JPH10115687A - 腕時計 - Google Patents

腕時計

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JPH10115687A
JPH10115687A JP27013996A JP27013996A JPH10115687A JP H10115687 A JPH10115687 A JP H10115687A JP 27013996 A JP27013996 A JP 27013996A JP 27013996 A JP27013996 A JP 27013996A JP H10115687 A JPH10115687 A JP H10115687A
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Masaaki Kitahara
政昭 北原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 硬質緩衝カバーを固定して備える耐衝撃緩和
構造の腕時計において、その硬質緩衝カバーに加わる衝
撃が時計ケースの内部に伝わるのを防止し、さらに、時
計ケースの上面の透明部材及び硬質緩衝カバーに衝撃が
伝わりにくくする。 【解決手段】 表示部を覆う透明部材2の周囲の時計ケ
ース1上面側に設けられた硬質材料により形成された硬
質緩衝カバー6と、この硬質緩衝カバー6と時計ケース
1の上面との間に介装されて互いの干渉を回避・緩和す
る軟質材料により形成された軟質緩衝部材13と、硬質
緩衝カバー6と透明部材2との間に設けられて硬質緩衝
カバー6よりも上方に突出する軟質材料により形成され
た軟質緩衝カバー11と、を備える。そして、軟質緩衝
カバー11は、透明部材2の上面を覆う部分14を有し
ている。さらに、軟質緩衝部材13と軟質緩衝カバー1
1は一体に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、腕時計に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年来より耐衝撃緩和構造の腕時計が普
及している。耐衝撃緩和構造の腕時計は、一般に、金属
製や硬質合成樹脂製の時計ケースの上面に衝撃が加わり
にくくするために、その時計ケースの上面側に出っ張る
ようにベゼルと呼ばれる緩衝カバーを備えている。そし
て、ベゼルとしては、軟質合成樹脂製や金属製や硬質合
成樹脂製のものがある。また、時計ケース上面の時計ガ
ラス(透明部材)の浮き上がり防止のために、ベゼルが
時計ガラスの周囲上面を覆うようになっている。なお、
このような緩衝カバーであるベゼルとして、時計ケース
にビス止めして固定されたものがあり、また、ベゼルか
ら時計ケース上面を部分的に露出させたものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
緩衝カバーとしてのベゼルが金属製や硬質合成樹脂製に
よる剛体の場合、時計ケースにビス止めした構造のもの
では、落下等による衝撃が時計ケースの内部まで伝わり
やすい。また、ベゼルから時計ケース上面を部分的に露
出させたものの場合、例えば、鋭利なもので時計ケース
露出部分に衝撃が与えられると、その衝撃が時計ケース
の内部まで伝わってしまう。
【0004】本発明の課題は、硬質緩衝カバーを固定し
て備える耐衝撃緩和構造の腕時計において、その硬質緩
衝カバーに加わる衝撃が時計ケースの内部に伝わるのを
防止できるようにすることである。さらに、本発明は、
時計ケースの上面の透明部材及び硬質緩衝カバーに衝撃
が伝わりにくくすることも課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
請求項1記載の発明は、腕時計であって、時計ケース
と、この時計ケースの上面側に設けられた、例えば、金
属または硬質合成樹脂等の硬質材料により形成された剛
体ベゼル等の硬質緩衝カバーと、この硬質緩衝カバーと
前記時計ケースの上面との間に介装されて互いの干渉を
回避・緩和する、例えば、ゴムまたは軟質合成樹脂等の
軟質材料により形成された弾性体ベゼル等の軟質緩衝部
材と、を備える構成、を特徴としている。
【0006】ここで、時計ケースは、金属製または硬質
合成樹脂製のもので、剛体である。また、緩衝カバー
は、時計ケースの耐衝撃緩和対策として設けられるもの
で、ベゼルとも呼ばれ、その硬質材料としては、金属ま
たは硬質合成樹脂が挙げられ、剛体となる。そして、緩
衝部材は、時計ケース上面と緩衝カバーとの間に介装さ
れて互いの干渉を回避・緩和する機能を有すればよく、
その軟質材料としては、ゴムまたは軟質合成樹脂が挙げ
られ、また、その形状は問わない。
【0007】以上のように、請求項1記載の発明によれ
ば、時計ケースの上面と硬質緩衝カバーとの間に互いの
干渉を回避・緩和する軟質緩衝部材を介設した腕時計な
ので、硬質緩衝カバーに衝撃が加わったときに、その硬
質緩衝カバーと時計ケース上面との間に介設した軟質緩
衝部材によって、時計ケース上面に対する硬質緩衝カバ
ーの剛体同士による干渉が回避されて、その衝撃が緩和
される。従って、耐衝撃緩和構造として硬質緩衝カバー
を固定しながら、その硬質緩衝カバーに加わる衝撃が時
計ケースの内部に伝わるのを防止して、優れた保護機能
が得られる。
【0008】また、請求項2記載の発明は、腕時計であ
って、時計ケースと、この時計ケースの上面に設けられ
て内部の表示部を覆うガラス等の透明部材と、この透明
部材の周囲の前記時計ケース上面側に設けられた、例え
ば、金属または硬質合成樹脂等の硬質材料により形成さ
れた剛体ベゼル等の硬質緩衝カバーと、この硬質緩衝カ
バーと前記透明部材との間に設けられて前記硬質緩衝カ
バーよりも上方に突出する、例えば、ゴムまたは軟質合
成樹脂等の軟質材料により形成された弾性体ベゼル等の
軟質緩衝カバーと、を備える構成、を特徴としている。
【0009】ここで、時計ケースは、金属製または硬質
合成樹脂製のもので、剛体であり、また、その時計ケー
ス内部の表示部としては、文字板表面の表示面、短針、
長針、秒針、デジタル表示、その他の表示等も含まれ
る。さらに、透明部材は、ガラスが代表的であるが、合
成樹脂製でもよい。また、緩衝カバーは、時計ケース及
びその上面のガラス等の透明部材の耐衝撃緩和対策とし
て設けられるもので、ベゼルとも呼ばれる。そして、そ
の硬質材料としては、金属または硬質合成樹脂が挙げら
れ、剛体となり、また、軟質材料としては、ゴムまたは
軟質合成樹脂が挙げられ、弾性体となる。さらに、軟質
緩衝カバーは、硬質緩衝カバーと透明部材との間で硬質
緩衝カバーよりも上方に突出するものであればよく、そ
の形状は問わない。
【0010】以上のように、請求項2記載の発明によれ
ば、時計ケースの上面の透明部材とその周囲の硬質緩衝
カバーとの間に、その硬質緩衝カバーよりも上方に突出
する軟質緩衝カバーを設けた腕時計なので、その軟質緩
衝カバーによる硬質緩衝カバーよりも上方に突出した部
分の弾性変形によって、衝撃を吸収・緩和でき、透明部
材及び硬質緩衝カバーに衝撃が伝わりにくくなる。従っ
て、耐衝撃緩和構造として硬質緩衝カバーを固定しなが
ら、その硬質緩衝カバー及び透明部材に衝撃が伝わりに
くくして、優れた保護機能が得られる。また、この結
果、各種緩衝カバーを用いて腕時計のデザインバリエー
ションを拡大できる。
【0011】また、請求項3記載の発明は、腕時計であ
って、時計ケースと、この時計ケースの上面側に設けら
れた、例えば、金属または硬質合成樹脂等の硬質材料に
より形成された剛体ベゼル等の硬質緩衝カバーと、この
硬質緩衝カバーと前記時計ケースの上面との間に介装さ
れて互いの干渉を回避・緩和する、例えば、ゴムまたは
軟質合成樹脂等の軟質材料により形成された弾性体ベゼ
ル等の軟質緩衝部材と、前記時計ケースの上面に設けら
れて内部の表示部を覆うガラス等の透明部材と、この透
明部材の周囲の前記時計ケース上面側に設けられた剛体
ベゼル等の硬質緩衝カバーと、この硬質緩衝カバーと前
記透明部材との間に設けられて前記硬質緩衝カバーより
も上方に突出する、例えば、ゴムまたは軟質合成樹脂等
の軟質材料により形成された弾性体ベゼル等の軟質緩衝
カバーと、を備え、前記軟質緩衝部材と前記軟質緩衝カ
バーとを一体に形成してなる構成、を特徴としている。
【0012】ここで、時計ケースは、金属製または硬質
合成樹脂製のもので、剛体であり、また、その時計ケー
ス内部の表示部としては、文字板表面の表示面、短針、
長針、秒針、デジタル表示、その他の表示等も含まれ
る。さらに、透明部材は、ガラスが代表的であるが、合
成樹脂製でもよい。また、硬質緩衝カバーは、時計ケー
スの耐衝撃緩和対策として設けられるもので、ベゼルと
も呼ばれ、その硬質材料としては、金属または硬質合成
樹脂が挙げられ、剛体となる。そして、軟質緩衝部材
は、時計ケース上面と緩衝カバーとの間に介装されて互
いの干渉を回避・緩和する機能を有すればよく、その軟
質材料としては、ゴムまたは軟質合成樹脂が挙げられ、
また、その形状は問わない。また、軟質緩衝カバーの軟
質材料としては、ゴムまたは軟質合成樹脂が挙げられ、
弾性体となる。さらに、その軟質緩衝カバーは、硬質緩
衝カバーと透明部材との間で硬質緩衝カバーよりも上方
に突出するものであればよく、その形状は問わない。
【0013】以上のように、請求項3記載の発明によれ
ば、先ず、時計ケースの上面と硬質緩衝カバーとの間に
互いの干渉を回避・緩和する軟質緩衝部材を介設したの
で、請求項1記載の発明のように、硬質緩衝カバーに衝
撃が加わったときに、その硬質緩衝カバーと時計ケース
上面との間に介設した軟質緩衝部材によって、時計ケー
ス上面に対する硬質緩衝カバーの剛体同士による干渉が
回避されて、その衝撃が緩和される。従って、耐衝撃緩
和構造として硬質緩衝カバーを固定しながら、その硬質
緩衝カバーに加わる衝撃が時計ケースの内部に伝わるの
を防止して、優れた保護機能が得られる。さらに、時計
ケースの上面の透明部材とその周囲の硬質緩衝カバーと
の間に、その硬質緩衝カバーよりも上方に突出する軟質
緩衝カバーを設けたので、請求項2記載の発明のよう
に、その軟質緩衝カバーによる硬質緩衝カバーよりも上
方に突出した部分の弾性変形によって、衝撃を吸収・緩
和でき、透明部材及び硬質緩衝カバーに衝撃が伝わりに
くくなる。従って、耐衝撃緩和構造として硬質緩衝カバ
ーを固定しながら、その硬質緩衝カバー及び透明部材に
衝撃が伝わりにくくして、優れた保護機能が得られる。
なお、この結果、各種緩衝カバーを用いて腕時計のデザ
インバリエーションを拡大できる。そして、請求項3記
載の発明では、軟質緩衝部材と軟質緩衝カバーとを一体
に形成してなる腕時計なので、硬質緩衝カバー及び時計
ケース上面間の軟質緩衝部材と、硬質緩衝カバー及び透
明部材周囲間の軟質緩衝カバーとを一体の一部品とし
て、部品点数を削減できる。
【0014】なお、請求項4記載の発明は、請求項2ま
たは3記載の腕時計であって、前記軟質緩衝カバーは、
前記透明部材の上面を覆う部分を有している構成、を特
徴としている。例えば、軟質緩衝カバーが、透明部材の
上面を覆う部分を有していればよく、その形状は問わな
い。
【0015】このように、請求項4記載の発明によれ
ば、請求項2または3記載の軟質緩衝カバーが、透明部
材の上面を覆う部分を有している腕時計なので、その軟
質緩衝カバーによって、衝撃や振動による透明部材の浮
き上がりを防止できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る腕時計の実
施の形態例を図1から図4に基づいて説明する。先ず、
図1は本発明を適用した一例としての腕時計本体を示す
正面図で、図2はその矢印A−A線に沿った断面図、図
3は同じく矢印B−B線に沿った断面図、図4は同じく
矢印C−C線に沿った断面図である。これらの図1から
図4において、1は時計ケース、2はガラス(透明部
材)、3は文字板、4はパッキン、5は押し釦、6は剛
体ベゼル(硬質緩衝カバー)、7,8,9は外側の弾性
体ベゼル(軟質緩衝カバー)、11,12は内側の弾性
体ベゼル(軟質緩衝カバー)、13は軟質緩衝部材、1
4,15はガラス当接部、16は両面テープ、17はビ
スである。
【0017】この実施の形態例の腕時計は、図1に示す
ように、金属製または硬質合成樹脂製の時計ケース1の
上面に、その内部の表示部(文字板3表面の表示面、短
針、長針、秒針、デジタル表示、その他の表示等を含
む)を覆う透明部材であるガラス2の外側の六時方向に
押し釦5が備えられる。なお、図2から図4に示すよう
に、ガラス2の周囲と時計ケース1との間(図示例では
文字板3の周縁上も含む)には、軟質ゴム製によるリン
グ状のパッキン4が介装されている。
【0018】そして、時計ケース1の上面には、ガラス
2の周囲に位置するほぼリング状で硬質材料からなる硬
質緩衝カバーである剛体ベゼル6が備えられて、その外
側で三時方向及び九時方向に軟質材料からなる軟質緩衝
カバーである弾性体ベゼル7,7が、同じく十二時方向
にも軟質緩衝カバーである弾性体ベゼル8がそれぞれ備
えられると共に、六時方向の前記押し釦5の外側にも軟
質緩衝カバーである弾性体ベゼル9が備えられている。
さらに、時計ケース1の上面には、ほぼリング状の前記
剛体ベゼル6の内側で十二時方向に軟質緩衝カバーであ
る弾性体ベゼル11が備えられる一方、六時方向の前記
押し釦5の内側にも軟質緩衝カバーである弾性体ベゼル
12が備えられている。
【0019】また、図2に示すように、ほぼリング状の
前記剛体ベゼル6の内周側の下面と時計ケース1の上面
との間には、同じくほぼリング状をなす軟質緩衝部材1
3が介装されている。このほぼリング状の軟質緩衝部材
13は、図1及び図3に示すように、十二時方向の前記
弾性体ベゼル11及び六時方向の前記弾性体ベゼル12
と一体に形成されたものであり、図2に示すように、ほ
ぼリング状の前記剛体ベゼル6の内周側下面のほぼリン
グ状溝に填め込まれるパッキン状のものである。なお、
図3に示すように、十二時方向の弾性体ベゼル11はガ
ラス当接部14を有しており、また、図4に示すよう
に、六時方向の弾性体ベゼル12もガラス当接部15を
有している。
【0020】この実施の形態例において、剛体ベゼル6
は、金属製で、六時方向の前記押し釦5の部分を除いて
ほぼリング状をなすものであり、この剛体ベゼル6は、
図2及び図3に示すように、ガラス2の上面よりも僅か
に上方に突出する形状をなしていて、時計ケース1の上
面に両面テープ16で貼り付けて固定される。また、こ
のようなほぼリング状の剛体ベゼル6の外側で三時方向
及び九時方向の弾性体ベゼル7,7と十二時方向の弾性
体ベゼル8と六時方向の前記押し釦5の外側の弾性体ベ
ゼル9は、何れも軟質ゴム製または軟質合成樹脂製のも
ので、図2に示すように、時計ケース1の側面にビス1
7でそれぞれ固定される。ここで、六時方向を除いた三
方向の弾性体ベゼル7,7,8は、図2及び図3に示す
ように、剛体ベゼル6の表面よりも充分に突出する膨出
形状に形成されており、また、六時方向の弾性体ベゼル
9は、図4に示すように、押し釦5の表面よりも充分に
突出する膨出形状に形成されている。なお、これら外側
の弾性体ベゼル7,7,8,9は、例えば、一体成形に
よる一部品であってもよい。
【0021】そして、ほぼリング状の前記剛体ベゼル6
の内側で十二時方向の弾性体ベゼル11と六時方向の前
記押し釦5の内側の弾性体ベゼル12は、軟質ゴム製ま
たは軟質合成樹脂製であって、ほぼリング状の前記剛体
ベゼル6の下面と時計ケース1の上面との間に介装され
て、六時方向の前記押し釦5を除いたほぼリング状をな
すパッキンのような軟質緩衝部材13と一体に形成され
ている。ここで、十二時方向の弾性体ベゼル11は、図
3に示すように、その外側の剛体ベゼル6の上面よりも
充分に突出する膨出形状に形成されていて、ガラス2の
周囲上面を押さえるガラス当接部14が一体に形成され
ている。また、六時方向の弾性体ベゼル12は、図4に
示すように、その外側の押し釦5の上面よりも充分に突
出する膨出形状に形成されていて、ガラス2の周囲上面
を押さえるガラス当接部15が一体に形成されている。
【0022】以上において、時計ケース1に対するガラ
ス2、各種ベゼル6,7,8,9,11,12の組み付
けは、以下のようにして行われる。先ず、時計ケース1
の上面部にガラス2をセットしてから、そのガラス2に
対し十二時方向及び六時方向の周囲上面をガラス当接部
14,15でそれぞれ押さえて、一体成形品の弾性体ベ
ゼル11,12及びほぼリング状の軟質緩衝部材13を
時計ケース1上面に載せる。次に、そのほぼリング状の
軟質緩衝部材13の外側において、時計ケース1上面の
適所に両面テープ16を貼付し、その上にほぼリング状
の剛体ベゼル6を載せて、両面テープ16の接着により
剛体ベゼル6を時計ケース1上面に固定する。このよう
なほぼリング状の剛体ベゼル6の固定の際、その内周側
下面と時計ケース1上面との間にほぼリング状の軟質緩
衝部材13が挟み込まれて、その内側に一体の弾性体ベ
ゼル11,12が固定される。そして、時計ケース1の
周囲に、三時方向及び九時方向の弾性体ベゼル7,7、
十二時方向の弾性体ベゼル8、六時方向の押し釦5外側
の弾性体ベゼル9を載せて、時計ケース1の側面にビス
17により固定する。
【0023】以上の通り、この実施の形態例の腕時計に
よれば、ほぼリング状の剛体ベゼル6の下面と時計ケー
ス1の上面との間に、ほぼリング状の軟質緩衝部材13
を介装したことで、その剛体ベゼル6に落下等による衝
撃が加わった場合において、その衝撃を時計ケース1上
面との間の軟質緩衝部材13で受け止めて緩和するた
め、剛体ベゼル6に加わる衝撃が時計ケース1の内部に
収容される図示しない時計モジュールに伝わるのを回避
して、時計モジュールの破壊を防止することができる。
その上、ほぼリング状の剛体ベゼル6の内側には、ガラ
ス2の周囲に臨む十二時方向及び六時方向の弾性体ベゼ
ル11,12を設けたことで、衝撃をその膨出形状の弾
性体ベゼル11,12の弾性変形により吸収して緩和す
るため、衝撃をガラス2及びその周囲の剛体ベゼル6に
伝わりにくくすることができる。従って、ガラス2の傷
付きを回避して破壊を防止することができる。
【0024】また、ほぼリング状の剛体ベゼル6の内側
で十二時方向及び六時方向の弾性体ベゼル11,12
は、ガラス2の周囲上面を押さえるガラス当接部14,
15を有しているので、衝撃や振動によるガラス2の浮
き上がりをガラス当接部14,15により防止すること
ができる。しかも、ほぼリング状の剛体ベゼル6の下面
側のほぼリング状の軟質緩衝部材13とその内側の弾性
体ベゼル11,12が一部品になることから、部品点数
の削減も達成できる。そして、以上の結果、各種のベゼ
ルを用いることができるようになることから、腕時計と
してのデザインバリエーションの拡大も達成することが
できる。
【0025】<変形例>ところで、以上の実施の形態例
では、弾性体ベゼル11,12を、剛体ベゼル6の内側
へ突出するものとしたが、さらに、剛体ベゼル6の外側
にも弾性体ベゼルを突出させたり、また、剛体ベゼル6
に切欠を設けて、その切欠から弾性体ベゼルを突出させ
るようにしてもよい。さらに、弾性体ベゼル11,12
に、ガラス2を横断するような突出部を設けて、ガラス
2に対するプロテクタとして機能させるようにしてもよ
い。
【0026】なお、以上の実施の形態例においては、透
明部材をガラスとしたが、本発明はこれに限定されるも
のではなく、合成樹脂製の透明部材であってもよい。さ
らに、実施の形態例では、硬質緩衝カバーとして、金属
製ベゼルとしたが、硬質合成樹脂製ベゼルでもよく、要
は剛体ベゼルであればよい。また、時計ケース、緩衝カ
バーのデザイン等も任意であり、その他、緩衝カバーの
固定方法を含めて具体的な細部構造等についても適宜に
変更可能であることは勿論である。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明に係
る腕時計によれば、時計ケース上面と硬質緩衝カバーと
の間に軟質緩衝部材を介設したため、硬質緩衝カバーに
衝撃が加わったときに、その硬質緩衝カバーと時計ケー
ス上面間の軟質緩衝部材によって、時計ケース上面に対
する硬質緩衝カバーの剛体同士による干渉を回避して、
その衝撃を緩和することができる。従って、耐衝撃緩和
構造として硬質緩衝カバーを固定しながら、その硬質緩
衝カバーに加わる衝撃が時計ケースの内部に伝わるのを
防止して、優れた保護機能を得ることができる。
【0028】また、請求項2記載の発明に係る腕時計に
よれば、時計ケースの上面の透明部材とその周囲の硬質
緩衝カバーとの間に軟質緩衝カバーを設けたため、その
軟質緩衝カバーによる硬質緩衝カバーよりも上方に突出
した部分の弾性変形によって、衝撃を吸収・緩和するこ
とができ、これにより、透明部材及び硬質緩衝カバーに
衝撃が伝わりにくくすることができる。従って、耐衝撃
緩和構造として硬質緩衝カバーを固定しながら、その硬
質緩衝カバー及び透明部材に衝撃が伝わりにくくして、
優れた保護機能を得ることができる。また、この結果、
各種緩衝カバーを用いて腕時計のデザインバリエーショ
ンを拡大することができる。
【0029】また、請求項3記載の発明に係る腕時計に
よれば、特に、請求項1記載の硬質緩衝カバー及び時計
ケース上面間の軟質緩衝部材と、請求項2または3記載
の硬質緩衝カバー及び透明部材周囲間の軟質緩衝カバー
とを一体にしたため、請求項1または2記載の発明によ
り得られる効果に加えて、軟質緩衝部材と軟質緩衝カバ
ーが一部品になることから、部品点数を削減することが
できるといった利点が得られる。
【0030】なお、請求項4記載の発明に係る腕時計に
よれば、透明部材の上面を覆う部分を有する軟質緩衝カ
バーとしたため、請求項2または3記載の発明により得
られる効果に加えて、衝撃や振動による透明部材の浮き
上がりを防止することができるといった利点が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一例としての腕時計本体を示
す正面図である。
【図2】図1の矢印A−A線に沿った断面図である。
【図3】図1の矢印B−B線に沿った断面図である。
【図4】図1の矢印C−C線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1 時計ケース 2 ガラス(透明部材) 5 押し釦 6 剛体ベゼル(硬質緩衝カバー) 7,8,9 外側の弾性体ベゼル(軟質緩衝カバー) 11,12 内側の弾性体ベゼル(軟質緩衝カバー) 13 軟質緩衝部材 14,15 ガラス当接部 16 両面テープ 17 ビス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時計ケースと、 この時計ケースの上面側に設けられた硬質材料により形
    成された硬質緩衝カバーと、 この硬質緩衝カバーと前記時計ケースの上面との間に介
    装されて互いの干渉を回避・緩和する軟質材料により形
    成された軟質緩衝部材と、を備えることを特徴とする腕
    時計。
  2. 【請求項2】時計ケースと、 この時計ケースの上面に設けられて内部の表示部を覆う
    透明部材と、 この透明部材の周囲の前記時計ケース上面側に設けられ
    た硬質材料により形成された硬質緩衝カバーと、 この硬質緩衝カバーと前記透明部材との間に設けられて
    前記硬質緩衝カバーよりも上方に突出する軟質材料によ
    り形成された軟質緩衝カバーと、を備えることを特徴と
    する腕時計。
  3. 【請求項3】時計ケースと、 この時計ケースの上面側に設けられた硬質材料により形
    成された硬質緩衝カバーと、 この硬質緩衝カバーと前記時計ケースの上面との間に介
    装されて互いの干渉を回避・緩和する軟質材料により形
    成された軟質緩衝部材と、 前記時計ケースの上面に設けられて内部の表示部を覆う
    透明部材と、 この透明部材の周囲の前記時計ケース上面側に設けられ
    た硬質緩衝カバーと、 この硬質緩衝カバーと前記透明部材との間に設けられて
    前記硬質緩衝カバーよりも上方に突出する軟質材料によ
    り形成された軟質緩衝カバーとを備え、 前記軟質緩衝部材と前記軟質緩衝カバーとを一体に形成
    したことを特徴とする腕時計。
  4. 【請求項4】前記軟質緩衝カバーは、前記透明部材の上
    面を覆う部分を有することを特徴とする請求項2または
    3記載の腕時計。
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