JP3700615B2 - 機器ケース - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、腕時計や携帯電話機などの電子機器に用いられる機器ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、腕時計ケースにおいては、腕に取り付けてスポーツや作業などをしているときに、腕時計ケースを物にぶつけて時計ガラスを傷付けたり破損したりしないように保護したものがある。
図9および図10はその一例を示した図である。この腕時計ケースは、ケース本体1の外側に第1、第2ベゼル2、3を配置し、このケース本体1および第1、第2ベゼル2、3を保護部材4で挟み付けて一体化した構造になっている。
【0003】
すなわち、ケース本体1は、ABS樹脂などの硬質樹脂からなり、その上部には、図10に示すように、時計ガラス5がパッキン6を介して装着されている。また、ケース本体1の内部には、時計モジュール7が設けられており、ケース本体1の下部には、裏蓋8が防水リング8aを介してビス9により取り付けられている。この場合、時計ガラス5と時計モジュール7との間には、見切り部材10がケース本体1に埋め込まれた補強用の金属部材11により取り付けられて配置されている。また、時計モジュール7の下面には、裏蓋8の上面に当接するリング状の緩衝ゴム12が設けられている。
【0004】
第1ベゼル2は、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる外装部材であり、ケース本体1の外周面に装着されている。この第1ベゼル2の内面には、第2ベゼル3が装着して第2ベゼル3の一部が外部に露出する切欠凹部13が設けられている。第2ベゼル3は、金属からなる内装部材であり、第1ベゼル2の切欠凹部13に装着されて一部が外部に露出した状態で、第1ベゼル2と共にケース本体1の外周面に装着されている。
【0005】
保護部材4は、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる一対の保護部14と、これら保護部14の両端からそれぞれ延出された一対のワイヤー部15とからなっている。一対の保護部14は、時計ガラス5の上面側に互いに対向した位置、例えば図9に示すように12時側と6時側とに配置されている。また、一対のワイヤー部15は、それぞれほぼ長方形状に折り曲げられ、その各上辺部に保護部14がそれぞれ取り付けられ、その各下辺部が図10に示すようにケース本体1の下面に設けられた取付溝16にそれぞれ配置された状態で裏蓋8により回動可能に挟み付けられている。これにより、一対のワイヤー部15は、各下辺部を中心に回動して保護部14を時計ガラス5の上面側に配置させることにより、ケース本体1に第1、第2ベゼル2、3を挟み付けるように構成されている。
【0006】
このような腕時計ケースを組み立てる場合には、まず、ケース本体1の上部に時計ガラス5をパッキン6を介して装着し、このケース本体1内に見切り部材10を取り付けて時計モジュール7を収納すると共に、ケース本体1の下面の取付溝16に保護部材4のワイヤー部15の下辺部を配置する。そして、ケース本体1の下部に裏蓋8をビス9により取り付けると、ケース本体1内に時計モジュール7が緩衝ゴム12を介して裏蓋8により固定されると共に、ケース本体1の下部に保護部材4のワイヤー部15が裏蓋8で挟み付けられて回動可能に取り付けられる。
【0007】
次に、第1ベゼル2の内面に第2ベゼル3を取り付ける。このときには、第1ベゼル2の内面に設けられた切欠凹部13に第2ベゼル3を装着して第2ベゼル3の一部を第1ベゼル2の外部に露出させる。この状態で、第1、第2ベゼル2、3をケース本体1の外周面に装着する。そして、保護部材4のワイヤー部15を回動させて軟質合成樹脂からなる保護部14を時計ガラス5の上側に移動させる。すると、ワイヤー部15が外装部材である第1ベゼル2の外面に密接すると共に、第1ベゼル2の上部を乗り越えて時計ガラス5の上側に位置し、この保護部14の両側に位置するワイヤー部15の一部が第1ベゼル2の上面に設けられた凹部17に配置される。これにより、第1、第2ベゼル2、3がケース本体1の外周に保護部材4により挟み付けられて固定される。
【0008】
このような腕時計ケースによれば、腕に取り付けてスポーツや作業などをしているときに、腕時計ケースを物にぶつけても、時計ガラス5の上側にウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる保護部14が配置されているので、この保護部14により衝撃を吸収することができ、これにより時計ガラス5が傷付いたり破損したりしないように、良好に保護することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような腕時計ケースでは、ケース本体1の外周面に第1、第2ベゼル2、3を装着し、ケース本体1の下部に裏蓋8により回動可能に取り付けられた保護部材4のワイヤー部15を回動させて保護部14を時計ガラス5の上側に移動させるときに、軟質合成樹脂からなる保護部14および軟質合成樹脂からなる第1ベゼル2の両者を弾性変形させなければ、保護部14が第1ベゼル2の上部を乗り越えて、保護部材4により第1、第2ベゼル2、3をケース本体1に挟み付けることができない。
【0010】
このため、この腕時計ケースでは、保護部14を時計ガラス5の上側に移動させるときに、保護部材4の取付荷重が重くなるため、その固定作業が容易でないばかりか、取付時にワイヤー部15が第1ベゼル2の外面を傷付けたりするなどの問題がある。
また、この腕時計ケースでは、保護部材4のワイヤー部15が第1ベゼル2の外面に露呈しているので、デザイン的な制約を受けるという問題もある。
【0011】
この発明の課題は、保護部材によるデザイン的な制約が少なく、且つ大きな取付荷重を必要とせず、容易に保護部材を組み付けることができるようにすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上面にガラスが装着されたケース本体と、このケース本体の外側に取り付けられる緩衝部材と、この緩衝部材の外側に取り付けられる硬質の外装部材と、前記ガラスの上側に位置して前記ガラスを保護する保護部、およびこの保護部の両端から延出されて前記緩衝部材と前記外装部材との間に挟持される延出部を有する保護部材とを備えたことを特徴とする機器ケースである。
この発明によれば、緩衝部材の外側に保護部材の延出部を配置して硬質の外装部材を取り付けると、保護部材の延出部が緩衝部材と外装部材との間に挟持され、この状態で外装部材と共に緩衝部材をケース本体の外側に取り付けることにより、保護部材の延出部が外装部材の外周面側にほとんど露呈せずに、保護部がケース本体のガラスの上側に配置されるので、デザイン的な制約が少なく、且つ大きな取付荷重を必要とせず、容易に保護部材を組み付けることができる。
【0013】
この場合、請求項2に記載のごとく、前記保護部は、ウレタン樹脂などの軟質樹脂からなり、前記ガラスの上側における複数個所に配置され、前記延出部は、連続した1本または複数に分割された線状部材を屈曲形成してなることにより、緩衝部材の外側に延出部を配置して外装部材を装着するだけで、簡単に且つ容易に保護部材を取り付けることができる。
また、請求項3に記載のごとく、前記外装部材の内面には、前記保護部材の前記延出部が挿入する挿入溝が設けられていることにより、保護部材を所定位置に確実に位置決めして取り付けることができる。
【0014】
また、請求項4に記載のごとく、前記延出部には前記緩衝部材および前記外装部材の周囲に沿う方向に屈曲された固定部が形成され、前記緩衝部材の外周面には前記固定部を下側から支持する下部挟持部が形成され、前記外装部材の内周面には前記固定部を上側から押える上部挟持部が形成されていることにより、緩衝部材の下部挟持部と外装部材の上部挟持部とで延出部の固定部を上下方向から確実に挟み付けることができるので、延出部が線状部材であっても、保護部材が外装部材の上方に抜け出さないように確実に固定することができる。
さらに、請求項5に記載のごとく、前記緩衝部材の外周面と前記外装部材の内周面との一方には係合凸部が形成され、他方には前記係合凸部が係脱可能に係合する係合凹部が形成されていることにより、係合凸部を係合凹部に係合させて緩衝部材と外装部材とを仮止めすることができ、このため緩衝部材を外装部材と共にケース本体の外側に確実に且つ良好に取り付けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図5を参照して、この発明を腕時計ケースに適用した一実施形態について説明する。なお、図9および図10に示された従来例と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計ケースは、図1〜図3に示すように、ケース本体20と、このケース本体20の外側に取り付けられる緩衝部材21と、この緩衝部材21の外側に取り付けられる外装部材22と、この外装部材22と緩衝部材21との間に挟持される保護部材23とを備えている。
【0016】
ケース本体20は、図2および図3に示すように、ABS樹脂などの硬質合成樹脂中に補強用の金属部材20aを埋め込んだ構造または金属のみからなる構造で、ほぼ円筒形状に形成されている。このケース本体20の上部には、従来例と同様、時計ガラス5がパッキン6を介して装着されており、ケース本体20の内部には、時計モジュール7が中枠24を介して収納されている。この時計モジュール7は、図2に示すように、ハウジング25内にアナログムーブメント26が配置され、その上面側に文字板27が配置され、この文字板27の貫通孔を通してアナログムーブメント26の指針軸26aが上方に突出し、この突出した指針軸26aに取り付けられた時針や分針などの指針(図示せず)が文字板27の上方を運針することにより、時刻を指示するように構成されている。
【0017】
また、このケース本体20の外周面における3時側には、図3に示すように、時刻修正用のリューズ28が挿入する筒部29が外部に突出して設けられている。さらに、このケース本体20の下部には、図2に示すように、裏蓋8が防水リング8aを介して段付きビス30により取り付けられている。なお、時計ガラス5と時計モジュール7との間に位置するケース本体20の内面には、見切り部材10が設けられている。また、時計モジュール7の下面には、裏蓋8の上面に当接するリング状の緩衝ゴム12および圧電素子18が設けられている。
【0018】
保護部材23は、図1に示すように、時計ガラス5の上側における12時側と6時側とに位置する一対の保護部31と、この一対の保護部31がそれぞれ取り付けられる一対のワイヤー部32とからなっている。保護部31は、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなっている。ワイヤー部32は、図3に示すように、保護部31が取り付けられる上辺部の両側から緩衝部材21の外面に沿って下方に向けて延び、その各下端が緩衝部材21の周囲に沿う方向、つまり緩衝部材21の周囲に沿って3時側と6時側とに向かう方向に折り曲げられ、これにより各下端に固定部32aが形成された構造になっている。
【0019】
緩衝部材21は、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる内装部材であり、図2および図3に示すように、ケース本体20の外側に装着するほぼ円筒形状に形成されている。この緩衝部材21の上端部には、ケース本体20の上端面に配置される緩衝鍔部33が設けられており、この緩衝部材21の外面下部には、ケース本体20の筒部29が挿入する挿入凹部34が設けられている。また、この緩衝部材21の外周面には、図3および図4に示すように、保護部材23のワイヤー部32の固定部32aを下側から支持する下部挟持部35が挿入凹部34の両側およびこれらと対向する個所にそれぞれ設けられている。さらに、緩衝部材21の外周面における所定個所、例えば挿入凹部34の上部側およびこれと対向する個所には、係合凸部36がそれぞれ周方向に設けられている。
【0020】
外装部材22は、金属などの硬質材料からなり、図2および図3に示すように、緩衝部材21の外側に装着するほぼ円筒形状に形成されている。この外装部材22の外周面における12時側と6時側には、バンド取付部37が設けられている。このバンド取付部37は、図2に示すように、庇形状に形成され、この庇形状の両側壁に取付孔37aが設けられ、この取付孔37aにねじ棒38が取り付けられ、このねじ棒38により時計バンド(図示せず)の先カン部材39が取り付けられるように構成されている。このバンド取付部37の両側壁の下部側には、保護部材23のワイヤー部32の固定部32aを上方から押えて緩衝部材21の下部挟持部35上に挟み付ける上部挟持部40が設けられている。
【0021】
また、この外装部材22の上端部には、図1および図3に示すように、緩衝部材21の緩衝鍔部33の上面に配置される外装鍔部41が設けられており、この外装鍔部41には、保護部材23の保護部31の両端に位置するワイヤー部32を配置する切欠部42がそれぞれ設けられている。これら切欠部42に対応する個所における外装部材22の内面には、図3および図4に示すように、緩衝部材21の外周面の上下方向に延びたワイヤー部32が挿入する挿入溝43が上下方向にそれぞれ設けられている。また、この外装部材22の内面には、緩衝部材21の係合凸部36がそれぞれ係脱可能に係合する係合凹部44が周方向に設けられている。
【0022】
なお、時計バンドの先カン部材39には、図2に示すように、時計バンド(図示せず)を連結するための連結孔39aが設けられていると共に、裏蓋8の下面に延出されて当接する当接部45が設けられている。この当接部45には、ケース本体20の下部に裏蓋8を取り付ける段付きビス30が挿入するビス挿入孔45aが設けられている。この先カン部材39は、外装部材22のバンド取付部37にばね棒38により取り付けられた状態で、当接部45が裏蓋8の下面に当接し、この当接部45のビス挿入孔45aを通して段付きビス30により当接部45および裏蓋8がケース本体20の下部に固定されることにより、外装部材22をケース本体20に対し固定している。
【0023】
次に、このような腕時計ケースを組み立てる場合について説明する。
この場合には、予め、ケース本体20の上部に時計ガラス5をパッキン6を介して装着し、このケース本体20内に見切り部材10を取り付けて時計モジュール7を収納した後、ケース本体20の下部に裏蓋8を配置する。
また、図3に示すように、緩衝部材21と外装部材22との間に保護部材23を配置して緩衝部材21と外装部材22とを装着する。このときには、まず、図4に示すように、保護部材23のワイヤー部32の下端に形成された固定部32aを緩衝部材21の下部挟持部35上に配置すると共に、上下方向に延びたワイヤー部32を緩衝部材21の外側面に密接させて、保護部31を緩衝部材21の上側に配置する。
【0024】
そして、外装部材22の外装鍔部41に設けられた切欠部42を保護部31の両側に位置するワイヤー部32に対応させ、且つ外装部材22の内面の挿入溝43を緩衝部材21の外面の上下方向に延びたワイヤー部32に対応させる。
この状態で、緩衝部材21の外側にその上方から外装部材22を装着すると、図5に示すように、外装部材22の切欠部42に保護部31の両側に位置するワイヤー部32が配置されると共に、外装部材22の挿入溝43に緩衝部材21のワイヤー部32が挿入するので、保護部材23が所定位置に位置決めされ、且つワイヤー部32の固定部32aが緩衝部材21の下部挟持部35と外装部材22の上部挟持部40とで挟み付けられるので、ワイヤー部32が線状部材であっても、保護部材23が上方に抜け出すことなく、緩衝部材21と外装部材22との間に確実に挟持される。
【0025】
また、このときには、緩衝部材21の外面の係合凸部36が外装部材22の内面の係合凹部44に係合し、これにより図5に示すように緩衝部材21と外装部材22とが仮固定されて一体化される。
そして、この仮固定された緩衝部材21と外装部材22とをケース本体20の外側に装着すると、保護部材23の保護部31が時計ガラス5の上面側に配置される。このときには、保護部材23の上下方向に延びたワイヤー部32が外装部材22の内面の挿入溝43内に配置され、且つ緩衝部材21がウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなっているので、大きな取付荷重を必要とせずに、緩衝部材21と外装部材22とをケース本体20の外側に装着することができる。
【0026】
この後、図2に示すように、外装部材22のバンド取付部37に時計バンド(図示せず)の先カン部材39をばね棒38により取り付けると共に、先カン部材39の当接部45をケース本体20の裏蓋8の下面に配置する。これにより、裏蓋8がケース本体20の下部に仮固定される。この状態で、先カン部材39の当接部45に設けられたビス挿入孔45aを通して段付きビス30をケース本体20の下部にねじ込むことにより、先カン部材39の当接部45および裏蓋8がケース本体20の下部にねじ止めされる。これにより、外装部材22が緩衝部材21と共にケース本体20に対して固定される。なお、予め、時計モジュール7をケース本体20内に収納せず、先カン部材39を取り付ける前、または取り付けた後に時計モジュール7を収納して裏蓋8をケース本体20の下部に配置しても良い。
【0027】
このように、この腕時計ケースによれば、保護部材23の保護部31が時計ガラス5の上面側に配置されているので、従来例と同様、腕に取り付けてスポーツや作業などをしているときに、腕時計ケースを物にぶつけても、ウレタン樹脂などの軟質合成樹脂からなる保護部31により衝撃を吸収することができ、これにより時計ガラス5が傷付いたり破損したりしないように、良好に保護することができるほか、特に緩衝部材21の外側に保護部材23のワイヤー部32を配置して外装部材22を装着するので、大きな取付荷重を必要とせずに、容易に保護部材23を組み付けることができる。
【0028】
この場合、ワイヤー部32は緩衝部材21と外装部材22との間に挟持されているので、外装部材22の外装鍔部41の切欠部42に対応する個所を除いて、ワイヤー部32が外装部材22の外周面側に露呈しないため、デザイン的な制約を少なくすることができる。また、緩衝部材21の外周面に係合凸部36を設け、外装部材22の内周面に係合凹部44を設けたので、係合凸部36が係合凹部44に係合することにより緩衝部材21と外装部材22とを仮止めすることができ、これにより緩衝部材21を外装部材22と共にケース本体20の外側に良好に取り付けることができる。
【0029】
なお、上記実施形態では、保護部材23のワイヤー部32を2分割し、そのそれぞれに保護部31を設けたが、これに限らず、例えば図6に示す第1変形例のように、連続する1本のワイヤー部50を屈曲形成した構造でも良い。この場合には、保護部31が取り付けられる一対の上辺部の各両端を下方に向けて折り曲げた上、その各下端を緩衝部材21の周囲に沿う方向に折り曲げて固定部50aを形成すると共に、これら固定部50aを連続させれば良い。このように構成すれば、保護部材23の部品点数を削減することができ、組立て作業の簡素化を図ることができる。
【0030】
また、上記実施形態では、ワイヤー部32を2分割し、そのそれぞれに保護部31を設けたが、これに限らず、例えば図7(a)および図7(b)に示す第2変形例のように、ワイヤー部51を4分割し、一対の保護部32ごとに2つのワイヤー部51を連結する構造でも良い。この場合には、保護部32が取り付けられる部分のワイヤー部51をそれぞれ平板状に形成し、一方のワイヤー部51の平板部分に装着孔51aを設け、他方のワイヤー部51の平板部分に突起部51bを形成し、この突起部51bを装着孔51aに挿入させることにより、2つのワイヤー部51を連結し、この連結部分に保護部32を取り付ければ良い。このようにすれば、各ワイヤー部51を細かく加工することができる。
【0031】
さらに、上記第2変形例に限らず、例えば図8(a)および図8(b)に示す第3変形例のように、ワイヤー部52を4分割し、保護部53をウレタン樹脂などの軟質合成樹脂によりほぼ円柱形状に形成し、その中心線上に貫通孔53aを設け、この貫通孔53aに各ワイヤー部52の一端部を挿入させて2つのワイヤー部52をそれぞれ連結させた構造でも良い。このように構成しても、各ワイヤー部51を細かく加工することができるほか、デザイン的な向上も図ることができる。
【0032】
なおまた、上記実施形態および上記各変形例では、保護部材23の保護部31を12時側と6時側とに配置した場合について述べたが、これに限らず、3時側と9時側とに配置しても良く、また保護部31は時計ガラス5の上側の2か所だけに設ける必要はなく、3か所以上に設けても良い。
また、上記実施形態および上記各変形例では、緩衝部材21の外周面に係合凸部36を設け、外装部材22の内面に係合凹部44を設けたが、これに限らず、外装部材22の内面に係合凸部を設け、緩衝部材21の外周面に外装部材22の係合凸部が係脱可能に係合する係合凹部を設けても良い。
さらに、上記実施形態および上記各変形例では、腕時計ケースに適用した場合について述べたが、これに限らず、例えば携帯電話機などの機器ケースに適用することができる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、緩衝部材の外側に保護部材の延出部を配置して硬質の外装部材を取り付けると、保護部材の延出部が緩衝部材と外装部材との間に挟持され、この状態で外装部材と共に緩衝部材をケース本体の外側に取り付けることにより、保護部材の延出部が外装部材の外周面側にほとんど露呈せずに、保護部がケース本体のガラスの上側に配置されるので、デザイン的な制約が少なく、且つ大きな取付荷重を必要とせず、容易に保護部材を組み付けることができる。
【0034】
この場合、保護部がウレタン樹脂などの軟質樹脂からなり、ガラスの上側における複数個所に配置され、延出部が連続した1本または複数に分割された線状部材を屈曲形成してなることにより、緩衝部材の外側に延出部を配置して外装部材を装着するだけで、簡単に且つ容易に保護部材を取り付けることができる。
また、外装部材の内面に延出部が挿入する挿入溝が設けられていることにより、保護部材を所定位置に確実に位置決めして取り付けることができる。
【0035】
また、延出部には緩衝部材および外装部材の周囲に沿う方向に屈曲された固定部が形成され、緩衝部材の外周面には固定部を下側から支持する下部挟持部が形成され、外装部材の内周面には固定部を上側から押える上部挟持部が形成されていることにより、緩衝部材の下部挟持部と外装部材の上部挟持部とで延出部の固定部を上下方向から確実に挟み付けることができるので、延出部が線状部材であっても、保護部材が外装部材の上方に抜け出さないように確実に固定することができる。
【0036】
さらに、緩衝部材の外周面と外装部材の内周面との一方には係合凸部が形成され、他方には係合凸部が係脱可能に係合する係合凹部が形成されていることにより、係合凸部を係合凹部に係合させて緩衝部材と外装部材とを仮止めすることができ、このため緩衝部材を外装部材と共にケース本体の外側に確実に且つ良好に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を腕時計ケースに適用した一実施形態の正面図。
【図2】図1のA−A矢視における一部を破断した側面図。
【図3】図2の要部を分解した斜視図。
【図4】図3の緩衝部材の外側に保護部材を配置して外装部材を上方から装着する状態を示した斜視図。
【図5】図4の緩衝部材に外装部材を装着して保護部材を挟持した状態の斜視図。
【図6】保護部材の第1変形例を示した正面図。
【図7】保護部材の第2変形例を示し、(a)は2つのワイヤー部を保護部で分解した状態を示した図、(b)は2つのワイヤー部を保護部で連結した状態を示した図。
【図8】保護部材の第3変形例を示し、(a)は2つのワイヤー部を保護部で分解した状態を示した図、(b)は2つのワイヤー部を保護部で連結した状態を示した図。
【図9】従来の腕時計ケースの正面図。
【図10】図9のB−B矢視における一部を破断した側面図。
【符号の説明】
5 時計ガラス
20 ケース本体
21 緩衝部材
22 外装部材
23 保護部材
31 保護部
32 ワイヤー部
35 下部挟持部
36 係合凸部
40 上部挟持部
43 挿入溝
44 係合凹部
Claims (5)
- 上面にガラスが装着されたケース本体と、
このケース本体の外側に取り付けられる緩衝部材と、
この緩衝部材の外側に取り付けられる硬質の外装部材と、
前記ガラスの上側に位置して前記ガラスを保護する保護部、およびこの保護部の両端から延出されて前記緩衝部材と前記外装部材との間に挟持される延出部を有する保護部材と
を備えたことを特徴とする機器ケース。 - 前記保護部は、ウレタン樹脂などの軟質樹脂からなり、前記ガラスの上側における複数個所に配置され、
前記延出部は、連続した1本または複数に分割された線状部材を屈曲形成してなることを特徴とする請求項1に記載の機器ケース。 - 前記外装部材の内面には、前記保護部材の前記延出部が挿入する挿入溝が設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の機器ケース。
- 前記延出部には前記緩衝部材および前記外装部材の周囲に沿う方向に屈曲された固定部が形成され、前記緩衝部材の外周面には前記固定部を下側から支持する下部挟持部が形成され、前記外装部材の内周面には前記固定部を上側から押える上部挟持部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の機器ケース。
- 前記緩衝部材の外周面と前記外装部材の内周面との一方には係合凸部が形成され、他方には前記係合凸部が係脱可能に係合する係合凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の機器ケース。
Priority Applications (1)
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JP2001190710A JP3700615B2 (ja) | 2001-06-25 | 2001-06-25 | 機器ケース |
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Publications (2)
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