JP3698226B2 - 電源装置、放電灯点灯装置および照明装置 - Google Patents

電源装置、放電灯点灯装置および照明装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、直流電圧を高周波電圧に変換するインバータ装置を有する電源装置、この電源装置を用いた放電灯点灯装置および照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種装置としては各種のものが多数提案されている。従来技術の一つとして一対のスイッチング装置を互いに直列的に接続したいわゆる直列形インバータを用いた電源装置、放電灯点灯装置が知られている。
【0003】
この従来技術は、負荷たとえば放電灯と、インダクタおよびコンデンサからなるLC直列共振回路とを含む負荷回路を有し、前記一対のスイッチング装置によるスイッチング出力を負荷回路に供給するようにしている。
【0004】
また、近年の入力電流の低歪化の要求に対応するためにインバータ装置の入力側に昇圧チョッパからなるアクティブフィルタを設けるようにしたものも提案されている。
【0005】
このような従来技術においては、インバータ装置への入力電圧値すなわちアクティブフィルタの出力電圧値は、放電灯始動用の高電圧を容易に得られるよう比較的高く設定されていた。また、交流電源電圧値とアクティブフィルタの制御ICとの関係もインバータ装置への入力電圧値の設定に影響していた。すなわち、市販されているアクティブフィルタの制御ICとしては昇圧率を130%以上にすることが推奨されている。このため、実効値100Vの交流電圧の場合、インバータ入力電圧すなわちアクティブフィルタの出力電圧は、110V(10%の電圧変動を考慮)×1.4×1.3=200.2Vより大きくするのが通常の設計思想であった。
【0006】
また、負荷回路のインダクタおよびコンデンサによる共振周波数に対し、一対のスイッチング装置のスイッチング周波数を常に大きくするのが通常の設計思想であった。この理由は、スイッチング周波数を共振周波数より小さくすると、進相スイッチングモードになってスイッチング装置のターンオン時に逆向きに大きな無効電流が流れるためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術は、放電灯の始動させ易さ、アクティブフィルタの制御IC等の関係からインバータ装置への入力電圧を比較的大きく設定している。したがって、スイッチング装置には比較的高耐圧、大容量のスイッチング素子を用いる必要があり、高価になるという問題がある。また、従来技術は電力損失を考慮した装置全体の効率向上の観点からは設計されていないため、効率向上の余地があった。
【0008】
本発明は、インバータ装置への入力電圧を低減化して低耐圧、小容量のスイッチング素子の利用を図るとともに、電力損失を低減して効率向上を図れる電源装置、放電灯点灯装置および照明装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の電源装置は、直流電源装置と;互いに直列的に接続された一対のスイッチング装置と、放電灯およびLC直列共振回路を含みスイッチング装置のスイッチング出力を供給される負荷回路とを有し、直流電源装置からの直流電圧を高周波電圧に変換して放電灯に供給するインバータ装置と;を具備し、前記インバータ装置は、放電灯の定常動作時にはLC直列共振回路の共振周波数より低い周波数で一対のスイッチング装置をスイッチングするものであり、前記スイッチング装置から見た負荷回路のインピーダンス位相角arg(Z)を0°≦arg(Z)≦40°とし、かつ、前記直流電圧VDCおよび前記放電灯の定常動作時の負荷電圧(実効値)VLを1.2VL≦VDC≦2.0VLの関係に設定したことを特徴とする。
【0010】
本願発明者らは、インバータ装置に供給される直流電圧値および負荷回路のインピーダンス位相角と電力損失との関係について種々研究した結果、つぎの仮定を想定した。すなわち、電力損失としてインバータ装置において比重が大きいスイッチング装置におけるスイッチング損失と、インダクタにおける電力損失とは負荷回路のインピーダンス位相角を小さくすることによって低減できる。また、同時にインバータ装置への直流電圧を所定の範囲に設定することによりスイッチング装置およびインダクタにおける電力損失を低減できる。また、負荷の定常動作時のスイッチング周波数をLC直列共振回路の共振周波数より低くすることは、負荷回路のインピーダンス位相角arg(Z)との関係においては位相角arg(Z)を0°に近づけることができ、インダクタンスL値を小さくできることを意味する。したがって、電力損失の減少に寄与する。
【0011】
図10は本発明の負荷回路の周波数特性を示す図、図11は従来における負荷回路の周波数特性を示す図である。図10および図11において、aは無負荷時、bは定常負荷時のものを示し、cは定常負荷時のスイッチング周波数を示している。従来は、進相モードになることを防止するために、図11に示す関係となるように負荷回路、スイッチング周波数を設定するのが一般的である。これに対し、本発明は図10のように設定するから上記のような作用となる。
【0012】
なお、負荷を含めた負荷回路全体の共振特性に対しては、遅相スイッチングモードになるようなスイッチング周波数とする。また、負荷が始動する以前には、スイッチング周波数をLC直列共振回路の共振周波数より高くすることが好ましい。
【0013】
以下、これらの仮定に基づきシミュレーションした結果を図を参照して詳細に説明する。
【0014】
図1は本発明の放電灯点灯装置の基本構成を示す回路図、図2は直流電圧およびインダクタの電力損失の関係を示す図、図3は直流電圧およびスイッチング装置のスイッチング損失の関係を示す図、図4は直流電圧とインダクタおよびスイッチング装置の電力損失の和との関係を示す図、図5は負荷回路の等価回路図、図6は負荷回路のインピーダンス位相角を示す図、図7は本発明におけるスイッチング装置の電流波形図、図8は従来におけるスイッチング装置の電流波形図である。
【0015】
図1において、1は直流電源装置であり、2はインバータ装置である。インバータ装置2は互いに直列的に接続された一対のスイッチング装置3、4を有している。また、負荷回路5を有し、この負荷回路5は放電灯6、インダクタ7およびコンデンサ8のLC直列共振回路を含んでいる。9は直流カット用のコンデンサである。このような放電灯点灯装置は前記一対のスイッチング装置3、4が交互にオンオフし、放電灯6に高周波電圧を供給する。図1のものにおいて、インダクタ7は放電灯6の限流素子としても機能している。
【0016】
この構成において、本願発明者らはまず、負荷回路5のインピーダンス位相角arg(Z)を変化させたときの直流電圧VDCとインダクタ7の電力損失との関係を計算により求めた。ここで、負荷回路5のインピーダンス位相角arg(Z)は図6のように表される。すなわち、負荷回路5の等価回路は図5のように表すことができ、そのインピーダンスZは、
Z=jωL+{1/(1/R+jωC)}
=ZR+j(XL−XC)である。
【0017】
なお、R:負荷6の抵抗値、L:インダクタ7のインダクタンス値、C:コンデンサ8の容量値、ZR=R/(1+ω2C2R2)、XL=ωL、XC=1/{ω(1+ω2C2R2)/ω2CR2)}である。
【0018】
また、放電灯6としては、東芝ライテック(株)製けい光ランプFLR40S/M/36を点灯するものとし、ランプ電力:30.72Wを得、ランプ電圧:約100Vとした。
【0019】
図2は計算結果を示している。図2から明らかなように、位相角arg(Z)が小さい程インダクタ7における電力損失は小さい。位相角arg(Z)=0°のとき電力損失は最小になる。インダクタ7における損失は、K1(定数)×電流値×電流値×ωLで決まるが、L値は位相角arg(Z)が大きくなるに伴って相対的に大きくなることが図6からも明らかである。なお、位相角arg(Z)<0°とすることによってL値をさらに小さくすることも可能であるが、この場合、進相スイッチングモードになるため除外する。
【0020】
つぎに、本願発明者らは、負荷回路5のインピーダンス位相角arg(Z)を変化させたときの直流電圧VDCとスイッチング装置3、4のスイッチング損失との関係を計算により求めた。図3は計算結果を示している。図3も位相角arg(Z)が小さい程スイッチング装置3、4におけるスイッチング損失は小さくなり、位相角arg(Z)=0°のとき電力損失は最小になることを示している。すなわち、位相角arg(Z)=0°に近づくにしたがってスイッチング装置の電流と電圧との位相差が零に近づき、したがって、スイッチング損失が減少する。
【0021】
直流電圧とインダクタ7およびスイッチング装置3、4の電力損失の和との関係は図4のようになる。なお、図4は位相角arg(Z)=0°の場合である。図4から、直流電圧VDCが120V≦VDC≦200Vであれば電力損失が0.125W以下、140V≦VDC≦180Vであれば電力損失が0.110W以下、直流電圧VDC=160Vでは電力損失を最小にできることがわかる。
【0022】
上記直流電圧VDCの値を放電灯6の定格ランプ電圧VLとの関係で表せば、それぞれ1.2VL≦VDC≦2.0VL、1.4VL≦VDC≦1.8VL、直流電圧VDC=1.6VLとなる。そして、この関係は他の放電灯についても同様である。また、位相角arg(Z)を変化させても同様な傾向を示し、位相角arg(Z)が0°≦arg(Z)≦40°であれば、従来より電力損失を減少できた。
【0023】
このときのスイッチング装置3、4の電流波形は図7のようになった。すなわち、スイッチング装置3(4)のオン期間Tonにスイッチング装置3(4)に流れる共振電流は、ピーク値を過ぎ0に達する以前に遮断されている。換言すると、ピーク値に達するまでの時間Tpeakとオン時間Tonとの関係は0≦Tpeak≦Ton/2の関係になる。そして、スイッチング装置3(4)の電流波形が上記関係であり、かつ、位相角arg(Z)が0°≦arg(Z)≦40°であれば、インダクタ7およびスイッチング装置3、4の電力損失の和は上記と同様に従来より減少できた。上記のようにスイッチング装置の電流波形、位相角arg(Z)を設定することは、直流電圧VDC、スイッチング周波数、インダクタ7のインダクタンス値、コンデンサ8の容量値の選定により当業者であれば容易に実施できるものである。
【0024】
なお、従来のスイッチング装置の電流波形は図8に示すものであり、スイッチング装置は共振電流が略ピーク値に達したときに遮断されるようになっている。また、従来の設計思想(直流電圧を比較的大きくし、かつ、スイッチングモードが常に遅相モードになるようインダクタンスL値を大きくする。)では、同じ負荷の場合、位相角arg(Z)が略50°〜60°であり、電力損失は0.6W程度であった。
【0025】
したがって、請求項1記載の発明では、位相角arg(Z)が0°≦arg(Z)≦40°、入力電圧VDCが2VL≦VDC≦2.0VLであることを規定した。
【0026】
請求項1および以下の発明において、特にことわらない場合を除き、直流電源装置はどのような構成であってもよい。たとえば、昇圧チョッパからなるアクティブフィルタ、シリーズドロッパ、あるいは平滑コンデンサ等を用いることができる。また、直流電源装置とは、インバータ装置からみて直流電圧を供給するものを総合したもので、単体であるか複数であるかを問わない。また、負荷としては、代表的には放電灯であるが、溶接機、モータ等どのようなものであってもよい。さらには、直流負荷であってもよい。直流負荷の場合、負荷の入力段に整流装置を設ければよい。さらに、負荷は1個でも複数個でもよく、これらを直列的、並列的に設けることができる。直列的に設けた場合、合計の負荷電圧が本発明の負荷電圧に相当する。さらにまた、スイッチング装置はバイポーラ形トランジスタ、電界効果形トランジスタ等どのようなものでもよいが、スイッチング損失を低減できるという点では、オン抵抗が小さく、スイッチング速度の速いものが好ましい。また、本願において、「直列的」、「並列的」とは、互いに直接直列または直接並列関係にある場合の他に、他の部品が介在している場合も含むことを意味している。
【0027】
請求項2記載の電源装置は、直流電源装置と;互いに直列的に接続された一対のスイッチング装置と、放電灯と、インダクタおよびコンデンサの直列共振回路とを含み、スイッチング装置のスイッチングに基づいて直流電源装置からの直流電圧を高周波電圧に変換して放電灯に供給するインバータ装置と;を具備し、
【0028】
前記インバータ装置は、放電灯の定常動作時にはLC直列共振回路の共振周波数より低い周波数で一対のスイッチング装置をスイッチングするものであり、
【0029】
前記スイッチング装置におけるスイッチング損失および前記インダクタにおける電力損失の和が最小値近傍になるように、直流電圧値、スイッチング周波数、インダクタのインダクタンス値およびコンデンサの容量値を設定し、かつ、前記スイッチング装置から見た負荷回路のインピーダンス位相角arg(Z)を0°≦arg(Z)≦40°とし、かつ、前記直流電圧V DC および前記放電灯の定常動作時の負荷電圧(実効値)V L を1.2V L ≦V DC ≦2.0V L の関係に設定したことを特徴とする。
【0030】
本発明において、スイッチング損失および前記インダクタにおける電力損失の和が最小値近傍とは、最小値を含み、最小値×1.1の範囲を意味するものとする。このような範囲になるように、直流電圧値、スイッチング周波数、インダクタのインダクタンス値およびコンデンサの容量値を選定することは、当業者であれば容易である。たとえば請求項1のように設定してもよい。
【0031】
請求項3記載の電源装置は、直流電源装置と;互いに直列的に接続された一対のスイッチング装置と、放電灯およびLC直列共振回路を含みスイッチング装置のスイッチング出力を供給される負荷回路とを有し、直流電源装置からの直流電圧を高周波電圧に変換して放電灯に供給するインバータ装置と;を具備し、前記インバータ装置は、放電灯の定常動作時にはLC直列共振回路の共振周波数より低い周波数で一対のスイッチング装置をスイッチングするものであり、前記各スイッチング装置は、スイッチング装置に流れる共振電流がピーク値を過ぎ0に達する以前にオフされるように交互にオンオフされ、かつ、前記スイッチング装置から見た負荷回路のインピーダンス位相角arg(Z)を0°≦arg(Z)≦40°とし、かつ、前記直流電圧V DC および前記放電灯の定常動作時の負荷電圧(実効値)V L を1.2V L ≦V DC ≦2.0V L の関係に設定したことを特徴とする。
【0032】
請求項4記載の電源装置は、直流電源装置と;互いに直列的に接続された一対のスイッチング装置と、放電灯およびLC直列共振回路を含みスイッチング装置のスイッチング出力を供給される負荷回路とを有し、直流電源装置からの直流電圧を高周波電圧に変換して放電灯に供給するインバータ装置と;を具備し、前記インバータ装置は、放電灯の定常動作時にはLC直列共振回路の共振周波数より低い周波数で一対のスイッチング装置をスイッチングするものであり、前記各スイッチング装置は、オン時間中にスイッチング装置に流れる共振電流がピーク値に達するまでの時間をTpeak、オン時間をTonとしたとき、0≦Tpeak≦Ton/2の関係になるように交互にオンオフされ、かつ、前記スイッチング装置から見た負荷回路のインピーダンス位相角arg(Z)を0°≦arg(Z)≦40°とし、かつ、前記直流電圧V DC および前記放電灯の定常動作時の負荷電圧(実効値)V L を1.2V L ≦V DC ≦2.0V L の関係に設定したことを特徴とする。
【0033】
請求項5記載の電源装置は、請求項1記載の電源装置において、前記直流電圧VDCおよび前記放電灯の定常動作時の負荷電圧VLの関係が1.4VL≦VDC≦1.8VLであることを特徴とする。請求項5の発明によれば、上述したように、一層電力損失を低減できる。
【0034】
請求項6記載の電源装置は、請求項1または5記載の電源装置において、前記直流電圧VDCが略1.6VLであることを特徴とする。請求項6の発明によれば、最も電力損失を低減できる。本発明において、略1.6VLとは、±10%の範囲を許容することを意味する。
【0035】
請求項7記載の電源装置は、直流電源装置と;互いに直列的に接続された一対のスイッチング装置と、一対のスイッチング装置の一方に入力巻線を並列的に接続されたトランスと、トランスの出力巻線に接続された放電灯およびLC直列共振回を含む負荷回路とを有し、直流電源装置からの直流電圧を高周波電圧に変換して放電灯に供給するインバータ装置と;を具備し、前記インバータ装置は、放電灯の定常動作時にはLC直列共振回路の共振周波数より低い周波数で一対のスイッチング装置をスイッチングするものであり、前記トランスの出力巻線から見た負荷回路のインピーダンス位相角arg(Z)を0°≦arg(Z)≦40°とし、前記トランスの出力巻線の電圧VS(ピーク−ピーク)および前記放電灯の定常動作時の負荷電圧(実効値)VLを1.2VL≦VS≦2.0VLの関係に設定したことを特徴とする。
【0036】
本発明は、図9に示すように、負荷6の定常動作時の負荷電圧VLと直流電圧VDCとの関係でステップアップ用、ステップダウン用あるいは絶縁用等のためにトランス10を用いる場合についてなされたものである。負荷回路5のインピーダンス位相角arg(Z)については、請求項1記載の発明と同様の理由により規定している。トランス10の出力巻線の電圧VSおよび前記負荷6の定常動作時の負荷電圧(実効値)VLとの関係については、インダクタ7における電力損失に着目した場合、トランス10の出力巻線の電圧VS(ピーク−ピーク)の大きさが請求項1記載の発明の直流電圧VDCの大きさに相当するため、同様の理由により規定している。
【0037】
本発明において、トランス10は絶縁形、単巻形のいずれであってもよい。また、直流カットコンデンサ9をトランス10の入力巻線と直列接続してもよい。
【0038】
請求項8記載の電源装置は、請求項7記載のものにおいて、出力巻線の電圧VSおよび負荷の定常動作時の負荷電圧VLを1.4VL≦VS≦1.8VLの関係に設定したことを特徴とする。
【0039】
請求項9記載の電源装置は、請求項7または8記載のものにおいて、出力巻線の電圧VSを略1.6VLに設定したことを特徴とする。
【0040】
請求項10記載の電源装置は、請求項1、2、5ないし9のいずれか一記載のものにおいて、負荷回路のインピーダンス位相角arg(Z)を0°≦arg(Z)≦24°に設定したことを特徴とする。本発明によれば、インピーダンス位相角arg(Z)をより0°に近い範囲に規定したので、一層電力損失を減少できる。
【0041】
請求項11記載の発明は、請求項1ないし10のいずれか一記載のものにおいて、直流電源装置は交流電圧を整流する整流装置と;整流装置の出力を昇圧および平滑化して前記インバータ装置に出力する直流化手段と;を具備し、直流化手段の出力電圧VDCおよび交流電圧(実効値)VINの関係をVDC≧1.80VINとしたことを特徴とする。
【0042】
本発明は、直流化手段として昇圧チョッパからなるアクティブフィルタを用いる場合を考慮しており、アクティブフィルタの制御を安定に行うには、昇圧比を交流電圧のピーク値の1.3倍程度以上にすることが知られ、推奨されている。したがって、VDC≧1.80VINとすれば、1.80/21/2が約1.28となり、1.3に近付けることができる。
【0043】
本発明によれば、アクティブフィルタを用いることができ、交流電源からの入力電流の歪を低減できる。また、アクティブフィルタを安定に制御できる。
【0044】
請求項12記載の発明は、請求項1ないし11のいずれか一記載の電源装置において、前記放電灯が定常動作時の負荷電流値を検出し、負荷電流値が予め設定された所定値になるように直流電源装置を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。本発明は、負荷変動、電源変動等により負荷電流が変化した場合でも、直流電源装置の出力電圧を制御する。したがって、負荷の定電流化を図れる。
【0045】
請求項13記載の発明は、請求項1ないし12のいずれか一記載の電源装置において、定常動作時の負荷電圧V L が定格ランプ電圧であることを特徴とする。放電灯としては、熱陰極形、冷陰極形、高輝度放電灯等どのようなものであってもよい。
【0046】
請求項14記載の発明は、請求項13記載の放電灯点灯装置において、前記放電灯の点灯前は直流電源装置の出力電圧値に対応した検出信号で直流電源装置の出力電圧が一定化するように直流電源装置を制御し、前記放電灯の点灯後はランプ電流値に対応した信号でランプ電流が一定化するように直流電源装置を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0047】
本発明は、放電灯の始動前には直流電源装置の出力電圧を一定化するから、直流電源装置の出力が過大化することがない。また、放電灯の点灯後はランプ電流が一定化するから、後述するようにインバータ装置の出力特性が定電圧性を有する場合にも放電灯を安定点灯できる。なお、放電灯が熱陰極形の場合、フィラメント予熱時、始動電圧印加時に合わせてインバータ装置のスイッチング周波数を変化させることが好ましい。すなわち、フィラメント予熱時にはフィラメント予熱には好適であるが始動には至らない電圧値となるようなスイッチング周波数とする。ついで、始動電圧印加時には放電灯が始動し得る電圧値となるようなスイッチング周波数とする。
【0048】
請求項15記載の発明は、請求項14記載の放電灯点灯装置において、前記直流電源装置の出力電圧値に対応した検出信号と前記ランプ電流値に対応した信号とは高値優先で制御手段に作用するようになされているとともに、前記放電灯は互いに並列的に複数個接続され、各放電灯のランプ電流に対応した信号の和が直流電源装置の出力電圧値に対応した検出信号と比較され、かつ、全部の放電灯が定格点灯することにより直流電源装置の出力電圧値に対応した検出信号より大きくなるように設定されていることを特徴とする。
【0049】
本発明は、互いに並列的に接続された複数個の放電灯の全部が点灯することによって、ランプ電流に応じた信号で直流電源装置を制御するから、全ての放電灯は確実に点灯する。
【0050】
請求項16記載の照明装置は、照明器具本体と;照明器具本体に設けられた放電灯と;放電灯を点灯する請求項14または15記載の放電灯点灯装置と;を具備していることを特徴とする。本発明は、請求項14または15記載の放電灯点灯装置と同様な作用を有する照明装置である。
【0051】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明の第1の実施形態を説明する。
【0052】
図12は本発明の第1の実施形態の回路図である。81は交流電源たとえば50Hz、100Vの商用電源である。82は直流電源装置で、高周波阻止フィルタ83を介して交流電源81からの交流電圧を入力して平滑化直流電圧を出力する。この実施形態のものは、フィルタ83の両出力端に接続された一対のダイオード84、85、これらダイオード84、85に対して並列的に設けられた一対のスイッチング素子86、87を有する。そして、一対のダイオード84、85の中間と、一対のスイッチング素子86、87の中間とは接続されている。また、一対のダイオード84、85の各カソードおよび一対のスイッチング素子86、87の非共通接続端の間にそれぞれインダクタ88、89が設けられている。さらに、一方のスイッチング素子86と並列に平滑用のコンデンサ90が接続され、平滑用のコンデンサ90の正極端と各スイッチング素子86、87の非共通接続端との間にダイオード91、92が設けられている。一対のスイッチング素子86、87をオンオフする制御手段は図示を省略してあるが、市販の制御IC等にて構成し得るものである。また、スイッチング周波数としては交流電源81の周波数の2倍を越えるもので特に制限はないが、装置の小形化、効率、雑音の点から20KHz〜200KHzの間にするのが好ましい。
【0053】
インバータ装置2は、その回路構成は図1のものと同様である。なお、インバータ装置2のスイッチング制御手段も図示を省略してあるが、周知の制御IC等により適宜構成し得る。また、スイッチング周波数も直流電源装置82と同様に20KHz〜200KHzにするのが好ましい。本実施形態の各構成の詳細はつぎのとおりである。
【0054】
負荷6:東芝ライテック(株)製けい光ランプFLR40S/M/36(定格ランプ電圧100V)
インダクタ7:0.437mH
コンデンサ8:6.86nF
LC共振周波数:91.9KHz
負荷回路5のインピーダンス位相角arg(Z)=0°
負荷6の定常動作時のスイッチング周波数:50KHz一定
負荷電力:30.72W
つぎに、本実施形態の作用を説明する。直流電源装置82においては、交流電源81の出力がダイオード84側が+の期間では、スイッチング素子86のオン期間に交流電源81−高周波阻止フィルタ83−インダクタ88−スイッチング素子86−ダイオード85−高周波阻止フィルタ83−交流電源81に電流が流れる。また、交流電源81−高周波阻止フィルタ83−インダクタ88−スイッチング素子86−スイッチング素子87の寄生ダイオード−インダクタ89−高周波阻止フィルタ83−交流電源81の経路にも電流が流れる。スイッチング素子86がオフすると、インダクタ88の蓄積エネルギがインダクタ88−ダイオード91−平滑用のコンデンサ90−ダイオード84−インダクタ88の経路で放出され、交流電源81の電圧とプラスされて平滑用のコンデンサ90を充電する。
【0055】
交流電源81の出力がダイオード85側が+の期間では、スイッチング素子87のオン期間に交流電源81−高周波阻止フィルタ83−インダクタ89−スイッチング素子87−ダイオード84−高周波阻止フィルタ83−交流電源81に電流が流れる。また、交流電源81−高周波阻止フィルタ83−インダクタ89−スイッチング素子87−スイッチング素子86の寄生ダイオード−インダクタ88−高周波阻止フィルタ83−交流電源81の経路にも電流が流れる。スイッチング素子87がオフすると、インダクタ89の蓄積エネルギがインダクタ89−ダイオード92−平滑用のコンデンサ90−ダイオード85−インダクタ89の経路で放出され、交流電源81の電圧とプラスされて平滑用のコンデンサ90を充電する。そして、直流電源装置82の出力電圧を180Vに設定した。
【0056】
本実施形態の直流電源装置82は、ダブルスイッチング素子形式であるため、入力側のダイオード84、85が2個でよく、シングルスイッチング素子形式である従来のように全波整流器を用いるものに比し、ダイオードの数を減らすことができる。したがって、ダイオードにおける電力損失を約1/2にできる。反面、本実施形態のものは、従来に比し、インダクタ88、89およびスイッチング素子86、87における合計の電力損失が増えるが、トータルでは従来のものより約30%電力損失を低減でき、直流電源装置82単体の効率を97.6%と高いものにできた。
【0057】
インバータ装置2においては、直流電源装置82からの直流電圧を供給されて高周波電圧に変換して負荷6を付勢する。負荷6の定常動作時においては、スイッチング周波数が50KHzで、負荷6に電力30.72Wを供給すると、スイッチング装置3、4およびインダクタ7における電力損失を低減でき、インバータ装置2における効率を98.1%と高いものにできた。本実施形態の直流電源装置82との総合効率でも95.3%であった。
【0058】
つぎに、本発明の第2の実施形態を説明する。図13は本発明の第2の実施形を示す回路図である。図1または図12と同じまたは対応する部分には同じ符号を付してある。本実施形態は、2個の負荷6、6たとえば放電灯を互いに並列的に設けたものである。インダクタ7およびコンデンサ8もそれぞれの負荷6、6に対応している。95は制御手段で、各負荷6、6の点灯前は直流電源装置82の出力電圧値に対応した検出信号で直流電源装置82の出力電圧が一定化するように直流電源装置を制御し、前記負荷6、6の点灯後はランプ電流値に対応した信号でランプ電流が一定化するように直流電源装置82を制御する。
【0059】
制御手段95は、直流電源装置82の出力電圧に対応した信号を検出する電圧検出手段96、各負荷6、6のランプ電流に対応した信号を検出する電流検出手段97、97、両信号のうち大きい方の信号に応じて直流電源装置82の出力電圧を制御する出力制御手段98を有している。電流検出手段97、97は互いの検出信号がプラスされる(または両者のアンドをとる)ようになっている。そして、電圧検出手段96と、電流検出手段97、97とは、各電流検出手段97、97が定常動作時のランプ電流に対応した信号を検出することによって電圧検出手段96の検出信号より大きくなる関係になされている。なお、電流検出手段97、97のみとし(電圧検出手段96省略)、これら電流検出手段97、97の検出信号の大きい方の信号で出力制御手段98を制御するようにしてもよい。
【0060】
また、本実施形態は、インバータ制御手段99を有している。インバータ制御手段99は各負荷6、6の両端電圧を検出する負荷電圧検出手段100、100と、負荷電圧検出手段100、100のうちの大きい方の検出信号に応じてインバータ装置のスイッチング周波数を制御する周波数制御手段101を有している。周波数制御手段101はタイマ、時定数回路等の計時手段(図示しない。)を有し、計時手段によりスイッチング周波数を変化させるようにしている。また、周波数制御手段101は、電流検出手段97、97からの点灯信号を受けてスイッチング周波数を変化するようになっている。なお、周波数制御手段101は、負荷電圧検出手段100、100からの電圧信号でスイッチング周波数を変化するものであってもよい。
【0061】
つぎに、本実施形態の作用を説明する。電源投入時等の負荷6、6の始動時であって、計時手段が所定時間を計時するまでは、スイッチング周波数を負荷6、6が始動し得ないで、フィラメント予熱に好適な出力になるように設定する。たとえば、LC共振回路の共振周波数が91.9KHzの場合、120KHzとする。また、この場合、直流電源装置82の出力電圧は自己の出力電圧に応じて一定化制御される(たとえば250V)。ついで、計時手段が所定時間を計時すると、スイッチング周波数をフィラメント予熱時より低く(たとえば100KHz)して負荷6、6に始動点灯可能な電圧を印加する。したがって、負荷6、6は始動点灯し、電流検出手段97、97はランプ電流を検出する。この信号は出力制御手段98に供給され、以後この信号に応じて直流電源装置82の出力電圧を制御する。負荷6、6がともに点灯すると、負荷電圧検出手段100、100からの信号を受け周波数制御手段101はスイッチング周波数をさらに低く(たとえば50KHz)する。また、出力制御手段98に対する検出信号は電流検出手段97、97からの信号が電圧検出手段96からの信号よりも大きくなり、以後はランプ電流が一定化するように直流電源装置の出力電圧を制御する。これにより、図13に示すように、定電圧特性を示す負荷6、6の負荷カーブに対して交差角度を大きくして安定点灯できる。これに対して、本実施形態のようにランプ電流一定化制御を行わない場合は、インバータ装置の負荷特性も定電圧性を示し安定点灯が困難になることがあった。
【0062】
図14は照明装置の一実施形態を示す簡略図である。111は照明器具本体で、放電灯6を支持している。112は照明器具本体111の一部を構成する反射対であり、113はソケットである。そして、以上説明した本発明の放電灯点灯装置のいずれかが前記放電灯6を点灯するために用いられる。放電灯点灯装置を照明器具本体111内に設けるか、外部に設けるかは任意である。
【0063】
【発明の効果】
請求項1ないし4記載の発明は、負荷回路のインピーダンス位相角およびインバータ装置に入力する直流電圧値、スイッチング装置の電流波形を特定のものにしたから、インバータ装置におけるスイッチング装置およびインダクタの電力損失を減少して効率を向上できる。さらに、定常動作時のスイッチング周波数をインバータ装置におけるLC直列共振回路の共振周波数より小さくしたので、LC直列共振回路のインダクタンス値を小さくすることができ、このことからも電力損失を小さくできる。
【0064】
請求項5および6記載の発明は、直流電圧値をさらに望ましい値に特定したもので、一層効率向上を図れる。
【0065】
請求項7記載の発明は、トランスを用いる場合であって、請求項1記載の発明と同様に効率を向上できる。
【0066】
請求項8および9記載の発明は、請求項7記載の発明に対し、さらに望ましい値に特定したもので、一層効率向上を図れる。
【0067】
請求項10記載の発明は、以上の発明に対し、負荷回路のインピーダンス位相角をさらに望ましい値に特定したもので、一層効率向上を図れる。
【0068】
請求項11記載の発明は、直流電源装置としてアクティブフィルタ等の直流化手段を用いるものであって、交流電源電圧および直流電圧値の関係を特定したので、直流化手段を安定に制御できるとともに、交流電源からの入力電流を低歪化できる。
【0069】
請求項12記載の発明は、定常動作時の負荷電流に応じて直流電源装置を制御するようにしたので、負荷電流を一定化できる。
【0070】
請求項13記載の発明は、負荷を放電灯としたものであって、高効率の放電灯点灯装置を提供できる。
【0071】
請求項14記載の発明は、放電灯の始動前には直流電源装置の出力電圧を一定化するか ら、直流電源装置の出力が過大化することがない。また、放電灯の点灯後はランプ電流が一定化するから、後述するようにインバータ装置の出力特性が定電圧性を有する場合にも放電灯を安定点灯できる。なお、放電灯が熱陰極形の場合、フィラメント予熱時、始動電圧印加時に合わせてインバータ装置のスイッチング周波数を変化させることが好ましい。
【0072】
請求項15記載の発明は、互いに並列的に接続された複数個の放電灯の全部が点灯することによって、ランプ電流に応じた信号で直流電源装置を制御するから、全ての放電灯は確実に点灯できる。
【0073】
請求項16記載の発明は、以上の発明と同様に効率を向上した照明装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電灯点灯装置の基本的構成を示す回路図
【図2】直流電圧およびインダクタの電力損失の関係を示す図
【図3】直流電圧およびスイッチング装置の電力損失の関係を示す図
【図4】直流電圧とインダクタおよびスイッチング装置の電力損失の和との関係を示す図
【図5】負荷回路の等価回路図
【図6】負荷回路のインピーダンス位相角を示す図
【図7】本発明におけるスイッチング装置の電流波形図
【図8】従来におけるスイッチング装置の電流波形図
【図9】本発明の放電灯点灯装置の一実施形態を示す回路図
【図10】本発明の負荷回路の周波数特性を示す図
【図11】従来における負荷回路の周波数特性を示す図
【図12】本発明の放電灯点灯装置の他の実施形態を示す回路図
【図13】本発明の放電灯点灯装置の他の実施形態を示す回路図
【図14】図9に示す実施形態の負荷特性と放電灯の負荷カーブを示す図
【図15】本発明の照明装置の一実施形態を示す図
【符号の説明】
1…直流電源装置
2…インバータ装置
3、4…スイッチング装置
5…負荷回路
6…負荷

Claims (16)

  1. 直流電源装置と;互いに直列的に接続された一対のスイッチング装置と、放電灯およびLC直列共振回路を含みスイッチング装置のスイッチング出力を供給される負荷回路とを有し、直流電源装置からの直流電圧を高周波電圧に変換して放電灯に供給するインバータ装置と;を具備し、
    前記インバータ装置は、放電灯の定常動作時にはLC直列共振回路の共振周波数より低い周波数で一対のスイッチング装置をスイッチングするものであり、
    前記スイッチング装置から見た負荷回路のインピーダンス位相角arg(Z)を0°≦arg(Z)≦40°とし、かつ、前記直流電圧VDCおよび前記放電灯の定常動作時の負荷電圧(実効値)VLを1.2VL≦VDC≦2.0VLの関係に設定したことを特徴とする電源装置。
  2. 直流電源装置と;互いに直列的に接続された一対のスイッチング装置と、放電灯と、インダクタおよびコンデンサの直列共振回路とを含み、スイッチング装置のスイッチングに基づいて直流電源装置からの直流電圧を高周波電圧に変換して放電灯に供給するインバータ装置と;を具備し、
    前記インバータ装置は、放電灯の定常動作時にはLC直列共振回路の共振周波数より低い周波数で一対のスイッチング装置をスイッチングするものであり、
    前記スイッチング装置におけるスイッチング損失および前記インダクタにおける電力損失の和が最小値近傍になるように、直流電圧値、スイッチング周波数、インダクタのインダクタンス値およびコンデンサの容量値を設定し、かつ、前記スイッチング装置から見た負荷回路のインピーダンス位相角arg(Z)を0°≦arg(Z)≦40°とし、かつ、前記直流電圧V DC および前記放電灯の定常動作時の負荷電圧(実効値)V L を1.2V L ≦V DC ≦2.0V L の関係に設定したことを特徴とする電源装置。
  3. 直流電源装置と;互いに直列的に接続された一対のスイッチング装置と、放電灯およびLC直列共振回路を含みスイッチング装置のスイッチング出力を供給される負荷回路とを有し、直流電源装置からの直流電圧を高周波電圧に変換して放電灯に供給するインバータ装置と;を具備し、
    前記インバータ装置は、放電灯の定常動作時にはLC直列共振回路の共振周波数より低い周波数で一対のスイッチング装置をスイッチングするものであり、
    前記各スイッチング装置は、スイッチング装置に流れる共振電流がピーク値を過ぎ0に達する以前にオフされるように交互にオンオフされ、かつ、前記スイッチング装置から見た負荷回路のインピーダンス位相角arg(Z)を0°≦arg(Z)≦40°とし、かつ、前記直流電圧V DC および前記放電灯の定常動作時の負荷電圧(実効値)V L を1.2V L ≦V DC ≦2.0V L の関係に設定したことを特徴とする電源装置。
  4. 直流電源装置と;互いに直列的に接続された一対のスイッチング装置と、放電灯およびLC直列共振回路を含みスイッチング装置のスイッチング出力を供給される負荷回路とを有し、直流電源装置からの直流電圧を高周波電圧に変換して放電灯に供給するインバータ装置と;を具備し、
    前記インバータ装置は、放電灯の定常動作時にはLC直列共振回路の共振周波数より低い周波数で一対のスイッチング装置をスイッチングするものであり、
    前記各スイッチング装置は、オン時間中にスイッチング装置に流れる共振電流がピーク値に達するまでの時間をTpeak、オン時間をTonとしたとき、0≦Tpeak≦Ton/2の関係になるように交互にオンオフされ、かつ、前記スイッチング装置から見た負荷回路のインピーダンス位相角arg(Z)を0°≦arg(Z)≦40°とし、かつ、前記直流電圧V DC および前記放電灯の定常動作時の負荷電圧(実効値)V L を1.2V L ≦V DC ≦2.0V L の関係に設定したことを特徴とする電源装置。
  5. 前記直流電圧VDCおよび前記放電灯の定常動作時の負荷電圧VLの関係が1.4VL≦VDC≦1.8VLであることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  6. 前記直流電圧VDCが略1.6VLであることを特徴とする請求項1または5記載の電源装置。
  7. 直流電源装置と;互いに直列的に接続された一対のスイッチング装置と、一対のスイッチング装置の一方に入力巻線を並列的に接続されたトランスと、トランスの出力巻線に接続された放電灯およびLC直列共振回を含む負荷回路とを有し、直流電源装置からの直流電圧を高周波電圧に変換して放電灯に供給するインバータ装置と;を具備し、
    前記インバータ装置は、放電灯の定常動作時にはLC直列共振回路の共振周波数より低い周波数で一対のスイッチング装置をスイッチングするものであり、
    前記トランスの出力巻線から見た負荷回路のインピーダンス位相角arg(Z)を0°≦arg(Z)≦40°とし、前記トランスの出力巻線の電圧VS(ピーク−ピーク)および前記放電灯の定常動作時の負荷電圧(実効値)VLを1.2VL≦VS≦2.0VLの関係に設定したことを特徴とする電源装置。
  8. 前記トランスの出力巻線の電圧VSおよび前記放電灯の定常動作時の負荷電圧VLが1.4VL≦VS≦1.8VLであることを特徴とする請求項7記載の電源装置。
  9. 前記トランスの出力巻線の電圧VSが略1.6VLであることを特徴とする請求項7または8記載の電源装置。
  10. 負荷回路のインピーダンス位相角arg(Z)が0°≦arg(Z)≦24°であることを特徴とする請求項1、2、5ないし9のいずれか一記載の電源装置。
  11. 前記直流電源装置は交流電圧を整流する整流装置と;整流装置の出力を昇圧および平滑化して前記インバータ装置に出力する直流化手段と;を具備し、
    直流化手段の出力電圧VDCおよび交流電圧(実効値)VINをVDC≧1.80VINの関係に設定したことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか一記載の電源装置。
  12. 前記放電灯が定常動作時の負荷電流値を検出し、負荷電流値が予め設定された所定値になるように直流電源装置を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし11のいずれか一記載の電源装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれか一記載の電源装置において、定常動作時の負荷電圧V L が定格ランプ電圧であることを特徴とする放電灯点灯装置。
  14. 前記放電灯の点灯前は直流電源装置の出力電圧値に対応した検出信号で直流電源装置の出力電圧が一定化するように直流電源装置を制御し、前記放電灯の点灯後はランプ電流値に対応した信号でランプ電流が一定化するように直流電源装置を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項13記載の放電灯点灯装置。
  15. 前記直流電源装置の出力電圧値に対応した検出信号と前記ランプ電流値に対応した信号とは高値優先で制御手段に作用するようになされているとともに、前記放電灯は互いに並列的に複数個接続され、各放電灯のランプ電流に対応した信号の和が直流電源装置の出力電圧値に対応した検出信号と比較され、かつ、全部の放電灯が定格点灯することにより直流電源装置の出力電圧値に対応した検出信号より大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項14記載の放電灯点灯装置。
  16. 照明器具本体と;照明器具本体に設けられた放電灯と;放電灯を点灯する請求項14または15記載の放電灯点灯装置と;を具備していることを特徴とする照明装置。
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