JP3699306B2 - 往復動加振装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、粉体供給用ホッパ、篩装置、振動フィーダなどの加振源や駆動源として利用される往復動加振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
加振装置には、圧電素子や電磁石を利用したもの、あるいはボールを偏心した軌道をエアーで回転させて加振源を形成するボール方式のものなど種々の形式のものがある。このうち、ボール方式の加振装置は、ホッパで供給する粉体のブリッジ防止などに多く使用されている。
【0003】
このボール方式の加振装置は、ボールを収納した本体自体が振動源となり、取付けられた物体全体を振動させる構造であって、例えば図9に示すように、粉体供給用ホッパに取付ける場合、ホッパ全体に振動を与えてホッパに溜め込んだ粉体がブリッジを起こして底部の排出口から排出することができなくなるのを防止している。
【0004】
図9において1は加振手段、2は粉体供給用ホッパ、3は排出部、4は支持手段、5は開閉手段である。ホッパ2は支持手段4で支持されており、その支持端にはホッパ側の支持ブラケット2aとの間に振動吸収のための耐振用ゴム4aが設けられ、ホッパ2全体が振動してもその振動を支持手段4との間で遮断している。開閉手段5は弁座5aに嵌合する弁体5bと、これを上下動してホッパ2を開閉するシリンダ5cとを備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ボール方式の加振装置は、上述したようにボールをエアーで回転させる構造であるので力が弱い。小型の装置で強い振動を発生させることができず、強力な振動を発生させようとすると、装置の大型化、重量増が避けられない。
【0006】
また、この装置は、本体が直接振動し、その振動を例えばホッパに加えて内部の粉体に間接的に伝えることを前提としているため、用途も狭い。例えば、ホッパにおける粉体のブリッジ防止では、粉体を直接掻き動かした方がより良い効果が望め、ホッパ支持の簡素化等も図り易いが、出力軸をもたないボール方式の加振装置では、直接の掻き動かしが行えない。また、この方式の加振装置は、振動フィーダやポンプなどの駆動源としては利用できない。
【0007】
電磁式加振装置は、往復運動を取り出せるが、サイズ、重量が大きくなり易い。また、これは、電磁石と板ばねを組合せているので構造も若干複雑になる。さらに、振動系の固有振動数を電源周波数に合わせるためのバランス調整を必要とし、非常に煩わしい。それに加え、板ばねで支えたフレームなどの動きが、直線往復運動ではない(上下運動を伴う)こと、及び速度設定の自由度が小さいことなどにより用途も限定され易い。このほか、モータや電磁石を用いる加振装置は、高価である。
【0008】
この発明は、小型、軽量化、低コスト化が図れ、また、使用時の煩わしいバランス調整を必要とせず、出力を直線の往復運動として取出すのも容易な用途の広い往復動加振装置を提供することを課題としている。
【0009】
この発明は、上記課題に加えて、往復動加振装置のエネルギ源として加えられる加圧流体の消費量を抑制することをもう1つの課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記課題を解決する手段として、シリンダ内にピストンを往復動自在に挿通し、シリンダを閉じる両端壁にシリンダ内をピストンで区画して生じる2つの圧力室へそれぞれ加圧流体を導入する2つの入口ポートを設け、シリンダ周壁には2つの圧力室用の各排出ポートを設け、上記排出ポートがピストン変位により開閉され、その排出ポートの開閉及びピストンの慣性移動で圧力室の加圧流体による押圧力を交互に反転させてピストンを往復動させるように構成して成る往復動加振装置としたのである。
【0011】
この発明の往復動加振装置では、加圧流体を入口ポートから圧力室に導入してピストンを押圧するとき、
(1)ピストンを他方の圧力室用の排出ポートが開放される位置に置いて一方の圧力室にのみ加圧流体を導入する。
(2)一方の圧力室と他方の圧力室に導入する加圧流体の圧力又は導入量に差をつける。
(3)ピストンの一端と他端の受圧面積に差をつける。
(4)ピストンの行きと帰りの移動抵抗にスプリングで差をつける。
(5)一方、他方の圧力室の各々に入口ポートと排出ポートを設け、ピストンが初期位置にあるとき、排出ポートの一方が開き、他方が閉じられるようにする。のいずれかの方法でピストンの両端に対向して加わる押し力に差が生じるようにしておくと、その押し力の差でピストンが移動し、移動した側の圧力室(説明の便宜上、ここではこれを他方の圧力室と考える)の排出ポートがピストンによって閉じられる。
【0012】
このため、他方の圧力室の圧力が高まり、さらに、一方の圧力室の排出ポートが開いて一方の圧力室の圧力が下がる。これにより、一方の圧力室の圧力によるピストン推力と他方の圧力室の圧力によるピストン推力が瞬間的にバランスするが、一旦動き出したピストンは、慣性力で流体圧による推力のバランス点を越えて更に進むので、慣性力がなくなってピストンがストローク終端に到達したときには他方の圧力室の圧力による推力が一方の圧力室の圧力による推力を上回っており、そのために、ピストンは一方の圧力室側に向けて押し戻される。
【0013】
これにより、他方の圧力室用の排出ポートが再び開き、一方の圧力室用の排出ポートは閉じて一方の圧力室の圧力上昇、他方の圧力室の圧力降下により、他方の圧力室側にピストンを押す力が逆向きの力に勝って再びピストンが他方の圧力室側に押し動かされ、以上の動作が繰り返されてピストンが往復振動する。その振動は、入口ポートの加圧流体導入経路に流量調整弁を設けると、低速から高速の幅広い領域で自由に制御できピストンの行きと帰りの速度に差をつけることも可能になる。
【0014】
さらに、上記第2の課題を解決する第2の発明として、上記第1の発明を前提として、前記ピストンの両端にピストンロッドを設けてシリンダの両端壁に圧力室に開口して設けられている挿入穴に移動自在に嵌合挿入させ、各ピストンロッドのピストン両端寄りにそれぞれくびれ部を設け、各入口ポートを連通孔により挿入穴に連通させ、ピストンロッドのくびれ部を連通孔の挿入穴内開設位置に対し移動させて入口ポートの圧力室への連通を開閉することによりピストンの往復動を行うようにした往復動加振装置を採用することができる。
【0015】
この往復動加振装置は、第1の発明の装置に対して加圧流体の消費量を半減させて使用される点に特徴を有する。加圧流体がシリンダ内の2つの圧力室の一方に送り込まれる間は、他方の圧力室への加圧流体は入口ポートに接続されている連通孔の途中で遮断され、加圧流体が排出ポートから無駄に流出しないようにしているためである。
【0016】
又、上記第2の課題を解決する第3の発明として、上記第1の発明を前提として、前記シリンダ内にピストンの案内ロッドをピストンに往復動自在に設け、案内ロッドには入口ポートに連通する導通孔がそれぞれ設けられ、ピストンには各圧力室に連通する導通孔がそれぞれ設けられ、案内ロッドのそれぞれの導通孔の開口がピストンの中立位置ではピストンの内周により閉じられ、ピストンが中立位置から左右いずれかの位置ではその位置側の圧力室に連通するピストンの導通孔に上記開口が接続されてピストンを押圧するようにした往復動加振装置を採用することもできる。
【0017】
上記第3の発明では2つの入口ポートからの加圧流体の一方を遮断し他方のポートから加圧流体を圧力室に供給することによって加圧流体の消費を半減させる。
【0018】
上記第1の課題を解決する第4の発明として、シリンダ内にピストンを往復動自在に挿置し、シリンダを閉じる端壁のいずれか一方にシリンダ内をピストンで区画して生じる2つの圧力室へ加圧流体を導入する入口ポートを設け、シリンダ周壁には2つの圧力室用の各排出ポートを設け、上記排出ポートがピストン変位により開閉され、その排出ポートの開閉及びピストンの慣性移動で圧力室の加圧流体による押圧力を交互に反転させてピストンを往復動させるように構成して成る往復動加振装置を採用することもできる。
【0019】
上記構成の往復動加振装置によっても第1の発明と同様にピストンを往復動させて加振作用を生じさせる。その基本的な作用は、流体圧による推力と慣性力によりピストンの押圧を順次切換えてピストンを往復動させる点で第1の発明と同様である。
【0020】
上記第2の課題を解決する第5の発明として、前記ピストンを案内ロッドに挿通させ、案内ロッドには入口ポートに連通する導通孔が、ピストンには各圧力室に連通する導通孔がそれぞれ設けられ、案内ロッドの導通孔の開口がピストンの中立位置ではピストンの導通孔のいずれとも遮断され、ピストンが中立位置から移動するとその移動距離範囲内で移動方向の圧力室に連通する導通孔に接続される位置に設けて入口ポートの圧力室への連通を開閉することによりピストンの往復動を行なうようにした往復動加振装置とすることができる。
【0021】
この第7の発明では入口ポートを片側のシリンダ端壁に設け、ピストンの移動により加圧流体を圧力室へ交互に切換えて供給するようにしており、このため加圧流体は第1の発明に比して消費量が半減する。
【0022】
上記第2の課題を解決する第6の発明として、前記入口ポートを端壁に代えてシリンダ周壁に設け、ピストン内部には各圧力室に連通する導通孔がそれぞれ設けられ、それぞれの導通孔のシリンダ内周に接する開口がピストンの中立位置ではシリンダ内周により入口ポートに対して遮断され、ピストンが中立位置から移動するとその所定の移動範囲内で移動方向の圧力室に入口ポートを連通させるように上記導通孔開口を入口ポートに対し設けて入口ポートの圧力室への連通を開閉することによりピストンの往復動を行なうようにした往復動加振装置とすることができる。
【0023】
上記第6の発明では入口ポートをシリンダ周壁に1つのみ設け、ピストンの移動により加圧流体を圧力室へ交互に切換えて供給し、加圧流体の消費量を半減させている。
【0024】
【実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1に第1実施形態の往復動加振装置の10N1 、10N1 ’の主要縦断面図を示す。(b)図は(a)図の一部変形例である。図1の往復動加振装置10N1 は、シリンダ11の両端壁11L、11Rに入力ポート14、19を備え、そのシリンダ11内にピストン12を挿入してシリンダの内部をピストン12の一端が接する第1圧力室Aとピストン12の他端が接する第2圧力室Bに区画している。シリンダ11の胴筒の長手途中に2つの排出ポート15L、15Rが設けられており、排出ポート15Lは、第1圧力室用のポートであって、ピストン変位によって第1圧力室Aを開閉し、排出ポート15Rは第2圧力室用であり、ピストン変位によって第2圧力室Bを開閉する。21は、ピストン12を原位置(図の実線位置)に戻す復帰スプリングである。
【0025】
ピストン12には、そのピストンの往復運動を外部に取出す必要があるときには、(b)図に示すように、ピストンロッド13を具備させる。ピストンロッド13は、ピストン12の一端と他端の受圧面積に差をつけることのみ、或いはピストン12の実質質量を大きくすることのみを目的として設けてもよく、この場合、ピストンロッド13の先端をシリンダの端壁11Lから外部に引出すことは必須でなくなる。外部に突出したピストンロッド13があると、そのロッド13を外部から操作してピストン12を原位置(図の実線位置)に復帰させることができるが、ピストンロッド12の原位置復帰は、復帰スプリング21を設けて行なうのがよい。
【0026】
復帰スプリング21があると、ピストンロッドの無いピストンも装置停止時に確実に原位置に戻る。ピストンロッド13の無い装置については、ピストン12を長くするなどしてピストン12に所要の質量をもたせておく。実質質量の小さいピストンは、両端に作用する流体圧がバランスしたところで止まる虞れがあるが、実質質量の大きなピストンは慣性力で圧力室A、Bの圧力バランスが崩れる位置まで動く。なお、ピストン12とシリンダ11の内面との間の界面のシールは無くてもよい。
【0027】
また、圧力室A、Bにそれぞれ入力ポート14、19を設けた図の如き装置では、排出ポート15L、15Rをピストン12が中立位置(図7の鎖線位置)にあるときに全閉させる位置に設けてもよい。
【0028】
以上の如く構成した図1の往復動加振装置10N1 、10N1 ’は、非作動状態では図の実線で示す原位置(初期位置)にピストン12が停止している。この状態で圧力P1 の加圧流体(例えば圧搾空気)を入口ポート14、19から第1、第2圧力室A、Bに導入すると、第2圧力室Bは排出ポート15Rが開いて圧力が逃げるため、ピストン12が第2圧力室B側(図中右方)に押されて移動する。そして、そのピストン移動により排出ポート15Rが閉、15Lが開となり、第2圧力室Bの圧力は上昇し、第1圧力室Aの圧力は低下する。
【0029】
これにより、第1、第2圧力室A、Bの圧力によるピストン押し力が瞬間バランスするが、ピストン12は慣性でそのバランス点を通り越して更に移動する。そのため、ピストン12が第2圧力室B側のストローク終点(動慣性による移動終点)に到達したときにはピストン12を第1圧力室A側に押し戻す力が反対向きに作用する押し力を既に上回っており、これによりピストン12は第1圧力室A側に押し戻される。このとき、ピストン12は慣性で中立位置を通り越して移動し、そのため、排出ポート15Rが開、15Lが閉となり、ピストンの両端に対向して加わる押し力の強弱関係が再逆転してピストン12が第2圧力室B側に動く。この動作が繰り返されてピストン12が往復振動する。
【0030】
図1の14a、19aは流量調整弁である。この流量調整弁があると、ピストン12の振動を低速から高速の間で自由に制御でき、行きと帰りの速度に差をつけることもできる。なお、加圧流体が圧搾空気の場合、騒音対策として排出ポート15L、15Rの出口にマフラー(消音器)を設けるのが好ましい。そのマフラーは、各排出ポートに個別に着けてもよいが、(b)図に示すようなマフラー22が簡素かつ経済的で好ましい。(b)図のマフラー22は、シリンダ11の外周に被せた筒であり、通気性のある多孔質材で作られている。
【0031】
図2に第2実施形態の往復動加振装置10N2 、10N2 ’の主要断面図を示す。(a)はピストンロッド内蔵形、(b)はピストンロッド突出形である。(a)図を中心に説明する。この実施形態の往復動加振装置は第1実施形態の装置に対し入口ポートから圧力室へ加圧流体を導入する経路を開閉して加圧流体の消費量を半減させた点に特徴を有する。第1実施形態と同様にシリンダ11内にピストン12を往復動自在に挿置している。このピストン12の挿置によりシリンダ内はピストン12の両端に接して2つの圧力室A、Bが区画されて生じる。
【0032】
ピストン12にはピストンロッド23が貫設固定されており、ピストン12の両端から突出して設けられた部分にはくびれ部23aと平行頭部23bが形成されている。平行頭部23bは、シリンダの両端を閉じる両端壁11L、11Rの圧力室A、Bに向い合う側に開口して形成された挿入穴24に嵌合挿入され、挿入穴24内で移動自在とされる。25は、メタルブッシュであり、平行頭部23bを密着状態で摺動案内する。
【0033】
なお、上記平行頭部23bは左右対称な形状、位置に設けられているが、くびれ部23aは、図示のように、左右非対称に設けられている。ピストン12の左側端はその端面からピストン幅の略1/3程度の深さに所定直径12Rのばね穴27が設けられており、そのばね穴27に復帰スプリング21が挿置され、ピストン12を流体圧が作用していない時に右端へ戻すようになっている。くびれ部23aの長さは上記ばね穴27の深さ(長さ)に略対応した(同じ)長さとされている。28は衝撃吸収のためのO−リングである。
【0034】
シリンダ11の両端壁11L、11Rには、第1実施形態と同様に、入口ポート14、19がそれぞれ設けられているが、この入口ポート14、19は導通孔26、26を介して前記挿入穴24に連通されている。挿入穴24に対し導通孔26、26の開口が開設されている位置は、図示のように、ピストン12が中立位置のときピストンロッド23の左右の平行頭部23bのくびれ部23a寄りの端位置であり、ピストンロッド23が左右いずれかにわずかに移動するとくびれ部23aが対応するようになる位置である。又、排出ポート15L、15Rはピストン12の両端位置でピストン12が中立位置にある時は閉じられる位置に設けられている。その他同一機能部材には第1実施形態と同一符号を付して説明を省略する。なお、(b)図では突出形のピストンロッド13が設けられている点のみが(a)図と異なる。従って、この場合ピストンロッドの平行頭部23bとピストンロッド13とは非対称である。
【0035】
上記構成の往復動加振装置10N2 、10N2 ’の基本作用は第1実施形態の場合と同様であるが、加圧流体の消費量が半減する省エネルギタイプである。図示の中立位置では、導通孔26、26の開口が平行頭部23b、23bで閉じられているため、圧力室A、Bは閉じられており、加圧流体が遮断されているため復帰スプリング21の押圧力でピストン12は右方へ押圧され、右端のO−リング28に当接する。その状態で加圧流体を左右の流量調整弁14a、19aを介して入口ポート14、19から送る。
【0036】
ピストン12が右端位置へ移動した状態では、右側の導通孔26の開口がくびれ部23aにより圧力室Bへ通じ、一方左側の導通孔26の開口は平行頭部23bにより閉じられている。このため、圧力室Bへ入口ポート19からの加圧流体が流入し、その加圧力がピストン12へ作用してピストン12を左方へ押圧する。このとき、右の排出ポート15Rはピストン12で閉じられ、左の排出ポート15Lは開放されているが、入口ポート14からの加圧流体はピストンの平行頭部23で遮断されているため排出ポート15Lから排出されることはない。
【0037】
ピストン12が左方へ移動を始めその左端が左の排出ポート15Lを閉じると圧力室Aは密閉され、さらに左へピストン12が移動すると圧力室A内が加圧されるが、右の排出ポート15Rは開放されるため圧力室B内の加圧流体は排出ポート15Rから排出され急激に圧力が減少する。しかし、ピストン12は右端から左方へ加圧流体により急速に移動していたため、圧力室Bの加圧力がなくなってもその慣性力で中立位置よりもさらに左方へ移動しようとする。
【0038】
ピストン12の左方への移動により中立位置を過ぎると、圧力室Aが密閉されるため圧力室A内が圧力上昇すると共に中立位置を過ぎてさらに左方へ移動すると左方の導通孔26の開口がピストンロッド23のくびれ部23aにより圧力室Aに通じ、このため圧力室A内に入口ポート14からの加圧流体が流入する。従って、圧力室A内の圧力が急激に上昇してピストン12を押し戻す方向に作用する。この押戻力がピストン12の慣性力とバランスした位置でピストン12は停止し、その後今度は圧力室A内の加圧流体により右方へ急激に押し戻される。
【0039】
こうして、ピストン12は右へ移動を始め右端に達すると同じ作用で左へ押し戻されるという動作を短時間内に繰り返し、これによりピストン12が往復加振運動をする。このような往復加振運動をピストン12が繰り返す間に、加圧流体が圧力室AとBのいずれかに流入してその加圧力によりピストン12が押される際に反対側の圧力室へはピストンロッド23の平行頭部により入口ポート14、19のいずれかからの加圧流体の流入が閉じられるため、加圧流体の消費が第1実施形態の場合に比して半減されるのである。
【0040】
図3に第3実施形態の往復動加振装置10N3 、10N3 ’の主要断面図を示す。(a)はピストンロッド無し、(b)はピストンロッド(突出形)付きの形式である。この実施形態の往復動加振装置も加圧流体の消費量を半減した点に特徴を有する。シリンダ11内に往復動自在に挿置されたピストン12に対しシリンダ11の中心線上に案内ロッド23’が設けられている。ピストン12は案内ロッド23’に対して摺動自在に移動する。ピストン12の挿置によりシリンダ11内はピストン12の両端に接して2つの圧力室A、Bが区画されて生じる。
【0041】
案内ロッド23’にはその中心線上に2つの導通孔26’、26’が設けられており、案内ロッド23’が両端壁11L、11Rで支持されている位置で導通孔26’、26’の端末がそれぞれ入口ポート14、19に接続されている。導通孔26’、26’は案内ロッド23’の長さ方向中央から所定距離を置いてその外周方向に開口26x’しており、その開口位置はピストンの作動との関係で定められている。ピストン12の内部にも、図示のように、導通孔12PL、12PRが設けられている。
【0042】
導通孔12PL、12PRは断面がL字状に見えるが、実際の形状はリング状の空間と圧力室A、Bに連通する小孔とから成る。そして、案内ロッド23’の導通孔26’、26’の開口26x’は、図示のように、ピストン12が中立位置にあるときはピストン内周で閉じられ、ピストン12が左右へ移動すると導通孔12PL、12PRに通じるようになる位置に設けられている。なお、ピストン12に対し復帰スプリング21がピストン12の左側のばね穴27に設けられているが、このばね穴27は左端壁11Lの圧力室Aに向い合う側にも設けられている。又、排出ポート15L、15R、O−リング28は第3実施形態と同様に設けられている。(b)図ではピストンロッド13が突出して設けられている。
【0043】
上記構成のこの実施形態の往復動加振装置の作用も基本的には第2実施形態の場合と同様である。中立位置にあるピストン12は加圧流体が送られていないときは、復帰スプリング21により、図示の例では右側へ押されO−リング28に当接する。その状態で加圧流体を左右の入口ポート14、19からそれぞれ送る。
【0044】
ピストン12が右側へ移動した状態では、右側の導通穴26’の開口26x’は導通穴12PRに開放されて連通しており、このため入口ポート19からの加圧流体は圧力室Bへ流入する。しかし、入口ポート14からの加圧流体は左側の開口26x’がピストンの内周で閉じられているため、遮断されている。圧力室B内に加圧流体が流入すると、ピストン12は左側へ押圧されて左方へ移動する。
【0045】
ピストン12が中立位置を過ぎると、圧力室Aが閉じられて圧力室A内の圧力が上昇を始めると同時に左側の開口26x’が導通孔12PLに連通し加圧流体が送り込まれる。従って、ピストン12を圧力室A内の加圧流体により押し戻そうとするが、ピストン12は右側から押圧された力で左へ移動する慣性力があり、このため、この慣性力に圧力室Aからの押戻力がバランスする位置でピストンの移動が停止し、その後ピストン12は右方へ押戻される。こうして、上記動作を繰り返してピストンの往復動加振作用が得られる。
【0046】
図4に第4実施形態の往復動加振装置10N4 、及びその一部変形例の10N4 ’の主要断面図を示す。この往復動加振装置10N4 、10N4 ’は入力ポートが片側のみしかない形式であり、かつピストン12が案内ロッド23’により案内されて往復動する形式のものである。案内ロッド23’の中心線上に1つの導通孔26’が設けられ、その開口26x’が中央位置付近に設けられている。
【0047】
ピストン12には2つの導通孔12PL、12PRが設けられており、導通孔12PL、12PRは開口26x’を挟んで左右に環状溝を設け、それぞれの環状溝にピストンの中心軸と平行な直線状の導通孔を接続したものから成り、各導通孔は右側の環状溝を左側の圧力室に、左側の環状溝を右側の圧力室に接続するように延びている。復帰スプリング21、ばね孔27、O−リング28、排出ポート15L、15Rは第2、第3実施形態と同様に設けられている。
【0048】
上記構成のこの実施形態の往復動加振装置の作用は、入力ポートが片側タイプであるため、第1実施形態に比して加圧流体の消費が少ないという利点を有する。ピストン12が、図示の中央位置で加圧流体を加えない状態では、復帰スプリング21により右側へ押圧されて移動する。ピストン12が右端へ移動すると、開口26x’は圧力室Bに連通する右側の導通孔12PRに接続される。
【0049】
このため、加圧流体が圧力室Bへ流入し、その押圧力でピストン12を左方へ押圧してピストン12が左方へ移動する。ピストン12が中立位置を通過すると、開口26x’の接続が左側の導通孔21PLに切り替わり、ピストンに左向きの慣性力が加圧流体により右側へ押圧する押圧力とバランスする点でピストンは停止し、その後右方へ押し戻される。そして、これを繰り返すことによりピストン12による往復動加振作用が得られる。(b)図ではピストンロッド13が突出形である点だけが相違し、その他は(a)図の場合と同じである。
【0050】
図5に第5実施形態の往復動加振装置10N5 、及びその一部変形例の10N5 ’の主要断面図を示す。この往復動加振装置10N5 、10N5 ’も入口ポートは1つのみであり、この実施形態では入口ポート20がシリンダ端壁でなくシリンダ11の周壁の長さ方向の略中央に設けられている。ピストン12には圧力室A、Bに連通する導通孔12PL、12PRがピストンの中心軸と平行に設けられ、その開口12xは、図示のように、ピストン外周に設けた環状溝に設けられ、その環状溝を介してピストン12が中立位置にあるときは開口12xはシリンダ内周で閉じられる。
【0051】
そして、中立位置からピストン12が左右へ移動すると導通孔12PL、12PRのうち移動方向の圧力室に通じるようになる位置に設けられている。ばね穴27、復帰スプリング21、排出ポート15L、15R、O−リング28は第2、第3、第4実施形態と同様に設けられている。
【0052】
上記構成のこの実施形態の往復動加振装置の作用も、入力ポート20が単一であるため、第4実施形態と同様加圧流体の消費が少ないという利点を有する。ピストン12は非加圧状態では復帰スプリング21により右側へ押圧されて移動すると導通孔12PRの開口12xが入口ポート20に接続され、圧力室Bに連通した状態で右端へ近づく。
【0053】
この状態で加圧流体を加えると、圧力室Bに流入した加圧流体による押圧力でピストン12は押し返され左方へ移動する。ピストン12が中立位置を通過すると圧力室Aが密閉され、かつピストン12の移動方向の圧力室Aに通じる導通孔12PLの開口12xに入口ポート20が接続されて圧力室Aの押圧力が増大し始める。
【0054】
しかし、ピストン12はその前に圧力室Bからの押圧力で押された慣性力で中立位置を過ぎて圧力室Aの方へ進む。そして圧力室Aに加えられる加圧流体と圧力室Aのエアーの圧縮力とに慣性力がバランスする位置でピストン12は停止し、その後再び右方へ上記対称な同様の押戻力で押し戻される。そして、これを繰り返すことによりピストン12の往復動加振作用が得られる。(b)図はピストンロッド13の突出形である点だけが相違する。
【0055】
図6に第6実施形態の往復動加振装置10N6 及びその一部変形例の10N6 ’の主要断面図を示す。この実施形態では第5実施形態の単一の入口ポートを2つの入口ポート14’、19’としてシリンダ12の周壁に設け、ピストン12に対応する導通孔12PL、12PRを設けて、入口ポート14’が導通孔12PL、入口ポート19’が導通孔12PRに接続するように入口ポート14’、19’、導通孔12PL、12PR、開口12xがそれぞれ設けられている。
【0056】
作用も入口ポート14’、19’から別々に導通孔12PL、12PRに加圧流体が導入されるという点のみ異なるがその他は基本的に第5実施形態と同様である。
【0057】
図7に第7実施形態の往復動加振装置10N7 及びその一部変形例の10N7 ’の主要断面図を示す。この実施形態は第2、第3、第4実施形態の構成を部分的に利用して組合わせたものであり、入口ポート14は片側端壁11Lに設けられている。ピストン12には第2実施形態のような、但しその片側端にシリンダ内蔵形のピストンロッド23がピストン12を貫通して設けられ、図示の例では、左側の圧力室Aに向って開口した挿入穴24に嵌合挿入されている。
【0058】
ピストンロッド23には長さ方向に沿って2つのくびれ部23aがその中間の大径部23cを境にして設けられている。ピストンロッド23内部にはロッド先端寄りのくびれ部23aをロッドと反対側の圧力室Bに連通する導通孔26’が設けられ、もう一方の(ピストン寄りの)くびれ部23aは圧力室Aに接続されている。大径部23cは、ピストン12が中立位置にあるときその外周により入口ポート14に連通する連通孔26の開口26xを閉じる位置に設けられている。メタルブッシュ25、復帰ばね21、ばね穴27、O−リング28などは第2〜6実施形態と同様に設けられている。
【0059】
上記構成の往復動加振装置10N7 も、基本的な作用は第5実施形態と同様に加圧流体の消費が少ないという利点がある。ピストン12が中立位置から右へ移動すると、連通孔26の開口はピストンロッド先端寄りのくびれ部23aに連通し、左へ移動するとピストン寄りのくびれ部23aに連通する。加圧流体による押圧とピストンの慣性力によりピストン12が往復動加振される作用は前記第2〜6実施形態と同様である。
【0060】
図8は第8実施形態の往復動加振装置10N8 及びその一部変形例の10N8 ’の主要断面図を示す。この実施形態は第7実施形態のピストンロッド23をピストンの両端から突出するように設け、くびれ部23aを片側のロッドに1つずつ設けた点が第7実施形態と異なる。2つの導通孔26’、26’がロッド内に並行に設けられ、一方の導通孔26’は左側のくびれ部23aと圧力室Bを連通し、他方の導通孔26’は右側のくびれ部23aと圧力室Aを連通している。
【0061】
導通孔26’の先端が圧力室A、Bに接続する部分は、図示の例ではピストンの端位置で直角に折り曲げるようにしているが、ピストン内で折り曲げて圧力室A、Bに向うように設けてもよい。他の部材は第7実施形態と同様に設けてある。
【0062】
この実施形態の往復動加振装置10N8 の作用は、基本的には第6実施形態と同じであり、くびれ部23aを介して圧力室A、Bへの加圧流体の供給が行なわれる点で第7実施形態と同様である。
【0063】
以上の各実施形態について請求項に記載した以外の各実施形態を要約して記載すると次の通りである。
【0064】
(1) 請求項1の発明を前提として、前記2つの入口ポートを端壁に代えてそれぞれシリンダ周壁に設け、ピストン内部には各圧力室に連通する導通孔がそれぞれ設けられ、それぞれの導通孔のシリンダ内周に接する開口がピストンの中立位置では両方共シリンダ内周により入口ポートに対して遮断され、ピストンが中立位置から移動するとその所定の移動範囲内で移動方向の圧力室に連通する導通孔の開口をその導通孔用の入口ポートに対し連通させるように設けて入口ポートの圧力室への連通を開閉することによりピストンの往復動を行なうようにした往復動加振装置。
【0065】
(2) 請求項1の発明を前提として、前記ピストンの両端にピストンロッドを設けてシリンダの両端壁に圧力室に開口して設けられている挿入穴に移動自在に嵌合挿入させ、各ピストンロッドはその先端寄りにくびれ部を設けてロッド内部に設けた導通孔を介してロッドと反対側の圧力室に連通するように設け、入口ポートに連通する連通孔の挿入穴内開口をピストンの中立位置では両方共ピストンロッド外周により遮断し、ピストンが中立位置から移動するとその所定の移動範囲内で移動方向の圧力室に連通するくびれ部に上記開口を連通するように設けて入口ポートの圧力室への連通を開閉することによりピストンの往復動を行なうようにした往復動加振装置。
【0066】
(3) 請求項4の発明を前提として、前記ピストンの一端にピストンロッドを設け、このロッド側の端壁に圧力室に開口して設けられている挿入穴に移動自在に嵌合挿入させ、ピストンロッドはその外周に2つのくびれ部を設けてその一方をロッド側の圧力室に、他方をロッド内部に設けた導通孔を介してロッドと反対側の圧力室にそれぞれ連通するように設け、入口ポートをロッド側の端壁に設けてこの入口ポートに連通する連通孔の開口端をピストンの中立位置ではくびれ部間のロッド外周部により上記くびれ部に対して遮断し、ピストンが中立位置から移動するとその所定の移動範囲内で移動方向の圧力室に連通するくびれ部に対応する位置に上記開口端を設けて入口ポートの圧力室への連通を開閉することによりピストンの往復動を行なうようにした往復動加振装置。
【0067】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本願第1の発明の往復動加振装置は、シリンダ内にピストンを設け、さらに、そのピストンによって区画される2つの圧力室の少なくとも一方に加圧流体を導入する入口ポートを、他方に、ピストン変位により開閉される排出ポートを各々設け、排出ポートの開閉とピストンの慣性移動でピストンの両端に対向して加わる押し力の強弱関係が交互に反転してピストンが往復振動するようにしたので、装置の簡素化、小型、軽量化、低コスト化を実現できる。
【0068】
また、簡単な流量調整弁を付加するだけで、振動数やピストンの行きと帰りの速度なども自由に制御でき、その用途も広がる。単なる振動発生源として利用できるのは勿論、振動フィーダ、振動研磨装置、ピストンポンプ、ジヤバラ式ポンプなどの駆動源としても利用できる。また、電気駆動のモータや電磁石を含んでいないため、防曝が要求される場所で使用するのにも適しており、その用途はきわめて広い。
【0069】
上記第1の発明を前提とする第2、第3の発明の往復動加振装置は、入口ポートはシリンダの両端壁にそれぞれ設けられているが、そのいずれかからの加圧流体が圧力室に流入する間に反対側の入口ポートからの加圧流体は連通口を遮断することにより流入を阻止し、これにより加圧流体の消費を半減させることができる。
【0070】
本願の第4、5の発明の往復動加振装置は、シリンダの片端壁に入口ポート、シリンダ周壁に2つの圧力室用の各排出ポートを設け、ピストンの慣性移動と加圧流体による押圧力の反転によりピストンを往復動させて往復動加振作用を得るようにしたから、第1の発明と同様な効果が得られ、かつ加圧流体は片側圧力室に順次切換えて供給されるため加圧流体の消費が第1の発明に比して半減する。
【0071】
第6の発明も入口ポートはシリンダ端壁又はシリンダ周壁に1つとし加圧流体を片側圧力室に切換えて供給するようにしたから、第4、第5の発明と同様に加圧流体の消費が半減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の往復動加振装置の第1実施形態及びその一部変形例を示す主要断面図
【図2】第2実施形態及びその一部変形例の主要断面図
【図3】第3実施形態及びその一部変形例の主要断面図
【図4】第4実施形態及びその一部変形例の主要断面図
【図5】第5実施形態及びその一部変形例の主要断面図
【図6】第6実施形態及びその一部変形例の主要断面図
【図7】第7実施形態及びその一部変形例の主要断面図
【図8】第8実施形態及びその一部変形例の主要断面図
【図9】従来の加振装置を備えたホッパの断面図
【符号の説明】
10N1 〜10N8 往復動加振装置
11 シリンダ
12 ピストン
13 ピストンロッド
14、19 入口ポート
15R、15L 排出ポート
14a、19a 流量調整弁
21 復帰スプリング
22 マフラー

Claims (6)

  1. シリンダ内にピストンを往復動自在に挿通し、シリンダを閉じる両端壁にシリンダ内をピストンで区画して生じる2つの圧力室へそれぞれ加圧流体を導入する2つの入口ポートを設け、シリンダ周壁には2つの圧力室用の各排出ポートをピストンの中立位置からピストンの移動側で閉、反対側で開となる位置に設け、上記排出ポートがピストン変位により開閉され、その排出ポートの開閉及びピストンの慣性移動で圧力室の加圧流体による押圧力を交互に反転させてピストンを往復動させるように構成して成る往復動加振装置。
  2. 前記各排出ポートはピストンが中立位置ではピストン両端位置で閉じられ、かつピストンの移動側で閉、反対側で開となる位置に設け、ピストンの両端にピストンロッドを設けてシリンダの両端壁に圧力室に開口して設けられている挿入穴に移動自在に嵌合挿入させ、各ピストンロッドのピストン両端寄りにそれぞれくびれ部を設け、各入口ポートを連通孔により挿入穴に連通させ、ピストンロッドのくびれ部を連通孔の挿入穴内開設位置に対し移動させて入口ポートの圧力室への連通を開閉することによりピストンの往復動を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の往復動加振装置。
  3. 前記各排出ポートはピストンが中立位置ではピストン両端位置で閉じられ、かつピストンの移動側で閉、反対側で開となる位置に設け、シリンダ内にピストンの案内ロッドをピストン往復動自在となるように挿置し、案内ロッドには入口ポートに連通する導通孔がそれぞれ設けられ、ピストンには各圧力室に連通する導通孔がそれぞれ設けられ、案内ロッドのそれぞれの導通孔の開口がピストンの中立位置ではピストンの内周により閉じられ、ピストンが中立位置から移動すると所定の移動範囲内で移動方向の圧力室に連通するピストンの導通孔に上記開口が接続されてピストンを押圧し往復動させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の往復動加振装置。
  4. シリンダ内にピストンを往復動自在に挿置し、シリンダを閉じる端壁のいずれか一方にシリンダ内をピストンで区画して生じる2つの圧力室へ加圧流体を導入する入口ポートを設け、シリンダ周壁には2つの圧力室用の各排出ポートをピストンの中立位置ではピストン両端位置で閉じられ、かつピストンの移動側で閉、反対側で開となる位置に設け、上記排出ポートがピストン変位により開閉され、その排出ポートの開閉及びピストンの慣性移動で圧力室の加圧流体による押圧力を交互に反転させてピストンを往復動させるように構成して成る往復動加振装置。
  5. 前記ピストンを案内ロッドに挿通させ、案内ロッドには入口ポートに連通する導通孔が、ピストンには各圧力室に連通する導通孔がそれぞれ設けられ、案内ロッドの導通孔の開口がピストンの中立位置ではピストンの導通孔のいずれとも遮断され、ピストンが中立位置から移動するとその移動距離範囲内で移動方向の圧力室に連通する導通孔に接続される位置に設けて入口ポートの圧力室への連通を開閉することによりピストンの往復動を行なうようにしたことを特徴とする請求項4に記載の往復動加振装置。
  6. 前記入口ポートを端壁に代えてシリンダ周壁に設け、ピストン内部には各圧力室に連通する導通孔がそれぞれ設けられ、それぞれの導通孔のシリンダ内周に接する開口がピストンの中立位置ではシリンダ内周により入口ポートに対して遮断され、ピストンが中立位置から移動するとその所定の移動範囲内で移動方向の圧力室に入口ポートを連通させるように上記導通孔開口を入口ポートに対し設けて入口ポートの圧力室への連通を開閉することによりピストンの往復動を行なうようにしたことを特徴とする請求項4に記載の往復動加振装置。
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