JPH11148641A - 触媒燃焼装置 - Google Patents
触媒燃焼装置Info
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- JPH11148641A JPH11148641A JP9316780A JP31678097A JPH11148641A JP H11148641 A JPH11148641 A JP H11148641A JP 9316780 A JP9316780 A JP 9316780A JP 31678097 A JP31678097 A JP 31678097A JP H11148641 A JPH11148641 A JP H11148641A
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- Japan
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- temperature
- unit
- combustion
- catalyst
- fuel
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- Control Of Combustion (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 液化燃料ガスを触媒燃焼させる触媒燃焼装置
において、燃焼部外郭の温度が高くなりすぎて装置が不
安全になったり、触媒を高温にさらして触媒の劣化をは
やめてしまうのを防止する。 【解決手段】 燃焼部22への燃料ガスの供給を燃料調
節部28により制御し、燃焼部22で燃料ガスと空気を
酸化反応させて熱を発生させ、燃焼部22の外郭または
外郭近傍の温度を第1の温度検知部23で検知し、触媒
24または触媒24近傍の温度を第2の温度検知部25
で検知する。第1の温度判断部31により第1の温度検
知部23で検知した外郭の温度と所定温度とを比較判断
するとともに、第2の温度判断部32により第2の温度
検知部25で検知した触媒24の温度と所定温度とを比
較判断し、制御手段33により第1の温度判断部31と
第2の温度判断部32からの入力により燃料調節部28
を制御する。
において、燃焼部外郭の温度が高くなりすぎて装置が不
安全になったり、触媒を高温にさらして触媒の劣化をは
やめてしまうのを防止する。 【解決手段】 燃焼部22への燃料ガスの供給を燃料調
節部28により制御し、燃焼部22で燃料ガスと空気を
酸化反応させて熱を発生させ、燃焼部22の外郭または
外郭近傍の温度を第1の温度検知部23で検知し、触媒
24または触媒24近傍の温度を第2の温度検知部25
で検知する。第1の温度判断部31により第1の温度検
知部23で検知した外郭の温度と所定温度とを比較判断
するとともに、第2の温度判断部32により第2の温度
検知部25で検知した触媒24の温度と所定温度とを比
較判断し、制御手段33により第1の温度判断部31と
第2の温度判断部32からの入力により燃料調節部28
を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液化燃料ガスを触
媒燃焼させて、その熱を利用する携帯に便利な触媒燃焼
装置に関するものである。
媒燃焼させて、その熱を利用する携帯に便利な触媒燃焼
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の触媒燃焼装置は図5に示
すように構成していた。以下、その構成について説明す
る。
すように構成していた。以下、その構成について説明す
る。
【0003】図に示すように、触媒1は熱伝導性の良好
な材料で形成した燃焼部外郭2の内面に固定している。
燃焼部外郭2に設けた排気孔3と触媒1との間の燃焼部
外郭2の内面にセラミックなどの電気絶縁体4を設け、
この電気絶縁体4には着火時に火花を飛ばして触媒1に
着火する放電電極5を設けて触媒燃焼部6を構成してい
る。
な材料で形成した燃焼部外郭2の内面に固定している。
燃焼部外郭2に設けた排気孔3と触媒1との間の燃焼部
外郭2の内面にセラミックなどの電気絶縁体4を設け、
この電気絶縁体4には着火時に火花を飛ばして触媒1に
着火する放電電極5を設けて触媒燃焼部6を構成してい
る。
【0004】感温フェライト7は、磁気的特性が急激に
変化するキューリ点を持ち、リング状に形成してケース
8に固定している。磁石9は、ケース8の内面に所定の
隙間10を介して感温フェライト7に対向して設け、感
温フェライト7を吸引するもので、感温フェライト7と
反対側の面に弁部材11を固定している。ばね12は磁
石9を感温フェライト7より離反する方向に付勢してい
る。
変化するキューリ点を持ち、リング状に形成してケース
8に固定している。磁石9は、ケース8の内面に所定の
隙間10を介して感温フェライト7に対向して設け、感
温フェライト7を吸引するもので、感温フェライト7と
反対側の面に弁部材11を固定している。ばね12は磁
石9を感温フェライト7より離反する方向に付勢してい
る。
【0005】弁体13は、弁部材11に対向して弁ポー
ト14を設けて弁15を形成するとともに、弁ポート1
4と反対側の位置に気化燃料ガスを触媒1に向けて噴出
するノズル16を設けている。
ト14を設けて弁15を形成するとともに、弁ポート1
4と反対側の位置に気化燃料ガスを触媒1に向けて噴出
するノズル16を設けている。
【0006】感温フェライト7、ケース8、磁石9、弁
部材11、ばね12、弁体13等で触媒燃焼部6の燃焼
温度を制御する温度制御部17を構成し、ケース8を燃
焼部外郭2の一端の内面に圧入固定している。18は燃
料ガス供給口である。また、触媒1とノズル16との間
には空気を取り入れる孔19を設けている。
部材11、ばね12、弁体13等で触媒燃焼部6の燃焼
温度を制御する温度制御部17を構成し、ケース8を燃
焼部外郭2の一端の内面に圧入固定している。18は燃
料ガス供給口である。また、触媒1とノズル16との間
には空気を取り入れる孔19を設けている。
【0007】上記構成において動作を説明すると、燃料
ガス供給口18より燃料ガスを供給すると、燃料ガスは
感温フェライト7の中央部を通り、感温フェライト7と
磁石9の隙間から、磁石9とケース78の隙間10を通
過して、弁ポート14に至りノズル16より吹き出す。
この時、燃料ガスの流速により孔19から空気が引きこ
まれて燃料ガスと空気の混合気となり触媒1に供給され
る。
ガス供給口18より燃料ガスを供給すると、燃料ガスは
感温フェライト7の中央部を通り、感温フェライト7と
磁石9の隙間から、磁石9とケース78の隙間10を通
過して、弁ポート14に至りノズル16より吹き出す。
この時、燃料ガスの流速により孔19から空気が引きこ
まれて燃料ガスと空気の混合気となり触媒1に供給され
る。
【0008】そして、放電電極5より火花を飛ばすこと
により、触媒1の放電電極5側に火炎を生じる。生じた
火炎により触媒1は加熱され、やがて触媒反応を開始す
る。このように触媒燃焼に移行すると、火炎は排気ガス
により自然に消滅する。その後は触媒反応により燃焼部
外郭1が加熱され、その熱はケース8も加熱する。
により、触媒1の放電電極5側に火炎を生じる。生じた
火炎により触媒1は加熱され、やがて触媒反応を開始す
る。このように触媒燃焼に移行すると、火炎は排気ガス
により自然に消滅する。その後は触媒反応により燃焼部
外郭1が加熱され、その熱はケース8も加熱する。
【0009】ケース8が加熱されることによって、ケー
ス8に固定された感温フェライト7を加熱し、感温フェ
ライト7の温度が組成によって決まるキューリ点に達す
ると、磁石9は感温フェライト7に吸着できなくなり、
ばね12により感温フェライト7から離され、弁部材1
1が弁体13側へ移動して弁ポート14を塞ぐ。
ス8に固定された感温フェライト7を加熱し、感温フェ
ライト7の温度が組成によって決まるキューリ点に達す
ると、磁石9は感温フェライト7に吸着できなくなり、
ばね12により感温フェライト7から離され、弁部材1
1が弁体13側へ移動して弁ポート14を塞ぐ。
【0010】これにより燃料ガスは触媒1に供給されな
くなり、温度が低下する。感温フェライト7の温度が低
下すると、磁石9は再び感温フェライト7を吸着し弁ポ
ート14を開き燃料ガスを供給する。燃料ガスが供給さ
れると、触媒の種火が残っているので再び触媒反応を開
始し、これを繰り返して温度制御を行う。
くなり、温度が低下する。感温フェライト7の温度が低
下すると、磁石9は再び感温フェライト7を吸着し弁ポ
ート14を開き燃料ガスを供給する。燃料ガスが供給さ
れると、触媒の種火が残っているので再び触媒反応を開
始し、これを繰り返して温度制御を行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の構成では、熱源となる触媒燃焼部6と温度制
御部17が離れている。すなわち、触媒燃焼部6の温度
は、熱源である触媒1の温度が触媒1→燃焼部外郭2→
ケース8→感温フェライト7と伝導し、その感温フェラ
イト7が配置されている場所で一定になるように制御さ
れているため、燃焼部外郭2の温度が所望の温度より高
くなって装置が不安全になったり、触媒1が高温になり
すぎて触媒1が劣化してしまうという問題を有してい
る。
うな従来の構成では、熱源となる触媒燃焼部6と温度制
御部17が離れている。すなわち、触媒燃焼部6の温度
は、熱源である触媒1の温度が触媒1→燃焼部外郭2→
ケース8→感温フェライト7と伝導し、その感温フェラ
イト7が配置されている場所で一定になるように制御さ
れているため、燃焼部外郭2の温度が所望の温度より高
くなって装置が不安全になったり、触媒1が高温になり
すぎて触媒1が劣化してしまうという問題を有してい
る。
【0012】また、このような触媒燃焼は、最初の着火
動作で確実に火炎で触媒燃焼させ、触媒1の温度が触媒
反応可能温度以下にならないように温度制御することが
必要である。しかし従来の構成では、触媒の温度を直接
検知しておらず、最初の着火動作で発生した火炎燃焼の
状態や触媒燃焼に移行したことを検知できないので、火
炎燃焼の熱量が多い場合などには、触媒1の温度が触媒
反応可能温度に達する前に、火炎燃焼の熱で感温フェラ
イト7の作動温度に達してしまい、燃料ガスを停止させ
て失火させてしまうという問題も有していた。
動作で確実に火炎で触媒燃焼させ、触媒1の温度が触媒
反応可能温度以下にならないように温度制御することが
必要である。しかし従来の構成では、触媒の温度を直接
検知しておらず、最初の着火動作で発生した火炎燃焼の
状態や触媒燃焼に移行したことを検知できないので、火
炎燃焼の熱量が多い場合などには、触媒1の温度が触媒
反応可能温度に達する前に、火炎燃焼の熱で感温フェラ
イト7の作動温度に達してしまい、燃料ガスを停止させ
て失火させてしまうという問題も有していた。
【0013】さらに、風や周囲温度などの外的影響で燃
焼部外郭2が冷やされたり、逆に暖められたりした場合
は、さらに触媒1と感温フェライト7の温度差が大きく
なり、触媒1を必要以上に加熱してしまったり、触媒温
度を下げすぎて触媒燃焼が失火してしまうという問題も
有していた。
焼部外郭2が冷やされたり、逆に暖められたりした場合
は、さらに触媒1と感温フェライト7の温度差が大きく
なり、触媒1を必要以上に加熱してしまったり、触媒温
度を下げすぎて触媒燃焼が失火してしまうという問題も
有していた。
【0014】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、燃焼部外郭の温度が高くなりすぎて装置が不安全に
なったり、触媒を高温にさらして触媒の劣化をはやめて
しまうのを防止することを第1の目的としている。
で、燃焼部外郭の温度が高くなりすぎて装置が不安全に
なったり、触媒を高温にさらして触媒の劣化をはやめて
しまうのを防止することを第1の目的としている。
【0015】また、着火から触媒燃焼への移行を判定し
て確実に触媒燃焼させ、燃焼部外郭の温度を所望の温度
に安定して制御できるようにすることを第2の目的とし
ている。
て確実に触媒燃焼させ、燃焼部外郭の温度を所望の温度
に安定して制御できるようにすることを第2の目的とし
ている。
【0016】さらに、燃焼部外郭が風等により冷やされ
た場合に触媒の温度を上げすぎて触媒を劣化させてしま
うことを防止できるとともに、燃焼部を何かに包まれて
放熱が悪くなったりした場合に、触媒の温度を下げすぎ
て失火してしまい、無駄なガスを流出してしまうことを
防止することを第3の目的としている。
た場合に触媒の温度を上げすぎて触媒を劣化させてしま
うことを防止できるとともに、燃焼部を何かに包まれて
放熱が悪くなったりした場合に、触媒の温度を下げすぎ
て失火してしまい、無駄なガスを流出してしまうことを
防止することを第3の目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するために、燃焼部への燃料ガスの供給を燃料調
節部により制御し、燃焼部で燃料ガスと空気を酸化反応
させて熱を発生させ、燃焼部の外郭または外郭近傍の温
度を第1の温度検知部で検知し、触媒または触媒近傍の
温度を第2の温度検知部で検知し、第1の温度判断部に
より第1の温度検知部で検知した外郭の温度と所定温度
とを比較判断するとともに、第2の温度判断部により第
2の温度検知部で検知した触媒の温度と所定温度とを比
較判断し、制御手段により第1の温度判断部と第2の温
度判断部からの入力により燃料調節部を制御するよう構
成したものである。
を達成するために、燃焼部への燃料ガスの供給を燃料調
節部により制御し、燃焼部で燃料ガスと空気を酸化反応
させて熱を発生させ、燃焼部の外郭または外郭近傍の温
度を第1の温度検知部で検知し、触媒または触媒近傍の
温度を第2の温度検知部で検知し、第1の温度判断部に
より第1の温度検知部で検知した外郭の温度と所定温度
とを比較判断するとともに、第2の温度判断部により第
2の温度検知部で検知した触媒の温度と所定温度とを比
較判断し、制御手段により第1の温度判断部と第2の温
度判断部からの入力により燃料調節部を制御するよう構
成したものである。
【0018】これにより、触媒と燃焼部外郭の温度を常
に検知しながら制御することができ、燃焼部外郭の温度
が高くなりすぎて装置が不安全になったり、触媒を高温
にさらして触媒の劣化をはやめてしまうことを防止する
ことができる。
に検知しながら制御することができ、燃焼部外郭の温度
が高くなりすぎて装置が不安全になったり、触媒を高温
にさらして触媒の劣化をはやめてしまうことを防止する
ことができる。
【0019】また、上記第2の目的を達成するために、
第2の温度検知部からの入力により触媒燃焼への移行を
判定する移行判定部を構成し、制御手段は、触媒燃焼へ
の移行を検知するまでは移行判定部からの入力で燃料調
節部を制御し、移行検知後は第1の温度判断部からの入
力により燃料調節部を制御するようにしたものである。
第2の温度検知部からの入力により触媒燃焼への移行を
判定する移行判定部を構成し、制御手段は、触媒燃焼へ
の移行を検知するまでは移行判定部からの入力で燃料調
節部を制御し、移行検知後は第1の温度判断部からの入
力により燃料調節部を制御するようにしたものである。
【0020】これにより、着火から触媒燃焼移行までの
温度変化を第2の温度検知部により検知し、移行判定部
により触媒燃焼への移行を判定できるので、確実に触媒
燃焼させることができるとともに、その後、第1の温度
判断部により燃焼部外郭の温度を所望の温度に安定して
制御することができる。
温度変化を第2の温度検知部により検知し、移行判定部
により触媒燃焼への移行を判定できるので、確実に触媒
燃焼させることができるとともに、その後、第1の温度
判断部により燃焼部外郭の温度を所望の温度に安定して
制御することができる。
【0021】また、上記第3の目的を達成するために、
触媒の温度を検知する第2の温度検知部の温度と比較判
断するための上限温度判断部と下限温度判断部を備え、
制御手段は、第1の温度判断部と上限温度判断部と下限
温度判断部からの入力により、燃料調節部と着火部を制
御するようにしたものである。
触媒の温度を検知する第2の温度検知部の温度と比較判
断するための上限温度判断部と下限温度判断部を備え、
制御手段は、第1の温度判断部と上限温度判断部と下限
温度判断部からの入力により、燃料調節部と着火部を制
御するようにしたものである。
【0022】これにより、触媒の温度を上限温度判断部
と下限温度判断部で設定された温度の間に保持すること
ができるので、燃焼部外郭が風等により冷やされた場合
に触媒の温度を上げすぎて触媒を劣化させてしまうこと
を防止できるとともに、燃焼部を何かに包まれて放熱が
悪くなったりした場合に、触媒の温度を下げすぎて触媒
に移行した種火が失火してしまうことを防止することが
できる。
と下限温度判断部で設定された温度の間に保持すること
ができるので、燃焼部外郭が風等により冷やされた場合
に触媒の温度を上げすぎて触媒を劣化させてしまうこと
を防止できるとともに、燃焼部を何かに包まれて放熱が
悪くなったりした場合に、触媒の温度を下げすぎて触媒
に移行した種火が失火してしまうことを防止することが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、燃焼用触媒を有し燃料ガスと空気を酸化反応させて
熱を発生させる燃焼部と、この燃焼部の外郭または外郭
近傍の温度を検知する第1の温度検知部と、前記触媒ま
たは触媒近傍の温度を検知する第2の温度検知部と、前
記燃焼部への燃料ガスの供給を調節する燃料調節部と、
前記燃焼部に供給される燃料ガスに着火する着火部と、
前記第1の温度検知部からの入力により外郭の温度が所
定温度より高温か否かを判断する第1の温度判断部と、
前記第2の温度検知部からの入力により触媒の温度が所
定温度より高温か否かを判断する第2の温度判断部と、
前記第1の温度判断部と第2の温度判断部からの入力に
より前記燃料調節部を制御する制御手段とを具備したも
のであり、触媒の温度と燃焼部の外郭の温度を常に検知
しながら燃料調節部を制御することができ、燃焼部の外
郭の温度が高くなりすぎて装置が不安全になったり、触
媒を高温にさらして触媒の劣化をはやめてしまうのを防
止することができる。
は、燃焼用触媒を有し燃料ガスと空気を酸化反応させて
熱を発生させる燃焼部と、この燃焼部の外郭または外郭
近傍の温度を検知する第1の温度検知部と、前記触媒ま
たは触媒近傍の温度を検知する第2の温度検知部と、前
記燃焼部への燃料ガスの供給を調節する燃料調節部と、
前記燃焼部に供給される燃料ガスに着火する着火部と、
前記第1の温度検知部からの入力により外郭の温度が所
定温度より高温か否かを判断する第1の温度判断部と、
前記第2の温度検知部からの入力により触媒の温度が所
定温度より高温か否かを判断する第2の温度判断部と、
前記第1の温度判断部と第2の温度判断部からの入力に
より前記燃料調節部を制御する制御手段とを具備したも
のであり、触媒の温度と燃焼部の外郭の温度を常に検知
しながら燃料調節部を制御することができ、燃焼部の外
郭の温度が高くなりすぎて装置が不安全になったり、触
媒を高温にさらして触媒の劣化をはやめてしまうのを防
止することができる。
【0024】請求項2に記載の発明は、燃焼用触媒を有
し燃料ガスと空気を酸化反応させて熱を発生させる燃焼
部と、この燃焼部の外郭または外郭近傍の温度を検知す
る第1の温度検知部と、前記触媒または触媒近傍の温度
を検知する第2の温度検知部と、前記燃焼部への燃料ガ
スの供給を調節する燃料調節部と、前記燃焼部に供給さ
れる燃料ガスに着火する着火部と、前記第1の温度検知
部からの入力により外郭の温度が所定温度より高温か否
かを判断する第1の温度判断部と、前記第2の温度検知
部からの入力により触媒燃焼への移行を判定する移行判
定部と、前記燃料調節部と着火部を制御する制御手段と
を具備し、前記制御手段は、触媒燃焼への移行を検知す
るまでは前記移行判定部からの入力で前記燃料調節部を
制御し、移行検知後は第1の温度判断部からの入力によ
り前記燃料調節部を制御するようにしたものであり、第
2の温度検知部で検知した温度は、着火時に火炎燃焼に
より急激に上昇し、次いで火炎の消滅と触媒燃焼への移
行により急激に低下し、その後徐々に温度が上昇してい
くので、着火から触媒燃焼移行までの温度変化を第2の
温度検知部により検知することで、移行判定部により触
媒燃焼への移行を判定することができ、確実に触媒燃焼
させることができるとともに、その後、第1の温度判断
部により燃焼部外郭の温度を所望の温度に安定して制御
することができる。
し燃料ガスと空気を酸化反応させて熱を発生させる燃焼
部と、この燃焼部の外郭または外郭近傍の温度を検知す
る第1の温度検知部と、前記触媒または触媒近傍の温度
を検知する第2の温度検知部と、前記燃焼部への燃料ガ
スの供給を調節する燃料調節部と、前記燃焼部に供給さ
れる燃料ガスに着火する着火部と、前記第1の温度検知
部からの入力により外郭の温度が所定温度より高温か否
かを判断する第1の温度判断部と、前記第2の温度検知
部からの入力により触媒燃焼への移行を判定する移行判
定部と、前記燃料調節部と着火部を制御する制御手段と
を具備し、前記制御手段は、触媒燃焼への移行を検知す
るまでは前記移行判定部からの入力で前記燃料調節部を
制御し、移行検知後は第1の温度判断部からの入力によ
り前記燃料調節部を制御するようにしたものであり、第
2の温度検知部で検知した温度は、着火時に火炎燃焼に
より急激に上昇し、次いで火炎の消滅と触媒燃焼への移
行により急激に低下し、その後徐々に温度が上昇してい
くので、着火から触媒燃焼移行までの温度変化を第2の
温度検知部により検知することで、移行判定部により触
媒燃焼への移行を判定することができ、確実に触媒燃焼
させることができるとともに、その後、第1の温度判断
部により燃焼部外郭の温度を所望の温度に安定して制御
することができる。
【0025】請求項3に記載の発明は、燃焼用触媒を有
し燃料ガスと空気を酸化反応させて熱を発生させる燃焼
部と、この燃焼部の外郭または外郭近傍の温度を検知す
る第1の温度検知部と、前記触媒または触媒近傍の温度
を検知する第2の温度検知部と、前記燃焼部への燃料ガ
スの供給を調節する燃料調節部と、前記燃焼部に供給さ
れる燃料ガスに着火する着火部と、前記第1の温度検知
部からの入力により外郭の温度が所定温度より高温か否
かを判断する第1の温度判断部と、前記第2の温度検知
部の温度と比較判断するための上限温度判断部および下
限温度判断部と、前記上限温度判断部と下限温度判断部
と第1の温度判断部からの入力により前記燃料調節部を
制御する制御手段とを具備したものであり、触媒の温度
を上限温度判断部と下限温度判断部で設定された温度の
間に保持することができるので、燃焼部外郭が風等によ
り冷やされた場合に触媒の温度を上げすぎて触媒を劣化
させてしまうことを防止できるとともに、燃焼部を何か
に包まれて放熱が悪くなったりした場合に、触媒の温度
を下げすぎて失火してしまうのを防止することができ
る。
し燃料ガスと空気を酸化反応させて熱を発生させる燃焼
部と、この燃焼部の外郭または外郭近傍の温度を検知す
る第1の温度検知部と、前記触媒または触媒近傍の温度
を検知する第2の温度検知部と、前記燃焼部への燃料ガ
スの供給を調節する燃料調節部と、前記燃焼部に供給さ
れる燃料ガスに着火する着火部と、前記第1の温度検知
部からの入力により外郭の温度が所定温度より高温か否
かを判断する第1の温度判断部と、前記第2の温度検知
部の温度と比較判断するための上限温度判断部および下
限温度判断部と、前記上限温度判断部と下限温度判断部
と第1の温度判断部からの入力により前記燃料調節部を
制御する制御手段とを具備したものであり、触媒の温度
を上限温度判断部と下限温度判断部で設定された温度の
間に保持することができるので、燃焼部外郭が風等によ
り冷やされた場合に触媒の温度を上げすぎて触媒を劣化
させてしまうことを防止できるとともに、燃焼部を何か
に包まれて放熱が悪くなったりした場合に、触媒の温度
を下げすぎて失火してしまうのを防止することができ
る。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0027】(実施例1)図1および図2に示すよう
に、加熱ユニット20は、燃料ユニット21より送られ
てくる燃料ガスと空気の混合ガスを酸化反応させて熱を
発生させる燃焼部22と、この燃焼部22の外郭温度を
検知する第1の温度検知部23と、触媒24の温度を検
知する第2の温度検知部25と、燃料ユニット21から
の燃料ガスに着火する着火部26とで構成している。燃
料ユニット21は、燃料ガスを貯える燃料タンク27
と、燃焼部22への燃料ガスの供給を制御する燃料調節
部28と、電源スイッチ29とで構成している。
に、加熱ユニット20は、燃料ユニット21より送られ
てくる燃料ガスと空気の混合ガスを酸化反応させて熱を
発生させる燃焼部22と、この燃焼部22の外郭温度を
検知する第1の温度検知部23と、触媒24の温度を検
知する第2の温度検知部25と、燃料ユニット21から
の燃料ガスに着火する着火部26とで構成している。燃
料ユニット21は、燃料ガスを貯える燃料タンク27
と、燃焼部22への燃料ガスの供給を制御する燃料調節
部28と、電源スイッチ29とで構成している。
【0028】燃焼部22は、燃料ユニット21より送ら
れてくる燃料ガスと空気の混合ガスを酸化反応させて熱
を発生させる。着火部26は高電圧放電あるいはヒータ
等を用いて構成し、燃料調節部28からの燃料ガスに着
火する。燃料調節部28は電磁弁等で構成し、燃料タン
ク27からの燃料ガスを燃焼部22へ供給したり、ある
いは遮断する。
れてくる燃料ガスと空気の混合ガスを酸化反応させて熱
を発生させる。着火部26は高電圧放電あるいはヒータ
等を用いて構成し、燃料調節部28からの燃料ガスに着
火する。燃料調節部28は電磁弁等で構成し、燃料タン
ク27からの燃料ガスを燃焼部22へ供給したり、ある
いは遮断する。
【0029】電源ユニット30は、第1の温度検知部2
3の出力信号を入力し燃焼部22の外郭温度が所定温度
より高温か否かを判断する第1の温度判断部31と、第
2の温度検知部25の出力信号を入力し触媒24の温度
が所定温度より高温か否かを判断する第2の温度判断部
32と、これら第1の温度判断部31と第2の温度判断
部32の出力信号を入力し、燃料調節部28と着火部2
6を制御する制御手段33とで構成している。電源部3
4は、電池などを用い、第1の温度判断部31、第2の
温度判断部32、制御手段33、着火部26、燃料調節
部28などを動作させる。
3の出力信号を入力し燃焼部22の外郭温度が所定温度
より高温か否かを判断する第1の温度判断部31と、第
2の温度検知部25の出力信号を入力し触媒24の温度
が所定温度より高温か否かを判断する第2の温度判断部
32と、これら第1の温度判断部31と第2の温度判断
部32の出力信号を入力し、燃料調節部28と着火部2
6を制御する制御手段33とで構成している。電源部3
4は、電池などを用い、第1の温度判断部31、第2の
温度判断部32、制御手段33、着火部26、燃料調節
部28などを動作させる。
【0030】加熱シート35は、加熱ユニット20に取
り付け、加熱ユニット20によって加熱されて被加熱物
を加熱するもので、熱伝導性のよい金属箔や金属メッシ
ュ、熱伝導繊維などの熱伝導性材料により構成してい
る。加熱ユニット20には、空気を取り入れる吸気パイ
プ36と排気ガスを放出する排気パイプ37とを連結
し、吸排気部38を通して吸排気するように構成してい
る。
り付け、加熱ユニット20によって加熱されて被加熱物
を加熱するもので、熱伝導性のよい金属箔や金属メッシ
ュ、熱伝導繊維などの熱伝導性材料により構成してい
る。加熱ユニット20には、空気を取り入れる吸気パイ
プ36と排気ガスを放出する排気パイプ37とを連結
し、吸排気部38を通して吸排気するように構成してい
る。
【0031】上記構成において動作を説明すると、電源
スイッチ29をオンすると、制御手段33が燃料調節部
28を構成する電磁弁を開き、燃料タンク27からの燃
料ガスを燃焼部22へ供給するとともに、着火部26を
制御して所定時間動作させ、着火部26で作られた高電
圧は放電電極39でアーク放電し、燃料ガスに着火す
る。着火部26は燃料ガスに着火させて火炎が発生する
と、動作は不要となる。発生した火炎は触媒24を加熱
し、触媒燃焼に移行する。触媒燃焼に移行すると、着火
部5に流入するガスは排気ガスとなり、火炎は消える。
スイッチ29をオンすると、制御手段33が燃料調節部
28を構成する電磁弁を開き、燃料タンク27からの燃
料ガスを燃焼部22へ供給するとともに、着火部26を
制御して所定時間動作させ、着火部26で作られた高電
圧は放電電極39でアーク放電し、燃料ガスに着火す
る。着火部26は燃料ガスに着火させて火炎が発生する
と、動作は不要となる。発生した火炎は触媒24を加熱
し、触媒燃焼に移行する。触媒燃焼に移行すると、着火
部5に流入するガスは排気ガスとなり、火炎は消える。
【0032】制御手段33は、(表1)に示すように、
燃焼部22の外郭の温度および触媒24の温度に基づく
第1の温度判断部31および第2の温度判断部32から
の出力により、燃料調節部28を制御する。
燃焼部22の外郭の温度および触媒24の温度に基づく
第1の温度判断部31および第2の温度判断部32から
の出力により、燃料調節部28を制御する。
【0033】
【表1】
【0034】第1の温度判断部31および第2の温度判
断部32の両方とも所定温度より低い場合は燃料調節部
28を開いて燃料ガスを供給する。また、逆に両方とも
所定温度より高い場合は燃料調節部28を閉じて燃料ガ
スを停止させる。そして、両方の結果が異なった場合
は、燃焼部22の外郭と触媒24の温度が両方とも所定
温度より低くなるまで、燃料調節部28を閉じることを
繰り返し、加熱ユニットを一定の温度に調節する。
断部32の両方とも所定温度より低い場合は燃料調節部
28を開いて燃料ガスを供給する。また、逆に両方とも
所定温度より高い場合は燃料調節部28を閉じて燃料ガ
スを停止させる。そして、両方の結果が異なった場合
は、燃焼部22の外郭と触媒24の温度が両方とも所定
温度より低くなるまで、燃料調節部28を閉じることを
繰り返し、加熱ユニットを一定の温度に調節する。
【0035】このように本実施例によれば、燃焼部22
の外郭および触媒24のどちらかの温度がそれぞれの所
定温度より高い場合は必ず燃料ガスの供給を停止するの
で、触媒24が高温になりすぎて触媒を劣化させたり、
燃焼部22の外郭が高温が所望の温度より高くなりすぎ
て装置が不安全になるのを防止することができる。
の外郭および触媒24のどちらかの温度がそれぞれの所
定温度より高い場合は必ず燃料ガスの供給を停止するの
で、触媒24が高温になりすぎて触媒を劣化させたり、
燃焼部22の外郭が高温が所望の温度より高くなりすぎ
て装置が不安全になるのを防止することができる。
【0036】また、第1の温度判断部31と第2の温度
判断部32からの出力の結果が異なった場合に、燃焼部
22の外郭の温度と触媒24の温度の差やそれぞれが所
定温度からどれぐらい外れているのかの程度により、燃
料調節部28の開閉を制御するようにすれば、それぞれ
の所定温度からのずれをさらに少なくすることができ
る。
判断部32からの出力の結果が異なった場合に、燃焼部
22の外郭の温度と触媒24の温度の差やそれぞれが所
定温度からどれぐらい外れているのかの程度により、燃
料調節部28の開閉を制御するようにすれば、それぞれ
の所定温度からのずれをさらに少なくすることができ
る。
【0037】なお、熱源は触媒24であり、第1の温度
判断部31が判断する所定温度は第2の温度判断部32
が判断する所定温度より低く設定されていることはいう
までもない。
判断部31が判断する所定温度は第2の温度判断部32
が判断する所定温度より低く設定されていることはいう
までもない。
【0038】また、本実施例では、第1の温度検知部2
3は燃焼部22の外郭温度を検知し、第2の温度検知部
25は触媒24の温度を検知しているが、それぞれ燃焼
部22の外郭近傍の温度、触媒24の近傍の温度を検知
してもよい。
3は燃焼部22の外郭温度を検知し、第2の温度検知部
25は触媒24の温度を検知しているが、それぞれ燃焼
部22の外郭近傍の温度、触媒24の近傍の温度を検知
してもよい。
【0039】(実施例2)図3に示すように、制御手段
40は、第1の温度判断部31からの信号と、第2の温
度検知部25からの入力により触媒燃焼への移行を判定
する移行判定部41からの信号を入力し、燃料調節部2
8と着火部26を制御するように構成している。他の構
成は上記実施例1と同じである。
40は、第1の温度判断部31からの信号と、第2の温
度検知部25からの入力により触媒燃焼への移行を判定
する移行判定部41からの信号を入力し、燃料調節部2
8と着火部26を制御するように構成している。他の構
成は上記実施例1と同じである。
【0040】上記構成において動作を説明すると、電源
スイッチ29をオンすると、制御手段40は燃料調節部
28を開き、燃料ガスを燃焼部22へ供給するととも
に、着火部26を制御して所定時間動作させ、燃料ガス
に着火する。発生した火炎が触媒24を加熱し、触媒燃
焼に移行する。触媒燃焼に移行すると、着火部26に流
入するガスは排気ガスとなり、火炎は消える。
スイッチ29をオンすると、制御手段40は燃料調節部
28を開き、燃料ガスを燃焼部22へ供給するととも
に、着火部26を制御して所定時間動作させ、燃料ガス
に着火する。発生した火炎が触媒24を加熱し、触媒燃
焼に移行する。触媒燃焼に移行すると、着火部26に流
入するガスは排気ガスとなり、火炎は消える。
【0041】この時、第2の温度検知部25により検知
した温度は、着火と同時に常温から火炎により温度が急
激に上昇し、触媒燃焼に移行して火炎が消えるとともに
低下していき、さらに触媒燃焼に移行したことにより緩
やかに上昇する。この温度変化を移行判定部41に入力
し、移行判定部41により触媒燃焼への移行を判定して
制御手段40に入力する。
した温度は、着火と同時に常温から火炎により温度が急
激に上昇し、触媒燃焼に移行して火炎が消えるとともに
低下していき、さらに触媒燃焼に移行したことにより緩
やかに上昇する。この温度変化を移行判定部41に入力
し、移行判定部41により触媒燃焼への移行を判定して
制御手段40に入力する。
【0042】制御手段40は、移行判定部41により触
媒燃焼への移行が完了したことを判定すると、第1の温
度検知部23の出力信号を入力し、燃焼部22の外郭の
温度が所定温度より高温か否かを判断する第1の温度判
断部31からの信号により、燃料調節部28の開閉を制
御し、燃焼部22の外郭温度が一定になるように制御す
る。
媒燃焼への移行が完了したことを判定すると、第1の温
度検知部23の出力信号を入力し、燃焼部22の外郭の
温度が所定温度より高温か否かを判断する第1の温度判
断部31からの信号により、燃料調節部28の開閉を制
御し、燃焼部22の外郭温度が一定になるように制御す
る。
【0043】このように本実施例によれば、着火から触
媒燃焼への移行までの温度変化を第2の温度検知部25
が検知し、移行判定部39により判定できるので、確実
に触媒24で触媒燃焼させることができるとともに、そ
の後、燃焼部22の外郭の温度を所望の温度に安定して
制御することができる。
媒燃焼への移行までの温度変化を第2の温度検知部25
が検知し、移行判定部39により判定できるので、確実
に触媒24で触媒燃焼させることができるとともに、そ
の後、燃焼部22の外郭の温度を所望の温度に安定して
制御することができる。
【0044】(実施例3)図4に示すように、制御手段
42は、第1の温度判断部31と、第2の温度検知部2
5の温度と比較判断するための上限温度判断部43と、
下限温度判断部44からの信号を入力し、燃料調節部2
8と着火部26を制御するよう構成している。制御手段
42は、(表2)に示すように、燃焼部22の外郭の温
度および触媒24の温度に基づく第1の温度判断部3
1、上限温度判断部43および下限温度判断部44から
の出力により、燃料調節部28を制御する。他の構成は
上記実施例1と同じである。
42は、第1の温度判断部31と、第2の温度検知部2
5の温度と比較判断するための上限温度判断部43と、
下限温度判断部44からの信号を入力し、燃料調節部2
8と着火部26を制御するよう構成している。制御手段
42は、(表2)に示すように、燃焼部22の外郭の温
度および触媒24の温度に基づく第1の温度判断部3
1、上限温度判断部43および下限温度判断部44から
の出力により、燃料調節部28を制御する。他の構成は
上記実施例1と同じである。
【0045】
【表2】
【0046】上記構成において動作を説明すると、制御
手段42は、第2の温度検知部25の温度が上限温度判
断部43で設定された温度より高い場合は、第1の温度
判断部31の状態に関わらず、燃料調節部28を閉じて
燃料ガスの供給を停止する。また、逆に第2の温度検知
部25の温度が下限温度判断部44で設定された温度よ
り低い場合は、第1の温度判断部31の状態に関わら
ず、燃料調節部28を開いて燃料ガスの供給を行う。
手段42は、第2の温度検知部25の温度が上限温度判
断部43で設定された温度より高い場合は、第1の温度
判断部31の状態に関わらず、燃料調節部28を閉じて
燃料ガスの供給を停止する。また、逆に第2の温度検知
部25の温度が下限温度判断部44で設定された温度よ
り低い場合は、第1の温度判断部31の状態に関わら
ず、燃料調節部28を開いて燃料ガスの供給を行う。
【0047】そして、第2の温度検知部25の温度が上
限温度判断部43で設定された温度と下限温度判断部4
4で設定された温度の間にある場合は、第1の温度判断
部31の状態により、燃料調節部28を開閉して加熱ユ
ニットを一定の温度に調節する。
限温度判断部43で設定された温度と下限温度判断部4
4で設定された温度の間にある場合は、第1の温度判断
部31の状態により、燃料調節部28を開閉して加熱ユ
ニットを一定の温度に調節する。
【0048】このように本実施例によれば、通常は第1
の温度判断部31の動作で燃焼部22の外郭の温度を所
望の温度に安定して制御することができ、風や異常な周
囲温度の環境で動作させた場合でも、触媒24の温度を
上限温度判断部43と下限温度判断部44で設定された
温度の間に保持することができるので、触媒24の温度
を異常に上げすぎて触媒24を劣化させてしまうのを防
止できるとともに、触媒24の温度を異常に下げすぎ
て、失火してしまうのを防止することができる。
の温度判断部31の動作で燃焼部22の外郭の温度を所
望の温度に安定して制御することができ、風や異常な周
囲温度の環境で動作させた場合でも、触媒24の温度を
上限温度判断部43と下限温度判断部44で設定された
温度の間に保持することができるので、触媒24の温度
を異常に上げすぎて触媒24を劣化させてしまうのを防
止できるとともに、触媒24の温度を異常に下げすぎ
て、失火してしまうのを防止することができる。
【0049】なお、上記各実施例では、制御手段や各判
断部を用いているが、これらをマイクロコンピュータ等
を用いて1チップ化すればさらに機器を小型化でき、処
理が簡単になるのはいうまでもない。
断部を用いているが、これらをマイクロコンピュータ等
を用いて1チップ化すればさらに機器を小型化でき、処
理が簡単になるのはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、燃焼用触媒を有し燃料ガスと空気を酸化
反応させて熱を発生させる燃焼部と、この燃焼部の外郭
または外郭近傍の温度を検知する第1の温度検知部と、
前記触媒または触媒近傍の温度を検知する第2の温度検
知部と、前記燃焼部への燃料ガスの供給を調節する燃料
調節部と、前記燃焼部に供給される燃料ガスに着火する
着火部と、前記第1の温度検知部からの入力により外郭
の温度が所定温度より高温か否かを判断する第1の温度
判断部と、前記第2の温度検知部からの入力により触媒
の温度が所定温度より高温か否かを判断する第2の温度
判断部と、前記第1の温度判断部と第2の温度判断部か
らの入力により前記燃料調節部を制御する制御手段とを
具備したから、触媒の温度と燃焼部の外郭の温度を常に
検知しながら燃料調節部を制御することができ、燃焼部
の外郭の温度が高くなりすぎて装置が不安全になった
り、触媒を高温にさらして触媒の劣化をはやめてしまう
のを防止することができる。
発明によれば、燃焼用触媒を有し燃料ガスと空気を酸化
反応させて熱を発生させる燃焼部と、この燃焼部の外郭
または外郭近傍の温度を検知する第1の温度検知部と、
前記触媒または触媒近傍の温度を検知する第2の温度検
知部と、前記燃焼部への燃料ガスの供給を調節する燃料
調節部と、前記燃焼部に供給される燃料ガスに着火する
着火部と、前記第1の温度検知部からの入力により外郭
の温度が所定温度より高温か否かを判断する第1の温度
判断部と、前記第2の温度検知部からの入力により触媒
の温度が所定温度より高温か否かを判断する第2の温度
判断部と、前記第1の温度判断部と第2の温度判断部か
らの入力により前記燃料調節部を制御する制御手段とを
具備したから、触媒の温度と燃焼部の外郭の温度を常に
検知しながら燃料調節部を制御することができ、燃焼部
の外郭の温度が高くなりすぎて装置が不安全になった
り、触媒を高温にさらして触媒の劣化をはやめてしまう
のを防止することができる。
【0051】また、請求項2に記載の発明によれば、燃
焼用触媒を有し燃料ガスと空気を酸化反応させて熱を発
生させる燃焼部と、この燃焼部の外郭または外郭近傍の
温度を検知する第1の温度検知部と、前記触媒または触
媒近傍の温度を検知する第2の温度検知部と、前記燃焼
部への燃料ガスの供給を調節する燃料調節部と、前記燃
焼部に供給される燃料ガスに着火する着火部と、前記第
1の温度検知部からの入力により外郭の温度が所定温度
より高温か否かを判断する第1の温度判断部と、前記第
2の温度検知部からの入力により触媒燃焼への移行を判
定する移行判定部と、前記燃料調節部と着火部を制御す
る制御手段とを具備し、前記制御手段は、触媒燃焼への
移行を検知するまでは前記移行判定部からの入力で前記
燃料調節部を制御し、移行検知後は第1の温度判断部か
らの入力により前記燃料調節部を制御するようにしたか
ら、着火から触媒燃焼移行までの温度変化を第2の温度
検知部により検知することで、移行判定部により触媒燃
焼への移行を判定することができ、確実に触媒燃焼させ
ることができるとともに、その後、第1の温度判断部に
より燃焼部外郭の温度を所望の温度に安定して制御する
ことができる。
焼用触媒を有し燃料ガスと空気を酸化反応させて熱を発
生させる燃焼部と、この燃焼部の外郭または外郭近傍の
温度を検知する第1の温度検知部と、前記触媒または触
媒近傍の温度を検知する第2の温度検知部と、前記燃焼
部への燃料ガスの供給を調節する燃料調節部と、前記燃
焼部に供給される燃料ガスに着火する着火部と、前記第
1の温度検知部からの入力により外郭の温度が所定温度
より高温か否かを判断する第1の温度判断部と、前記第
2の温度検知部からの入力により触媒燃焼への移行を判
定する移行判定部と、前記燃料調節部と着火部を制御す
る制御手段とを具備し、前記制御手段は、触媒燃焼への
移行を検知するまでは前記移行判定部からの入力で前記
燃料調節部を制御し、移行検知後は第1の温度判断部か
らの入力により前記燃料調節部を制御するようにしたか
ら、着火から触媒燃焼移行までの温度変化を第2の温度
検知部により検知することで、移行判定部により触媒燃
焼への移行を判定することができ、確実に触媒燃焼させ
ることができるとともに、その後、第1の温度判断部に
より燃焼部外郭の温度を所望の温度に安定して制御する
ことができる。
【0052】また、請求項3に記載の発明によれば、燃
焼用触媒を有し燃料ガスと空気を酸化反応させて熱を発
生させる燃焼部と、この燃焼部の外郭または外郭近傍の
温度を検知する第1の温度検知部と、前記触媒または触
媒近傍の温度を検知する第2の温度検知部と、前記燃焼
部への燃料ガスの供給を調節する燃料調節部と、前記燃
焼部に供給される燃料ガスに着火する着火部と、前記第
1の温度検知部からの入力により外郭の温度が所定温度
より高温か否かを判断する第1の温度判断部と、前記第
2の温度検知部の温度と比較判断するための上限温度判
断部および下限温度判断部と、前記上限温度判断部と下
限温度判断部と第1の温度判断部からの入力により前記
燃料調節部を制御する制御手段とを具備したから、触媒
の温度を上限温度判断部と下限温度判断部で設定された
温度の間に保持することができるので、燃焼部外郭が風
等により冷やされた場合に触媒の温度を上げすぎて触媒
を劣化させてしまうことを防止できるとともに、燃焼部
を何かに包まれて放熱が悪くなったりした場合に、触媒
の温度を下げすぎて失火してしまうのを防止することが
できる。
焼用触媒を有し燃料ガスと空気を酸化反応させて熱を発
生させる燃焼部と、この燃焼部の外郭または外郭近傍の
温度を検知する第1の温度検知部と、前記触媒または触
媒近傍の温度を検知する第2の温度検知部と、前記燃焼
部への燃料ガスの供給を調節する燃料調節部と、前記燃
焼部に供給される燃料ガスに着火する着火部と、前記第
1の温度検知部からの入力により外郭の温度が所定温度
より高温か否かを判断する第1の温度判断部と、前記第
2の温度検知部の温度と比較判断するための上限温度判
断部および下限温度判断部と、前記上限温度判断部と下
限温度判断部と第1の温度判断部からの入力により前記
燃料調節部を制御する制御手段とを具備したから、触媒
の温度を上限温度判断部と下限温度判断部で設定された
温度の間に保持することができるので、燃焼部外郭が風
等により冷やされた場合に触媒の温度を上げすぎて触媒
を劣化させてしまうことを防止できるとともに、燃焼部
を何かに包まれて放熱が悪くなったりした場合に、触媒
の温度を下げすぎて失火してしまうのを防止することが
できる。
【図1】本発明の第1の実施例の触媒燃焼装置のブロッ
ク図
ク図
【図2】同触媒燃焼装置の斜視図
【図3】本発明の第2の実施例の触媒燃焼装置のブロッ
ク図
ク図
【図4】本発明の第3の実施例の触媒燃焼装置のブロッ
ク図
ク図
【図5】従来の触媒燃焼装置の断面図
22 燃焼部 23 第1の温度検知部 24 触媒 25 第2の温度検知部 26 着火部 28 燃料調節部 31 第1の温度判断部 32 第2の温度判断部 33 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 正 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 花田 徹 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 燃焼用触媒を有し燃料ガスと空気を酸化
反応させて熱を発生させる燃焼部と、この燃焼部の外郭
または外郭近傍の温度を検知する第1の温度検知部と、
前記触媒または触媒近傍の温度を検知する第2の温度検
知部と、前記燃焼部への燃料ガスの供給を調節する燃料
調節部と、前記燃焼部に供給される燃料ガスに着火する
着火部と、前記第1の温度検知部からの入力により外郭
の温度が所定温度より高温か否かを判断する第1の温度
判断部と、前記第2の温度検知部からの入力により触媒
の温度が所定温度より高温か否かを判断する第2の温度
判断部と、前記第1の温度判断部と第2の温度判断部か
らの入力により前記燃料調節部を制御する制御手段とを
具備した触媒燃焼装置。 - 【請求項2】 燃焼用触媒を有し燃料ガスと空気を酸化
反応させて熱を発生させる燃焼部と、この燃焼部の外郭
または外郭近傍の温度を検知する第1の温度検知部と、
前記触媒または触媒近傍の温度を検知する第2の温度検
知部と、前記燃焼部への燃料ガスの供給を調節する燃料
調節部と、前記燃焼部に供給される燃料ガスに着火する
着火部と、前記第1の温度検知部からの入力により外郭
の温度が所定温度より高温か否かを判断する第1の温度
判断部と、前記第2の温度検知部からの入力により触媒
燃焼への移行を判定する移行判定部と、前記燃料調節部
と着火部を制御する制御手段とを具備し、前記制御手段
は、触媒燃焼への移行を検知するまでは前記移行判定部
からの入力で前記燃料調節部を制御し、移行検知後は第
1の温度判断部からの入力により前記燃料調節部を制御
するようにした触媒燃焼装置。 - 【請求項3】 燃焼用触媒を有し燃料ガスと空気を酸化
反応させて熱を発生させる燃焼部と、この燃焼部の外郭
または外郭近傍の温度を検知する第1の温度検知部と、
前記触媒または触媒近傍の温度を検知する第2の温度検
知部と、前記燃焼部への燃料ガスの供給を調節する燃料
調節部と、前記燃焼部に供給される燃料ガスに着火する
着火部と、前記第1の温度検知部からの入力により外郭
の温度が所定温度より高温か否かを判断する第1の温度
判断部と、前記第2の温度検知部の温度と比較判断する
ための上限温度判断部および下限温度判断部と、前記上
限温度判断部と下限温度判断部と第1の温度判断部から
の入力により前記燃料調節部を制御する制御手段とを具
備した触媒燃焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9316780A JPH11148641A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 触媒燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9316780A JPH11148641A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 触媒燃焼装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11148641A true JPH11148641A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18080836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9316780A Pending JPH11148641A (ja) | 1997-11-18 | 1997-11-18 | 触媒燃焼装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH11148641A (ja) |
-
1997
- 1997-11-18 JP JP9316780A patent/JPH11148641A/ja active Pending
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