JP3696280B2 - 板材接合体の塗装方法および塗装された板材接合体 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、浸漬塗装により塗装形成される給湯器ケースやエアコン室外機のケース等の様々な板材接合体の塗装方法および塗装された板材接合体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5には、給湯器ケースやエアコン室外機のケースやロッカー等の様々なケースの上部側の構成例が示されている。同図において、第1の板部材3に第2の板部材4が重ね合わせて配設されており、第1の板部材3と第2の板部材4は、第1の板部材3と第2の板部材4との重ね合わせ部分に形成される接合部6を介して接合され、接合体10が形成されている。第1の板部材3と第2の板部材4とは、共に金属により形成されており、接合部6は、例えばスポット溶接等により接合されており、この接合状態で、第1の板部材3と第2の板部材4が一体的に浸漬塗装され、前記給湯器ケース等のケースが形成される。
【0003】
図4には、第1の板部材3と第2の板部材4を接合状態で一体的に塗装するときの塗装工程がフローチャートにより示されている。同図に示すように、ステップ101で、第1、第2の板部材3,4の表面側の脱脂および被膜化成が行われ、次に、ステップ102から104で、1段目の塗装が行われる。この1段目の塗装は、まず、ステップ102で、浸漬塗装(どぶ漬け浸漬塗装)の一種である電着塗装を行うことにより、第1、第2の板部材3,4を、前記接合状態で一体的に塗装し、次に、ステップ103で、前記電着塗装のときに第1、第2の板部材3,4に付着した余分の塗装剤(塗料)を洗い落とす、いわゆる、ろ液洗浄を行い、次に、ステップ104で、第1、第2の板部材を純水洗浄するものである。
【0004】
なお、電着塗装は、周知のように、被塗装物を塗装剤(塗料)の中にどぶ漬け浸漬し、前記被塗装物に電気を通し、それにより、帯電した塗料を被塗装物の表面側に付着させて塗装を行うものであり、塗装終了後に、被塗装物は塗料槽から引き上げられ、このとき、被塗装物に付着しなかった塗料は被塗装物から流れ落ちることになる。この電着による塗装は、公害が少なく、塗装剤の回収率が高いということで、給湯器ケースやロッカー等のケースや自動車のボディの塗装等に広く採用されている。
【0005】
次に、ステップ105 で、第1、第2の板部材3,4の接合体10を乾燥炉に入れて乾燥させ、乾燥終了後に、ステップ106 で、2段目の塗装を行う。この2段目の塗装は、例えば、塗装剤をスプレー等により吹き付け、静電塗装による上塗を行うものであり、この上塗終了後に、ステップ107 で、再び乾燥が行われ、接合体10の塗装が終了する。なお、上記2段目の塗装および、ステップ107 での乾燥を省略し、1段目の塗装、および乾燥が終了した時点で、塗装工程を終了させることもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような第1、第2の板部材3,4の接合体10を電着塗装するときに、第1の板部材3と第2の板部材4との重ね合わせ部分に、電着の塗装剤(塗料)が入り込み、この塗料は、その表面張力のために前記重ね合わせ部分に溜まった状態となり、ろ液洗浄や純粋洗浄を行っても洗い落とされず、ステップ105 での乾燥のときに、乾燥炉の熱により沸騰して出て来るために、図5,6のAの部分に塗料が垂れ落ち、図6に示すような塗装むらができてしまうといった問題があった。
【0007】
そのため、従来は、上記乾燥のときに、乾燥炉に入れる前に、接合部6付近にエアーブローを施して前記重ね合わせ部分に入った塗料を吹き飛ばしたり、乾燥炉27にプレヒートゾーンを形成して乾燥を徐々に行うことにより塗装むらを防ぐといった工夫が必要となり、そのための手間や時間が掛かり、非常に大変であるといった問題があった。また、第1の板部材3と第2の板部材4とを接合せずに、別々に塗装を行い、塗装終了後にビス止め等により第1の板部材3と第2の板部材4とを接合する方法も考えられるが、このような方法によりケースを形成した場合は、ビスの部分の塗装が行われないために、ケースの見栄えが悪くなり、また、ビス止めによる接合は溶接による接合に比べて手間が掛かり、作業効率が低下するといった問題があった。
【0008】
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、板部材同士の重ね合わせ部分付近に塗装むらを形成することなく、むらなく均一に、しかも効率的に塗装することが可能な板材接合体の塗装方法および塗装された板材接合体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は次のように構成されている。すなわち、板材接合体の第1の発明は、第1の板部材に第2の板部材を重ね合わせて配設し、この第1の板部材と第2の板部材との重ね合わせ部分に形成される接合部を介して第1の板部材と第2の板部材が接続され、この接合状態で第1の板部材と第2の板部材が一体的に浸漬塗装されている板材接合体であって、少なくとも第1の板部材側から第2の板部材側に張り出した張り出し突部が間隔を介して複数配設されて第1の板部材と第2の板部材の重ね合わせ部分に隙間が形成されており、前記第1の板部材には張り出し突部の形成領域間に切り欠き部が形成されていることを特徴として構成されている。また、板材接合体の第2の発明は、第1の板部材に第2の板部材を重ね合わせて配設し、この第1の板部材と第2の板部材との重ね合わせ部分に形成される接合部を介して第1の板部材と第2の板部材が接続され、この接合状態で第1の板部材と第2の板部材が一体的に浸漬塗装されている板材接合体であって、少なくとも第1の板部材側から第2の板部材側に張り出した張り出し突部(線形状を除く)が間隔を介して複数配設されて第1の板部材と第2の板部材の重ね合わせ部分には第1の板部材と第2の板部材が一体的に塗装剤にどぶ漬け浸漬されて引き上げられたときに塗装剤が流れ落ちる隙間が形成されていることを特徴として構成されている。さらに、板材接合体の第3の発明は、前記板材接合体の第1又は第2の発明の構成を備えたものにおいて、第1の板部材と第2の板部材との重ね合わせ部分において、外側となる板部材の端部側の板面は内側の板部材に対して張り出し突部の位置を越えた位置まで延長して重ね合わされていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の板材接合体の塗装方法は、第1の板部材に第2の板部材を重ね合わせて配設するに際し、この第1の板部材と第2の板部材との重ね合わせ部分に少なくとも第1の板部材側から第2の板部材側に張り出した張り出し突部(線形状を除く)を間隔を介して複数配設して第1の板部材と第2の板部材の重ね合わせ部分に隙間が形成された状態で、かつ、第1の板部材と第2の板部材とのうちの外側となる板部材の端部側の板面が内側の板部材に対して張り出し突部の位置を越えた位置まで延長して重ね合わせた状態で第1と第2の板部材を接合し、この接合状態で第1の板部材と第2の板部材を一体的に塗装剤にどぶ漬け浸漬し引き上げるときに第1と第2の板部材間の前記隙間から塗装剤を流れ落として塗装し、然る後に第1の板部材と第2の板部材の乾燥を行うことを特徴として構成されている。また、前記どぶ漬け浸漬による塗装は電着により行うことも本発明の板材接合体の塗装方法の特徴的な構成とされている。
【0011】
【作用】
上記構成の本発明において、少なくとも第1の板部材側から第2の板部材側に張り出した張り出し突部が間隔を介して複数配設されており、この第1の板部材と第2の板部材の重ね合わせ部分に隙間が形成されているために、第1の板部材と第2の板部材の接合体を一体的に浸漬塗装したときに、塗装剤(塗料)が前記重ね合わせ部分に入り込でも、その塗料は、接合体を塗料槽から引き上げたときや洗浄のときに重ね合わせ部分の隙間から流れ落ちてしまう。そのため、重ね合わせ部分に余分の塗料が溜まった状態のままで乾燥が行われ、この乾燥のときに余分の塗料が流れ落ちるようなことはなく、流れ落ちる塗料による塗装むらが生じることはない。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一名称部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。図1には、本発明に係わる板材接合体の第1の実施例の要部構成が示されており、図1の(a)には、第1の板部材3と第2の板部材4との接合体10の接合領域の縦断面図が、図1の(b)には、横断面図がそれぞれ示されている。また、図2には、接合体10の分解構成図が示されている。これらの図に示されるように、本実施例の特徴的なことは、第1の板部材3側から第2の板部材4側に張り出した張り出し突部8が間隔を介して複数配設されており、これらの張り出し突部8を第1の板部材3と第2の板部材4との接合部6と成し、各接合部6の間の第1の板部材3と第2の板部材4の重ね合わせ部分に隙間Dが形成されていることである。この隙間Dは、例えば、接合体10を塗装するときの塗装剤の粘度等を考慮して、適宜の大きさに設定されるものであり、例えば0.5mmに形成されている。
【0013】
本実施例は以上のように構成されており、この第1の板部材3と第2の板部材4との接合体10を塗装するときには、張り出し突部8を接合部6と成し、スポット溶接等の適宜の方法により、第1の板部材3と第2の板部材4とを接合部6を介して接合し、この接合状態で、従来例と同様に、図4に示したフローチャートに従い、第1の板部材3と第2の板部材4とを一体的に電着塗装する。
【0014】
そして、電着塗装終了後に、ろ液洗浄および純水洗浄を行い、その後、第1の板部材3と第2の板部材4との一体的な乾燥が行われるが、本実施例では、各接合部6の間の第1の板部材3と第2の板部材4の重ね合わせ部分に隙間Dが形成されているために、前記電着塗装のときに第1、第2の板部材3,4の重ね合わせ部分に入り込んだ塗装剤は、接合体10を電着塗装の塗料槽から引き上げたときや、ろ液洗浄、純粋洗浄のときに隙間から流れ出してしまうために、従来のように、重ね合わせ部分に入り込んだ塗料が乾燥時に沸騰して重ね合わせ部分から出て来て流れ落ちるようなことはない。そのため、接合体10の接合部付近(接合領域)に塗装むらが生じることはなく、接合体10の塗装をむらなく均一に行うことが可能となり、従来のように、塗装むらを防ぐためのエアーブロー等の操作を行う必要もなく、非常に効率的に接合体10の塗装を行うことが可能となる。
【0015】
また、本実施例でも、従来例と同様に、電着による塗装を行うために、環境に優しい塗装を行うことができる。
【0016】
図3には、本発明に係わる板材接合体の第2の実施例の要部構成が分解状態で示されている。本実施例が上記第1の実施例と異なる特徴的なことは、第1の板部材3の張り出し突部8の形成領域間に、端面開口の切り欠き部9が形成されていることである。各切り欠き部9は、1つの張り出し突部8を両サイド側から挟む態様で設けられている。本実施例でも、上記第1の実施例と同様に、第1の板部材3に第2の板部材4を重ね合わせ配設し、張り出し突部8を第1の板部材3と第2の板部材4との接合部6として、第1の板部材3と第2の板部材4との接合体10が形成されている。
【0017】
本実施例は以上のように構成されており、本実施例でも上記第1の実施例と同様に、第1の板部材3と第2の板部材4が一体的に電着塗装され、乾燥が行われ、上記第1の実施例と同様の効果により、塗装むらのない状態に塗装された給湯器ケース等が効率的に形成される。また、本実施例では、第1の板部材3の張り出し突部8の形成領域間に切り欠き部9が形成されているために、第1の板部材3と第2の板部材4との重ね合わせ部分に入り込んだ塗料は、接合体10を塗料槽から引き上げたとき等に、切り欠き部9を介しても流れ落ちることとなり、それにより、重ね合わせ部分に入り込んだ塗料が重ね合わせ部分に溜まることを上記第1の実施例よりも完璧に防ぐことが可能となり、塗装むらを防ぐ効果をより確実なものとすることができる。
【0018】
なお、本発明は上記実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記第2の実施例では、切り欠き部9は端面開口の切り欠き部としたが、切り欠き部9は必ずしも端面開口とするとは限らず、例えば、張り出し突部8の形成領域間に穴を形成し、この穴を切り欠き部9としてもよいし、切り欠き部9の大きさ、形状は適宜設定されるものである。
【0019】
また、上記第2の実施例では、切り欠き部9は、1つの張り出し突部8を両サイド側から挟む態様で設けたが、切り欠き部9は、例えば、張り出し突部8を2つずつ両サイド側から挟む態様に設けても構わず、切り欠き部9の配設態様や配設間隔等は適宜設定されるものである。
【0020】
また、張り出し突部8の形状や大きさ、配設間隔等も上記実施例に限定されることはなく、適宜設定されるものである。
【0021】
さらに、上記実施例では、いずれも、張り出し突部8は、第1の板部材3側から第2の板部材4側に張り出して形成されていたが、その逆に、第2の板部材4に、第2の板部材4側から第1の板部材3側に張り出した張り出し突部8を間隔を介して複数配設してもよく、また、第1の板部材3と第2の板部材4との両方に、互いに相手側に張り出した張り出し突部8を設けても構わない。
【0022】
さらに、上記実施例では、いずれも、第1の板部材3と第2の板部材4の接合体10を電着塗装により塗装したが、接合体10は電着塗装以外のどぶ漬けによる浸漬塗装により塗装しても構わない。
【0023】
さらに、上記実施例では、第1の板部材3と第2の板部材4との接合は、スポット溶接により行ったが、第1の板部材3と第2の板部材4との接合は、例えばTIG(Tungsten Insert Gas )溶接により行ってもよく、また、溶接以外のビス止め等の別の方法を用いて行っても構わない。
【0024】
さらに、上記実施例では、第1の板部材3と第2の板部材4とは共に金属により形成されていたが、第1、第2の板部材3,4は、樹脂等の金属以外の別の材料により形成されていても構わない。この場合の接合方法は、接着剤や溶剤接着、超音波溶着等により行われる。
【0025】
さらに、本発明の板材接合体の塗装方法および塗装された板材接合体は、給湯器ケースやエアコン室外機のケースやロッカー等に適用されるだけではなく、第1の板部材と第2の板部材とが重ね合わせ配設され、接合部を介して接合されているあらゆる板材接合体の塗装方法および塗装された板材接合体として広く適用されるものである。
【0026】
【発明の効果】
本発明によれば、張り出し突部により第1の板部材と第2の板部材の重ね合わせ部分に隙間を形成したことにより、第1の板部材と第2の板部材を一体的に浸漬塗装したときに、前記重ね合わせ部分に入り込んだ浸漬塗装用の塗装剤(塗料)が重ね合わせ部分から流れ落ち、従来のように塗料が重ね合わせ部分に溜まった状態のままで乾燥が行われるようなことはなく、重ね合わせ部分に溜まった塗料が乾燥時に流れ落ちることによる塗装むらを防ぐことができる。そのため、板材接合体をむらなく均一に塗装することが可能となり、また、塗装むらを防ぐために、従来行われていたエアーブロー等の手間を省くことが可能となり、塗装を非常に効率的、かつ、見栄えよく行うことができる。
【0027】
また、第1の板部材には張り出し突部の形成領域間に切り欠き部が形成されている本発明によれば、前記重ね合わせ部分に入り込んだ塗装剤を切り欠き部を介しても流し落とすことが可能となるために、重ね合わせ部分に塗装剤が溜まることをより完璧に防ぐことが可能となり、それにより、塗装むらを防ぐ効果をより確実なものとすることができる。
【0028】
さらに、本発明によれば、接合体の塗装をどぶ漬け浸漬により行うことにより、塗装を容易に、かつ、効率的に行うことが可能となり、特に、前記どぶ漬け浸漬による塗装を電着により行うようにした本発明によれば、電着塗装は公害が少なく、塗装剤の回収率も高いために、省エネルギー化を図ることが可能となり、環境に優しく、効率的な塗装を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明に係わる塗装された板材接合体の第1の実施例を示す要部断面構成図である。
【図2】 上記第1の実施例を分解状態で示す構成図である。
【図3】 本発明に係わる塗装された板材接合体の第2の実施例を分解状態で示す要部構成図である。
【図4】 電着を用いた一般的な塗装工程を示すフローチャートである。
【図5】 従来の塗装された板材接合体を断面図(a)と斜視図(b)により示す説明図である。
【図6】 従来の塗装された板材接合体における塗装むらの発生状態を示す説明図である。
【符号の説明】
3 第1の板部材
4 第2の板部材
6 接合部
8 張り出し突部
9 切り欠き部
10 接合体
Claims (5)
- 第1の板部材に第2の板部材を重ね合わせて配設し、この第1の板部材と第2の板部材との重ね合わせ部分に形成される接合部を介して第1の板部材と第2の板部材が接続され、この接合状態で第1の板部材と第2の板部材が一体的に浸漬塗装されている板材接合体であって、少なくとも第1の板部材側から第2の板部材側に張り出した張り出し突部が間隔を介して複数配設されて第1の板部材と第2の板部材の重ね合わせ部分に隙間が形成されており、前記第1の板部材には張り出し突部の形成領域間に切り欠き部が形成されていることを特徴とする板材接合体。
- 第1の板部材に第2の板部材を重ね合わせて配設し、この第1の板部材と第2の板部材との重ね合わせ部分に形成される接合部を介して第1の板部材と第2の板部材が接続され、この接合状態で第1の板部材と第2の板部材が一体的に浸漬塗装されている板材接合体であって、少なくとも第1の板部材側から第2の板部材側に張り出した張り出し突部(線形状を除く)が間隔を介して複数配設されて第1の板部材と第2の板部材の重ね合わせ部分には第1の板部材と第2の板部材が一体的に塗装剤にどぶ漬け浸漬されて引き上げられたときに塗装剤が流れ落ちる隙間が形成されていることを特徴とする板材接合体。
- 第1の板部材と第2の板部材との重ね合わせ部分において、外側となる板部材の端部側の板面は内側の板部材に対して張り出し突部の位置を越えた位置まで延長して重ね合わされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の板材接合体。
- 第1の板部材に第2の板部材を重ね合わせて配設するに際し、この第1の板部材と第2の板部材との重ね合わせ部分に少なくとも第1の板部材側から第2の板部材側に張り出した張り出し突部(線形状を除く)を間隔を介して複数配設して第1の板部材と第2の板部材の重ね合わせ部分に隙間が形成された状態で、かつ、第1の板部材と第2の板部材とのうちの外側となる板部材の端部側の板面が内側の板部材に対して張り出し突部の位置を越えた位置まで延長して重ね合わせた状態で第1と第2の板部材を接合し、この接合状態で第1の板部材と第2の板部材を一体的に塗装剤にどぶ漬け浸漬し引き上げるときに第1と第2の板部材間の前記隙間から塗装剤を流れ落として塗装し、然る後に第1の板部材と第2の板部材の乾燥を行うことを特徴とする板材接合体の塗装方法。
- どぶ漬け浸漬による塗装は電着により行うことを特徴とする請求項4記載の板材接合体の塗装方法。
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