JP3695250B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電力低消費機能及び濃度調整機能を備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、情報処理技術の発達及び情報ネットワークの整備向上に伴って、会社企業を始め、一般家庭においても、ファクシミリ装置が使用される場合が多くなってきた。ファクシミリ装置は周知の通り、受信画像データを一時記憶する所定容量のメモリと、その受信画像データに基づいて記録紙に画像を形成する画像形成手段とを備えている。この画像形成手段には熱定着器が設けられ、現像トナー転写後の記録紙に、所定の熱を与えてトナー像を定着するようになされている。もちろん、熱定着器には発熱体が設けられ、画像形成時に、所定の熱エネルギーを発生するようになされる。
【0003】
従って、この種のファクシミリ装置の受信待ち状態においては、熱定着器で無駄な電力が消費されないように、画像形成手段が直ぐに画像形成可能な状態、いわゆるレディー状態ではなく、定着器などの消費電力を落とした状態で待機している。
【0004】
この熱定着器の消費電力の低減化を図った画像形成装置に関しては、技術文献である特公平6−14673号公報に記載されている。この技術文献によれば、ファクシミリ装置を受信待ち状態からレディー状態に移行させる際に、着呼信号に基づいて熱定着器を立ち上げている。従って、受信待ち状態における熱定着器の消費電力を低減することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年のファクシミリ装置によれば、当該装置の多機能化に伴って、相手方から送信されてきた符号化画像データが他の画像形成装置へ転送(転送機能)するものであったり、受信者を特定した「親展」に係る(守秘機能)ものである場合がある。
【0006】
従って、上述の符号化画像データが着呼されたときには、画像形成手段で直ぐに画像形成をする必要がないのにもかかわらず、ファクシミリ装置を受信待ち状態からレディー状態に移行させるために、熱定着器が立ち上げられることになる。このため、熱定着器において、無駄な熱エネルギーが発生され、ファクシミリ装置などの画像形成装置の電力が無駄に消費されることになる。
【0007】
一方、この種の画像形成手段にはトナー現像を行うための現像器が設けられ、この現像器が長時間使用されないでいると、記録紙に形成された画像の濃度が変動することがある。このため、トナー撹拌や、画像形成条件の再設定などを行う画像濃度調整が必要となる。この画像濃度調整が行われないと、記録紙の画像濃度が著しく変動し、あるいは、写真画像や文字再現性を常時安定して得られないという問題が生じる(特許請求の範囲に記載された発明に係る課題に相当する)。
【0008】
そこで、この発明は上述した課題を解決したものであって、消費電力の更なる無駄を無くしてエネルギーの省力化に対応できるようにした画像形成装置を提供することを目的とする。また、画像形成手段が長時間使用されなかった場合でも、所望の濃度の画像を取得できるようにした画像形成装置を提供することを目的とする(特許請求の範囲に記載された発明の目的に相当する)。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の画像形成装置は、所定の通信制御手順に従ってデータ通信を行う通信手段と、この通信手段で受信した符号化画像データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された符号化画像データを復号化する復号化手段と、この復号化手段により復号化されたデータに基づいて、記録紙上に画像の形成を行い、該記録紙上に画像を定着する定着手段を有した画像形成手段とを備えた画像形成装置において、通信手段で受信した符号化画像データが記憶手段に記憶された後に、当該符号化画像データが画像形成手段で直ぐに画像形成をするものであるか否かを判断する判断手段と、この判断手段によって、画像形成手段で直ぐに画像形成をする符号化画像データであると判断された場合に、定着手段を立ち上げるように制御し、判断手段によって、画像形成手段で直ぐに画像形成をする符号化画像データではないと判断された場合に、他のデータ処理を実行するように制御する制御手段とが設けられることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の第1の画像形成装置によれば、例えば、通信手段で受信した符号化画像データに関連するファイルの属性情報に基づいて、判断手段が画像形成手段で直ぐに画像形成するものか否かが判断されるので、符号化画像データが他の画像形成装置への転送データであったり、受信者を特定した親展に係るデータである場合には受信した符号化画像データを記憶手段への格納のみにとどめ、定着手段を立ち上げないように制御できる。
【0011】
本発明の第2の画像形成装置は、外部コンピュータから所定の通信手段を介して印刷データを受信するプリント通信手段と、このプリント通信手段で受信した印刷データを記憶する記憶手段と、この記憶手段から読み出した印刷データを解読して描画用のドットパターンとして頁単位に展開するコマンド処理手段と、このコマンド処理手段でドットパターンに展開された印刷データの少なくとも1頁分を格納するフレームメモリと、このフレームメモリに格納された印刷データを入力し、記録紙に画像形成を行い、該記録紙上に画像を定着する定着手段を有した画像形成手段とを備えた画像形成装置において、外部コンピュータから受信した印刷データが記憶手段に記憶された後に、当該印刷データが画像形成手段で直ぐに画像形成をするものであるか否かを判断する判断手段と、この判断手段によって、画像形成手段で直ぐに画像形成をする印刷データであると判断された場合に、定着手段を立ち上げるように制御する制御手段とが設けられることを特徴とするものである。
【0012】
本発明の第2の画像形成装置によれば、例えば、受信手段で受信した印刷データに関連するファイルの属性情報に基づいて、判断手段が画像形成手段で直ぐに画像形成するものか否かが判断されるので、印刷データが他の画像形成装置への転送データであったり、受信者を特定した親展に係るデータである場合には受信した印刷データを記憶手段への格納のみにとどめ、定着手段を立ち上げないように制御できる。
【0013】
本発明の第3の画像形成装置(特許請求の範囲に記載された発明に係る課題を解決する手段に相当する)は、所定の通信制御手順に従ってデータ通信を行う通信手段と、この通信手段で受信した符号化画像データを記憶する記憶手段と、この記憶手段に記憶された符号化画像データを復号化する復号化手段と、この復号化手段により復号化されたデータに基づいて、記録紙上に画像の形成を行い、その記録紙上に画像を定着する定着手段を有した画像形成手段とを備えた画像形成装置において、通信手段で符号化画像データを受信したときに濃度調整動作を開始するように画像形成手段を制御する制御手段が設けられることを特徴とするものである。
【0014】
本発明の第3の画像形成装置によれば、通信手段で符号化画像データを受信したとき、画像形成手段の濃度調整動作が開始されるので、最適な濃度で画像形成することができる。従って、当該画像形成装置を長時間使用しなかった場合でも、所期の濃度の画像を取得することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、この発明の実施形態について説明をする。
図1は、本発明の各実施形態としての第1〜第3の画像形成装置を応用した複合機100の構成例を示すブロック図である。この複合機100は第1及び第3の画像形成装置によって具現化されるファクシミリ機能と、第2及び第3の画像形成装置によって具現化されるプリンタ機能とを有している。もちろん、複写機能も備えている。
【0016】
図1に示す複合機100はデータバス1及び制御バス2を有している。このデータバス1及び制御バス2には画像読取手段11、プリンタ通信手段12、FAX通信手段13、圧縮伸張手段14、制御手段15、画像メモリ16、制御用記憶手段17、画像形成手段18、画像処理手段21、プリント制御手段22、符号化手段23、復号化手段24などが接続されている。制御手段15には電源手段26が接続されており、画像形成手段18はフレームメモリ8、電子写真エンジン部19、定着手段25及び画像濃度自動調整手段28を有している。
【0017】
(1)ファクシミリ機能
この例では、少なくとも、FAX通信手段13、制御手段15、画像メモリ16、画像形成手段18、画像処理手段21、符号化手段23及び復号化手段24によりファクシミリ機能が実現される。
ファクシミリ送信時の動作では、まず、画像読取手段11に原稿が載置されると、その原稿画像が制御バス2からの読み込み信号S0に基づいて読み取られる。画像読取手段11で読み取られた画像データD1は、データバス1を通って圧縮伸張手段14に転送される。圧縮伸張手段23では制御バス2からの圧縮伸張信号S14に基づいて画像データD1の圧縮処理が行われる。この圧縮処理は1ビットでも多くの画像データD1を画像メモリ16に記憶し、そのメモリ容量を有効に使用するためである。
【0018】
その圧縮後の画像データD1はデータバス1を通って画像メモリ16に一旦、記憶される。この画像メモリ16は画像読取手段11、プリンタ通信手段12及びFAX通信手段13で共用され、複数のメモリ領域に分割して使用される。例えば、画像メモリ16はコピー/プリンタ領域及びFAX領域に割り当てられ、これらのメモリ領域は更にファイルメモリ及びページメモリなどに分けて使用される場合もある。もちろん、画像メモリ16は増設可能である。
【0019】
この画像メモリ16では、制御バス2からのメモリ制御信号S2に基づいて、1頁単位に画像データD1が読み出される。この画像データD1はデータバス1を通って圧縮伸張手段14に転送される。圧縮伸張手段14では制御手段15からの圧縮伸張信号S14に基づいて画像データD1の伸張処理が行われる。
【0020】
その伸張後の画像データD1は符号化画像手段24に転送される。符号化画像手段24では、制御手段15からの符号化制御信号S4に基づいて画像データD1が所定のコードに符号化されて圧縮される。圧縮後の符号化画像データD2はデータバス1を通ってFAX通信手段13に転送される。FAX通信手段13では所定の通信制御手順に従って相手先の端末装置と通信回線を接続してデータ通信が行われる。これにより、所望の相手先に符号化画像データD2をFAX送信することができる。
【0021】
次に、ファクシミリ受信時の動作では、例えば、相手方からの送信要求信号S1がFAX通信手段13で検知されると、この信号S1が制御バス2を介して制御手段15に通知されると共に、相手方の端末装置から送られてくる符号化画像データD2が受信され、一旦、データバス1を通って画像メモリ16に記憶される。その後、制御手段15からのメモリ制御信号S2を入力した画像メモリ16では、1頁単位に符号化画像データD2が読み出される。この符号化画像データD2はデータバス1を通って復号化手段23に転送される。復号化手段23では制御バス2からの復号化制御信号S3に基づいて符号化画像データD2の復号化処理が行われる。
【0022】
この復号化後の画像データD1は画像処理手段21に転送される場合と、圧縮伸張手段14に転送される場合がある。画像処理手段21では画像データD1に関し、画像制御信号S12に基づいて画像回転又は拡大縮小処理がなされる。この画像回転処理は相手先から送信されてきた画像データD1でそのまま画像形成をした場合には、画像サイズの縦・横の長さが予め準備された記録紙に収まらない場合があるので、画像データD1を例えば90°回転させたり、所定の倍率でその画像データD1を縮小したり拡大したりするものである。これにより、予め準備された記録紙のサイズに画像データD1のサイズを合わせることができる。
【0023】
この画像処理後の画像データD1は圧縮伸張手段14に転送される。圧縮伸張手段14では制御手段15からの圧縮伸張信号S14に基づいて圧縮される。その後、制御バス2からのメモリ制御信号S2を入力した画像メモリ16では、1頁単位に画像データD1が読み出される。この画像データD1はデータバス1を通って圧縮伸張手段14に転送される。圧縮伸張手段23では制御手段15からの圧縮伸張信号S14に基づいて画像データD1の伸張処理が行われる。
【0024】
その伸張後の画像データD1は、画像形成手段18に設けられたフレームメモリ8に一時記憶される。その後、制御手段15からのメモリ制御信号S2’を入力したフレームメモリ8では、1頁単位に画像データD1が読み出され、電子写真プリンタ部19に供給される。電子写真エンジン部19には、図示しない現像手段、感光体及び転写手段などが設けられる。電子写真エンジン部19では、画像形成信号S5に基づいて画像データD1による静電潜像が感光体に記録され、現像制御信号S6に基づいてその静電潜像にトナーが付着されることにより、感光体にトナー像が形成される。このトナー像は記録紙に転写される。これにより、相手先から送られてきた原稿画像をプリントアウトすることができる。
【0025】
(2)プリント機能
この例では、プリンタ通信手段12、制御手段15、画像メモリ16、画像形成手段18、画像処理手段21及びプリント制御手段22によりプリンタ機能が実現される。
例えば、複合機外部のホストコンピュータ(外部コンピュータという)102と接続されるプリンタ通信手段12では、通信要求信号S11を受信すると、その外部コンピュータ102から送られてきた印刷データD3が受け取られる。この印刷データD3は一旦、データバス1を通って画像メモリ16に記憶される。
【0026】
その後、制御バス2からのメモリ制御信号S2を入力した画像メモリ16では、1頁単位に印刷データD3が読み出される。この印刷データD3はデータバス1を通ってコマンド処理手段としてのプリント制御手段22に転送される。このプリント制御手段22では、制御手段15からのプリント制御信号S13に基づいて印刷データD3を解読して描画用のドットパターンとして頁単位にその印刷データD3が展開される。
【0027】
この展開後の印刷データD3はデータバス1を通って圧縮伸張手段14に転送される。圧縮伸張手段23では制御手段15からの圧縮伸張信号S14に基づいて印刷データD3の圧縮処理が行われる。この圧縮処理は画像メモリ16を有効に使用するためである。
【0028】
その圧縮後の印刷データD3はデータバス1を通って画像メモリ16に一旦、記憶される。その後、制御手段15からのメモリ制御信号S2を入力した画像メモリ16では、1頁単位に印刷データD3が読み出される。この印刷データD3はデータバス1を通って圧縮伸張手段14に転送される。圧縮伸張手段14では制御バス2からの圧縮伸張信号S14に基づいて印刷データD3の伸張処理が行われる。
【0029】
その伸張後の1頁分の印刷データD3は画像形成手段18のフレームメモリ8に転送され、一時記憶される。その後、制御手段15からのメモリ制御信号S2’を入力したフレームメモリ8では、1頁単位に印刷データD3が読み出され、電子写真プリンタ部19に供給される。電子写真エンジン部19では、画像形成信号S5に基づいて印刷データD3が感光体に記録されることにより静電潜像が形成される。更に、現像制御信号S6に基づいてその静電潜像にトナーが付着され、この感光体に形成されたトナー像が記録紙に転写される。これにより、外部コンピュータ102から送られてきた印刷データD3による画像をプリントアウトすることができる。
【0030】
(3)複写機能
この例では、画像読取手段11、制御手段15、画像メモリ16、画像形成手段18及び画像処理手段21により複写機能が実現される。
この複写機能では、まず、画像読取手段11に原稿が載置されると、その原稿画像が制御バス2からの読み込み信号S0に基づいて読み取られる。画像読取手段11で読み取られた画像データD1は、データバス1を通って圧縮伸張手段14に転送される。圧縮伸張手段23では制御手段15からの圧縮伸張信号S14に基づいて画像データD1の圧縮処理が行われる。この圧縮処理は画像メモリ16を有効に使用するためである。
【0031】
その圧縮後の画像データD1はデータバス1を通って画像メモリ16に一旦、記憶される。その後、画像メモリ16では、制御手段15からのメモリ制御信号S2に基づいて、1頁単位に画像データD1が読み出される。この画像データD1はデータバス1を通って圧縮伸張手段14に転送される。圧縮伸張手段14では制御手段15からの圧縮伸張信号S14に基づいて画像データD1の伸張処理が行われる。
【0032】
その伸張後の画像データD1は画像処理手段21に転送される場合と、画像形成手段18に転送される場合がある。画像処理手段21では画像データD1に関し、画像制御信号S12に基づいて画像回転又は拡大縮小処理がなされる。この画像回転処理は、画像読取手段11で読取った原稿画像の画像データD1でそのまま画像形成をした場合には、画像サイズの縦・横の長さが予め準備された記録紙に収まらない場合があるので、画像データD1を例えば90°回転させたり、所定の倍率でその画像データD1を縮小したり拡大したりするものである。
【0033】
もちろん、画像回転処理は90°に限られることはなく、画像読取手段11で原稿が曲がって載置された場合などに、その位置ずれを無くすように画像データD1が所定角度だけ回転修正される。これにより、予め準備された記録紙のサイズに画像データのサイズを合わせることができる。
【0034】
この画像処理後の画像データD1は画像形成手段18のフレームメモリ8に一時記憶される。その後、制御手段15からのメモリ制御信号S2’を入力したフレームメモリ8では、1頁単位に画像データD1が読み出され、電子写真プリンタ部19に供給される。電子写真エンジン部19では、画像データD1に基づく静電潜像が感光体に記録され、現像制御信号S6に基づいてその静電潜像にトナーが付着された後に、感光体に形成されトナー像が記録紙に転写される。これにより、画像読取手段11で読取った原稿画像を複写することができる。
【0035】
(4)他の機能
▲1▼ 上述の画像形成手段18はローラ定着方式の定着手段25を有している。この例では制御バス2からの定着制御信号S15を入力した定着手段25によって記録紙上にトナー像が定着される。例えば、定着手段25は図示しない定着ローラを備え、その内部にハロゲンヒータを有している。この定着ローラに相対する位置にはゴムローラが設けられ、定着ローラの外周面に接触あるいは近接して温度センサが設けられており、定着ローラの表面温度をモニタしている。この温度センサによる温度検出信号と基準信号との差分に基づいてハロゲンヒータの点滅比率を制御することにより、定着ローラは所望の温度範囲に維持されるようになっている。この定着ローラとゴムローラとの間に記録紙が通され、トナー像が定着される。
【0036】
この定着手段25には電源手段26が接続され、省エネモードを実行するような電源制御信号S7に基づいて所定の駆動電圧が供給される。この複合機100では省エネモードとしてセーブモード及びスリープモードが準備されている。セーブモードではローラ設定温度を通常の定着可能設定温度よりも大幅に下げた状態が維持される。これにより、定着ローラから放散される熱が低減されるので、消費電力を低減することができる。また、スリープモードでは、定着ローラ内部に設けたハロゲンヒータへの電力供給が遮断されるので、消費電力をより一層大幅に低減することができる。
【0037】
このモード切替えは電子写真エンジン部19のアイドリング状態が第1の所定時間を経過すると、セーブモードになり、このセーブモード後に更にアイドリング状態が第2の所定時間を経過すると、スリープモードになる。昼間などの通常の使用時間帯では複合機100はアイドリング状態又はセーブモード状態が多く、深夜やオフィスの休み等にはスリープモード状態になる。
【0038】
この例で、画像形成手段18には定着検出手段27が設けられ、定着手段25の温度に基づいて画像形成手段18が画像形成可能状態になったか否かが検出される。定着検出手段27には温度センサなどが使用される。この温度センサによって温度検出信号S8が発生される。この温度検出信号S8は制御手段15に出力される。
【0039】
▲2▼ この例では、制御手段15には判断手段5が設けられ、FAX通信手段13で受信した符号化画像データD2が、画像形成手段18で直ぐに画像形成をするものか否かが判断される。この判断手段5としては比較器やCPUが使用される。
【0040】
この際の判断は、定着検出手段27からの温度検出信号S8がデジタルの温度検出信号(データ)に変換された後に、その温度検出信号が予め設定された基準温度信号(データ)と比較され、この基準温度信号を越えた場合には、判断手段5によって画像形成手段18で直ぐに画像形成をすると判断される。この場合には、制御手段15によって画像形成手段18内の定着手段25を立ち上げるように制御される。また、定着検出手段27により画像形成手段18が画像形成可能状態になったことが検出されると、制御手段15によって、画像形成手段18による画像形成を開始させるように制御される。
【0041】
▲3▼ 更に、画像形成手段18には画像濃度自動調整手段28が設けられ、例えば、図1に示す電子写真エンジン部19の現像部で、制御手段15からの濃度調整信号S17に基づいてトナー撹拌動作が行われる。また、感光体にパッチ画像が形成され、その後、このパッチ画像が測定され、そのパッチ画像の濃度と予め設定された基準の濃度とが比較される。この基準濃度になるように現像剤中のトナー濃度などの画像形成条件が調整される。
【0042】
この画像濃度自動調整手段28は動作完了検出手段29を有している。この動作完了検出手段29では、画像形成手段18の濃度調整動作が完了したか否かが検出される。動作完了検出手段29は図示しないが、例えば、レジスタを有しており、濃度調整手段28で濃度調整を終了したときに、その終了を示す終了フラグDfが書き込まれるようになされる。そして、レジスタの内容がいつでも制御手段15によって読み出せるようなされている。
【0043】
この画像形成手段18の濃度調整動作が完了して、その画像形成手段18が画像形成可能状態になったことが動作完了検出手段29により検出されると、制御手段15により、画像形成手段18による画像形成を開始させるように制御される。なお、制御手段15は、FAX通信手段13で符号化画像データD2を受信したときであっても、判断手段5によって直ぐに画像形成をしないと判断された場合には、上述の濃度調整動作を行わないように制御する。
【0044】
例えば、先に行われた濃度調整時点からの経過時間が計測され、予め設定された基準時間とその経過時間とが比較され、その経過時間が基準時間を越える場合には、画像形成手段18の濃度調整動作を行うようにする。その経過時間が基準時間を越えない場合には、画像形成手段18の濃度調整動作を行わないようにする。これは、先の濃度調整動作から所定時間内であれば、その濃度調整を行わなくても、記録紙に形成された画像の濃度が著しく変動することはなく、所期の濃度の画像を得ることができるため、動作中は記録が中断される濃度調整動作は実施しないようになっている。
【0045】
▲4▼ この例では、少なくとも、ファクシミリ時の画像データD2及び画像読取手段11による画像データD1が画像メモリに単位ページ毎にファイル形成で格納され、このファイルに関する属性情報(ファイル管理情報)D4が制御手段15によって作成される。この制御手段15にはデータバス1を介在して制御用記憶手段17が接続されている。この制御用記憶手段17には、画像メモリ16に記憶された画像データD1、D2及び印刷データD3に関連するファイルの属性情報D4がファイル管理信号S16に基づいて記憶される。画像データの処理工程の進行に伴い属性情報に関するデータは制御手段15によって適宜更新される。
【0046】
例えば、画像メモリ16に入力された画像データはページ単位で管理され、ファイル名称No、機能種別#、開始時刻、終了時刻、送信相手先、親展ID、処理種別、進行状態等の項目が各ファイル毎に二次元的(テーブル状)に制御用記憶手段17が格納されている。
【0047】
また、画像データの処理工程の進捗状況に伴い、適宜、その属性情報D4が更新される。例えば、ファクシミリ受信に関するファイル管理情報の構成例を示すと、機能種別が通常受信の場合には、01:受信中、10:受信済み/記録中、11:記録完了済みのように更新される。また、機能種別には001:通常通信、010:中継受信、011:親展受信などの項目に分けられている。
【0048】
機能種別項目のデータが01の場合には通常受信であるから、「直ちに画像形成手段18を開始することが必要である」と、制御手段15は判断する。その判断結果に基づいて定着ローラをコントロールする基準値が、記録紙上のトナー像を記録紙上に定着できるための設定値ではない場合には、この設定値に切り替えると共に、スリープモードの場合にはハロゲンヒータ駆動回路を通常の状態の通常モードに切り替えることにより、定着ローラの温度を立ち上げるようにしている。
【0049】
一方、電子写真エンジン部19の画像濃度自動調整手段28の動作指令が「要」状態の場合には、画像濃度自動調整手段28に動作開始指令を出力するようになされる。そして、例えば、画像形成手段18が正常に復帰した際に、受信開始時刻の早いものから順にファイル単位(ページ単位)に画像メモリ16から読み出された画像データが画像形成手段18に供給され、その画像データD1が画像形成手段18によって記録紙上にプリントアウトされる。
【0050】
▲5▼ この例では、制御用記憶手段17で順次更新される画像データD1、D2及び印刷データD3の属性情報D4に基づいて画像形成手段18で直ぐに画像形成をするか否かが制御手段15で判断するようになされている。また、画像形成手段18による画像形成に関して予め優先順位が定められた複数のジョブ命令が制御用記憶手段17に記憶されている。制御手段15ではファイル管理信号S16を制御用記憶手段17に出力し、この記憶手段17によるジョブ命令に従って画像読取手段11、プリンタ通信手段12及び画像形成手段18を駆動してジョブ命令を実行するようになされている。
【0051】
この制御手段15には操作部9が接続され、記録紙サイズ、原稿サイズの設定に際して、指示信号S9が入力できるようになされている。更に、制御手段15には表示部10が接続され、表示信号S10に基づいてエラー画面などを表示できるようになされている。もちろん、各制御信号S0、S2〜S7、S10〜S17などは送信要求信号S1、温度検出信号S8、指示信号S9及び通信要求信号S11に基づいて制御手段15で発生される。
【0052】
また、送信要求信号S1、温度検出信号S8及び通信要求信号S11は制御バス2を通して制御手段15により受取られ、読み込み信号S0、メモリ制御信号S2、S2’、復号化制御信号S3、符号化制御信号S4、画像形成信号S5、現像制御信号S6、電源制御信号S7、画像制御信号S12、プリント制御信号S13、圧縮伸張信号S14、定着制御信号S15、ファイル管理信号S16及び濃度調整信号S17は各手段に制御バス2を通して供給される。
【0053】
続いて、複合機100の全体の動作例について説明をする。図3は本実施の形態としての複合機100の全体の動作例を示すフローチャートである。この例では、ファクシミリ受信機能と、複写機能と、プリンタ機能とが競合した場合には、複写機能を優先的に実行し、複写機能と、ファクシミリ受信機能とが競合した場合も、複写機能を優先的に実行し、ファクシミリ受信機能と、プリンタ機能とが競合した場合には、ファクシミリ機能を優先的に実行する場合を前提にして説明する。
【0054】
この例では、画像形成処理に至るデータ処理系が2つに大きく分かれている。つまり、図2に示すフローチャートのステップA1〜ステップA16でファクシミリ受信機能に係るデータ処理が実行され、そのステップA7〜ステップA19で複写機能、プリント機能及びファクシミリ送信機能に係るデータ処理が実行される。
【0055】
ファクシミリ受信機能では、まず、ステップA1で相手方の端末装置の「呼」を待つ。ここで、FAX通信手段13では相手方の「呼」が検出される。相手方の「呼」を検出した場合にはステップA2に移行して、相手方から送られてきた符号化画像データD2がFAX通信手段13によって受信される。そして、ステップA3に移行して、FAX通信手段13で受信された符号化画像データD2が画像メモリ16のファイルメモリに一時記憶される。
【0056】
その後、ステップA4に移行して相手方からの符号化画像データD2がファイルメモリから読み出されて復号化され、画像データD2が伸張される。そして、ステップA5に移行して復号化された相手方からの画像データD2が記録画像処理される。
【0057】
その後、ステップA6に移行して相手方からの符号化画像データD2が画像メモリ16のページメモリに書き込まれる。そして、ステップA13で複写機能による画像形成手段18の使用要求があるかが検出される。この際に、複写機能の実行によって生ずる画像形成手段18の使用要求が例えば制御手段15によって受付けられ、この制御手段15では、記憶手段24に書き込まれた画像形成手段18の使用に関する優先順位と照合され、その照合結果で複写機能に画像形成手段18の使用許可が与えられる。
【0058】
従って、ステップA13で複写機能による画像形成手段18の使用要求が無い場合にはステップA16に移行してファクシミリ機能による画像形成処理がなされる。ステップA13で複写機能による画像形成手段18の使用要求がある場合にはステップA14に移行して複写機能による画像形成処理が終了するまで、ファクシミリ機能では画像データがページメモリに保持したまま待機される。
【0059】
そして、ステップA15に移行して複写機能よる画像形成手段18の使用が終了したかを検出する。この検出に関しては、一定時間が経過する毎に、画像形成手段18が使用されているかをチェックする方法や、複写機能よる画像形成手段18の使用が終了した時点で、終了フラグを発生するようにして、その終了フラグを制御手段15がチェックする方法などが採られる。
【0060】
従って、画像形成手段18の使用が終了しない場合には、ステップA14に戻って画像形成手段18が空くまで待機する。その使用が終了した場合には、ステップA16に移行して画像メモリ16のページメモリから画像データを読み出して画像形成処理を実行する。
【0061】
また、複写機能、プリント機能及びファクシミリ送信機能ではステップA7でユーザからの操作入力によって、複写機能/ファクシミリ送信機能と、プリント機能とにジョブが大きく2つに分けられる。前者は画像読取手段11を使用するジョブであり、後者はプリンタ通信手段12によるジョブである。従って、前者が選択された場合には、ステップA8に移行して画像読取手段11によって原稿の画像が読み取られ、画像データD1が圧縮伸張手段14で圧縮された後に、制御手段15の制御を受けて圧縮画像データが画像メモリ16に記憶される。
【0062】
後者が選択された場合には、ステップA9に移行して、外部コンピュータ102から送られてくる印刷データD3がプリンタ通信手段12によって受け取られ、制御手段15の制御を受けて圧縮画像データが画像メモリ16に記憶される。その後、ステップA10に移行して画像データD1又は印刷データD3が記録画像処理される。ここで、例えば、予め準備された記録紙のサイズに画像データD1、印刷データD3のサイズを合わせるために、プリンタ通信手段12から受け取った印刷データD3が、画像メモリ16から読み出されて画像回転処理が施され、その後、その画像データD1が圧縮伸張手段14で圧縮処理された後に、再度、画像メモリ16に記憶される。
【0063】
そして、ステップA11に移行して複写機能、プリント機能及びファクシミリ送信機能のジョブが制御手段15によって切り分けられる。制御手段15によって複写機能を実行する場合には、ステップA16に移行し、プリント機能及びファクシミリ受信機能に対して優先的に画像形成手段18を使用し、画像形成処理を実行する。
【0064】
また、ステップA11でプリンタ機能を実行する場合には、ステップA13に移行して、制御手段15によって複写機能による画像形成手段18の使用要求があるかが検出される。この検出については、上述した通りである。従って、ステップA13で複写機能による画像形成手段18の使用要求が無い場合にはステップA16に移行してページメモリから読み出した画像データD1に基づいた画像形成処理がなされる。
【0065】
ステップA13で複写機能による画像形成手段18の使用要求がある場合には、ファクシミリ受信機能の場合と同様にしてステップA14に移行して複写機能による画像形成処理が終了するまで待機する。そして、ステップA15で複写機能よる画像形成手段18の使用が終了したかを検出し、その使用がまだ終了しない場合には、ステップA14で画像形成手段18が空くまで待機する。その使用が終了した場合には、ステップA16に移行して画像形成処理を実行する。
【0066】
また、ステップA11でファクシミリ送信機能を実行する場合には、ステップA17に移行して相手方に送る画像データD1を符号化して圧縮した後に、ステップA18で符号化画像データD2をファイルメモリに一時記憶する。その後、ステップA19に移行してFAX通信手段13で相手方の端末装置に符号化画像データD2が送信される。
【0067】
(5)第1の実施形態
次に、図3及び図4を参照しながら、第1の実施形態としての画像形成装置を応用した複合機100の動作を説明する。図3及び図4はそのファクシミリ受信時の動作例を示すフローチャート(その1、2)である。この実施形態では、相手方から送信されてきた符号化画像データD2が画像形成手段18で直ぐに画像形成するものか否かを判断する判断手段5が制御手段15内に設けられる場合であって、その符号化画像データD2が他の複合機への転送データであったり、受信者を特定した「親展」に係るデータである場合には、定着手段25を立ち上げないように制御するようにしたものである。
【0068】
この例では、画像形成手段18の定着手段25の消費電力が低くされ、当該複合機100が例えばセーブモードに入っている場合を想定する。これを前提にして、図3に示したフローチャートのステップB1〜ステップB8で符号化画像データD2の受信処理を行い、図4に示すフローチャートのステップB9〜ステップB17で受信画像データD0に基づいて画像形成処理を行う場合を説明する。
【0069】
まず、図3に示すフローチャートのステップB1で相手方のファクシミリ装置からの送信要求がFAX通信手段13によって検知される。相手方の送信要求が有った場合には、FAX通信手段13から送信要求信号S1が制御手段15に出力されるので、ステップB2に移行して、相手方に当該複合機100の受信機能が制御手段15からFAX通信手段13を介して送信される。
【0070】
その後、ステップB3で相手方からの受信命令を待つ。相手方から受信命令があった場合には、FAX通信手段13から制御手段15にその旨が通知されるので、ステップB4に移行して相手方から送信されてきた符号化画像データD2が制御手段15からのメモリ制御信号S2に基づいて画像メモリ16に書き込まれる。
【0071】
その後、ステップB5で相手方からの符号化画像データD2の送信が終了したかがFAX通信手段13を介して制御手段15によって検出される。相手方からの「送信終了」を検出した場合には、ステップB6で画像メモリ16への書き込みを終了する。そして、ステップB7で相手方に対して「受信確認」を送信したかがFAX通信手段13を介して制御手段15により検出される。その「受信確認」を送信していない場合には、ステップB8に移行して相手方に「受信確認」を送信する。
【0072】
その「受信確認」を送信した場合には、画像形成するために、ステップB9に移行して、制御手段15によって符号化画像データD2が画像メモリ16に格納されているかが確認される。符号化画像データD2が格納されていない場合には、ステップB22に移行して制御手段15によりエラー処理が行われる。この際のエラー処理は、相手方から送信されてきた符号化画像データD2が記憶できなかった旨を告知するように表示信号S10を出力して表示部10でその表示を行うものである。
【0073】
また、ステップB9で画像メモリ16に符号化画像データD2があると確認された場合には、ステップB10に移行して、制御手段15はこの符号化画像データD2が直ぐに画像形成をするものかを判断する。この例では、制御用記憶手段17で順次更新される符号化画像データD2の属性情報D4がファイル管理信号S16に基づいて読み出され、その符号化画像データD2が画像形成手段18で直ぐに画像形成をするものか、あるいは、他のファクシミリ装置へ転送するものか、又は、その符号化画像データD2が受信者を特定した「親展」に係るものであるかが判断手段5によって判別される。
【0074】
この符号化画像データD2が、他のファクシミリ装置へ転送データ及び受信者を特定した「親展」に係るデータに該当しない場合に、直ぐに画像形成するものであると判断されるので、ステップB11に移行して制御手段15から電源手段26へ電源制御信号S7が出力される。この電源制御信号S7によって定着手段25が立ち上げられる。これと共に、復号化手段23には復号化信号S3が出力されるので、復号化手段23では復号化信号S3に基づいて符号化画像データD2が復号化されて伸張される。この復号化後のデータが受信画像データとなる。
【0075】
その後、ステップB12に移行してメモリ制御信号S2’に基づいてフレームメモリ8に受信画像データが書き込まれる。その後、ステップB13で画像形成手段18が画像形成可能な状態になったかを検出する。この例では、定着検出手段27による温度検出信号S8と、予め設定された基準温度信号とが制御手段15で比較され、定着手段25の温度がその基準温度を越えたことが検出されると、画像形成手段18が画像形成可能な状態になったものと判断される。
【0076】
この画像形成手段18が画像形成可能な状態になっていない場合にはステップB13で温度検出信号S8の監視を継続する。画像形成手段18が画像形成可能な状態になった場合には、ステップB14に移行して制御手段15から画像形成手段18に画像形成信号S5、現像制御信号S6及び定着制御信号S15などが出力されるので、記録紙への画像形成が開始される。
【0077】
その後、ステップB15でその画像形成が全部終了したかを検出する。その画像形成が全部終了していない場合には、画像形成信号S5、現像制御信号S6及び定着制御信号S15に基づいて画像形成処理を継続する。その画像形成が全部終了した場合には、ステップB16に移行して定着手段25をセーブモードにしたかを判断する。この例でセーブモード時には、電源手段26に、省エネモードを実行するための電源制御信号S7が出力され、定着手段25への駆動電圧が低くなされる。
【0078】
従って、この信号レベルを検出することで、定着手段25をセーブモードにしたかを判断することができる。また、定着検出手段27からの温度検出信号S8からも、定着手段25をセーブモードにしたかを判断することができる。そして、定着手段25をセーブモードにしていない場合には、ステップB17に移行して定着手段25の消費電力を下げてセーブモードを実行して、画像形成処理を一時終了する。その後、ステップB16で定着手段25をセーブモードにした場合及び、ステップB17でセーブモードを実行している場合には、ステップB18に移行してセーブモードに入ってから一定時間を経過したかが検出される。
【0079】
このセーブモードから一定時間を経過しない場合には、ステップB17に戻ってセーブモードを継続する。ステップB18でセーブモードから一定時間を経過した場合には、ステップB19に移行してスリープモードを実行して、画像形成処理を終了する。
【0080】
なお、ステップB10で符号化画像データD2が直ぐに画像形成するものでないと判断された場合には、ステップB20に移行して他のデータ処理を実行する。ここでは、他のファクシミリ装置へ符号化画像データD2を転送したり、その符号化画像データD2が「受信者を特定した親展に係るデータである。」ことを告知するようなデータ処理が行われる。この親展に係るデータは画像メモリ16に格納され、例えば、特定受信者のIDカードに基づいて画像メモリ16から符号化画像データD2が読み出され、その後、画像形成処理などに移行するようになされる。
【0081】
そして、ステップB21に移行して他のデータ処理が全部終了したかが検出される。他のデータ処理が全部終了していない場合にはステップB20に戻ってその処理が継続され、その処理が全部終了した場合には、画像形成処理を行うことなく終了する。この際の定着手段25は、前回にセーブモード又はスリープモードにされたままの状態である。
【0082】
このように、第1の実施形態に係る複合機100では、FAX通信手段13で受信した符号化画像データD2がステップB10で、画像形成手段18において直ぐに画像形成するものか否かが判断手段5で判断されるので、ステップB20で符号化画像データD2が他の複合機への転送データであったり、受信者を特定した親展に係るデータである場合には、受信した符号化画像データD2を画像メモリ16への格納のみにとどめ、定着手段25を立ち上げないように制御できる。従って、定着手段25での無駄な電力消費を無くすことができ、複合機100のエネルギーの省力化に寄与するところが大きい。
【0083】
(6)第2の実施形態
次に、図5及び図6を参照しながら、第2の実施形態としての画像形成装置を応用した複合機100の動作を説明する。図5及び図6はそのプリント要求時の動作例を示すフローチャート(その1、2)である。この実施形態では、外部コンピュータ102から送信されてきた印刷データD3が画像形成手段18で直ぐに画像形成するものか否かを判断する判断手段5が制御手段15内に設けられる場合であって、その印刷データD3が他の複合機への転送データであったり、受信者を特定した「親展」に係るデータである場合には、定着手段25を立ち上げないように制御するようにしたものである。
【0084】
この例では、画像形成手段18の定着手段25の消費電力が低くされ、当該複合機100が例えばセーブモードに入っている場合を想定する。これを前提にして、図5に示したフローチャートのステップC1〜ステップC8で印刷データD3の受信処理を行い、図6に示すフローチャートのステップC9〜ステップC17で印刷データに基づいて画像形成処理を行う場合を説明する。
【0085】
まず、図5に示すフローチャートのステップC1で外部コンピュータ102からの通信要求がプリンタ通信手段12によって検知される。この通信要求が有った場合には、プリンタ通信手段12から通信要求信号S11が制御手段15に出力されるので、ステップC2に移行して、当該複合機100の受信機能がプリント制御手段22からプリンタ通信手段12を介して外部コンピュータ102に送信される。その後、ステップC3で外部コンピュータ102からの受信命令を待つ。その受信命令があった場合には、プリンタ通信手段12からプリント制御手段22にその旨が通知されるので、ステップC4に移行して外部コンピュータ102から送信されてきた印刷データD3が制御手段15からのメモリ制御信号S2に基づいて画像メモリ16に書き込まれる。
【0086】
その後、ステップC5で外部コンピュータ102からの印刷データD3の送信が終了したかがプリンタ通信手段12を介してプリンタ制御手段22によって検出される。外部コンピュータ102からの「送信終了」を検出した場合には、ステップC6で画像メモリ16への書き込みを終了する。そして、ステップC7で外部コンピュータ102に対して「受信確認」を送信したかがプリンタ通信手段12を介してプリンタ制御手段22により検出される。その「受信確認」を送信していない場合には、ステップC8に移行して外部コンピュータ102に「受信確認」を送信する。
【0087】
その「受信確認」を送信した場合には、画像形成するために、ステップC9に移行して、プリンタ制御手段22によって印刷データD3が画像メモリ16に格納されているかが確認される。画像メモリ16に一時記憶された外部コンピュータ102からの印刷データD3は、プリント制御信号S13に基づいてプリント制御手段22によって読み出され、その印刷データD2を解読して描画用のドットパターンとして頁単位にその印刷データD2が展開される。ドットパターンに展開された印刷データD3は画像メモリ16又はフレームメモリ8に転送される。前者の場合は画像回転処理が必要な場合であり、後者の場合にはその処理が必要ない場合である。
【0088】
この印刷データD3が画像メモリ16に格納されていない場合には、ステップC22に移行して制御手段15によりエラー処理が行われる。この際のエラー処理は、外部コンピュータ102から送信されてきた印刷データD3が記憶できなかった旨を告知するように表示信号S10が出力され、表示部10でその表示が行われる。
【0089】
また、ステップC9で画像メモリ16に印刷データD3があると確認された場合には、ステップC10に移行して、制御手段15はこの印刷データD3が直ぐに画像形成をするものかを判断する。この例では、制御用記憶手段17で順次更新される印刷データD3の属性情報D4が読み出され、この属性情報D4に基づいてその印刷データD3が画像形成手段18で直ぐに画像形成をするものか、あるいは、他のデータ処理装置へ転送するものか、又は、その印刷データD3が受信者を特定した「親展」に係るものであるかが判断手段5によって判別される。
【0090】
この印刷データD3が、他のデータ処理装置へ転送データ及び受信者を特定した「親展」に係るデータに該当しない場合に、直ぐに画像形成するものであると判断されるので、ステップC11に移行して制御手段15から電源手段26へ電源制御信号S7が出力される。この電源制御信号S7によって定着手段25が立ち上げられる。
【0091】
なお、画像回転処理が必要な場合には、制御手段15から画像処理手段21へ画像制御信号S12が出力されるので、画像処理手段21では画像制御信号S12に基づいて印刷データD3が画像回転処理などが施される。この画像処理後の印字データが画像メモリ16に記憶される。
【0092】
その後、ステップC12に移行してメモリ制御信号S2’に基づいて画像メモリ16からフレームメモリ8へ印刷データD3が転送される。その後、ステップC13で画像形成手段18が画像形成可能な状態になったかを検出する。この例では、定着検出手段27による温度検出信号S8と、予め設定された基準温度信号とが制御手段15で比較され、定着手段25の温度がその基準温度を越えたことが検出されると、画像形成手段18が画像形成可能な状態になったものと判断される。
【0093】
この画像形成手段18が画像形成可能な状態になっていない場合にはステップC13で温度検出信号S8の監視を継続する。画像形成手段18が画像形成可能な状態になった場合には、ステップC14に移行して制御手段15から画像形成手段18に画像形成信号S5、現像制御信号S6及び定着制御信号S15などが出力されるので、記録紙への画像形成が開始される。
【0094】
その後、ステップC15でその画像形成が全部終了したかを検出する。その画像形成が全部終了していない場合には、画像形成信号S5、現像制御信号S6及び定着制御信号S15に基づいて画像形成処理を継続する。その画像形成が全部終了した場合には、ステップC16に移行して定着手段25をセーブモードにしたかを判断する。この例でセーブモード時には、電源手段26に、省エネモードを実行するための電源制御信号S7が出力され、定着手段25への駆動電圧が低くなされる。
【0095】
従って、この信号レベルを検出することで、定着手段25をセーブモードにしたかを判断することができる。また、定着検出手段27からの温度検出信号S8からも、定着手段25をセーブモードにしたかを判断することができる。そして、定着手段25をセーブモードにしていない場合には、ステップC17に移行して定着手段25の消費電力を下げてセーブモードを実行して、画像形成処理を一時終了する。その後、ステップC16で定着手段25をセーブモードにした場合及び、ステップC17でセーブモードを実行している場合には、ステップC18に移行してセーブモードに入ってから一定時間を経過したかが検出される。
【0096】
このセーブモードから一定時間を経過しない場合には、ステップC17に戻ってセーブモードを継続する。ステップC18でセーブモードから一定時間を経過した場合には、ステップC19に移行してスリープモードを実行して、画像形成処理を終了する。
【0097】
なお、ステップC10で印刷データD3が直ぐに画像形成するものでないと判断された場合には、ステップC20に移行して他のデータ処理を実行する。ここでは、他のファクシミリ装置へ印刷データD3を転送したり、その印刷データD3が「受信者を特定した親展に係るデータである。」ことを告知するようなデータ処理が行われる。この親展に係るデータは画像メモリ16に格納され、例えば、特定受信者のIDカードに基づいて画像メモリ16から印刷データD3が読み出され、その後、画像形成処理などに移行するようになされる。
【0098】
そして、ステップC21に移行して他のデータ処理が全部終了したかが検出される。他のデータ処理が全部終了していない場合にはステップC20に戻ってその処理が継続され、その処理が全部終了した場合には、画像形成処理を行うことなく終了する。この際の定着手段25は、前回にセーブモード又はスリープモードにされたままの状態である。
【0099】
このように、第2の実施形態に係る複合機100では、プリンタ通信手段12で受信した印刷データD3がステップC10で、画像形成手段18において直ぐに画像形成するものか否かが判断手段5で判断されるので、ステップC20で印刷データD3が他のデータ処理装置への転送データであったり、受信者を特定した親展に係るデータである場合には、受信した印刷データD3を画像メモリ16への格納のみにとどめ、定着手段25を立ち上げないように制御できる。従って、定着手段25での無駄な電力消費を無くすことができ、複合機100のエネルギーの省力化に寄与するところが大きい。
【0100】
(7)第3の実施形態(特許請求の範囲に記載された発明に係る実施形態に相当する)
次に、図7〜図9を参照しながら、第3の実施形態としての画像形成装置を応用した複合機100の動作を説明する。図7〜図9は複合機100のファクシミリ受信時の他の動作例を示すフローチャート(その1〜3)である。
この例では、当該複合機100がスリープモードに入っている場合であって、例えば、プリンタ通信手段12で符号化画像データD2を受信した場合に、定着手段25の立ち上げ後に、濃度調整するか否かを判断し、画像形成手段18の濃度調整動作を開始させるように制御する場合を想定する。これを前提にして、図7に示したフローチャートのステップD1〜ステップD8で第1の実施形態と同様にして符号化画像データD2の受信処理を行う。この間の処理については第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0101】
従って、図8に示したフローチャートのステップD9で画像メモリ2に符号化画像データD2があると確認された場合には、ステップD10に移行して、制御手段15はこの符号化画像データD2が直ぐに画像形成をするものかを判断する。この例でも、制御用記憶手段17で順次更新される符号化画像データD2の属性情報D4に基づいて、その符号化画像データD2が画像形成手段18で直ぐに画像形成をするものか、あるいは、他のファクシミリ装置へ転送するものか、又は、その符号化画像データD2が受信者を特定した「親展」に係るものであるかが判断手段5によって判別される。
【0102】
この符号化画像データD2が、他のファクシミリ装置へ転送データ及び受信者を特定した「親展」に係るデータに該当する場合に、直ぐに画像形成するものであると判断されるので、ステップD11に移行して制御手段15から電源手段26に電源制御信号S7が出力され、定着手段25が立ち上げられる。復号化手段3には復号化信号S3が出力されるので、符号化画像データD2が復号化されて伸張される。
【0103】
その後、ステップD12に移行して先の画像形成から所定時間が経過したかが判断される。この際に、先の濃度調整時点から計測されていた経過時間が例えば、制御用記憶手段(汎用メモリ等)17から読み出され、予め設定された基準時間とその経過時間とが制御手段15によって比較される。この比較結果で、その経過時間が基準時間を越える場合には、ステップD13に移行して、画像形成手段18の濃度調整動作が開始される。なお、ステップD12でその経過時間が基準時間を越えない場合には、画像形成手段18の濃度調整動作を行うことなく、ステップD14に移行する。
【0104】
このステップD14では、メモリ制御信号S2’に基づいてフレームメモリ8に受信画像データが書き込まれる。その後、ステップD15で画像形成手段18が画像形成可能な状態になったかを検出する。この例では、動作完了検出手段29のレジスタ内容を読み込むことで、濃度調整が終了したか否かを検出できる。例えば、レジスタによる終了フラグDfと、予め設定された終了フラグDrefの論理値が一致する場合には、画像形成手段18が画像形成可能な状態になったものと判断できる。もちろん、第1の実施形態の判断方法を取り入れてもよい。
【0105】
従って、画像形成手段18が画像形成可能な状態になっていない場合にはステップD15で動作完了検出手段29のレジスタの内容を監視したり、定着検出手段27からの温度検出信号S8の監視を継続する。画像形成手段18が画像形成可能な状態になった場合には、ステップD16に移行して制御手段15から画像形成手段18に画像形成信号S5、現像制御信号S6及び定着制御信号S15などが出力されるので、記録紙への画像形成が開始される。
【0106】
その後、ステップD17でその画像形成が全部終了したかを検出する。その画像形成が全部終了していない場合には、画像形成信号S5、現像制御信号S6及び定着制御信号S15に基づいて画像形成処理を継続する。その画像形成が全部終了した場合には、ステップD18に移行して定着手段25をスリープモードにしたかを判断する。この例でも第1及び第2の実施形態と同様にして、電源手段26に省エネを実行する電源制御信号S7が出力され、定着手段25への駆動電圧が低くなされる。
【0107】
そして、定着手段25をセーブモードにしていない場合には、ステップD19に移行して定着手段25の消費電力を下げてセーブモードを実行して、画像形成処理を一時終了する。その後、ステップD18で定着手段25をセーブモードにした場合及び、ステップD19でセーブモードを実行している場合には、ステップD20に移行してセーブモードに入ってから一定時間を経過したかが検出される。このセーブモードから一定時間を経過しない場合には、ステップD19に戻ってセーブモードを継続する。ステップD20でセーブモードから一定時間を経過した場合には、ステップD21に移行してスリープモードを実行して、画像形成処理を終了する。
【0108】
なお、ステップD9で画像メモリ16に符号化画像データD2が格納されていない場合には、ステップD24に移行して第1の実施形態と同様にしてエラー処理が行われる。また、ステップD10で制御手段15によって符号化画像データD2が直ぐに画像形成するものでないと判断された場合には、ステップD22に移行して第1の実施形態と同様にして他のデータ処理を実行し、ステップD23に移行してそのデータ処理が全部終了したかが検出される。他のデータ処理が全部終了していない場合にはステップD22に戻ってその処理が継続される。その処理が全部終了した場合には、定着手段25の立ち上げは元より濃度調整及び画像形成処理を行うことなく終了する。
【0109】
このように、第3の実施形態では、第1の実施形態による消費電力の低減化に加えて、プリンタ通信手段12で符号化画像データD2を受信したときに、ステップD13で画像形成手段18の濃度調整動作が開始されるので、最適な濃度で画像形成することができる。従って、当該複合機100を長時間使用しなかった場合でも、所期の濃度の画像を取得することができる。
【0110】
この実施形態では、複合機100の場合について説明をしたが、これに限られることはない。例えば、複写機能及びファクシミリ機能だけを備えた複合機や、ファクシミリ装置のみの場合にも本発明を適用することができる。
この実施形態では、制御用記憶手段17で順次更新される属性情報D4に基づいて画像形成手段18で直ぐに画像形成をするものか否かを判断する場合について説明したが、これに限られることはなく、画像メモリ16から復号化手段23へ画像データD1、D2又は印刷データD3が出力された場合、その復号化手段23から画像データD1、D2又は印刷データD3がフレームメモリ8に出力された場合に、判断手段5によって画像形成手段18で直ぐに画像形成をすると判断してもよい。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の第1の画像形成装置によれば、通信手段で受信した符号化画像データが、記憶手段に記憶された後に、当該符号化画像データが画像形成手段で直ぐに画像形成をするものであるか否かを判断する判断手段が設けられ、この判断手段によって、直ぐに画像形成をする符号化画像データであると判断された場合に、定着手段を立ち上げるように制御されるものである。
この構成によって、通信手段で受信した符号化画像データが他の画像形成装置への転送データであったり、受信者を特定した親展に係るデータである場合には受信した符号化画像データが記憶手段へ格納されるだけで、定着手段が立ち上げられないので、定着手段での無駄な電力消費を無くすことができ、画像形成装置のエネルギーの省力化に寄与するところが大きい。
【0112】
本発明の第2の画像形成装置によれば、プリンタ通信手段で受信した印刷データが、記憶手段に記憶された後に、当該印刷データが画像形成手段で直ぐに画像形成をするものであるか否かを判断する判断手段が設けられ、この判断手段によって、直ぐに画像形成をする印刷データであると判断された場合に、定着手段を立ち上げるように制御されるものである。
この構成によって、受信手段で受信した印刷データが他の画像形成装置への転送データであったり、受信者を特定した親展に係るデータである場合には受信した印刷データが記憶手段へ格納されるだけで、定着手段が立ち上げられないので、第1の画像形成装置と同様にして定着手段での無駄な電力消費を無くすことができ、エネルギーの省力化に寄与するところが大きい。
【0113】
本発明の第3の画像形成装置によれば、通信手段で符号化画像データを受信したとき濃度調整動作を開始するように画像形成手段を制御する制御手段が設けられるものである。
この構成によって、受信した符号化画像データに基づいて最適な濃度で画像形成することができるので、当該画像形成装置を長時間使用しなかった場合でも、所期の濃度の画像を取得することができる。
この発明は、電力低消費機能及び濃度調整機能を備えたファクシミリ装置や複合機などに適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施形態として第1〜第3の画像形成装置を応用した複合機100の構成例を示すブロック図である。
【図2】その複合機100の全体の動作例を示すフローチャートである。
【図3】その第1の実施形態としての複合機100のファクシミリ受信時の動作例(その1)を示すフローチャートである。
【図4】その複合機100のファクシミリ受信時の動作例(その2)を示すフローチャートである。
【図5】その第2の実施形態として複合機100のプリント要求時の動作例(その1)を示すフローチャートである。
【図6】その複合機100のプリント要求時の動作例(その2)を示すフローチャートである。
【図7】その第3の実施形態として複合機100のファクシミリ受信時の他の動作例(その1)を示すフローチャートである。
【図8】その複合機100のファクシミリ受信時の他の動作例(その2)を示すフローチャートである。
【図9】その複合機100のファクシミリ受信時の他の動作例(その3)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
5・・・判断手段、8・・・フレームメモリ、11・・・画像読取手段、12・・・プリンタ通信手段(受信手段)、13・・・FAX通信手段(通信手段)、14・・・圧縮伸張手段、15・・・制御手段、16・・・画像メモリ(記憶手段)、17・・・制御用記憶手段、18・・・画像形成手段、19・・・電子写真エンジン部、21・・・画像処理手段、22・・・プリント制御手段、24・・・復号化手段、24・・・符号化手段、25・・・定着手段、27・・・定着検出手段、28・・・画像濃度自動調整手段、29・・・動作完了検出手段、100・・・複合機
Claims (5)
- 所定の通信制御手順に従ってデータ通信を行う通信手段と、
前記通信手段で受信した符号化画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された符号化画像データを復号化する復号化手段と、
前記復号化手段により復号化されたデータに基づいて、記録紙上に画像の形成を行い、該記録紙上に画像を定着する定着手段を有した画像形成手段とを備えた画像形成装置において、
前記通信手段で符号化画像データを受信したときに濃度調整動作を開始するように前記画像形成手段を制御する制御手段が設けられることを特徴とする画像形成装置。 - 前記濃度調整動作は、
前記画像形成手段内のトナー攪拌動作、又は/及び、パッチ画像の形成後に測定した該パッチ画像の濃度に基づく画像形成条件を設定する動作であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記通信手段で受信した符号化画像データによって、前記画像形成手段で直ぐに画像形成をするか否かを判断する判断手段を有し、
前記制御手段は、
前記通信手段で符号化画像データを受信したときであっても、前記判断手段によって直ぐに画像形成をしないと判断された場合には、前記濃度調整動作をさせないように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成手段の濃度調整が完了したか否かを検出する動作完了検出手段を有し、
前記制御手段は、
前記動作完了検出手段により画像形成手段が画像形成可能状態になったことが検出されると、前記画像形成手段による画像形成を開始させるように制御することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成手段の濃度調整動作は、先に行われた濃度調整動作から所定時間内であれば行わないことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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