JP3701392B2 - 押出方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、特にパウダー状樹脂を溶融・混練して押し出すのに適した押出機を用いて、パウダー状樹脂を溶融・混練して押し出す方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、パウダー状樹脂は、押出機を通して造粒された後、成形加工機による製品の生産に供されている。
【0003】
ところで、パウダー情樹脂は、ペレット状樹脂に比して押出機のスクリュへの食い込みが悪い特性を有する。パウダー状樹脂は、見掛け比重が小さいほど、また平均粒径が小さいほど、押出機のスクリュへの食い込みが悪くなり、造粒物の生産性が低下する。このようなパウダー状樹脂の押出技術は成形加工上重要な技術ではあるが、これまでに公表された技術は少ない。
【0004】
従来、パウダー状樹脂の押出技術については、次のようなものが知られている。
【0005】
(1)ドイツのワーナー・アンド・フライドラー社の技術資料には、パウダー状樹脂を押し出す時には、押出機の第1混練ゾーンのスクリュ構成を、本発明におけるニーディングディスク(B)の範疇に入るものだけとすることが開示されている。
【0006】
(2)「成形加工シンポジア`94 C211」には、逆送りスクリュに、本発明におけるニーディングディスク(B)の範疇に入るものや、本発明におけるニーディングディスク(A)の範疇に入るものを種々組み合わせることで、第1混練ゾーンのスクリュ構成を変えて、ポリプロピレンパウダーの可塑化ゾーンにおける可塑化挙動を検討した結果が開示されている。
【0007】
(3)「成形加工シンポジア`93 S204」には、逆送りスクリュに、本発明におけるニーディングディスク(B)の範疇に入るもの、本発明におけるニーディングディスク(A)の範疇に入るもの、ロータ−、逆流れニーディングディスクを種々組み合わせることで、第1混練ゾーンのスクリュ構成を変えて、ポリプロピレンパウダーの可塑化ゾーンにおける可塑化挙動を検討した結果が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記(1)のスクリュ構成の場合、第1混練ゾーンにおいて高い樹脂圧力が得られるので生産性は向上するが、混練力が不足しがちで、パウダー状樹脂を完全に溶融させにくく、未溶融樹脂が混入して押し出されたり、高い樹脂圧力によってベントアップが発生しやすい問題がある。
【0009】
上記(2)や(3)の技術は、可塑化ゾーンにおける可塑化状態の挙動を検討したものであり、生産性を向上させること等については開示がない。また、いずれも逆送りスクリュを配置することが前提となっているが、本発明者の知見によると、このようなスクリュ構成では良好な生産性は得られないものである。
【0010】
本発明は、特にパウダー状樹脂押出処理について、未溶融樹脂の混入やベントアップ等のトラブルを発生させることなく押出効率を向上させ、この押し出しを経て行われるペレット状樹脂等の生産性を向上させることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このために本発明では、少なくとも第1混練ゾーンを有する2軸同方向回転押出機であって、該第1混練ゾーンの最上流の位置がメインフィールドバレルの中心からL/D(L=長さ、D=スクリュ直径)で4〜32の範囲にあり、該第1混練ゾーンのスクリュ構成が、下記ニーディングディスク(A)の1種又は2種以上と、下記ニーディングディスク(B)の1種又は2種以上との組み合わせで構成され、かつ該第1混練ゾーンのスクリュ構成部分の長さが、L/Dで2〜12となる範囲であるパウダー状樹脂用押出機を用い、
該パウダー状樹脂用押出機のメインホッパーから、見かけ比重が0.2〜0.8及び/又は平均粒径が10〜500μmのポリフェニレンエーテル又はポリフェニレンエーテルとアルケニル系樹脂のブレンド物であるパウダー状樹脂を供給し、前記パウダー状樹脂用押出機のバレル温度を供給パウダー状樹脂のガラス転移点Tg+30℃以上350℃以下又は供給パウダー状樹脂の融点Tm以上350℃以下に設定して混練・押し出す押出方法としているものである。
(A)長さが、L/Dで0.5〜2の範囲であり、しかも、羽根が2枚以上でかつこれらの羽根の互い角度θが90度(ニュートラル)であるニーディングディスク、及び長さが、L/Dで0.5〜2の範囲であり、しかも、羽根が1枚(ワイド)であるニーディングディスク。
(B)長さが、L/Dで0.3〜3の範囲であり、しかも、羽根の互い角度θが25〜75度であるニーディングディスク。
【0012】
更に本発明を図1ないし図3で説明する。
【0013】
本パウダー状樹脂用押出機1は、パウダー状樹脂に対する十分な搬送力が得られるよう、2軸回転押出機であり、同方向回転式でも逆方向回転式でもよいが、一般的には同方向回転式である。
【0014】
本パウダー状樹脂用押出機1は、一般的にはペレット状樹脂を得るのに用いられるが、本発明はこれに限定されるものではなく、シート若しくはフィルム成形ができるものであってもよい。例えば、ワーナー・アンド・フライドラー社のZSKシリーズ、東芝機械社製のTEMシリーズ、日本製鋼社製のTEXシリーズ等の第1混練ゾーンにおけるスクリュ構成を改良することによって本発明のパウダー状樹脂用押出機を得ることができる。
【0015】
本パウダー状樹脂用押出機1の長さは、そのL/D(L=長さ、D=スクリュ直径)が10〜60となる長さであることが好ましい。L/Dが10未満では脱気やサイドフィードがしにくく、本パウダー状樹脂用押出機1のL/Dが60を超えると、樹脂の滞留時間が長くなって樹脂の劣化を生じやすくなる。
【0016】
本発明においては、特に第1混練ゾーンのスクリュ構成に大きな特徴を有するものである。この第1混練ゾーンは、図1に示されるメインホッパー2から供給されるパウダー状樹脂が最初に加熱・混練される領域で、本パウダー状樹脂用押出機1の長さにもよるが、メインホッパー2が設けられているバレルの中心位置から、本パウダー状樹脂用押出機のL/D=4〜32となる範囲であり、好ましくは、L/D=6〜28の範囲である。
【0017】
本発明における第1混練ゾーンのスクリュ構成は、後述するニーディングディスク(A)とニーディングディスク(B)との組み合わせ、若しくは、上記ニーディングディスク(A),(B)に加えて順送りスクリュをも組み合わせたものとなっている。
【0018】
本発明で用いるニーディングディスク(A)は、ニーディングディスクのスクリュ軸方向、半径方向の2次元の圧力分布計算法で得られるスクリュ軸方向の無次元圧力勾配の値が、無次元押出量が0.01の時に、0〜−100の範囲となるニーディングディスクである。2次元の圧力分布は、例えばジェ−・エル・ホワイト(J.L.White)等が発表した、「Inten. Polym. Pro (1987)4」第207頁に記載されているニーディングディスクの圧力分布計算によって計算することができる。この計算モデルは、温度、非噛み合い、2次元モデル、ニュートニアンモデルである。
【0019】
無次元押出量は、次式によって計算することができる。但し、DLQは無次元押出量、Qは押出量(m3 /h)、Dはスクリュ直径(m)、nはスクリュ回転数(rps)である。
【0020】
DLQ=(Q/3600)/(D×D×D)/(2×3.14×n)
【0021】
無次元圧力勾配は次式によって計算することができる。但し、DLDPは無次元圧力勾配、DPDZはスクリュ軸方向の圧力勾配(Pa/m)、Dはスクリュ直径(m)、ηは樹脂の粘度(Pa/s)、nはスクリュ回転数(rps)である。
【0022】
DLDP=DPDZ×D/(η×2×3.14×n)
【0023】
また、ニーディングディスク(A)は、その長さLと直径D(図3参照)の比L/Dが0.5〜2の範囲にあるものである。ニーディングディスク(A)の無次元圧力勾配の範囲は、0〜−100であり、好ましくは、0〜−30である。ニーディングディスク(A)のL/Dが大き過ぎても小さ過ぎても混練力が不足し、未溶融樹脂が混入して押し出されやすくなる。
【0024】
尚、無次元押出量が0.01の時の無次元圧力勾配が0〜−100であるニーディングディスク(A)の条件を満たしやすい具体的条件としては、羽根3が2枚以上で、かつ羽根3の互い角度θを90度とすること(ニュートラル)、羽根3が1枚とすること(ワイド)、を挙げることができる(図2及び図3参照)。
【0025】
本発明においてニーディングディスク(A)と組み合わせるニーディングディスク(B)は、無次元押出量が0.01の時の無次元圧力勾配が0より大きいもので、この無次元圧力勾配の上限は特に限定されるものではないが、一般的に上限は1000程度である。この条件を満たしやすい具体的条件としては、図2に示される羽根3の互い角度θを25〜75度とすることであり(ニーディングライト)、一般的には羽根3の互い角度θを30度、45度又は60度とすることである。
【0026】
ニーディングディスク(B)の長さは、特に限定されるものではないが、その長さLと直径D(図3参照)の比L/Dが0.3〜3程度であることが好ましい。
【0027】
本発明における第1混練ゾーンのスクリュー構成は、上記のニーディングディスク(A)の1種又は2種以上と、前記ニーディングディスク(B)の1種又は2種以上とを組み合わせたものである。この組み合わせによって、適度な混練力と、適度な樹脂圧力とが得られ、未溶融樹脂の混入やベントアップ等のトラブルを発生させることなく押出効率を向上させることができる。
【0028】
ニーディングディスク(A)と(B)の組み合わせは、両者が存在していれば足り、その順番、ニーディングディスク(A),(B)の各数、各ニーディングディスク(A),(B)における羽根3の枚数等は適宜選択すれば足る。
【0029】
本発明では、上記ニーディングディスク(A)と(B)の組み合わせに、更に順送りスクリュをその長さLと直径Dのとの比L/Dが1.5以下となる範囲で加えて組み合わせてもよい。この順送りスクリュは、1乗螺子でも2乗螺子でもよい。
【0030】
第1混練ゾーンにおけるニーディングディスク(A)と(B)又は更に順送りスクリュを加えた組み合わせのスクリュ構成部分の長さは、このスクリュ構成部のL/D(L=長さ、D=スクリュ直径)が2〜12となる範囲であることが好ましい。これが小さ過ぎると、パウダー状樹脂の溶融が不十分となりやすく、またベントアップしやすくなる。逆に大き過ぎると、樹脂温度が高くなり、樹脂が劣化しやすくなる。
【0031】
本パウダー状樹脂用押出機1の第1混練ゾーンの上流側は、通常の押出機と同様に、順送りスクリュが設けられているものである。この順送りスクリュは、1乗螺子でも2乗螺子でもよい。
【0032】
第1混練ゾーンの下流側に、第2,第3,……の混練ゾーンを設けることができるのも、通常の押出機と同様である。特に、次に述べる液添ノズル5やサイドフィーダー6を設ける場合、従来と同様にその下流側に混練ゾーンを設けるのが通常である。この第2以降の混練ゾーンにおいては、逆送りスクリュ、ニーディングライト、羽根3の互い角度が100〜170度のニーディングディスク(ニーディングレフト)、ニュートラル、ワイド、羽根3の互い角度角が25度未満のニーディングディスク、ニーディングディスク(A)、ニーディングディスク(B)、シールリング等を任意に1種又は2種以上選択して用いることができる。
【0033】
更に、本パウダー状樹脂用押出機1は、一般の押出機と同様に、第1混練ゾーンの下流側に、ベント口4、液添ノズル5及び/又はサイドフィーダー6を設置することができる。
【0034】
ベント口4は1又は2以上設けることができ、その向きは上向き、横向きのいずれでもよく、また大気ベント、真空ベントのいずれでもよい。液添に際しては、添加する液の粘度に応じて加熱することができ、液添用タンク7から液を供給する液添用ポンプ8としては、プランジャーポンプ、ギアポンプのいずれを用いてもよい。また、フィーダー9,10としては、容量式、重量式のいずれでもよいが、一般的には重量式の方が好ましい。
【0035】
本パウダー状樹脂用押出機1は、特に見掛け比重0.2〜0.8及び/又は平均粒径10〜500μmのパウダー状樹脂に対して有効である。ここで言う見掛け比重はJIS・K6911に示される方法で測定した値をいう。また、平均粒径は、大粒径の場合(50μm以上の場合)にはJIS・Z8801により、微小粒径の場合(50μm未満の場合)にはコールカウンター測定器で測定される値である。
【0036】
パウダー状樹脂の種類は特に限定されないが、具体例としては、ポリフェニレンエーテル、ポリフェニレンエーテルとアルケニル系樹脂のブレンド物、ポリカーボネイト、ポリオレフィン系樹脂(高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロピレン共重合体等)、ホモポリオキシメチレン、コポリマーポリオキシメチレン、ポリフェニレンスルニド、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、シンジオタクチックポリスチレン等を挙げることができる。本発明は、この中でも、ポリフェニレンエーテル又は、ポリフェニレンエーテルとアルケニル系樹脂のブレンド物に対して有効である。即ち、これらの樹脂は押出機を構成する金属との付着性がよく、しかも押出温度が高いので、紡口で「めやに」と呼ばれるひげ状の劣化物を生じやすく、ストランド切れを生じる原因となるが、本発明によって高い押出速度で押し出すことが可能となることにより、滞留時間が短縮され、上記「目やに」の発生を押えることができる。
【0037】
上記の内、アルケニル系樹脂とは、ビニル芳香族化合物の単独重合体又は共重合体である。ビニル芳香族化合物としては、ストレン、α−メチルスチレン、α−エチルスチレン、αメチルスチレン−pメチルスチレン、oメチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン等の各アルキル置換スチレン、o−クロルスチレン、m−クロルスチレン、p−クロルスチレン、p−ブロモスチレン、ジクロルスチレン、ジブロモスチレン、トリクロルスチレン、トリブロモスチレン等の各ハロゲン化スチレン等が挙げられるが、この中でスチレン、α−メチルスチレンが好ましい。
【0038】
上記のようなパウダー状樹脂を本パウダー状樹脂用押出機1のメインホッパー2から投入して溶融・混練して押し出すに際しては、バレルの温度を、当該パウダー状樹脂のガラス転移点Tg+30℃以上350℃以下又は当該パウダー状樹脂の融点Tm以上350℃以下に設定して行うことが好ましい。このバレルの温度が低過ぎると、樹脂の溶融・混練状態が悪くなりやすいと共に生産性も向上させにくく、逆に高すぎると樹脂が劣化しやすくなる。
【0039】
上記のようなパウダー状樹脂を本パウダー状樹脂用押出機1で溶融・混練して押し出すに際し、他の付加的成分を加えることもできる。例えば酸化防止剤、耐候性改良剤、ポリオレフィン用造核剤、スリップ剤、各種着色剤、帯電防止剤、離型剤、モノマー成分(無水マレイン酸、スチレン、アクリル酸等)、過酸化物(パーヘキシン25B、パーブチルD、パーヘキシン25B等)を1種又は2種以上添加することができる。これらは、パウダー状樹脂と共にメインホッパー2から投入しても、サイドフィーダー6から投入してもよい。
【0040】
サイドフィーダー6を有する本パウダー状樹脂用押出機において、サイドフィーダー6から供給する材料としては、例えば、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体及びその水素添加物、ナイロン6、ナイロン66、芳香族ポリアミド等の樹脂の1種又は2種以上、タルク、マイカ、ガラスビーズ等のフィラーの1種又は2種以上、ガラス繊維、炭素繊維、ケプラー繊維、ステンレス繊維、銅繊維等のファイバーの1種又は2種以上を挙げることができる。
【0041】
液添ノズル5を有する本パウダー状樹脂用押出機において、液添ノズル5から供給する液体としては、例えばミネラルオイル、リン酸エステル、シリコンオイル等を挙げることができる。ミネラルオイルとは、例えばパラフィン系、ナフテン系、芳香族系等のオイル、リン酸エステルとは、例えばトリフェニルホスフェート、2,2−ビス−{4−(ビス(メチルフェノキシン)ホスホリルオキシ)フェニル}プロパン、リン酸−(3−ヒドロキシフェニル)ジフェニル等、シリコンオイルとは、例えばジメチルシリコンオイル、メチルフェニルシリコンオイル、メチルハイドロジェンシリコンオイル等で、同時に1種又は2種以上を用いることができる。
【0042】
【実施例】
まず、以下に述べる実施例及び比較例の第1混練ゾーン及び第2混練ゾーンに用いたニーディングディスク、順送りスクリュ及び逆送りスクリュは次の表1に示される通りである。尚、表1の種類の欄に示される「A」はニーディングディスク(A)、「B」はニーディングディスク(B)、無印は「A」,「B」以外のニーディングディスク、「順」は順送りスクリュ、「逆」は逆送りスクリュを意味し、かつ記号における分数部分はmm単位での(スクリュピッチ)/(スクリュ長さ)を意味する。
【0043】
【表1】
【0044】
また、押出機としては、図4に示されるような2軸同方向押出機(ワーナー・アンド・フライドラー社製「ZSK−40],L/D=46,11バレル)をベースとして、主として第1混練ゾーンのスクリュ構成を種々変えて実験を行った。各バレルの温度は、特に断り書きがないものについては、図4に示されるように、バレル(1)を50℃、バレル(2)〜(5)を280℃、バレル(6)〜(11)を340℃とした。スクリュ回転も特に断り書きがない限り295rpmである。ベントは大気ベントとした。但し、実施例1と比較例2のみ50mmHgの真空で引いた真空ベントについても行った。また、第1混練ゾーンの最上流のニーディングディスクの最上流位置はL/Dが8.1となる位置である。
【0045】
実施例1
還元粘度0.44、Tg=220℃(測定はDSC法)、見掛け比重0.694、平均粒径23.1μmのポリフェニレンエーテル(PPE)をメインフィードし、押出量、ベントアップの有無、ストランド中の未溶融樹脂の有無を観察した。また、第1混練ゾーンのスクリュ構成はKR60×1、KR40×1、KR20×1、KN40×1とした。
【0046】
押出量は75kg/hであった。この押出量で3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。また、ベントを50mmHgの真空ベントとしたときも、ベントアップを生じなかった。
【0047】
比較例1
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、KL20×1とした以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0048】
押出量は35kg/hであった。押出量が35kg/hを超えると、メインフィーダーでパウダー状樹脂溜りを生じた。また、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0049】
比較例2
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×2、KR20×1とした以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0050】
押出量75kg/hで3時間運転したところ、10分間に1回の割合で樹脂がベントアップし、ストランド中への未溶融樹脂の混入も生じた。また、ベントを50mmHgの真空ベントとすると、ベントアップを生じ、ベント口が閉塞し、押出量は50kg/hで下がった。
【0051】
比較例3
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KN40×1、KL20×1とした以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0052】
押出量は35kg/hであった。押出量が35kg/hを超えると、メインフィーダーでパウダー状樹脂溜りを生じた。また、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0053】
比較例4
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、KN40×1とすると共に、バレル温度を200℃に設定した以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0054】
押出量は40kg/hであった。押出量が40kg/hを超えると、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入が多発し、安定運転ができなかった。
【0055】
実施例2
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、KN40×1とすると共に、バレル(6)〜(11)の温度を280℃とした以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0056】
押出量60kg/h(トルクが60kg/hで最大)で3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0057】
実施例3
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KN40×1、KR20×1とした以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0058】
押出量75kg/hで3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0059】
実施例4
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KN40×1、KR20×1、KR40×1とした以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0060】
押出量75kg/hで3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0061】
実施例5
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KN40×1、KR20×1、KW40×1とした以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0062】
押出量75kg/hで3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0063】
実施例6
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KN40×1、KR20×1、KN40×1とした以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0064】
押出量70kg/hで3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0065】
実施例7
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、60/60×1、KR20×1、KN40×1とした以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0066】
押出量75kg/hで3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0067】
実施例8
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KN40×2、KR20×1とした以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0068】
押出量65kg/hで3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0069】
実施例9
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、KN40×1とすると共に、バレル(5)と(6)との間の中間プレートに液添ノズル(第八化学社製「CR741C」)を取り付け、第2混練ゾーンのスクリュ構成をKR40×2、KR20×2、KN40×1、KL20×2とした以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0070】
PPEは70kg/h、液添ノズルは30kg/hで、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0071】
実施例10
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、KN40×1とすると共に、バレル(5)にサイドフィーダーを取り付け、ハイインパクトポリスチレン(HIPS:旭化成工業社製「ポリスチレンH−433」をサイドフィードした以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0072】
PPE押出量65kg/h(トルクオーバーのため75kg/h→65kg/h)、HIPS押出量35kg/hであり、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0073】
実施例11
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、KN40×1とし、ベントを閉じた以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0074】
押出量50kg/hで3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0075】
比較例5
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、KL20×1とし、ベントを閉じた以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0076】
押出量は30kg/hであった。この押出量で3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0077】
実施例12
実施例1と同様のPPE90重量部とポリスチレン(旭化成工業社製「旭化成ポリスチレン685」:長さ約5mmのペレット)10重量部をブレンドしたものをメインフィードすると共に、第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、KN40×1とした以外実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0078】
押出量100kg/hで3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0079】
比較例6
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、KL20×1とした以外は実施例12と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0080】
押出量は42kg/hであった。押出量が42kg/hを超えると、メインフィーダーでパウダー状樹脂が溜った。ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0081】
参考例1
Tg=150℃、見掛け比重0.54、平均粒径85μmのポリカーボネイト(PC)をメインフィードし、実施例1と同様に、押出量、ベントアップの有無、ストランド中の未溶融樹脂の有無を観察した。また、第1混練ゾーンのスクリュ構成はKR60×1、KR40×1、KR20×1、KN40×1とし、ベントは大気ベントとすると共に、バレル(2)〜(11)までを230℃とした。
【0082】
押出量は72kg/hであった。この押出量で3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0083】
参考比較例1
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、KL20×1とした以外は参考例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0084】
押出量は33kg/hであった。押出量が33kg/hを超えると、メインフィーダーでパウダー状樹脂が溜った。ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0085】
参考例2
Tm=131℃、平均粒径310μmの高密度ポリエチレン(HDPE)をメインフィードし、実施例1と同様に、押出量、ベントアップの有無、ストランド中の未溶融樹脂の有無を観察した。また、第1混練ゾーンのスクリュ構成はKR60×1、KR40×1、KR20×1、KN40×1とし、ベントは大気ベントとすると共に、バレル(2)〜(11)までを180℃とした。
【0086】
押出量は97kg/hであった。この押出量で3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0087】
参考比較例2
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、KL20×1とした以外は参考例2と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0088】
押出量は60kg/hであった。押出量が60kg/hを超えると、メインフィーダーでパウダー状樹脂が溜った。ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0089】
参考例3
Tm=162℃、平均粒径300μmのホモポリオキシメチレン(POM)をメインフィードし、実施例1と同様に、押出量、ベントアップの有無、ストランド中の未溶融樹脂の有無を観察した。また、第1混練ゾーンのスクリュ構成はKR60×1、KR40×1、KR20×1、KN40×1とし、ベントは大気ベントとすると共に、バレル(2)〜(11)までを180℃とした。
【0090】
押出量は105kg/hであった。この押出量で3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0091】
参考比較例3
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR2×1、KL20×1とした以外は参考例3と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0092】
押出量は65kg/hであった。押出量が65kg/hを超えると、メインフィーダーでパウダー状樹脂が溜った。ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0093】
参考例4
Tm=275℃、見掛け比重0.50、平均粒径100μmのポリフェニレンスルニド(PPS)をメインフィードし、実施例1と同様に、押出量、ベントアップの有無、ストランド中の未溶融樹脂の有無を観察した。また、第1混練ゾーンのスクリュ構成はKR60×1、KR40×1、KR20×1、KN40×1とし、ベントは大気ベントとすると共に、バレル(2)〜(11)までを290℃とした。
【0094】
押出量は110kg/hであった。この押出量で3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0095】
参考比較例4
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、KL20×1とした以外は参考例4と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0096】
押出量は81kg/hであった。押出量が81kg/hを超えると、メインフィーダーでパウダー状樹脂が溜った。ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0097】
参考例5
Tg=100℃、平均粒径35μmのアクリロニトリル・スチレン共重合体(AS)50重量部と、Tg=100℃、平均粒径30μmのアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体(ABS)50重量部とのブレンド物をメインフィードし、実施例1と同様に、押出量、ベントアップの有無、ストランド中の未溶融樹脂の有無を観察した。また、第1混練ゾーンのスクリュ構成はKR60×1、KR40×1、KR20×1、KN40×1とし、ベントは大気ベントとすると共に、バレル(2)〜(11)までを230℃とした。
【0098】
押出量は90kg/hであった。この押出量で3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0099】
参考比較例5
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、KL20×1とした以外は参考例5と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0100】
押出量は50kg/hであった。押出量が50kg/hを超えると、メインフィーダーでパウダー状樹脂が溜った。ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0101】
参考例6
Tm=270℃、平均粒径25μmのシンジオタクティクポリスチレン(SPS)をメインフィードし、実施例1と同様に、押出量、ベントアップの有無、ストランド中の未溶融樹脂の有無を観察した。また、第1混練ゾーンのスクリュ構成はKR60×1、KR40×1、KR20×1、KN40×1とし、ベントは大気ベントとすると共に、バレル(2)〜(11)までを280℃とした。
【0102】
押出量は110kg/hであった。この押出量で3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0103】
参考比較例6
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、KL20×1とした以外は参考例6と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0104】
押出量は75kg/hであった。押出量が75kg/hを超えると、メインフィーダーでパウダー状樹脂が溜った。ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0105】
比較例7
第1混練ゾーンのスクリュ構成をKR60×1、KR40×1、KR20×1、40/20Lとした以外は実施例1と同様にして同様の測定及び観察を行った。
【0106】
押出量は30kg/hであった。この押出量で3時間運転したが、ベントアップ及びストランド中への未溶融樹脂の混入はいずれも生じなかった。
【0107】
以上の実施例1〜12及び比較例1〜7、参考例1〜6及び参考比較例1〜6の概要及び結果を表2及び表3に示す。
【0108】
実施例13
実施例2と同様にして、押出量が35kg/h、48kg/h、60kg/hの各場合について、「めやに」の発生状態を観察した。その結果を以下に示す。尚、下記の評価は「めやに」の発生回数を基準に評価したもので、における○は1回/1h以下、△は2〜4回/h、×は5回/h以上を意味し、またいずれの押出量においてもベントアップ及び未溶融物の混入は生じなかった。
【0109】
押出量60kg/hの時:評価○
押出量48kg/hの時:評価△
押出量35kg/hの時:評価×
【0110】
上記の結果から、「めやに」の発生を押えるには50kg/h以上程度の押出量とすることが好ましいことが分かる。
【0111】
【表2】
【0112】
【表3】
【0113】
【発明の効果】
本発明は、以上説明した通りのものであり、パウダー状樹脂押出処理について、未溶融樹脂の混入やベントアップ等のトラブルを発生させることなく押出効率を向上させ、この押し出しを経て行われるペレット状樹脂等の生産性を向上させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパウダー状樹脂用押出機の概略を示す説明図である。
【図2】ニーディングディスク(A)又は(B)の正面図である。
【図3】ニーディングディスク(A)又は(B)の平面図である。
【図4】実施例及び比較例で用いた押出機の説明図である。
【符号の説明】
1 パウダー状樹脂用押出機
2 メインホッパー
3 羽根
4 ベント口
5 液添ノズル
6 サイドフィーダー
7 液添用タンク
8 液添用ポンプ
9,10 フィーダー
Claims (3)
- 少なくとも第1混練ゾーンを有する2軸同方向回転押出機であって、該第1混練ゾーンの最上流の位置がメインフィールドバレルの中心からL/D(L=長さ、D=スクリュ直径)で4〜32の範囲にあり、該第1混練ゾーンのスクリュ構成が、下記ニーディングディスク(A)の1種又は2種以上と、下記ニーディングディスク(B)の1種又は2種以上との組み合わせで構成され、かつ該第1混練ゾーンのスクリュ構成部分の長さが、L/Dで2〜12となる範囲であるパウダー状樹脂用押出機を用い、
該パウダー状樹脂用押出機のメインホッパーから、見かけ比重が0.2〜0.8及び/又は平均粒径が10〜500μmのポリフェニレンエーテル又はポリフェニレンエーテルとアルケニル系樹脂のブレンド物であるパウダー状樹脂を供給し、前記パウダー状樹脂用押出機のバレル温度を供給パウダー状樹脂のガラス転移点Tg+30℃以上350℃以下又は供給パウダー状樹脂の融点Tm以上350℃以下に設定して混練・押し出すことを特徴とする押出方法。
(A)長さが、L/Dで0.5〜2の範囲であり、しかも、羽根が2枚以上でかつこれらの羽根の互い角度θが90度(ニュートラル)であるニーディングディスク、及び長さが、L/Dで0.5〜2の範囲であり、しかも、羽根が1枚(ワイド)であるニーディングディスク。
(B)長さが、L/Dで0.3〜3の範囲であり、しかも、羽根の互い角度θが25〜75度であるニーディングディスク。 - パウダー状樹脂用押出機の第1混練ゾーンのスクリュ構成が、長さLと直径Dの比L/Dが1.5以下の順送りスクリュを更に加えて構成されていることを特徴とする請求項1の押出方法。
- パウダー状樹脂用押出機が、第1混練ゾーンの下流側に液添ノズル及び/又はサイドフィーダーが設置され、更にその下流に第2混練ゾーンを有することを特徴とする請求項1又は2の押出方法。
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