JP3700522B2 - 二次元コード読取システム及び二次元コード読取方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送途中の物体に付されている二次元コードの読取技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、消費者ニーズの多様化にともない、工場では多種類の製品を製造することが多い。これら製品は、一般に、製品を積み付けたパレットごとに製品票を付して識別され、管理される。製品票には、通常、その製品に関する情報が記録された一次元バーコードが表示されている。
【0003】
製品票のバーコードは、製品の識別、仕分等に利用するために、製品の搬送中に自動的に読み取られる。例えば、パレット積製品に貼着された製品票のバーコードの読取にあたっては、パレットを搬送するベルトコンベアに沿って光センサを設けておく。そして、その光センサでパレットの接近を感知してからレーザ光を連続照射してバーコードを読み取っている。
【0004】
ところで、一次元バーコードに記録できる情報量は限られている。このため、製品票のバーコードに、その製品に関する情報を詳細に記録することは困難であった。その上、通常の製品票では、一次元バーコードを表示するスペースも限られている。
そこで、近年、一次元バーコードに代わるものとして、二次元コードが提案されている。二次元コードでは、データを平面ドットパタンとして記録している。このため、二次元コードには、一次元バーコードよりも大容量のデータを高密度で記録することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、一次元バーコードの場合には、バーコードリーダがレーザ光を走査させているときに、その走査領域をバーコードが通過するだけで素早く容易にバーコードのデータを読み取ることができた。
【0006】
これに対して、二次元コードの読み取りにあたっては、いったん二次元コードが含まれている範囲を撮影し、その撮影画像から二次元コードを抽出して二次元コードのデータを読み取っている。このため、撮影時に、撮影範囲内に二次元コードを完全に含めることが必要である。すなわち、二次元コードが撮影範囲内からずれていると、二次元コードを読み取ることができない。その結果、特に、搬送中の物体に付された製品票の二次元コードを読み取るには、正確な撮影のタイミングが要求される。
【0007】
そこで、撮影のタイミングを決定するために、光センサ等によりパレットの接近を検出することが行われている。パレットの接近を検出する場合には、パレットの先端部の位置が特定地点の光センサ等の正面の通過を利用する。このため、撮影のタイミングを正確に決定するためには、パレットの先端部と二次元コードの表示位置とが一定であることが必要である。
【0008】
しかし、実際のパレット積製品においては、製品票を貼付する位置のパレットの先端部からの距離は、必ずしも一定ではない。例えば、搬送中のパレット積製品に機械で製品票を貼付する場合、製品票を貼付する高さは一定とすることができるが、先端部からの距離にはばらつきが生じ易い。また、パレット積製品の種別により、先端部からの距離が異なる位置に製品票を貼付しなければならない場合もある。
【0009】
一方、撮影範囲を広く取れば、二次元コードを撮影範囲に取り込むことは容易になるが、二次元コードのドットパタンを認識するために高い解像度が必要となる。このため、撮影画像の情報量が膨大なものとなり、その結果、画像解析に時間がかかり、素早く二次元コードを読み取ることが困難となる。
また、パレットの搬送を一旦停止させ、撮影範囲の位置合わせを行えば、二次元コードを正確に撮影することはできるが、生産性が低下してしまう。
【0010】
本発明は、上記の事情にかんがみてなされたものであり、搬送物体に付された二次元コードを素早くかつ精度良く読み取ることができる技術の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的の達成を図るため、本発明の請求項1に係る二次元コード読取システムによれば、物体に付された二次元コードを、当該物体の搬送中に読み取るための二次元コード読取システムであって、二次元コードに対して一定の位置関係で、物体に付されたタイミングマークと、物体の搬送経路に沿って設けられ、タイミングマークを検出するタイミングマーク検出センサと、搬送経路に沿って、前記タイミングマーク検出センサと別個に設けられ、前記タイミングマーク検出センサが前記タイミングマークを検出してから一定時間経過後に、二次元コードを撮影する撮影手段と、撮影手段が撮影した二次元コードの画像を解析して当該二次元コードのデータを抽出する解析手段とを備える構成としてある。
【0012】
このように、搬送物体に付されたタイミングマークと二次元コードとを一定の位置関係で表示してあると、タイミングマーク検出センサの正面をタイミングマークが通過してから、撮影手段の正面を二次元コードが通過するまでの時間を一定とすることができる。このため、タイミングマークを検出することにより、二次元コードの撮影タイミングを正確に決めることができる。したがって、搬送物体に付された二次元コードを素早くかつ精度良く読み取ることができる。
【0013】
また、タイミングマーク検出手段と、撮影手段を搬送物体の搬送経路に沿って別個に形成してあるので、タイミングマーク検出手段を撮影手段の上流側のみならず、下流側に配置することもできる。
【0014】
ところで、タイミングマーク等を付す物体の表面には、様々な模様が付されていることが多い。このため、物体表面のタイミングマークに似た模様等を、誤ってタイミングマークとして検出してしまうおそれがある。
【0015】
そこで、請求項2記載の発明によれば、タイミングマークを一次元バーコードとした構成としてある。このように、一次元バーコードをタイミングマークとして用いれば、タイミングマーク以外の模様等の誤検出を防ぎ、タイミングマークの確実な検出を実現することができる。
【0016】
なお、タイミングマークとしての一次元バーコードのデータ内容は、任意好適なもので良いが、一次元バーコード自体に、タイミングマークであることを示すデータを含めても良い。そして、バーコードのデータを読み取り、タイミングマークであるか否かを判断するようにすれば、タイミングマーク以外のバーコードや模様を誤ってタイミングマークとして検出することを防ぐことができる。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、タイミングマーク検出センサがタイミングマークを検出してからの経過時間を計測し、当該経過時間が一定時間になると、撮影手段に対して撮影を指示するタイミング制御部を備える構成としてある。
このようにすれば、タイミング制御部の指示により、撮影手段に正確なタイミングで二次元コードを撮影させることができる。
【0018】
また、請求項4記載の発明によれば、一定時間を、タイミングマーク検出センサがタイミングマークの検出後、二次元コードが撮影手段の正面を通過するまでの経過時間とする構成としてある。
このようにすれば、二次元コードが撮影手段の正面を通過する時に、正確に二次元コードを撮影することができる。
【0019】
また、請求項5記載の発明によれば、一定時間を、下記の(1)を満たす時間T(T>0)とする。
T=(L−W)/V …(1)
ただし、物体の搬送方向を正の値として、タイミングマークの表示位置から二次元コードの表示位置までの距離をWとし、タイミングマーク検出センサから撮影手段までの距離をLとし、物体の一定の搬送速度をVとする。
【0020】
このようにすれば、二次元コードが撮影手段の正面を通過する時に、正確に二次元コードを撮影することができる。
【0021】
なお、タイミングマークが二次元コードの上流側に表示されている場合には、W自体が正の値となり、下流側に表示されている場合には、W自体が負の値となる。また、タイミングマーク検出センサが撮影手段の上流側に表示されている場合には、L自体が正の値となり、下流側に表示されている場合には、L自体が負の値となる。
【0022】
また、請求項6記載の発明によれば、タイミングマーク及び二次元コードは、物体に貼着されたシート上に、互いに一定の位置関係で表示した構成としてある。
このように、同一のシート上にタイミングマーク及び二次元コードを表示すれば、そのシートの貼着位置に関係なく、互いの位置関係を容易に一定とすることができる。
【0023】
また、請求項7記載の発明によれば、物体の先端部が特定地点を通過したことを検出する通過検出手段を備え、通過検出手段が前記先端部の通過を検出した後に、タイミングマーク検出センサに、タイミングマークの検出動作を行わせる構成としてある。
【0024】
また、上記目的の達成を図るため、本発明の請求項8記載の二次元コード読取方法によれば、物体に付されている二次元コードを、当該物体の搬送中に読み取るにあたり、二次元コードに対して一定の位置関係で、物体にタイミングマークを付しておき、前記タイミングマークをタイミングマーク検出センサで検出する処理と、前記タイミングマークを検出してから一定時間経過後に、前記タイミングマーク検出センサと別個に設けた撮影手段によって前記二次元コードを撮影する処理と、撮影された二次元コードの画像を解析して当該二次元コードのデータを抽出する処理とを含む方法としてある。
【0025】
このようにすれば、搬送物体に付されたタイミングマークと二次元コードとが一定の位置関係で表示されているので、タイミングマークを検出することにより、二次元コードの撮影タイミングを正確に決めることができる。その結果、搬送物体に付された二次元コードを素早くかつ精度良く読み取ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、本発明の記録担体の一例としての製品票について説明する。
図1に示すように、この製品票の上側には、タイミングマークとしてのバーコード31と、正方形の二次元コード32とが表示されている。このバーコード31と二次元コード32とは、その製品票の貼付される物体の搬送方向、すなわち、水平方向に一定の距離Wだけ離間して表示されている。この一定の距離Wは、任意好適な値とすることができる。
【0027】
この二次元コード32には、その製品票が貼付されるパレット積製品等に関するデータが記録されている。そのデータとしては、例えば、この製品票の中ほどに記載されているように、「品名」、「製造年月日」、「入数×函数」、「ラインナンバー」、「ロットナンバー」及び「包装製品コード」等である。
また、この正方形の二次元コード32の右下隅を除く三隅には、二次元コード32の表示領域を示すパタンが配置してあるので、背景の模様の影響を受けずに安定した高速読取が可能である。
【0028】
また、バーコード31には、そのバーコード31自体がタイミングマークであることを表すデータが記録されている。タイミングマークであることを表すデータとしては、例えば、他に使用されない特定の数値を用いたり、あるいは、他で使用されているコード体系と異なるコード体系のコードを用いると良い。
これにより、タイミングマーク以外のバーコードや模様等を誤ってタイミングマークとして検出することを防ぎ、タイミングマークの確実な検出を実現することができる。
【0029】
なお、二次元コード32とバーコード31との位置関係は、一定であれば良く、図1に示した配置関係に限定されない。すなわち、図1に示した製品票では、二次元コード32をバーコード31の左側に表示した例について説明したが、これらコードの位置関係は、製品票を貼付した物体の搬送方向に拘わらず、これに限定されない。例えば、図2の(A)に示すように、二次元コード32をバーコード31の右側に表示しても良い。ただし、この場合も、二次元コード32とバーコード31とを一定の水平距離でWだけ離間させておく。
【0030】
また、図1に示した製品票では、二次元コード32とバーコード31とを同じ高さの位置に表示したが、これらの位置関係はこれに限定されない。例えば、図2の(B)に示すように、二次元コード32の右斜め上にバーコード31を表示しても良い。ただし、この場合も、二次元コード32とバーコード31とを一定の水平距離でWだけ離間させておく。
【0031】
また、図1に示した製品票では、二次元コード32とバーコード31とを一定の水平距離Wだけ離間させて配置した例について説明したが、これらコードどうしは、必ずしも水平方向に離間させなくとも良い。例えば、図2の(C)に示すように、二次元コード32の真上にバーコード31を表示しても良い。この場合、水平方向の距離はゼロとなる。
【0032】
次に、図3に、製品票3をパレット積製品2の側面に貼付した様子を示す。図3の(A)及び(B)に示すように、製品票3は、パレット20上に積載された製品を固定するプラスチックバンド21上に貼付されることが多い。ところが、パレット積製品2の先端部22からこのプラスチップバンド21までの距離は、パレット積製品2によって異なることがある。例えば、図3の(A)に示す例では、その距離はD1であり、図3の(B)に示す例では、その距離はD2となっている。したがって、先端部22から製品票3の二次元コードまでの距離は、必ずしも一定ではない。
一方、製品票3を貼付する高さは、製品票3を機械で貼付するので、通常一定である。
【0033】
次に、図4を参照して、この実施形態の二次元コード読取システムについて説明する。
図4は、実施形態の二次元コード読取システムを上方より見下ろした様子を模式的に示すブロック図である。
なお、製品票3は、通常、紙片上に二次元コード等を印刷したものであるので、その厚みはほとんど無いが、図4では、説明のため、便宜的に製品票3に厚みをもたせ、斜線を付して表示している。
【0034】
図4に示すように、この実施形態の二次元コード読取システムは、パレット積製品2に貼着された製品票3に表示された二次元コードを読み取るためのシステムである。ここでは、パレット積製品2の搬送経路であるベルトコンベア1に沿って、通過検出手段としての光センサ4と、タイミングマーク検出手段としてのバーコードリーダ5と、撮影手段としてのカメラ6とを上流側から順次に配置している。さらに、この二次元コード読取システムは、制御部7、解析部8及び記憶部9を備えている。
なお、光センサ4、バーコードリーダ5及びカメラ6の配置順序はこれに限定されない。
【0035】
この光センサ4は、発光器41と受光器42とから構成されており、発光器41から発せられた光が、遮られて受光器42に到達しなくなることをもって、発光器41と受光器42との間をパレット積製品2が通過していることを検出する。
また、バーコードリーダ5は、従来公知の構成であり、光センサ4が、物体の通過を検出している期間だけレーザ光を走査する。そして、レーザ光の走査領域をパレット積製品2が通過する際に、その製品票3に表示されたタイミングマークとしての一次元バーコードを読み取る。
したがって、バーコードリーダ5は、光センサ4の正面をパレット積製品2の先端部22が通過してから、製品票のバーコードが正面を通過する範囲であって、かつ、光センサ4の正面をパレット積製品2の後端部23が通過する前に、バーコードが正面を通過する範囲に配置することが必要である。
【0036】
また、カメラ6は、例えば、CCD等の任意好適な撮像手段により構成してあり、バーコードリーダ5がバーコードを検出してから一定時間経過後に、二次元コードを読み取るために、二次元コードを撮影する。
したがって、カメラ6は、バーコードリーダ5がバーコードを検出してから、製品票3の二次元コードが正面を通過する位置に配置することが必要である。
【0037】
また、制御部7は、バーコードリーダ5がタイミングマークとしてのバーコードを読み取ってからの経過時間を計測し、一定時間が経過した時点で、カメラ6に二次元コードの撮影を指示する。この一定時間とは、タイミングマーク検出手段がタイミングマークの検出後、二次元コードが撮影手段の正面を通過するまでの経過時間である。
また、解析部8は、カメラ6が撮影した二次元コードの画像を解析し、当該二次元コードのデータを抽出する。
また、記憶部9には、解析部8で抽出された二次元コードのデータが格納される。
【0038】
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態の二次元コード読取システムの動作例、すなわち、二次元コード読取方法の一例について説明する。
図5は、二次元コード読取方法を説明するためのフローチャートである。図6の(A)〜(D)は、各タイミングのパレット積製品2の位置を示す模式図である。
【0039】
なお、図6では、図4に示したベルトコンベア1、制御部7、解析部8及び記憶部9の図示を省略する。また、図6の(B)〜(D)では、光センサ4、バーコードリーダ5及びカメラ6の図示を省略し、それらの位置関係だけをA〜Cの破線で示す。また、図6においては、製品票3及びバーコード31及び二次元コード32を、説明のため、便宜的に厚みをもたせて示している。
【0040】
まず、光センサ4が、パレット積製品2の接近を検出する(図5のステップS1)。すなわち、図6の(A)に示すように、パレット積製品2の先端部22が、光センサ4の発光器41と受光器42とを結ぶ線A−Aに差しかかると、発光器41から発せされた光が遮られるので、パレット積製品2の接近が検出される。そして、パレット積製品2の接近を検出すると、光センサ4は検出信号を出力する。
【0041】
検出信号が入力されると、バーコードリーダ5はレーザの走査を開始する(図5のステップS2)。
そして、図6の(B)に示すように、製品票3のバーコード31が、バーコードリーダ5の正面(破線B−B上)を通過する際に、そのバーコード31が検出される(図5のステップS3)。
【0042】
なお、バーコードリーダ5は、パレット積製品2の通過が検出されるまで、レーザ光の走査を継続している。そして、バーコードが検出される前であっても、パレット積製品2の後端部分23が、図6の(D)に示すように、光センサ4の正面(破線A−A上)を通過して、パレット積製品2の通過が検出されると(図5のステップS4)、バーコードリーダ5は、レーザ光の走査を停止する(図5のステップS11)。
【0043】
ただし、実際の二次元コード読取装置においては、製品票がバーコードリーダ5の正面を通過してから、パレット積製品2の後端部分23が正面を通過するように、光センサ4を設置している。このため、実際の二次元コード読取においては、製品票がバーコードリーダ5の正面を通過する前に、パレット積製品2の後端部分23が光センサ4の正面を通過することはない。したがって、バーコードリーダ5がバーコードを検出する前に、レーザ照射が終了することは事実上ない。
【0044】
バーコード31を検出すると、バーコードリーダ5はそのデータを制御部7へ転送する。制御部7では、そのバーコード31がタイミングマークであるか否かを判断する(図5のステップS5)。
【0045】
なお、バーコードがタイミングマークでない場合であっても、パレット積製品パレット積製品2の通過が検出されると(図5のステップS6)、バーコードリーダ5は、レーザ光の走査を停止する(図5のステップS11)。
ただし、バーコードリーダ5がタイミングマークとしてのバーコードを検出する前に、レーザ照射が終了することは事実上ない。
【0046】
そして、そのバーコード31がタイミングマークであると判断すると、制御部は、バーコード31の検出時点からの経過時間を計測する(図5のステップS7)。
この計測は、バーコード31の検出と同時に、制御部7内のタイマ(図示せず。)により行われる。
【0047】
そして、経過時間が一定時間になると(図5のステップS8)、制御部7は、カメラ6に対して撮影を指示する。
この一定時間とは、タイミングマーク検出手段がタイミングマークの検出後、二次元コードが撮影手段の正面を通過するまでの経過時間である。したがって、この一定時間後には、図6の(C)に示すように、カメラ6の正面(破線C−C上)を二次元コード32がちょうど通過する。
【0048】
そして、正確なタイミングで、カメラ6が二次元コード32を撮影する(図5のステップS9)。
撮影された二次元コードの画像は、解析部8へ転送される。そして、解析部8においてその画像を解析して二次元コード32のデータを抽出する。さらに、抽出されたデータは、記憶部9へ格納される。
【0049】
ここで、バーコードリーダ5がバーコード31を検出してから、カメラ6が二次元コード32を撮影するまでの経過時間Tについて説明する。
この経過時間T(T>0)は、下記の(1)を満たす。
T=(L−W)/V …(1)
ただし、物体の搬送方向を正の値として、タイミングマークの表示位置から二次元コードの表示位置までの距離をWとし、タイミングマーク検出手段から撮影手段までの距離をLとし、物体の一定の搬送速度をVとする。
【0050】
例えば、L=20cm、W=10cm、V=10cm/秒の場合、上記の(1)式に各数値を代入すると、下記の(2)式より、
T=(20−10)/10=1 …(2)
すなわち、T=1秒となる。したがって、タイミングマークとしてのバーコード31を検出してから1秒後に、二次元コード32がカメラ6の正面を通過する。よって、そのタイミングで撮影することにより、パレット積製品の搬送を止めることなく、素早くかつ精度よく二次元コードを読み取ることができる。
【0051】
なお、例えば、図2の(A)に示したように、タイミングマークを二次元コードよりも下流側(搬送方向の先頭寄り)に10cm離して表示した場合には、W=−10cmとなる。したがって、この場合、下記の(3)式より、
T=(20−(−10))/10=3 …(3)
すなわち、T=3秒となる。
【0052】
次に、パレット積製品2がさらに搬送されると、図6の(D)に示すように、その後端部分23が光センサ4の正面(破線A−A上)を通過する。すると、発光器41から発せられた光が再び受光器42に到達するので、パレット積製品2の通過が検出される(図5のステップS10)。
そして、パレット積製品2の通過を検出すると、光センサ4は検出信号の出力を停止する。
【0053】
検出信号が停止すると、バーコードリーダ5は、レーザ光の走査を停止する(図5のステップS11)。
このようにすれば、光センサ4の正面(破線A−A上)をパレット積製品2が通過している間だけ、バーコードリーダ5を効率的に動作させることができる。
このようにして、一連の動作を終了する。
【0054】
上述した実施の形態においては、本発明を特定の条件で構成した例について説明したが、本発明は、種々の変更を行うことができる。例えば、上述した実施の形態においては、タイミングマークとして一次元のバーコードを利用した例について説明したが、本発明では、タイミングマークはこれに限定されない。
【0055】
また、上述した実施形態では、一次元バーコードのデータを読み取ってタイミングマークであるか否かを判断したが、この発明では、必ずしもバーコードのデータにより判断しなくとも良い。
【0056】
また、上述した実施形態では、二次元コードを製品票に表示し物体の側面に貼付した例について説明したが、この発明では、製品票を貼付する場所はこれに限定されない。例えば、物体の上面に製品票を貼付しても良い。
さらに、上述した実施形態では、二次元コードを表示した製品票を物体に貼付した例について説明したが、この発明では、二次元コードを直接物体に付しても良い。
【0057】
また、上述した実施形態では、タイミングマーク検出手段としてのバーコードリーダ5を、撮影手段としてのカメラ6よりも搬送経路に沿って上流側に配置した例について説明したが、この発明では、タイミングマーク検出手段及び撮影手段の配置順序はこれに限定されない。例えば、タイミングマーク検出手段よりも上流側に撮影手段を配置しても良い。ただし、いずれの場合にも、タイミングマーク検出手段によるタイミングマークの検出時点以降に、二次元コードが撮影手段の正面を通過することが必要である。
【0058】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、搬送物体に付されたタイミングマークと二次元コードとを一定の位置関係で表示してある。その結果、タイミングマーク検出手段の正面をタイミングマークが通過してから、撮影手段の正面を二次元コードが通過するまでの時間を一定とすることができる。このため、タイミングマークを検出することにより、二次元コードの撮影タイミングを正確に決めることができる。したがって、搬送物体に付された二次元コードを、搬送を止めることなく、素早くかつ精度良く読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製品票の一例を示す図である。
【図2】(A)〜(C)は、一次元バーコードと二次元コードとの配置関係の変形例を示す図である。
【図3】パレット積製品上の、製品票が貼付される位置を説明するための側面図である。
【図4】実施形態の二次元コード読取システムの構成例を説明するためのブロック図である。
【図5】実施形態の二次元コード読取方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【図6】(A)〜(D)は、パレット積製品の搬送位置と、二次元コード読取動作タイミングとの関係を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ベルトコンベア
2 パレット積製品
3 製品票
4 光センサ
5 バーコードリーダ
6 カメラ
7 制御部
8 解析部
9 記憶部
20 パレット
21 プラスチックバンド
22 先端部
23 後端部分
31 バーコード
32 二次元コード
41 発光器
42 受光器
Claims (8)
- 物体に付された二次元コードを、当該物体の搬送中に読み取るための二次元コード読取システムであって、
前記二次元コードに対して一定の位置関係で、前記物体に付されたタイミングマークと、
前記物体の搬送経路に沿って設けられ、前記タイミングマークを検出するタイミングマーク検出センサと、
前記搬送経路に沿って、前記タイミングマーク検出センサと別個に設けられ、前記タイミングマーク検出センサが前記タイミングマークを検出してから一定時間経過後に、前記二次元コードを撮影する撮影手段と、
前記撮影手段が撮影した前記二次元コードの画像を解析して当該二次元コードのデータを抽出する解析手段と
を備えることを特徴とする二次元コード読取システム。 - 前記タイミングマークを一次元バーコードとしたことを特徴とする請求項1に記載の二次元コード読取システム。
- 前記タイミングマーク検出センサが前記タイミングマークを検出してからの経過時間を計測し、当該経過時間が前記一定時間になると、前記撮影手段に対して撮影を指示するタイミング制御部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の二次元コード読取システム。
- 前記一定時間を、前記タイミングマーク検出センサが前記タイミングマークの検出後、前記二次元コードが前記撮影手段の正面を通過するまでの経過時間とすることを特徴とする請求項1、2又は3記載の二次元コード読取システム。
- 前記一定時間を、下記の(1)を満たす時間T(T>0)とすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の二次元コード読取システム。
T=(L−W)/V …(1)
ただし、前記物体の搬送方向を正の値として、前記タイミングマークの表示位置から前記二次元コードの表示位置までの距離をWとし、前記タイミングマーク検出センサから前記撮影手段までの距離をLとし、前記物体の一定の搬送速度をVとする。 - 前記二次元コード及び前記タイミングマークは、前記物体に貼着されたシート上に、互いに一定の位置関係で表示してあることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の二次元コード読取システム。
- 物体の先端部が特定地点を通過したことを検出する通過検出手段を備え、通過検出手段が前記先端部の通過を検出した後に、タイミングマーク検出センサに、タイミングマークの検出動作を行わせることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の二次元コード読取システム。
- 物体に付されている二次元コードを、当該物体の搬送中に読み取るにあたり、前記二次元コードに対して一定の位置関係で、前記物体にタイミングマークを付しておき、
前記タイミングマークをタイミングマーク検出センサで検出する処理と、
前記タイミングマークを検出してから一定時間経過後に、前記タイミングマーク検出センサと別個に設けた撮影手段によって前記二次元コードを撮影する処理と、
撮影された前記二次元コードの画像を解析して当該二次元コードのデータを抽出する処理と
を含むことを特徴とする二次元コード読取方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2000049351A JP3700522B2 (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 二次元コード読取システム及び二次元コード読取方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000049351A JP3700522B2 (ja) | 2000-02-25 | 2000-02-25 | 二次元コード読取システム及び二次元コード読取方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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