JP2002056623A - デジタルvtr - Google Patents

デジタルvtr

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JP2002056623A
JP2002056623A JP2000236477A JP2000236477A JP2002056623A JP 2002056623 A JP2002056623 A JP 2002056623A JP 2000236477 A JP2000236477 A JP 2000236477A JP 2000236477 A JP2000236477 A JP 2000236477A JP 2002056623 A JP2002056623 A JP 2002056623A
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歩 奥谷
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明 山崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、VASSデータの一部がスター
トマークまたはエンドマークと誤検知されるといったこ
とを回避できるデジタルVTRを提供することを目的と
する。 【解決手段】 スタートマークおよびエンドマークのう
ちの一方は、VHS規格によるVISS/VASS信号
のショートの”0”,”1”の組み合わせで構成され、
他方はVHS規格によるVISS/VASS信号のロン
グの”0”,”1”の組み合わせで構成されており、V
ASS情報に用いられる”0”と”1”とのうちの一方
はVHS規格によるVISS/VASS信号のショート
が採用され、他方はロングが採用されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力映像を間欠
的に記録するデジタルVTR等のデジタルVTRに関す
る。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、記録時において、実データ
をメモリに蓄積し、前側ダミーデータ部、実データ部お
よび後側ダミーデータ部で構成される記録ブロック単位
内の実データ量に相当する量のデータがメモリに蓄積さ
れる毎に、前側ダミーデータ、メモリに蓄積されたデー
タからなる実データおよび後側ダミーデータの順番で、
1記録ブロック単位のデータを磁気テープに記録し、再
生時には磁気テープに記録されたデータを記録ブロック
単位毎に間欠的に読み出し、磁気テープから読み出され
た実データをメモリに蓄積し、メモリに蓄積された実デ
ータを読み出して再生出力するデジタルVTRであっ
て、記録時において、磁気テープのコントロールトラッ
クに、各記録ブロックの前側ダミーデータ部内の所定位
置部分であることを示すスタートマークと、各記録ブロ
ックの後側ダミーデータ部内の所定位置部分を示すエン
ドマークとを記録させる手段、ならびに再生時におい
て、スタートマークおよびエンドマークを利用して、各
記録ブロック毎に実データの取込みタイミングを制御す
る手段を備えたデジタルVTRを開発した(特願200
0−051301号、本願出願時点では未公開)。
【0003】スタートマークは、VHS規格によるVI
SS/VASS信号のショートSの”0”、”1”を使
用した”10101010”から構成され、エンドマー
クはVHS規格によるVISS/VASS信号のロング
Lの”0”、”1”を使用した”10101010”か
ら構成されている。そして、ショートSの”1010”
を検出するとスタートマークと判定し、ロングLの”1
010”を検出するとエンドマークと判定している。
【0004】ところで、コントロールトラックを利用し
てタイムデートサーチ(T/Dサーチ)を行いたい場合
には、コントロールトラックに記録時刻データをVAS
Sデータとして記録する必要がある。VASSデータ内
には”1010”の組み合わせが存在する可能性がある
ため、VASSデータの”0”,”1”としてショート
Sの”0”、”1”を使用すると、VASSデータ中
の”1010”がスタートマークと誤検知される可能性
がある。また、VASSデータの”0”,”1”として
ロングLの”0”、”1”を使用すると、VASSデー
タ中の”1010”がエンドマークと誤検知される可能
性がある。
【0005】たとえば、再生時において、VASSデー
タ付近からテープ走行が開始され、本来のスタートマー
クが検出される前に、VASSデータを誤ってスタート
マークと検知した場合には、メモリへの書き込みが記録
ブロックの途中から開始されるという問題がある。ま
た、テープが走行を開始した後、0.5秒以内は、テー
プ走行が安定しないため、スタートマークの誤検知によ
って、テープ走行開始後から0.5秒以内の部分のデー
タを取り込むと、画像乱れが発生してしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、VASS
データの一部がスタートマークまたはエンドマークと誤
検知されるといったことを回避できるデジタルVTRを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によるデジタル
VTRは、記録時において、実データをメモリに蓄積
し、前側ダミーデータ部、実データ部および後側ダミー
データ部で構成される記録ブロック単位内の実データ量
に相当する量のデータがメモリに蓄積される毎に、前側
ダミーデータ、メモリに蓄積されたデータからなる実デ
ータおよび後側ダミーデータの順番で、1記録ブロック
単位のデータを磁気テープに記録し、再生時には磁気テ
ープに記録されたデータを記録ブロック単位毎に間欠的
に読み出し、磁気テープから読み出された実データをメ
モリに蓄積し、メモリに蓄積された実データを読み出し
て再生出力するデジタルVTRであって、記録時におい
て、磁気テープのコントロールトラックに、各記録ブロ
ックの前側ダミーデータ部内の所定位置部分であること
を示すスタートマークと、各記録ブロックの後側ダミー
データ部内の所定位置部分を示すエンドマークと、所定
のVASS情報とを記録させる手段、ならびに再生時に
おいて、スタートマークおよびエンドマークを利用し
て、各記録ブロック毎に実データの取込みタイミングを
制御する手段を備えており、スタートマークおよびエン
ドマークのうちの一方は、VHS規格によるVISS/
VASS信号のショートの”0”,”1”の組み合わせ
で構成され、他方はVHS規格によるVISS/VAS
S信号のロングの”0”,”1”の組み合わせで構成さ
れており、VASS情報に用いられる”0”と”1”と
のうちの一方はVHS規格によるVISS/VASS信
号のショートが採用され、他方はロングが採用されてい
ることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
を監視システムに用いられるデジタルVTRに適用した
場合の実施の形態について説明する。
【0009】〔1〕デシタルVTRの構成の説明
【0010】図1は、デシタルVTRの構成を示してい
る。
【0011】デジタルVTRは、ビデオ処理部1、オー
ディオ処理部2、メモリ3、フォーマッタ4、サブ制御
部5、電磁変換部6、メイン制御部7等を備えている。
【0012】メイン制御部7は、マイクロコンピュータ
で構成され、システムコントローラの機能とサーボブロ
ックの機能とを備えている。メイン制御部7は、キャプ
スタン用周波数発生器(CFG)101の出力、CTL
信号等に基づいてキャプスタンモータ100を制御する
とともに、ドラム用位相発生器(DPG)201の出
力、ドラム用周波数発生器(DFG)202の出力等に
基づいてドラムモータ200を制御する。
【0013】メイン制御部7内のCTL録再回路7a
は、記録時には、CTLヘッド301を用いて磁気テー
プ300のコントロールトラックにCTL信号を記録
し、再生時には、CTLヘッド301を用いて磁気テー
プ300のコントロールトラックからCTL信号を読み
取る。
【0014】ビデオ処理部1は、デコーダ11、エンコ
ーダ12、JPEG規格の圧縮/伸長器13および圧縮
/伸長処理用のメモリ14から構成される。メモリ14
は、1フィールド分の容量をそれぞれ有しかつ入力デー
タが交互に書き込まれる領域I、IIおよびJPEG圧
縮後のデータを格納する領域IIIに分割されている。
【0015】オーディオ処理部2はフィルタ21、A/
D変換器22、D/A変換器23、PCMエンコーダ/
デコーダ24およびFIFOメモリ25から構成され
る。サブ制御部5はCPU51およびFPGA52から
構成される。ビデオ処理部1、オーディオ処理部2、メ
モリ3、フォーマッタ4およびサブ制御部5は、データ
バスライン8を介して互いに接続されている。サブ制御
部5はメイン制御部7と接続されている。
【0016】〔2〕記録動作についての説明
【0017】VTRの記録動作について説明する。この
実施の形態では、磁気テープへの記録フォーマットをD
−VHS、1記録ブロックを366トラック、メモリ3
の容量を64Mビット(8Mバイト)とする。
【0018】記録時にはメイン制御部7は、キャプスタ
ンモータ100及びドラムモータ200を一定速度で回
転させるように制御する。また、CTL録再回路7aに
よって磁気テープ300のコントロールトラックにCT
L信号を記録する。
【0019】図示しない監視カメラ(ビデオカメラ)か
らのNTSC方式のコンポジットビデオ信号、または輝
度/色信号に分離されたY/Cコンポーネント信号は、
デコーダ11に入力される。デコーダ11は、入力され
たビデオ信号をYUV変換し、得られたYUV信号をA
/D変換する。
【0020】デコーダ11によって得られたYUVデジ
タルデータは、JPEG規格で入出力データを圧縮伸長
する圧縮/伸長器13に送られる。圧縮/伸長器13は
CPU51からデータバスライン8を経由して送られて
くる録画間隔情報により、指示されたフィールド毎のY
UVデジタルデータをメモリ14の領域I、IIに交互
に取り込む。メモリ14に取り込まれたYUVデジタル
データは、圧縮/伸長器13によって圧縮される。圧縮
後の圧縮ビデオデータはメモリ14の領域IIIに書き
込まれる。
【0021】メモリ14の領域IIIに書き込まれた1
フィールド分の圧縮ビデオデータは、CPU51からデ
ータバスライン8を経由して送られてくる制御命令に基
づき、圧縮/伸長器13によってメモリ14の領域II
Iから読み出され、データバスライン8を経由して、メ
モリ3に書き込まれる。この際、FPGA52によって
Qテーブルデータ、映像データ領域を識別するための領
域識別コードが圧縮ビデオデータに付加されてメモリ3
に書き込まれる。
【0022】一方、ビデオカメラ(図示略)からのオー
ディオ信号はオーディオ処理部2内のフィルタ21に連
続して入力される。フィルタ21は、オーディオ信号の
高域ノイズ成分を除去し、帯域制限されたオーディオ信
号をA/D変換器22に出力する。A/D変換器22
は、帯域制限されたオーディオ信号をA/D変換する。
A/D変換器22によって得られたデジタルオーディオ
信号は、PCMエンコーダ/デコーダ24に連続して送
られる。
【0023】PCMエンコーダ/デコーダ24は、送ら
れてきたデジタルオーディオ信号を、PCM方式により
圧縮する。圧縮後の圧縮オーディオデータは、FIFO
メモリ25に書き込まれる。FIFOメモリ25は、上
記録画間隔毎に書き込まれた圧縮オーディオデータを読
み出し、データバスライン8を経由してメモリ3に書き
込む。この際、FPGA52によってオーディオデータ
領域を識別するための領域識別コードが圧縮オーディオ
データに付加されてメモリ3に書き込まれる。また、C
PU51から記録日時、録画間隔等の付加情報もメモリ
3へ蓄えられる。
【0024】メモリ3に所定の記録ブロック単位に応じ
たデータ(実データ)が蓄積される毎に、その実データ
(圧縮ビデオデータ、圧縮オーディオデータ、付加情
報)が読み出され、データバスライン8を経由して、フ
ォーマッタ4に送られる。この例では、1記録ブロック
は366トラック分のデータからなり、後述するよう
に、そのうち288トラック分のデータが実データであ
るので、288トラック分のデータがメモリ3に蓄積さ
れる毎に、そのデータが読み出されてフォーマッタ4に
送られる。
【0025】フォーマッタ4によりフォーマット変換さ
れたデータは電磁変換部6に送られ、電磁変換部6内の
記録アンプおよびビデオヘッドを介して磁気テープ30
0に記録される。1記録ブロック単位のデータの記録が
終了する毎に、磁気テープは停止せしめられる。
【0026】図2は、磁気テープに記録される1フィー
ルド分のデータに対するフォーマットを示している。
【0027】1フィールド分のデータブロックは、ヘッ
ダ部81、オーディオデータ部82および映像データ部
83からなる。
【0028】ヘッダ部81には、記録時刻情報、アラー
ム情報、カメラ番号等の付加情報、量子化テーブル(Q
テーブル)、音声付加データ等が含まれている。ヘッダ
部81の先頭には、ヘッダ部81の先頭であることを示
すフレームヘッダAが挿入されている。オーディオデー
タ部82の先頭にはオーディオデータ領域であることを
識別するための領域識別コードBが挿入されている。映
像データ部83の先頭には映像データ領域であることを
識別するための領域識別コードCが挿入されている。映
像データ部83の最後には、映像データ部の最後である
ことを示すエンドコードDが挿入されている。
【0029】図3は、磁気テープに記録される1記録ブ
ロックの構成およびCTLマーキングの構成を示してい
る。
【0030】1記録ブロックは、図3(a)に示すよう
に、366トラック分(168CTL分)のデータから
なり、複数フィールド数分のデータを含んでいる。1記
録ブロックは、32トラック分(16CTL分)の前側
ダミーデータ部、それに続く288トラック分(144
CTL分)の実データ部および16トラック分(8CT
L分)の後側ダミーデータ部とからなる。
【0031】また、1記録ブロックに対応するCTLマ
ーキングは、図3(b)に示すように、”0”を示す先
頭の8CTL、それに続くスタートマークを表す8CT
L、それに続く”0”を示す17CTL、それに続くV
ASSデータを表す110CTL、それに続く”0”を
示す17CTLおよびそれに続くエンドマークを表す8
CTLからなる。
【0032】スタートマークは、この例では、VHS規
格によるVISS/VASS信号のショートSの”
0”、”1”を使用した”10101010”から構成
される。エンドマークは、この例では、VHS規格によ
るVISS/VASS信号のロングLの”0”、”1”
を使用した”10101010”から構成される。
【0033】スタートマークをロングLの”0”、”
1”を使用した”10101010”で構成し、エンド
マークをショートSの”0”、”1”を使用した”10
101010”で構成してもよい。
【0034】VHS規格ではショートSの”0”のN極
書き込み時間とS極書き込み時間との比は57.5:4
2.5と定義され、ショートSの”1”のN極書き込み
時間とS極書き込み時間との比は25:75と定義され
ている。また、ロングLの”0”のN極書き込み時間と
S極書き込み時間との比は62.5:37.5と定義さ
れ、ロングLの”1”のN極書き込み時間とS極書き込
み時間との比は30:70と定義されている。
【0035】タイムデータサーチ(T/Dサーチ)を行
なうための記録日時分を表すデータがVASSデータと
して記録される。ところで、VASSデータの一部
が、”1010”となる可能性がある。VASSデータ
の一部が、”1010”となった場合でも、スタートマ
ークまたはエンドマークの”1010”と区別する必要
がある。
【0036】そこで、VASSデータの”1”および”
0”のうちの一方としてショートSを用い、他方として
ロングLを用いる。この例では、VASSデータの”
1”としてショートSの”1”を用い、VASSデータ
の”0”としてロングLの”0”を用いる。なお、VA
SSデータの”1”としてロングLの”1”を用い、V
ASSデータの”0”としてショートSの”0”を用い
てもよい。
【0037】スタートマーク、エンドマーク、VASS
データ以外の”0”としては、VHS規格で定義されて
いるショートSまたはロングLの”0”が用いられてい
る。この例では、ショートSの”0”が用いられてい
る。
【0038】なお、CTL信号のスタートマークを、1
記録ブロックの先頭に相当する位置に記録せずに、”
0”のCTLが8個出力された後に記録させるようにし
ているのは、次のような理由による。つまり、このVT
Rでは、再生時において、磁気テープは1記録ブロック
分の再生が行なわれる毎に磁気テープ300の走行が停
止せしめられる。このため、再生時において1記録ブロ
ックの最初の部分はエンベロープが安定しないので、そ
の不安定な位置にスタートマークを記録すると、スター
トマークの検出ミスが発生するおそれがある。そこで、
1記録ブロックの先頭に相当する位置よりも後位置にス
タートマークを記録しているのである。
【0039】図4は、VASSデータの一例を示してい
る。VASSデータは、ヘッダー部、日データ、時刻デ
ータ、ヘッダー部、分データ、日データ、ヘッダー部、
時刻データ、分データおよびヘッダー部とからなる。つ
まり、VASSデータには、日データ、時刻データおよ
び分データがそれぞれ2回ずつ含まれている。各ヘッダ
ー部は、11ビットで構成され、先頭の”0”と、末尾
の”0”と、それらの間の9個の”1”とからなる。
【0040】図5は、記録動作開始後に、メモリ3内に
1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータが書
き込まれたときの各部の信号を示している。
【0041】図5において信号MEMORY FULL は、メモリ
3に1記録ブロック内の実データ総量に相当するデータ
が書き込まれたときにHレベルとされ、その所定容量分
のデータが読み出されたときにLレベルにされる信号を
示している。この信号MEMORYFULL は、サブ制御部5に
よって生成されて、メイン制御部7に送られる。この信
号MEMORY FULL は、記録時には1記録ブロックの記録開
始トリガ信号となり、再生時には1記録ブロックの再生
開始トリガ信号となる。
【0042】信号SW TR は、フォーマッタ4より作成さ
れる位相サーボ用基準信号を示しておる。この信号SW T
R は、フォーマッタ4からメイン制御部7に送られる。
【0043】信号MC ON は、キャプスタンモータ100
の駆動指令信号を示しており、メイン制御部7によって
生成される。
【0044】信号CTL は、記録時には磁気テープ300
に記録されるCTL信号を示し、再生時には磁気テープ
300から読み出されるCTL信号を示している。
【0045】信号FORMATTER は、メイン制御部7からフ
ォーマッタ4に送られるコントロール信号およびフォー
マッタ4の状態を示す信号を示している。
【0046】信号VD RECは、フォーマッタ4から電磁変
換部6内のビデオヘッドに送られる記録指示信号を示し
ている。
【0047】信号FORMATTER USE は、記録時にはメモリ
3内の実データをフォーマッタ4に送るための送信指令
信号を示し、再生時にはフォーマッタ4からメモリ3に
実データを送るための送信指令信号を示している。この
信号FORMATTER USE は、メイン制御部7によって生成さ
れ、サブ制御部5に送られる。
【0048】信号RD DATA は、フォーマッタ4から電磁
変換部6に送られる記録データを示している。
【0049】記録動作開始後に、メモリ3内に1記録ブ
ロック内の実データ総量に相当するデータが書き込まれ
ると、サブ制御部5からメイン制御部7に送られるMEMO
RY FULL がHレベルとなる。
【0050】MEMORY FULL がHレベルとなると(時点t
1)、この後のSW TR の立ち下がりタイミングで(時点
t2)、メイン制御部7は、信号MC ON をHレベルにさ
せて、キャプスタンモータ100を駆動させる。また、
メイン制御部7は、サブ制御部5を介してフォーマッタ
4に記録開始指令(REC指令) を送信する。
【0051】フォーマッタ4は、記録開始指令を受信す
ると、記録動作モードとなり、RD DATA で示すようにダ
ミーデータを出力するとともに、VD RECをHレベルにさ
せるので、電磁変換部6内のビデオヘッドによってダミ
ーデータの磁気テープ300への記録が開始せしめられ
る。また、CTL録再回路7aによるCTL信号の磁気
テープ300への記録が開始される。
【0052】この後、メイン制御部7は、所定のタイミ
ング(t3)で、サブ制御部5に送られているFORMATTE
R USE をHレベルにさせる。FORMATTER USE がHレベル
となると、メモリ3からフォーマッタ4への実データの
送信が開始される。D−VHS規格のフォーマッタ4で
はD−VHSのフォーマットにおいて6トラックシーケ
ンスを守る必要があるためフォーマッタ4の内部にメモ
リを持っており、フォーマッタ4に送られたデータは一
旦メモリに格納された後、RD DATA で示すように遅延さ
れて出力される。したがって、実データは、時点t3よ
り所定時間遅れた時点t4から、磁気テープ300に記
録され始める。
【0053】CTL信号のスタートマーク”10101
010”は、上述したように、再生時にエンベロープが
安定する位置、すなわち、”0”のCTLが8つ出力さ
れた後に出力されて、磁気テープ300に記録される。
また、スタートマーク”10101010”が記録され
ると、”0”のCTL信号が17回記録され、その後、
VASSデータが記録される。
【0054】図6は、メモリ3から1記録ブロック内の
実データ総量に相当するデータが全て読み出されたとき
の各部の信号を示している。
【0055】メモリ3から1記録ブロック内の実データ
総量に相当するデータが全て読み出されると、サブ制御
部5からメイン制御部7に送られるMEMORY FULL がLレ
ベルとなる。
【0056】MEMORY FULL がLレベルとなると(時点t
5)、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られている
FORMATTER USE をLレベルにする。FORMATTER USE がL
レベルとなると、メモリ3からフォーマッタ4への実デ
ータの送信が停止せしめられる。ただし、上述したよう
に、フォーマッタ4に送られたデータは遅延されて出力
されるため、RD DATA に示すように、MEMORY FULL がL
レベルとなった時点t5の後においてもフォーマッタ4
から電磁変換部6に実データが送られる。
【0057】実データの磁気テープ300への記録が終
了すると(時点t6)、フォーマッタ4は所定量のダミ
ーデータを電磁変換部6に送る。実データの磁気テープ
300への記録が終了し(時点t6)、ダミーデータの
記録が開始される時点から、CTL信号のエンドマーク
の記録が開始される。
【0058】メイン制御部7は、MEMORY FULL がLレベ
ルとなった時点t5の後、所定のタイミングで(時点t
7)、サブ制御部5を介して、フォーマッタ4に記録停
止指令(STOP 指令) を送る。フォーマッタ4は、記録停
止指令を受信すると、停止状態となるとともに、VD REC
をLレベルにさせるので、電磁変換部6内のビデオヘッ
ドによる磁気テープ300への記録が停止せしめられ
る。
【0059】また、メイン制御部7は、フォーマッタ4
が記録動作を停止するタイミング(時点t8)で、MC O
N をLレベルにさせ、キャプスタンモータ100を停止
させる。また、メイン制御部7は、CTL録再回路7a
によるCTL信号の磁気テープ300への記録を停止さ
せる。
【0060】図7は、CTL録再生回路によるCTL記
録処理手順を示している。
【0061】まず、VASSデータの記録か(ステップ
1)、スタートマークの記録か(ステップ2)、エンド
マークの記録か(ステップ3)が判定される。
【0062】VASSデータの記録である場合には(ス
テップ1でYES)、”1”の記録か否かが判別され
(ステップ4)、”1”の記録であれば、ショートの”
1”が記録される(ステップ5)。”1”の記録でなけ
れば、すなわち”0”の記録であれば、ロングの”0”
が記録される(ステップ6)。
【0063】スタートマークの記録である場合には(ス
テップ2でYES)、”1”の記録か否かが判別され
(ステップ7)、”1”の記録であれば、ショートの”
1”が記録される(ステップ8)。”1”の記録でなけ
れば、すなわち”0”の記録であれば、ショートの”
0”が記録される(ステップ9)。
【0064】エンドマークの記録である場合には(ステ
ップ3でYES)、”1”の記録か否かが判別され(ス
テップ10)、”1”の記録であれば、ロングの”1”
が記録される(ステップ11)。”1”の記録でなけれ
ば、すなわち”0”の記録であれば、ロングの”0”が
記録される(ステップ9)。
【0065】エンドマークの記録でない場合には(ステ
ップ3でNO)、VASSデータ、スタートマークおよ
びエンドマーク以外の”0”の記録であると判定され、
ショートの”0”が記録される(ステップ13)。
【0066】〔3〕再生動作についての説明
【0067】再生時には、電磁変換部6内のビデオヘッ
ドによって磁気テープから1記録ブロック単位毎にデー
タが読み出される。読み取られたデータは、電磁変換部
6内の再生アンプを介してフォーマッタ4に送られる。
フォーマッタ4は、送られてきたデータに対して記録時
とは逆の変換を行う。フォーマッタ4によって得られた
実データ(付加情報、圧縮ビデオデータおよび圧縮オー
ディオデータ)は、バスライン8を通じて、メモリ3に
書き込まれる。
【0068】メモリ3に1記録ブロック内の実データの
全てが書き込まれると、CPU51からの読み出し命令
により、FPGA52によってメモリ3からデータが読
み出される。メモリ3から読み出されたQテーブルデー
タは圧縮/伸長器13に、圧縮ビデオデータは圧縮/伸
長器13経由でメモリ14の領域IIIに送られる。ま
た、メモリ3から読み出された圧縮オーディオデータは
FIFOメモリ25に送られる。
【0069】メモリ14の領域IIIに送られた圧縮ビ
デオデータはQテーブルデータに基づいて、圧縮/伸長
器13で伸長される。圧縮/伸長器13による伸長処理
後に得られた1フィールド単位のYUVデジタルデータ
は、メモリ14の領域I、IIに交互に書き込まれる。
【0070】メモリ14の領域I、IIに書き込まれた
YUVデジタルデータは、圧縮/伸長器13によって読
み出されて、エンコーダ12に送られる。エンコーダ1
2は、YUVデジタルデータをD/A変換した後、エン
コードし、これによって得られたコンポジットビデオ信
号およびY/Cコンポーネント信号を出力する。
【0071】一方、FIFOメモリ25に書き込まれた
圧縮オーディオデータは、PCMエンコーダ/デコーダ
24によってデコードされ、D/A変換器23に送られ
る。D/A変換器23は、デジタルオーディオデータを
D/A変換し、得られたアナログオーディオ信号をフィ
ルタ21に出力する。フィルタ21は、送られてきたア
ナログオーディオ信号から、D/A変換器23によるD
/A変換時に発生した高域のノイズ成分を除去して、得
られたアナログオーディオ信号を出力する。
【0072】再生開始直後においては、メイン制御部7
は、信号MC ON をHレベルとして、キャプスタンモータ
100を駆動させる。これにより、磁気テープ300か
ら読み出されたデータがメモリ3に書き込まれていく。
そして、磁気テープ300からエンドマークが検出され
るとメイン制御部7は、信号MC ON をLレベルとして、
キャプスタンモータ100を停止させる。
【0073】キャプスタンモータ100が駆動せしめら
れた後において、メモリ3にある程度のデータが蓄積さ
れると、メモリ3からデータが順次読み出される。メモ
リ3から読み出されたQテーブルデータおよび圧縮ビデ
オデータは、ビデオ処理部1に送られ、上述したような
処理が行なわれて出力される。また、メモリ3から読み
出された圧縮オーディオデータは、オーディオ処理部2
に送られ、上述したような処理が行なわれて出力され
る。
【0074】図8は、再生時において、メモリ3に書き
込まれた1記録ブロック内の実データ総量に相当するデ
ータの全てが、メモリ3から読み出されたときの各部の
信号を示している。
【0075】図8において、信号ENV は、再生時に磁気
テープ300から読み出されたデータを示している。ま
た、信号PB Hは、内部のビデオ回路が再生画をメモリ3
に取り込める状態となっていることを示す信号である。
【0076】メモリ3に書き込まれた1記録ブロック内
の実データ総量に相当するデータの全てが、メモリ3か
ら読み出されると、信号MEMORY FULL がLレベルとな
る。信号MEMORY FULL がLレベルとなると(時点t1
1)、この後のSW TR の立ち下がりタイミングで(時点
t12)、メイン制御部7は、信号MC ON をHレベルに
して、キャプスタンモータ100を駆動させる。この
後、CTL録再回路7aによるCTL信号の再生が開始
される。
【0077】この後に、メイン制御部7は、CTL信号
からなるスタートマーク”10101010”の”1
0”を2度検出すると(時点13)、サブ制御部5を介
してフォーマッタ4に再生開始指令( PB指令) を送ると
ともに、信号PB HをHレベルにする。また、メイン制御
部7は、サブ制御部5に送られているFORMATTER USE を
Hレベルにさせる。
【0078】フォーマッタ4は、再生開始指令を受信す
ると、再生動作モードとなる。FORMATTER USE がHレベ
ルとなると、フォーマッタ4からメモリ3への実データ
の送信が開始される。メモリ3にある程度のデータが書
き込まれると、メモリ3からデータが順次読み出され
る。
【0079】図9は、再生時において、メモリ3に1記
録ブロック内の実データが書き込まれている途中におい
て、CTL信号からなるエンドマークが検出されたとき
の各部の信号を示している。
【0080】メモリ3に1記録ブロック内の実データが
書き込まれている途中において、メイン制御部7がCT
L信号からなるエンドマーク”10101010”にお
ける”10”を2度検出すると(時点t14)、メイン
制御部7は、信号MC ON をLレベルにして、キャプスタ
ンモータ100を停止させる。このため、記録ブロック
の後側ダミーデータ部の途中で磁気テープ300が停止
せしめられる。
【0081】また、メイン制御部7は、エンドマーク”
10101010”における”10”を2度検出した時
点t14から後の所定のタイミングで(時点t15)、
サブ制御部5を介してフォーマッタ4に再生停止指令(S
TOP 指令) を送るとともに、信号PB HをLレベルにす
る。また、メイン制御部7は、サブ制御部5に送られて
いるFORMATTER USE をLレベルにさせる。
【0082】フォーマッタ4は、再生停止指令を受信す
ると、停止モードとなる。FORMATTER USE がLレベルと
なると、フォーマッタ4からメモリ3への実データの送
信が停止せしめられる。
【0083】上記実施の形態によれば、記録ブロック単
位毎にデータを記録するデジタルVTRにおいて、記録
時に、サーボ及びメカ系の安定する記録ブロックの開始
点および記録ブロックの終了点とを、コントロールトラ
ックにスタートマークおよびエンドマークとして記録し
ているため、記録ブロックの安定した記録再生が可能と
なる。またエンベロープが安定してからフォーマッタを
動作させているので、フォーマッタの誤動作も防ぐこと
が可能となる。
【0084】また、記録日時分のデータが、コントロー
ルトラックにVASSデータとして記録されているの
で、コントロールトラックを利用してタイムデートサー
チ(T/Dサーチ)を行うことができるようになる。こ
の際、VASSデータの一部がスタートマークまたはエ
ンドマークと誤検知されるといったことを回避できるよ
うになる。
【0085】
【発明の効果】この発明によれば、VASSデータの一
部がスタートマークまたはエンドマークと誤検知される
といったことを回避できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】デシタルVTRの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】磁気テープに記録される1フィールド分のデー
タに対するフォーマットを示す模式図である。
【図3】磁気テープに記録される1記録ブロックの構成
および磁気テープのコントロールトラックに記録される
CTLマーキングの構成を示す模式図である。
【図4】VASSデータの一例を示す模式図である。
【図5】記録動作開始後に、メモリ3内に1記録ブロッ
ク内の実データ総量に相当するデータが書き込まれたと
きの各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図6】記録時おいて、メモリ3から1記録ブロック内
の実データ総量に相当するデータが全て読み出されたと
きの各部の信号を示すタイミングチャートである。
【図7】CTL録再生回路によるCTL記録処理手順を
示すフローチャートである。
【図8】再生時において、メモリ3に書き込まれた1記
録ブロック内の実データ総量に相当するデータの全て
が、メモリ3から読み出されたときの各部の信号を示す
タイミングチャートである。
【図9】再生時において、メモリ3に1記録ブロック内
の実データが書き込まれている途中において、CTL信
号からなるエンドマークが検出されたときの各部の信号
を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 ビデオ処理部 2 オーディオ処理部 3 メモリ 4 フォーマッタ 5 サブ制御部 6 電磁変換部 7 メイン制御部 7a CTL録再回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中下 保 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 5C018 EA01 EA02 5D030 AA02 BB04 BB12 BC11 BC12 5D044 AB07 BC01 CC03 DE29 DE39 DE52 DE58 EF03 EF05 FG10 FG18 5D077 AA08 CA02 DC11 DD14 DE08 DE13 FE02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録時において、実データをメモリに蓄
    積し、前側ダミーデータ部、実データ部および後側ダミ
    ーデータ部で構成される記録ブロック単位内の実データ
    量に相当する量のデータがメモリに蓄積される毎に、前
    側ダミーデータ、メモリに蓄積されたデータからなる実
    データおよび後側ダミーデータの順番で、1記録ブロッ
    ク単位のデータを磁気テープに記録し、再生時には磁気
    テープに記録されたデータを記録ブロック単位毎に間欠
    的に読み出し、磁気テープから読み出された実データを
    メモリに蓄積し、メモリに蓄積された実データを読み出
    して再生出力するデジタルVTRであって、 記録時において、磁気テープのコントロールトラック
    に、各記録ブロックの前側ダミーデータ部内の所定位置
    部分であることを示すスタートマークと、各記録ブロッ
    クの後側ダミーデータ部内の所定位置部分を示すエンド
    マークと、所定のVASS情報とを記録させる手段、な
    らびに再生時において、スタートマークおよびエンドマ
    ークを利用して、各記録ブロック毎に実データの取込み
    タイミングを制御する手段を備えており、 スタートマークおよびエンドマークのうちの一方は、V
    HS規格によるVISS/VASS信号のショートの”
    0”,”1”の組み合わせで構成され、他方はVHS規
    格によるVISS/VASS信号のロングの”0”,”
    1”の組み合わせで構成されており、 VASS情報に用いられる”0”と”1”とのうちの一
    方はVHS規格によるVISS/VASS信号のショー
    トが採用され、他方はロングが採用されていることを特
    徴とするデジタルVTR。
  2. 【請求項2】 VASS情報が、記録時刻情報である請
    求項1に記載のデジタルVTR。
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