JP3697648B2 - 同芯二軸タ−ボミキサ− - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、処理液をタンク内で混合、攪拌、分散等するミキサ−に関し、特にタンクの中央部に高速で回転するロ−タ−と該ロ−タ−を取り囲むステ−タ−を設け、該ステ−タ−の間隙を通して処理液を流動させ処理を行うようにしたタ−ボミキサ−に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
ホモジナイザ−、タ−ボミキサ−等のタ−ボ機構を有するミキサ−は、タンク上方のフレ−ムからタンク内に回転軸を延設し、その下端にロ−タ−を取り付けると共に上記回転軸の周囲のフレ−ムに上記回転軸に沿って下方に延びる複数のロッドを固定し、該ロッドの下端に上記ロ−タ−の周囲を取り囲むようにステ−タ−を取り付け、上記ロ−タ−を高速回転させてタンク内の処理液をロ−タ−部に吸い込み、上記ステ−タ−に形成した間隙を通過させるように構成されているが、処理液の粘度が高くなるとロ−タ−周辺の処理液のみが吸い込まれてタンク内の全体、特に外周部の処理液の移動が不充分になり、効率良く処理を行うことができなかった。
【0003】
上記タンク内に外周部の処理液を流動させるよう別の攪拌翼等を設ければ上述の如き現象を解消することができるが、タンク上方のフレ−ムの回転軸の周囲にはステ−タ−を保持するロッドが該回転軸に沿って設けられているので、該回転軸側から該ロッドの外側に設けた攪拌翼等を回転させることは該ロッドが邪魔になって困難であった。一方、タンクの中央部を外して偏心した攪拌翼を設けると、タンク内の処理液の流動が非対称となり、振動を生ずる原因となって好ましいとは言えない。
【0004】
【発明の解決課題】
本発明は、上記のようにロ−タ−と該ロ−タ−を取り囲むステ−タ−を有するタ−ボ式のミキサ−において、処理液の粘度が高いものであってもタンク内の全体を処理液が流動して効果的に混合、攪拌、分散等できるタ−ボミキサ−を提供することを目的とする。
【0005】
【課題解決の手段】
本発明によれば、タンクの上方に低速で回転する回転筒を設け、該回転筒の内方に中心軸を挿通し、該中心軸の下端にロ−タ−を設け、上記回転筒にタンクの内壁に沿って回動するようブレ−ドを設け、該ブレ−ドに上記ロ−タ−方向に向けて支持部材を形成し、該支持部材に上記ロ−タ−を取り囲むステ−タ−を取り付けたことを特徴とする同芯二軸タ−ボミキサ−が提供され、上記ロ−タ−はタンクの中央で高速で回転し、上記ブレ−ドにより低速で攪拌された処理液は一部に滞留したりせずにタンク内を全体的に流動して上記ロ−タ−、ステ−タ−部に吸い込まれ、混合、攪拌、分散等され、上記目的を達成することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
図において、タンク(1)の上方には、図を略した駆動源により高速で回転される中心軸(2)があり、該中心軸(2)は、他の駆動源により低速で回転される回転筒(3)の中心を通って下方に延出している。該中心軸(2)の下端にはタ−ボ機構を構成するロ−タ−(4)が設けられている。
【0007】
該ロ−タ−(4)は、図2,図3に示すように、上下面に外周に開口する溝(5),(5)・・・を形成したロ−タ−本体(6)と、該ロ−タ−本体(6)に向けタンク内の処理液を上方から送り込むようにした上部パドルブレ−ド(7)と下方から送り込むようにした下部パドルブレ−ド(8)を有している。
【0008】
上記回転筒(3)には、タンク内壁に沿って回動する形状のブレ−ド(9)が設けられている。図において、該ブレ−ド(9)は枠形ブレ−ドを用いているが、スパイラルリボンやその他適宜のブレ−ドを用いることができる。
【0009】
上記ブレ−ド(9)の適宜位置、図においては該ブレ−ドの縦枠部分には、上記ロ−タ−(4)に向けて支持部材(10)を設けてある。該支持部材(10)は、図においては、ロッド等の棒状部材で形成してあるが、板状部材や網状部材で構成してもよい。なお、該支持部材(10)は、ブレ−ド(9)の底枠部分や上枠部分に取り付けてもよい。
【0010】
上記支持部材(10)には、上記ロ−タ−(4)を取り囲むステ−タ−(11)が取り付けられている。該ステ−タ−(11)は、図2,図3に示すように環状の上板(12)と下板(13)の間にチップ片(14)・・・が放射状に多数間隙(15)・・・をあけて設けられ、また適宜位置には上記上板(12),下板(13)の間に挟着される筒状のブロック片(16)が設けられている。そして、上記支持部材(10)と上記ブロック片(16)部分をボルト(17)等の固着具で固定してある。なお、図においては、主持部材を上板側に取り付けてあるが、下板側に取り付けることもできる。
【0011】
上述の実施例においては、タ−ボ機構を構成するロ−タ−とステ−タ−として、図の如き構造を示してあるが、処理の目的等によりその他の種々の構成のロ−タ−とステ−タ−を用いることができる。
【0012】
而して、上記タンク内において上記中心軸(2)を高速で、例えば約2000r.p.m 等の回転数で回転し、上記ブレ−ド(9)を低速で、例えば約20r.p.m 等の回転数で回転すると、処理液は高粘性材料であってもタンク内を万遍なく流動し、上記ロ−タ−(4)に吸い込まれてステ−タ−(11)の間隙を通過し、充分に混合、攪拌、分散等することができる。
【0013】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成され、ロ−タ−を回転する中心軸を回転筒を通してタンク内に延出し、上記回転筒にタンクの内壁に沿って回動するブレ−ドを取り付け、該ブレ−ドにロ−タ−方向に向けて支持部材を形成し、該支持部材に上記ロ−タ−を取り囲むステ−タ−を設けたので、上記中心軸を高速で回転し、回転筒を低速で回転することにより、上記ロ−タ−はステ−タ−の中心部で高速で回転し、タ−ボ機構による混合、攪拌、分散等を行うことができ、この際、上記タンクの内壁に沿ってブレ−ドが低速で回転し、タンク内の処理液の滞留を生じないようにできるから、高粘性材料であっても効率よく処理することができ、上記中心軸と回転筒が同芯で回転するから振動等も発生しないようにできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】ロ−タ−部分等の一部を断面して示す平面図。
【図3】タ−ボ部分の拡大断面図。
【符号の説明】
1 タンク 2 中心軸 3 回転軸 4 ロ−タ− 6 ロ−タ−本体 7 上部パドルブレ−ド 8 下部パドルブレ−ド 9 ブレ−ド
10 支持部材 11 ステ−タ−
Claims (1)
- 高速回転するロ−タ−の周囲をステ−タ−で囲み、該ステ−タ−の間隙に処理液を通して混合、攪拌、分散等するタ−ボミキサ−において、上記ロ−タ−を回転する中心軸を低速で回転する回転筒を通して下方に延出し、該中心軸の下端にロ−タ−を設け、上記回転筒にタンク内壁に沿うブレ−ドを設け、該ブレ−ドの内方に上記ロ−タ−に向けて支持部材を形成し、該支持部材に上記ロ−タ−を取り囲むステ−タ−を取り付けたことを特徴とする同芯二軸タ−ボミキサ−。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP15433397A JP3697648B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 同芯二軸タ−ボミキサ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15433397A JP3697648B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 同芯二軸タ−ボミキサ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10328544A JPH10328544A (ja) | 1998-12-15 |
JP3697648B2 true JP3697648B2 (ja) | 2005-09-21 |
Family
ID=15581866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15433397A Expired - Fee Related JP3697648B2 (ja) | 1997-05-29 | 1997-05-29 | 同芯二軸タ−ボミキサ− |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3697648B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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1997
- 1997-05-29 JP JP15433397A patent/JP3697648B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10328544A (ja) | 1998-12-15 |
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