JP3698924B2 - 輪転式孔版製版印刷機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔版印刷機に係り、更に詳細には、回転する印刷ドラムによる輪転式孔版印刷機であって且つ孔版原紙の製版をも行なう輪転式孔版製版印刷機に係る。
【0002】
【従来の技術】
1875年に蝋紙を電気で振動するペンにより孔あけするものとしてエジソンにより発明された孔版印刷は、その後1894年に堀井新治郎により蝋紙をやすり板上にて鉄筆により穿孔する謄写版に発展し、第二次世界大戦後は合成樹脂の発達に伴って熱溶融性樹脂フィルムを加熱溶融して製版を行なう感熱孔版印刷の手法に発展した。熱溶融性樹脂フィルムの画像箇所に於ける加熱溶融穿孔は、当初は炭素成分を含み光照射により赤外線を吸収して発熱するインクにより形成された画像シート上に感熱孔版原紙の熱溶融性樹脂フィルムの層を密着させ、その上から赤外線に富んだ光線を照射する方法にて行われていたが、その後電子技術の発達に伴って、画像を原画より微細な点の集合としてデジタル的に読み取り或いは原画によらずとも原画をコンピュータ上にてデジタル的に創成し、微細な電気的発熱素子の列を感熱孔版原紙の熱溶融性樹脂フィルムに押し当てるサーマルヘッドを電気的デジタル画像情報に基づいて作動させて孔版原紙の製版が行なわれるようになった。かかるサーマルヘッドによる孔版製版印刷装置は特開昭59−143679号公報に示されている。
【0003】
更に、かかるサーマルヘッドによる孔版原紙の製版を、印刷ドラムの周りに捲装された孔版原紙に対し、印刷ドラムの周壁を孔版原紙支持体として、印刷ドラム上にて行なうことが実開昭61−191260号に於いて提案されている。
【0004】
更に、レーザー光線による孔あけ技術の発展に伴い、サーマルヘッドに代えてレーザー光線により孔版原紙を製版することが考えられたが、孔版原紙は実質的に透明体であり、レーザー光線はこれに照射されても吸収されることなく通過してしまうという問題認識と、印刷ドラムの周りに孔版原紙を巻き付けて印刷を行う輪転式孔版印刷機に於ては、印刷ドラムは一旦使用が開始されると、使用済みの孔版原紙が除去され、新たな孔版原紙が巻き付けられたときにも、新たな孔版原紙は当初から印刷ドラムの周壁に沿って保持されたインク層の上に載置された状態となることに着目し、新たな孔版原紙を先ず印刷ドラムの周りに捲装し、裏面を赤外線吸収性のあるインク層にて保持された状態とした上で、これにレーザー光線を照射することにより、印刷ドラム上にて孔版原紙の製版を行なうようにした輪転式孔版製版印刷機が特開平6−127106号公報に於て提案された。
【0005】
一方、孔版原紙の製版手法に於ける上記の如き発展と平行して、輪転式孔版印刷機の構造についても種々の発展があったが、その顕著なものの一つは、特開昭57−51485号公報に記載されている如く、印刷ドラムによる輪転式孔版印刷機の立上りをよくし又印刷画像の均一性をよくするために、印刷ドラムの要部をなすその周壁を線材を織製又は編製してなる網材又はそれと同等の開口度を有する多孔板により構成したことであり、又そのために印刷ドラムの周壁が可撓性の大なる壁体となったことを有効に利用し、特開平1−204781号公報に記載されている如く、印刷ドラムと裏押しローラとの間の印刷用紙挟み領域の開閉制御を、裏押しローラの軸線の移動に依らず、インク付けローラによる印刷ドラムの周壁の選択的押出し制御により行なうようにしたことである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記の実開昭61−191260号にて提案されている如く孔版原紙の製版を印刷ドラム上にて行なう手法は、同号のマイクロフィルムの第2図及び第3図に示されている如く印刷ドラムがかなり剛固な構造である場合には支障のない実行が可能と推測されるが、印刷ドラムが上記の特開昭57−51485号に於ける如き可撓性周壁を有する構造、特に上記の特開平1−204781号に於ける如く印刷用紙挟み部の開閉制御をインク付けローラによる印刷ドラム周壁の押出し制御により行なうことができるような柔軟な可撓性の周壁を有する構造とされるときには、サーマルヘッドによる印刷ドラム周壁上での製版では、孔版原紙の実用的な製版は得られないという問題がある。
【0007】
即ち、新たな孔版原紙を先ず印刷ドラムの周りに捲装し、孔版原紙が印刷ドラムの周壁により支持された状態でこれに製版即ち穿孔を施すことは、レーザー光線の如く孔版原紙の穿孔に当たって孔版原紙がその裏面から何ら実質的には機械的支持を与えられていなくてもよい場合は別として、サーマルヘッドによる場合には、サーマルヘッドの発熱素子より主として熱伝導により熱が孔版原紙へ伝えられるので、孔版原紙に対するサーマルヘッドの発熱素子の接触状態が穿孔の仕上がりに重大な影響を及ぼし、印刷ドラム周壁の僅かの撓みによっても穿孔された孔の大きさに斑が生じ、特に上記の特開平1−204781号に於ける如き可撓性周壁を有する印刷ドラムでは、印刷ドラム周壁上でのサーマルヘッドによる製版は実用上採用できないものである。
【0008】
本発明は、上記の問題に対処し、これを解決することにより、印刷ドラムが可撓性周壁を有する場合、更には印刷用紙挟み領域の開閉制御がインク付けローラによる印刷ドラム周壁の選択的押出し制御により行なわれるような可撓性の大なる周壁を備えた印刷ドラムを有する孔版印刷機の構造に於ても、印刷ドラム上にて孔版原紙のサーマルヘッドによる製版が良好に行なわれる輪転式孔版製版印刷機を提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は、本発明によれば、多孔性円筒状周壁を有する印刷ドラムと、前記印刷ドラムの前記周壁にその内側から当接するインク付けローラを含み前記印刷ドラムの前記周壁へその内側からインクを供給するインク供給手段と、前記印刷ドラムの前記周壁へ向けて孔版原紙を供給する孔版原紙供給手段と、前記印刷ドラムの前記周壁より使用済み孔版原紙を剥ぎ取る排版手段と、前記印刷ドラムの前記周壁の外側にあって前記インク付けローラに対向する位置に配置された裏押しローラと、前記印刷ドラムと前記裏押しローラの間の挟み領域へ向けて印刷用紙を供給する印刷用紙供給手段と、前記挟み領域を通って印刷を施された印刷用紙を受け取る印刷用紙受容手段と、前記印刷ドラムの前記周壁の周りに捲装された孔版原紙に当接する発熱素子を有し該孔版原紙を前記印刷ドラム上にて製版するサーマルヘッドとを有する輪転式孔版製版印刷機にして、
前記サーマルヘッドによる孔版原紙製版時に前記印刷ドラムの前記周壁の内側にあって前記サーマルヘッドの前記発熱素子に対向し該発熱素子により外側から押圧された該周壁を内側から支える製版時印刷ドラム周壁支持手段を有していることを特徴とする輪転式孔版製版印刷機によって達成される。
【0010】
本件発明者が種々実験により確認したところによれば、可撓性のある印刷ドラムの周壁上にてサーマルヘッドにより孔版原紙の製版を行なう場合にも、上記の如くサーマルヘッドによる孔版原紙製版時に印刷ドラムの周壁の内側にあってサーマルヘッドの発熱素子に対向し発熱素子により外側から押圧された印刷ドラム周壁を内側から支える製版時印刷ドラム周壁支持手段が設けられれば、孔版原紙に対するサーマルヘッド発熱素子の均一な接触を確保することが可能となり、サーマルヘッド発熱素子の短時間の発熱によっても、その熱を孔版原紙へ均一に伝達させることができ、印刷ドラム上に於けるサーマルヘッドによる孔版原紙の製版が実用的に採用可能となることが分かった。
【0011】
このようにして印刷ドラム上に於けるサーマルヘッドによる孔版原紙の製版が実用的に採用可能となれば、サーマルヘッド製版による多色孔版印刷の道が開ける。即ち、従来の如く、孔版印刷に当たって、孔版原紙が製版された後、印刷ドラムに捲装される場合には、製版がいくら高精度になされても、製版後の孔版原紙を印刷ドラム上にその始端から終端まで高精度に所期の位置に捲装することは、極めて困難である。印刷ドラム上への孔版原紙の捲装は、その始端から始まって順次行われ、後戻りや途中での左右位置の調節はできないので、印刷ドラムに対する孔版原紙の始端の着装に於いて原紙送り方向の前後位置に狂いがあると、その狂いは画面全体の位置に及び、また原紙始端の着装角度に狂いがあると、その狂いは終端へ向けて次第に拡大する。従って、色毎の印刷の正確な重ね合わせを要する多色印刷に於ては、印刷ドラム上への孔版原紙の正確で再現性のある捲装を得ることが克服すべき最も困難な問題であった。これに対し、印刷ドラム上にて製版が可能となれば、この困難は一挙に克服される。
【0012】
本発明による上記の製版時印刷ドラム周壁支持手段は、添付の図に示す実施例に於ける如く、中心軸線の周りに回転するローラであるのが好ましいが、その他にも横断面が滑らかな凸状曲面を呈する橇状の部材その他の目的に適合した構成の手段とされてよい。
【0013】
また本発明は、上記特開平1−2047815号による如く、印刷ドラムの周壁がインク付けローラにより内側から半径方向外方へ押圧されていないときには裏押しローラの外周面に接しないようこれより間隙をおいて隔置されており、印刷に際して印刷ドラムの周壁と裏押しローラとの間に印刷用紙を挟む作用はインク付けローラにより内側から半径方向外方へ押圧された周壁の一部が前記間隙を消滅させて可撓的に偏倚することにより達成されるよう構成されている輪転式孔版製版印刷機について特に有効である。
【0014】
更にまた、本発明が多色印刷に適用される時には、前記印刷ドラムと前記インク供給手段と前記製版時印刷ドラム周壁支持手段とを枠体により組み合わせてドラムユニットとしたものを複数個備え、かかる複数個のドラムユニットの各一つが共通の前記孔版原紙供給手段、前記排版手段、前記サーマルヘッド、前記印刷用紙供給手段、前記印刷用紙受容手段及び前記裏押しローラと順次共働して多色印刷が行えるよう輪転式孔版製版印刷機が構成されてよい。
【0015】
かかる構成によれば、特に費用のかかるサーマルヘッドだけでなく、各色に対する製版及び印刷のための輪転式孔版製版印刷機の必須構成の多くを共通に使用して、多色孔版印刷を実施することができる。
【0016】
更にこの場合、前記複数個のドラムユニットは各々その枠体の部分にて輪転式孔版製版印刷機の機枠に設けられた案内支持手段により支持され、該案内支持手段は前記複数個のドラムユニットの一つを前記孔版原紙供給手段、前記排版手段、前記サーマルヘッド、前記印刷用紙供給手段、前記裏押しローラ、前記印刷用紙受容手段と共働して製版及び印刷を行う作動位置に支持し、その他のドラムユニットを該一つのドラムユニットに平行に配置された格納位置に支持し、且つこれら各ドラムユニットを前記作動位置及び前記格納位置の各々からその印刷ドラムの中心軸線に沿う方向に前記機枠の外へ向けて移動可能に案内すると共に前記作動位置と前記格納位置の間にその印刷ドラムの中心軸線に垂直の方向に移動可能に案内するよう構成されてよい。
【0017】
更にまた、前記格納位置は複数設けられ、前記案内支持手段は各ドラムユニットを前記複数の格納位置の間にその印刷ドラムの中心軸線に垂直の方向に移動可能に案内するよう構成されてよい。
【0018】
この場合、前記ドラムユニットは、それをその印刷ドラムの機外より見て奥側の一端部の位置にて懸垂する第一の対の腕部と、それをその印刷ドラムの他端部の位置にて懸垂する第二の対の腕部と、それを前記第一及び第二の対の腕部の中間の位置にて懸垂する第三の対の腕部とを有し、前記案内支持手段は前記ドラムユニットの前記第一の対の腕部と前記第二の対の腕部と前記第三の対の腕部の各上端部を懸垂係合させて案内するレール溝を有し、該レール溝は前記ドラムユニットを前記作動位置及び前記格納位置の各々よりその印刷ドラムの中心軸線に沿う方向に機外へ向けて案内する縦レール溝と、前記作動位置及び前記格納位置の相互間に該印刷ドラムの中心軸線に垂直の方向に案内する横レール溝ととを含んでいてよい。
【0019】
更にこの場合、前記第三の対の腕部は前記第二の対の腕部よりも前記第一の対の腕部により近く配置されていてよく、これによって、ドラムユニットを機外へ引き出すとき、ドラムユニットを前記案内支持手段により安定して保持された状態に保ちつつ機外へ十分に引き出すことができる。この引き出し状態から後は、ドラムユニットは手にて掴んで孔版製版印刷機の機枠より取り外される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照して本発明を実施例について詳細に説明する。
【0021】
図1は本発明による輪転式孔版製版印刷機の一つの実施例を示す解図的正面図であり、図2はその解図的側面図である。また図3は印刷ドラムとサーマルヘッド及び製版時印刷ドラム周壁支持手段のより具体的な一つの実施例を示す斜視図である。これらの図に於て、10は印刷ドラムである。印刷ドラム10はその両軸端部を構成する一対の剛固な環状部材10a,10bがその間に橋渡しされた横桁部材10cにより剛固に連結されたドラム枠を有し、平面上に展延された形状が長方形をなす網材又は多孔板がその両側縁部を環状部材10a,10bの外周面上に摺接させた状態に円筒状に曲げられ、印刷ドラムの主要部をなす多孔性円筒状の周壁10dが形成されている。前記網材又は多孔板の一端縁部は横桁部材10cに固定されており、その他端縁部は横桁部材10cに沿って周方向に摺動可能に装着されている。尚かかる印刷ドラムの構造の詳細は、本件出願人と同一人の出願に係る特開平2−225078号公報に記載されている。また横桁部材10cには、孔版原紙の先端を取り付けるクランプ11(図3)が設けられている。尚、図3に示されているクランプ11は本件出願人と同一の出願人による特開平11−5357号公報にて提案されている構造のものであり、クランプ11は軸13によりほぼ180°の範囲で回転され、図示の開状態からほぼ180°反転されると複数の弾性薄片15を引っ張ってその膨出たるみを解消しつつ磁石板17が設けられた台座部上に孔版原紙の始端部を押え込むようになっている。
【0022】
印刷ドラム10内には円筒状の周壁10dの内周面に当接してそこにインクを供給するインク付けローラ34(図1)が設けられている。インク付けローラ34に近接してドクターロッド35が設けられており、これらインク付けローラとドクターロッドの間に形成された楔状空間に、図には示されていないインクチューブとインクポンプとによって供給されたインクによりインク塊37が形成されるようになっている。尚、これらのインクチューブ、インクポンプ、インク付けローラ34、ドクターロッド35は全体として印刷ドラム10に対しその内周壁へインクを供給するインク供給手段を構成しており、これらは、これらを一体に担持すると共に印刷ドラム10をその中心軸線の周りに回転可能に支持する図1〜3には示されていない枠体(但し後述の図4に於ける124に相当)により、印刷ドラム10と共に、一つのドラムユニットに組み上げられている。かかるドラムユニットは、輪転式孔版製版印刷機の図には示されていない機枠に、それより取り外し可能に装着されている。かかるドラムユニットによる印刷ドラムとインク供給手段の一体的組合せと一体としての印刷機機枠に対する組付け構造は、特公昭62−28757号公報に示されている。
【0023】
印刷ドラムの外側にはそれに平行に裏押しローラ36が設けられており、印刷ドラム10と裏押しローラ36の対向する外周面はそれぞれの母線に沿う帯状帯域にて互いに近接し、その間に、印刷用紙を挟んで送り且つ該印刷用紙上に印刷ドラム10の周りに巻かれた孔版原紙の穿孔部より押し出されたインクを付着させてこれに印刷を施す挟み領域38が形成されている。
【0024】
裏押しローラ36は、同じく該機枠より、それ自身の中心軸線の周りに回転可能に支持されている。印刷ドラムの周壁10dがインク付けローラ34によりその内側から半径方向外向きに押圧されていないときには、挟み領域38にて対向する印刷ドラムの周壁10dと裏押しローラ36の外周面との間には間隙が残されている。網材又は多孔板よりなり可撓性を有する周壁10dは、後述の要領にて印刷用紙が挟み領域38に通される印刷時には、インク付けローラ34により裏押しローラ36へ向けて半径方向外方に押し出され、挟み領域38に於ける前記間隙を消滅させて印刷用紙を裏押しローラ36との間に押し挟むようになっている。かかる要領による挟み領域38の開閉制御の詳細は、同じく上記の特開平2−225078号公報に記載されている。
【0025】
印刷ドラム10とインク付けローラ34と裏押しローラ36とは、図には示されていない連動駆動系により、互いに同期して回転駆動されるようになっている。図示の実施例では、印刷ドラム10と裏押しローラ36とは互いに同径であり、同じ回転角速度にて互いに反対方向に駆動される。裏押しローラ36の外周面の一部には、その母線に沿って窪み40が設けられており、この窪みにて印刷ドラム10の横桁部材10cが挟み領域38を通過するとき、これを受け入れるようになっている。
【0026】
印刷用紙供給トレイ42、印刷用紙取出しローラ44、印刷用紙送りローラ対46等よりなる印刷用紙供給手段が設けられており、印刷に当たって印刷ドラム10と裏押しローラ36の回転に同期して印刷用紙を一枚ずつ挟み領域38へ供給するようになっている。図示の実施例に於ては、裏押しローラ36は、本件出願人と同一人の出願に係る特開平4−361043号公報に記載されている印刷用紙保持手段を備えている。これは裏押しローラ36の外周面の一部にその母線に沿って設けられて挟み領域38へ送られて来る印刷用紙の先端を裏押しローラ36上に保持するクランプ48と、挟み領域38を通過した後の印刷用紙を裏押しローラ36上に保持された状態にて移動させるべく、印刷用紙の両側縁部を裏押しローラ36上に押さえつける一対の押さえローラ50とを含んでいる。この場合、印刷用紙の先端は押さえローラ50の下を通過した後、クランプ装置48より開放され、剥がし爪52によって裏押しローラ36より引き剥がされ、印刷用紙受けトレイ54上に受けられる。
【0027】
60は孔版原紙ロールであり、これより引き出された帯状の孔版原紙62は、一対の原紙送りローラ64より原紙案内装置66を通って送られ、その先端が印刷ドラム10の横桁部材10c上に前述のクランプ11により取り付けられ、所定の長さに亙って印刷ドラムの回転によりその周りに捲装された後、切断装置68により切断される。
【0028】
使用済の孔版原紙は、印刷ドラム10の横桁部材10c上にクランプ11により取り付けられていた先端から始まって該クランプの解放後、印刷ドラム10の排版用回転に伴って排版爪65、排版ローラ67により案内されて排版ボックス69内へ排版される。
【0029】
印刷ドラム10の外周面に対向して配置され、印刷ドラムの周壁10dの周りに捲装された孔版原紙に選択的に当接する発熱素子を有するサーマルヘッド28が設けられている。サーマルヘッド28は図3に於てより詳細に示されている如く、サーマルヘッド支持枠90の一対の腕部92,94により支持され、サーマルヘッド支持枠90が、本輪転式孔版製版印刷機の図には示されていない機枠より、一対のブラケット96及び98を経て支持された軸100の周りに回動することにより、図示の如くサーマルヘッド28の稜縁部28aに沿って一列に設けられた図には示されていない発熱素子を印刷ドラムの周壁10dに押し当てる位置と、該発熱素子を該周壁より引き離す位置との間で、選択的に移動されるようになっている。
【0030】
図示の実施例に於ては、サーマルヘッド支持枠90の一方の腕部94の下端部に、本輪転式孔版製版印刷機の図には示されていない機枠にブラケット102及びフック104にて一端を係止された引っ張りコイルばね106の他端が係止されており、これによってサーマルヘッド支持枠90は常時それが担持するサーマルヘッド28の発熱素子が配列された稜縁部28aを印刷ドラムの周壁10dに押し当てる位置に付勢されている。腕部94の下端部に設けられたラグ部108が図には示されていない前記機枠に装着されたステップモータ110より駆動される偏心カム112により引っ張りコイルばね106の付勢力に抗する方向に駆動され、それに対応してサーマルヘッド支持枠90が軸100の周りに回動されることにより、サーマルヘッド28はその稜線部28aを印刷ドラムの周壁10dより引き離す方向へ回動されるようになっている。
【0031】
印刷ドラム10内には、サーマルヘッド28の発熱素子を備えた稜線部28aが印刷ドラムの周壁10dに当接する位置に対向する位置にて、該周壁10dの内面に選択的に当接するローラ114が、ブラケット116より軸118にて回転可能に支持された態様にて設けられている。ブラケット116は印刷ドラム10に対する図には示されていない枠体より軸120(図1)の周りに揺動可能に支持されている。ブラケット116は図には示されていないばね装置により図1で見て軸120の周りに時計廻り方向に付勢されており、これによってローラ114は常時は印刷ドラムの周壁10dより離れている。軸118の両端部に係合する一対の偏心カム122が図には詳細に示されていない作動機構を経て選択的に回動されると、軸118が偏心カム122により偏倚されることによって、ローラ114は印刷ドラムの周壁10dの内面に当接されるようになっている。かくして前述の製版時印刷ドラム周壁支持手段がローラ114を主たる構成要素として構成される。
【0032】
印刷ドラム10の一方の側縁部には、それに沿ってピッチ模様56(図2参照。図3では省略)が設けられており、このピッチ模様を光学的に読み取るピッチ模様読取り装置58が印刷ドラム10の一端部にその外周面より隔置されて設けられている。このピッチ模様読取り装置58によりピッチ模様56を読み取ることによって印刷ドラム10の回転角度位置が確認されるようになっている。但しかかるピッチ模様やピッチ模様読取り装置は一つの実施例であり、印刷ドラム上の周方向位置は印刷ドラムの回転角度位置によって検出されてもよく、そのための手段としては公知の任意の位置検出手段或は回転角度検出手段が用いられてよい。
【0033】
印刷ドラム10の上方には、原稿を複写して印刷を行なうための原稿読取り装置70が設けられている。原稿読取り装置70は、原稿を載せる原稿載置台72と、原稿載置台上に上向きに置かれた原稿をその一端より挟んで送る一対の原稿送りローラ74と、原稿読取り台76上を移動する原稿の着色部を光学的に読み取って電気信号を発生するCCD素子のような原稿読取りヘッド78と、読取りの終った原稿を原稿受台80へ向けて送る一対の原稿送りローラ82とを有している。
【0034】
原稿読取りヘッド78は、原稿送りローラ74及び82による原稿の送り方向に対し直角の方向に原稿の幅一杯に亙って延在するよう設けられた多数の点状原稿読取り素子を含んでおり、その下を通過する原稿の着色部を、原稿の各送り位置毎にその全幅に亙って一度に多数のドット位置に分解して、読み取るようになっている。この場合、原稿の着色部は、長方形原稿の送り方向に直角の方向を一つの次元による横座標とし、原稿の送り方向を他の一つの次元による縦座標とする二次元ドットマトリックスの各ドット座標位置に於ける、オン又はオフの情報として、読み取られるようになっている。
【0035】
原稿読取りヘッド78にて得られた原稿の各縦座標位置に於ける一組の横座標ドット信号の集合は、コンピュータにて構成された製版制御装置(C)84へ送られる。この製版制御装置84には、ピッチ模様読取り装置58からの印刷ドラム10の周方向位置に関する信号も供給されており、これによって製版制御装置84は、上記の二次元ドットマトリックスに倣った原稿の着色部のパターン情報を作成する。原稿画像の読取りが終了し、かかる二次元ドットマトリックスに倣った画像パターンの作成が終了するか、或はその終了を待たず前記各縦座標位置に於ける一連の横座標の数値群情報が得られる毎に、これらの読取り信号はサーマルヘッド制御装置(T)86へ供給され、該サーマルヘッド制御装置はそれに基づいてサーマルヘッド28の各発熱素子のオンオフを制御する。尚その間、印刷ドラム10は、製版制御装置84からの指令信号に基づいて、回転駆動装置(D)88によって同期回転駆動される。
【0036】
尚、上記の原稿読取り装置70による原稿の読取りに代えて、図には示されていないコンピュータ或いはワードプロセッサにより創成された同様の二次元ドットマトリックスによる画像信号により製版制御装置84が作動されてもよいことは、当業者にとって明らかであろう。
【0037】
かくして印刷ドラム10の外周面上に捲装された孔版原紙は、原稿の着色画像部を二次元ドットマトリックスに分解して認識された画像に穿孔製版される。尚かかる製版作動は、印刷ドラム10の周りに孔版原紙62が捲装されつつあるとき行われても、或いはまた一旦印刷ドラム10の周りに孔版原紙62が捲装された後、印刷ドラムが製版のためにさらに1回転される間に行われてよい。また印刷ドラム10の周りへの孔版原紙62の密着した巻付けは、孔版原紙の始端部をクランプ11により印刷ドラムの横桁部材10c上に確実に装着した後、ローラ対64によりその間を通って進行する孔版原紙62に適度の強さの制動をかけつつ、印刷ドラム10を回転駆動して孔版原紙をその周りに巻き取ることにより達成される。
【0038】
図4及び図5は、図1〜図3に示した実施例に倣って本発明を多色印刷に適用した輪転式孔版製版印刷機の一つの実施例を示す解図的正面図及びその一部をなすドラムユニットの案内支持手段を示す解図的平断面図(レールマトリックス状案内支持手段の上下方向の厚みの中間を通る水平断面による断面図)である。これらの図に於いて、図1〜図3に示されている部分に対応する部分は、図1〜図3に於けると同じ符号により示されている。
【0039】
この多色印刷用輪転式孔版製版印刷機の実施例に於ては、印刷ドラム10及びインク付けローラ34とドクターロッド35を含む前述のインク供給手段とローラ114を含む製版時印刷ドラム周壁支持手段とが枠体124により組み立てられたドラムユニットは、シアン、マゼンタ、イエローの如き三原色の個別印刷のために3組用意されている。これら3組のドラムユニットは、それぞれの枠体124の印刷ドラムに沿う両端部と中間部より上方に延びる三対の腕部126の部分にて、本輪転式孔版製版印刷機の図には示されていない機枠により支持されたレールマトリックス128により支持され且つそれによって、図5によりよく示されている如く、水平面内にて縦横の方向に移動可能に案内されている。この実施例に於ては、レールマトリックス128がドラムユニットに対する前記の案内支持手段である。
【0040】
図4に於て最左に位置するドラムユニットは作動位置に設定されており、他の二つのドラムユニットはそれぞれ異なる二つの格納位置に設定されている。これら各ドラムユニットは、それぞれ作動位置及び二つの格納位置の各々に、図には示されていない係止手段により解除可能に係止されている。
【0041】
作動位置に設定されているドラムユニットに於ては、その印刷ドラム10は、孔版原紙ロール60と原紙送りローラ64と切断装置68とを含む孔版原紙供給手段と、伸縮アクチュエータ130を介して本輪転式孔版製版印刷機の図には示されていない機枠に装着され印刷ドラムの周壁に近接した図示の位置とこれより図にて左方へ偏位して印刷ドラムの周壁より遠去かった位置との間に移動可能なサーマルヘッド28と、排版爪65と排版ローラ67と排版ボックス69とを含む排版手段と共働して、印刷ドラムの周壁への新たな孔版原紙の巻き付け、該孔版原紙の製版、使用済み孔版原紙の印刷ドラム周壁からの排版(実際には、使用済み孔版原紙の印刷ドラム周壁からの排版は、次の新しい版による印刷が必要になった時に行われる)を行い、製版後は、印刷用紙供給トレイ42と印刷用紙引き出しローラ44と印刷用紙送りローラ46とを含む印刷用紙供給手段と、裏押しローラ36と、剥がし爪52と印刷用紙受けトレイ54とを含む印刷用紙受容手段と共働して、製版された孔版原紙による印刷を行う。かかる製版と印刷の実行態様は、印刷ドラムの回転位置に対する孔版原紙供給手段とサーマルヘッドの相対位置がそれらの配置の都合上異なる点を除き、図1〜図3に示された実施例のそれと実質的に同じである。
【0042】
図4にて中央及び最右に位置するドラムユニットは、それぞれ異なる格納位置にある。印刷位置とこれら二つの格納位置との間のドラムユニットの移動は、図5より理解される通り、移動先が空いている限り、印刷位置に於ける機内へのドラムユニットの差し込み深さのまま、枠体124の腕部126の上端に設けられた懸架型滑動端が、レールマトリックス128の横レール溝128sに沿って滑動することにより達成される。
【0043】
また印刷位置と二つの格納位置にあるドラムユニットは、それぞれの位置から、枠体124の腕部126の上端に設けられた懸架型滑動端が、それぞれレールマトリックス128の縦レール溝128aに沿って滑動することにより、機外へ向けて移動することができる。この機外へ向けたドラムユニットの移動は、図には示されていないストッパーにより、中間の腕部126の上端に設けられた懸架型滑動端がレールマトリックスの縦レール溝128aより抜け落ちる手前の位置にあって、該中間の腕部126の懸架型滑動端と奥側の腕部126の懸架型滑動端の両方が未だレールマトリックス128により懸架保持されている位置(図5にて仮想線10‘にて示されている引き出し位置)に一旦停止されるようになっており、この位置に停止したドラムユニットは、図4に解図的に示されている把手132を手にて掴み、前記ストッパーを意識的に解除しつつ、これより完全に機外へ取り出せるようになっている。
【0044】
今、作動位置にあるドラムユニットによる一つの色の印刷が終わり、次に中央のドラムユニットによる他の一つの色の印刷が行われるべきときには、先ず中央のドラムユニットに関する前述の係止手段を解除し、該ドラムユニットをレールマトリックスの縦レール溝128aに沿って機外に取り出す。次いで作動位置にあるドラムユニットの係止手段を解除し、該ドラムユニットをレールマトリックスの横レール溝128sに沿って中央の格納位置へ移動させ、これをその位置に対応する係止手段により係止する。そして上記の機外に取り出したドラムユニットを作動位置に対応するレールマトリックスの縦レール溝128aに沿って作動位置まで差し込み、該作動位置に上記の係止手段により係止すればよい。尚、このとき作動位置に設定されたドラムユニットには、印刷ドラムを駆動する動力手段の図には示されていないクラッチが自動的に係合し、また印刷ドラムへ供給されるインクの量を検知するインクセンサのための電気回路を接続する図には示されていない電気コネクタが自動的に係合する。かかる作動位置に対するドラムユニットの抜き差しと上記の如きクラッチ及び電気コネクタの係脱に関する構造は、この技術分野に於いては周知である。
【0045】
また、今作動位置にあるドラムユニットによる一つの色の印刷が終った後、次は最右のドラムユニットによる他の一つの色の印刷が行われるべきときには、先ず最右のドラムユニットの係止手段を解除してこれを機外に取り出し、次いで同様の係止手段の操作を伴って中央のドラムユニットをレールマトリックスの横レール溝128sに沿って最右の格納位置へ移動させ、その後作動位置にあるドラムユニットを中央の格納位置へ移動させ、最後に機外に取り出したドラムユニットを作動位置に対応するレールマトリックスの縦レール溝128aに沿って作動位置まで差し込めばよい。
【0046】
かくして図4及び図5に示す実施例によれば、印刷インクに直に接触し、それぞれの色の印刷インクに染まる部分であって、当然のこととして互いに異なる色の印刷には共用できない印刷ドラムとインク供給手段と製版時印刷ドラム周壁支持手段とを枠体にて組み上げたドラムユニットを除く他の全ての部分を、各色の印刷に共用できる輪転式孔版製版印刷機が、印刷の仕上がりの点にても実用的な装置として、得られる。
【0047】
以上に於いては本発明を二つの実施例について詳細に説明したが、本発明がこれらの実施例にのみ限られるものではなく、本発明の範囲内にて他に種々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による輪転式孔版製版印刷機の一つの実施例を示す解図的正面図。
【図2】図1に示す輪転式孔版製版印刷機の解図的側面図。
【図3】図1及び2に示す輪転式孔版製版印刷機に於けるサーマルヘッドをより具体的な一つの実施例について示す幾分解図的斜視図。
【図4】本発明による輪転式孔版製版印刷機を多色印刷に適用した一つの実施例を示す図1と同様の解図的正面図。
【図5】図4に示す輪転式孔版製版印刷機の案内支持手段を示す解図的平面図。
【符号の説明】
10…印刷ドラム
10a,10b…印刷ドラムの環状部材
10c…印刷ドラムの横桁部材
10d…印刷ドラムの周壁
11…クランプ
13…軸
15…弾性薄片
17…磁石板
28…サーマルヘッド
34…インク付けローラ
35…ドクターロッド
36…裏押しローラ
37…インク塊
38…挟み領域
40…窪み
42…印刷用紙供給トレイ
44…印刷用紙引き出しローラ
46…印刷用紙送りローラ
48…クランプ
50…押さえローラ
52…剥がし爪
54…印刷用紙受けトレイ
56…ピッチ模様
58…ピッチ模様読取り装置
60…孔版原紙ロール
62…帯状の孔版原紙
64…原紙送りローラ
65…排版爪
66…原紙案内装置
67…排版ローラ
68…切断装置
69…排版ボックス
70…原稿読取り装置
72…原稿載置台
74…原稿送りローラ
76…原稿読取り台
78…原稿読取りヘッド
80…原稿受台
82…原稿送りローラ
84…製版制御装置
86…サーマルヘッド制御装置
88…回転駆動装置
90…サーマルヘッド支持枠
92,94…サーマルヘッド支持枠の腕部
96,98…ブラケット
100…軸
102…ブラケット
104…フック
106…引っ張りコイルばね
108…ラグ部
110…ステップモータ
112…偏心カム
114…ローラ
116…ブラケット
118…軸
120…軸
122…偏心カム
124…枠体
126…枠体の腕部
128…レールマトリックス
128s…横レール溝
128a…縦レール溝
130…アクチュエータ
132…把手

Claims (4)

  1. 多孔性円筒状周壁を有する印刷ドラムと、前記印刷ドラムの前記周壁にその内側から当接するインク付けローラを含み前記印刷ドラムの前記周壁へその内側からインクを供給するインク供給手段と、前記印刷ドラムの前記周壁へ向けて孔版原紙を供給する孔版原紙供給手段と、前記印刷ドラムの前記周壁より使用済み孔版原紙を剥ぎ取る排版手段と、前記印刷ドラムの前記周壁の外側にあって前記インク付けローラに対向する位置に配置された裏押しローラと、前記印刷ドラムと前記裏押しローラの間の挟み領域へ向けて印刷用紙を供給する印刷用紙供給手段と、前記挟み領域を通って印刷を施された印刷用紙を受け取る印刷用紙受容手段と、前記印刷ドラムの前記周壁の周りに捲装された孔版原紙に当接する発熱素子を有し該孔版原紙を前記印刷ドラム上にて製版するサーマルヘッドとを有する輪転式孔版製版印刷機にして、
    前記サーマルヘッドによる孔版原紙製版時に前記印刷ドラムの前記周壁の内側にあって前記サーマルヘッドの前記発熱素子に対向し該発熱素子により外側から押圧された該周壁を内側から支える製版時印刷ドラム周壁支持手段を有し
    前記印刷ドラムと前記インク供給手段と前記製版時印刷ドラム周壁支持手段とを枠体により組み合わせてドラムユニットとしたものを複数個備え、前記複数個のドラムユニットの各一つが共通の前記孔版原紙供給手段、前記排版手段、前記サーマルヘッド、前記印刷用紙供給手段、前記印刷用紙受容手段及び前記裏押しローラと順次共働して多色印刷が行えるようになっており、
    前記複数個のドラムユニットは各々その枠体の部分にて輪転式孔版製版印刷機の機枠に設けられた案内支持手段により支持され、該案内支持手段は前記複数個のドラムユニットの一つを前記孔版原紙供給手段、前記排版手段、前記サーマルヘッド、前記印刷用紙供給手段、前記裏押しローラ、前記印刷用紙受容手段と共働して製版及び印刷を行う作動位置に支持し、その他のドラムユニットを該一つのドラムユニットに平行に配置された格納位置に支持し、且つこれら各ドラムユニットを前記作動位置及び前記格納位置の各々からその印刷ドラムの中心軸線に沿う方向に前記機枠の外へ向けて移動可能に案内すると共に前記作動位置と前記格納位置の間にその印刷ドラムの中心軸線に垂直の方向に移動可能に案内するよう構成されていることを特徴とする輪転式孔版製版印刷機。
  2. 前記格納位置は複数設けられ、前記案内支持手段は各ドラムユニットを前記複数の格納位置の間にその印刷ドラムの中心軸線に垂直の方向に移動可能に案内するよう構成されていることを特徴とする請求項に記載の輪転式孔版製版印刷機。
  3. 前記ドラムユニットは、それをその印刷ドラムの機外より見て奥側の一端部の位置にて懸垂する第一の対の腕部と、それをその印刷ドラムの他端部の位置にて懸垂する第二の対の腕部と、それを前記第一及び第二の対の腕部の中間の位置にて懸垂する第三の対の腕部とを有し、前記案内支持手段は前記ドラムユニットの前記第一の対の腕部と前記第二の対の腕部と前記第三の対の腕部の各上端部を懸垂係合させて案内するレール溝を有し、該レール溝は前記ドラムユニットを前記作動位置及び前記格納位置の各々よりその印刷ドラムの中心軸線に沿う方向に機外へ向けて案内する縦レール溝と、前記作動位置及び前記格納位置の相互間に該印刷ドラムの中心軸線に垂直の方向に案内する横レール溝ととを含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記載の輪転式孔版製版印刷機。
  4. 前記第三の対の腕部は前記第二の対の腕部よりも前記第一の対の腕部により近く配置されていることを特徴とする請求項に記載の輪転式孔版製版印刷機。
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