JP3695500B2 - プログラマブル操作表示器およびそのデータ転送方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、プログラマブル操作表示器に関し、特に、プログラマブル操作表示器の背面等にメモリユニットを着脱自在に設けて、プログラマブル操作表示器内のメモリとメモリユニットとの間でデータを転送するプログラマブル操作表示器およびそのデータ転送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プログラマブル操作表示器は、工場のFAシステム等において使用される作業者用の端末装置であって、その表示画面にシステムの状況、担当作業の運転状況や作業者に対する指示等を表示し、ランプや警報音で報知し、また、作業者がそのキーボードや表示画面から、応答、指示等を入力しながら作業を進めるのに使用される。表示される画面データは、作業に応じて複数画面分用意されており、作業者の指示と内蔵するシステムプログラムにより制御されて、切り替え表示されるようになっている。
【0003】
プログラマブル操作表示器において、その画面データ等を他のプログラマブル操作表示器に転送するには、通常の作業モードからデータ転送モードに切り替える、そして、このデータ転送モードにおいて、一般に、パソコンに転送処理用のサポートツール(サポート・ソフト)を準備して、このパソコンを使用することが多く行われている。
【0004】
また、近年は、パソコンを使用しないで、メモリカードをプログラマブル操作表示器に装着して、表示器の表示画面内に嵌め込まれたタッチパネルをタッチして転送条件を選択し、メモリカードとプログラマブル操作表示器との間でセーブ/ロードを行い、このメモリカードを介して転送を行う方法も普及してきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、パソコンを使用することは、パソコンの設置の費用増、スペース増となり、作業現場にパソコンを導入することは困難であったし、また、例え導入しても、プログラマブル操作表示器とパソコンとの接続、データ転送モードへのセット換え、更に、サポートツールによるパソコン操作が必要となり、時間と手間が膨大になる。
【0006】
また、プログラマブル操作表示器の表示パネルが故障した場合、画面の読取り、画面上のタッチパネル(操作部)の操作ができなくなって、転送操作が行えなくなる。
【0007】
この発明は、上述の課題を解決し、パソコンに転送処理用のサポートツールを使用しないで、また、表示パネルやその中のタッチパネルが故障してもプログラマブル操作表示器のデータの転送を容易に行なうことのできるプログラマブル操作表示器およびそのデータ転送方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、 表示画面と、上記表示画面用のデータを格納する画面データメモリを含む記憶部と、作業者が操作する操作部と、外部のメモリユニットを着脱自在とした接続部とを有し、処理部により制御されるプログラマブル操作表示器において、上記メモリユニットは、上記記憶部に記憶されたデータを自動転送することを有効とするか無効とするかを指定する自動転送有効/無効切り替えスイッチと、上記記憶部に記憶されたデータを自動転送とするか手動転送とするかを指定する自動転送/手動転送切り替えスイッチとを備え、上記自動転送/手動転送切り替えスイッチが自動転送に設定され、かつ、上記自動転送有効/無効切り替えスイッチが有効に設定された場合において、上記メモリユニットが上記接続部に接続された状態で電源が投入されることにより、上記記憶部に記憶されたデータを上記メモリユニットへ自動転送することを特徴とする。
また、請求項2記載の発明は、プログラマブル操作表示器に記憶されたデータを上記プログラマブル操作表示器に着脱自在に接続されたメモリユニットに転送するプログラマブル操作表示器のデータ転送方法において、上記プログラマブル操作表示器に上記メモリユニットを接続し、上記メモリユニットの自動転送/手動転送切り替えスイッチを自動転送に設定するとともに、上記メモリユニットの上記自動転送有効/無効切り替えスイッチを有効に設定し、上記プログラマブル操作表示器の電源を投入すると、上記記憶部に記憶されたデータが上記メモリユニットへ自動転送されることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を、以下、図面を参照して説明する。
【0010】
図1は、この発明の一実施の形態を示すブロック図、図2は、図1の実施の形態のプログラマブル操作表示器を斜め背面から示した斜視図である。1はプログラマブル操作表示器、2はメモリユニットで、上記プログラマブル操作表示器1の背面に設けられたコネクタ(接続部)3とメモリユニット2の正面に設けられたコネクタ(接続部)4とを結合してプログラマブル操作表示器1とメモリユニット2とを接続して使用するようになっている。なお、図面では、プログラマブル操作表示器(Programable Terminal)を「PT」と略記してある。
【0011】
データ転送(データ転送モード)時は、プログラマブル操作表示器1とメモリユニット2とを接続して使用し、プログラマブル操作表示器の通常の使用状態(通常の作業モード)ではメモリユニット2を表示器1に接続する必要はない。プログラマブル操作表示器1とメモリユニット2とを接続したときは、図2の矢印b、bの位置で、ねじによりメモリユニット2を表示器1に締め付け、固定する。
【0012】
上記プログラマブル操作表示器1には、メモリユニット2接続用の上記コネクタ3の他に、液晶表示パネル等を用いて画面データを表示する表示画面5、この表示画面5のためのバックライト6、上記表示画面5に送って表示画面を生成するための画面データを格納する画面データメモリ7、システムプログラムを格納するシステムプログラムメモリ8、作業者がタッチして操作するタッチパネル(あるいはタッチスイッチ等の操作部)9等が備えられ、内部バス10等で相互に接続されてCPU(処理部)11により制御される。上記画面データメモリ7、システムプログラムメモリ8等のメモリで記憶部が構成されている。
【0013】
上記メモリユニット2には、プログラマブル操作表示器1接続用の上記コネクタ4の他に、転送データを格納するデータ保存メモリ(この実施の形態では、フラッシュメモリ)21、上記画面データメモリ7やシステムプログラムメモリ8と上記データ保存メモリ21との間のデータの自動転送/手動転送(表示器1にメモリユニット2を接続するだけで、自動的に転送するか、または、作業者の指示に従って転送するか)、転送方向(メモリユニット2から表示器1へのロード、または、表示器1からメモリユニット2へのセーブ)を設定する転送条件設定スイッチ(この実施の形態では、複数のディップスイッチ)22、データの転送元または転送先のメモリを指定する転送相手設定スイッチ(この実施の形態では、複数のディップスイッチ)23、データ自動転送後に引き続いてプログラマブル操作表示器を通常の作業モードに移して、新たにロードされた画面データを表示画面5に表示する等の処理の継続を設定する処理継続設定スイッチ24、および、コネクタ3、4を接続したときメモリユニット2が接続されたことを認識するための認識ポート25が備えられ、これらは内部バス26でコネクタ4に接続されている。
【0014】
上記転送条件設定スイッチ22、転送相手設定スイッチ23、処理継続設定スイッチ24の各操作竿は、メモリユニット2の背面に出るように配置されている。
【0015】
上記認識ポート25は、コネクタ3、4を接続したとき、プログラマブル操作表示器1側の3個のポートに接続され、この3個のポートを全て「0」レベルとし、これによりプログラマブル操作表示器1が(他のユニットではなく)メモリユニット2の接続を認識するようになっている。
【0016】
上記データ保存メモリ21には、画面データメモリ7やシステムプログラムメモリ8と対応する容量のメモリ領域(バンク)が割り付けられており、バンク単位でデータ転送が行われる。従って、このメモリ領域がひとつのメモリとしてデータ転送処理が行われる。なお、この実施の形態では、バンクは「バンク0」、「バンク1」の2個のバンクが割り付けてある。
【0017】
データ保存メモリ21に大容量のものを用い、そこに複数のバンクを、データ転送の対象となる画面データメモリ7やシステムプログラムメモリ8のメモリ数(あるいはバンク数)に応じて割り当てると、データ転送作業の能率が上がるので好ましい。
【0018】
データ転送の対象は、用途に応じて、システムプログラム等のプログラムそのもの、あるいは、その他のメモリ上に記録された記録を含む。例えば、1台のプログラマブル操作表示器で画面データを作成し、この画面データを他のプログラマブル操作表示器に移植する場合は、転送対象は画面データメモリ7であるが、ひとつのプログラムを複数のプログラマブル操作表示器にロードするような場合は、転送対象はプログラムメモリとなる。
【0019】
図3は、図1における設定スイッチ22、23および24の機能を説明する説明図である。転送条件設定スイッチ22としては、図3(a)のSW1−1〜SW1−3と図3(b)のSW2−1〜SW2−2が、転送相手設定スイッチ23としては、図3(b)のSW2−3が、処理継続設定スイッチ24としては、図3(a)のSW1−4が、それぞれ用いられている。図3(a)のSW1−1〜SW1−4が4極のディップスイッチ、図3(b)のSW2−1〜SW2−4がもうひとつの4極のディップスイッチで、これらを組み合わせて設定を行うようになっている。
【0020】
すなわち、SW1−1は、メモリユニット2からプログラマブル操作表示器1への自動転送の有効/無効を切り替えるスイッチ、SW1−2は、逆に、プログラマブル操作表示器1からメモリユニット2への自動転送の有効/無効を切り替えるスイッチ、SW−1−3は、自動転送、手動転送の切り替え用スイッチ、SW1−4は、データ転送後に表示器1の処理を継続するか否かを決めるスイッチである。
【0021】
また、SW2−1は、メモリユニット2からプログラマブル操作表示器1への転送を有効にするか、無効にするかを切り替えるスイッチ、SW2−2は、逆に、プログラマブル操作表示器1からメモリユニット2への転送を有効にするか、無効にするかを切り替えるスイッチ、SW2−3は、自動転送の場合、データ保存メモリ21のどちらのバンクを転送相手とするかを決めるスイッチである。
【0022】
図3のディップスイッチの組み合わせとデータ転送処理との関係をまとめると、図4のようになる。図4中、「−」は、スイッチがONでもOFFでも、いずれでも当てはまることを示している。
【0023】
図4において、M1の組み合わせの設定は、プログラマブル操作表示器1からメモリユニット2へのデータ手動転送モードの設定、M2の組み合わせの設定は、メモリユニット2からプログラマブル操作表示器1へのデータ手動転送モードの設定、M3の組み合わせの設定は、プログラマブル操作表示器1とメモリユニット2との間の双方向データ手動転送モードの設定である。
【0024】
これらの手動転送モードに設定スイッチ22、23を設定し、プログラマブル操作表示器1にメモリユニット2が接続された状態で電源を投入すると、表示画面5に、それぞれに応じたデータ転送ガイドが表示され、作業者は、このガイドに従って、表示画面5に嵌め込まれたタッチパネル9や表示画面5とは独立したタッチパネル9をタッチしてデータ転送を実行する。
【0025】
図4において、A1の組み合わせの設定は、プログラマブル操作表示器1からメモリユニット2の「バンク0」へのデータ自動転送モードの設定、A2の組み合わせの設定は、プログラマブル操作表示器1からメモリユニット2の「バンク1」へのデータ自動転送モードの設定、A3の組み合わせの設定は、メモリユニット2の「バンク0」からプログラマブル操作表示器1へのデータ自動転送モードの設定、また、A4の組み合わせの設定は、メモリユニット2の「バンク1」からプログラマブル操作表示器1へのデータ自動転送モードの設定である。
【0026】
これらの自動転送モードに設定スイッチ22、23、24を設定し、プログラマブル操作表示器1にメモリユニット2が接続された状態で電源を投入すると、それぞれの自動転送が行われ、その状況が逐次表示画面5に表示され、また、必要に応じて、ブザー等の他の手段も加えて報知される。
【0027】
図4において、e1〜e8の組み合わせの設定は、設定に矛盾がある等して、そのままではデータ転送が行えないから、表示画面5に状況説明が表示される。
【0028】
図5は、図1におけるデータ転送処理のフローを示すフローチャートを示す。データ転送処理を実行する際は、電源を入れる前に、予め、設定スイッチを設定し、プログラマブル操作表示器1にメモリユニット2を接続しておいて、電源を入れる。表示画面に故障が生じて、この発明方法により、プログラマブル操作表示器1に記憶されたデータをメモリユニット2に転送する場合は、プログラマブル操作表示器1のリセットボタンをおすことにより電源が入れられ、再起動される。
【0029】
電源を入れる(ステップ501)と、先ず、次のステップ502で、プログラマブル操作表示器1にメモリユニット2が接続されているか否かを調べる。接続されているユニットがなかったり、メモリユニット2ではない他のユニットが接続されている場合(なし)は、転送処理は実行しない(ステップ503)。
【0030】
認識ポート25によって、プログラマブル操作表示器1側の3個のポートが全て「0」レベルとなっていると、ステップ502で、メモリユニット2が接続されたことが認識され(あり)、ステップ504へ進む。
【0031】
ステップ504では、転送条件設定スイッチ22のうちの自動転送か手動転送かの別を設定するディップスイッチSW1−3の設定状態を調べ、ディップスイッチSW1−3がONであれば(手動転送)、ステップ505へ移って、表示画面5に手動転送を行う旨のガイドを表示してから、ステップ506へ進む。
【0032】
ディップスイッチSW1−3がOFFであれば(自動転送‥‥この発明方法の実行モード)、直接ステップ506へ進む。なお、表示画面5には、自動転送実行の旨が表示される。
【0033】
[ステップ506、507および508の動作:]
(1) ステップ504から直接ステップ506へ進んだ自動転送で、ロードの場合:
転送条件設定スイッチ22のうちの転送方向の設定用のディップスイッチSW1−1、SW1−2の設定状態を調べ、ディップスイッチSW1−1がONでSW1−2がOFFならば(ロード)、ステップ508へ移り、メモリユニット2から表示器1へのデータのロードを実行する(データ保存メモリ21から画面データメモリ7へのデータ転送)。
【0034】
ただし、このステップ506では、他の転送方向の設定用のディップスイッチSW2−1と転送相手設定スイッチ23のディップスイッチSW2−3の設定状態も併せて調べ、ディップスイッチSW2−1がONに設定されていなければ上記ロードの判定は行わない。
【0035】
また、ディップスイッチSW2−3のON/OFF設定状態により、ONならば、データ保存メモリ21の「バンク1」が選択され、「バンク1」から画面データメモリ7へのデータ転送を実行することになる(図4のA4)。逆に、ディップスイッチSW2−3がOFFならば、データ保存メモリ21の「バンク0」が選択され、「バンク0」から画面データメモリ7へのデータ転送を実行する (図4のA3)。
【0036】
(2) ステップ504から直接ステップ506へ進んだ自動転送で、セーブの場合(この発明方法の場合):
転送条件設定スイッチ22のうちの転送方向の設定用のディップスイッチSW1−1、SW1−2の設定状態を調べ、ディップスイッチSW1−1がOFFでSW1−2がONならば(セーブ)、ステップ507へ移り、表示器1からメモリユニット2へのデータのセーブを実行する(画面データメモリ7からデータ保存メモリ21へのデータ転送)。
【0037】
ただし、このステップ506では、他の転送方向の設定用のディップスイッチSW2−2と転送相手設定スイッチ23のディップスイッチSW2−3の設定状態も併せて調べ、ディップスイッチSW2−2がONに設定されていなければ上記セーブの判定は行わない。
【0038】
また、ディップスイッチSW2−3のON/OFF設定状態により、ONならば、データ保存メモリ21の「バンク1」が選択され、画面データメモリ7から「バンク1」へのデータ転送を実行することになる(図4のA2)。逆に、ディップスイッチSW2−3がOFFならば、データ保存メモリ21の「バンク0」が選択され、画面データメモリ7から「バンク0」へのデータ転送を実行する (図4のA1)。
【0039】
上記のデータ自動転送に当たっては、転送元名、転送先名、転送中か、転送終了か等を表示画面5に表示する。
【0040】
(3) ステップ505からステップ506へ進んだ手動転送の場合:
現在の画面データメモリ7、データ保存メモリ21の「バンク0」、「バンク1」の内容を表示画面5に表示して作業者に確認を促す。また、表示画面5中にタッチパネル9を嵌め込み表示して、データ保存メモリ21のバンク切り替えタッチパネルと現バンク名(「バンク0」または「バンク1」)を表示し、作業者は、バンク切り替えタッチパネルにタッチして、転送相手設定スイッチ23の設定にかかわらず、データ保存メモリ21のバンクを交互に切り替えることができる。
【0041】
また、転送条件設定スイッチ22のうちの転送方向の設定用のディップスイッチSW2−1、SW2−2の設定状態を調べ、いずれのディップスイッチもONで、双方向書き込み許可となっている場合は、データ転送方向切り替えタッチパネルと現転送方向を表示する。作業者は、データ転送方向切り替えタッチパネルにタッチして、データ転送方向を交互にロードまたはセーブに切り替えることができる(図4のM3)。
【0042】
一方のディップスイッチSW2−1またはSW2−2のみがONに設定されている場合は、データ転送方向切り替えタッチパネルは生成せず、ディップスイッチSW2−1がONならば、データ保存メモリ21から画面データメモリ7へのロードが設定されている旨を表示し(図4のM2)、ディップスイッチSW2−2がONならば、画面データメモリ7からデータ保存メモリ21へのセーブが設定されている旨を表示する(図4のM1)。
【0043】
表示画面5には、もうひとつのタッチパネル、転送実行タッチパネルが生成されており、画面上で転送相手バンクの選択設定などを済ませ、表示画面を確認した後、この転送実行タッチパネルをタッチすると、画面上に表示された転送方向に応じて、セーブならば、ステップ507へ進んで、画面データメモリ7をデータ保存メモリ21の画面上に表示されたバンク0またはバンク1にセーブし、ロードならば、ステップ508へ進んで、画面上に表示されたデータ保存メモリ21のバンク0またはバンク1を画面データメモリ7にロードする。
【0044】
なお、表示画面5には、更に、もうひとつのタッチパネル、処理継続設定タッチパネルが生成され、この処理継続設定タッチパネルにタッチする毎に、データ転送後の処理を実行するかしないかが指定される。
【0045】
[ステップ509の動作:]
(1) ステップ504から直接ステップ506へ進んだ自動転送の場合:
ステップ507またはステップ508のデータ自動転送を終えると、ステップ509へ進む。ステップ509では、処理継続設定スイッチ24(ディップスイッチSW1−4)がOFF(停止)ならばステップ510へ移って終了する。処理継続設定スイッチ24(ディップスイッチSW1−4)がON(実行)ならば、データ転送後の処理、すなわち、プログラマブル操作表示器1が通常の作業モードに切り替わって処理を継続し、画面表示等を実行する。
【0046】
(2) ステップ505からステップ506へ進んだ手動転送の場合:
ステップ507またはステップ508のデータ手動転送を終えると、ステップ509へ進む。ステップ509では、処理継続設定タッチパネルによる指定がなければ(停止)ステップ510へ移って終了する。処理継続設定タッチパネルによる指定があれば(実行)、データ転送後の処理、すなわち、プログラマブル操作表示器1が通常の作業モードに切り替わって処理を継続し、画面表示等を実行する。
【0047】
なお、自動転送、手動転送のいずれの場合も、転送条件設定スイッチ22のディップスイッチSW1−1〜SW1−3、SW2−1、SW2−2の設定相互間に矛盾があって、図4のe1〜e8に該当する場合は、表示画面5にエラーコードとその内容を表示して、データ転送を行うことなく処理を終了する。
【0048】
上述の実施の形態では、転送相手設定スイッチ22、あるいは、表示画面5上に生成される転送相手設定タッチパネルは、メモリユニット2側のデータ保存メモリ21のバンクの設定のみを行ったが、プログラマブル操作表示器1側の複数の画面データメモリやプログラムメモリの中からの転送相手の設定を追加することもできる。
【0049】
表示器1側の複数のデータメモリとメモリユニット2側の複数のメモリとの間で、相互の転送相手を順次設定してデータ転送していけば、転送が効率良く行え、1台のプログラマブル操作表示器で生成した画面データやシステムプログラムを他の複数のプログラマブル操作表示器に、能率よく、短時間で移植できるから、段取り変更の際等にきわめて有効である。また、表示画面5が故障した場合には、自動転送に設定することにより、画面表示なしに、他のプログラマブル操作表示器に必要なデータメモリを容易に自動転送してプログラマブル操作表示器を交換することができる。
【0050】
メモリユニット2に備えるデータ保存メモリ21は、所要の容量を有し、書き換え可能なものであればよいが、電源が切れても消去されないフラッシュメモリ等の不揮発性メモリを使用することが好ましい。
【0051】
接続部3、4は、機械的なコネクタに限らず、光学的コネクタ、電磁的コネクタ等のように、対向させるだけで光学的、電磁的に接続され、データをやり取りできるコネクタ等の接続部を用いてもよい。
【0052】
また、プログラマブル操作表示器からメモリユニットへの自動転送のみを行う場合は、転送条件設定スイッチを設ける必要はない。
【0053】
なお、上述の実施の形態において、転送相手設定スイッチは、例えば、表示器のひとつの画面データメモリとメモリユニットのひとつのデータ保存メモリとの間でのみデータ転送を行うような、転送相手が互いに定まっている場合には、使用する必要がなく、転送条件設定スイッチのみを用いる。
【0054】
また、上述の実施の形態における、転送条件設定スイッチ、転送相手設定スイッチおよび処理継続設定スイッチは、プログラマブル操作表示器またはメモリユニットのいずれか一方に設けたり、操作性を考慮して、表示器とメモリユニットとに分割して設けたりすることもできる。
【0055】
上述の実施の形態においては、データの自動転送/手動転送、転送方向を設定スイッチにより設定し、設定状態に応じて、プログラマブル操作表示器とメモリユニットとの間でデータ転送処理を行うようにしたから、パソコン等の付加設備を必要とせず、自動転送の場合は、全く作業者の操作が必要なく、手動転送の場合も、作業者は表示画面の指示に従って簡単な操作を行うだけで、能率よくデータ転送を行うことができる。例えば、ひとつのプログラマブル操作表示器を使用して表示画面データを作成し、あるいは、更に、これに伴うシステムプログラムの修正を行い、これをメモリユニットにセーブして、他の複数のプログラマブル操作表示器に順次ロードしていけば、容易に、能率よく表示画面の複製ができる。
【0056】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、この発明によれば、タッチパネル等の操作部が故障して操作ができなくなったとき、操作部以外から所定の操作、例えば、メモリユニットを接続してプログラマブル操作表示器を再起動することにより、プログラマブル操作表示器の記憶部に記憶されたデータを接続部へ送るようにしたから、記憶部に記憶されたデータ、例えば、そのプログラマブル操作表示器で特別に作成した画面表示用のデータやプログラムをセーブして再び使用することができ、作成作業の重複を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示すブロック図。
【図2】図1の実施の形態のプログラマブル操作表示器を斜め背面から示した斜視図。
【図3】(a)および(b)は、それぞれ図1におけるディップスイッチを説明する説明図。
【図4】図3におけるディップスイッチの組み合わせとデータ転送処理との関係を説明する説明図。
【図5】図1におけるデータ転送処理のフローを示すフローチャート。
【符号の説明】
1 プログラマブル操作表示器
2 メモリユニット
3 (メモリユニット接続用の)コネクタ(接続部)
4 (プログラマブル操作表示器接続用の)コネクタ(接続部)
5 表示画面
7 画面データメモリ
8 システムプログラムメモリ(プログラムメモリ)
9 タッチパネル(操作部)
11 CPU(処理部)
21 データ保存メモリ(フラッシュメモリ)
22 転送条件設定スイッチ(ディップスイッチ)
23 転送相手設定スイッチ(ディップスイッチ)
24 処理継続設定スイッチ(ディップスイッチ)
25 認識ポート
Claims (2)
- 表示画面と、上記表示画面用のデータを格納する画面データメモリを含む記憶部と、作業者が操作する操作部と、外部のメモリユニットを着脱自在とした接続部とを有し、処理部により制御されるプログラマブル操作表示器において、
上記メモリユニットは、
上記記憶部に記憶されたデータを自動転送することを有効とするか無効とするかを指定する自動転送有効/無効切り替えスイッチと、
上記記憶部に記憶されたデータを自動転送とするか手動転送とするかを指定する自動転送/手動転送切り替えスイッチとを備え、
上記自動転送/手動転送切り替えスイッチが自動転送に設定され、かつ、上記自動転送有効/無効切り替えスイッチが有効に設定された場合において、上記メモリユニットが上記接続部に接続された状態で電源が投入されることにより、上記記憶部に記憶されたデータを上記メモリユニットへ自動転送すること
を特徴とするプログラマブル操作表示器。 - プログラマブル操作表示器に記憶されたデータを上記プログラマブル操作表示器に着脱自在に接続されたメモリユニットに転送するプログラマブル操作表示器のデータ転送方法において、
上記プログラマブル操作表示器に上記メモリユニットを接続し、上記メモリユニットの自動転送/手動転送切り替えスイッチを自動転送に設定するとともに、上記メモリユニットの上記自動転送有効/無効切り替えスイッチを有効に設定し、上記プログラマブル操作表示器の電源を投入すると、上記記憶部に記憶されたデータが上記メモリユニットへ自動転送されること
を特徴とするプログラマブル操作表示器のデータ転送方法。
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