JP3700352B2 - 触媒燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液化燃料ガスを触媒燃焼させて、その熱を利用する携帯に便利な触媒燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の触媒燃焼装置は図10に示すように構成していた。以下、その構成について説明する。
【0003】
図に示すように、触媒25は熱伝導性の良好な材料で形成したケース26の内面に固定している。ケース26に設けた排気孔27と触媒25との間のケース26の内面にセラミックなどの電気絶縁体28を設け、この電気絶縁体28には着火時に火花を飛ばして触媒25に着火する放電電極29を設けて触媒燃焼部30を構成している。
【0004】
感温フェライト31は、磁気的特性が急激に変化するキューリ点を持ち、リング状に形成して外殻32に固定している。磁石33は、外殻32の内面に所定の隙間34を介して感温フェライト31に対向して設け、感温フェライト31を吸引するもので、感温フェライト31と反対側の面に弁部材35を固定している。ばね36は磁石33を感温フェライト31より離反する方向に付勢している。
【0005】
弁体37は、弁部材35に対向して弁ポート38を設けて弁39を形成するとともに、弁ポート38と反対側の位置に気化燃料ガスを触媒25に向けて噴出するノズル40を設けている。
【0006】
感温フェライト31、外殻32、磁石33、弁部材35、ばね36、弁体37等で触媒燃焼部30の燃焼温度を制御する温度制御部41を構成し、外殻32をケース26の一端の内面に圧入固定している。42は燃料ガス供給口である。また、触媒25とノズル40との間には空気を取り入れる孔43を設けている。
【0007】
上記構成において動作を説明すると、燃料ガス供給口42より燃料ガスを供給すると、燃料ガスは感温フェライト31の中央部を通り、感温フェライト31と磁石33の隙間から、磁石33と外殻32との隙間34を通過して、弁ポート38に至りノズル40より吹き出す。この時、燃料ガスの流速により孔43から空気が引きこまれて燃料ガスと空気の混合気となり触媒25に供給される。
【0008】
そして、放電電極29より火花を飛ばすことにより、触媒25の放電電極29側に火炎を生じる。生じた火炎により触媒25は加熱され、やがて触媒反応を開始する。このように触媒燃焼に移行すると、火炎は排気ガスにより自然に消滅し、その後は触媒反応によりケース26が加熱され、その熱は外殻32も加熱する。
【0009】
外殻32が加熱されることによって、外殻32に固定された感温フェライト31を加熱し、感温フェライト31の温度が組成によって決まるキューリ点に達すると、磁石33は感温フェライト31に吸着できなくなり、ばね36により感温フェライト31から離され、弁部材35が弁体37側へ移動して弁ポート38を塞ぐ。
【0010】
これにより燃料ガスは触媒25に供給されなくなり、温度が低下する。感温フェライト31の温度が低下すると、磁石33は再び感温フェライト31を吸着し弁ポート38を開き燃料ガスを供給する。燃料ガスが供給されると、再び触媒反応を開始する。この作用を繰り返すことで、ケース26の温度を一定に保つことができる。
【0011】
また、このような携帯用の暖房機として、石油系燃料をエネルギー源とした懐炉などが広く普及している。しかし懐炉では、局部を暖房するだけで人体の広い範囲を暖房することはできない。
【0012】
また、バッテリーを備え電気抵抗体を内部に分布させた暖房服やマット等が考えられているが、現状のバッテリーでは、重さ当たりのエネルギー密度が低く、十分な時間、十分な熱を暖房服やマットに供給できないものである。また十分な時間、十分な熱を供給しようとすると、バッテリーが大型で著しく重いものとなり携帯に適さなくなってしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の構成では、温度制御レベルは、始動時に燃料ガスへの着火が確実に行われたか否かが不明であり、もし周囲の気温や気圧の関係で着火に失敗しても使用者にはわからず、そのまま燃料ガスを放出してしまうという問題を有している。
【0014】
また、一旦着火した場合でも、空気の混合量や何らかの原因で触媒燃焼に移行できなかった場合も同様に燃料ガスを無駄に放出してしまう。
【0015】
さらに、着火部の操作は、使用者に任されているもので、着火不良や触媒燃焼移行不良の場合、使用者が着火不良を認識し、再度着火動作を行なう必要があり、これらの動作不良に気がつかなければ正常な動作を行なうことができず、不便なものであった。
【0016】
そして、このような携帯用の触媒燃焼装置の電源には電池等の小型バッテリーが便利であり、機器の使用可能時間を長くするために機器の無駄な消費電力を抑える必要があるという課題も有していた。
【0017】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、着火や触媒燃焼への移行ができなかった場合に、これを検出して燃料ガスを無駄に放出してしまうのを防止することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するために、燃焼部への燃料ガスの供給を燃料調節部により制御し、この燃料調節部の開状態継続時間を第1の計時部で計時し、燃焼部で燃料ガスと空気を酸化反応させて熱を発生させ、燃焼部の温度を温度検知部により検知して制御部に入力し、燃料調節部と燃料調節部からの燃料ガスに着火する着火部を制御するよう構成し、第1の計時部は、触媒燃焼への移行による温度検知部の温度上昇により燃料調節部を閉じるたびにリセットされるとともに、制御部は、第1の計時部が所定時間以上計時した場合に燃料調節部を閉じるように構成したものである。
【0019】
これにより、着火や触媒燃焼への移行が確実に行われていない場合には、制御部により燃料調節部を閉じることで、無駄な燃料ガスを放出するのを防止することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、燃焼用触媒を有し燃料ガスと空気を酸化反応させて熱を発生させる燃焼部と、この燃焼部の温度を検知する温度検知部と、前記燃焼部への燃料ガスの供給を調節する燃料調節部と、この燃料調節部の開状態継続時間を計時する第1の計時部と、前記燃料調節部から出力され前記燃焼部に供給される燃料ガスに着火する着火部と、前記温度検知部からの入力により前記燃料調節部と着火部を制御する制御部とを備え、前記第1の計時部は、触媒燃焼への移行による前記温度検知部の温度上昇により前記燃料調節部を閉じるたびにリセットされるとともに、前記制御部は、前記第1の計時部が所定時間以上計時した場合に前記燃料調節部を閉じるように構成したものであり、燃料調節部を介して燃料ガスを流し続けているにも関わらず、温度検知部の温度が上昇しないため燃料調節部を制御することなく燃料ガスを所定時間以上流し続けている場合は、着火や触媒燃焼への移行が確実に行われていない場合であり、この場合には、制御部により燃料調節部を閉じることで、無駄な燃料ガスを放出するのを防止することができる。
【0021】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、温度検知部からの入力により燃焼部の温度が所定の変化をした場合に触媒燃焼への移行を判定する移行判定部と、この移行判定部が制御中の動作時間を計時する第2の計時部とを備え、前記制御部は、前記第2の計時部が所定時間以上計時した場合に前記燃料調節部を閉じるように構成したものであり、火炎燃焼から触媒燃焼への移行が確実に行われなかった場合は、第2の計時部が所定の時間を計時している間に、温度検知部の温度が所定の温度まで上昇しないので、触媒燃焼移行不良と判断し、制御部により燃料調節部を閉じるので、触媒燃焼移行不良の場合にも無駄な燃料ガスを放出するのを防止することができる。
【0022】
請求項3記載の発明は、請求項1に記載の発明において、温度検知部からの入力により燃焼部の温度が所定の変化をした場合に触媒燃焼への移行を判定する移行判定部と、この移行判定部が制御中の動作時間を計時する第2の計時部とを備え、前記制御部は、前記第2の計時部が所定時間以上計時した場合に再度着火部を動作させるように構成したものであり、火炎燃焼から触媒燃焼への移行が確実に行われなかった場合は、第2の計時部が所定の時間を計時している間に、温度検知部の温度が所定の温度まで上昇しないので触媒移行不良と判断し、制御部が自動的に再着火動作を行うので、確実な着火と触媒燃焼を行うことができるとともに、使い勝手を向上させることができる。
【0023】
請求項4記載の発明は、請求項1に記載の発明において、機器本体に電源を供給してからの動作時間を計時する第3の計時部と、温度検知部からの入力により燃料調節部と着火部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第3の計時部が所定時間以上計時した場合に機器の動作を停止するように構成したものであり、燃料ガスがなくなったり、万一電源を切り忘れた場合など、機器の無駄な消費電力を抑え、小型バッテリーでも長時間使用可能にできるとともに、機器を小型化することができる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0025】
(実施例1)
図1および図2に示すように、加熱ユニット1は、燃料ユニット2より送られてくる燃料ガスと空気の混合ガスを酸化反応させて熱を発生させる燃焼部3と、この燃焼部3の温度を検知する温度検知部4と、燃料ユニット2からの燃料ガスに着火する着火部5とで構成している。燃料ユニット2は、燃料ガスを貯える燃料タンク6と、燃焼部3への燃料ガスの供給を制御する燃料調節部7と、電源スイッチ8とで構成している。
【0026】
燃焼部3は、燃料ユニット2より送られてくる燃料ガスと空気の混合ガスを酸化反応させて熱を発生させる。着火部5は高電圧放電あるいはヒータ等を用いて構成し、燃料調節部7からの燃料ガスに着火する。燃料調節部7は電磁弁等で構成し、燃料タンク6からの燃料ガスを燃焼部3へ供給したり、あるいは遮断する。
【0027】
電源ユニット9は、温度検知部4の出力信号を入力し、燃料調節部7と着火部5を制御する制御部10と、燃料調節部7の開状態継続時間をカウントする第1の計時部11と、電源部12とで構成している。電源部12は、電池などを用い、制御部10、第1の計時部11、着火部5、燃料調節部7などを動作させる。
【0028】
加熱シート13は、加熱ユニット1に取り付け、加熱ユニット1によって加熱されて被加熱物を加熱するもので、熱伝導性のよい金属箔や金属メッシュ、熱伝導繊維などの熱伝導性材料により構成している。加熱ユニット1には、空気を取り入れる吸気パイプ14と排気ガスを放出する排気パイプ15とを連結し、吸排気部16を通して吸排気するように構成している。
【0029】
上記構成において図3を参照しながら動作を説明すると、電源スイッチ8をオンすると、燃料調節部7を構成する電磁弁が開いて、燃料タンク6からの燃料ガスを燃焼部3へ供給する。これと同時に、制御部10は着火部5を制御して所定時間動作させ、着火部5で発生した高電圧は放電電極17でアーク放電し、燃料ガスに着火する。着火部5は燃料ガスに着火させて火炎が発生すると、動作は不要となる。発生した火炎は触媒18を加熱し、触媒燃焼に移行する。触媒燃焼に移行すると、着火部5に流入するガスは排気ガスとなり、火炎は消える。
【0030】
そして、温度検知部4で燃焼部3の温度を検知し、その検知出力を制御部10へ入力する。制御部10は燃焼部3が所定の温度になるように、温度検知部4からの信号を監視しながら燃料調節部7を開動/閉動させ、加熱シート13を介して被加熱物を加熱する。
【0031】
また、第1の計時部11は燃料調節部7が開いている状態の時に計時を行い、燃料調節部7が閉じるたびにリセットする。そして、第1の計時部11が所定時間以上計時した場合、すなわち燃料調節部7が所定時間以上開いている状態が継続している場合は、制御部10により燃料調節部7を閉じる。
【0032】
このように本実施例によれば、正しく着火ができていれば温度検知部4の温度が上昇するので、制御部10が燃料調節部7を閉じ、閉じられた状態が続くと温度検知部4の温度が低下してきて再度燃料調節部7を開く。この動作が繰り返される限りは第1の計時部11は常にリセットされ、第1の計時部11が所定時間以上計時することはない。
【0033】
しかし、周囲の気温や気圧等の影響等の原因で正常に着火しなかった場合は、温度検知部4の温度が上昇しないので、制御部10は燃料調節部7をいつまでも開いた状態にして燃料ガスを送り続けようとする。しかし、第1の計時部11が所定時間以上を計時するので、燃料調節部7を閉じて無駄な燃料ガスが放出するのを防止することができる。
【0034】
なお、第1の計時部が計時する所定時間を、正常な使用で起こりうる燃料調節部7の開状態継続時間の長さよりも長く設定する必要があるのは言うまでもない。
【0035】
(実施例2)
図4に示すように、制御部19は、温度検知部4からの入力により燃料調節部7と着火部を制御する。移行判定部20は、温度検知部4からの入力により燃焼部3の温度が所定の変化をした場合に触媒燃焼への移行を判定する。第2の計時部21は、ここのの移行判定部20が制御中の動作時間を計時するものである。制御部19は、第2の計時部21が所定時間以上計時した場合に、燃料調節部7を閉じるように構成している。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0036】
上記構成において図5を参照しながら動作を説明すると、電源スイッチ8をオンすると、燃料調節部7が開いて、燃料ガスを燃焼部3へ供給する。これと同時に、制御部19は着火部5を制御して所定時間動作させ、燃料ガスに着火する。発生した火炎が触媒18を加熱し、触媒燃焼に移行する。触媒燃焼に移行すると、着火部5に流入するガスは排気ガスとなり、火炎は消える。
【0037】
このとき、温度検知部4の温度変化は、着火と同時に常温から火炎により温度が急激に上昇し、火炎が消えるとともに温度が低下していき、さらに触媒燃焼に移行したことにより緩やかに上昇する。この温度変化を移行判定部20に入力して触媒燃焼への移行を判定するとともに、移行判定部20が触媒燃焼への移行と判定するまでの時間を第2の計時部21により計時する。そして、第2の検知部21が所定時間以上を計時した場合は、制御部19により燃料調節部7を閉じる。
【0038】
このように本実施例によれば、機器の動作環境や故障が原因で着火した火炎が触媒に移行しなかった場合においても、移行判定部20により触媒燃焼への移行をいつまでも検知できず、第2の計時部21が所定時間以上を計時したとき、制御部19により燃料調節部7を閉じるので、無駄な燃料ガスが放出してしまうのを防止することができる。
【0039】
(実施例3)
図6に示すように、制御部22は、通常は温度検知部4の出力信号を入力し燃料調節部7と着火部5を制御し、第2の計時部21が所定時間以上を計時した場合は、再度着火動作を行うように構成している。他の構成は上記実施例2と同じである。
【0040】
上記構成において図7を参照しながら動作を説明すると、着火から触媒燃焼移行までの温度変化を温度検知部4からの信号により移行判定部20が検知し、その時間を第2の計時部21が計時する。そして、この第2の計時部21が所定時間以上を計時した場合は、制御部22は、第2の計時部21をリセットして再度着火動作から開始する。
【0041】
このように本実施例によれば、機器の動作環境や故障が原因で着火した火炎が触媒に移行しなかった場合においても、移行判定部20により触媒燃焼への移行をいつまでも判定できず、第2の計時部21が所定時間以上を計時すると、制御部22は、再度着火動作からスタートするので、確実な着火と触媒燃焼を行うことができるとともに使い勝手を向上することができる。
【0042】
なお、第2の計時部21により計時する所定時間は、正常な使用で起こりうる触媒燃焼への移行までの時間よりも長い時間に設定する必要があるのは言うまでもない。
【0043】
(実施例4)
図8に示すように、第3の計時部23は、機器本体に電源を供給してからの動作時間を計時する。制御部24は、通常は温度検知部4の出力信号を入力して燃料調節部7と着火部5を制御し、第3の計時部23が所定時間以上を計時した場合は、機器の動作を停止させるように構成している。他の構成は上記実施例3と同じである。
【0044】
上記構成において図9を参照しながら動作を説明すると、電源スイッチ8をオンすると、第3の計時部23が計時を開始するとともに、燃料調節部7が開いて燃料ガスを燃焼し、制御部24は着火部5を制御して着火を行い、さらに着火した火炎により触媒18を加熱し、触媒燃焼に移行する。
【0045】
その後、制御部24は燃焼部3が所定の温度になるように、温度検知部4からの信号を監視しながら燃料調節部7を開動/閉動させ、加熱シート13を介して被加熱物を加熱する。そして、第3の計時部23が所定時間以上を計時すると、機器の動作を停止させる。
【0046】
このように本実施例によれば、燃料ガスがなくなったり万一電源を切り忘れた場合など、機器の無駄な消費電力を抑え、小型バッテリーでも長時間使用可能にできるとともに機器を小型化することができる。
【0047】
また、この所定時間を使用者が任意に設定できるようにすれば、使い勝手を向上させることができる。
【0048】
なお、上記各実施例では、各計時部や各制御部や各判断部を用いているが、これらをマイクロコンピュータ等を用いて1チップ化すればさらに機器を小型化でき、処理が簡単になるのはいうまでもない。
【0049】
【発明の効果】
以上のように本発明の請求項1に記載の発明によれば、燃焼用触媒を有し燃料ガスと空気を酸化反応させて熱を発生させる燃焼部と、この燃焼部の温度を検知する温度検知部と、前記燃焼部への燃料ガスの供給を調節する燃料調節部と、この燃料調節部の開状態継続時間を計時する第1の計時部と、前記燃料調節部から出力され前記燃焼部に供給される燃料ガスに着火する着火部と、前記温度検知部からの入力により前記燃料調節部と着火部を制御する制御部とを備え、前記第1の計時部は、触媒燃焼への移行による前記温度検知部の温度上昇により前記燃料調節部を閉じるたびにリセットされるとともに、前記制御部は、前記第1の計時部が所定時間以上計時した場合に前記燃料調節部を閉じるように構成したから、着火や触媒燃焼への移行が確実に行われていない場合には、制御部により燃料調節部を閉じることで、無駄な燃料ガスを放出するのを防止することができる。
【0050】
また、請求項2に記載の発明によれば、温度検知部からの入力により燃焼部の温度が所定の変化をした場合に触媒燃焼への移行を判定する移行判定部と、この移行判定部が制御中の動作時間を計時する第2の計時部とを備え、前記制御部は、前記第2の計時部が所定時間以上計時した場合に前記燃料調節部を閉じるように構成したから、火炎燃焼から触媒燃焼への移行が確実に行われなかった場合は、第2の計時部が所定の時間を計時している間に、温度検知部の温度が所定の温度まで上昇しないので、触媒燃焼移行不良と判断し、制御部により燃料調節部を閉じるので、触媒燃焼移行不良の場合にも無駄な燃料ガスを放出するのを防止することができる。
【0051】
また、請求項3に記載の発明によれば、温度検知部からの入力により燃焼部の温度が所定の変化をした場合に触媒燃焼への移行を判定する移行判定部と、この移行判定部が制御中の動作時間を計時する第2の計時部とを備え、前記制御部は、前記第2の計時部が所定時間以上計時した場合に再度着火部を動作させるように構成したから、火炎燃焼から触媒燃焼への移行が確実に行われなかった場合は、第2の計時部が所定の時間を計時している間に、温度検知部の温度が所定の温度まで上昇しないので触媒移行不良と判断し、制御部が自動的に再着火動作を行うので、確実な着火と触媒燃焼を行うことができるとともに、使い勝手を向上させることができる。
【0052】
また、請求項4記載の発明によれば、機器本体に電源を供給してからの動作時間を計時する第3の計時部と、温度検知部からの入力により燃料調節部と着火部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第3の計時部が所定時間以上計時した場合に機器の動作を停止するように構成したから、燃料ガスがなくなったり、万一電源を切り忘れた場合など、機器の無駄な消費電力を抑え、小型バッテリーでも長時間使用可能にできるとともに、機器を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例の触媒燃焼装置のブロック図
【図2】 同触媒燃焼装置の斜視図
【図3】 同触媒燃焼装置のフローチャート
【図4】 本発明の第2の実施例の触媒燃焼装置のブロック図
【図5】 同触媒燃焼装置のフローチャート
【図6】 本発明の第3の実施例の触媒燃焼装置のブロック図
【図7】 同触媒燃焼装置のフローチャート
【図8】 本発明の第4の実施例の触媒燃焼装置のブロック図
【図9】 同触媒燃焼装置のフローチャート
【図10】 従来の触媒燃焼装置の断面図
【符号の説明】
3 燃焼部
4 温度検知部
5 着火部
7 燃料調節部
10 制御部
11 第1の計時部
Claims (4)
- 燃焼用触媒を有し燃料ガスと空気を酸化反応させて熱を発生させる燃焼部と、この燃焼部の温度を検知する温度検知部と、前記燃焼部への燃料ガスの供給を調節する燃料調節部と、この燃料調節部の開状態継続時間を計時する第1の計時部と、前記燃料調節部から出力され前記燃焼部に供給される燃料ガスに着火する着火部と、前記温度検知部からの入力により前記燃料調節部と着火部を制御する制御部とを備え、前記第1の計時部は、触媒燃焼への移行による前記温度検知部の温度上昇により前記燃料調節部を閉じるたびにリセットされるとともに、前記制御部は、前記第1の計時部が所定時間以上計時した場合に前記燃料調節部を閉じるように構成した触媒燃焼装置。
- 温度検知部からの入力により燃焼部の温度が所定の変化をした場合に触媒燃焼への移行を判定する移行判定部と、この移行判定部が制御中の動作時間を計時する第2の計時部とを備え、前記制御部は、前記第2の計時部が所定時間以上計時した場合に前記燃料調節部を閉じるように構成した請求項1記載の触媒燃焼装置。
- 温度検知部からの入力により燃焼部の温度が所定の変化をした場合に触媒燃焼への移行を判定する移行判定部と、この移行判定部が制御中の動作時間を計時する第2の計時部とを備え、前記制御部は、前記第2の計時部が所定時間以上計時した場合に再度着火部を動作させるように構成した請求項1記載の触媒燃焼装置。
- 機器本体に電源を供給してからの動作時間を計時する第3の計時部と、温度検知部からの入力により燃料調節部と着火部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記第3の計時部が所定時間以上計時した場合に機器の動作を停止するように構成した請求項1記載の触媒燃焼装置。
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