系列の順番に対応したサブバンクのアドレス位置に蓄積していく手段、およびサブバンクから、サブバンクのアドレス順に、アドレス情報を読み出すことによって、メインバンクからデータブロックを時系列番号の順番で読み出して再生する手段を備えている。
【0011】
メモリはメインバンクとサブバンクとを備えており、早送り再生制御手段は、1記録ブロック内の実データのうちの先頭部分のサーチ用データブロックのみを磁気テープから読み出してメインバンクに蓄積していくとともに、各サーチ用データブロックのメインバンクへの格納アドレス情報を、それらのデータブロックの時系列の順番に対応したサブバンクのアドレス位置に蓄積していく手段、およびサブバンクから所定アドレス数ずつ間隔をおいてアドレス情報を読み出すことによって、メインバンクから各サーチ用データブロックを読み出して再生する手段を備えている。
【0012】
記録時において、磁気テープのコントロールトラックに、各記録ブロックの中間の所定位置に対応する位置にキューマークを記録させる手段、ならびに早送り再生時において、1記録ブロック中の実データがメモリに所定量蓄積された時点で、メモリへのデータの取込みを停止させるとともにキャプスタンモータを加速させる手段、およびキューマークが検出されたときに、キャプスタンモータを減速させる手段を備えていることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明を監視システムに用いられるデジタルVTRに適用した場合の実施の形態について説明する。
【0014】
〔1〕デシタルVTRの構成の説明
【0015】
図1は、デシタルVTRの構成を示している。
デジタルVTRは、ビデオ処理部1、オーディオ処理部2、メモリ3、フォーマッタ4、サブ制御部5、電磁変換部6、メイン制御部7、キューマーク検出回路9等を備えている。
【0016】
メイン制御部7は、マイクロコンピュータで構成され、システムコントローラの機能とサーボブロックの機能とを備えている。メイン制御部7は、キャプスタン用周波数発生器(CFG)101の出力、CTL信号等に基づいてキャプスタンモータ100を制御するとともに、ドラム用位相発生器(DPG)201の出力、ドラム用周波数発生器(DFG)202の出力等に基づいてドラムモータ200を制御する。
【0017】
メイン制御部7内のCTL録再回路7aは、記録時には、CTLヘッド301を用いて磁気テープ300のコントロールトラックにCTL信号を記録し、再生時には、CTLヘッド301を用いて磁気テープ300のコントロールトラックからCTL信号を読み取る。キューマーク検出回路9は、早送り再生または早戻し再生時にCTL録再回路7aによって磁気テープ300から読み取られたCTL信号に基づいて後述するキューマークを検出するためのものである。
【0018】
ビデオ処理部1は、デコーダ11、エンコーダ12、JPEG規格の圧縮/伸長器13および圧縮/伸長処理用のメモリ14から構成される。メモリ14は、1フィールド分の容量をそれぞれ有しかつ入力データが交互に書き込まれる領域I、IIおよびJPEG圧縮後のデータを格納する領域IIIに分割されている。
【0019】
オーディオ処理部2はフィルタ21、A/D変換器22、D/A変換器23、PCMエンコーダ/デコーダ24およびFIFOメモリ25から構成される。サブ制御部5はCPU51およびFPGA52から構成される。ビデオ処理部1、オーディオ処理部2、メモリ3、フォーマッタ4およびサブ制御部5は、データバスライン8を介して互いに接続されている。サブ制御部5はメイン制御部7と接続されている。
【0020】
〔2〕磁気テープに記録される1記録ブロックの構成およびCTLマーキングの構成についての説明
【0021】
このデジタルVTRでは、磁気テープに所定の記録ブロック単位ずつデータが間欠的に記録される。図2は、磁気テープに記録される1記録ブロックの構成およびCTLマーキングの構成を示している。
【0022】
この実施の形態では、磁気テープへの記録フォーマットをD−VHS、1記録ブロックを336トラック、メモリ3の容量を64Mビット(8Mバイト)とする。
【0023】
1記録ブロックは、図2(a)に示すように、336トラック分(168CTL分)のデータからなり、複数フィールド数分のデータを含んでいる。1記録ブロックは、32トラック分(16CTL分)の前側ダミーデータ部、それに続く288トラック分(144CTL分)の実データ部および16トラック分(8CTL分)の後側ダミーデータ部とからなる。
【0024】
また、1記録ブロックに対応するCTLマーキングは、図2(b)に示すように、”0”を示す先頭の8CTL、それに続くスタートマークを表す8CTL、それに続く”0”を示す68CTL、それに続くキュー(CUE)マークを表す16CTL、それに続く”0”を示す60CTL、およびそれに続くエンドマークを表す8CTLからなる。
【0025】
スタートマークはVHS規格によるVISS/VASS信号のショートSの”0”、”1”を使用した”10101010”から構成される。エンドマークはVHS規格によるVISS/VASS信号のロングLの”0”、”1”を使用した”10101010”から構成される。
【0026】
VHS規格ではショートSの”0”のN極書き込み時間とS極書き込み時間との比は57.5:42.5と定義され、ショートSの”1”のN極書き込み時間とS極書き込み時間との比は25.0:75.0と定義されている。また、ロングLの”0”のN極書き込み時間とS極書き込み時間との比は62.5:37.5と定義され、ロングLの”1”のN極書き込み時間とS極書き込み時間との比は30.0:70.0と定義されている。
【0027】
キューマークとしては、VHS規格で定義されているショートSおよびロングLの”0”、”1”とは、N極書き込み時間とS極書き込み時間との比が異なる”0”を使用した”0000000000000000”が用いられる。この例では、キューマークを構成する”0”としては、N極書き込み時間とS極書き込み時間との比が、80:20の”0”が用いられている。
【0028】
この理由は、通常のVISS/VASSを判定するための判定部が、キューマークを構成するCTLを、VISS/VASS信号を構成する”0”または”1”と誤認識するのを防止するためである。このため、通常のVISS/VASS判定部とは別に、キューマーク検出回路9が設けられているのである。
【0029】
スタートマーク、エンドマーク、キューマーク以外の”0”としては、VHS規格で定義されているショートSまたはロングLの”0”が用いられている。
【0030】
なお、CTL信号のスタートマークを、1記録ブロックの先頭に相当する位置に記録せずに、”0”のCTLが8つ出力された後に記録させるようにしているのは、次のような理由による。つまり、このVTRでは、再生時において、磁気テープは1記録ブロック分の再生が行なわれる毎に磁気テープ300の走行が停止せしめられる。このため、再生時において1記録ブロックの最初の部分はエンベロープが安定しないので、その不安定な位置にスタートマークを記録すると、スタートマークの検出ミスが発生するおそれがある。そこで、1記録ブロックの先頭に相当する位置よりも後位置にスタートマークを記録しているのである。
【0031】
〔3〕VTRの記録動作についての説明
【0032】
記録時にはメイン制御部7は、キャプスタンモータ100及びドラムモータ200を一定速度で回転させるように制御する。また、CTL録再回路7aによって磁気テープ300のコントロールトラックにCTL信号を記録する。
【0033】
図示しない監視カメラ(ビデオカメラ)からのNTSC方式のコンポジットビデオ信号、または輝度/色信号に分離されたY/Cコンポーネント信号は、デコーダ11に入力される。デコーダ11は、入力されたビデオ信号をYUV変換し、得られたYUV信号をA/D変換する。
【0034】
デコーダ11によって得られたYUVデジタルデータは、JPEG規格で入出力データを圧縮伸長する圧縮/伸長器13に送られる。圧縮/伸長器13はCPU51からデータバスライン8を経由して送られてくる録画間隔情報により、指示されたフィールド毎のYUVデジタルデータをメモリ14の領域I、IIに交互に取り込む。メモリ14に取り込まれたYUVデジタルデータは、圧縮/伸長器13によって圧縮される。圧縮後の圧縮ビデオデータはメモリ14の領域IIIに書き込まれる。
【0035】
メモリ14の領域IIIに書き込まれた1フィールド分の圧縮ビデオデータは、CPU51からデータバスライン8を経由して送られてくる制御命令に基づき、圧縮/伸長器13によってメモリ14の領域IIIから読み出され、データバスライン8を経由して、メモリ3に書き込まれる。この際、FPGA52によってQテーブルデータ、映像データ領域を識別するための領域識別コードが圧縮ビデオデータに付加されてメモリ3に書き込まれる。
【0036】
一方、ビデオカメラ(図示略)からのオーディオ信号はオーディオ処理部2内のフィルタ21に連続して入力される。フィルタ21は、オーディオ信号の高域ノイズ成分を除去し、帯域制限されたオーディオ信号をA/D変換器22に出力する。A/D変換器22は、帯域制限されたオーディオ信号をA/D変換する。A/D変換器22によって得られたデジタルオーディオ信号は、PCMエンコーダ/デコーダ24に連続して送られる。
【0037】
PCMエンコーダ/デコーダ24は、送られてきたデジタルオーディオ信号を、PCM方式により圧縮する。圧縮後の圧縮オーディオデータは、FIFOメモリ25に書き込まれる。FIFOメモリ25は、上記録画間隔毎に書き込まれた圧縮オーディオデータを読み出し、データバスライン8を経由してメモリ3に書き込む。この際、FPGA52によってオーディオデータ領域を識別するための領域識別コードが圧縮オーディオデータに付加されてメモリ3に書き込まれる。また、CPU51から記録日時、録画間隔等の付加情報もメモリ3へ蓄えられる。
【0038】
圧縮ビデオデータ、圧縮オーディオデータおよび付加情報は、1フィールド単位で図3に示すようにフォーマット化され、1つのデータブロックとしてメモリ3に蓄積される。
【0039】
つまり、1フィールド分のデータブロックは、ヘッダ部81、オーディオデータ部82および映像データ部83からなる。
【0040】
ヘッダ部81には、付加情報、Qテーブルデータ等が含まれている。ヘッダ部81の先頭には、ヘッダ部81の先頭であることを示すフレームヘッダAが挿入されている。オーディオデータ部82の先頭にはオーディオデータ領域であることを識別するための領域識別コードBが挿入されている。映像データ部83の先頭には映像データ領域であることを識別するための領域識別コードCが挿入されている。映像データ部83の最後には、映像データ部の最後であることを示すエンドコードDが挿入されている。
【0041】
メモリ3は、図4に示すように、メインバンク(MAIN BANK) とサブバンク(SUB BANK)とを備えている。サブ制御部5のFPGA52は、実データを1フィールド単位のデータブロック毎に、メインバンクに、時系列の順番で蓄積していく。図4において、データブロックの後の数字は、1記録ブロック内のデータブロックの時系列の順番を示している。
【0042】
また、FPGA52は、各データブロックのメインバンクへの格納アドレス情報を、それらのデータブロックの時系列の順番に対応したサブバンクのアドレス位置に蓄積していく。格納アドレス情報には、先頭格納アドレス(スタートアドレス)および最終格納アドレス(エンドアドレス)がある。図4において、サブバンクの下側に記された1〜144の数字は、サブバンクのアドレスを表しているものとする。
【0043】
メモリ3のメインバンクに所定の記録ブロック単位に応じた量のデータ(実データ)が蓄積される毎に、それらの実データ(圧縮ビデオデータ、圧縮オーディオデータ、付加情報)が読み出され、データバスライン8を経由して、フォーマッタ4に送られる。この例では、上述したように、1記録ブロックは336トラック分のデータからなり、そのうち288トラック分のデータが実データであるので、288トラック分のデータ(データブロック)がメモリ3のメインバンクに蓄積される毎に、そのデータが読み出されてフォーマッタ4に送られる。
【0044】
データブロックの読み出しは、次のようにして行なわれる。つまり、まず、CPU51が、FPGA52に対して、サブバンクのアドレスを指定する。FPGA52は、CPU51によって指定されたサブバンクのアドレスに格納されているスタートアドレスおよびエンドアドレスを取得し、取得したスタートアドレスおよびエンドアドレスに基づいて、メインバンクからデータブロックを読み出す。
【0045】
FPGA52は、メインバンクから読み出した各データブロックの付加情報部分にシーケンシャル番号を付加して、フォーマッタ4に送る。シーケンシャル番号は、1記録ブロック内に含まれるデータブロックの時系列の順番を表す番号である。
【0046】
フォーマッタ4によりフォーマット変換されたデータは電磁変換部6に送られ、電磁変換部6内の記録アンプおよびビデオヘッドを介して磁気テープ300に記録される。1記録ブロック単位のデータの記録が終了する毎に、磁気テープは停止せしめられる。
【0047】
この実施の形態では、後述するように、ピクチャーサーチ(早送り再生、早戻し再生)時には、各記録ブロックに対して、たとえば、実データ部分(288トラック)の先頭の0.5秒分(15CTL=30トラック)のみが再生される。
【0048】
DVHSのフォーマットでは、1トラックに28KBYTE のデータを記録することができるため、1 フィールド当たり56KBYTE の画質モードで記録を行なった場合、実データ部分に約144のデータブロックが記録されることになる。
【0049】
ピクチャーサーチ時に再生されるデータは1記録ブロック当たり30トラック分(15個のデータブロック分)であるので、10データブロック(144/15=9.6)以上飛ばして読み出せば、ピクチャーサーチ時に再生される映像がなめらかな映像となる。
【0050】
そこで、この実施の形態では、磁気テープにデータを記録する際に、図5に示すように、磁気テープにおける実データ部の先頭部分(約30トラック分)に、16データブロック飛ばしで、データブロックを記録するようにした。そして、1記録ブロック内のデータブロックのうち、その残りのデータブロックを、それ以降に時系列の順番で記録するようにした。
【0051】
つまり、メモリ3から実データをフォーマッタ4に送る際には、まず、CPU51は、所定アドレス数(この例では16)ずつ間隔をおいて、サブバンクのアドレスを指定していく。つまり、CPU52は、1、17、33…というように、1+16N(N=0,1,2,…、ただし、Nは、1+16N<144を満たす値である)によって表されるアドレスを順次指定していく。
【0052】
FPGA52は、CPU52によって指定されたサブバンクのアドレスに格納されているアドレス情報(スタートアドレスおよびエンドアドレス)を取得し、取得したアドレス情報に基づいてメインバンクからデータブロックを読み出す。そして、読み出したデータブロックの付加情報部分にそのデータブロックに対応するシーケンシャル番号(時系列番号)を付加した後、そのデータブロックをフォーマッタ4に送る。
【0053】
したがって、記録時には、図5に示すように、まず、メインバンクからデータブロックが16ずつ間隔をおいて読み出され、読み出された各データブロックにシーケンシャル番号が付加されたものが、サーチ用データブロックとして磁気テープに記録される。
【0054】
CPU51は、1+16N<144を満たす最大の(1+16N)を指定した後、サブバンクの残りのアドレスを小さいものから順に順次していく。これにより、残りのデータブロックが時系列の順番で順次読み出され、読み出されデータブロックにシーケンシャル番号が付加されたものが、磁気テープに順次記録される。
【0055】
図6は、記録動作開始後に、メモリ3内に1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが書き込まれたときの各部の信号を示している。
【0056】
図6において信号MEMORY FULL は、メモリ3に1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが書き込まれたときにHレベルとされ、その所定容量分のデータが読み出されたときにLレベルにされる信号を示している。この信号MEMORY FULL は、サブ制御部5によって生成されて、メイン制御部7に送られる。この信号MEMORY FULL は、記録時には1記録ブロックの記録開始トリガ信号となり、再生時には1記録ブロックの再生開始トリガ信号となる。
【0057】
信号SW TR は、フォーマッタ4より作成される位相サーボ用基準信号を示している。この信号SW TR は、フォーマッタ4からメイン制御部7に送られる。
【0058】
信号MC ON は、キャプスタンモータ100の駆動指令信号を示しており、メイン制御部7によって生成される。
【0059】
信号CTL は、記録時には磁気テープ300に記録されるCTL信号を示し、再生時には磁気テープ300から読み出されるCTL信号を示している。
【0060】
信号FORMATTER は、メイン制御部7からフォーマッタ4に送られるコントロール信号およびフォーマッタ4の状態を示す信号を示している。
【0061】
信号VD RECは、フォーマッタ4から電磁変換部6内のビデオヘッドに送られる記録指示信号を示している。
【0062】
信号FORMATTER USE は、記録時にはメモリ3内の実データをフォーマッタ4に送るための送信指令信号を示し、再生時にはフォーマッタ4からメモリ3に実データを送るための送信指令信号を示している。この信号FORMATTER USE は、メイン制御部7によって生成され、サブ制御部5に送られる。
【0063】
信号RD DATA は、フォーマッタ4から電磁変換部6に送られる記録データを示している。
【0064】
記録動作開始後に、メモリ3内に1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが書き込まれると、サブ制御部5からメイン制御部7に送られるMEMORY FULL がHレベルとなる。
【0065】
MEMORY FULL がHレベルとなると(時点t1)、この後のSW TR の立ち下がりタイミングで(時点t2)、メイン制御部7は、信号MC ON をHレベルにさせて、キャプスタンモータ100を駆動させる。また、メイン制御部7は、サブ制御部5を介してフォーマッタ4に記録開始指令(REC指令) を送信する。
【0066】
フォーマッタ4は、記録開始指令を受信すると、記録動作モードとなり、RD DATA で示すようにダミーデータを出力するとともに、VD RECをHレベルにさせるので、電磁変換部6内のビデオヘッドによってダミーデータの磁気テープ300への記録が開始せしめられる。また、CTL録再回路7aによるCTL信号の磁気テープ300への記録が開始する。
【0067】
この後、メイン制御部7は、所定のタイミング(t3)で、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をHレベルにさせる。FORMATTER USE がHレベルとなると、メモリ3からフォーマッタ4への実データの送信が開始される。D−VHS規格のフォーマッタ4ではD−VHSのフォーマットにおいて6トラックシーケンスを守る必要があるためフォーマッタ4の内部にメモリを持っており、フォーマッタ4に送られたデータは一旦メモリに格納された後、RD DATA で示すように遅延されて出力される。したがって、実データは、時点t3より所定時間遅れた時点t4から、磁気テープ300に記録され始める。
【0068】
CTL信号のスタートマークは、上述したように、再生時にエンベロープが安定する位置、すなわち、”0”のCTLが8つ出力された後に出力されて、磁気テープ300に記録される。
【0069】
図7は、メモリ3から1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが全て読み出されたときの各部の信号を示している。
【0070】
メモリ3から1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが全て読み出されると、サブ制御部5からメイン制御部7に送られるMEMORY FULL がLレベルとなる。
【0071】
MEMORY FULL がLレベルとなると(時点t5)、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をLレベルにする。FORMATTER USE がLレベルとなると、メモリ3からフォーマッタ4への実データの送信が停止せしめられる。ただし、上述したように、フォーマッタ4に送られたデータは遅延されて出力されるため、RD DATA に示すように、MEMORY FULL がLレベルとなった時点t5の後においてもフォーマッタ4から電磁変換部6に実データが送られる。
【0072】
実データの磁気テープ300への記録が終了すると(時点t6)、フォーマッタ4は所定量のダミーデータを電磁変換部6に送る。実データの磁気テープ300への記録が終了し(時点t6)、ダミーデータの記録が開始される時点から、CTL信号のエンドマークの記録が開始される。
【0073】
メイン制御部7は、MEMORY FULL がLレベルとなった時点t5の後、所定のタイミングで(時点t7)、サブ制御部5を介して、フォーマッタ4に記録停止指令(STOP 指令) を送る。フォーマッタ4は、記録停止指令を受信すると、停止状態となるとともに、VD RECをLレベルにさせるので、電磁変換部6内のビデオヘッドによる磁気テープ300への記録が停止せしめられる。
【0074】
また、メイン制御部7は、フォーマッタ4が記録動作を停止するタイミング(時点t8)で、MC ON をLレベルにさせ、キャプスタンモータ100を停止させる。また、メイン制御部7は、CTL録再回路7aによるCTL信号の磁気テープ300への記録を停止させる。
【0075】
〔4〕再生動作についての説明
【0076】
再生時には、電磁変換部6内のビデオヘッドによって磁気テープから1記録ブロック単位毎にデータが読み出される。読み取られたデータは、電磁変換部6内の再生アンプを介してフォーマッタ4に送られる。フォーマッタ4は、送られてきたデータに対して記録時とは逆の変換を行う。フォーマッタ4によって得られた実データ(付加情報、圧縮ビデオデータおよび圧縮オーディオデータ)は、バスライン8を通じて、メモリ3に書き込まれる。
【0077】
この際、サブ制御部5のFPGA52は、次のような制御を行なう。CPU51からの再生データ書き込み命令により、メモリ3のサブバンクにデータ”0”を書き込み、サブバンクのデータをクリアする。これは、磁気テープの傷等によるドロップアウトで、データブロックが欠落し、メモリ3に書き込めなかったデータブロック及びピクチャーサーチ時にメモリ3に書き込まれないデータブロックを検出するために行なわれる。
【0078】
FPGA52は、フォーマッタ4により、データブロックが送られてくると、図8に示すように、メモリ3のメインバンクに、送られてきたデータブロックを順次書き込む。また、FPGA52は、そのデータブロックの付加情報部分のシーケンシャル番号を検出し、そのシーケンシャル番号に対応したサブバンクのアドレスに、当該データブロックのメインバンクへの格納アドレス情報(スタートアドレスおよびエンドアドレス)を書き込む。
【0079】
1記録ブロックの再生が終了した時点(CPU51からの再生データ書き込み命令が解除された時)で、サブ制御部5のFPGA52は、CPU51に、アドレス情報を書き込んだサブバンクのアドレスのうちの最大値(以下、書き込みアドレス最大値という)を通知する。
【0080】
このようにして、メモリ3のメインバンクに1記録ブロック内の実データの全てが書き込まれると、CPU51からの読み出し命令により、FPGA52によってメモリ3からデータが読み出される。
【0081】
CPU51がサブバンクのアドレスをFPGA52に指示すると、FPGA52は指示されたアドレスに格納されているスタートアドレスおよびエンドアドレスを取得し、取得アドレスに基づいてメインバンクからデータブロックを読み出す。
【0082】
通常再生時には、CPU51は、サブバンクのアドレスとして、最小値”1”から書き込みアドレス最大値まで、順番に指定していく。したがって、メインバンクから、記録ブロック内のデータブロックが、シーケンシャル番号(時系列番号)の順番で順次読み出される。
【0083】
なお、磁気テープの傷などによるドロップアウト等でデータブロックが欠落した場合には、そのデータブロックに対応するサブバンク内のデータが”0”となっているため、FPGA52は、読み出すべきデータブロックがメインバンクに存在しないことをCPU51に通知する。CPU51は、その通知を受けると、指定アドレスを次のアドレスに更新する。
【0084】
メモリ3から読み出されたQテーブルデータは圧縮/伸長器13に、圧縮ビデオデータは圧縮/伸長器13経由でメモリ14の領域IIIに送られる。また、メモリ3から読み出された圧縮オーディオデータはFIFOメモリ25に送られる。
【0085】
メモリ14の領域IIIに送られた圧縮ビデオデータはQテーブルデータに基づいて、圧縮/伸長器13で伸長される。圧縮/伸長器13による伸長処理後に得られた1フィールド単位のYUVデジタルデータは、メモリ14の領域I、IIに交互に書き込まれる。
【0086】
メモリ14の領域I、IIに書き込まれたYUVデジタルデータは、圧縮/伸長器13によって読み出されて、エンコーダ12に送られる。エンコーダ12は、YUVデジタルデータをD/A変換した後、エンコードし、これによって得られたコンポジットビデオ信号およびY/Cコンポーネント信号を出力する。
【0087】
一方、FIFOメモリ25に書き込まれた圧縮オーディオデータは、PCMエンコーダ/デコーダ24によってデコードされ、D/A変換器23に送られる。D/A変換器23は、デジタルオーディオデータをD/A変換し、得られたアナログオーディオ信号をフィルタ21に出力する。フィルタ21は、送られてきたアナログオーディオ信号から、D/A変換器23によるD/A変換時に発生した高域のノイズ成分を除去して、得られたアナログオーディオ信号を出力する。
【0088】
再生開始直後においては、メイン制御部7は、信号MC ON をHレベルとして、キャプスタンモータ100を駆動させる。これにより、磁気テープ300から読み出されたデータがメモリ3に書き込まれていく。そして、磁気テープ300からエンドマークが検出されるとメイン制御部7は、信号MC ON をLレベルとして、キャプスタンモータ100を停止させる。
【0089】
キャプスタンモータ100が駆動せしめられた後において、メモリ3にある程度のデータが蓄積されると、メモリ3からデータが順次読み出される。メモリ3から読み出されたQテーブルデータおよび圧縮ビデオデータは、ビデオ処理部1に送られ、上述したような処理が行なわれて出力される。また、メモリ3から読み出された圧縮オーディオデータは、オーディオ処理部2に送られ、上述したような処理が行なわれて出力される。
【0090】
図9は、再生時において、メモリ3に書き込まれた1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータの全てが、メモリ3から読み出されたときの各部の信号を示している。
【0091】
図9において、信号ENV は、再生時に磁気テープ300から読み出されたデータを示している。また、信号PB Hは、内部のビデオ回路が再生画をメモリ3に取り込める状態となっていることを示す信号である。
【0092】
メモリ3に書き込まれた1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータの全てが、メモリ3から読み出されると、信号MEMORY FULL がLレベルとなる。信号MEMORY FULL がLレベルとなると(時点t11)、この後のSW TR の立ち下がりタイミングで(時点t12)、メイン制御部7は、信号MC ON をHレベルにして、キャプスタンモータ100を駆動させる。この後、CTL録再回路7aによるCTL信号の再生が開始される。
【0093】
この後に、メイン制御部7は、CTL信号からなるスタートマーク”10101010”の”10”を2度検出すると(時点13)、サブ制御部5を介してフォーマッタ4に再生開始指令( PB指令) を送るとともに、信号PB HをHレベルにする。また、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をHレベルにさせる。
【0094】
フォーマッタ4は、再生開始指令を受信すると、再生動作モードとなる。FORMATTER USE がHレベルとなると、フォーマッタ4からメモリ3への実データの送信が開始される。メモリ3にある程度のデータが書き込まれると、メモリ3からデータが順次読み出される。
【0095】
図10は、再生時において、メモリ3に1記録ブロック内の実データが書き込まれている途中において、CTL信号からなるエンドマークが検出されたときの各部の信号を示している。
【0096】
メモリ3に1記録ブロック内の実データが書き込まれている途中において、メイン制御部7がCTL信号からなるエンドマーク”10101010”における”10”を2度検出すると(時点t14)、メイン制御部7は、信号MC ON をLレベルにして、キャプスタンモータ100を停止させる。このため、記録ブロックの後側ダミーデータ部の途中で磁気テープ300が停止せしめられる。
【0097】
また、メイン制御部7は、エンドマーク”10101010”における”10”を2度検出した時点t14から後の所定のタイミングで(時点t15)、サブ制御部5を介してフォーマッタ4に再生停止指令(STOP 指令) を送るとともに、信号PB HをLレベルにする。また、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をLレベルにさせる。
【0098】
フォーマッタ4は、再生停止指令を受信すると、停止モードとなる。FORMATTER USE がLレベルとなると、フォーマッタ4からメモリ3への実データの送信が停止せしめられる。
【0099】
上記実施の形態によれば、記録ブロック単位毎にデータを記録するデジタルVTRにおいて、記録時に、サーボ及びメカ系の安定する記録ブロックの開始点および記録ブロックの終了点とを、コントロールトラックにスタートマークおよびエンドマークとして記録しているため、記録ブロックの安定した記録再生が可能となる。またエンベロープが安定してからフォーマッタを動作させているので、フォーマッタの誤動作も防ぐことが可能となる。
【0100】
〔5〕早送り再生(早戻し再生)動作についての説明
【0101】
〔5−1〕早送り再生動作についての説明
【0102】
図11および図12は、早送り再生時の各部の信号を示している。
【0103】
早送り再生時においても、上記〔4〕で説明した通常再生時と同様にして、キャプスタンモータ100が駆動される。そして、CTL録再回路7aによるCTL信号の再生が開始せしめられる。
【0104】
この後に、メイン制御部7は、CTL信号からなるスタートマーク”10101010”の”10”を2度検出すると(時点t21)、サブ制御部5を介してフォーマッタ4に再生開始指令(PB 指令) を送るとともに、信号PB HをHレベルにする。また、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をHレベルにさせる。
【0105】
フォーマッタ4は、再生開始指令を受信すると、再生動作モードとなる。FORMATTER USE がHレベルとなると、フォーマッタ4からメモリ3への実データの送信が開始される。メモリ3にある程度のデータが書き込まれると、メモリ3からデータが順次読み出される。
【0106】
また、メモリ3に所定量の実データが蓄積された時点(t22)、この例では、メモリ3に0.5秒(15CTL=30トラック)分の実データが蓄積された時点で、メイン制御部7はキャプスタンモータ100を加速するための加速指令を発生する。これにより、キャプスタンモータ100の速度モードがプレイモード(通常再生速度モード)からそれより速いサーチ速度モードに変更せしめられる。
【0107】
また、メイン制御部7は、フォーマッタ4の誤動作を防止するため、時点t22で、フォーマッタ4に対して停止指令を送る。したがって、早送り再生時には、1記録ブロック内の実データのうち、先頭の30トラック分のみが再生出力される。
【0108】
この後、キューマークを構成する”0”がキューマーク検出回路9によって検出され、16CTLからなるキューマークのうちの8CTLをメイン制御部7が確認した時点(t23)で、メイン制御部7はキャプスタンモータ100を減速するための減速指令を発生する。これにより、キャプスタンモータ100の速度モードがサーチ速度モードからプレイモードに戻される。なお、キューマークを構成する”0”はキューマーク検出回路9によって検出され、その検出結果がメイン制御部7に送られる。
【0109】
この後、メイン制御部7がCTL信号からなるエンドマーク”10101010”における”10”を2度検出すると(時点t24)、メイン制御部7は、信号MC ON をLレベルにして、キャプスタンモータ100を停止させる。このため、記録ブロックの後側ダミーデータ部の途中で磁気テープ300が停止せしめられる。
【0110】
また、メイン制御部7は、エンドマーク”10101010”における”10”を2度検出した時点t24から後の所定のタイミングで(時点t25)、信号PB HをLレベルにする。また、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をLレベルにさせる。
【0111】
この後、メイン制御部7は、MC ON を再度Hレベルにさせ、キャプスタンモータ100を駆動させる。そして、同様な動作が繰り返し行なわれる。
【0112】
図13は、早送り再生時の時間経過とテープ位置との関係を示している。図13における折れ線は、縦軸に経過時間Tをとり、横軸にテープ位置をとった場合の、時間経過とテープ位置との関係を示している。
【0113】
図13において、t1、t3、t5はキャプスタンモータ100の加速時点を示し、t2、t4、t6はキャプスタンモータ100の減速位置(キューマーク検出時点)を示している。キャプスタンモータ100の加速時点t1、t3、t5の前に実データが取り込まれている。
【0114】
このように、早送り再生時においては、1記録ブロック中の実データがメモリ3に所定量蓄積された時点で、メモリ3へのデータの取込みを停止させるとともにキャプスタンモータ100を加速させ、キューマークが検出された時にキャプスタンモータ100を減速させるといった動作を繰り返し行なう。したがって、各記録ブロックの実データの先頭部分のみが順次再生される。
【0115】
早送り再生時の、メモリ3へのデータの書き込み動作およびメモリ3からのデータの読み出し動作について、説明する。
【0116】
実データの先頭部分のメモリ3への書き込み動作は、通常再生時と同じであり、メモリ3内の内部には、図14に示すようなデータが格納される。
【0117】
つまり、CPU51からの再生データ書き込み命令により、メモリ3のサブバンクにデータ”0”を書き込み、サブバンクのデータをクリアする。
【0118】
FPGA52は、フォーマッタ4により、データブロックが送られてくると、図14に示すように、メモリ3のメインバンクに、送られてきたデータブロックを順次書き込む。また、FPGA52は、そのデータブロックの付加情報部分のシーケンシャル番号を検出し、そのシーケンシャル番号に対応したサブバンクのアドレスに、当該データブロックのメインブロックへの格納アドレス情報(スタートアドレスおよびエンドアドレス)を書き込む。
【0119】
1記録ブロックの実データの先頭部分の再生が終了した時点(CPU51からの再生データ書き込み命令が解除された時)で、サブ制御部5のFPGA52は、CPU51に、アドレス情報を書き込んだサブバンクのアドレスのうちの最大値(以下、書き込みアドレス最大値という)を通知する。
【0120】
このようにして、メモリ3に1記録ブロック内の実データの先頭部分が書き込まれると、CPU51からの読み出し命令により、FPGA52によってメモリ3からデータが読み出される。
【0121】
早送り再生時には、CPU51は、サブバンクのアドレスとして、1+16N(N=0,1,…)によって規定される値を、1から書き込みアドレス最大値まで、昇順に指定していく。したがって、メインバンクから実データ部の先頭に記録されたサーチ用データブロックが時系列の順番で読み出される。
【0122】
〔5−2〕早戻し再生動作についての説明
図15は、早戻し再生時の時間経過とテープ位置との関係を示している。図15における折れ線は、縦軸に経過時間Tをとり、横軸にテープ位置をとった場合の、時間経過とテープ位置との関係を示している。
【0123】
図15に示すように、早戻し再生時には、2記録ブロック以上、テープを逆方向にサーチ速度モードで送って、キューマークが検出されると(時点t1)、正方向にテープを通常再生速度モード(プレイモード)で送る。エンドマークが検出されると(時点t2)、一旦テープを停止させた後、テープを再度、正方向にプレイモードで送る。そして、スタートマークを検出した後、所定時間だけ実データの取込みを行なうと(時点t3)、テープを停止させる。これにより、記録ブロック(n−1)の先頭部分の再生が行なわれる。
【0124】
この後、2記録ブロック以上、テープを逆方向にサーチ速度モードで送って、キューマークが検出されると(時点t4)、正方向にテープを通常再生速度モード(プレイモード)で送る。エンドマークが検出されると(時点t5)、一旦テープを停止させた後、テープを再度、正方向にプレイモードで送る。そして、スタートマークを検出した後、所定時間だけ実データの取込みを行なうと(時点t6)、テープを停止させる。これにより、記録ブロック(n−2)の先頭部分の再生が行なわれる。以上の動作を繰り返すことにより、早戻し再生が行なわれる。
【0125】
早戻し再生時においても、実データの先頭部分のメモリ3への書き込み動作は、早送り通常再生時と同じであり、メモリ3内の内部には、図14に示すようなデータが格納される。
【0126】
早戻し再生時においては、CPU51は、サブバンクのアドレスとして、1+16N(N=0,1,…)で規定される値を、書き込みアドレス最大値から最小値(=1)まで、降順に順次指定していく。したがって、メインバンクから実データ部の先頭に記録されたサーチ用データブロックが時系列の順序と反対の順序で読み出される。
【0127】
【発明の効果】
この発明によれば、フォーマッタとして特殊なものを用いることなく、早送り再生を行なえるようになり、しかも早送り時の再生映像をなめらかにすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デシタルVTRの構成を示すブロック図である。
【図2】磁気テープに記録される1記録ブロックの構成および磁気テープのコントロールトラックに記録されるCTLマーキングの構成を示す模式図である。
【図3】1フィールド分のデータブロックの構成を示す模式図である。
【図4】記録時に、メモリ3のメインバンク(MAIN BANK) とサブバンク(SUB BANK)に蓄積される情報を示す模式図である。
【図5】記録時に、磁気テープに記録される実データの内容(データブロック)を示す模式図である。
【図6】記録動作開始後に、メモリ3内に1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが書き込まれたときの各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図7】記録時おいて、メモリ3から1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが全て読み出されたときの各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図8】再生時に、メモリ3のメインバンク(MAIN BANK) とサブバンク(SUB BANK)に蓄積される情報を示す模式図である。
【図9】再生時において、メモリ3に書き込まれた1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータの全てが、メモリ3から読み出されたときの各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図10】再生時において、メモリ3に1記録ブロック内の実データが書き込まれている途中において、CTL信号からなるエンドマークが検出されたときの各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図11】早送り再生時の各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図12】早送り再生時の各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図13】早送り再生時の時間経過とテープ位置との関係を示すタイミングチャートである。
【図14】早送り再生時に、メモリ3のメインバンク(MAIN BANK) とサブバンク(SUB BANK)に蓄積される情報を示す模式図である。
【図15】早戻し再生時の時間経過とテープ位置との関係を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 ビデオ処理部
2 オーディオ処理部
3 メモリ
4 フォーマッタ
5 サブ制御部
6 電磁変換部
7 メイン制御部
9 キューマーク検出回路
【発明の属する技術分野】
この発明は、入力映像を間欠的に記録するデジタルVTR等のデジタルVTRに関する。
【0002】
【従来の技術】
記録時において、実データ(入力映像・音声データまたはその圧縮データ)をメモリに蓄積し、記録ブロック単位のデータが蓄積される毎に、1記録ブロック単位のデータを磁気テープに記録し、再生時には磁気テープに記録されたデータを記録ブロック単位毎に間欠的に読み出し、磁気テープから読み出されたデータをメモリに蓄積し、メモリに蓄積されたデータを読み出して再生出力するデジタルVTRが知られている。
【0003】
このようなデジタルVTRでは、磁気テープを通常再生速度より速い速度で送って再生を行なうこと、つまり、早送り再生(早戻し再生を含む)を行なうことは困難であった。早送り再生を行なうようにするためには、予め記録データ上に、通常再生用データとは別に早送り再生用データを作成させることが必要であり、フォーマッタとしてそのような機能を持った特殊なものを用いる必要があった。
【0004】
そこで、本出願人は、フォーマッタとして特殊なものを用いることなく、早送り再生を行なえるようになるデジタルVTRを開発し、平成12年2月28日に特許出願した(特願2000−51302参照)。
【0005】
つまり、本出願人が開発したデジタルVTRは、記録時において、磁気テープのコントロールトラックに、各記録ブロックの中間の所定位置に対応する位置にキューマークを記録させる手段、早送り再生時において、1記録ブロック中の実データがメモリに所定量蓄積された時点で、メモリのデータの取込みを停止させるとともにキャプスタンモータを加速させる手段、およびキューマークが検出されたときに、キャプスタンモータを減速させる手段を備えている。
【0006】
この方法では、早送り再生時において、各記録ブロック中の実データの先頭部分(例えば0.5秒分)のみを順次再生することになる。このため、早送り再生時において、隣り合う記録ブロックの再生映像に時間差が生じるため、再生映像がなめらかにならないという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、フォーマッタとして特殊なものを用いることなく、早送り再生を行なえるようになり、しかも早送り時の再生映像をなめらかにすることができるデジタルVTRを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明によるデジタルVTRは、記録時において、実データを1フィールド単位のデータブロック毎にメモリに時系列の順番で蓄積していき、複数のデータブロックを含む所定の記録ブロック単位の実データがメモリに蓄積される毎に、その記録ブロック単位の実データを磁気テープに記録し、通常再生時には磁気テープに記録された実データを記録ブロック単位毎に間欠的に読み出し、磁気テープから読み出された実データをメモリに蓄積し、メモリに蓄積された実データを読み出して再生出力するデジタルVTRであって、記録時において、複数のデータブロックからなる1記録ブロック単位の実データがメモリに蓄積されると、メモリから所定フィールド数ずつ間隔をおいてデータブロックを読み出し、読み出した各データブロックに時系列番号を付加したものをサーチ用データブロックとして磁気テープに記録した後、残りのデータブロックをメモリから読み出し、読み出した各データブロックに時系列番号を付加して磁気テープに記録する記録制御手段、通常再生時において、磁気テープから読み出された1記録ブロック単位の実データがメモリに蓄積されると、メモリに蓄積された実データを構成する各データブロックを、時系列番号の順番で読み出して再生する通常再生制御手段、早送り再生時においては、1記録ブロック内の実データのうちの先頭部分のサーチ用データブロックのみを磁気テープから読み出してメモリに蓄積するとともに、メモリに蓄積したサーチ用データブロックを所定の順番で読み出して再生する早送り再生制御手段を備えていることを特徴とする。
【0009】
メモリはメインバンクとサブバンクとを備えており、記録制御手段は、1記録ブロック単位の実データをデータブロック毎にメインバンクに蓄積していくとともに、各データブロックのメインバンクへの格納アドレス情報を、それらのデータブロックの時系列の順番に対応したサブバンクのアドレス位置に蓄積していく手段、サブバンクから所定アドレス数ずつ間隔をおいてアドレス情報を読み出すことによって、メインバンクから所定フィールド数ずつ間隔をおいてデータブロックを読み出し、読み出した各データブロックに時系列番号を付加したものをサーチ用データブロックとして磁気テープに記録する手段、およびこの後、サブバンクから残りのアドレス情報を、時系列の順番で読み出すことにより、残りのデータブロックをメモリから読み出し、読み出した各データブロックに時系列番号を付加したものを磁気テープに記録する手段を備えている。
【0010】
メモリはメインバンクとサブバンクとを備えており、通常再生制御手段は、1記録ブロック内の各データブロックを磁気テープから読み出してメインバンクに蓄積していくとともに、各データブロックのメインバンクへの格納アドレス情報を、それらのデータブロックの時系列の順番に対応したサブバンクのアドレス位置に蓄積していく手段、およびサブバンクから、サブバンクのアドレス順に、アドレス情報を読み出すことによって、メインバンクからデータブロックを時系列番号の順番で読み出して再生する手段を備えている。
【0011】
メモリはメインバンクとサブバンクとを備えており、早送り再生制御手段は、1記録ブロック内の実データのうちの先頭部分のサーチ用データブロックのみを磁気テープから読み出してメインバンクに蓄積していくとともに、各サーチ用データブロックのメインバンクへの格納アドレス情報を、それらのデータブロックの時系列の順番に対応したサブバンクのアドレス位置に蓄積していく手段、およびサブバンクから所定アドレス数ずつ間隔をおいてアドレス情報を読み出すことによって、メインバンクから各サーチ用データブロックを読み出して再生する手段を備えている。
【0012】
記録時において、磁気テープのコントロールトラックに、各記録ブロックの中間の所定位置に対応する位置にキューマークを記録させる手段、ならびに早送り再生時において、1記録ブロック中の実データがメモリに所定量蓄積された時点で、メモリへのデータの取込みを停止させるとともにキャプスタンモータを加速させる手段、およびキューマークが検出されたときに、キャプスタンモータを減速させる手段を備えていることが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、この発明を監視システムに用いられるデジタルVTRに適用した場合の実施の形態について説明する。
【0014】
〔1〕デシタルVTRの構成の説明
【0015】
図1は、デシタルVTRの構成を示している。
デジタルVTRは、ビデオ処理部1、オーディオ処理部2、メモリ3、フォーマッタ4、サブ制御部5、電磁変換部6、メイン制御部7、キューマーク検出回路9等を備えている。
【0016】
メイン制御部7は、マイクロコンピュータで構成され、システムコントローラの機能とサーボブロックの機能とを備えている。メイン制御部7は、キャプスタン用周波数発生器(CFG)101の出力、CTL信号等に基づいてキャプスタンモータ100を制御するとともに、ドラム用位相発生器(DPG)201の出力、ドラム用周波数発生器(DFG)202の出力等に基づいてドラムモータ200を制御する。
【0017】
メイン制御部7内のCTL録再回路7aは、記録時には、CTLヘッド301を用いて磁気テープ300のコントロールトラックにCTL信号を記録し、再生時には、CTLヘッド301を用いて磁気テープ300のコントロールトラックからCTL信号を読み取る。キューマーク検出回路9は、早送り再生または早戻し再生時にCTL録再回路7aによって磁気テープ300から読み取られたCTL信号に基づいて後述するキューマークを検出するためのものである。
【0018】
ビデオ処理部1は、デコーダ11、エンコーダ12、JPEG規格の圧縮/伸長器13および圧縮/伸長処理用のメモリ14から構成される。メモリ14は、1フィールド分の容量をそれぞれ有しかつ入力データが交互に書き込まれる領域I、IIおよびJPEG圧縮後のデータを格納する領域IIIに分割されている。
【0019】
オーディオ処理部2はフィルタ21、A/D変換器22、D/A変換器23、PCMエンコーダ/デコーダ24およびFIFOメモリ25から構成される。サブ制御部5はCPU51およびFPGA52から構成される。ビデオ処理部1、オーディオ処理部2、メモリ3、フォーマッタ4およびサブ制御部5は、データバスライン8を介して互いに接続されている。サブ制御部5はメイン制御部7と接続されている。
【0020】
〔2〕磁気テープに記録される1記録ブロックの構成およびCTLマーキングの構成についての説明
【0021】
このデジタルVTRでは、磁気テープに所定の記録ブロック単位ずつデータが間欠的に記録される。図2は、磁気テープに記録される1記録ブロックの構成およびCTLマーキングの構成を示している。
【0022】
この実施の形態では、磁気テープへの記録フォーマットをD−VHS、1記録ブロックを336トラック、メモリ3の容量を64Mビット(8Mバイト)とする。
【0023】
1記録ブロックは、図2(a)に示すように、336トラック分(168CTL分)のデータからなり、複数フィールド数分のデータを含んでいる。1記録ブロックは、32トラック分(16CTL分)の前側ダミーデータ部、それに続く288トラック分(144CTL分)の実データ部および16トラック分(8CTL分)の後側ダミーデータ部とからなる。
【0024】
また、1記録ブロックに対応するCTLマーキングは、図2(b)に示すように、”0”を示す先頭の8CTL、それに続くスタートマークを表す8CTL、それに続く”0”を示す68CTL、それに続くキュー(CUE)マークを表す16CTL、それに続く”0”を示す60CTL、およびそれに続くエンドマークを表す8CTLからなる。
【0025】
スタートマークはVHS規格によるVISS/VASS信号のショートSの”0”、”1”を使用した”10101010”から構成される。エンドマークはVHS規格によるVISS/VASS信号のロングLの”0”、”1”を使用した”10101010”から構成される。
【0026】
VHS規格ではショートSの”0”のN極書き込み時間とS極書き込み時間との比は57.5:42.5と定義され、ショートSの”1”のN極書き込み時間とS極書き込み時間との比は25.0:75.0と定義されている。また、ロングLの”0”のN極書き込み時間とS極書き込み時間との比は62.5:37.5と定義され、ロングLの”1”のN極書き込み時間とS極書き込み時間との比は30.0:70.0と定義されている。
【0027】
キューマークとしては、VHS規格で定義されているショートSおよびロングLの”0”、”1”とは、N極書き込み時間とS極書き込み時間との比が異なる”0”を使用した”0000000000000000”が用いられる。この例では、キューマークを構成する”0”としては、N極書き込み時間とS極書き込み時間との比が、80:20の”0”が用いられている。
【0028】
この理由は、通常のVISS/VASSを判定するための判定部が、キューマークを構成するCTLを、VISS/VASS信号を構成する”0”または”1”と誤認識するのを防止するためである。このため、通常のVISS/VASS判定部とは別に、キューマーク検出回路9が設けられているのである。
【0029】
スタートマーク、エンドマーク、キューマーク以外の”0”としては、VHS規格で定義されているショートSまたはロングLの”0”が用いられている。
【0030】
なお、CTL信号のスタートマークを、1記録ブロックの先頭に相当する位置に記録せずに、”0”のCTLが8つ出力された後に記録させるようにしているのは、次のような理由による。つまり、このVTRでは、再生時において、磁気テープは1記録ブロック分の再生が行なわれる毎に磁気テープ300の走行が停止せしめられる。このため、再生時において1記録ブロックの最初の部分はエンベロープが安定しないので、その不安定な位置にスタートマークを記録すると、スタートマークの検出ミスが発生するおそれがある。そこで、1記録ブロックの先頭に相当する位置よりも後位置にスタートマークを記録しているのである。
【0031】
〔3〕VTRの記録動作についての説明
【0032】
記録時にはメイン制御部7は、キャプスタンモータ100及びドラムモータ200を一定速度で回転させるように制御する。また、CTL録再回路7aによって磁気テープ300のコントロールトラックにCTL信号を記録する。
【0033】
図示しない監視カメラ(ビデオカメラ)からのNTSC方式のコンポジットビデオ信号、または輝度/色信号に分離されたY/Cコンポーネント信号は、デコーダ11に入力される。デコーダ11は、入力されたビデオ信号をYUV変換し、得られたYUV信号をA/D変換する。
【0034】
デコーダ11によって得られたYUVデジタルデータは、JPEG規格で入出力データを圧縮伸長する圧縮/伸長器13に送られる。圧縮/伸長器13はCPU51からデータバスライン8を経由して送られてくる録画間隔情報により、指示されたフィールド毎のYUVデジタルデータをメモリ14の領域I、IIに交互に取り込む。メモリ14に取り込まれたYUVデジタルデータは、圧縮/伸長器13によって圧縮される。圧縮後の圧縮ビデオデータはメモリ14の領域IIIに書き込まれる。
【0035】
メモリ14の領域IIIに書き込まれた1フィールド分の圧縮ビデオデータは、CPU51からデータバスライン8を経由して送られてくる制御命令に基づき、圧縮/伸長器13によってメモリ14の領域IIIから読み出され、データバスライン8を経由して、メモリ3に書き込まれる。この際、FPGA52によってQテーブルデータ、映像データ領域を識別するための領域識別コードが圧縮ビデオデータに付加されてメモリ3に書き込まれる。
【0036】
一方、ビデオカメラ(図示略)からのオーディオ信号はオーディオ処理部2内のフィルタ21に連続して入力される。フィルタ21は、オーディオ信号の高域ノイズ成分を除去し、帯域制限されたオーディオ信号をA/D変換器22に出力する。A/D変換器22は、帯域制限されたオーディオ信号をA/D変換する。A/D変換器22によって得られたデジタルオーディオ信号は、PCMエンコーダ/デコーダ24に連続して送られる。
【0037】
PCMエンコーダ/デコーダ24は、送られてきたデジタルオーディオ信号を、PCM方式により圧縮する。圧縮後の圧縮オーディオデータは、FIFOメモリ25に書き込まれる。FIFOメモリ25は、上記録画間隔毎に書き込まれた圧縮オーディオデータを読み出し、データバスライン8を経由してメモリ3に書き込む。この際、FPGA52によってオーディオデータ領域を識別するための領域識別コードが圧縮オーディオデータに付加されてメモリ3に書き込まれる。また、CPU51から記録日時、録画間隔等の付加情報もメモリ3へ蓄えられる。
【0038】
圧縮ビデオデータ、圧縮オーディオデータおよび付加情報は、1フィールド単位で図3に示すようにフォーマット化され、1つのデータブロックとしてメモリ3に蓄積される。
【0039】
つまり、1フィールド分のデータブロックは、ヘッダ部81、オーディオデータ部82および映像データ部83からなる。
【0040】
ヘッダ部81には、付加情報、Qテーブルデータ等が含まれている。ヘッダ部81の先頭には、ヘッダ部81の先頭であることを示すフレームヘッダAが挿入されている。オーディオデータ部82の先頭にはオーディオデータ領域であることを識別するための領域識別コードBが挿入されている。映像データ部83の先頭には映像データ領域であることを識別するための領域識別コードCが挿入されている。映像データ部83の最後には、映像データ部の最後であることを示すエンドコードDが挿入されている。
【0041】
メモリ3は、図4に示すように、メインバンク(MAIN BANK) とサブバンク(SUB BANK)とを備えている。サブ制御部5のFPGA52は、実データを1フィールド単位のデータブロック毎に、メインバンクに、時系列の順番で蓄積していく。図4において、データブロックの後の数字は、1記録ブロック内のデータブロックの時系列の順番を示している。
【0042】
また、FPGA52は、各データブロックのメインバンクへの格納アドレス情報を、それらのデータブロックの時系列の順番に対応したサブバンクのアドレス位置に蓄積していく。格納アドレス情報には、先頭格納アドレス(スタートアドレス)および最終格納アドレス(エンドアドレス)がある。図4において、サブバンクの下側に記された1〜144の数字は、サブバンクのアドレスを表しているものとする。
【0043】
メモリ3のメインバンクに所定の記録ブロック単位に応じた量のデータ(実データ)が蓄積される毎に、それらの実データ(圧縮ビデオデータ、圧縮オーディオデータ、付加情報)が読み出され、データバスライン8を経由して、フォーマッタ4に送られる。この例では、上述したように、1記録ブロックは336トラック分のデータからなり、そのうち288トラック分のデータが実データであるので、288トラック分のデータ(データブロック)がメモリ3のメインバンクに蓄積される毎に、そのデータが読み出されてフォーマッタ4に送られる。
【0044】
データブロックの読み出しは、次のようにして行なわれる。つまり、まず、CPU51が、FPGA52に対して、サブバンクのアドレスを指定する。FPGA52は、CPU51によって指定されたサブバンクのアドレスに格納されているスタートアドレスおよびエンドアドレスを取得し、取得したスタートアドレスおよびエンドアドレスに基づいて、メインバンクからデータブロックを読み出す。
【0045】
FPGA52は、メインバンクから読み出した各データブロックの付加情報部分にシーケンシャル番号を付加して、フォーマッタ4に送る。シーケンシャル番号は、1記録ブロック内に含まれるデータブロックの時系列の順番を表す番号である。
【0046】
フォーマッタ4によりフォーマット変換されたデータは電磁変換部6に送られ、電磁変換部6内の記録アンプおよびビデオヘッドを介して磁気テープ300に記録される。1記録ブロック単位のデータの記録が終了する毎に、磁気テープは停止せしめられる。
【0047】
この実施の形態では、後述するように、ピクチャーサーチ(早送り再生、早戻し再生)時には、各記録ブロックに対して、たとえば、実データ部分(288トラック)の先頭の0.5秒分(15CTL=30トラック)のみが再生される。
【0048】
DVHSのフォーマットでは、1トラックに28KBYTE のデータを記録することができるため、1 フィールド当たり56KBYTE の画質モードで記録を行なった場合、実データ部分に約144のデータブロックが記録されることになる。
【0049】
ピクチャーサーチ時に再生されるデータは1記録ブロック当たり30トラック分(15個のデータブロック分)であるので、10データブロック(144/15=9.6)以上飛ばして読み出せば、ピクチャーサーチ時に再生される映像がなめらかな映像となる。
【0050】
そこで、この実施の形態では、磁気テープにデータを記録する際に、図5に示すように、磁気テープにおける実データ部の先頭部分(約30トラック分)に、16データブロック飛ばしで、データブロックを記録するようにした。そして、1記録ブロック内のデータブロックのうち、その残りのデータブロックを、それ以降に時系列の順番で記録するようにした。
【0051】
つまり、メモリ3から実データをフォーマッタ4に送る際には、まず、CPU51は、所定アドレス数(この例では16)ずつ間隔をおいて、サブバンクのアドレスを指定していく。つまり、CPU52は、1、17、33…というように、1+16N(N=0,1,2,…、ただし、Nは、1+16N<144を満たす値である)によって表されるアドレスを順次指定していく。
【0052】
FPGA52は、CPU52によって指定されたサブバンクのアドレスに格納されているアドレス情報(スタートアドレスおよびエンドアドレス)を取得し、取得したアドレス情報に基づいてメインバンクからデータブロックを読み出す。そして、読み出したデータブロックの付加情報部分にそのデータブロックに対応するシーケンシャル番号(時系列番号)を付加した後、そのデータブロックをフォーマッタ4に送る。
【0053】
したがって、記録時には、図5に示すように、まず、メインバンクからデータブロックが16ずつ間隔をおいて読み出され、読み出された各データブロックにシーケンシャル番号が付加されたものが、サーチ用データブロックとして磁気テープに記録される。
【0054】
CPU51は、1+16N<144を満たす最大の(1+16N)を指定した後、サブバンクの残りのアドレスを小さいものから順に順次していく。これにより、残りのデータブロックが時系列の順番で順次読み出され、読み出されデータブロックにシーケンシャル番号が付加されたものが、磁気テープに順次記録される。
【0055】
図6は、記録動作開始後に、メモリ3内に1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが書き込まれたときの各部の信号を示している。
【0056】
図6において信号MEMORY FULL は、メモリ3に1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが書き込まれたときにHレベルとされ、その所定容量分のデータが読み出されたときにLレベルにされる信号を示している。この信号MEMORY FULL は、サブ制御部5によって生成されて、メイン制御部7に送られる。この信号MEMORY FULL は、記録時には1記録ブロックの記録開始トリガ信号となり、再生時には1記録ブロックの再生開始トリガ信号となる。
【0057】
信号SW TR は、フォーマッタ4より作成される位相サーボ用基準信号を示している。この信号SW TR は、フォーマッタ4からメイン制御部7に送られる。
【0058】
信号MC ON は、キャプスタンモータ100の駆動指令信号を示しており、メイン制御部7によって生成される。
【0059】
信号CTL は、記録時には磁気テープ300に記録されるCTL信号を示し、再生時には磁気テープ300から読み出されるCTL信号を示している。
【0060】
信号FORMATTER は、メイン制御部7からフォーマッタ4に送られるコントロール信号およびフォーマッタ4の状態を示す信号を示している。
【0061】
信号VD RECは、フォーマッタ4から電磁変換部6内のビデオヘッドに送られる記録指示信号を示している。
【0062】
信号FORMATTER USE は、記録時にはメモリ3内の実データをフォーマッタ4に送るための送信指令信号を示し、再生時にはフォーマッタ4からメモリ3に実データを送るための送信指令信号を示している。この信号FORMATTER USE は、メイン制御部7によって生成され、サブ制御部5に送られる。
【0063】
信号RD DATA は、フォーマッタ4から電磁変換部6に送られる記録データを示している。
【0064】
記録動作開始後に、メモリ3内に1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが書き込まれると、サブ制御部5からメイン制御部7に送られるMEMORY FULL がHレベルとなる。
【0065】
MEMORY FULL がHレベルとなると(時点t1)、この後のSW TR の立ち下がりタイミングで(時点t2)、メイン制御部7は、信号MC ON をHレベルにさせて、キャプスタンモータ100を駆動させる。また、メイン制御部7は、サブ制御部5を介してフォーマッタ4に記録開始指令(REC指令) を送信する。
【0066】
フォーマッタ4は、記録開始指令を受信すると、記録動作モードとなり、RD DATA で示すようにダミーデータを出力するとともに、VD RECをHレベルにさせるので、電磁変換部6内のビデオヘッドによってダミーデータの磁気テープ300への記録が開始せしめられる。また、CTL録再回路7aによるCTL信号の磁気テープ300への記録が開始する。
【0067】
この後、メイン制御部7は、所定のタイミング(t3)で、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をHレベルにさせる。FORMATTER USE がHレベルとなると、メモリ3からフォーマッタ4への実データの送信が開始される。D−VHS規格のフォーマッタ4ではD−VHSのフォーマットにおいて6トラックシーケンスを守る必要があるためフォーマッタ4の内部にメモリを持っており、フォーマッタ4に送られたデータは一旦メモリに格納された後、RD DATA で示すように遅延されて出力される。したがって、実データは、時点t3より所定時間遅れた時点t4から、磁気テープ300に記録され始める。
【0068】
CTL信号のスタートマークは、上述したように、再生時にエンベロープが安定する位置、すなわち、”0”のCTLが8つ出力された後に出力されて、磁気テープ300に記録される。
【0069】
図7は、メモリ3から1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが全て読み出されたときの各部の信号を示している。
【0070】
メモリ3から1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが全て読み出されると、サブ制御部5からメイン制御部7に送られるMEMORY FULL がLレベルとなる。
【0071】
MEMORY FULL がLレベルとなると(時点t5)、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をLレベルにする。FORMATTER USE がLレベルとなると、メモリ3からフォーマッタ4への実データの送信が停止せしめられる。ただし、上述したように、フォーマッタ4に送られたデータは遅延されて出力されるため、RD DATA に示すように、MEMORY FULL がLレベルとなった時点t5の後においてもフォーマッタ4から電磁変換部6に実データが送られる。
【0072】
実データの磁気テープ300への記録が終了すると(時点t6)、フォーマッタ4は所定量のダミーデータを電磁変換部6に送る。実データの磁気テープ300への記録が終了し(時点t6)、ダミーデータの記録が開始される時点から、CTL信号のエンドマークの記録が開始される。
【0073】
メイン制御部7は、MEMORY FULL がLレベルとなった時点t5の後、所定のタイミングで(時点t7)、サブ制御部5を介して、フォーマッタ4に記録停止指令(STOP 指令) を送る。フォーマッタ4は、記録停止指令を受信すると、停止状態となるとともに、VD RECをLレベルにさせるので、電磁変換部6内のビデオヘッドによる磁気テープ300への記録が停止せしめられる。
【0074】
また、メイン制御部7は、フォーマッタ4が記録動作を停止するタイミング(時点t8)で、MC ON をLレベルにさせ、キャプスタンモータ100を停止させる。また、メイン制御部7は、CTL録再回路7aによるCTL信号の磁気テープ300への記録を停止させる。
【0075】
〔4〕再生動作についての説明
【0076】
再生時には、電磁変換部6内のビデオヘッドによって磁気テープから1記録ブロック単位毎にデータが読み出される。読み取られたデータは、電磁変換部6内の再生アンプを介してフォーマッタ4に送られる。フォーマッタ4は、送られてきたデータに対して記録時とは逆の変換を行う。フォーマッタ4によって得られた実データ(付加情報、圧縮ビデオデータおよび圧縮オーディオデータ)は、バスライン8を通じて、メモリ3に書き込まれる。
【0077】
この際、サブ制御部5のFPGA52は、次のような制御を行なう。CPU51からの再生データ書き込み命令により、メモリ3のサブバンクにデータ”0”を書き込み、サブバンクのデータをクリアする。これは、磁気テープの傷等によるドロップアウトで、データブロックが欠落し、メモリ3に書き込めなかったデータブロック及びピクチャーサーチ時にメモリ3に書き込まれないデータブロックを検出するために行なわれる。
【0078】
FPGA52は、フォーマッタ4により、データブロックが送られてくると、図8に示すように、メモリ3のメインバンクに、送られてきたデータブロックを順次書き込む。また、FPGA52は、そのデータブロックの付加情報部分のシーケンシャル番号を検出し、そのシーケンシャル番号に対応したサブバンクのアドレスに、当該データブロックのメインバンクへの格納アドレス情報(スタートアドレスおよびエンドアドレス)を書き込む。
【0079】
1記録ブロックの再生が終了した時点(CPU51からの再生データ書き込み命令が解除された時)で、サブ制御部5のFPGA52は、CPU51に、アドレス情報を書き込んだサブバンクのアドレスのうちの最大値(以下、書き込みアドレス最大値という)を通知する。
【0080】
このようにして、メモリ3のメインバンクに1記録ブロック内の実データの全てが書き込まれると、CPU51からの読み出し命令により、FPGA52によってメモリ3からデータが読み出される。
【0081】
CPU51がサブバンクのアドレスをFPGA52に指示すると、FPGA52は指示されたアドレスに格納されているスタートアドレスおよびエンドアドレスを取得し、取得アドレスに基づいてメインバンクからデータブロックを読み出す。
【0082】
通常再生時には、CPU51は、サブバンクのアドレスとして、最小値”1”から書き込みアドレス最大値まで、順番に指定していく。したがって、メインバンクから、記録ブロック内のデータブロックが、シーケンシャル番号(時系列番号)の順番で順次読み出される。
【0083】
なお、磁気テープの傷などによるドロップアウト等でデータブロックが欠落した場合には、そのデータブロックに対応するサブバンク内のデータが”0”となっているため、FPGA52は、読み出すべきデータブロックがメインバンクに存在しないことをCPU51に通知する。CPU51は、その通知を受けると、指定アドレスを次のアドレスに更新する。
【0084】
メモリ3から読み出されたQテーブルデータは圧縮/伸長器13に、圧縮ビデオデータは圧縮/伸長器13経由でメモリ14の領域IIIに送られる。また、メモリ3から読み出された圧縮オーディオデータはFIFOメモリ25に送られる。
【0085】
メモリ14の領域IIIに送られた圧縮ビデオデータはQテーブルデータに基づいて、圧縮/伸長器13で伸長される。圧縮/伸長器13による伸長処理後に得られた1フィールド単位のYUVデジタルデータは、メモリ14の領域I、IIに交互に書き込まれる。
【0086】
メモリ14の領域I、IIに書き込まれたYUVデジタルデータは、圧縮/伸長器13によって読み出されて、エンコーダ12に送られる。エンコーダ12は、YUVデジタルデータをD/A変換した後、エンコードし、これによって得られたコンポジットビデオ信号およびY/Cコンポーネント信号を出力する。
【0087】
一方、FIFOメモリ25に書き込まれた圧縮オーディオデータは、PCMエンコーダ/デコーダ24によってデコードされ、D/A変換器23に送られる。D/A変換器23は、デジタルオーディオデータをD/A変換し、得られたアナログオーディオ信号をフィルタ21に出力する。フィルタ21は、送られてきたアナログオーディオ信号から、D/A変換器23によるD/A変換時に発生した高域のノイズ成分を除去して、得られたアナログオーディオ信号を出力する。
【0088】
再生開始直後においては、メイン制御部7は、信号MC ON をHレベルとして、キャプスタンモータ100を駆動させる。これにより、磁気テープ300から読み出されたデータがメモリ3に書き込まれていく。そして、磁気テープ300からエンドマークが検出されるとメイン制御部7は、信号MC ON をLレベルとして、キャプスタンモータ100を停止させる。
【0089】
キャプスタンモータ100が駆動せしめられた後において、メモリ3にある程度のデータが蓄積されると、メモリ3からデータが順次読み出される。メモリ3から読み出されたQテーブルデータおよび圧縮ビデオデータは、ビデオ処理部1に送られ、上述したような処理が行なわれて出力される。また、メモリ3から読み出された圧縮オーディオデータは、オーディオ処理部2に送られ、上述したような処理が行なわれて出力される。
【0090】
図9は、再生時において、メモリ3に書き込まれた1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータの全てが、メモリ3から読み出されたときの各部の信号を示している。
【0091】
図9において、信号ENV は、再生時に磁気テープ300から読み出されたデータを示している。また、信号PB Hは、内部のビデオ回路が再生画をメモリ3に取り込める状態となっていることを示す信号である。
【0092】
メモリ3に書き込まれた1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータの全てが、メモリ3から読み出されると、信号MEMORY FULL がLレベルとなる。信号MEMORY FULL がLレベルとなると(時点t11)、この後のSW TR の立ち下がりタイミングで(時点t12)、メイン制御部7は、信号MC ON をHレベルにして、キャプスタンモータ100を駆動させる。この後、CTL録再回路7aによるCTL信号の再生が開始される。
【0093】
この後に、メイン制御部7は、CTL信号からなるスタートマーク”10101010”の”10”を2度検出すると(時点13)、サブ制御部5を介してフォーマッタ4に再生開始指令( PB指令) を送るとともに、信号PB HをHレベルにする。また、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をHレベルにさせる。
【0094】
フォーマッタ4は、再生開始指令を受信すると、再生動作モードとなる。FORMATTER USE がHレベルとなると、フォーマッタ4からメモリ3への実データの送信が開始される。メモリ3にある程度のデータが書き込まれると、メモリ3からデータが順次読み出される。
【0095】
図10は、再生時において、メモリ3に1記録ブロック内の実データが書き込まれている途中において、CTL信号からなるエンドマークが検出されたときの各部の信号を示している。
【0096】
メモリ3に1記録ブロック内の実データが書き込まれている途中において、メイン制御部7がCTL信号からなるエンドマーク”10101010”における”10”を2度検出すると(時点t14)、メイン制御部7は、信号MC ON をLレベルにして、キャプスタンモータ100を停止させる。このため、記録ブロックの後側ダミーデータ部の途中で磁気テープ300が停止せしめられる。
【0097】
また、メイン制御部7は、エンドマーク”10101010”における”10”を2度検出した時点t14から後の所定のタイミングで(時点t15)、サブ制御部5を介してフォーマッタ4に再生停止指令(STOP 指令) を送るとともに、信号PB HをLレベルにする。また、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をLレベルにさせる。
【0098】
フォーマッタ4は、再生停止指令を受信すると、停止モードとなる。FORMATTER USE がLレベルとなると、フォーマッタ4からメモリ3への実データの送信が停止せしめられる。
【0099】
上記実施の形態によれば、記録ブロック単位毎にデータを記録するデジタルVTRにおいて、記録時に、サーボ及びメカ系の安定する記録ブロックの開始点および記録ブロックの終了点とを、コントロールトラックにスタートマークおよびエンドマークとして記録しているため、記録ブロックの安定した記録再生が可能となる。またエンベロープが安定してからフォーマッタを動作させているので、フォーマッタの誤動作も防ぐことが可能となる。
【0100】
〔5〕早送り再生(早戻し再生)動作についての説明
【0101】
〔5−1〕早送り再生動作についての説明
【0102】
図11および図12は、早送り再生時の各部の信号を示している。
【0103】
早送り再生時においても、上記〔4〕で説明した通常再生時と同様にして、キャプスタンモータ100が駆動される。そして、CTL録再回路7aによるCTL信号の再生が開始せしめられる。
【0104】
この後に、メイン制御部7は、CTL信号からなるスタートマーク”10101010”の”10”を2度検出すると(時点t21)、サブ制御部5を介してフォーマッタ4に再生開始指令(PB 指令) を送るとともに、信号PB HをHレベルにする。また、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をHレベルにさせる。
【0105】
フォーマッタ4は、再生開始指令を受信すると、再生動作モードとなる。FORMATTER USE がHレベルとなると、フォーマッタ4からメモリ3への実データの送信が開始される。メモリ3にある程度のデータが書き込まれると、メモリ3からデータが順次読み出される。
【0106】
また、メモリ3に所定量の実データが蓄積された時点(t22)、この例では、メモリ3に0.5秒(15CTL=30トラック)分の実データが蓄積された時点で、メイン制御部7はキャプスタンモータ100を加速するための加速指令を発生する。これにより、キャプスタンモータ100の速度モードがプレイモード(通常再生速度モード)からそれより速いサーチ速度モードに変更せしめられる。
【0107】
また、メイン制御部7は、フォーマッタ4の誤動作を防止するため、時点t22で、フォーマッタ4に対して停止指令を送る。したがって、早送り再生時には、1記録ブロック内の実データのうち、先頭の30トラック分のみが再生出力される。
【0108】
この後、キューマークを構成する”0”がキューマーク検出回路9によって検出され、16CTLからなるキューマークのうちの8CTLをメイン制御部7が確認した時点(t23)で、メイン制御部7はキャプスタンモータ100を減速するための減速指令を発生する。これにより、キャプスタンモータ100の速度モードがサーチ速度モードからプレイモードに戻される。なお、キューマークを構成する”0”はキューマーク検出回路9によって検出され、その検出結果がメイン制御部7に送られる。
【0109】
この後、メイン制御部7がCTL信号からなるエンドマーク”10101010”における”10”を2度検出すると(時点t24)、メイン制御部7は、信号MC ON をLレベルにして、キャプスタンモータ100を停止させる。このため、記録ブロックの後側ダミーデータ部の途中で磁気テープ300が停止せしめられる。
【0110】
また、メイン制御部7は、エンドマーク”10101010”における”10”を2度検出した時点t24から後の所定のタイミングで(時点t25)、信号PB HをLレベルにする。また、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE をLレベルにさせる。
【0111】
この後、メイン制御部7は、MC ON を再度Hレベルにさせ、キャプスタンモータ100を駆動させる。そして、同様な動作が繰り返し行なわれる。
【0112】
図13は、早送り再生時の時間経過とテープ位置との関係を示している。図13における折れ線は、縦軸に経過時間Tをとり、横軸にテープ位置をとった場合の、時間経過とテープ位置との関係を示している。
【0113】
図13において、t1、t3、t5はキャプスタンモータ100の加速時点を示し、t2、t4、t6はキャプスタンモータ100の減速位置(キューマーク検出時点)を示している。キャプスタンモータ100の加速時点t1、t3、t5の前に実データが取り込まれている。
【0114】
このように、早送り再生時においては、1記録ブロック中の実データがメモリ3に所定量蓄積された時点で、メモリ3へのデータの取込みを停止させるとともにキャプスタンモータ100を加速させ、キューマークが検出された時にキャプスタンモータ100を減速させるといった動作を繰り返し行なう。したがって、各記録ブロックの実データの先頭部分のみが順次再生される。
【0115】
早送り再生時の、メモリ3へのデータの書き込み動作およびメモリ3からのデータの読み出し動作について、説明する。
【0116】
実データの先頭部分のメモリ3への書き込み動作は、通常再生時と同じであり、メモリ3内の内部には、図14に示すようなデータが格納される。
【0117】
つまり、CPU51からの再生データ書き込み命令により、メモリ3のサブバンクにデータ”0”を書き込み、サブバンクのデータをクリアする。
【0118】
FPGA52は、フォーマッタ4により、データブロックが送られてくると、図14に示すように、メモリ3のメインバンクに、送られてきたデータブロックを順次書き込む。また、FPGA52は、そのデータブロックの付加情報部分のシーケンシャル番号を検出し、そのシーケンシャル番号に対応したサブバンクのアドレスに、当該データブロックのメインブロックへの格納アドレス情報(スタートアドレスおよびエンドアドレス)を書き込む。
【0119】
1記録ブロックの実データの先頭部分の再生が終了した時点(CPU51からの再生データ書き込み命令が解除された時)で、サブ制御部5のFPGA52は、CPU51に、アドレス情報を書き込んだサブバンクのアドレスのうちの最大値(以下、書き込みアドレス最大値という)を通知する。
【0120】
このようにして、メモリ3に1記録ブロック内の実データの先頭部分が書き込まれると、CPU51からの読み出し命令により、FPGA52によってメモリ3からデータが読み出される。
【0121】
早送り再生時には、CPU51は、サブバンクのアドレスとして、1+16N(N=0,1,…)によって規定される値を、1から書き込みアドレス最大値まで、昇順に指定していく。したがって、メインバンクから実データ部の先頭に記録されたサーチ用データブロックが時系列の順番で読み出される。
【0122】
〔5−2〕早戻し再生動作についての説明
図15は、早戻し再生時の時間経過とテープ位置との関係を示している。図15における折れ線は、縦軸に経過時間Tをとり、横軸にテープ位置をとった場合の、時間経過とテープ位置との関係を示している。
【0123】
図15に示すように、早戻し再生時には、2記録ブロック以上、テープを逆方向にサーチ速度モードで送って、キューマークが検出されると(時点t1)、正方向にテープを通常再生速度モード(プレイモード)で送る。エンドマークが検出されると(時点t2)、一旦テープを停止させた後、テープを再度、正方向にプレイモードで送る。そして、スタートマークを検出した後、所定時間だけ実データの取込みを行なうと(時点t3)、テープを停止させる。これにより、記録ブロック(n−1)の先頭部分の再生が行なわれる。
【0124】
この後、2記録ブロック以上、テープを逆方向にサーチ速度モードで送って、キューマークが検出されると(時点t4)、正方向にテープを通常再生速度モード(プレイモード)で送る。エンドマークが検出されると(時点t5)、一旦テープを停止させた後、テープを再度、正方向にプレイモードで送る。そして、スタートマークを検出した後、所定時間だけ実データの取込みを行なうと(時点t6)、テープを停止させる。これにより、記録ブロック(n−2)の先頭部分の再生が行なわれる。以上の動作を繰り返すことにより、早戻し再生が行なわれる。
【0125】
早戻し再生時においても、実データの先頭部分のメモリ3への書き込み動作は、早送り通常再生時と同じであり、メモリ3内の内部には、図14に示すようなデータが格納される。
【0126】
早戻し再生時においては、CPU51は、サブバンクのアドレスとして、1+16N(N=0,1,…)で規定される値を、書き込みアドレス最大値から最小値(=1)まで、降順に順次指定していく。したがって、メインバンクから実データ部の先頭に記録されたサーチ用データブロックが時系列の順序と反対の順序で読み出される。
【0127】
【発明の効果】
この発明によれば、フォーマッタとして特殊なものを用いることなく、早送り再生を行なえるようになり、しかも早送り時の再生映像をなめらかにすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デシタルVTRの構成を示すブロック図である。
【図2】磁気テープに記録される1記録ブロックの構成および磁気テープのコントロールトラックに記録されるCTLマーキングの構成を示す模式図である。
【図3】1フィールド分のデータブロックの構成を示す模式図である。
【図4】記録時に、メモリ3のメインバンク(MAIN BANK) とサブバンク(SUB BANK)に蓄積される情報を示す模式図である。
【図5】記録時に、磁気テープに記録される実データの内容(データブロック)を示す模式図である。
【図6】記録動作開始後に、メモリ3内に1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが書き込まれたときの各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図7】記録時おいて、メモリ3から1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが全て読み出されたときの各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図8】再生時に、メモリ3のメインバンク(MAIN BANK) とサブバンク(SUB BANK)に蓄積される情報を示す模式図である。
【図9】再生時において、メモリ3に書き込まれた1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータの全てが、メモリ3から読み出されたときの各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図10】再生時において、メモリ3に1記録ブロック内の実データが書き込まれている途中において、CTL信号からなるエンドマークが検出されたときの各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図11】早送り再生時の各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図12】早送り再生時の各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図13】早送り再生時の時間経過とテープ位置との関係を示すタイミングチャートである。
【図14】早送り再生時に、メモリ3のメインバンク(MAIN BANK) とサブバンク(SUB BANK)に蓄積される情報を示す模式図である。
【図15】早戻し再生時の時間経過とテープ位置との関係を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 ビデオ処理部
2 オーディオ処理部
3 メモリ
4 フォーマッタ
5 サブ制御部
6 電磁変換部
7 メイン制御部
9 キューマーク検出回路
Claims (5)
- 記録時において、実データを1フィールド単位のデータブロック毎にメモリに時系列の順番で蓄積していき、複数のデータブロックを含む所定の記録ブロック単位の実データがメモリに蓄積される毎に、その記録ブロック単位の実データを磁気テープに記録し、通常再生時には磁気テープに記録された実データを記録ブロック単位毎に間欠的に読み出し、磁気テープから読み出された実データをメモリに蓄積し、メモリに蓄積された実データを読み出して再生出力するデジタルVTRであって、
記録時において、複数のデータブロックからなる1記録ブロック単位の実データがメモリに蓄積されると、メモリから所定フィールド数ずつ間隔をおいてデータブロックを読み出し、読み出した各データブロックに時系列番号を付加したものをサーチ用データブロックとして磁気テープに記録した後、残りのデータブロックをメモリから読み出し、読み出した各データブロックに時系列番号を付加して磁気テープに記録する記録制御手段、
通常再生時において、磁気テープから読み出された1記録ブロック単位の実データがメモリに蓄積されると、メモリに蓄積された実データを構成する各データブロックを、時系列番号の順番で読み出して再生する通常再生制御手段、
早送り再生時においては、1記録ブロック内の実データのうちの先頭部分のサーチ用データブロックのみを磁気テープから読み出してメモリに蓄積するとともに、メモリに蓄積したサーチ用データブロックを所定の順番で読み出して再生する早送り再生制御手段、
を備えていることを特徴とするデジタルVTR。 - メモリはメインバンクとサブバンクとを備えており、
記録制御手段は、
1記録ブロック単位の実データをデータブロック毎にメインバンクに蓄積していくとともに、各データブロックのメインバンクへの格納アドレス情報を、それらのデータブロックの時系列の順番に対応したサブバンクのアドレス位置に蓄積していく手段、
サブバンクから所定アドレス数ずつ間隔をおいてアドレス情報を読み出すことによって、メインバンクから所定フィールド数ずつ間隔をおいてデータブロックを読み出し、読み出した各データブロックに時系列番号を付加したものをサーチ用データブロックとして磁気テープに記録する手段、および
この後、サブバンクから残りのアドレス情報を、時系列の順番で読み出すことにより、残りのデータブロックをメモリから読み出し、読み出した各データブロックに時系列番号を付加したものを磁気テープに記録する手段、
を備えていることを特徴とする請求項1に記載のデジタルVTR。 - メモリはメインバンクとサブバンクとを備えており、
通常再生制御手段は、
1記録ブロック内の各データブロックを磁気テープから読み出してメインバンクに蓄積していくとともに、各データブロックのメインバンクへの格納アドレス情報を、それらのデータブロックの時系列の順番に対応したサブバンクのアドレス位置に蓄積していく手段、および
サブバンクから、サブバンクのアドレス順に、アドレス情報を読み出すことによって、メインバンクからデータブロックを時系列番号の順番で読み出して再生する手段、
を備えていることを特徴とする請求項1および2のいずれかに記載のデジタルVTR。 - メモリはメインバンクとサブバンクとを備えており、
早送り再生制御手段は、
1記録ブロック内の実データのうちの先頭部分のサーチ用データブロックのみを磁気テープから読み出してメインバンクに蓄積していくとともに、各サーチ用データブロックのメインバンクへの格納アドレス情報を、それらのデータブロックの時系列の順番に対応したサブバンクのアドレス位置に蓄積していく手段、および
サブバンクから所定アドレス数ずつ間隔をおいてアドレス情報を読み出すことによって、メインバンクから各サーチ用データブロックを読み出して再生する手段、
を備えていることを特徴とする請求項1、2および3のいずれかに記載のデジタルVTR。 - 記録時において、磁気テープのコントロールトラックに、各記録ブロックの中間の所定位置に対応する位置にキューマークを記録させる手段、ならびに
早送り再生時において、1記録ブロック中の実データがメモリに所定量蓄積された時点で、メモリへのデータの取込みを停止させるとともにキャプスタンモータを加速させる手段、および
キューマークが検出されたときに、キャプスタンモータを減速させる手段、
を備えていることを特徴とする請求項1、2、3および4のいずれかにデジタルVTR。
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