JP3701863B2 - セラミック基板気密封止方法 - Google Patents
セラミック基板気密封止方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3701863B2 JP3701863B2 JP2000364263A JP2000364263A JP3701863B2 JP 3701863 B2 JP3701863 B2 JP 3701863B2 JP 2000364263 A JP2000364263 A JP 2000364263A JP 2000364263 A JP2000364263 A JP 2000364263A JP 3701863 B2 JP3701863 B2 JP 3701863B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ceramic substrate
- lid
- ceramic
- hermetic sealing
- sealing method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はセラミック基板の気密封止に係り、リフロー炉においてリッドへ荷重を加える方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
セラミックパッケージを気密封止するには幾通りかの方法があるが、はんだで覆ったリッド(蓋)をセラミックパッケージ上に載置し、リフロー炉内ではんだを溶かして封止する方法は、一度に多数個まとめて封止できるためコストが安く、量産するのに都合がよい方法の一つである。
はんだリフローによるセラミックパッケージの気密封止の従来例を、図3に模式図で示す。図において、1はセラミック基板、2はセラミック基板1のキャビティ、3はセラミック基板1のメタライズ加工した封止部、4はセラミック基板1を単体のセラミックパッケージに分割するためのスリット、5はリッド、6はリッド5の裏面を覆ったはんだ、12はリッドを押えるための荷重である。
【0003】
気密封止するには、キャビティ2内に入れる電子部品を固定、結線した上で、窒素雰囲気中でリッド5を位置決め載置し、リッド5の上に1〜数グラムの重り12を載置し、加熱することでリフローを行なう。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年のセラミックパッケージは小型化したものが多くなり、複数個のリッド上にすべて重りを載置し、さらにリッドを押えるバランスをとるために個々の重りの位置を調整する作業は煩雑を極めるという問題がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、リッド上に重りを載置することなくリッドに均一な荷重を加えてリフローすることができるセラミック基板気密封止方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1のセラミック基板気密封止方法は、複数個のセラミックパッケージ集合体であるセラミック基板を窒素雰囲気の加熱式リフロー炉内で気密封止する作業において、前記複数個のセラミックパッケージにリッドを載置し、接合の際にはセラミック基板底部に設置した永久磁石が発生する磁力とリッドの自重のみによりセラミック基板の封止部に荷重を加え、リッド裏面を覆ったはんだをリフローすることを特徴とする。
【0006】
請求項1のセラミック基板気密封止方法によれば、磁力によりリッドを均一な力で下方に引き付けるので、リッド上に重りを載置したり、載置した重りの位置を調整する必要がない。
【0007】
請求項2のセラミック基板気密封止方法は、請求項1のセラミック基板底部に設置する永久磁石に代えて電磁石を使用することを特徴とする。
【0008】
請求項2のセラミック基板気密封止方法によれば、リフロー炉の熱で磁力が弱まってしまうことがなく、また、磁力の強さを自由に調整することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。図1において、1はセラミック基板、2はセラミック基板1のキャビティ、3はメタライズ加工を施したセラミック基板1の封止部、4はセラミック基板1を単体のセラミックパッケージに分割するためのスリット、5はリッド、6はリッド5の裏面を覆ったはんだ、7と8はセラミック基板1の下部にN極S極を交互に配置した永久磁石を示す。ここで、リッド5は一般に鉄が主材の合金コバールで形成されているので永久磁石7、8によって下方に引き付けられる。
【0010】
作業手順としては、まず、セラミック基板1のキャビティ2内に電子部品を収納固定し結線した後、該セラミック基板1を窒素雰囲気のリフロー炉へ搬送し、X−Yテーブル上に設置した永久磁石7,8上に位置決め固定する。
【0011】
次に、リッド収納場所からリッド5を搬送し、予め作成したリッド搭載位置データに基づいてX−Yテーブルを駆動しセラミック基板1の封止部3上にリッド5を搭載する。搭載されたリッド5は、永久磁石7,8の磁力で下方に引き付けられ、セラミック基板1の封止部3に適度な荷重で均一に押えられる。全てのリッド5を搭載し終わった時点でリフロー炉を加熱し、気密封止を行なう。
【0012】
なお、永久磁石7,8にかえて電磁石を用いることも有効であり、図2に電磁石使用の場合の模式図を示す。図2において、1はセラミック基板、4はセラミック基板1を単体のセラミックパッケージに分割するためのスリット、5はリッド、9は緯糸状に配列した銅線、10は直流電源、11はスイッチを示す。
永久磁石は加熱により磁力が減少するのに対し、この電磁石による方法は熱による劣化がないことと、磁力調整が簡単である点で優れている。なお、炉内温度が200°C以下であるので永久磁石の場合でも磁力減少は少なく、使用には支障はない。
【0013】
【発明の効果】
本発明によれば、加熱式リフロー炉内の窒素雰囲気中でリッド裏面を覆ったはんだをリフローして気密封止するにあたって、接合の際には磁石が発生する磁力とリッドの自重のみで封止部に荷重を加えるので、複数個のリッドに一個づつ重りを載置することなく複数個同時にかつ均一に荷重を加えることが可能になり、生産効率が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施の形態を示す断面模式図である。
【図2】図2は本発明の実施例を示す斜視図である。
【図3】図3は従来の気密封止方法の例を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1 セラミック基板
2 キャビティ
3 封止部
4 スリット
5 リッド
6 はんだ
7 永久磁石のN極
8 永久磁石のS極
9 緯糸状銅線
10 直流電源
11 スイッチ
12 荷重
Claims (2)
- 複数個のセラミックパッケージ集合体であるセラミック基板を窒素雰囲気の加熱式リフロー炉内で気密封止する作業において、
前記複数個のセラミックパッケージにリッドを載置し、接合の際にはセラミック基板底部に設置した永久磁石が発生する磁力とリッドの自重のみによりセラミック基板の封止部に荷重を加え、リッド裏面を覆ったはんだをリフローすることを特徴とするセラミック基板気密封止方法。 - 請求項1のセラミック基板底部に設置する永久磁石に代えて電磁石を使用することを特徴とするセラミック基板気密封止方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000364263A JP3701863B2 (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | セラミック基板気密封止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000364263A JP3701863B2 (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | セラミック基板気密封止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002170896A JP2002170896A (ja) | 2002-06-14 |
JP3701863B2 true JP3701863B2 (ja) | 2005-10-05 |
Family
ID=18835243
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000364263A Expired - Fee Related JP3701863B2 (ja) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | セラミック基板気密封止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3701863B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4847735B2 (ja) * | 2005-10-31 | 2011-12-28 | 京セラキンセキ株式会社 | 圧電デバイスの製造方法 |
JP2007313543A (ja) * | 2006-05-26 | 2007-12-06 | Pioneer Electronic Corp | 封止用治具 |
JP6068281B2 (ja) * | 2013-07-12 | 2017-01-25 | アキム株式会社 | 部品の固定治具および固定装置、ならびに固定搬送キャリア |
-
2000
- 2000-11-30 JP JP2000364263A patent/JP3701863B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002170896A (ja) | 2002-06-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2795788B2 (ja) | 半導体チップの実装方法 | |
CA2312646A1 (en) | Hybrid micropackaging of microdevices | |
EP1432029A3 (en) | Package for housing a semiconductor chip having a metal-diamond composite in the substrate, and fabrication method thereof | |
US20140001244A1 (en) | Assembly and production of an assembly | |
WO1997041595A1 (en) | Method and apparatus for attaching balls to a substrate | |
JP3701863B2 (ja) | セラミック基板気密封止方法 | |
JPS61276237A (ja) | 半導体パツケ−ジの気密封止方法およびその装置 | |
US5834320A (en) | Method of assembling a semiconductor device using a magnet | |
US2991347A (en) | Magnetic jig for alloying | |
TWI393227B (zh) | 已封裝之積體電路及形成堆疊式積體電路封裝之方法 | |
JPH0437137A (ja) | 半導体チップ又は半導体装置及びその製造方法 | |
JPS61156745A (ja) | チツプ実装法 | |
JP2002231839A (ja) | 電子部品の製造方法およびこれに用いる製造装置 | |
JP3140439B1 (ja) | 電子部品収納用パッケージ | |
JP2002246868A (ja) | 水晶振動子パッケージ構造体およびその封止方法 | |
JP2002313836A (ja) | 電子部品の製造方法およびこれに用いる製造装置 | |
EP1298109A3 (en) | Metal/ceramic bonding article and method for producing same | |
WO1998041071A1 (en) | Hybrid module assembling method and apparatus | |
JP6981192B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JP3454240B2 (ja) | 電子装置およびその製造方法 | |
JP3554851B2 (ja) | 複合基板面への線半田付け方法及びそれに用いる治具 | |
JPH11145194A (ja) | フリップチップの実装方法および実装構造 | |
JPH0611636Y2 (ja) | 圧電振動子 | |
JP2867445B2 (ja) | プリント基板アセンブリ | |
JP2004356261A (ja) | 電力用半導体装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050223 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050301 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050415 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050621 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050714 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080722 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |