JPH05116140A - 耐熱性スチレン系樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

耐熱性スチレン系樹脂組成物の製造方法

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JPH05116140A
JPH05116140A JP28333991A JP28333991A JPH05116140A JP H05116140 A JPH05116140 A JP H05116140A JP 28333991 A JP28333991 A JP 28333991A JP 28333991 A JP28333991 A JP 28333991A JP H05116140 A JPH05116140 A JP H05116140A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐熱性シートの原料として好適なポリフェニレ
ンエーテル含有スチレン系樹脂組成物の工業的有利な製
造方法を提供する。 【構成】スチレン系樹脂とポリフェニレンエーテルとを
含有し、両者に対するスチレン系樹脂の割合が50重量
%を超え95重量%以下である乾式混合物を溶融混練機
に供給し、実質的に外部からの加熱を行わず該溶融混練
機の剪断作用のみにより発熱せしめ、その出口樹脂温度
を310〜340℃の範囲内に制御することを特徴とす
る耐熱性スチレン系樹脂組成物の製造方法。 【効果】ブツ、変色が十分に抑制された耐熱性樹脂組成
物を容易に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐熱性スチレン系樹脂
組成物の製造方法に関するものであり、詳しくは、ポリ
フェニレンエーテルを含有するスチレン系樹脂組成物で
あって、樹脂の微細粒子や熱変性物を実質的に含まず、
変色のない耐熱性スチレン系樹脂組成物の工業的有利な
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スチレン系樹脂よりなるシートは、無毒
性、透明性、成形性に優れていることから、各種の食品
包装用途に使用されているが、その用途分野によっては
耐熱性が不十分なため、スチレン系樹脂シート本来の長
所を損なわず耐熱性を向上させたシートの開発が重要な
課題となっている。一方、ポリフェニレンエーテルは、
優れた耐熱性を有し、かつスチレン系樹脂と任意の割合
で相溶性を有することが知られている。このような背景
から、耐熱性を向上させたスチレン系樹脂シートの製法
の一つとして、スチレン系樹脂にポリフェニレンエーテ
ルを配合した樹脂組成物をシート用原料として使用する
方法が着目されてきた。例えば、耐熱性のポリスチレン
系樹脂シートとして、一般用ポリスチレン50〜95重
量%とポリフェニレンエーテル50〜5重量%から成る
組成物より製せられる二軸延伸シートが提案されている
(特開平2−55122)。
【0003】従来、スチレン系樹脂とポリフェニレンエ
ーテルとを含有する樹脂組成物、その成形品の製造方法
としては、以下の方法で代表される機械的混合法、溶液
ブレンド法を用いることが知られている。 (イ) 両者の粉体又はペレットを固体状態で混合し、
得られる混合物を直接射出成形あるいは押出成形して成
形品を得る方法。 (ロ) 両者の粉体又はペレットを固体状態で混合し、
溶融押出機等の混練機を用いてペレット化した後、その
ペレットを射出成形あるいは押出成形して成形品を得る
方法。 (ハ) 両者を共通溶媒に溶解して混合した後、両者の
非溶媒にて回収し、その回収組成物を直接射出成形ある
いは押出成形して成形品を得る方法。 (ニ) 上記の(ハ)の方法で回収した組成物を押出機
等の混練機を用いてペレット化した後、そのペレットを
射出成形あるいは押出成形して成形品を得る方法。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、元来、
スチレン系樹脂とポリフェニレンエーテルとは溶融温度
あるいは同一温度における溶融粘度に大きな差があるた
め、上記の(イ)又は(ロ)の方法では、混練り効率が
悪く、混練り条件によってはポリフェニレンエーテルの
微細粒子が多数残存したり、変色し、その結果、成形品
に外観不良が発生し、著しい場合には、成形品の耐熱性
や機械的強度にムラが生じる等の問題がある。更に、成
形品が延伸シートである場合においては、延伸時のシー
ト破断やシート表面の外観不良を惹起する。
【0005】ポリフェニレンエーテルの微細粒子をなく
すためには、厳しい混練条件下にて混合を行うことも考
えられるが、この場合には、低分子量物質が多量に生成
して機械的性質を大巾に低下せしめたり、また、ゲル状
重合体(線状高分子が部分的に橋かけ結合したものであ
り、溶媒により膨潤するが溶解することのない重合体を
さす)が生成したり、変色し、却って成形品の表面外観
を悪くし、実用上好ましくない。一方、上記の(ハ)又
は(ニ)の方法では、粘度差の影響が顕著でなく混合が
容易に行われるが、溶解装置や大量の溶媒および非溶媒
の回収装置を必要とするうえ、ユーティリティの面から
も経済的でない。
【0006】本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みなさ
れたものであって、スチレン系樹脂とポリフェニレンエ
ーテルとを含有し、両者に対するスチレン系樹脂の割合
が50重量%を超え95重量%以下であり、樹脂の微細
粒子やゲル状重合体を実質的に含まない樹脂組成物であ
って、シート等の原料として好適な耐熱性スチレン系樹
脂組成物の工業的有利な製造方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、スチレン系樹脂と
ポリフェニレンエーテルとの溶融混合を特定の混練条件
下で行えば、容易にその目的が達成されるとの知見を得
た。本発明は、この新規な知見に基づいて完成されたも
のであり、その要旨は、スチレン系樹脂とポリフェニレ
ンエーテルとを含有し、両者に対するスチレン系樹脂の
割合が50重量%を超え95重量%以下である耐熱性ス
チレン系樹脂組成物を溶融混練法により製造する方法で
あって、乾式混合した組成物を溶融混練機に供給し、実
質的に外部からの加熱を行わず該溶融混練機の剪断作用
のみにより発熱せしめ、その出口樹脂温度を310〜3
40℃の範囲内に制御することを特徴とする耐熱性スチ
レン系樹脂組成物の製造方法に存する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
使用されるスチレン系樹脂は、ビニル芳香族化合物の単
独重合体、ビニル芳香族化合物およびこれとラジカル共
重合可能な他の単量体の1種または2種以上からなる共
重合体である。上記のビニル芳香族化合物としては、ス
チレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、ジメチルスチレン、α−メチルスチ
レン、p−クロロスチレン、2,4−ジクロロスチレン
等が挙げられる。上記の共重合可能な他の単量体として
は、例えばα−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニ
ルキシレン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレン、
モノブロムスチレン、ジブロムスチレン等のスチレン誘
導体、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート等
のメタクリル酸エステル、メチルアクリレート、ブチル
アクリレート等のアクリル酸エステル、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等の不飽和ニトリル化合物、無
水マレイン酸、無水イタコン酸等の不飽和酸無水物、ア
クリル酸、メタクリル酸等の不飽和酸等が挙げられる。
本発明のスチレン系樹脂のうち好ましい樹脂は、ポリス
チレン、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレ
ン−メチルメタクリレート共重合体、スチレン−α−メ
チルスチレン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重
合体、スチレン−アクリル酸共重合体等のスチレン含有
樹脂が挙げられる。
【0009】本発明で使用されるポリフェニレンエーテ
ルは、下記の化学式[化1]で表わされるものである。
【0010】
【化1】
【0011】上記の化学式[化1]中、R1 及びR2
それぞれ炭素数1〜4のアルキル基又はハロゲン原子を
表わし、nは重合度を示す整数で60〜250である。
上記のポリフェニレンエーテルの具体例としては、ポリ
(2,6−ジメチルフェニレン−1,4−エーテル)、
ポリ(2,6−ジエチルフェニレン−1,4−エーテ
ル)、ポリ(2−メチル−6−ブロムフェニレン−1,
4−エーテル)、ポリ(2−メチル−6−クロルフェニ
レン−1,4−エーテル)、ポリ(2,6−ジクロルフ
ェニレン−1,4−エーテル)、ポリ(2,6−ジ−n
−プロピルフェニレン−1,4−エーテル)等が挙げら
れる。また、前記化学式[化1]で表わされる化学構造
を主体として成るポリフェニレンエーテル共重合体も使
用可能である。そして、その具体例としては 2,6−
ジ置換フェノールと2,4−ジ置換フェノールとの共重
合体、2,6−ジ置換フェノールと2,3,6−トリ置
換フェノールとの共重合体、2,6−ジメチルフェノー
ルと2−置換フェノール,3−置換フェノールまたは4
−置換フェノールとの共重合体などが挙げられる。本発
明で使用されるポリフェニレンエーテルは得られる樹脂
組成物の強度および成形性の観点から、その固有粘度
(クロロホルム、25℃測定)が0.2〜1dl/gの
範囲のもの、好ましくは0.3〜0.7dl/gの範囲
のものが使用される。
【0012】本発明に係る製造方法においては、先ず、
上記のスチレン系樹脂とポリフェニレンエーテルとを含
有し、両者に対するスチレン系樹脂の割合が50重量%
を超え95重量%以下である樹脂混合物を原料とする。
この樹脂混合物は、従来公知の乾式混合法によって調製
することができ、例えば、リボンブレンダー、回転コー
ンミキサー、ヘンシェルミキサー等の如何なる混合機を
用いる方法によってもよい。
【0013】本発明に係る製造方法においては、上記の
樹脂組成物を溶融混練機に供給し、実質的に外部からの
加熱を行わず溶融混練機の剪断作用のみにより発熱せし
め、溶融混練機の出口樹脂温度を前記特定の範囲内に制
御しつつ均一に溶融混合する点に大きな特徴を有する。
即ち、溶融混練機の剪断作用のみによる発熱で溶融状態
に至らしめ、溶融混練機の出口での樹脂温度を310〜
340℃の範囲内に制御することが必要である。溶融混
練機の混合・混練部の外部より抵抗加熱や熱媒加熱等の
手段を用いる場合には、たとえ溶融混練機の出口におけ
る樹脂温度が上記範囲内となるように溶融混練機の条件
を調節しても、樹脂の微細粒子が残存したりゲル状重合
体が生成したりして均一な樹脂組成物とすることはでき
ない。
【0014】本発明に係る製造方法では、実質的に外部
からの加熱を受けない条件下において、溶融混練機の出
口での樹脂温度が均一な樹脂組成物を得るための重要な
指標となるのであり、この条件下において溶融混練機の
出口での樹脂温度を310〜340℃の範囲内に制御す
る必要がある。何故なら、出口での樹脂温度が320℃
未満の場合にはポリフェニレンエーテルの微細粒子が残
存する傾向を示し、310℃未満の場合にはこの傾向が
一層顕著になり、他方、出口での樹脂温度が330℃を
超える場合は溶融混練中にゲル状重合体が生成する傾向
を示し、340℃を超える場合にはこの傾向が一層顕著
になるからである。
【0015】また、本発明に係る製造方法では、主とし
て外部加熱により溶融混練する時にみられる局部的加熱
や高剪断による材料劣化現象は全く認められない。本発
明に係る製造方法においては、前記の各条件を満たす限
り従来公知の各種の溶融混練機を用いるとができる。た
だし、実質的に外部からの加熱を受けない条件であるこ
とが必要なため、溶融・混練部に対して積極的な加温、
例えば電熱加熱やジャケットからの熱媒による加熱は避
けなければならない。
【0016】本発明方法において使用することのできる
溶融混練機の具体例としては、高速2軸連続ミキサー、
押出機型混練機、ロールミル、テーパーロール、コンテ
ィニュアスニーダー等の連続式溶融混練機、ミキシング
ロール、インターナルミキサー、バンバリーミキサー等
の主としてバッチ式に用いられる溶融混練機を挙げるこ
とができる。なお、バッチ式溶融混練機を用いる場合に
おいては、前記の「出口樹脂温度」は、溶融混練を受け
た樹脂の「昇温到達温度」を意味する。
【0017】前記の耐熱性樹脂組成物におけるスチレン
系樹脂の割合は、目的とする最終組成物の所望物性に応
じて前記範囲から適宜選択される。なお、本発明方法に
おいては、原料とする初期の樹脂混合物に対して、予め
公知の酸化防止剤などの安定化剤、また必要に応じて、
他の相溶性樹脂を少量添加しておくことができることは
云うまでもない。
【0018】本発明に係る製造方法による耐熱性樹脂組
成物より成形品、例えばシート状成形品を得るには、本
発明方法に従って製造した樹脂組成物をペレット状に加
工し、このペレット状樹脂組成物を原料として、従来公
知の方法に従い、押出機を用い成形ダイよりシート状に
押出し目的とする製品を得る。この場合、ペレット化に
は特別の混練り効果を有しない単軸押出機、押出成形に
も特別の混練り効果を有しない単軸押出機を使用するこ
とができる。そして、混練り効果には全く意を用いず、
ペレット化または押出成形のための最適条件のみを選択
して製造すればよい。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき更に詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の例
に限定されるものではない。なお、以下の各例におい
て、得られた未延伸シートおよび延伸シートの外観評価
は、次の方法に依った。 (1)微細粒子、ゲル状重合体(以下、「ブツ」)の数 得られたシートの10cm×10cmの中に存在する
0.2mm2 以上の大きさのブツの数を数えて評価し、
その数により次のように4段階で表示した。 ○ : 5個未満 △ : 5〜10個 × :10〜30個 ××:31個以上 (2)変色の度合い 得られたシートを肉眼観察により評価し、変色の度合い
により次ぎのように3段階で表示した。 ○ :殆ど変色なし △ :僅かに変色あり × :変色が大きい
【0020】実施例1 [混合組成物の調製]固有粘度0.52dl/g(25
℃、クロロホルム)のポリ(2,6−ジメチル−1,4
−フェニレンエーテル)(後記の表1では、「PPE」
と略記する。)25重量部と重量平均分子量が2.8×
105のポリスチレン(後記の表1では、「PS」と略
記する。)75重量部から成る樹脂混合物に、イルガノ
ックス−1076(商品名、チバガイギー社製フェノー
ル系酸化防止剤)0.5重量部を配合し、ヘンシェルミ
キサーを用いて混合し、樹脂混合物を得た。 [目的組成物の製造]得られた樹脂混合物を50mmφ
の連続式2軸混練機(神戸製鋼所製、NCM−50型)
に供給し、外部加熱を行わずに、回転数を1000〜1
300rpmの範囲として混練機出口での樹脂温度を3
20℃に制御しつつ溶融混練し、得られる溶融状組成物
を、引続き65mmφの単軸押出機(シリンダー温度2
50℃)を用いて連続的に押出し、ペレット状の耐熱性
スチレン系樹脂組成物を得た。 [シートの試作]次いで、得られたペレット状組成物を
40mmφベント付単軸押出機(シリンダー温度250
℃)にて溶融混練しつつ、T−ダイ(ダイ温度260
℃)からシート状に押出した後、冷却ロールにて冷却
し、厚さ約0.9mmの未延伸シートを作成した。次
に、テスト延伸機を用い、上記の未延伸シートを160
℃の温度条件下で2軸方向へそれぞれ2.5倍に延伸
し、厚さ0.15mmの良好な透明性を有する2軸延伸
シートを得た。 [評価]得られた未延伸シートおよび延伸シートの外観
を前記の方法に依って評価した。その結果を後記の表1
に示した。
【0021】実施例2 実施例1に記載の例において、ポリフェニレンエーテル
とポリスチレンの割合を重量部で50/50に変更した
ほかは、同例におけると同様にして、ペレット状の耐熱
性スチレン系樹脂組成物を得た。次いで、同例における
と同様にして、上記のペレット状組成物から未延伸シー
トおよび2軸延伸シートを得た。得られた未延伸シート
および延伸シートについて、同例におけると同様に外観
を評価した。その結果を同じく後記の表1に示した。
【0022】実施例3 実施例1に記載の例において、ポリフェニレンエーテル
とポリスチレンの割合を重量部で10/90に変更した
ほかは、同例におけると同様にして、ペレット状の耐熱
性スチレン系樹脂組成物を得た。次いで、同例における
と同様にして、上記のペレット状組成物から未延伸シー
トおよび2軸延伸シートを得た。得られた未延伸シート
および延伸シートについて、同例におけると同様に外観
を評価した。その結果を同じく後記の表1に示した。
【0023】実施例4 実施例1に記載の例において、連続式2軸混練機出口で
の樹脂温度を330℃に制御したほかは、同例における
と同様にして、ペレット状の耐熱性スチレン系樹脂組成
物を得た。次いで、同例におけると同様にして、上記の
ペレット状組成物から未延伸シートおよび2軸延伸シー
トを得た。得られた未延伸シートおよび延伸シートにつ
いて、同例におけると同様に外観を評価した。その結果
を同じく後記の表1に示した。
【0024】実施例5 実施例1に記載の例において、連続式2軸混練機出口で
の樹脂温度を310℃に制御したほかは、同例における
と同様にして、ペレット状の耐熱性スチレン系樹脂組成
物を得た。次いで、同例におけると同様にして、上記の
ペレット状組成物から未延伸シートおよび2軸延伸シー
トを得た。得られた未延伸シートおよび延伸シートにつ
いて、同例におけると同様に外観を評価した。その結果
を同じく後記の表1に示した。
【0025】実施例6 実施例1に記載の例において、連続式2軸混練機出口で
の樹脂温度を340℃に制御したほかは、同例における
と同様にして、ペレット状の耐熱性スチレン系樹脂組成
物を得た。次いで、同例におけると同様にして、上記の
ペレット状組成物から未延伸シートおよび2軸延伸シー
トを得た。得られた未延伸シートおよび延伸シートにつ
いて、同例におけると同様に外観を評価した。その結果
を同じく後記の表1に示した。
【0026】比較例1 実施例1において、連続式2軸混練機のジャケットに2
50℃の熱媒油を循環したほかは同例におけると同様に
して、ペレット状の耐熱性スチレン系樹脂組成物を得
た。次いで、同例におけると同様にして、上記のペレッ
ト状組成物から未延伸シートおよび2軸延伸シートを得
た。得られた未延伸シートおよび延伸シートについて、
同例におけると同様に外観を評価した。その結果を同じ
く後記の表1に示した。
【0027】比較例2 実施例1に記載の例において、連続式2軸混練機出口で
の樹脂温度を300℃に制御したほかは、同例における
と同様にして、ペレット状の耐熱性スチレン系樹脂組成
物を得た。次いで、同例におけると同様にして、上記の
ペレット状組成物から未延伸シートおよび2軸延伸シー
トを得た。得られた未延伸シートおよび延伸シートにつ
いて、同例におけると同様に外観を評価した。その結果
を同じく後記の表1に示した。
【0028】比較例3 実施例1に記載の例において、連続式2軸混練機出口で
の樹脂温度を350℃に制御したほかは、同例における
と同様にして、ペレット状の耐熱性スチレン系樹脂組成
物を得た。次いで、同例におけると同様にして、上記の
ペレット状組成物から未延伸シートおよび2軸延伸シー
トを得た。得られた未延伸シートおよび延伸シートにつ
いて、同例におけると同様に外観を評価した。その結果
を同じく後記の表1に示した。
【0029】
【表1】
【0030】表1から次のことが明らかである。 (1)本発明に係る製造方法に従う場合には、ブツ、変
色が十分に抑制された耐熱性樹脂組成物を容易に得るこ
とができる。 (2)特に、溶融混練機の出口での樹脂温度を320〜
330℃の範囲に制御する場合には、ブツ、変色が極め
て低く抑制された耐熱性樹脂組成物を容易に得ることが
できる。 (3)本発明方法において必須とする要件を満足しない
条件を採用した場合には、ブツ、変色が十分に抑制され
た耐熱性樹脂組成物を得ることはできない。
【0031】
【発明の効果】本発明は、次のように特別に顕著な効果
を奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。 (1)本発明に係る製造方法によれば、ブツ、変色が十
分に抑制された耐熱性樹脂組成物を容易に得ることがで
きる。 (2)本発明に係る製造方法により得られる耐熱性スチ
レン系樹脂組成物は、ブツが良好に抑制されたもりであ
るので、シート製造原料として極めて好適である。 (3)本発明に係る製造方法により得られる耐熱性スチ
レン系樹脂組成物は、加熱による変色度合いが低いの
で、外観良好なシート原料として極めて好適である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチレン系樹脂とポリフェニレンエーテ
    ルとを含有し、両者に対するスチレン系樹脂の割合が5
    0重量%を超え95重量%以下である耐熱性スチレン系
    樹脂組成物を溶融混練法により製造する方法であって、
    乾式混合した組成物を溶融混練機に供給し、実質的に外
    部からの加熱を行わず該溶融混練機の剪断作用のみによ
    り発熱せしめ、その出口樹脂温度を310〜340℃の
    範囲内に制御することを特徴とする耐熱性スチレン系樹
    脂組成物の製造方法
  2. 【請求項2】 溶融混練機の出口樹脂温度を320〜3
    30℃の範囲内に制御する、請求項1記載の耐熱性スチ
    レン系樹脂組成物の製造方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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