JP3699611B2 - 使い捨て吸収性物品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は乳幼児用、大人用あるいは失禁用などの使い捨ておむつまたは生理用ナプキンなどの使い捨て吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の生理液吸収性物品、例えば使い捨ておむつでは、特公平6−93901号公報に記載されているように、おむつ本体の透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体を介在し、この吸収体の幅方向の両外側にこの吸収体の長手方向に沿って弾性収縮性を有するサイドフラップを形成し、前記サイドフラップに内向きに隣接してスペーサー手段を有する尿漏れ防止ギャザー部を形成した構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の使い捨ておむつでは、尿漏れ防止ギャザー部が倒れ込み易く、起立状態が保持できず、排泄生理液が漏れ出るおそれがある問題を有している。
【0004】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、おむつなどの生理液吸収性物品本体の透液性表面シート側に形成したフラップ部が起立状態を保持できるようにして確実に排泄生理液の漏れが防止できる使い捨て吸収性物品を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の使い捨て吸収性物品は、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体を配設した吸収性物品本体を備え、この吸収性物品本体は、前記吸収体の幅方向両外側に長手方向に沿って第1のフラップ部をそれぞれ形成するとともに、前記透液性表面シート側にこの吸収性物品本体の幅方向両側に前記第1のフラップ部の内側に位置して長手方向に沿って第2のフラップ部をそれぞれ形成し、前記第2のフラップ部は第1バリヤー部と第2バリヤー部とを有し、この両側の第1バリヤー部は前記透液性表面シートの表面からそれぞれ起立し、前記両側の第2バリヤー部は弾性体をそれぞれ配設し前記第1バリヤー部の先端部から幅方向中心方向にそれぞれ折れ曲がり、前記各第1バリヤー部と略逆L字形状に形成され、前記吸収性物品本体の長手方向の両端部では第2バリヤー部が前記透液性表面シートの表面から起立して内側に傾斜している第1バリヤー部の内側に向かって折り込まれて内側に向って傾斜状に起立している第1バリヤー部に接合されている。
【0006】
そして、吸収性物品本体の透液性表面シート側に幅方向両側にそれぞれ形成されている第2のフラップ部の第1バリヤー部は常に起立状態となって排泄生理液の幅方向への漏れが防止され、また、第1バリヤー部と第2バリヤー部とは略逆L字形状に形成されているため、第2バリヤー部を乗り越えて尿などの排泄生理液が漏れることがなく、確実に排泄生理液の横漏れが防止できる。
【0007】
また、吸収性物品本体の長手方向の両端部で第2バリヤー部が第1バリヤー部の内側に折り込まれて接合されているため、第2バリヤー部が吸収性物品本体の幅方向の外側に向かって倒れ込むことがなく、第2バリヤー部が吸収性物品本体の幅方向中心側に向かって折れ曲がり、第2のフラップ部の長手方向の中間部では第1バリヤー部と第2バリヤー部とは確実に略逆L字形状に保持され、排泄生理液の漏れを確実に防止できる。
【0008】
請求項2記載の使い捨て吸収性物品は、請求項1記載の使い捨て吸収性物品において、第2のフラップ部の第1バリヤー部と第2バリヤー部との折り曲げ連接部に弾性体を配設したものである。
【0009】
そして、第1バリヤー部と第2バリヤー部との折り曲げ連接部に配設した弾性体によって、第1バリヤー部は確実に起立状態になるとともに第2バリヤー部は幅方向の内側に折れ曲がり易くなり、第2のフラップ部は確実に略逆L字形状に形成され、幅方向の両側からの排泄生理液の漏れを防止できる。
【0010】
請求項3記載の使い捨て吸収性物品は、請求項2記載の使い捨て吸収性物品において、第2のフラップ部の第2バリヤー部に配設した弾性体の収縮率は第1バリヤー部と第2バリヤー部との折り曲げ連接部に配設した弾性体の収縮率より大きいものである。
【0011】
そして、第2バリヤー部に配設した弾性体の収縮率が大きいので、第2バリヤー部が吸収性物品本体の透液性表面シート側に折れ曲がることがなく、第2のフラップ部は確実に略逆L字形状に形成され、幅方向の両側からの排泄生理液の漏れを防止できる。
【0012】
請求項4記載の使い捨て吸収性物品は、請求項1ないし3いずれかに記載の使い捨て吸収性物品において、第2のフラップ部の第1バリヤー部と第2バリヤー部とを一体に形成したものである。
【0013】
そして、第2のフラップ部は一体に形成されているため、生産性および製造性が向上し、安価にできるとともに、第1バリヤー部と第2バリヤー部とを別体で形成して接着などに連接する構造に比し、第2のフラップ部が硬くなることがなくおむつ装着者の肌触りを損なうことがない。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の使い捨て吸収性物品の実施の一形態の構成を使い捨ておむつについて図面を参照して説明する。
【0015】
図1ないし図3において、1は吸収性物品本体としてのおむつ本体で、このおむつ本体1は、液透過性を有する透液性表面シート2と、液不透過性を有する不透液性裏面シート3との間に液吸収性を有する吸収体4を配設し、このおむつ本体1は、展開状態で略細長状で長手方向の中央部を中心として略線対称の形状に形成するとともに、幅方向の中央部を中心として線対称となる左右対称の形状に形成されている。また、前記吸収体4は、長手方向の中央部を中心として略線対称の形状に形成するとともに、幅方向の中央部を中心として線対称の形状に形成されている。
【0016】
そして、おむつ本体1の透液性表面シート2と不透液性裏面シート3は、長手方向の中間部が幅狭状となるように内方に向けて略凹弧状に切り欠かれた凹弧状縁1aが形成され、また、前記吸収体4も長手方向の中間部が幅狭状となるように内方に向けて略凹弧状に切り欠かれた凹弧状縁4aが形成されている。
【0017】
また、前記透液性表面シート2は、尿などの排泄生理液を前記吸収体4へ透過させるために液透過性を有し、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム、合成繊維などにておむつ本体1の全表面を覆う形状に成形されている。そして、このおむつ本体1の装着時に身体に接触する透液性表面シート2は、装着者に不快感を与えることがないように肌着に近い感触を有している。
【0018】
また、前記不透液性裏面シート3は、上面周縁部が前記透液性表面シート2の下面周辺部に接合されている。この不透液性裏面シート3は、尿などの排泄生理液にて下着などの他の衣類、或いはシートなどを汚損することがないように液不透過性を有し、例えばポリエチレン樹脂等の合成樹脂などにて成形されている。
【0019】
また、前記吸収体4は略細長矩形状に成型され、前記透液性表面シート2の下面中央部と前記不透液性裏面シート3の上面中央部との間に扁平状でこの透液性表面シート2と不透液性裏面シート3の凹弧状縁1aに対向して長手方向の中間部の凹弧状縁4aが位置するように配設されており、この吸収体4は、尿などの排泄生理液を十分に吸収できる、例えばパルプを主材料として一部に高分子吸収体等の物質を含んだ材料にて成形されている。
【0020】
そして、前記吸収体4の外側に位置して前記透液性表面シート2と前記不透液性裏面シート3とにて前記吸収体4の外側に第1のフラップ部5が形成されている。
【0021】
さらに、前記おむつ本体1の透液性表面シート2の表面の左右には、第1のフラップ部5から中間部まで尿などの排泄生理液を浸透しない性質を有する、例えばポリプロピレン樹脂等などの不透液性材料にて成形された疎水性シート6,6が重合され、この左右の疎水性シート6,6の内側縁部間には透液性表面シート2中央部が露出されている。そして、この疎水性シート6,6は、透液性表面シート2に合わせて長手方向の中間部の外側縁が内方に向って略凹弧状に切り欠かれた略細長矩形状に形成され、この疎水性シート6,6の下面の外側縁部が前記透液性表面シート2の上面周縁部に接合されている。
【0022】
次に、前記おむつ本体1は、図1に示す展開状態から適宜に折り曲げられて、幼児、失禁者等の身体に装着されるもので、展開状態における長手方向の中間部に形成した身体への装着時に股下に位置する股下回り部7の長手方向の一端側には身体への装着時に背中側に位置する背側腰回り部8が一体に形成され、かつ前記股下回り部7の長手方向の他端側には身体への装着時に腹側に位置する腹側腰回り部9が一体に形成されている。
【0023】
また、前記股下回り部7には、前記おむつ本体1の両側中央部に幅方向の外側縁の凹弧状縁1aに沿った脚回り部10,10が形成されている。この脚回り部10,10は、身体への装着の際に装着者の脚回りに位置する部分で、前記吸収体4の幅方向の外縁から幅方向の外側へ前記透液性表面シート2、前記不透液性裏面シート3、および疎水性シート6,6が延出された前記第1のフラップ5にて形成されている。この脚回り部10,10には1本または複数のゴムなどで形成された略紐状の第1フラップ弾性体11,11が前記おむつ本体1の長手方向に沿って前記透液性表面シート2と前記不透液性裏面シート3との間に配設され、この第1フラップ弾性体11,11で不透液性裏面シート3の延出部に脚回りギャザー部12,12を形成している。
【0024】
そして、前記背側腰回り部8と腹側腰回り部9とは、前記股下回り部7に連続して一体に形成されており、この背側腰回り部8と腹側腰回り部9との幅方向の長さ寸法は、前記股下回り部7の幅方向の長さ寸法よりも大きく成形されている。また、この背側腰回り部8の幅方向の両側縁部には、面ファスナ13が取着され、腹側腰回り部9の略中央部に前記面ファスナ13と互いに係脱自在に係合する面ファスナ14が取着されている。
【0025】
また、前記吸収体4は、前記背側腰回り部8と腹側腰回り部9とに位置する部分の幅方向の長さ寸法が、前記股下回り部7に位置する部分の幅方向の長さ寸法よりも大きい背側吸収部16と腹側吸収部17となっており、この吸収体4の股下回り部7に位置する部分は幅狭の中央吸収部18となっている。
【0026】
そして、前記透液性表面シート2側に重合された疎水性シート6,6にておむつ本体1の幅方向両側に前記第1のフラップ部5の内側に位置して長手方向に沿って第2のフラップ部20,20がそれぞれ形成されている。この第2のフラップ部20,20は一体に形成された第1バリヤー部21と第2バリヤー部22とを有し、この両側の第1バリヤー部21は図3に示すように、前記透液性表面シート2の表面からそれぞれ起立し、この両側の第2バリヤー部22には弾性体23がそれぞれ配設され、この弾性体23は第2バリヤー部22の内側縁部の巻き込み縁にて包み込み接着され、この第2バリヤー部22は前記第1バリヤー部21の先端部から幅方向中心方向に向かってそれぞれ折れ曲がり、この各第1バリヤー部21と第2バリヤー部22とは略逆L字形状に形成されている。なお、前記弾性体23,23は、必要に応じた数を適宜に配設する。
【0027】
また、前記第2のフラップ部20,20の第2バリヤー部22はおむつ本体1の長手方向の両端部では図2に示すように、透液性表面シートの表面から起立して内側に傾斜している第1バリヤー部21の内側に向かって折り込まれてこの第2バリヤー部22の内面が内側に向って傾斜状に起立している第1バリヤー部21の内面に接着などにより接合されている。
【0028】
次に、上記一実施の形態の作用について説明する。
【0029】
おむつ本体1を身体に装着するときには、おむつ本体1の股下回り部7を股下に位置させるとともに背側腰回り部8を背中側に位置させかつ腹側腰回り部9を腹側に位置させる。そして、このおむつ本体1の透液性表面シート2を身体に接触させ、このおむつ本体1の背側腰回り部8に固着されている面ファスナ13に背側腰回り部9に固着されている面ファスナ14をそれぞれ係脱自在に係合させて装着する。
【0030】
この状態で、おむつ本体1の第1のフラップ部5の脚回りギャザー部12,12が装着者の脚回りに密着し、おむつ本体1の透液性表面シート2側に幅方向両側にそれぞれ形成されている第2のフラップ部20,20の第1バリヤー部21は常に起立状態となって排泄生理液の幅方向への漏れが防止され、また、第2バリヤー部22に配設した弾性体23によって第2バリヤー部22は内側に折れ曲がり、第1バリヤー部21と第2バリヤー部22とは略逆L字形状に形成されているため、第2バリヤー部22を乗り越えて排泄生理液が漏れることがなく、確実に尿などの排泄生理液の横漏れが防止できる。
【0031】
また、おむつ本体1の長手方向の両端部で第2バリヤー部22が第1バリヤー部21の内側に折り込まれて接合されているため、第2バリヤー部22がおむつ本体1の幅方向の外側に向かって倒れ込むことがなく、第2バリヤー部22がおむつ本体1の幅方向中心側に向かって折れ曲がり、長手方向の中間部では第1バリヤー部21と第2バリヤー部22とは確実に略逆L字形状に保持され、排泄生理液の漏れを確実に防止できる。
【0032】
さらに、第2のフラップ部20の第1バリヤー部21と第2バリヤー部22とは一体に形成されているため、生産性および製造性が向上し、安価にできるとともに、第1バリヤー部21と第2バリヤー部22とを別体で形成して接着などに連接する構造に比し、第2のフラップ部22が硬くなることがなくおむつ装着者の肌触りを損なうことがない。
【0033】
次に使い捨て吸収性物品の他の実施の形態を使い捨ておむつについて図4に基づいて説明する。
【0034】
前記図1ないし図3に示す実施の形態の吸収性物品としてのおむつ本体1と同一の構成を備え、さらに、透液性表面シート2側に重合された疎水性シート6,6にておむつ本体1の幅方向両側に前記第1のフラップ部5の内側に位置して長手方向に沿って第2のフラップ部20,20がそれぞれ形成されている。この第2のフラップ部20,20は一体に形成された第1バリヤー部21と第2バリヤー部22とを有し、この両側の第1バリヤー部21は図3に示すように、前記透液性表面シート2の表面からそれぞれ起立し、この両側の第2バリヤー部22には弾性体23がそれぞれ配設され、この弾性体23は第2バリヤー部22の内側縁の巻き込み縁にて包み込み接着され、この第2バリヤー部22は前記第1バリヤー部21の先端部から幅方向中心方向に向かってそれぞれ折れ曲がり、この各第1バリヤー部21と第2バリヤー部22とは略逆L字形状に形成されている。なお、前記弾性体23,23は、必要に応じた数を適宜に配設されている。
【0035】
また、前記第2のフラップ部20,20の第2バリヤー部22はおむつ本体1の長手方向の両端部では図2に示すように、前記透液性表面シートの表面から起立して内側に傾斜している第1バリヤー部21の内側に向かって折り込まれてこの第2バリヤー部22の内面が内側に向って傾斜状に起立している第1バリヤー部21の内面に接着などにより接合されている。
【0036】
この図1ないし図3に示す構成において、図1に示すおむつ本体1の第2のフラップ部20の第1バリヤー部21と第2バリヤー部22との折り曲げ連接部25に図4に示すように、弾性体26を配設する。この弾性体26は、必要に応じた数を適宜に配設する。
【0037】
そして、前記第2のフラップ部20の第2バリヤー部22に配設した弾性体23の収縮率は第1バリヤー部21と第2バリヤー部22との折り曲げ連接部25に配設した弾性体26の収縮率より大きくする。
【0038】
次にこの実施の形態の作用について説明する。
【0039】
この実施の形態でも、おむつ本体1の第1のフラップ部5の脚回りギャザー部12,12が装着者の脚回りに密着し、おむつ本体1の透液性表面シート2側に幅方向両側にそれぞれ形成されている第2のフラップ部20,20の第1バリヤー部21は常に起立状態となって排泄生理液の幅方向への漏れが防止され、また、第2バリヤー部22に配設した弾性体23によって第2バリヤー部22は内側に折れ曲がり、第1バリヤー部21と第2バリヤー部22とは略逆L字形状に形成されているため、第2バリヤー部22を乗り越えて排泄生理液が漏れることがなく、確実に尿などの排泄生理液の横漏れが防止できる。
【0040】
また、おむつ本体1の長手方向の両端部で第2バリヤー部22が第1バリヤー部21の内側に折り込まれて接合されているため、第2バリヤー部22がおむつ本体1の幅方向の外側に向かって倒れ込むことがなく、第2バリヤー部22がおむつ本体1の幅方向中心側に向かって折れ曲がり、長手方向の中間部では第1バリヤー部21と第2バリヤー部22とは確実に略逆L字形状に保持され、排泄生理液の漏れを確実に防止できる。
【0041】
そして、この実施の形態では、さらに、第1バリヤー部21と第2バリヤー部22との折り曲げ連接部25に配設した弾性体26によって、第1バリヤー部21は確実に起立状態になるとともに第2バリヤー部22は幅方向の内側に折れ曲がり易くなり、第2のフラップ部20,20は確実に略逆L字形状に形成され、幅方向の両側からの排泄生理液の漏れを防止できる。
【0042】
また、第2のフラップ部20の第1バリヤー部21に配設した弾性体23の収縮率は第1バリヤー部21と第2バリヤー部22との折り曲げ連接部25に配設した弾性体26の収縮率より大きいため、第2バリヤー部22がおむつ本体1の透液性表面シート2側に折れ曲がることがなく、第2のフラップ部20は確実に略逆L字形状に形成され、幅方向の両側からの排泄生理液の漏れを防止できる。
【0043】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、おむつなどの吸収性物品本体の透液性表面シート側に幅方向両側にそれぞれ形成されている第2のフラップ部の第1バリヤー部は常に起立状態となって排泄生理液の幅方向への漏れが防止され、また、第1バリヤー部と第2バリヤー部とは略逆L字形状に形成されているため、第2バリヤー部を乗り越えて排泄生理液が漏れることがなく、また、吸収性物品本体の長手方向の両端部で第2バリヤー部が第1バリヤー部の内側に折り込まれて接合されているため、第2バリヤー部が吸収性物品本体の幅方向の外側に向かって倒れ込むことがなく、第2バリヤー部が吸収性物品本体の幅方向中心側に向かって折れ曲がり、長手方向の中間部では第1バリヤー部と第2バリヤー部とは確実に略逆L字形状に保持され、排泄生理液の漏れをより確実に防止できる。
【0044】
請求項2記載の発明によれば、第1バリヤー部と第2バリヤー部との折り曲げ連接部に配設した弾性体によって、第1バリヤー部は確実に起立状態になるとともに第2バリヤー部は幅方向の内側に折れ曲がり易くなり、第2のフラップ部は確実に略逆L字形状に形成され、幅方向の両側からの排泄生理液の漏れを防止できる。
【0045】
請求項3記載の発明によれば、第2バリヤー部に配設した弾性体の収縮率が大きいので、第2バリヤー部がおむつ本体の透液性表面シート側に折れ曲がることがなく、第2のフラップ部は確実に略逆L字形状に形成され、幅方向の両側からの排泄生理液の漏れを防止できる。
【0046】
請求項4記載の発明によれば、第2のフラップ部の第1バリヤー部と第2バリヤー部とは一体に形成されているため、生産性および製造性が向上し、安価にできるとともに、第1バリヤー部と第2バリヤー部とを別体で形成して接着などに連接する構造に比し、第2のフラップ部が硬くなることがなく吸収性物品の装着者の肌触りを損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の使い捨て吸収性物品の使い捨ておむつの実施の一形態を示す平面図である。
【図2】 同上図1におけるII部の断面図である。
【図3】 同上図1におけるIII 部の断面図である。
【図4】 本発明の使い捨て吸収性物品の使い捨ておむつの他の実施の形態を示す図1におけるIII 部の断面図である。
【符号の説明】
1 吸収性物品本体となるおむつ本体
2 透液性表面シート
3 不透液性裏面シート
4 吸収体
5 第1のフラップ部
20 第2のフラップ部
21 第1バリヤー部
22 第2バリヤー部
23,26 弾性体
25 折り曲げ連接部
Claims (4)
- 透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体を配設した吸収性物品本体を備え、
この吸収性物品本体は、前記吸収体の幅方向両外側に長手方向に沿って第1のフラップ部をそれぞれ形成するとともに、前記透液性表面シート側にこの吸収性物品本体の幅方向両側に前記第1のフラップ部の内側に位置して長手方向に沿って第2のフラップ部をそれぞれ形成し、
前記第2のフラップ部は第1バリヤー部と第2バリヤー部とを有し、
この両側の第1バリヤー部は前記透液性表面シートの表面からそれぞれ起立し、
前記両側の第2バリヤー部は弾性体をそれぞれ配設し前記第1バリヤー部の先端部から幅方向中心方向にそれぞれ折れ曲がり、前記各第1バリヤー部と略逆L字形状に形成され、
前記吸収性物品本体の長手方向の両端部では第2バリヤー部が前記透液性表面シートの表面から起立して内側に傾斜している第1バリヤー部の内側に向かって折り込まれて内側に向って傾斜状に起立している第1バリヤー部に接合されている
ことを特徴とする使い捨て吸収性物品。 - 第2のフラップ部の第1バリヤー部と第2バリヤー部との折り曲げ連接部に弾性体を配設したことを特徴とする請求項1記載の使い捨て吸収性物品。
- 第2のフラップ部の第2バリヤー部に配設した弾性体の収縮率は第1バリヤー部と第2バリヤー部との折り曲げ連接部に配設した弾性体の収縮率より大きいことを特徴とする請求項2記載の使い捨て吸収性物品。
- 第2のフラップ部の第1バリヤー部と第2バリヤー部とを一体に形成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の使い捨て吸収性物品。
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