JP3701718B2 - 樋支持具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物の柱や壁、鼻隠し板などの被取付面に各種雨樋(軒樋あるいは竪樋)を取り付ける際に使用する樋支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
軒樋を支持する軒樋支持具として、従来の金属製のものに代わって合成樹脂製のものが使用されている。たとえば、実公平5−32573号公報においては、軒樋支持部と取付部とが透明な樹脂材料にて一体に成形された軒樋支持具が記載されている。そして、樹脂材料としてポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂などを主材料としたものが挙げられている。たとえば軒樋支持具がポリカーボネート樹脂製のものである場合、機械的強度ならびに耐候性にすぐれており、通常使用する範囲内では何ら問題点は見当たらない。
【0003】
鼻隠し板は木製のものであるが、防火対策の上で、その表面を金属カバーで覆っている。この金属カバーとして、美観性の面から化粧鋼板が使用されている。この化粧鋼板としては、一般的には、鋼板の表面を塩化ビニル樹脂材料にて被覆した化粧鋼板、いわゆる塩ビ鋼板が使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、軒樋支持具の取付部が取り付けられる鼻隠し板の表面に、たとえば上記塩ビ鋼板が取り付けられている場合、この被覆層である塩化ビニル樹脂材料中に含まれる可塑剤が被覆層の表面側に移行し、この可塑剤がポリカーボネート樹脂製の軒樋支持具の取付部の表面側から移行して劣化作用をおよぼす恐れが想定される。
【0005】
本発明は上記問題を解消しようとするものであり、その目的とするところは、鼻隠し板などの被取付面に可塑剤を含む塩化ビニル樹脂材料にて被覆された化粧鋼板が取り付けられていても、たとえばポリカーボネート樹脂製の樋支持具の取付部が可塑剤による機械的強度の劣化をうけることがなく、すぐれた品質特性を長期的に維持できる樋支持具を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の樋支持具は、建物の被取付面に取り付けられる取付部と、この取付部の前面に突設された支持部とを備えたポリカーボネート樹脂製の樋支持具において、前記取付部の被取付面に当接される後面に、可塑剤の移行を防止する防止層を設けたものである。そして、防止層を可塑剤を含まない硬質塩化ビニル樹脂層とするのが望ましい。
【0007】
(作用)
本発明の樋支持具においては、取付部の被取付面に当接される側に、可塑剤の移行を防止する防止層が設けられているので、この防止層により、樋支持具の取付部はその被取付面側から可塑剤により劣化を受けることがなく、取付部の機械的強度は低下せず、長期にわたって使用できるのである。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明における樋支持具はポリカーボネート樹脂製のものである。そして、樋支持具は全体を透明に、あるいは不透明にしてもよい。また、支持部を透明に、取付部を不透明にしてもよく、逆に、支持部を不透明に、取付部を透明にしてもよい。さらに、顔料などを添加して着色してもよい、その際、樋(軒樋や竪樋)の色に合わせて着色するのが好ましい。
【0009】
本発明における樋支持具の形態は、軒樋を支持する軒樋支持具でも、竪樋を支持する竪樋支持具のいずれでもよい。そして、支持部の構造は、適用される軒樋あるいは竪樋の形状や構造に応じて適宜決めればよい。また、軒樋支持具の場合、軒樋の支持手段は下側から受ける受けタイプ、軒樋の耳部を吊り下げる吊りタイプのいずれでもよい。この吊りタイプの場合、内吊りタイプと外吊りタイプの両方に適用できることは勿論である。
【0010】
また、取付部の形状は、建物の被取付面である鼻隠し板などの表面形態に応じて決めればよく、単にビスなどで被取付面に取り付けられる板状体であっても、あるいは段差係止部を有するものでもよい。
【0011】
本発明における可塑剤の移行を防止する防止層としては、可塑剤の移行を遮断して阻止する機能を有するものであればその材質は限定されることはなく、たとえば合成樹脂材料でも、金属材料でもよい。この防止層は取付部の被取付面に当接される側の形態に応じて設ければよく、たとえば全面がフラットな場合は全面に設ければよく、また、窪みなどの凹部がある場合はこの凹部を除いた面のみに設ければよい。この防止層を設ける手段は、樹脂製の場合は、軒樋支持具の射出成形時に同時に一体成形して設けるのが好ましいが、成形後、取付部の被取付面側に熱融着、塗装などの手段にて設けてもよい。防止層が金属製の場合は、シート状のものを成形の際にインサートするのが望ましい。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
図1および図2は本発明における樋支持具の一例である軒樋吊り具を示すものであり、図1は正面図、図2は右側面図である。図3は図2のX−X線における切断端面図である。
【0013】
図1において、Aはポリカーボネート樹脂製の軒樋吊り具であり、この軒樋吊り具Aは取付部1と、支持部である支持腕2とから構成されている。
【0014】
取付部1は下部側面が先細りの幅狭となされた五角形状の板状体であり、前面には係止片11が上方に傾斜して形成され、かつ、外周縁には3個の通孔12が設けられ、釘などの固着具(図示せず)にて、被取付面である鼻隠し板3に取り付けられるようになっている。係止片11と反対側の取付部1の後面には、鼻隠し板側に開口した2個の矩形状の凹部13が形成されている。そして、この2個の凹部13を除いた表面には、可塑剤の移行を防止する硬質塩化ビニル樹脂製の防止層14が一体に形成されている。この防止層14の厚みは約3mmである。
【0015】
支持腕2は、断面形状がI字状のものであり、取付部1の前面のうち係止片11より所定距離上方に離れた位置から屋外側に一体に突設されている。この支持腕2の先端には上方に屈曲片21が形成されて軒樋Gの屋外側耳部G1を支持する屋外側耳支持部22となされ、一方、屋内側の基端部下面には取付部1の係止突起11と対向して板バネ片23が設けられている。この取付部1の係止片11の先端と、支持腕2の板バネ片23の先端との間隔は、軒樋の屋内側耳部G2の横幅よりも狭く形成され、この両者11、23にて軒樋の屋内側耳部G2を支持する屋内側耳支持部24を構成している。なお、上記支持腕2の両端部を除いた部分は下方に窪んで凹部25を形成している。
【0016】
次に上記軒樋支持具Aの使用方法について説明する。
まず、軒樋支持具Aの取付部1を釘などの固着具(図示せず)にて、塩化ビニル樹脂被覆鋼板4にて覆われた鼻隠し板3に固定する。そして、軒樋Gを取り付けるには、内側に開口する溝形状に形成された屋外側耳部G1を支持部2の屈曲片21に上方から係止させて、中空状に形成された屋内側耳部G2を、板バネ片23を下から押し上げるようにして、板バネ片23と係止片11との間を通過させ、屋内側耳部G2の下面を係止片11上に載置させる。この取付状態において、屋内側耳部G2の前後方向の移動は板バネ片23により規制を受けることになり、軒樋Gの屋内側耳部G2の抜け落ちは防止される。
【0017】
そして、上記樹脂被覆鋼板4に当接する取付部1の後面には、硬質塩化ビニル樹脂製の防止層14が形成されているので、被覆鋼板4を被覆している塩化ビニル樹脂中に含まれる可塑剤の取付部1側への移行は、防止層14にて防止されるので、取付部1は可塑剤によって劣化を受けることはない。この結果、ポリカーボネート樹脂製の軒樋吊り具Aの機械的物性は低下せず、長期間にわたって使用することができる。
【0018】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体的な構成は上記の実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発明に含まれる。
【0019】
例えば、上記実施例においては、樋支持具として軒樋を支持する軒樋支持具の例を示したが、樋支持具としては竪樋を支持する竪樋支持具であってもよい。その際、支持部の形状は適用される竪樋の形状に応じて決めればよい。
【0020】
【発明の効果】
請求項1記載の本発明の軒樋支持具においては、取付部の被取付面に当接される側に、可塑剤の移行を防止する防止層が設けられているので、この可塑剤移行防止層により、軒樋支持具の取付部はその被取付面側から可塑剤により劣化を受けることがなく、取付部の機械的強度は低下せず、長期にわたって使用できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における樋支持具の一例である軒樋吊り具を示す正面図である。
【図2】 図1の右側面図である。
【図3】 図2のX−X線における切断端面図である。
【図4】 図1の軒樋吊り具の使用状態を示す説明図である。
【符号の説明】
G 軒樋
A 軒樋吊り具(樋支持具)
1 取付部
14 防止層
2 支持腕(支持部)
3 鼻隠し板(被取付面)

Claims (1)

  1. 建物の被取付面に取り付けられる取付部と、この取付部の前面に突設された支持部とを備えているポリカーボネート樹脂製の樋支持具において、前記取付部の被取付面に当接される側に、可塑剤の移行を防止する防止層が設けられていることを特徴とする樋支持具。
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