JP6249010B2 - 部品保護装置および時計 - Google Patents

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この発明は、腕時計や携帯電話機、携帯情報端末などの電子機器に用いられる部品保護装置およびそれを備えた時計に関する。
例えば、腕時計においては、特許文献1に記載されているように、腕時計ケースに取り付けられて外部に突出した竜頭などの釦頭部の外端部を覆って保護する釦保護装置を備えた構成のものが知られている。
特開2012−163340号公報
この種の釦保護装置は、釦頭部の両側に位置する腕時計ケースの外面に2つの保護突起部を釦頭部よりも突出させて設け、この保護突起部の一方に可動保護部の一端部を回転可能に取り付け、この可動保護部の他端部を他方向の保護突起部に着脱可能に取り付けることにより、これら2つの保護突起部と可動保護部とで釦頭部の外周を覆うように構成されている。
しかしながら、このような腕時計の釦保護装置では、腕時計ケースの外部に突出する釦頭部の両側に2つの保護突起部を釦頭部よりも突出させて設け、これら2つの保護突起部に可動保護部を梁渡す構成であるから、2つの保護突起部と可動保護部とが腕時計ケースの外部に釦頭部よりも大きく突出するため、外観的にもデザイン的に好ましくないという問題もある。
この発明が解決しようとする課題は、部品に対する耐衝撃性を確保し、かつデザイン的にも外観的にも好ましい部品保護装置およびそれを備えた時計を提供することである。
この発明は、モジュールを内蔵し、かつ貫通孔が設けられたケースと、前記モジュールに電気的に接続された状態で、前記貫通孔に配置される部品と、前記部品を前記貫通孔内に取り付けるための取付部材と、前記ケースの外部に位置する前記取付部材の外周に配置された状態で前記ケースの外面に対して固定された保護部材と、前記保護部材に対して取り付けられたカバー部材と、前記保護部材と前記カバー部材との間に配置された緩衝部材と、前記保護部材と前記カバー部材とを相互に係止して前記保護部材に対して前記カバー部材を取り付けてロックするロック部と、を備えていることを特徴とする部品保護装置である。
また、この発明は、モジュールを内蔵し、かつ貫通孔が設けられたケースと、前記モジュールに電気的に接続された状態で、前記貫通孔に配置される部品と、前記部品を前記貫通孔内に取り付けるための取付部材と、前記ケースの外部に位置する前記取付部材の外周に配置された状態で、前記ケースの外面に対して固定された保護部材と、前記保護部材に対して取り付けられたカバー部材と、前記保護部材と前記カバー部材との間に配置された緩衝部材と、を備え、前記保護部材は、前記緩衝部材で緩衝しきれない衝撃を受け止めて緩衝する補助緩衝部を備えていることを特徴とする部品保護装置である。
この発明によれば、カバー部材が外部から衝撃を受けた際に、その衝撃を緩衝部材によって緩衝することができると共に、緩衝しきれない衝撃をケースの外面に対して固定された保護部材によって受け止めることができる。これにより、部品に対する耐衝撃性を確保することができると共に、カバー部材におけるケースの外部への突出量を最小限に抑えることができるので、デザイン的にも外観的にも好ましいものを提供することができる。
この発明を腕時計に適用した第1実施形態を示した拡大正面図である。 図1に示された腕時計のA−A矢視における断面を示した拡大斜視図である。 図2に示された腕時計のセンサ部における要部を示した拡大断面図である。 図3に示された腕時計のB−B矢視における要部を示した拡大断面図である。 図1に示された腕時計におけるセンサ部を分解して示した拡大斜視図である。 図5に示されたセンサ保護装置のカバー部材を示し、(a)はその拡大正面図、(b)はそのC−C矢視における拡大断面図、(c)はそのD−D矢視における拡大断面図、(d)はその拡大裏面図である。 この発明を腕時計に適用した第2実施形態における要部を示した拡大断面図である。 図7に示された腕時計におけるセンサ部を分解して3時方向から見た拡大斜視図である。 図8に示された腕時計のセンサ部を9時方向から見た拡大斜視図である。 この発明を腕時計に適用した第3実施形態における要部を示した拡大断面図である。 図10に示された腕時計のE−E矢視における要部を示した拡大断面図である。 図10に示された腕時計のF−F矢視における要部を示した拡大断面図である。 図10に示された腕時計におけるセンサ部を分解して3時方向から見た拡大斜視図である。 図13に示された腕時計のセンサ部を9時方向から見た拡大斜視図である。 図10に示された腕時計において、外装ケースを取り外した状態を示した拡大斜視図である。 図15に示された腕時計において、センサ保護装置のカバー部材を取り外した状態を示した拡大斜視図である。 (a)は図15に示されたセンサ保護装置の保護部材を示した要部の拡大側面図、(b)は図12に示されたセンサ保護装置の緩衝部材を示した要部の拡大断面図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図6を参照して、この発明を腕時計に適用した第1実施形態について説明する。
この腕時計は、図1〜図3に示すように、腕時計ケース1を備えている。この腕時計ケース1は、本体ケース2と外装ケース3とで構成されている。本体ケース2は、ステンレスなどの金属で形成されている。外装ケース3は、ウレタン樹脂などの軟質の合成で形成され、本体ケース2の外周に装着されている。
この腕時計ケース1の上部開口部、つまり本体ケース2の上部開口部には、図3に示すように、時計ガラス4がパッキン4aを介して取り付けられている。また、この腕時計ケース1の下部、つまり本体ケース2の下部には、図2および図3に示すように、裏蓋5が防水リング5aを介して取り付けられている。
この腕時計ケース1の内部、つまり本体ケース2の内部には、図2および図3に示すように、時計モジュール6が中枠7を介して設けられている。この時計モジュール6は、指針を駆動するための時計ムーブメントや、時刻などの情報を電気光学的に表示する表示パネル、またはこれらを電気的に駆動するための回路基板など、時計機能に必要な各種の部品(いずれも図示せず)を備えている。
この腕時計ケース1の12時側と6時側とには、図1に示すように、バンド取付部8がそれぞれ設けられている。また、この腕時計ケース1の2時側、4時側、8時側、および10時側に位置する各側部には、スイッチ部9がそれぞれ設けられている。さらに、この腕時計ケース1の3時側には、センサ部10が設けられている。このセンサ部10は、図2〜図5に示すように、本体ケース2の貫通孔11内に配置された圧力センサ12と、この圧力センサ12を保護するセンサ保護装置13と、を備えている。
圧力センサ12は、図2〜図5に示すように、気圧や水圧を検出する部品であり、本体ケース2に設けられた貫通孔11内に配置され、この状態で接続部材であるフレキシブルな配線基板14によって腕時計ケース1内の時計モジュール6と電気的に接続されるように構成されている。この場合、圧力センサ12は、その外径が貫通孔11の内径よりも小さく、かつ軸方向の長さが貫通孔11の軸方向の長さの半分以下の長さに形成されている。
センサ保護装置13は、図2〜図5に示すように、圧力センサ12を貫通孔11内に取り付けるための取付部材15と、本体ケース2の外面に固定されて圧力センサ12を覆って保護する保護部材16と、この保護部材16にこれを覆って取り付けられたカバー部材17と、保護部材16とカバー部材17との間に配置された緩衝部材18と、を備えている。
取付部材15は、図2〜図5に示すように、本体ケース2の貫通孔11に固定された筒状部材20と、この筒状部材20内に圧力センサ12の内部側を保持する保持部材21と、圧力センサ12の外部側に配置されて圧力センサ12の外周と筒状部材20の内周との間を塞ぐ防水部材22と、この防水部材22を筒状部材20と圧力センサ12とに押し付ける押え部材23と、を備えている。
筒状部材20は、図2〜図5に示すように、本体ケース2の貫通孔11に嵌め込まれて固定される円筒部20aと、この円筒部20aの外端部に設けられたフランジ部20bと、を備えている。円筒部20aは、その外径が貫通孔11の内径と同じ大きさで、内径が圧力センサ12の外径とほぼ同じか、それよりも少し大きく形成されている。
また、この円筒部20aは、図2〜図5に示すように、その軸方向の長さが貫通孔11の軸方向の長さとほぼ同じ長さに形成されている。これにより、円筒部20aは、本体ケース2の貫通孔11に嵌め込まれた状態で、ロー付けなどの溶接によって固定されるように構成されている。
フランジ部20bは、図2〜図5に示すように、本体ケース2の円周方向に長いほぼ長方形の板状に形成されている。このフランジ部20bの長手方向における両側部には、後述するビス19が挿入するビス挿入孔20cがそれぞれ設けられている。この場合、本体ケース2における貫通孔11の両側に位置する箇所には、ねじ孔2aがフランジ部20bのビス挿入孔20cにそれぞれ対応して設けられている。
この場合、フランジ部20bには、図2〜図5に示すように、その中心部に円筒部20aの内径よりも大きい座ぐり部20dが設けられている。この座ぐり部20dは、その内径が円筒部20aの外径と同じか、それよりも少し小さく形成されている。また、この座ぐり部20dは、その軸方向の長さ(深さ)がフランジ部20bの軸方向の長さ(厚み)とほぼ同じ長さに形成されている。
これにより、筒状部材20は、図2〜図5に示すように、円筒部20aが本体ケース2の貫通孔11に嵌め込まれ、フランジ部20bが本体ケース2の外面に配置されて、フランジ部20bのビス挿入孔20cが本体ケース2のねじ孔2aに対応し、この状態で円筒部20aが本体ケース2の貫通孔11にロー付けなど溶接によって固定されると共に、ビス19がビス挿入孔20cを通してねじ孔2aに螺合することにより、本体ケース2に取り付けられるように構成されている。
保持部材21は、図2〜図5に示すように、合成樹脂製によってほぼ円筒状に形成され、その軸方向に沿ってスリット溝21aが形成されていることにより、径方向に弾力的に変形するように構成されている。すなわち、この保持部材21は、その外径が筒状部材20の円筒部20aの内径よりも少し大きく、かつ内径が圧力センサ12の外径よりも少し大きく形成されている。
これにより、保持部材21は、図2〜図5に示すように、圧力センサ12が挿入された筒状部材20の円筒部20a内に本体ケース2側から径方向に収縮されて挿入されることにより、本体ケース2の内部側に位置する圧力センサ12の内端部に当接して装着されるように構成されている。
すなわち、この保持部材21は、図2〜図5に示すように、筒状部材20の円筒部20a内に配置された際に、径方向に弾力的に広がることにより、筒状部材20の円筒部20aの内周面に圧接されて固定され、これにより圧力センサ12の内端部を押えて、圧力センサ12を筒状部材20の円筒部20a内に保持するように構成されている。
防水部材22は、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エラストマなどの弾性材料からなり、図2〜図5に示すように、リング状に形成されている。すなわち、この防水部材22は、その外径が筒状部材20のフランジ部20bに設けられた座ぐり部20dの内径とほぼ同じ大きさで、内径が圧力センサ12の外径よりも小さく形成されている。また、この防水部材22は、その軸方向の長さ(厚み)が筒状部材20の座ぐり部20dの深さよりも少し長く(厚く)形成されている。
これにより、防水部材22は、図2〜図5に示すように、その内周部が圧力センサ12の外部側に配置され、外周部が筒状部材20の座ぐり部20d内に配置されることにより、圧力センサ12の外周と筒状部材20の内周とに跨った状態で配置され、この状態で圧力センサ12の外周と筒状部材20の内周との間を塞いで、圧力センサ12の外周と筒状部材20の内周との間の防水を図るように構成されている。
押え部材23は、図2〜図5に示すように、金属製の平板であり、筒状部材20のフランジ部20bとほぼ同じ外形で、かつほぼ同じ大きさに形成されている。この押え部材23は、その中心に流通孔23aが設けられ、この流通孔23aの両側にビス19が挿入する挿入孔23bがフランジ部20bのビス挿入孔20cにそれぞれ対応して設けられた構成になっている。
これにより、押え部材23は、図2〜図5に示すように、防水部材22を介して筒状部材20のフランジ部20bの外部にこれと対応して配置され、この状態でビス19が挿入孔23bおよびフランジ部20bのビス挿入孔20cを通して本体ケース2のねじ孔2aに螺合して締め付けられることにより、防水部材22を圧力センサ12の外端部と筒状部材20の座ぐり部20dの内端部とに押え付けるように構成されている。
ところで、このセンサ保護装置13の保護部材16は、図2〜図5に示すように、筒状部材20のフランジ部20bの外形よりも大きい合成樹脂製のほぼ板状に形成されている。すなわち、この保護部材16は、緩衝部材18で緩衝しきれない衝撃を受け止めて緩衝する補助緩衝部である枠状部16aと、中心部に設けられた流通部16bと、この流通部16bの両側に設けられて押え部材23の挿入孔23bにそれぞれ対応するビス挿入孔16cと、を備えている。
この場合、補助緩衝部である枠状部16aは、図2〜図5に示すように、本体ケース2側に位置する内面に、取付部材15における押え部材23と筒状部材20のフランジ部20bとの外周を囲む大きさの枠状に形成されている。すなわち、この枠状部16aは、その内部に押え部材23と筒状部材20のフランジ部20bとが配置され、この状態で本体ケース2側に位置する内端部が本体ケース2の外面に当接するように構成されている。
また、保護部材16と押え部材23との間には、僅かな隙間が形成されていることが望ましい。この隙間を形成することで、保護部材の枠状部16aが弾性変形し易くなる。これにより、枠状部16aは、図2〜図5に示すように、外部から衝撃などの外力が加わった際に、本体ケース2側に位置する内端部が本体ケース2の外面に押し当てられることにより、衝撃などの外力を受け止めると共に、衝撃などの外力に応じて弾力的に変形するように構成されている。
流通部16bは、図2〜図5に示すように、保護部材16の中心部に位置して押え部材23の流通孔23aの外形よりも大きい円形領域内に多数の小孔をそれぞれ軸方向に貫通させて設けた構成になっている。保護部材16のビス挿入孔16cは、その内径が押え部材23の挿入孔23b、およびフランジ部20bのビス挿入孔20cの各内径よりも少し大きく形成されている。
この場合、ビス19は、図4および図5に示すように、頭部19aとねじ部19bとを備えている。頭部19aは、保護部材16のビス挿入孔16cに挿入する小径部19cを備えた段差状に形成されている。ねじ部19bは、押え部材23の挿入孔23bとフランジ部20bのビス挿入孔20cとに挿入されて、本体ケース2のねじ孔2aに螺合するように構成されている。
これにより、保護部材16は、図2〜図5に示すように、枠状部16aの内部に押え部材23と筒状部材20のフランジ部20bとが配置され、枠状部16aの内端部が本体ケース2の外面に当接された状態で、ビス19が保護部材16のビス挿入孔16c、押え部材23の挿入孔23b、およびフランジ部20bのビス挿入孔20cに挿入されて本体ケース2のねじ孔2aに螺入されることにより、本体ケース2の外面に取り付けられるように構成されている。
すなわち、ビス19は、図4および図5に示すように、ねじ部19bが保護部材16のビス挿入孔16c、押え部材23の挿入孔23b、およびフランジ部20bのビス挿入孔20cに挿入されて、ねじ部19bが本体ケース2のねじ孔2aに螺合されて締め付けられた際に、頭部19aの小径部19cが保護部材16のビス挿入孔16cに挿入された状態で、頭部19aの段差部が保護部材16を押圧して本体ケース2に取り付けるように構成されている。
このため、この保護部材16は、図2〜図5に示すように、ビス19によって枠状部16aの内端部が本体ケース2の外面に当接した状態で取り付けられた際に、押え部材23およびフランジ部20bを本体ケース2の外面に押え付けることにより、押え部材23が防水部材22を圧力センサ12の外端部と筒状部材20の座ぐり部20dの内端部とに押え付けるように構成されている。
カバー部材17は、図2〜図6に示すように、ウレタン樹脂などの合成樹脂によってほぼキャップ状に形成されている。すなわち、このカバー部材17は、円形状のカバー本体部17aと、このカバー本体部17aの内面外周に設けられた一対の脚部17bと、カバー本体部17aの外面における装着溝部17dで囲われた領域内に設けられた複数の流通孔17cと、を備えている。
カバー本体部17aは、図2〜図6に示すように、その外径が保護部材16の外径よりも大きく形成されている。このカバー本体部17aは、その外面にリング状の装着溝部17dが設けられ、この装着溝部17dにベースリング25aと装飾リング25bとが装着されるように構成されている。一対の脚部17bは、保護部材16の外周に沿って本体ケース2側に向けて突出して形成されている。この突出した一対の脚部17bの外周面には、鍔状部17eが外周側に突出して形成されている。
また、このカバー部材17は、図5および図6に示すように、ロック部24によって保護部材16に取り付けられてロックされるように構成されている。すなわち、このロック部24は、保護部材16に設けられた係止フック部24aと、カバー部材17に設けられて、係止フック部24aに貫通孔11の軸方向に係脱可能に係止される係合突起部24bと、を備えている。
係止フック部24aは、図5および図6に示すように、保護部材16の外面における四隅にその外部側に向けて突出して設けられている。係合突起部24bは、カバー部材17の一対の脚部17bの各両端部にそれぞれカバー本体部17aの外周に沿って鋭角状に突出して設けられている。
これにより、ロック部24は、図5および図6に示すように、カバー部材17の一対の脚部17bが保護部材16の外周に配置された際に、脚部17bの係合突起部24bが保護部材16の各係止フック部24aに係止されることにより、カバー部材17を保護部材16に対して回転することなく取り付けるように構成されている。
また、このカバー部材17は、図2〜図6に示すように、保護部材16に取り付けられた状態で、本体ケース2の外周に外装ケース3が装着された際に、この外装ケース3が一対の脚部17bの鍔状部17eを外側から押え付けることにより、カバー部材17が外装ケース3の外部に突出した状態で、保護部材16に取り付けられるように構成されている。
この場合、カバー部材17は、図2〜図6に示すように、保護部材16に取り付けられた際に、カバー本体部17aと保護部材16との間に、ビス19の頭部19aが配置される隙間が設けられるように構成されている。すなわち、カバー本体部17aと保護部材16との間の隙間は、その軸方向における長さがビス19の頭部19aにおける軸方向の長さよりも少し大きく形成されていることにより、緩衝部材18が配置された状態で、保護部材16に貼り付けられるように構成されている。
緩衝部材18は、図2〜図5に示すように、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エラストマなどの弾性材料によって形成され、カバー本体部17aと保護部材16との間の隙間に配置されている。すなわち、この緩衝部材18は、カバー本体部17aと保護部材16との間に配置されたビス19の頭部19aに対する箇所を除く、複数箇所にそれぞれ貼り付けられるように構成されている。
この緩衝部材18は、図2〜図5に示すように、その軸方向の長さ(厚み)が、カバー本体部17aと保護部材16との間の隙間における軸方向の長さよりも少し長く形成されている。これにより、緩衝部材18は、カバー部材17が保護部材16に取り付けられた際に、カバー本体部17aと保護部材16との間に弾力的に挟まれた状態で取りけられるように構成されている。
また、このセンサ保護装置13は、図2〜図6に示すように、カバー本体部17aに設けられた複数の流通孔17cと、保護部材16に設けられた流通部16bと、押え部材23に設けられた流通孔23aとによって、カバー部材17の外部から圧力センサ12までの間に流通路が形成され、この流通路を通して腕時計ケース1の外部の気圧や水圧などの圧力が圧力センサ12に加わるように構成されている。
次に、このような腕時計におけるセンサ保護装置13の作用について説明する。
まず、センサ保護装置13によって圧力センサ12を腕時計ケース1に組み付ける場合について説明する。この場合には、予め、筒状部材20の円筒部20a内に圧力センサ12を挿入して保持部材21によって保持する。
すなわち、圧力センサ12を筒状部材20の円筒部20a内にその外部側から挿入し、接続部材であるフレキシブルな配線基板14を円筒部20aから本体ケース2側に引き出す。この状態で、本体ケース2側から円筒部20a内にほぼ円筒状の保持部材21を挿入する。このときには、保持部材21内にフレキシブルな配線基板14を挿入させる。
この状態で、ほぼ円筒状の保持部材21をスリット溝21aによってその径方向に弾力的に押し縮めて筒状部材20の円筒部20a内に挿入させ、この挿入した保持部材21の外端部を圧力センサ12の内端面に当接させる。これにより、保持部材21が自然な形状になるように弾力的に広がることにより、筒状部材20の円筒部20aの内周面に弾力的に圧接して固定され、圧力センサ12が円筒部20a内に保持される。
そして、圧力センサ12が組み込まれた筒状部材20を腕時計ケース1に組み付ける際には、筒状部材20の円筒部20aを本体ケース2の貫通孔11内にその外部側から挿入させて、筒状部材20のフランジ部20bを本体ケース2の外面に当接させる。このときには、フランジ部20bのビス挿入孔20cを本体ケース2のねじ孔2aに対応させる。この状態では、フレキシブルな配線基板14の端部が本体ケース2の内部に引き出される。
この状態で、フランジ部20bの座ぐり部20dと圧力センサ12の外周部とに跨った状態で、リング状の防水部材22を配置し、この防水部材22を介して押え部材23を筒状部材20のフランジ部20bに対応させて配置する。このときには、予め、押え部材23を保護部材16の枠状部16a内に配置して、押え部材23を保護部材16で覆い、この状態で保護部材16を本体ケース2の外面に配置し、この保護部材16をビス19によって本体ケース2の外面に取り付ける。
この場合には、リング状の防水部材22を介して押え部材23の流通孔23aを圧力センサ12に対応させると共に、押え部材23の挿入孔23bをフランジ部20bのビス挿入孔20cに対応させる。また、このときには、保護部材16の流通部16bを押え部材23の流通孔23bに対応させると共に、保護部材16のビス挿入孔16cを押え部材23の挿入孔23cに対応させる。これにより、本体ケース2の外部に位置する取付部材15の押え部材23と筒状部材20のフランジ部20bとが保護部材16の枠状部16a内に配置されて、枠状部16aで囲われる。
この状態で、ビス19のねじ部19bを本体ケース2の外部側から保護部材16のビス挿入孔16c、押え部材23の挿入孔23c、フランジ部20bのビス挿入孔20cに順次挿入し、この挿入されたビス19のねじ部19bを本体ケース2のねじ孔2aに螺合させて締め付ける。これにより、ビス19の締め付け力によって、保護部材16の枠状部16aが本体ケース2の外面に押し付けられた状態で、保護部材16が本体ケース2に取り付けられる。
このときには、保護部材16のビス挿入孔16c、押え部材23の挿入孔23b、およびフランジ部20bのビス挿入孔20cに挿入されたビス19のねじ部19bを本体ケース2のねじ孔2aに螺合させて締め付けることにより、頭部19aの小径部19cが保護部材16のビス挿入孔16cに挿入された状態で、頭部19aの段差部が保護部材16を押圧して本体ケース2に取り付ける。
このため、保護部材16が押え部材23およびフランジ部20bを本体ケース2の外面に押し付ける。これにより、押え部材23が防水部材22を圧力センサ12の外端部と筒状部材20の座ぐり部20dの内端部とに押え付けて、圧力センサ12の外周と筒状部材20の内周との間が防水部材22で塞がれ、この防水部材22によって圧力センサ12の外周と筒状部材20の内周との間の防水が図られる。
そして、保護部材16の外面に緩衝部材18を配置し、この緩衝部材18を覆ってカバー部材17を保護部材16に取り付ける。このときには、ビス19の頭部19aに対応する箇所を除いて、緩衝部材18を保護部材16の外面における複数箇所にそれぞれ貼り付ける。この場合には、緩衝部材18がビス19の頭部19aよりも少し本体ケース2の外部側に突出する。
この状態で、カバー部材17を保護部材16に取り付ける。このときには、カバー部材17の一対の脚部17bを保護部材16の外周に装着させて、ロック部24によってカバー部材17を保護部材16に取り付けてロックする。このときには、脚部17bの係合突起部24bを貫通孔11の軸方向に沿って押し付けて保護部材16の係止フック部24aに係止させる。これにより、カバー部材17が保護部材16に対して回転することなく取り付けられる。このときには、カバー部材17のカバー本体部17aが緩衝部材18を保護部材16に弾力的に押し付ける。
この後、本体ケース2内に時計モジュール6を組み込み、この時計モジュール6に圧力センサ12のフレキシブルな配線基板14を電気的に接続する。そして、本体ケース2の外周に外装ケース3を取り取り付ける。このときには、3時側に位置する外装ケース3がカバー部材17の一対の脚部17bに設けられた鍔状部17eに外側から当接して、カバー部材17を本体ケース2側に向けて押し付ける。これにより、センサ保護装置13が腕時計ケース1に組み付けられる。
このように組み付けられたセンサ保護装置13では、カバー本体部17aに設けられた複数の流通孔17cと、保護部材16に設けられた流通部16bと、押え部材23に設けられた流通孔23aとによって、カバー部材17の外部から圧力センサ12までの間に流通路が形成される。この流通路を通して腕時計ケース1の外部の気圧や水圧などの圧力が圧力センサ12に加わることにより、この圧力センサ12によって腕時計ケース1の外部の圧力が検出される。
また、このセンサ保護装置13が腕時計ケース1の外部側方、つまり3時側の側方から衝撃を受けた際には、カバー部材17のカバー本体部17aが緩衝部材18に押し付けられて緩衝部材18が弾力的に変形することにより、外部からの衝撃が緩衝される。この場合、緩衝部材18で衝撃を吸収しきれないときには、その衝撃が保護部材16に伝わり、この保護部材16の補助緩衝部である枠状部16aが本体ケース2の外面に押し付けられることにより、吸収しきれない衝撃を受け止める。
このため、保護部材16の枠状部16a内に配置されている押え部材23および筒状部材20のフランジ部20bが外部からの衝撃を受けることがないので、圧力センサ12を保護することができると共に、フレキシブルな配線基板14による圧力センサ12と時計モジュール6との接続不良を防ぐことができる。また、このときには、筒状部材20のフランジ部20bも外部からの衝撃を受けることがないので、本体ケース2の貫通孔11に対応する筒状部材20のロー付けなどの溶接部が破壊されることがないため、気密性が確保される。
また、このセンサ保護装置13のカバー部材17が斜め上方から衝撃を受け、その衝撃が緩衝部材18で吸収しきれず、保護部材16で受け止める際には、保護部材16の補助緩衝部である枠状部16aが弾性変形することにより、斜め上方からの衝撃を緩衝することができる。このため、これによっても押え部材23および筒状部材20のフランジ部20bが外部からの衝撃を受けることがなく、圧力センサ12を保護することができる。このように、このセンサ保護装置13が外部から衝撃を受けても、圧力センサ12によって腕時計ケース1の外部の圧力を良好に検出ことができる。
このように、この腕時計のセンサ保護装置13によれば、腕時計ケース1の本体ケース2に内蔵された時計モジュール6に電気的に接続された状態で、本体ケース2の貫通孔11に取付部材15によって取り付けられた圧力センサ12と、本体ケース2の外部に位置する取付部材15を囲んで覆った状態で本体ケース2の外面に固定された保護部材16と、この保護部材16にこれを覆って取り付けられたカバー部材17と、保護部材16とカバー部材17との間に配置された緩衝部材18と、を備えていることにより、圧力センサ12に対する耐衝撃性を確保し、かつデザイン的にも外観的にも好ましいものを提供することができる。
すなわち、この腕時計のセンサ保護装置13では、カバー部材17が外部から衝撃を受けた際に、その衝撃を緩衝部材18によって緩衝することができると共に、緩衝しきれない衝撃を本体ケース2の外面に取り付けられた保護部材16によって受け止めることができる。これにより、圧力センサ12に対する耐衝撃性を確保することができると共に、カバー部材17における本体ケース2の外部への突出量を最小限に抑えることができるので、デザイン的にも外観的にも好ましいものを提供することができる。
この場合、センサ保護装置13は、保護部材16とカバー部材17とを相互に係止して保護部材16に対してカバー部材17を取り付けてロックするロック部24を備えていることにより、カバー部材17における本体ケース2の外部への突出量を最小限に抑えて、デザイン性および外観性を向上させることができるほか、ロック部24によってカバー部材17を保護部材16に良好に取り付けることができると共に、カバー部材17を緩衝部材18に確実に押し当てることができるので、カバー部材17が外部から衝撃を受けた際に、その衝撃を緩衝部材18によって確実にかつ良好に緩衝することができる。
すなわち、ロック部24は、保護部材16に設けられた係止フック部24aと、カバー部材17に設けられて、係止フック部24aに貫通孔11の軸方向に沿って係脱可能に係止される係合突起部24bと、を備えているので、カバー部材17の脚部17bを保護部材16の外周に装着させて、脚部17bの係合突起部24bを本体ケース2の内部側に押し付けることにより、脚部17bの係合突起部24bを保護部材16の係止フック部24aに係合させることができ、これによりカバー部材17を保護部材16に対して回転することなく確実に取り付けることができると共に、カバー部材17を緩衝部材18に良好に押し付けることができる。
また、保護部材16は、緩衝部材18で緩衝しきれない衝撃を受け止めて緩衝する補助緩衝部である弾性変形可能な枠状部16aを備えていることにより、緩衝部材18によって吸収しきれない衝撃を受けた際に、その衝撃を補助緩衝部である弾性変形可能な枠状部16aによって良好に緩衝することができ、これにより圧力センサ12を確実にかつ良好に保護することができる。
すなわち、補助緩衝部は、本体ケース2の外部に位置する取付部材15の外周を囲んで本体ケース2の外面に当接する弾性変形可能な枠状部16aであることにより、緩衝部材18によって吸収しきれない衝撃を保護部材16で受け止める際に、本体ケース2の外面に当接している枠状部16aによって確実に受け止めることができると共に、この枠状部16aが衝撃力に応じて弾性変形することにより、衝撃を良好に緩衝することができるので、圧力センサ12を確実にかつ良好に保護することができる。
また、このセンサ保護装置13では、圧力センサ12とカバー部材17との間に、圧力センサ12に対して流体を流通させる流通路が、カバー本体部17aに設けられた複数の流通孔17cと、保護部材16に設けられた流通部16bと、押え部材23に設けられた流通孔23aとによって設けられていることにより、この流通路を通して腕時計ケース1の外部の気圧や水圧などの圧力を圧力センサ12に確実にかつ良好に加えることができ、圧力センサ12によって腕時計ケース1の外部の圧力を正確に検出することができる。
この場合、流通路は、保護部材16に設けられた複数の小孔を有する流通部16bを備えていることにより、カバー部材17のカバー本体部17aに設けられた複数の流通孔17cから泥などの異物が挿入しても、この異物が流通部16bの複数の小孔を通り抜けることがないので、泥などの異物の浸入を防ぐことができ、これにより圧力センサ12によって腕時計ケース1の外部の圧力を正確に検出することができる。
また、このセンサ保護装置13では、圧力センサ12を貫通孔11内に取り付ける取付部材15が、本体ケース2の貫通孔11に嵌め込まれて固定された筒状部材20と、この筒状部材20内に装着されて圧力センサ12の内部側を保持する保持部材21と、圧力センサ12の外部側に配置されて圧力センサ12の外周と筒状部材20の内周との間を塞ぐ防水部材22と、この防水部材22を筒状部材20と圧力センサ12とに押し付ける押え部材23と、を備えていることにより、圧力センサ12を本体ケース2の貫通孔11内に確実にかつ良好に取り付けることができる。
すなわち、筒状部材20は、円筒部20aとフランジ部20bとを備えているので、円筒部20aを本体ケース2の貫通孔11内に嵌め込んだ状態でフランジ部20bを本体ケース2の外面に取り付けることができるので、本体ケース2の貫通孔11に筒状部材20を確実にかつ良好に取り付けて固定することができる。この場合、筒状部材20は、円筒部20aが貫通孔11内にロー付けなどの溶接によって取り付けられていることにより、筒状部材20を本体ケース2に強固に固定することができる。
また、保持部材21は、ほぼ円筒状に形成され、その軸方向にスリット溝21aが形成されていることにより、径方向に弾力的に変形させることができるので、筒状部材20の円筒部20a内に保持部材21を確実にかつ良好に取り付けることができる。これにより、筒状部材20の円筒部20a内に配置された圧力センサ12を確実にかつ良好に保持することができると共に、圧力センサ12に接続されたフレキシブルな配線基板14を本体ケース2内に良好に導くことができる。
また、防水部材22は、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エラストマなどの弾性材料によってリング状に形成され、圧力センサ12の外周部と筒状部材20の座ぐり部20dの内周部とに跨って配置されていることにより、圧力センサ12の外周と筒状部材20の内周との間を確実に塞ぐことができるので、圧力センサ12の外周と筒状部材20の内周との間の防水を確実にかつ良好に図ることができる。
さらに、押え部材23は、筒状部材20のフランジ部20bの外部に防水部材22を介して配置され、この状態でビス19が挿入孔23bおよびフランジ部20bのビス挿入孔20cを通して本体ケース2のねじ孔2aに螺合して締め付けられることにより、防水部材22を圧力センサ12の外端部と筒状部材20の座ぐり部20dの内端部とに押え付けることができるので、圧力センサ12を筒状部材20の円筒部20a内に確実にかつ良好に固定することができる。
この場合、押え部材23は、保護部材16の枠状部16a内に配置されることにより、リング状の防水部材22を介して押え部材23を本体ケース2の外面側に配置する際に、押え部材23を保護部材16の枠状部16a内に配置した状態で、押え部材23を本体ケース2の外面側に取り付けることができるので、押え部材23の取付作業が容易にでき、押え部材23の組立作業性の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、図7〜図9を参照して、この発明を腕時計に適用した第2実施形態について説明する。なお、図1〜図6に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計は、図7〜図9に示すように、センサ保護装置30の保護部材31とカバー部材32とが第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、保護部材31は、図7〜図9に示すように、合成樹脂によって形成されたほぼ円形状の円板部31aと、緩衝部材18で緩衝しきれない衝撃を受け止めて緩衝する補助緩衝部である弾性変形可能な枠状部31bと、円板部31aの中心部に設けられた流通孔31cと、この流通孔31cの両側に設けられて押え部材23の挿入孔23bにそれぞれ対応するビス挿入孔31dと、を備えている。
この場合、円板部31aは、図7〜図9に示すように、その外径が取付部材15における押え部材23および筒状部材20のフランジ部20bの外径よりも大きいほぼ円形状に形成されている。補助緩衝部である弾性変形可能な枠状部31bは、本体ケース2側に位置する円板部31aの内面にほぼ長方形状に形成され、押え部材23と筒状部材20のフランジ部20bとの外周を囲む大きさの枠状に形成されている。
これにより、枠状部31bは、その内部に後述する補助部材33、押え部材23、および筒状部材20のフランジ部20bが配置され、この状態で本体ケース2側に位置する内端部が本体ケース2の外面に当接するように構成されている。また、保護部材16と押え部材23との間には、僅かな隙間が形成されていることが望ましい。この隙間を形成することで、保護部材の枠状部16aが弾性変形し易くなる。
すなわち、この枠状部31bは、図7〜図9に示すように、その軸方向の長さが補助部材33と押え部材23と筒状部材20のフランジ部20bとの軸方向における全体の長さ(厚み)よりも少し長く形成されている。また、この枠状部31bは、その下辺部側が切り欠かれていることにより、外部から衝撃などの外力が加わった際に、その外力に応じて弾力的に変形するように構成されている。流通孔31cは、その内径が押え部材23の流通孔23aの内径よりも大きい円形状に形成されている。
この場合、補助部材33は、図7〜図9に示すように、押え部材23とほぼ同じ大きさの長方形状の金属板からなり、その中心部に保護部材31の流通孔31cに対応する円形領域内に多数の小孔が設けられた流通部33aが設けられ、この流通部33aの両側に保護部材31の円板部31aに設けられたビス挿入孔31dにそれぞれ対応する挿入孔33bが設けられた構成になっている。
これにより、保護部材31は、図7〜図9に示すように、枠状部31bの内部に補助部材33と押え部材23と筒状部材20のフランジ部20bとが配置され、枠状部31bの内端部が本体ケース2の外面に当接した状態で、ビス19が保護部材31のビス挿入孔31d、押え部材23の挿入孔23b、およびフランジ部20bのビス挿入孔20cを通して本体ケース2のねじ孔2aに螺合することにより、本体ケース2の外面に取り付けられるように構成されている。
この場合、保護部材31は、図7〜図9に示すように、ビス19によって本体ケース2の外面に取り付けられた際に、補助部材33、押え部材23およびフランジ部20bを本体ケース2の外面に向けて押し付けることにより、第1実施形態と同様、押え部材23が防水部材22を圧力センサ12の外端部と筒状部材20の座ぐり部20dの内端部とに押え付けるように構成されている。
一方、カバー部材32は、図7〜図9に示すように、ウレタン樹脂などの合成樹脂によってほぼキャップ状に形成されている。すなわち、このカバー部材32は、円形状のカバー本体部32aと、このカバー本体部32aの外周に設けられて、本体ケース2側に向けて突出する一対の脚部32bと、カバー本体部32aの外面における装着溝部32dで囲われた領域内に設けられた複数の流通孔32cと、を備えている。
カバー本体部32aは、図7〜図9に示すように、その外径が保護部材31の外径よりも大きく形成されている。このカバー本体部32aは、第1実施形態と同様、その外面にリング状の装着溝部32dが設けられ、この装着溝部32dにベースリング25aと装飾リング25bとが装着されるように構成されている。
一対の脚部32bは、図7〜図9に示すように、保護部材31の外周に沿って本体ケース2側に向けて突出して形成されている。これにより、カバー部材32は、一対の脚部32bが保護部材31の外周に配置された状態で、緩衝部材18を保護部材31に弾力的に押し付けた状態で、保護部材31に取り付けられるように構成されている。
この場合、カバー部材32は、図7〜図9に示すように、ロック部34によって保護部材31に取り付けられるように構成されている。このロック部34は、保護部材31に設けられた係止突起部34aと、カバー部材32の一対の脚部32bに設けられ、保護部材31に対してカバー部材32が回転して係止突起部34aに係脱可能に係止される係合フック部34bと、保護部材31に対するカバー部材32の回転を阻止する回転止め部35と、を備えている。
すなわち、保護部材31の係止突起部34aは、図7〜図9に示すように、枠状部31bの外側に位置する円板部31aの外周部にそれぞれ庇形状に傾斜して設けられている。この場合、カバー部材32の一対の脚部32bは、保護部材31の係止突起部34aそれぞれに対応するように設けられている。カバー部材32の係合フック部34bは、一対の脚部32bの各内面にその内部側に向けて突出して設けられている。
これにより、ロック部34は、図7〜図9に示すように、カバー部材32を保護部材31に取り付ける際に、保護部材31の係止突起部34aに対するカバー部材32の一対の脚部32bの位置をずらした状態で、カバー部材32を保護部材31に装着し、この状態でカバー部材32を回転させて係合フック部34bを係止突起部34aにその本体ケース2側に位置させた状態で対応させることにより、係合フック部34bが係止突起部34aにその軸方向に変位可能な状態で係止されるように構成されている。
また、回転止め部35は、図7〜図9に示すように、保護部材31の外周部における係止突起部34aの近傍に設けられた切欠き部35aに装着されるように構成されている。すなわち、この回転止め部35は、保護部材31の切欠き部35a(図8参照)に装着された際に、カバー部材32の係合フック部34bがその回転方向に当接することにより、保護部材31に対するカバー部材32の回転を阻止するように構成されている。
次に、このような腕時計におけるセンサ保護装置30の作用について説明する。
まず、このセンサ保護装置30によって圧力センサ12を腕時計ケース1に組み付ける場合について説明する。この場合には、第1実施形態と同様、予め、筒状部材20の円筒部20a内に圧力センサ12を挿入して保持部材21によって保持する。
そして、圧力センサ12が組み込まれた筒状部材20を腕時計ケース1に組み付ける際には、第1実施形態と同様、筒状部材20の円筒部20aを本体ケース2の貫通孔11内にその外部側から挿入し、筒状部材20のフランジ部20bを本体ケース2の外面に当接させる。この状態で、フランジ部20bの座ぐり部20dと圧力センサ12の外周部とに跨った状態で、リング状の防水部材22を配置し、この防水部材22を介して押え部材23を筒状部材20のフランジ部20bに対応させて配置する。
このときには、予め、押え部材23と補助部材33とを保護部材31の枠状部31b内に配置して、押え部材23と補助部材33とを保護部材31で覆い、この状態で保護部材31を本体ケース2の外面に配置し、この保護部材31をビス19によって本体ケース2の外面に取り付ける。
この場合には、リング状の防水部材22を介して押え部材23の流通孔23aを圧力センサ12に対応させると共に、押え部材23の挿入孔23bをフランジ部20bのビス挿入孔20cに対応させる。また、このときには、補助部材33の挿入孔33bを押え部材23の挿入孔23cと保護部材31のビス挿入孔31dとに対応させると共に、補助部材33の流通部33aを押え部材23の流通孔23aと保護部材31の流通部31cとに対応させる。
この状態で、ビス19のねじ部19bを本体ケース2の外部側から保護部材31のビス挿入孔31d、補助部材33の挿入孔33b、押え部材23の挿入孔23c、フランジ部20bのビス挿入孔20cに順次挿入し、この挿入されたビス19のねじ部19bを本体ケース2のねじ孔2aに螺合させて締め付ける。これにより、ビス19の締め付け力によって、保護部材31の枠状部31bが本体ケース2の外面に押し付けられた状態で、保護部材31が本体ケース2に取り付けられる。
このときには、保護部材31が補助部材33、押え部材23およびフランジ部20bを本体ケース2の外面に押し付ける。これにより、第1実施形態と同様、押え部材23が防水部材22を圧力センサ12の外端部と筒状部材20の座ぐり部20dの内端部とに押え付けて、圧力センサ12の外周と筒状部材20の内周との間が防水部材22で塞がれ、この防水部材22によって圧力センサ12の外周と筒状部材20の内周との間の防水が図られる。
そして、保護部材31の外面に緩衝部材18を配置して貼り付け、この緩衝部材18を覆ってカバー部材32を保護部材31に取り付ける。このときには、第1実施形態と同様、ビス19の頭部19aに対応する箇所を除いて、緩衝部材18を保護部材31の外面における複数箇所に貼り付ける。この場合には、緩衝部材18がビス19の頭部19aよりも少し本体ケース2の外部側に突出する。
この状態で、カバー部材32を保護部材31に取り付ける。このときには、カバー部材32の一対の脚部32bを保護部材31の外周部に設けられたロック部34の係止突起部34aに対してその回転方向に位置をずらし、この状態でカバー部材32の係合フック部34bを保護部材31の係止突起部34aに当接させずに、保護部材31の外周に配置する。
この状態で、カバー部材32を保護部材31に対して回転させると、カバー部材32の係合フック部34bが保護部材31の係止突起部34aにその本体ケース2側に位置して対応する。これにより、カバー部材32の係合フック部34bが保護部材31の係止突起部34aにその軸方向に変位可能な状態で取り付けられる。
このときには、第1実施形態と同様、カバー部材17のカバー本体部17aが緩衝部材18を保護部材16に弾力的に押し付ける。また、このときには、保護部材31の切欠き部35aに回転止め部35を装着し、この回転止め部35にカバー部材32の係合フック部34bをその回転方向に当接させる。これにより、保護部材31に対するカバー部材32の回転が阻止される。
この後、第1実施形態と同様、本体ケース2内に時計モジュール6を組み込み、この時計モジュール6に圧力センサ12のフレキシブルな配線基板14を電気的に接続する。そして、本体ケース2の外周に外装ケース3を取り取り付ける。これにより、外装ケース3が回転止め部35を保護部材31の切欠き部35a内に押え付ける。このため、外装ケース3によって回転止め部35が外れないように固定される。これにより、腕時計ケース1にセンサ保護装置30が組み付けられる。
この状態では、カバー本体部32aに設けられた複数の流通孔32cと、保護部材31に設けられた流通孔31cと、補助部材33に設けられた流通部33aと、押え部材23に設けられた流通孔23aとによって、カバー部材32の外部から圧力センサ12までの間に流通路が形成される。このため、この流通路を通して腕時計ケース1の外部の気圧や水圧などの圧力が圧力センサ12に加わることにより、圧力センサ12によって腕時計ケース1の外部の圧力が検出される。
また、このセンサ保護装置30が腕時計ケース1の外部側方、つまり3時側の側方から衝撃を受けた際には、カバー部材32のカバー本体部32aが緩衝部材18を押し付けて弾力的に変形させることにより、外部からの衝撃を緩衝することができる。この場合、緩衝部材18で衝撃を吸収しきれないときには、その衝撃が保護部材31に伝わり、この保護部材31の補助緩衝部である枠状部31bが本体ケース2の外面に押し付けられることにより、吸収しきれない衝撃を保護部材31で受け止める。
このため、第1実施形態と同様、保護部材31の枠状部31b内に配置されている押え部材23および筒状部材20のフランジ部20bが外部からの衝撃を受けることがないので、圧力センサ12を保護することができると共に、接続部材であるフレキシブルな配線基板14による圧力センサ12と時計モジュール6との接続不良を防ぐことができる。また、このときには、筒状部材20のフランジ部20bも外部からの衝撃を受けることがないので、本体ケース2の貫通孔11に対応する筒状部材20のロー付けなどの溶接部が破壊されることがないため、気密性が確保される。
また、このセンサ保護装置30のカバー部材32が斜め上方から衝撃を受け、その衝撃を緩衝部材18で吸収しきれず、保護部材31で受け止める際には、保護部材31の補助緩衝部である枠状部31bが衝撃力に応じて弾性変形することにより、斜め上方からの衝撃を緩衝することができる。このため、第1実施形態と同様、押え部材23および筒状部材20のフランジ部20bが外部からの衝撃を受けることがなく、圧力センサ12を保護することができる。このように、このセンサ保護装置30が外部から衝撃を受けても、圧力センサ12によって腕時計ケース1の外部の圧力を良好に検出ことができる。
このように、この腕時計のセンサ保護装置30によれば、腕時計ケース1の本体ケース2に内蔵された時計モジュール6に電気的に接続された状態で、本体ケース2の貫通孔11内に取付部材15によって取り付けられた圧力センサ12と、本体ケース2の外部に位置する取付部材15を囲んで覆った状態で本体ケース2の外面に固定された保護部材31と、この保護部材31にこれを覆って取り付けられたカバー部材32と、保護部材31とカバー部材32との間に配置された緩衝部材18と、を備えていることにより、第1実施形態と同様、圧力センサ12に対する耐衝撃性を確保し、かつデザイン的にも外観的にも好ましいものを提供することができる。
すなわち、この腕時計のセンサ保護装置30では、カバー部材32が外部から衝撃を受けた際に、その衝撃を緩衝部材18によって緩衝することができると共に、緩衝しきれない衝撃を本体ケース2の外面に取り付けられた保護部材31によって受け止めることができる。このため、第1実施形態と同様、圧力センサ12に対する耐衝撃性を確保することができると共に、カバー部材32における本体ケース2の外部への突出量を最小限に抑えることができるので、デザイン的にも外観的にも好ましいものを提供することができる。
この場合、このセンサ保護装置30は、保護部材31とカバー部材32とを相互に係止して保護部材31に対してカバー部材32を取り付けてロックするロック部34を備えていることにより、カバー部材32における本体ケース2の外部への突出量を最小限に抑えて、デザイン性および外観性を向上させることができるほか、ロック部34によってカバー部材32を保護部材31に良好に取り付けることができると共に、カバー部材32を緩衝部材18に確実に押し当てることができるので、カバー部材32が外部から衝撃を受けた際に、その衝撃を緩衝部材18によって確実にかつ良好に緩衝することができる。
すなわち、このロック部34は、保護部材31に設けられた係止突起部34aと、カバー部材32に設けられて、保護部材31に対してカバー部材32が回転して係止突起部34aに係脱可能に係止される係合フック部34bと、を備えているので、カバー部材32の脚部32bを保護部材31の外周に装着させて、カバー部材32を回転させることにより、係合フック部34bを係止突起部34aに確実に係合させることができ、これによりカバー部材32を緩衝部材18に良好に押し付けることができる。
この場合、保護部材31は、緩衝部材18で緩衝しきれない衝撃を受け止めて緩衝する補助緩衝部である弾性変形可能な枠状部31bを備えていることにより、緩衝部材18によって吸収しきれない衝撃を受けた際に、その衝撃を補助緩衝部である弾性変形可能な枠状部31bによって良好に緩衝することができ、これにより圧力センサ12を確実にかつ良好に保護することができる。
すなわち、補助緩衝部は、本体ケース2の外部に位置する取付部材15の外周を囲んで本体ケース2の外面に当接する弾性変形可能な枠状部31bであることにより、第1実施形態と同様、緩衝部材18によって吸収しきれない衝撃を保護部材31で受け止める際に、本体ケース2の外面に当接している枠状部31bによって確実に受け止めることができると共に、この枠状部31bが衝撃力に応じて弾性変形することにより、衝撃を良好に緩衝することができるので、圧力センサ12を確実にかつ良好に保護することができる。
また、このセンサ保護装置30においても、圧力センサ12とカバー部材32との間に、圧力センサ12に対して流体を流通させる流通路が、カバー本体部32aに設けられた複数の流通孔32cと、保護部材31に設けられた流通孔31cと、補助部材33に設けられた流通部33aと、押え部材23に設けられた流通孔23aとによって形成されていることにより、この流通路を通して腕時計ケース1の外部の気圧や水圧などの圧力を圧力センサ12に確実にかつ良好に加えることができ、圧力センサ12によって腕時計ケース1の外部の圧力を正確に検出することができる。
この場合、流通路は、補助部材33に保護部材31の流通孔31dと対応して設けられた複数の小孔を有する流通部33aを備えていることにより、カバー本体部32aに設けられた複数の流通孔32cから泥などの異物が挿入しても、この異物が流通部33aの複数の小孔を通り抜けることがないようにすることができるので、第1実施形態と同様、泥などの異物の浸入を防ぐことができ、これにより圧力センサ12によって腕時計ケース1の外部の圧力を正確に検出することができる。
なお、上述した第1、第2の実施形態では、保護部材16、31の枠状部16a、31bが非対称に形成されている場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば、保護部材の枠状部を上下対称に形成することにより、斜め上方からの衝撃を緩衝するほか、斜め下側からの衝撃を緩衝するように構成しても良い。
(第3実施形態)
次に、図10〜図17を参照して、この発明を腕時計に適用した第3実施形態について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された第1実施形態と同一部分には同一符号を付して説明する。
この腕時計は、図10〜図17に示すように、センサ保護装置40の保護部材41とカバー部材42とが第1実施形態と異なる構成であり、これ以外は第1実施形態とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、このセンサ保護装置40は、図10〜図14に示すように、後述する緩衝部材47で緩衝しきれない衝撃を受け止めて緩衝する補助緩衝部である緩衝滑り部43を備えている。この補助緩衝部である緩衝滑り部43は、カバー部材42の押圧操作によって保護部材41を押圧操作方向と異なる方向、つまり本体ケース2の外面に沿う方向、例えば本体ケース2の円周方向に変位させるように構成されている。
この保護部材41は、図10〜図14に示すように、これら全体が取付部材15における押え部材23および筒状部材20のフランジ部20bの外形よりも少し大きいほぼ長方形状をなすように形成されている。この場合、保護部材41は、金属または硬質の合成樹脂によって形成された一対の保護片44と、これら一対の保護片44間に配置されて弾性変形する一対の保護緩衝部材45と、を備えている。
一対の保護片44は、図10〜図14に示すように、取付部材15の押え部材23における長手方向の両側、つまり本体ケース2の円周方向に位置する両側にそれぞれ配置されるように構成されている。これら一対の保護片44には、図13、図16、図17(a)に示すように、本体ケース2の円周方向に沿って傾斜する保護傾斜部43aがそれぞれ設けられている。すなわち、これら保護傾斜部43aそれぞれは、一対の保護片44の対向部側からその反対側に向けて次第に本体ケース2に近づくように傾斜する構成になっている。
この場合、一対の保護片44は、図10〜図14、図16、図17(a)に示すように、互いに対向する対向部側に位置する高い平坦面が、これと反対側に位置する低い平坦面よりも、本体ケース2の外部側に向けて大きく突出するように形成されている。また、これら一対の保護片44には、本体ケース2に対して一対の保護片44を取り付けるためのビス19が挿入する取付孔46がそれぞれ設けられている。
すなわち、これら取付孔46は、図10〜図14、図16に示すように、互いに対向する対向部側と反対側に位置する保護傾斜部43aからその低い平坦面に亘って保護傾斜部43aの傾斜方向に沿って長く形成されている。この場合、取付孔46は、本体ケース2側にビス19のねじ部19bが挿入する小径孔部46aが形成され、本体ケース2の外部側にビス19の頭部19aが挿入する大径孔部46bが形成された構成になっている。
これにより、一対の保護片44は、図10〜図14、図16に示すように、各取付孔46を押え部材23の各挿入孔23bに対応させて、押え部材23の外面における両側に配置され、この状態でビス19のねじ部19bが取付孔46を通して押え部材23の各挿入孔23bに挿入され、この挿入されたねじ部19bがフランジ部20bのビス挿入孔20cを通して本体ケース2のねじ孔2aに螺着することにより、本体ケース2に対して取り付けられるように構成されている。
すなわち、これら一対の保護片44は、図10〜図14、図16に示すように、ビス19のねじ部19bがフランジ部20bのビス挿入孔20cを通して本体ケース2のねじ孔2aに螺入され、この状態でビス19の頭部19aが取付孔46の小径孔部46aと大径孔部46bとの段差部に当接して、その段差部を本体ケース2側に押え付けることにより、本体ケース2に対して取り付けられるように構成されている。
また、これら一対の保護片44は、図10〜図14、図16に示すように、ビス19によって本体ケース2に対して取り付けられた状態で、ビス19が取付孔46の長手方向、つまり保護傾斜部43aの傾斜方向に沿って相対的に移動することにより、互いに接離方向に変位するように構成されている。
一方、一対の保護片44に配置された一対の保護緩衝部材45は、図10〜図14、図16に示すように、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エラストマなどの弾性材料によってそれぞれ角棒状に形成されている。これら一対の保護緩衝部材45は、その各一端部が一対の保護片44における互いに対応する対向面の一方に貼り付けられ、この状態で各他端部が一対の保護片44における対向面の他方に当接するように構成されている。
これにより、一対の保護緩衝部材45は、図10〜図14、図16に示すように、一対の保護片44の間に配置され、この状態で一対の保護片44が互いに接近する方向に変位する際に、圧縮や撓みなどの弾性変形をし、また一対の保護片44が互いに離間する方向に変位する際に、膨張や弾性復帰などの弾性変形をするように構成されている。この場合、保護部材41は、一対の保護片44の互いに対向する対向部間に設けられた一対の保護緩衝部材45間に隙間が形成されていることにより、この隙間によって流通部41aが形成されるように構成されている。
ところで、カバー部材42は、図10〜図15に示すように、第1実施形態と同様、ウレタン樹脂などの合成樹脂によってほぼキャップ状に形成されている。すなわち、このカバー部材42は、円形状のカバー本体部42aと、このカバー本体部42aの外周に設けられた複数の脚部42bと、カバー本体部42aの外面における装着領域内に設けられた複数の流通孔42cと、を備えている。
カバー本体部42aは、図10〜図15に示すように、その外径が保護部材41の外径よりも大きく形成されている。複数の脚部42bは、保護部材41の外周に沿って本体ケース2側に向けて突出して形成されている。この突出した一対の脚部42bの外周面には、鍔状部42dが外周側に突出して形成されている。
これにより、カバー部材42は、図12〜図15に示すように、保護部材41に装着された状態で、本体ケース2の外周に外装ケース3が装着されると、この装着された外装ケース3が複数の脚部42bの各鍔状部42dを外側から本体ケース2に向けて押え付けることにより、カバー部材42が外装ケース3の外部に突出した状態で、保護部材41にこれを覆って装着されるように構成されている。
また、このカバー部材42は、図10〜図14に示すように、その内周部にカバー傾斜部43bが、一対の保護片44の各保護傾斜部43aにそれぞれ対応して設けられている。すなわち、これらカバー傾斜部43bは、カバー部材42の内周部における本体ケース2の円周方向に位置する両側に、一対の保護片44の各保護傾斜部43aと同じ傾斜角度で設けられ、一対の保護片44の各保護傾斜部43aにそれぞれ当接するように構成されている。
これにより、補助緩衝部である緩衝滑り部43は、図10〜図17に示すように、一対の保護片44の各保護傾斜部43aとカバー部材42のカバー傾斜部43bとで構成されている。この補助緩衝部である緩衝滑り部43は、カバー部材42が外部から衝撃を受けた際に、カバー部材42のカバー傾斜部43bが保護片44の保護傾斜部43aに沿って本体ケース2側に向けて滑り移動することにより、一対の保護片44を互いに接近する方向に変位させるように構成されている。
また、この補助緩衝部は、図10〜図17に示すように、緩衝滑り部43における一対の保護片44の互いに対向する対向部間に設けられた一対の保護緩衝部材45を備えていることにより、カバー部材42のカバー傾斜部43bが一対の保護片44の各保護傾斜部43aに沿って滑り移動して、一対の保護片44が互いに接近する方向に変位する際に、その一対の保護片44の変位に応じて一対の保護緩衝部材45が弾性変形するように構成されている。
一方、カバー部材42と保護部材41との間には、図10〜図14に示すように、複数の緩衝部材47が配置されている。すなわち、これら緩衝部材47は、一対の保護片44における対向部と反対側に位置する低い平坦面にそれぞれ貼り付けられた状態で、カバー部材42の各脚部42bが当接して挟まれるように構成されている。この場合、緩衝部材47は、図17(b)に示すように、緩衝シート47aと滑りシート47bとの2層構造に形成されている。
すなわち、緩衝シート47aは、図17(b)に示すように、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エラストマなどの弾性材料によって形成されている。滑りシート47bは、ポリエチレン・テレフタレート(PET)などの硬質の合成樹脂、またはステンレスなどの金属によって形成されている。この場合、緩衝部材47は、緩衝シート47aが一対の保護片44における対向部と反対側に位置する低い平坦面に貼り付けられ、滑りシート47bがカバー部材42の各脚部42bの内端面に摺動可能に当接するように配置されている。
これにより、緩衝部材47は、図10〜図14、図17(b)に示すように、カバー部材42が外部から衝撃を受けて、カバー傾斜部43bが保護片44の保護傾斜部43aに沿って本体ケース2側に向けて滑り移動する際に、外部からの衝撃を緩衝シート47aによって緩衝するように構成されている。
また、この緩衝部材47は、図10〜図14、図17(b)に示すように、カバー部材42が外部から衝撃を受けて、一対の保護片44が互いに接近する方向に変位する際、またはカバー部材42が外部から衝撃を受けた後に、一対の保護片44が互いに離間する方向に変位する際に、カバー部材42の脚部42bが滑りシート47bに沿って滑り移動するように構成されている。
また、このセンサ保護装置40は、図10〜図15に示すように、カバー部材42のカバー本体部42aに設けられた複数の流通孔42cと、保護部材41に設けられた流通部41aと、押え部材23に設けられた流通孔23aとによって、カバー部材42の外部から圧力センサ12までの間に流通路が形成され、この流通路を通して腕時計ケース1の外部の気圧や水圧などの圧力が圧力センサ12に加わるように構成されている。
次に、このような腕時計におけるセンサ保護装置40の作用について説明する。
まず、このセンサ保護装置40によって圧力センサ12を腕時計ケース1に組み付ける場合について説明する。この場合には、第1実施形態と同様、予め、筒状部材20の円筒部20a内に圧力センサ12を挿入して保持部材21によって保持する。
そして、圧力センサ12が組み込まれた筒状部材20を腕時計ケース1に組み付ける際には、第1実施形態と同様、筒状部材20の円筒部20aを本体ケース2の貫通孔11内にその外部側から挿入し、筒状部材20のフランジ部20bを本体ケース2の外面に当接させる。この状態で、フランジ部20bの座ぐり部20dと圧力センサ12の外周部とに跨った状態で、リング状の防水部材22を配置し、この防水部材22を介して押え部材23を筒状部材20のフランジ部20bに対応させて配置する。
この状態で、保護部材41を押え部材23の外面に配置し、この保護部材41をビス19によって本体ケース2の外面に対して取り付ける。このときには、予め、一対の保護片44の各保護傾斜部43aを一対の保護片44の各対向面と反対側に向けて、各対向面を互いに対向させ、この各対向面間に一対の保護緩衝部材45を配置する。この状態で、一対の保護片44を押え部材23の外面における両側に配置する。
この場合には、リング状の防水部材22を介して押え部材23の流通孔23aを圧力センサ12に対応させると共に、押え部材23の挿入孔23bをフランジ部20bのビス挿入孔20cに対応させる。また、このときには、保護部材41の一対の保護片44にそれぞれ設けられた各取付孔46を押え部材23の各挿入孔23cに対応させると共に、保護部材41の流通部41aを押え部材23の流通孔23aに対応させる。
この状態で、ビス19のねじ部19bを本体ケース2の外部側から一対の保護片44の取付孔46、押え部材23の挿入孔23c、フランジ部20bのビス挿入孔20cに順次挿入させ、この挿入されたビス19のねじ部19bを本体ケース2のねじ孔2aに螺合させて締め付ける。これにより、ビス19の締め付け力によって、保護部材41の一対の保護片44が押え部材23の外面に押し付けられた状態で、一対の保護片44が本体ケース2に対して取り付けられる。
このときには、一対の保護片44が押え部材23およびフランジ部20bを本体ケース2の外面に押し付ける。これにより、第1実施形態と同様、押え部材23が防水部材22を圧力センサ12の外端部と筒状部材20の座ぐり部20dの内端部とに押え付けて、圧力センサ12の外周と筒状部材20の内周との間が防水部材22で塞がれ、この防水部材22によって圧力センサ12の外周と筒状部材20の内周との間の防水が図られる。
この状態で、第1実施形態と同様、本体ケース2内に時計モジュール6を組み込み、この時計モジュール6に圧力センサ12のフレキシブルな配線基板14を電気的に接続する。そして、保護部材41に緩衝部材47を配置する。このときには、一対の保護片44における対向部と反対側に位置する低い平坦面に緩衝部材47の緩衝シート47aをそれぞれ貼り付ける。
この状態で、緩衝部材47を覆ってカバー部材42を保護部材41に装着させる。このときには、一対の保護片44に設けられた各保護傾斜部43aに、カバー部材42の内周部に設けられた各カバー傾斜部43bを対応させて当接させる。また、このときには、カバー部材42の各脚部42bの内端面を緩衝部材47の滑りシート47bに当接させる。これにより、カバー部材42が保護部材41にこれを覆って装着される。
そして、本体ケース2の外周に外装ケース3を取り付ける。すると、外装ケース3がカバー部材42の各脚部42bにそれぞれ設けられた各鍔状部42dを押え付ける。このため、外装ケース3によってカバー部材42が保護部材41から外れないように固定される。これにより、腕時計ケース1にセンサ保護装置40が組み付けられる。
この状態では、カバー本体部42aに設けられた複数の流通孔42cと、保護部材41に設けられた流通孔41aと、押え部材23に設けられた流通孔23aとによって、カバー部材32の外部から圧力センサ12までの間に流通路が形成される。このため、この流通路を通して腕時計ケース1の外部の気圧や水圧などの圧力が圧力センサ12に加わることにより、圧力センサ12によって腕時計ケース1の外部の圧力が検出される。
また、このセンサ保護装置40が腕時計ケース1の外部からの衝撃を受けた際には、カバー部材42の各脚部42bの内端面が緩衝部材47を押し付けて、緩衝部材47の緩衝シート47aを弾力的に変形させることにより、外部からの衝撃が緩衝される。この場合、緩衝部材47で衝撃を吸収しきれないときには、その衝撃が保護部材41に伝わり、この保護部材41が押え部材23およびフランジ部20bを介して本体ケース2の外面に押し付けられることにより、吸収しきれない衝撃を保護部材41で受け止める。
また、カバー部材42が腕時計ケース1の外部から衝撃を受けて、カバー部材42の各脚部42bが緩衝部材47を押し付けても、緩衝部材47が衝撃を吸収しきれないときには、その衝撃を補助緩衝部である緩衝滑り部43によって緩衝することができる。すなわち、補助緩衝部である緩衝滑り部43は、カバー部材42の押圧操作によって保護部材41を押圧操作方向と異なる方向、つまり本体ケース2の外面に沿う方向に変位させることにより、衝撃力を緩衝滑り部43によって分散させて緩衝することができる。
この場合、緩衝滑り部43は、カバー部材42が腕時計ケース1の外部から衝撃を受けた際に、カバー部材42の内周部に設けられたカバー傾斜部43bが保護部材41の一対の保護片44に設けられた保護傾斜部43aに沿って滑り移動することにより、一対の保護片44が互いに接近する方向に変位する。このため、一対の保護片44間に設けられた保護緩衝部材45が圧縮や撓みなどの弾性変形をする。これにより、カバー部材42が受けた衝撃を保護緩衝部材45によっても緩衝することができる。
すなわち、カバー部材42が衝撃を受けると、カバー部材42のカバー傾斜部43bが一対の保護片44の保護傾斜部43aに沿って滑り移動することにより、カバー部材42の移動方向に対して直交する方向に一対の保護片44を変位させることができる。これにより、カバー部材42が受けた衝撃を分散させることができるので、この分散された衝撃を一対の保護片44間に設けられた保護緩衝部材45によって緩衝することができる。
このため、第1実施形態と同様、保護部材41が配置されている押え部材23および筒状部材20のフランジ部20bが外部からの衝撃を受けることがないので、圧力センサ12を保護することができると共に、接続部材であるフレキシブルな配線基板14による圧力センサ12と時計モジュール6との接続不良を防ぐことができる。また、このときには、筒状部材20のフランジ部20bも外部からの衝撃を受けることがないので、本体ケース2の貫通孔11に対応する筒状部材20のロー付けなどの溶接部が破壊されることがないため、気密性が確保される。
このように、この腕時計のセンサ保護装置40によれば、腕時計ケース1の本体ケース2に内蔵された時計モジュール6に電気的に接続された状態で、本体ケース2の貫通孔11内に取付部材15によって取り付けられた圧力センサ12と、本体ケース2の外部に位置する取付部材15を囲んで覆った状態で本体ケース2の外面に対して固定された保護部材41と、この保護部材41にこれを覆って取り付けられたカバー部材42と、保護部材41とカバー部材42との間に配置された緩衝部材47と、を備えていることにより、第1実施形態と同様、圧力センサ12に対する耐衝撃性を確保し、かつデザイン的にも外観的にも好ましいものを提供することができる。
すなわち、この腕時計のセンサ保護装置40では、カバー部材42が外部から衝撃を受けた際に、その衝撃を緩衝部材47によって緩衝することができると共に、緩衝しきれない衝撃を本体ケース2の外面に対して取り付けられた保護部材41によって受け止めることができる。このため、第1実施形態と同様、圧力センサ12に対する耐衝撃性を確保することができると共に、カバー部材42における本体ケース2の外部への突出量を最小限に抑えることができるので、デザイン的にも外観的にも好ましいものを提供することができる。
この場合、センサ保護装置40は、緩衝部材47で緩衝しきれない衝撃を受け止めて緩衝する補助緩衝部である緩衝滑り部43を備えていることにより、緩衝部材18によって吸収しきれない衝撃を受けた際に、その衝撃を補助緩衝部である緩衝滑り部43によって良好に緩衝することができ、これにより圧力センサ12を確実にかつ良好に保護することができる。
すなわち、補助緩衝部は、カバー部材42の押圧操作によって保護部材41を押圧操作方向と異なる方向、つまり本体ケース2の外面に沿う方向に変位させる緩衝滑り部43を備えていることにより、カバー部材42が外部からの衝撃を受けた際に、緩衝滑り部43によって保護部材41を本体ケース2の外面に沿う方向に変位させることができ、これによりカバー部材42が受けた衝撃を分散させて緩衝することができる。
この場合、緩衝滑り部43は、カバー部材42の内周に設けられたカバー傾斜部43bと、保護部材41の外周にカバー傾斜部43bに対応して設けられた保護傾斜部43aと、を備えていることにより、カバー部材42が衝撃を受けた際に、カバー部材42のカバー傾斜部43bを保護部材41の保護傾斜部43aに沿って滑り移動させることができる。
これにより、緩衝滑り部43は、カバー部材42のカバー傾斜部43bと、保護部材41の保護傾斜部43aとによって、カバー部材42の移動方向に対して直交する方向に保護部材41を変位させることができるので、カバー部材42が受けた衝撃を分散させることができ、これによりカバー部材42が受けた衝撃のうち、緩衝部材47で吸収しきれない衝撃を確実にかつ良好に緩衝することができる。
この場合、補助緩衝部は、保護部材41の変位に応じて弾性変形する保護緩衝部材5を備えていることにより、保護部材41の変位に応じて保護緩衝部材45を確実にかつ良好に弾性変形させることができるので、カバー部材42が受けた衝撃のうち、緩衝滑り部43で分散された衝撃を保護緩衝部材45によって確実にかつ良好に緩衝することができる。
すなわち、保護部材41は、カバー部材42のカバー傾斜部43bが保護傾斜部43aに沿って滑り移動する際に、互いに接近する方向に変位する一対の保護片44に分割されていることにより、カバー部材42が外部から衝撃を受けて、カバー部材42のカバー傾斜部43bが保護部材41の保護傾斜部43aに沿って滑り移動する際に、その滑り移動に伴って一対の保護片44を互いに接離方向に確実にかつ良好に変位させることができる。
この場合、一対の保護片44の保護傾斜部43aは、一対の保護片44の対向部側からその反対側に向けて次第に本体ケース2に近づくように傾斜しており、カバー部材42のカバー傾斜部43bは、一対の保護片44の保護傾斜部43aと同じ傾斜角度で、保護傾斜部43aに対応して当接していることにより、カバー部材42が外部から衝撃を受けて、カバー部材42のカバー傾斜部43bが保護部材41の保護傾斜部43aに沿って滑り移動する際に、その滑り移動に伴って一対の保護片44を互いに接近する方向に確実にかつ良好に変位させることができる。
また、この保護部材41は、2つに分割された一対の保護片44の間に保護緩衝部材45が配置されていることにより、カバー部材42が外部からの衝撃を受けて、一対の保護片44が互いに接近する方向に変位する際に、一対の保護片44の変位に応じて保護緩衝部材45を確実にかつ良好に弾性変形させることができるので、この保護緩衝部材45によってもカバー部材42が受けた衝撃のうち、緩衝滑り部43で分散された衝撃および緩衝部材47で吸収しきれない衝撃を確実にかつ良好に緩衝することができる。
また、このセンサ保護装置40では、保護部材41の一対の保護片44に本体ケース2に対して一対の保護片44を取り付ける取付ねじであるビス19が挿入する取付孔46が、保護傾斜部43aの傾斜方向に長く設けられていることにより、ビス19によって一対の保護片44を本体ケース2に対して固定しても、ビス19の締付力を調整して保護片44を本体ケース2に対して取り付けることができる。
このため、このセンサ保護装置40では、ビス19によって一対の保護片44を本体ケース2に対して取り付けても、ビス19を取付孔46の長手方向つまり保護傾斜部43aの傾斜方向に沿って相対的に移動させることができるので、カバー部材42が外部から衝撃を受けた際に、一対の保護片44を確実にかつ良好に互いに接離方向に変位させることができる。
この場合、緩衝部材47は、緩衝シート47aと滑りシート47bとの2層構造に形成されていることにより、カバー部材42が外部から衝撃を受けた際に、その衝撃を緩衝部材47の緩衝シート47aによって緩衝することができると共に、カバー部材42のカバー傾斜部43bが一対の保護片44の各保護傾斜部43aに沿って移動し、その移動方向と直交する方向に一対の保護片44が変位する際に、カバー部材42の脚部42bの内端面を滑りシート47bによって良好に滑り移動させることができるので、一対の保護片44を確実にかつ良好に変位させることができる。
さらに、このセンサ保護装置40においても、圧力センサ12とカバー部材42との間に、圧力センサ12に対して流体を流通させる流通路が、カバー本体部32aに設けられた複数の流通孔32cと、保護部材41に設けられた流通部41aと、押え部材23に設けられた流通孔23aとによって形成されていることにより、この流通路を通して腕時計ケース1の外部の気圧や水圧などの圧力を圧力センサ12に確実にかつ良好に加えることができ、圧力センサ12によって腕時計ケース1の外部の圧力を正確に検出することができる。
なお、上述した第3実施形態では、一対の保護片44の保護傾斜部43aが一対の保護片44の対向部側からその反対側に向けて次第に本体ケース2に近づくように傾斜し、カバー部材42のカバー傾斜部43bが一対の保護片44の保護傾斜部43aに対応して設けられている場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば一対の保護片44の対向部に保護傾斜部をV字状に対向させて設け、カバー部材42にV字状の突起部を設け、この突起部にカバー傾斜部を保護傾斜部に対応させて設けた構成であっても良い。
この場合には、保護緩衝部材45を一対の保護片44の両側にそれぞれ設ければ良い。このような構造でも、カバー部材42が外部から衝撃を受けた際に、カバー部材42のカバー傾斜部が保護部材41の保護傾斜部に沿って滑り移動し、その滑り移動に伴って一対の保護片44を互いに離間する方向に変位させることができるので、カバー部材42が受けた衝撃を分散させて確実にかつ良好に緩衝することができる。
また、上述した第3実施形態では、一対の保護片44が本体ケース2の円周方向に変位する場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば一対の保護片を本体ケース2の外周面における上下方向に変位させるように構成しても良い。
さらに、上述した第3実施形態およびその変形例では、保護部材41を一対の保護片44に分割した場合について述べたが、この発明は必ずしも一対の保護片44に分割する必要はなく、1つの単体であっても良い。この場合にも、カバー部材の押圧操作方向と異なる方向に保護部材を変位させる緩衝滑り部と、保護部材の変位に応じて弾性変形する保護緩衝部材と、を備えた構成であれば良い。
また、上述した第1〜第3の実施形態では、腕時計ケース1の貫通孔11に圧力センサ12を組み付けた場合について述べたが、この発明はこれに限らず、例えば、圧力センサ12に替えて、腕時計ケース1の外部の温度を検出する温度センサを用いても良く、また腕時計ケース1の外部の湿度を検出する湿度センサを用いても良い。また、この発明は、腕時計ケース1の外部環境を検出するためのセンサである必要はく、スピーカやマイクロホーンなどの各種の電子部品であっても良い。
さらに、上述した第1〜第3の実施形態では、腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の時計に適用することができる。また、この発明は、必ずしも時計である必要はなく、例えば携帯電話機や携帯情報端末機などの各種の電子機器にも適用することができる。
以上、この発明のいくつかの実施形態について説明したが、この発明は、これらに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、モジュールを内蔵し、かつ貫通孔が設けられたケースと、前記モジュールに電気的に接続された状態で、前記貫通孔に配置される部品と、前記部品を前記貫通孔内に取り付けるための取付部材と、前記ケースの外部に位置する前記取付部材の外周に配置された状態で、前記ケースの外面に対して固定された保護部材と、前記保護部材に対して取り付けられたカバー部材と、前記保護部材と前記カバー部材との間に配置された緩衝部材と、を備えていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の部品保護装置において、前記保護部材と前記カバー部材とを相互に係止して前記保護部材に対して前記カバー部材を取り付けてロックするロック部を備えていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の部品保護装置において、前記ロック部は、前記保護部材に設けられた係止フック部と、前記カバー部材に設けられて前記係止フック部に前記貫通孔の軸方向に係脱可能に係止される係合突起部と、を備えていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の部品保護装置において、前記ロック部は、前記保護部材に設けられた係止突起部と、前記カバー部材に設けられて前記保護部材に対して前記カバー部材が回転して前記係止突起部に係脱可能に係止される係合フック部と、を備えていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の部品保護装置において、前記保護部材は、前記緩衝部材で緩衝しきれない衝撃を受け止めて緩衝する補助緩衝部を備えていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の部品保護装置において、前記補助緩衝部は、前記保護部材に設けられ、前記ケースの外部に位置する前記取付部材の外周を囲んで前記ケースの外面に当接する弾性変形可能な枠状部であることを特徴とする部品保護装置である。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の部品保護装置において、前記補助緩衝部は、前記保護部材を前記カバー部材の押圧操作方向と異なる方向に変位させる緩衝滑り部を備えていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の部品保護装置において、前記緩衝滑り部は、前記カバー部材の内周に設けられたカバー傾斜部と、前記保護部材に設けられて前記カバー傾斜部に対応する保護傾斜部と、を備えていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項9に記載の発明は、請求項7または請求項8に記載の部品保護装置において、前記補助緩衝部は、前記保護部材の変位に応じて弾性変形する保護緩衝部材を備えていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項10に記載の発明は、請求項8に記載の部品保護装置において、前記保護部材は、前記カバー部材の前記カバー傾斜部が前記保護傾斜部に沿って滑り移動する際に、互いに接近する方向に変位する一対の保護片に分割されており、前記一対の保護片の間に保護緩衝部材が配置されていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項11に記載の発明は、請求項8に記載の部品保護装置において、前記保護部材には、前記ケースに対して前記保護部材を取り付ける取付ねじが挿入する取付孔が、前記保護傾斜部の傾斜方向に長く設けられていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項12に記載の発明は、請求項5、請求項7〜請求項10のいずれかに記載の部品保護装置において、前記緩衝部材は、緩衝シートと滑りシートとの2層構造に形成されていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜請求項12のいずれかに記載の部品保護装置において、前記部品と前記カバー部材との間には、前記部品に対して流体を流通させる流通路が設けられていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項14に記載の発明は、請求項13に記載の部品保護装置において、前記流通路は、前記保護部材に設けられた複数の小孔を備える流通部を備えていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項15に記載の発明は、請求項13に記載の部品保護装置において、前記流通路は、前記保護部材に設けられた流通孔と、前記保護部材の内面に配置された補助部材に設けられ、流体が流通する複数の小孔を備える流通部と、を備えていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項16に記載の発明は、請求項1〜請求項15のいずれかに記載の部品保護装置において、前記取付部材は、前記ケースの前記貫通孔に嵌め込まれて固定された筒状部材と、前記筒状部材内に装着されて前記部品の内部側を保持する保持部材と、前記部品の外部側に配置されて前記部品の外周と前記筒状部材の内周との間を塞ぐ防水部材と、前記防水部材を前記筒状部材と前記部品とに押し付ける押え部材と、を備えていることを特徴とする部品保護装置である。
請求項17に記載の発明は、請求項1〜請求項16のいずれかに記載の部品保護装置において、前記部品は、前記ケースの外部の圧力や気温などの外部環境を検出するセンサであることを特徴とする部品保護装置である。
請求項18に記載の発明は、請求項1〜請求項17のいずれかに記載された部品保護装置を備えていることを特徴とする時計である。
1 腕時計ケース
2 本体ケース
3 外装ケース
6 時計モジュール
11 貫通孔
12 圧力センサ
13、30、40 センサ保護装置
14 配線基板
15 取付部材
16、31、41 保護部材
16a、31b 枠状部
16b、41a 流通部
17、32、42 カバー部材
17c、32c 流通孔
18、47 緩衝部材
19 ビス
20 筒状部材
20a 円筒部
20b フランジ部
21 保持部材
22 防水部材
23 押え部材
23a、31c、42c 流通孔
24、34 ロック部
24a 係止フック部
24b 係合突起部
33 補助部材
33a 流通部
34a 係止突起部
34b 係合フック部
35 回転止め部
43 緩衝滑り部
43a 保護傾斜部
43b カバー傾斜部
44 保護片
45 保護緩衝部材
46 取付孔
47a 緩衝シート
47b 滑りシート

Claims (18)

  1. モジュールを内蔵し、かつ貫通孔が設けられたケースと、
    前記モジュールに電気的に接続された状態で、前記貫通孔に配置される部品と、
    前記部品を前記貫通孔内に取り付けるための取付部材と、
    前記ケースの外部に位置する前記取付部材の外周に配置された状態で、前記ケースの外面に対して固定された保護部材と、
    前記保護部材に対して取り付けられたカバー部材と、
    前記保護部材と前記カバー部材との間に配置された緩衝部材と、
    前記保護部材と前記カバー部材とを相互に係止して前記保護部材に対して前記カバー部材を取り付けてロックするロック部と、
    を備えていることを特徴とする部品保護装置。
  2. モジュールを内蔵し、かつ貫通孔が設けられたケースと、
    前記モジュールに電気的に接続された状態で、前記貫通孔に配置される部品と、
    前記部品を前記貫通孔内に取り付けるための取付部材と、
    前記ケースの外部に位置する前記取付部材の外周に配置された状態で、前記ケースの外面に対して固定された保護部材と、
    前記保護部材に対して取り付けられたカバー部材と、
    前記保護部材と前記カバー部材との間に配置された緩衝部材と、
    を備え、
    前記保護部材は、前記緩衝部材で緩衝しきれない衝撃を受け止めて緩衝する補助緩衝部を備えていることを特徴とする部品保護装置。
  3. 請求項2に記載の部品保護装置において、前記保護部材と前記カバー部材とを相互に係止して前記保護部材に対して前記カバー部材を取り付けてロックするロック部を備えていることを特徴とする部品保護装置。
  4. 請求項1又は2に記載の部品保護装置において、前記ロック部は、前記保護部材に設けられた係止フック部と、前記カバー部材に設けられて前記係止フック部に前記貫通孔の軸方向に係脱可能に係止される係合突起部と、を備えていることを特徴とする部品保護装置。
  5. 請求項1又は2に記載の部品保護装置において、前記ロック部は、前記保護部材に設けられた係止突起部と、前記カバー部材に設けられて前記保護部材に対して前記カバー部材が回転して前記係止突起部に係脱可能に係止される係合フック部と、を備えていることを特徴とする部品保護装置。
  6. 請求項1又は2に記載の部品保護装置において、前記補助緩衝部は、前記保護部材に設けられ、前記ケースの外部に位置する前記取付部材の外周を囲んで前記ケースの外面に当接する弾性変形可能な枠状部であることを特徴とする部品保護装置。
  7. 請求項2に記載の部品保護装置において、前記補助緩衝部は、前記保護部材を前記カバー部材の押圧操作方向と異なる方向に変位させる緩衝滑り部を備えていることを特徴とする部品保護装置。
  8. 請求項7に記載の部品保護装置において、前記緩衝滑り部は、前記カバー部材の内周に設けられたカバー傾斜部と、前記保護部材に設けられて前記カバー傾斜部に対応する保護傾斜部と、を備えていることを特徴とする部品保護装置。
  9. 請求項7または請求項8に記載の部品保護装置において、前記補助緩衝部は、前記保護部材の変位に応じて弾性変形する保護緩衝部材を備えていることを特徴とする部品保護装置。
  10. 請求項8に記載の部品保護装置において、前記保護部材は、前記カバー部材の前記カバー傾斜部が前記保護傾斜部に沿って滑り移動する際に、互いに接近する方向に変位する一対の保護片に分割されており、前記一対の保護片の間に保護緩衝部材が配置されていることを特徴とする部品保護装置。
  11. 請求項8に記載の部品保護装置において、前記保護部材には、前記ケースに対して前記保護部材を取り付ける取付ねじが挿入する取付孔が、前記保護傾斜部の傾斜方向に長く設けられていることを特徴とする部品保護装置。
  12. 請求項7〜請求項11のいずれかに記載の部品保護装置において、前記緩衝部材は、緩衝シートと滑りシートとの2層構造に形成されていることを特徴とする部品保護装置。
  13. 請求項1〜請求項12のいずれかに記載の部品保護装置において、前記部品と前記カバー部材との間には、前記部品に対して流体を流通させる流通路が設けられていることを特徴とする部品保護装置。
  14. 請求項13に記載の部品保護装置において、前記流通路は、前記保護部材に設けられた複数の小孔を備える流通部を備えていることを特徴とする部品保護装置。
  15. 請求項13に記載の部品保護装置において、前記流通路は、前記保護部材に設けられた流通孔と、前記保護部材の内面に配置された補助部材に設けられ、流体が流通する複数の小孔を備える流通部と、を備えていることを特徴とする部品保護装置。
  16. 請求項1〜請求項15のいずれかに記載の部品保護装置において、前記取付部材は、前記ケースの前記貫通孔に嵌め込まれて固定された筒状部材と、前記筒状部材内に装着されて前記部品の内部側を保持する保持部材と、前記部品の外部側に配置されて前記部品の外周と前記筒状部材の内周との間を塞ぐ防水部材と、前記防水部材を前記筒状部材と前記部品とに押し付ける押え部材と、を備えていることを特徴とする部品保護装置。
  17. 請求項1〜請求項16のいずれかに記載の部品保護装置において、前記部品は、前記ケースの外部の圧力や気温などの外部環境を検出するセンサであることを特徴とする部品保護装置。
  18. 請求項1〜請求項17のいずれかに記載された部品保護装置を備えていることを特徴とする時計。
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