JP3700121B2 - カルバート下部の止水壁およびその施工方法 - Google Patents

カルバート下部の止水壁およびその施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3700121B2
JP3700121B2 JP2000369017A JP2000369017A JP3700121B2 JP 3700121 B2 JP3700121 B2 JP 3700121B2 JP 2000369017 A JP2000369017 A JP 2000369017A JP 2000369017 A JP2000369017 A JP 2000369017A JP 3700121 B2 JP3700121 B2 JP 3700121B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
culvert
water
water stop
cutting groove
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000369017A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002167754A (ja
Inventor
光秋 渡辺
久雄 阿部
恒久 野口
格文 吉永
金悟 長崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Corp filed Critical Shimizu Corp
Priority to JP2000369017A priority Critical patent/JP3700121B2/ja
Publication of JP2002167754A publication Critical patent/JP2002167754A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3700121B2 publication Critical patent/JP3700121B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カルバートの下部に設ける止水壁とその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
カルバート(暗渠)を堰堤を横断するように設けるような場合には、カルバートの周囲に浸透水に対する止水性を確保するための止水壁を設けることがある。また、そのような止水壁を有していない既設のカルバートの下部に対して新たに止水壁を設置する必要が生じる場合もある。
【0003】
図17〜図21は、堤体1を横断している既設のカルバート2の下部に新たに止水壁3を設ける場合に適用する施工方法の一例を示すものである。これは、既設のカルバート2を横断面に沿ってスリット状に切断し、その切断部4から鋼矢板5を下方地盤に打ち込むことで止水壁3を形成しようというものである。
【0004】
すなわち、その施工方法では、止水壁3を設置するべき位置において堤体1を掘削してカルバート2の上面を露出せしめるとともに、カルバート2の両側部に対して深礎掘削を行ってカルバート2の側面を露出せしめ、図20に示すようにカルバート2の各面に対して200mm径程度のコアボーリングを多数連続して行って切断部4を形成しカルバート2を切断してしまう。そして、カルバート2の上部から切断部4を通して鋼矢板5を下方地盤に打ち込んだ後、カルバート2内部において鋼矢板5を切断除去するとともに、図21に示すようにカルバート2の底部に対して鋼矢板5の上縁部を定着することで止水壁3を形成する。その後、カルバート2の切断部4を復旧し、提体1を埋め戻して完成となる。符号6はカルバート2の支持杭、7は既設の鋼矢板である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の施工方法では、
・鋼矢板5による止水壁3では必ずしも十分な止水性を確保できない、
・鋼矢板5を打ち込む際の騒音や振動が問題になる場合がある、
・カルバート2内における鋼矢板5の切断除去が面倒であるし無駄である、
・鋼矢板5がカルバート2に対して不同沈下し止水性が損なわれる懸念がある、といった問題を残しており、有効な改善策が要望されていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、カルバートの下部にその横断面に沿って設けられる止水壁であって、カルバートの下部に形成したスリット状の切削溝内に可撓性を有する止水シートを配して、その上縁部をカルバートの底面に対して定着せしめるとともに止水シートの上部に上下方向の変形を許容せしめる弛みをもたせ、その状態で切削溝内に充填した硬化材中に止水シートを埋設せしめてなることを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1の発明の止水壁を既設のカルバートの下部に設置するための施工方法であって、設置するべき止水壁の上方位置においてカルバートを横断面に沿って切断してスリット状の切断部を形成する工程、設置するべき止水壁の少なくとも両側部に位置する少なくとも一対の案内孔を削孔する工程、案内孔内に降下可能に設置したプーリにワイヤソーを巻回して循環走行させつつプーリを降下せしめることでカルバートの切断部の下方に連続するスリット状の切削溝を案内孔の間に形成する工程、案内孔内に降下可能に設置した引き込み機構により止水シートをカルバートの切断部を通して切削溝内に引き込む工程、止水シートの上部に弛みを持たせた状態でその上縁部をカルバートの底部に対して定着する工程、切削溝内に充填した硬化材中に止水シートを埋設する工程、カルバートの切断部を復旧する工程を有することを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2の発明のカルバート下部の止水壁の施工方法であって、既設のカルバートを切断する工程をカルバートの各面に対してコアボーリングを連続して実施することで行うことを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1の発明の止水壁をカルバートを新設するに際してその下部に設置するための施工方法であって、設置するべき止水壁の少なくとも両側部に位置する少なくとも一対の案内孔を削孔する工程、案内孔内に降下可能に設置したプーリにワイヤソーを巻回して循環走行させつつプーリを降下せしめることで案内孔の間にスリット状の切削溝を形成する工程、案内孔内に降下可能に設置した引き込み機構により止水シートを切削溝内に引き込む工程、止水シートの上部に上下方向の弛みを持たせた状態で切削溝内に充填した硬化材中に止水シートを埋設する工程、止水シートの上方地盤を掘削してカルバートを施工するとともに、その底部に止水シートの上縁部を定着する工程を有することを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、請求項2,3または4の発明のカルバート下部の止水壁の施工方法であって、切削溝を形成する工程を切削溝内に泥水を満たした状態で行うことを特徴とする。
【0011】
請求項6の発明は、請求項2,3,4または5の発明のカルバート下部の止水壁の施工方法であって、設置するべき止水壁をカルバートの幅方向に複数の工区に区分して、各工区の両側部の位置に案内孔を削孔し、切削溝を形成する工程と切削溝に止水シートを引き込む工程を各工区ごとに順次実施し、各工区の止水シートを案内孔内において相互に連続せしめることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の止水壁およびその施工方法の一実施形態を図1〜図10を参照して説明する。本実施形態は大規模な既設のカルバート2を対象として、その下部に可撓性を有する止水シート10を主体とする止水壁11を形成する場合に適用するものである。
【0013】
本実施形態では、先に述べた鋼矢板5による止水壁3を設ける場合と同様に、止水壁11を形成するべき位置において提体1を掘削してカルバート2の上面を露出せしめるとともに、カルバート2の両側部に対して深礎掘削を行ってカルバート2の側面を露出せしめ、図1に示すように各面に対して200mm径程度のコアボーリングを多数連続して行うことにより切断部4を形成してカルバートをを切断する。この際、カルバート2を幅方向にほぼ3分割する位置においてコアボーリングを円形に連続して行うことで、切断部4に2カ所の円形切断部12を設ける。
【0014】
そして、アースオーガー等の削孔機を用いて、円形切断部12を通してカルバート2の下部地盤に対して削孔を行い、また、深礎掘削部13の底部からも同様に削孔を行い、図1〜図2に示すように計4本の案内孔14を削孔する。それら案内孔14の削孔深度は設置するべき止水壁11の下部よりもやや深くする。なお、既設の鋼矢板7やフーチング等が以下の工程を実施するうえで障害となる支障物となる場合にはそれをこの段階で撤去しておく。
【0015】
本実施形態では4本の案内孔14によって全体を3工区に区分し、以下で説明する切削溝15の切削工程と止水シート10の引き込み工程を各工区ごとに順次行うこととする。また、その切削工程は切削溝15内に泥水を満たしてその溝壁面を保護しつつ行うこととし、そのため図3に示すようにカルバート2内の切断部4の両側に泥水遮蔽壁16を組み立てるとともに、図1に示すようにカルバート2の上部には泥水の外部への流出を防止するための溢水防護壁17を組み立てる。なお、必要であれば、以下の切削工程に先立ってカルバート2の切断部4を貧配合モルタルで仮復旧し、切削工程においてその仮復旧部をあらためて切削するようにしても良い。さらに、必要であれば、深礎掘削部13やカルバート上部の提体掘削部も埋め戻してから以下の工程を実施しても良い。
【0016】
第1工区に対する切削工程を図4〜図5に示す。すなわち、第1工区の両側の2本の案内孔14内に、プーリ20を降下可能に装着したガイドロッド21を挿入し、それらプーリ20にワイヤソー22を巻回して地表部に設置した駆動装置(図示略)によりワイヤソー22を循環走行せしめつつ、プーリ20をガイドロッド21により案内して案内孔14の底部まで降下せしめていく。これによりワイヤソー22によって地盤がスリット状に切削され、図5に示すようにカルバート2の下部に切断部4に連続する切削溝15が第1工区に形成される。
【0017】
続いて、図6〜図7に示すように、第1工区に形成した切削溝15内に止水シート10を引き込む工程を実施する。すなわち、第1工区の両側の2本の案内孔14内に、引き込み機構23を降下可能に装着したガイドロッド24を挿入し、それら引き込み機構23に止水シート10を連結して引き込み機構23をガイドロッド24により案内して降下せしめることで、止水シート10を切削溝15内に引き込んでいく。止水シート10の長さ(上下方向の寸法)は、図7に示すようにその下端が切削溝15の底部に達した状態で上端部がカルバート2の底部の切断部4よりも上方位置にあるように設定しておく。
【0018】
以上で第1工区に対する切削工程と引き込み工程が完了したので、続いて、第2工区および第3工区に対しても同様の工程を繰り返し、図8に示すようにカルバート2の下部全体に切削溝15を形成して止水シート10を設置する。
【0019】
そして、図9〜図10に示すように、止水シート10の上縁部に定着部材25を取り付け、それをカルバート2底部の切断部4に埋設固定することで、カルバート2の底部の切断部4を復旧するとともに止水シート10の上縁部をカルバート2の底部に対して水密保持可能に定着する。また、止水シート10の上部に上下方向の変形を許容せしめるための弛み10aをもたせた状態で、切削溝15内にセメントベントナイト等の硬化材26を充填する。硬化材26が硬化すれば各止水シート10どうしが硬化材26を介して相互に連続しかつその上部がカルバート2の底部に一体化されて止水壁11が完成する。最後にカルバート2の切断部4を全て復旧し、提体1を埋め戻して施工完了となる。
【0020】
本実施形態の止水壁11は、止水シート10を硬化材26中に埋設したものであるので、従来の鋼矢板5からなる止水壁3に比べて格段に優れた止水性を確保できることはもとより、その施工はワイヤソー22により切削溝15を形成してそこに止水シート10を引き込むことにより行うので、鋼矢板5を打ち込む場合に比較して施工性が遙かに改善され、低騒音かつ低振動での施工が可能であるし、従来のようにカルバート2内において鋼矢板5を切断するという面倒な手間も無駄もない。しかも、止水シート10として可撓性を有するものを用いてその上部に弛み10aを持たせておくことにより、不同沈下が生じた際には弛み10aが伸びてそれを吸収し止水性が直ちに損なわれるようなことを防止できる。また、全体を3工区に区分して、切削溝15を切削する工程と止水シート10を引き込む工程とを工区ごとに順次実施し、最終的に止水シート10を連続するようにしたので、大規模なカルバート2に対しても効率的な施工が可能である。
【0021】
以上で本発明の一実施形態を説明したが、以下に他の実施形態を列挙する。
【0022】
上記実施形態では全体を3工区に区分することから4本の案内孔を設けることとしたが、対象とするカルバート2がより大規模な場合はより多くの工区に区分すれば良いし、逆に小規模であるような場合には全体を一括して実施しても良く、その場合は施工するべき止水壁11の両側部に一対二本の案内孔14を設ければ足りる。あるいは切削溝15の切削は工区分けして実施するが、止水シート10の引き込みは一括して実施する等の工程変更も任意である。図11は切削工程を先の実施形態と同様に3工区に分けて実施した後、1枚の大判の止水シート10を一括して引き込む場合の例を示し、この場合は止水シート10の連結部を無くすことができるので止水性をより高めることが可能である。
【0023】
上記実施形態は止水壁11をカルバート2の下部にのみ設ける場合の例であるが、必要であれば図12に示すようにカルバート2の側部や上部にも同様の止水壁11を設けることでも良い。この場合、止水シート10をカルバート2の下部のみならず上部と両側部の領域に跨るように設置した後、カルバート2内の部分を切断除去すれば良い。従来のようにカルバート2内において鋼矢板5を切断除去する作業は面倒であるが、止水シート10の切断除去は極めて容易に行い得ることは言うまでもない。
【0024】
カルバート2の上部や側部に対する掘削の範囲やその工法は任意であるし、カルバート2を切断する工程、案内孔14を削孔する工程、切削溝15を切削する工程、止水シート10を引き込む工程も上記実施形態に限らず適宜の設計的変更が可能であって、たとえば切削溝15を切削しながら同時に止水シート10を引き込んでいくことも可能である。また、各工程に用いる施工機械類も任意であって、たとえば切削溝15を切削する機械と止水シート10を引き込む機械を兼用することも可能であるし、可能であれば既設のカルバート2の切断をコアボーリングによることなくワイヤソー22により行うことも考えられる。
【0025】
上記実施形態は既設のカルバート2に止水壁11を設ける場合の例であるが、本発明はたとえば図13〜図16に示す工程によりカルバート2を新設する際にも適用可能である。つまり、図13に示すように案内孔14を先行して削孔し、図14〜図15に示すように切削溝15を形成して止水シート10を設置した後、図16に示すようにその上部地盤を掘削してカルバート2を施工するとともにその底部に止水シート10の上縁部を定着せしめれば良い。
【0026】
【発明の効果】
請求項1の発明の止水壁は、カルバートの下部にスリット状の切削溝を形成してその内部に止水シートを配し、止水シートの上縁部をカルバートの底面に対して弛みをもたせた状態で定着せしめて、切削溝に充填した硬化材中に止水シートを埋設した構造であるので、鋼矢板からなる従来の止水壁に比べて止水性を格段に向上させることができることはもとより、不同沈下にも対処可能であり、施工も容易であり、新設カルバートに適用するのみならず既設カルバートの下部に設ける場合に適用して好適である。
【0027】
請求項2の発明の施工方法は、上記の止水壁を既設のカルバートの下部に設置するに際し、既設のカルバートを切断するとともに、設置するべき止水壁の少なくとも両側部に案内孔を削孔してワイヤソーにより切断部の下部に切削溝を形成し、そこに止水シートを引き込むようにしたので、効率的な施工が可能である。
【0028】
請求項3の発明の施工方法は、既設のカルバートを切断する工程をコアボーリングを連続して実施することで行うので、切断幅を必要最小限度とでき、その作業を効率的にかつ低騒音低振動にて行うことができる。
【0029】
請求項4の発明の施工方法は、上記の止水壁を新設のカルバートの下部に設置するに際し、設置するべき止水壁の少なくとも両側部に案内孔を削孔してワイヤソーにより切削溝を形成し、そこに止水シートを引き込んだ後、その上部にカルバートを施工するので、効率的な施工が可能である。
【0030】
請求項5の発明は、切削溝を形成する工程を切削溝内に泥水を満たした状態で行うので、泥水により切削溝内面の保護を行い得る。
【0031】
請求項6の発明は、設置するべき止水壁をカルバートの幅方向に複数の工区に区分して各工区の両側部の位置に案内孔を削孔し、切削溝を形成する工程と切削溝に止水シートを引き込む工程を各工区ごとに順次実施し、各工区の止水シートを案内孔内において相互に連続せしめるので、大規模なカルバートに対しても効率的な施工が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を既設カルバートに適用する場合の実施形態を示す概要図である。
【図2】 同、横断面図である。
【図3】 同、側断面図である。
【図4】 同、切削溝を形成する工程を示す概要図である。
【図5】 同、切削溝を形成した状態を示す図である。
【図6】 同、止水シートを切削溝に引き込む工程を示す概要図である。
【図7】 同、止水シートを切削溝に引き込んだ状態を示す図である。
【図8】 同、全ての止水シートを設置した状態を示す図である。
【図9】 同、止水シートの上部をカルバートの底部に定着した状態を示す図である。
【図10】 同、定着部の拡大図である。
【図11】 本発明の他の実施形態を示す図である。
【図12】 本発明のさらに他の実施形態を示す図である。
【図13】 本発明を新設カルバートに適用する場合の実施形態を示すもので、案内孔を削孔した状態を示す図である。
【図14】 同、切削溝を切削し止水シートを設置した状態を示す図である。
【図15】 同、全ての止水シートを設置した状態を示す図である。
【図16】 同、カルバートを新設した状態を示す図である。
【図17】 既設カルバートの下部に設ける従来の止水壁とその施工方法の従来例を示す側断面図である。
【図18】 同、平面図である。
【図19】 同、横断面図である。
【図20】 同、概要図である。
【図21】 同、既設カルバートの底部に対する止水壁上部の定着部を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 提体
2 カルバート
4 切断部
10 止水シート
10a 弛み
11 止水壁
12 円形切断部
14 案内孔
15 切削溝
16 泥水遮水壁
17 溢水防護壁
20 プーリ
21 ガイドロッド
22 ワイヤソー
23 引き込み機構
24 ガイドロッド
25 定着部材
26 硬化材

Claims (6)

  1. カルバートの下部にその横断面に沿って設けられる止水壁であって、カルバートの下部に形成したスリット状の切削溝内に可撓性を有する止水シートを配して、その上縁部をカルバートの底面に対して定着せしめるとともに止水シートの上部に上下方向の変形を許容せしめる弛みをもたせ、その状態で切削溝内に充填した硬化材中に止水シートを埋設せしめてなることを特徴とするカルバート下部の止水壁。
  2. 請求項1記載の止水壁を既設のカルバートの下部に設置するための施工方法であって、
    設置するべき止水壁の上方位置においてカルバートを横断面に沿って切断してスリット状の切断部を形成する工程、
    設置するべき止水壁の少なくとも両側部に位置する少なくとも一対の案内孔を削孔する工程、
    案内孔内に降下可能に設置したプーリにワイヤソーを巻回して循環走行させつつプーリを降下せしめることで、カルバートの切断部の下方に連続するスリット状の切削溝を案内孔の間に形成する工程、
    案内孔内に降下可能に設置した引き込み機構により止水シートをカルバートの切断部を通して切削溝内に引き込む工程、
    止水シートの上部に弛みを持たせた状態でその上縁部をカルバートの底部に対して定着する工程、
    切削溝内に充填した硬化材中に止水シートを埋設する工程、
    カルバートの切断部を復旧する工程、
    を有することを特徴とするカルバート下部の止水壁の施工方法。
  3. 請求項2記載のカルバート下部の止水壁の施工方法であって、既設のカルバートを切断する工程をカルバートの各面に対してコアボーリングを連続して実施することで行うことを特徴とするカルバート下部の止水壁の施工方法。
  4. 請求項1記載の止水壁をカルバートを新設するに際してその下部に設置するための施工方法であって、
    設置するべき止水壁の少なくとも両側部に位置する少なくとも一対の案内孔を削孔する工程、
    案内孔内に降下可能に設置したプーリにワイヤソーを巻回して循環走行させつつプーリを降下せしめることで、案内孔の間にスリット状の切削溝を形成する工程、
    案内孔内に降下可能に設置した引き込み機構により止水シートを切削溝内に引き込む工程、
    止水シートの上部に上下方向の弛みを持たせた状態で切削溝内に充填した硬化材中に止水シートを埋設する工程、
    止水シートの上方地盤を掘削してカルバートを施工するとともに、その底部に止水シートの上縁部を定着する工程、
    を有することを特徴とするカルバート下部の止水壁の施工方法。
  5. 請求項2,3または4記載のカルバート下部の止水壁の施工方法であって、
    切削溝を形成する工程を切削溝内に泥水を満たした状態で行うことを特徴とするカルバート下部の止水壁の施工方法。
  6. 請求項2,3,4または5記載のカルバート下部の止水壁の施工方法であって、
    設置するべき止水壁をカルバートの幅方向に複数の工区に区分して、各工区の両側部の位置に案内孔を削孔し、切削溝を形成する工程と切削溝に止水シートを引き込む工程を各工区ごとに順次実施し、各工区の止水シートを案内孔内において相互に連続せしめることを特徴とするカルバート下部の止水壁の施工方法。
JP2000369017A 2000-12-04 2000-12-04 カルバート下部の止水壁およびその施工方法 Expired - Lifetime JP3700121B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000369017A JP3700121B2 (ja) 2000-12-04 2000-12-04 カルバート下部の止水壁およびその施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000369017A JP3700121B2 (ja) 2000-12-04 2000-12-04 カルバート下部の止水壁およびその施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002167754A JP2002167754A (ja) 2002-06-11
JP3700121B2 true JP3700121B2 (ja) 2005-09-28

Family

ID=18839119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000369017A Expired - Lifetime JP3700121B2 (ja) 2000-12-04 2000-12-04 カルバート下部の止水壁およびその施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3700121B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11268256B2 (en) * 2019-08-26 2022-03-08 Contech Engineered Solutions LLC Culvert system with flexible toe wall
CN115012392A (zh) * 2022-04-09 2022-09-06 中铁上海工程局集团第五工程有限公司 一种提高拉森钢板桩止水效果的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002167754A (ja) 2002-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100923078B1 (ko) 시트파일과 띠장을 이용한 가물막이의 시공방법 및 이를 이용한 수중 구조물 시공방법
KR101041274B1 (ko) 합성형 그라우팅 가시설 구조 및 이의 시공방법
KR100914158B1 (ko) 무지보형의 차수벽 흙막이공법
KR101021915B1 (ko) 흙막이 공사용 차수 가시설 시공방법
CN113216213B (zh) 一种地下室防水基坑结构及施工方法
KR102173079B1 (ko) 차수 성능을 향상시키기 위한 흙막이 벽체용 합성 phc 파일
JP4485674B2 (ja) 連続地中壁の構築方法及び地下水位の低下方法及び地下水位の回復方法
JP3700121B2 (ja) カルバート下部の止水壁およびその施工方法
JP4485006B2 (ja) 地下構造物の施工法
JP4011212B2 (ja) 立坑の築造工法
KR101021913B1 (ko) 흙막이 공사용 차수 가시설 시공방법
JP6806465B2 (ja) 基礎構造物の施工方法
KR100659035B1 (ko) 점성토 연약지반의 개량을 위한 표층처리강화공법 및표층처리구조
JPS5936058B2 (ja) 地下連続壁を利用した構造物の構築方法
KR20090078684A (ko) H빔으로 이루어진 엄지 말뚝을 구비한 지지말뚝, 이를이용한 합성 벽체 및 그 시공방법
JPH10219680A (ja) 場所打ちコンクリート杭の施工方法
KR100654973B1 (ko) 프리캐스트 콘크리트 파일을 이용한 흙막이 구조체 및이의 시공 방법
JP4274898B2 (ja) 地下水流動保全工法
JP2874906B2 (ja) 立坑構築工法
JP2846248B2 (ja) 土留壁及びその構築方法
KR102610909B1 (ko) 침하방지를 위해 강관내부 앵커설치를 이용한 강관추진 공법 및 그 구조물
JP2003053317A (ja) 原位置封じ込め工法の地下水集排水構造
KR100469536B1 (ko) 연장이음부를 갖는 가설흙막이 벽체용 파일의 이형피복형성구조 및 이를 이용한 파일 인출공법
JP4146561B2 (ja) 立坑の築造方法
JP3407066B2 (ja) 地中に排水壁を連続して形成する方法及び板状排水材打設用ケーシング

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050322

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050509

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050614

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050629

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080722

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090722

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100722

Year of fee payment: 5