JP3701174B2 - プリンタの自動給紙装置 - Google Patents
プリンタの自動給紙装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3701174B2 JP3701174B2 JP2000184568A JP2000184568A JP3701174B2 JP 3701174 B2 JP3701174 B2 JP 3701174B2 JP 2000184568 A JP2000184568 A JP 2000184568A JP 2000184568 A JP2000184568 A JP 2000184568A JP 3701174 B2 JP3701174 B2 JP 3701174B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- paper
- recording
- feed roller
- sheet
- paper feed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41J—TYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
- B41J13/00—Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
- B41J13/10—Sheet holders, retainers, movable guides, or stationary guides
- B41J13/103—Sheet holders, retainers, movable guides, or stationary guides for the sheet feeding section
Landscapes
- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタの自動給紙装置に関し、とくに、積層された複数枚の記録紙から記録紙を1枚ずつ分離させて印刷記録に供するプリンタの自動給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、コンピュータ、ワードプロセッサ、ファクシミリなどの出力装置として熱転写プリンタ、インクジェットプリンタ等の各種のプリンタが用いられている。
【0003】
このようなプリンタにおいて、所望の印刷記録を行う場合には、プリンタフレームに取付けられた用紙載置部に複数枚の記録紙を収納し、この記録紙の最上位の1枚に対して給紙ローラを当接させてこの給紙ローラを回転駆動させることにより、記録紙を1枚ずつ分離して搬送するようになっている。この給紙ローラにより搬送された記録紙は、プリンタの印刷記録位置の手前に配置された紙送りローラの回転駆動力によりさらに搬送され、記録紙の搬送が給紙ローラから紙送りローラに引き継がれるようになっている。
【0004】
図6に示すように、従来の自動給紙装置を適用したプリンタ101は、記録紙100をほぼ垂直に搬送して印刷記録するように構成されている。このプリンタ101においては、プリンタフレーム103の幅方向に延在する、平板状をしたプラテン104が記録紙100の印刷記録面がほぼ垂直となるように設けられている。また、プリンタフレーム103の一側には、図示しない駆動機構によりプラテン104に沿って往復移動可能なキャリッジ105が設けられていて、このキャリッジ105の一端部(図6の右側)には、図示しない複数の発熱素子が整列配置されたサーマルヘッド123が図示しない駆動機構によりプラテン104に対して接離可能に設けられている。
キャリッジ105には、リボンカセットが着脱可能に装着されるようになっていて、プラテン104とサーマルヘッド123との間に記録紙100およびリボンカセットに収納されたインクリボンが供給された状態で、サーマルヘッド123をプラテン104に対して圧接するようになっている。
【0005】
プリンタフレーム103の中央には、プリンタフレーム103の幅方向に延在し両端部がプリンタフレーム103の両側に支持された給紙ローラ駆動軸111が設けられている。給紙ローラ駆動軸111には、複数の給紙ローラ114が軸方向に所定間隔を有するように取付けられている。
また、給紙ローラ駆動軸111の軸方向の端部には、カムレバー112が取付けられ、給紙ローラ駆動軸111とともに回転するようになっている。
【0006】
プリンタフレーム103の紙送り方向上流側の上方には、用紙載置部支持軸124が設けられていて、この用紙載置部支持軸124には、その上面を複数枚の記録紙100を積層して載置する用紙載置板107として機能するように構成された用紙載置部125が揺動可能に軸支されていて、用紙載置部125を紙送り方向に揺動させた状態で、バネ部材などの付勢手段113によって用紙載置板107の前方を給紙ローラ114に対して圧接可能に構成されている。
給紙載置部125の用紙載置板107の下端側には突部126が設けられていて、給紙ローラ114の回転に応じて、突部126にカムレバー112の先端が係合、または非係合するようになっている。
【0007】
給紙ローラ114の下方には、分離板120が設けられていて、該分離板120には用紙載置部107に載置された記録紙100の先端縁が当接し、この積層された記録紙100のうち最上位の記録紙100のみを分離するため、該分離板120が所定の傾斜角度をもって傾斜するようになっている。
【0008】
上記プラテン104の下方で給紙ローラ駆動軸111の斜め上方には、プリンタフレーム103の幅方向に延在し両端部がプリンタフレーム103の両側に支持された紙送りローラ駆動軸116が設けられていて、この紙送りローラ駆動軸116には、複数の紙送りローラ117が所定間隔をもって取付けられている。そして、各紙送りローラ117の下方及び側方には、紙送りローラ117の外周面に当接され紙送りローラ117に連動して回転される補助ローラ118が回転可能に設けられていて、プリンタフレーム103に取付けられた用紙載置部107と紙送りローラ117との間には、給紙ローラ114により用紙載置部107から取り出された記録紙100を紙送り方向下流側上方に位置する紙送りローラ117と補助ローラ118との間に案内する曲面状のガイド板119が設けられている。
【0009】
さらに、上記プラテン104より紙送り方向下流側には、プリンタフレーム103の幅方向に延在しプリンタフレーム103に支持された排紙ローラ駆動軸121が回転可能に設けられていて、この排紙ローラ駆動軸121には、印刷記録の終了した記録紙100を外部に排出する複数の排紙ローラ122が所定間隔をもって取付けられている。
【0010】
このように、用紙載置部107から給紙ローラ114により給紙された記録紙100は、印刷記録位置の手前でガイド板119に案内されて紙送りローラ117と補助ローラ118とに受け渡され、紙送りローラ117と補助ローラ118との間に挟持されてその上方に位置する印刷記録位置に搬送され、印刷記録後の記録紙100は、排紙ローラ122によりプリンタ101の外部に排出されるようになっている。
【0011】
このように構成されたプリンタの自動給紙装置においては、付勢手段113の付勢力に抗しながら用紙載置部125の上面部側をプラテン104と離間する方向へ揺動させて、用紙載置部125と給紙ローラ114との当接を解除した状態にして、用紙載置部125の用紙載置板107に対し、記録紙100は、その先端縁を上方から用紙載置板107の上面をスライドさせつつ、この用紙載置板107に載置される。
【0012】
そして、付勢手段113の付勢力により、再び用紙載置部125をその用紙載置板107側がプラテン104に近づく方向へ揺動させて、用紙載置部125の突部126と給紙ローラ114側のカムレバー112とを当接させる。続いて、プリンタ101の自動給紙動作や印刷記録動作が開始され、給紙ローラ114の回転により、用紙載置板107に載置された記録紙100のうち、最上位にある記録紙100のみが紙送りローラ117の方向へ搬送される。
【0013】
搬送された記録紙100は、ガイド板119に案内されて紙送りローラ117と補助ローラ118に受け渡される。
次に、紙送りローラ117を逆回転させて記録紙100を給紙方向上流側に逆搬送し、記録紙100の印刷記録開始位置の頭出しを行う。
【0014】
このようにして印刷記録開始位置の頭出しがなされた後、サーマルヘッド123をインクリボン及び記録紙100を介してプラテン104に圧接させて、キャリッジ105をプラテン104に沿って移動させながら、画像などの印刷記録情報に基づいてサーマルヘッド123の発熱素子を選択的に駆動させることにより、記録紙100に所望の印刷記録を行う。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の自動給紙装置を適用したプリンタ101は、複数枚の記録紙を用紙載置部125の用紙載置板107に装着する際には、給紙ローラ114が用紙載置部125から離間している状態になっている。
このとき、給紙ローラ114を取付けた給紙ローラ駆動軸111がプリンタフレームに固定されていて、用紙載置板107が用紙載置部支持軸124を支点として下方に可動されるが、給紙ローラ114と用紙載置板107との解除量を極力小さくして、記録紙100の装着性を確保しているため、20〜30枚の記録紙100を用紙載置板107に挿入して載置しようとすると、その周辺に記録紙100をぶつけたりして、挿入しずらいという問題があった。
また、このように多数枚の記録紙110を用紙載置板107に装着するには、少しでも挿入し易いように、用紙載置板107を手で押さえて下方へ可動させた状態にして、用紙載置板107に装着しなければならなかった。
【0016】
さらに、記録紙100を用紙載置部125の用紙載置板107に載置する際に、給紙ローラ114と用紙載置板107との解除量を広げて、用紙載置板107に記録紙100を挿入し易くすると、給紙ローラ114と用紙載置板107との空間を通って、記録紙100を誤って紙送り方向へ入り込ませてしまうおそれがあった。
【0017】
また、用紙載置板107に載置された記録紙100の最上位の1枚を紙送り方向へ搬送して印刷記録する際には、紙送り精度を良くするために、紙送りローラ114を用紙載置部125から離間した状態で、紙送りローラ117のみによって、精度良く搬送させるようになっている。
したがって、給紙ローラ114と用紙載置板107との解除量を広げて、装着性を良くしたものでは、用紙載置板107に載置された記録紙100の最上位の1枚が分離板120によって紙送り方向への動きが規制されるにもかかわらず、この記録紙100がずるずると紙送り方向へ入り込んでしまい、特に、記録紙を数十枚積層させて載置したものでは、その頻度が多く発生するおそれがあった。
【0018】
本発明の目的は、記録紙を用紙載置部に載置する際などに確実に載置され、さらに、給紙動作時に、最上位の記録紙のみを確実に搬送するようにしたプリンタの自動給紙装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題の少なくとも1つを解決するための第1の解決手段として、印刷記録に供する記録紙を複数枚積層して載置可能な用紙載置部と、該用紙載置部に載置された最上位の前記記録紙に対して接離可能とし、前記記録紙を紙送り方向へ給紙する給紙ローラと、前記用紙載置部の下端に設けられ、前記用紙載置部に載置された前記記録紙の先端縁を当接可能とするとともに、前記最上位の前記記録紙を1枚ずつ分離する分離板とを備えたプリンタの自動給紙装置であって、
前記給紙ローラを軸支する回転軸と、一端を支点とし他端で前記回転軸を支持する揺動可能なレバーアームと、を備えると共に、前記レバーアームには、外方に突出した係止部が設けられて該係止部に前記分離板が支持され、
前記用紙載置部に載置した前記記録紙を給紙するときに、前記給紙ローラが前記用紙載置部上の前記記録紙に当接する動きに連動して、前記レバーアームが所定方向に揺動することで、前記レバーアームの前記係止部を介して、前記分離板が前記用紙載置部の載置面に対する傾斜角度を前記最上位の前記記録紙を1枚ずつ分離する大きな角度に位置するとともに、
前記用紙載置部から前記記録紙を給紙する以外の時に、前記給紙ローラが前記用紙載置部上の前記記録紙から離間する動きに連動して、前記レバーアームが逆方向に揺動することで、前記ラバーアームの前記係止部を介して、前記分離板が前記用紙載置部に対する傾斜角度を前記記録紙を保持する小さな角度に位置するようにしたものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る自動給紙装置を適用したプリンタの一実施形態を図1乃至図5に基づいて説明する。
図1に示すように、プリンタ10は、図示しないプリンタケースの内部に配設されるプリンタフレーム12を有している。
直方体をした金属製のプリンタフレーム12には、その前面部12a側に図示しない駆動機構により往復移動可能なキャリッジ14が取付けられている。
キャリッジ14には、内部に所望の色のインクリボンを巻回したリボンカセットが着脱可能に装着されるようになっている。
このキャリッジ14の下方には、プリンタフレーム12の幅方向に延在する、平板状をしたプラテン16が図示しないプリンタケースに軸支されて設けられている。
【0023】
キャリッジ14の下端部には、複数の発熱素子が整列配置されたサーマルヘッドが設けられ、このサーマルヘッドは、図示しない駆動機構によりプラテン16に対して接離可能となっている。
リボンカセットのインクリボンは、サーマルヘッドの発熱素子とプラテン16との間に案内され、プラテン16とサーマルヘッドとの間にインクリボンと記録紙100(図2参照)とを重ねた状態で配して、加熱された発熱素子を有するサーマルヘッドをプラテン16に対して圧接させて、インクリボンの一部を記録紙100に転写して、印刷記録するようになっている。
【0024】
プリンタフレーム12には、その背面部12b側に斜めに配設された用紙載置部20が一体に取付けられている。
用紙載置部20は、その上面に複数枚の記録紙100を重ねて載置するようになっている。
用紙載置部20の上方には、プリンタフレーム12の幅方向に延在した、回転可能な給紙ローラ26が複数個設けられている。
複数の給紙ローラ26を回転可能に軸支する給紙ローラ駆動軸26aには、その軸方向の端部を一端で揺動可能に支持する小アーム27が取付けられている。そして、この小アーム27の他端に設けられた支持軸27aを介して、給紙ローラ駆動軸26aに軸方向に所定間隔で取付けられた上記給紙ローラ26が用紙載置部20の図示しない溝部内に案内されて円弧状に移動して、用紙載置部20の上面に接離するようになっている。
【0025】
図4及び図5に示すように、矩形板状のレバーアーム28は、その一端28aをプリンタフレーム12に軸支し、その他端28bを給紙ローラ駆動軸26aと連結している。レバーアーム28の一端28aを回動の支点にして上記レバーアーム28を図示矢印方向に揺動するようになっている。
レバーアーム28には、その中央に外方に突出した係止部28dが設けられていて、係止部28dの先端部28eが後述する分離板を係止するようになっている。
【0026】
プリンタフレーム12の背面部12bと用紙載置部20との繋ぎ部分である、用紙載置部20の下端には、略平板状をした分離板22がプリンタフレーム12の幅方向に延在して設けられ、分離板22は、その軸22aを中心に、用紙載置部20に対して揺動可能に軸支されて設けられている。
また、分離板22には、用紙載置部20に載置される記録紙100の先端縁が当接し、この記録紙100のうち最上位の記録紙100のみを分離するために用紙載置部20の上面に対して所定の傾斜角度をもつようになっている。
そして、分離板22は、記録紙100の紙質、厚み、大きさなどの種類に応じて、用紙載置部20の上面に対して、それぞれ所定の傾斜角度を持って取付けられている。
【0027】
そして、図4に示すように、図示しない駆動機構により小アーム27の支持軸27aが用紙載置部20から離間した位置に配置されているときには、小アーム27の一端に取付けられた給紙ローラ駆動軸26a及び給紙ローラ26も離間した位置に配され、レバーアーム28の係止部28dの先端部28eに係止した、分離板22の下面端部が先端部28eの上昇する動きに連動して、分離板22の傾斜角度が用紙載置部21の面に対して略直角となる、記録紙100を保持する小さな角度となる(いわゆるローラアップ状態である)。
【0028】
また、図5に示すように、図示しない駆動機構により小アーム27の支持軸27aが用紙載置部20に近接した位置に配置されるときには、小アーム27の一端に取付けられた給紙ローラ駆動軸26aも近接した位置に配され、給紙ローラ26が用紙載置部20の上面に当接するとともに、レバーアーム28の係止部28dの先端部28eに係止した、分離板22の下面端部が先端部28eの下降した動きに連動して、用紙載置部20の上面に対して、傾斜角度が鈍角となるよう大きな角度となっている(いわゆるローラダウン状態である)。
【0029】
次に、プリンタ10内において、キャリッジ14の下方で、給紙ローラ26とプラテン16との間には、プリンタフレーム12の幅方向に延在し両端部がプリンタフレーム12の両側に支持された紙送りローラ駆動軸31が設けられていて、この紙送りローラ駆動軸31には、複数の紙送りローラ32が所定間隔をもって取付けられている。さらに、用紙載置部21から紙送りされた記録紙100が紙送りローラ32に導出するようにガイド板30が設けられている。
【0030】
さらに、プラテン16より紙送り方向下流側には、プリンタフレーム12の幅方向に延在し、プリンタフレーム12に支持された排紙ローラ34が回転可能に設けられていて、この排紙ローラ34により、印刷記録の終了した記録紙100を外部に排出するようになっている。
【0031】
次に、本実施形態における自動給紙装置を適用したプリンタ10の一連の動作について以下に説明する。
図2及び図4に基づいて、用紙載置部20に記録紙100をセットする方法を説明する。用紙載置部20の上面に複数枚の記録紙100を重ねた状態で挿入すると、用紙載置部20がほぼ略垂直(斜め)に配設されているので、記録紙100は、用紙載置部20上を紙送り方向下流側に摺接しながら移動し、その先端縁を分離板22の上面部に当接する。
給紙ローラ26を用紙載置部20から離間して配置し、レバーアーム28の係止部28dの先端部28eが分離板22の下面端部を持ち上げて支持することにより、記録紙100は、その先端縁が用紙載置部20に対してほぼ垂直な傾斜角度に配置された分離板22に保持された状態で用紙載置部20上に載置される。
【0032】
次に、図3及び図5に基づいて、印刷記録するために記録紙100を給紙する方法を説明すると、用紙載置部20の上面に載置された記録紙100をプリンタ内に搬送するために、小アーム27を介して、レバーアーム28の一端28aを回転の支点として、給紙ローラ26の給紙ローラ駆動軸26aを用紙載置部20側へ移動させる。このようにレバーアーム28が揺動することにより、レバーアーム28の他端28bと回動可能に連結した給紙ローラ駆動軸26aも用紙載置部20に近づいて、給紙ローラ26が用紙載置部20の上面に載置した記録紙100の最上位の1枚に当接する。それとともに、レバーアーム28の係止部28dが最下部まで下がり、それに連動して、係止する分離板22の下面端部が軸22aを中心にして下がる。よって、分離板22の傾斜角度は、用紙載置部20に対して大きな傾斜角度となる。
【0033】
続いて、給紙ローラ26が給紙ローラ駆動軸26aを中心に回転駆動すると、記録紙100の最上位の1枚は、記録紙100の幅方向を規制する図示しない用紙ガイドに沿って紙送り下流側に搬送され、上述した所定の傾斜角度をもった分離板22を乗り越えて、ガイド板30の下面に案内され、紙送りローラ32にその先端縁を導出する。用紙載置部20の上面に載置された残りの記録紙100は、分離板22が障壁となって、紙送り方向への動きが阻止されて、その先端縁が分離板22に当接された状態を維持する。
さらに、紙送りローラ32が回転駆動することにより、記録紙100の先端縁をガイド板30の下面で押さえながら、紙送りローラ32に紙送り下流側であるプラテン16側へさらに搬送される。また、紙送りローラ32に記録紙100の先端縁が到達することにより、給紙ローラ26は、その位置を用紙載置部21から離間した元の位置に移動する。それに連動して、分離板22は、上述した記録紙100を用紙載置部20にセットしたときの傾斜角度となる元の状態に戻る。
【0034】
続いて、記録紙100がプラテン16とサーマルヘッドとの間に位置し、記録紙100の先端縁が排紙ローラ34側から外部に一旦突出した後、紙送りローラ32を逆回転させ、記録紙100を紙送り方向上流側に逆搬送させて、記録紙100の印刷記録の開始位置の頭出しを行う。
このようにして印刷記録の開始位置の頭出しがされた状態で所定の印刷記録が開始する。すなわち、プリンタ10内において、サーマルヘッドをインクリボンと記録紙100を介してプラテン16に圧接し、キャリッジ14をプラテン16に沿って移動させながら、印刷記録情報に基づいてサーマルヘッドの発熱素子を選択的に駆動して、記録紙100に印刷記録を行う。
【0035】
そして、印刷記録に必要な改行動作に伴って、紙送りローラ32を記録紙100の紙送り方向へ回転させて、紙送りを行う。
記録紙100への印刷記録が完了した後、排紙ローラ34を回転させて、記録紙100を排紙する。
次の記録紙100に印刷記録を行う場合は、上述した動作を繰返すことにより、順次記録紙100に印刷記録が行われる。
【0036】
このように構成され、動作するプリンタ10の自動給紙装置は、以下に示す効果を奏する。
1)印刷記録に供する記録紙100を積層して載置可能な用紙載置部20と、用紙載置部20の上面に載置された記録紙100に対して接離可能とし、記録紙100を紙送り方向へ給紙する給紙ローラ26と、用紙載置部20の下端側に設けられ、記録紙100の先端縁を当接可能にするとともに、記録紙100の最上位を1枚ずつ分離する分離板22とを備え、用紙載置部20の上面に記録紙100を装着するときに、給紙ローラ26を用紙載置部20から離間させるとともに、用紙載置部20の面に対する分離板22の傾斜角度を記録紙を保持する略直角にしたことにより、分離板22が紙送り方向への壁となるので、記録紙が用紙載置部20からその挿入方向である紙送り方向へ誤って入り込ませることがなく、記録紙100の用紙載置部20への装着性を向上させることができる。
また、数十枚の記録紙100をまとめて用紙載置部20に挿入しても、用紙載置部20の上面と給紙ローラ26との間が記録紙100を挿入するのに十分なスペースを確保しているので、周囲にぶつかることなく、記録紙100の装着性を向上させることができる。
【0037】
2)また、用紙載置部20の上面に載置した記録紙100を給紙するときには、給紙ローラ26を用紙載置部20に当接して回転駆動させるとともに、用紙載置部20の面に対する分離板22の傾斜角度を記録紙100の最上位を1枚ずつ分離する角度にして、用紙載置部20から記録紙100を給紙する以外のとき、例えば、印刷記録動作のときには、記給紙ローラ26を用紙載置部20から離間させて、紙送りローラのみにて記録紙100を精度良く搬送することができるとともに、用紙載置部20の面に対する分離板22の傾斜角度を記録紙100を保持する略直角にしたことにより、残りの記録紙100が搬送されるのを阻止されるので、重なって記録紙100が搬送される、いわゆる重送(ダブルフィーダ)に対してもそれを抑制する効果がある。
【0038】
3)また、給紙ローラ26を軸支する給紙ローラ駆動軸26aが設けられ、一端28aを支点とし、他端28bで該給紙ローラ回転軸26aを支持するレバーアーム28が揺動可能に設けられて、レバーアーム28には外方に突出した係止部28dが設けられて、係止部28dに分離板22を支持し、給紙ローラ26が給紙動作するときに、給紙ローラ26が用紙載置部20上の記録紙100に当接する動きに連動して、レバーアーム28の係止部28dを介して、分離板22は、その傾斜角度を大きくするとともに、その給紙動作以外のときには、給紙ローラ26が用紙載置部20から離間する動きに連動して、レバーアーム28の係止部28dを介して、分離板22は、その傾斜角度を小さくすることにより、給紙ローラ26に連動して所定の傾斜角度に分離板22が自動的に可動することができるので、操作の手間がいらず、且つ誤動作させるおそれがない。
【0039】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはなく、その主旨を逸脱しない範囲内において変更して実施することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように説明してきた本発明のプリンタの自動給紙装置は、印刷記録に供する記録紙を積層して載置可能な用紙載置部と、用紙載置部に載置された記録紙に対して接離可能とし、該記録紙を紙送り方向へ給紙する給紙ローラと、用紙載置部の下端に設けられ、記録紙の先端縁を当接可能にするとともに、記録紙の最上位を1枚ずつ分離する分離板とを備え、用紙載置部に載置した記録紙を給紙するときに、給紙ローラを用紙載置部に当接回転駆動させるとともに、用紙載置部の面に対する分離板の傾斜角度を記録紙の最上位を1枚ずつ分離する大きな角度にして、用紙載置部から記録紙を給紙する以外のときに、給紙ローラを用紙載置部から離間させるとともに、用紙載置部の面に対する分離板の傾斜角度を記録紙を保持する小さな角度にしたことにより、用紙載置部に記録紙を装着するときに、分離板が紙送り方向への壁となるので、記録紙が用紙載置部からその挿入方向である紙送り方向へ誤って入り込ませることがなく、記録紙の用紙載置部への装着性を向上させることができる。
また、数十枚の記録紙をまとめて用紙載置部に挿入しても、用紙載置部と給紙ローラとの間がこの記録紙を挿入するのに十分なスペースを確保しているので、ぶつかることなく、記録紙の装着性を向上させることができる。
また、記録紙への印刷記録の際には、用紙載置部に載置された残りの記録紙が小さな傾斜角度をもった分離板に規制されるので、記録紙が重ねて紙送り方向へ搬送されることがない。
【0041】
また、給紙ローラを軸支する回転軸が設けられ、一端を支点とし、他端で該回転軸を支持するレバーアームが揺動可能に設けられて、該レバーアームには外方に突出した係止部が設けられて、該係止部に分離板を支持し、給紙ローラが給紙動作するときに、給紙ローラが用紙載置部上の記録紙に当接する動きに連動して、レバーアームの係止部を介して、分離板は、分離板の傾斜角度を大きくするとともに、その給紙動作以外のときには、給紙ローラが用紙載置部から離間する動きに連動して、レバーアームの係止部を介して、分離板は、分離板の傾斜角度を小さくすることにより、給紙ローラに連動して所定の傾斜角度に分離板が自動的に可動するので、操作の手間がいらず、且つ誤動作させるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である、プリンタの自動給紙装置の要部断面図である。
【図2】本発明の一実施形態である、プリンタの自動給紙装置において、記録紙をセットした際の概略断面図である。
【図3】本発明の一実施形態である、プリンタの自動給紙装置において、記録紙を搬送した際の概略断面図である。
【図4】本発明の一実施形態である、プリンタの自動給紙装置において、記録紙をセットした際の概略断面図である。
【図5】本発明の一実施形態である、プリンタの自動給紙装置において、記録紙を搬送した際の概略断面図である。
【図6】従来の自動給紙装置を適用したプリンタの要部断面図である。
【符号の説明】
10 プリンタ
20 用紙載置部
22 分離板
26 給紙ローラ
26a 給紙ローラ駆動軸(回転軸)
28 レバーアーム
28d 係止部
100 記録紙
Claims (1)
- 印刷記録に供する記録紙を複数枚積層して載置可能な用紙載置部と、該用紙載置部に載置された最上位の前記記録紙に対して接離可能とし、前記記録紙を紙送り方向へ給紙する給紙ローラと、前記用紙載置部の下端に設けられ、前記用紙載置部に載置された前記記録紙の先端縁を当接可能とするとともに、前記最上位の前記記録紙を1枚ずつ分離する分離板とを備えたプリンタの自動給紙装置であって、
前記給紙ローラを軸支する回転軸と、一端を支点とし他端で前記回転軸を支持する揺動可能なレバーアームと、を備えると共に、前記レバーアームには、外方に突出した係止部が設けられて該係止部に前記分離板が支持され、
前記用紙載置部に載置した前記記録紙を給紙するときに、前記給紙ローラが前記用紙載置部上の前記記録紙に当接する動きに連動して、前記レバーアームが所定方向に揺動することで、前記レバーアームの前記係止部を介して、前記分離板が前記用紙載置部の載置面に対する傾斜角度を前記最上位の前記記録紙を1枚ずつ分離する大きな角度に位置するとともに、
前記用紙載置部から前記記録紙を給紙する以外の時に、前記給紙ローラが前記用紙載置部上の前記記録紙から離間する動きに連動して、前記レバーアームが逆方向に揺動することで、前記ラバーアームの前記係止部を介して、前記分離板が前記用紙載置部に対する傾斜角度を前記記録紙を保持する小さな角度に位置するようにしたことを特徴とするプリンタの自動給紙装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000184568A JP3701174B2 (ja) | 2000-06-15 | 2000-06-15 | プリンタの自動給紙装置 |
US09/880,930 US6626595B2 (en) | 2000-06-15 | 2001-06-14 | Automatic sheet-feeding device of printer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000184568A JP3701174B2 (ja) | 2000-06-15 | 2000-06-15 | プリンタの自動給紙装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002002990A JP2002002990A (ja) | 2002-01-09 |
JP3701174B2 true JP3701174B2 (ja) | 2005-09-28 |
Family
ID=18684991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000184568A Expired - Fee Related JP3701174B2 (ja) | 2000-06-15 | 2000-06-15 | プリンタの自動給紙装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6626595B2 (ja) |
JP (1) | JP3701174B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3680312B2 (ja) * | 2000-05-31 | 2005-08-10 | セイコーエプソン株式会社 | 給紙装置 |
JP4206811B2 (ja) * | 2003-05-02 | 2009-01-14 | セイコーエプソン株式会社 | 給紙装置 |
US7131644B2 (en) * | 2004-04-06 | 2006-11-07 | Lexmark International, Inc. | Imaging apparatus having an automatic sheet feeder |
US7128317B2 (en) * | 2004-09-10 | 2006-10-31 | Lexmark International, Inc. | Moveable media dam |
JP2006117391A (ja) * | 2004-10-21 | 2006-05-11 | Seiko Epson Corp | 媒体給送装置の駆動方法、駆動制御プログラム及び記録装置 |
US8360417B2 (en) * | 2005-01-31 | 2013-01-29 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Input tray media de-slouch system |
US20070216092A1 (en) * | 2006-03-15 | 2007-09-20 | Bally Gaming, Inc. | Card shoe for holding playing cards |
US7828283B2 (en) * | 2007-07-19 | 2010-11-09 | Hewlett-Packard Development Company, L.P. | Sheet feed method and apparatus including pivotally mounted pick arm |
US8215631B2 (en) * | 2010-08-30 | 2012-07-10 | Eastman Kodak Company | Pick roller retraction in a carriage printer |
US8215632B2 (en) * | 2010-08-30 | 2012-07-10 | Eastman Kodak Company | Pick roller retraction method in a carriage printer |
JP6102713B2 (ja) * | 2013-12-11 | 2017-03-29 | ブラザー工業株式会社 | 給送装置及び画像記録装置 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6037018B2 (ja) * | 1975-11-06 | 1985-08-23 | 株式会社リコー | 給紙装置 |
JPS55106942A (en) * | 1979-02-02 | 1980-08-16 | Olympus Optical Co Ltd | Manual sheet feeding device |
JP2925368B2 (ja) * | 1991-07-25 | 1999-07-28 | キヤノン株式会社 | シート給送装置及び画像形成装置 |
JPH0539136A (ja) | 1991-08-01 | 1993-02-19 | Seiko Epson Corp | 自動給紙装置 |
ATE173230T1 (de) * | 1991-08-21 | 1998-11-15 | Canon Kk | Automatischer apparat zum zuführen von blättern |
JPH05278885A (ja) | 1992-04-06 | 1993-10-26 | Ricoh Co Ltd | 摩擦分離給紙装置及び摩擦分離給紙方法 |
US5358230A (en) * | 1992-04-24 | 1994-10-25 | Canon Kabushiki Kaisha | Sheet supplying apparatus |
US5655762A (en) * | 1995-08-24 | 1997-08-12 | Hewlett-Packard Company | Mechanism for avoiding multiple sheet misfeeds in sheet media feed systems |
US6059281A (en) * | 1996-10-03 | 2000-05-09 | Canon Kabushiki Kaisha | Sheet feeding apparatus |
GB2335914B (en) * | 1998-03-31 | 2000-11-08 | Samsung Electronics Co Ltd | Paper feeding apparatus for office automation system |
JPH11310341A (ja) * | 1998-04-28 | 1999-11-09 | Oki Data Corp | プリンタの給紙装置及び給紙方法 |
JP2000143023A (ja) * | 1998-11-04 | 2000-05-23 | Canon Inc | 給紙装置及び画像形成装置 |
-
2000
- 2000-06-15 JP JP2000184568A patent/JP3701174B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2001
- 2001-06-14 US US09/880,930 patent/US6626595B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20010052921A1 (en) | 2001-12-20 |
US6626595B2 (en) | 2003-09-30 |
JP2002002990A (ja) | 2002-01-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7624979B2 (en) | Sheet transport apparatus | |
TWI294353B (en) | Sheet-conveying device | |
JP3701174B2 (ja) | プリンタの自動給紙装置 | |
JP2011079643A (ja) | 媒体送り装置、記録装置 | |
EP1609605B1 (en) | Image processing apparatus | |
US7942518B2 (en) | Medium feeder and liquid ejecting apparatus or recording apparatus incorporating the same | |
JP3770317B2 (ja) | 記録媒体搬送用トレイ、位置決め用アダプタ、インクジェット記録装置 | |
JP2007084224A (ja) | 記録装置及び液体噴射装置 | |
JP3835535B2 (ja) | 記録装置 | |
JP3311939B2 (ja) | 給紙カセット | |
JP3724428B2 (ja) | 記録媒体搬送用トレイ、位置決め用アダプタ、記録装置 | |
JP3705212B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP4057300B2 (ja) | 記録媒体搬送用トレイ | |
JP2877810B2 (ja) | 給排紙装置 | |
JP3287622B2 (ja) | 自動給紙装置及び記録装置 | |
JP2005199542A (ja) | プリンタ装置 | |
US10467511B2 (en) | Recording apparatus with a rear feeding unit and a medium reversing unit | |
JP3870813B2 (ja) | プリンタ用ラベル紙 | |
JP2003081468A (ja) | 給紙装置及びこれを備えた記録装置 | |
JP2008120592A (ja) | 給紙機構及びそれを備えた記録装置ならびに給紙機構の制御方法 | |
JP3646397B2 (ja) | 給紙装置及びこれを用いた印刷装置 | |
JP3689905B2 (ja) | 給紙方法,給紙装置,および記録装置 | |
JP2980857B2 (ja) | プリンタの給紙機構 | |
JP3992892B2 (ja) | プリンタの給排紙機構 | |
JP5142815B2 (ja) | 印刷装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050419 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050426 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050606 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050705 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050712 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080722 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110722 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |