JP3694207B2 - 端子付きテープ電線の製造方法およびワイヤハーネスの製造方法 - Google Patents

端子付きテープ電線の製造方法およびワイヤハーネスの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両などの配線に用いられ、テープ電線(例えばFFC;フレキシブルフラットケーブルなど)の長手方向両側にコネクタ端子が接続された端子付きテープ電線の製造方法および、端子付きテープ電線を用いたワイヤハーネスの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車のルーフなどの配線には、図10に示すようにワイヤハーネス100が用いられている。ワイヤハーネス100は、テープ電線101の長手方向両側にコネクタ102,103がそれぞれ接続されて構成されている。テープ電線101は積層構造をしている。その積層構造は、図11に示すように、平行に配設された複数本(図10および図11では2本)の平角導体101a(例えばアルミニウム線や銅線など)に絶縁テープ101bを上下から貼り合わせた構成となっている。テープ電線101のコネクタ102への接続は、平角導体101aとコネクタ端子102aとのかしめ加工時に、コネクタ端子102aの各接続片102cが絶縁テープ101bを突き通して平角導体101aを両側から抱くようにカールして更に平角導体101aに接続するようになっている。
【0003】
ワイヤハーネス100の製造は、まず、テープ電線101の長手方向両側の平角導体101aとコネクタ端子102aとをかしめ加工にて接続する。次に、図12に示すように、コネクタ端子102aが接続されたテープ電線101を、各ワイヤハーネス100の布線(配線パターン)に応じた折り曲げ位置A,Bなどにて折り曲げる。さらに、各折り曲げられたコネクタ端子102a付きのテープ電線101の一方端側を一まとめにして、それらのコネクタ端子102aをハウジング102b内に挿着する。また、各テープ電線101の他方端側のコネクタ端子103aを各ハウジング103b内にそれぞれ挿着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の構成では、図12に示すように、テープ電線101が中央部近傍の例えば折り曲げ位置Aで折り曲げられている場合、このテープ電線101の両端が一見して識別できないため、テープ電線101の一方端側のコネクタ端子102aをハウジング102b内に挿着すべきところ、反対側(他方端側)のコネクタ端子103aを間違えてハウジング102b内に挿着してしまう虞がある。反対側のコネクタ端子103aをハウジング102b内に挿着すると、配線パターンが合わなくなって、車のルーフなどの所定箇所に組み込めなくなる。
【0005】
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、反対側のコネクタ端子を間違って挿着するのを防止することができる端子付きテープ電線の製造方法およびワイヤハーネスの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためのものとして、本発明は、テープ電線の長手方向両側にコネクタ端子が接続された端子付きテープ電線の製造方法であって、前記テープ電線とコネクタ端子とをプレスにより加締め加工して接続するときに、前記テープ電線の長手方向一方端の端縁に、前記長手方向一方端を他方端と識別可能とする識別マークとしての切欠きをプレス加工により形成することを特徴とするものである。なお、テープ電線とは、複数本平行に並んで配設された各導体線を可撓性絶縁材で被覆した可撓性平型ケーブル(例えばFFC;フレキシブルフラットケーブルを含む)である。また、前記識別マークとしては切欠きの他、識別孔や識別用の突き押しなどが考えられる。
【0007】
また、本発明は、テープ電線の長手方向両側にコネクタ端子が接続された端子付きテープ電線の製造方法であって、前記テープ電線の長手方向端部を前記コネクタ端子の挿着処理用の所定形状にレーザ加工するレーザ加工工程と、前記テープ電線の長手方向両端末にコネクタ端子を接続する端子接続工程とを含み、前記レーザ加工工程時に、前記テープ電線の長手方向一方端の端縁に、前記長手方向一方端を他方端と識別可能とする識別マークとしての切欠きをレーザ加工により形成することを特徴とするものである。
【0008】
これらのテープ電線の製造方法によれば、コネクタ端子の加締め工程や、テープ電線端末のレーザ加工工程と同時に、テープ電線の長手方向一方端の端縁に、テープ電線の長手方向一方端を他方端と識別可能とする識別マークとしての切欠きを容易に形成することができる。この場合、テープ電線の一方端識別用の切欠きを形成するのに新たなる余分な加工工程を必要としない。そして、コネクタ端子のハウジング内への挿着処理を行う際、この切欠きを基準にすれば、反対側のコネクタ端子を間違って挿着するのを防止することが可能である。
【0009】
また、本発明は、テープ電線の長手方向両側にコネクタ端子が接続された端子付きテープ電線であって前記テープ電線の長手方向一方端の端縁に当該一方端を他方端と識別可能とする識別マークとしての切欠きが形成された端子付きテープ電線を用いたワイヤハーネスの製造方法であって、前記端子付きテープ電線のコネクタ端子を、前記切欠きを基準としてコネクタハウジング内に挿着作業してワイヤハーネスを製造することを特徴とするも のである。
【0010】
この構成により、端子付きテープ電線の切欠きを基準にしてコネクタ端子のコネクタハウジング内に挿着作業を行ってワイヤハーネスを製造するので、反対側のコネクタ端子を間違って挿着するのを防止することが可能となり、正確かつ素早くワイヤハーネスを製造することができる。
【0011】
好ましくは、本発明のワイヤハーネスの製造方法において、切欠きを基準としてテープ電線を所定箇所で折り曲げる折り曲げ処理を布線前処理として行う。
【0012】
この構成により、ワイヤハーネスの配線パターンに応じてテープ電線を所定箇所で折り曲げる際に、切欠きを基準としてテープ電線を折り曲げるようにすれば、テープ電線が中央部近傍位置で折り曲げられるような両端部の識別がし難い場合であっても、テープ電線の一方端側と他方端側との区別が明確な状態で折り曲げられる。
【0013】
さらに、好ましくは、本発明のワイヤハーネスの製造方法において、折り曲げ処理を複数のテープ電線に対して行い、複数のテープ電線の切欠きをそれぞれ基準として、複数のテープ電線を配線パターンに従ってまとめて、コネクタ端子のコネクタハウジング内への挿着処理を行う。
【0014】
この構成により、複数の端子付きテープ電線の切欠きをそれぞれ基準として複数の端子付きテープ電線をまとめるので、間違うことなく容易かつ素早く端子付きテープ電線を配線パターンに従ってまとめることが可能となって、ワイヤハーネスを間違うことなく容易かつ素早く製造することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に適応されるワイヤハーネスの実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態におけるワイヤハーネスの布線前処理の途中状態を示す斜視図である。図1において、ワイヤハーネス1は、配線パターンに応じてそれぞれ折り曲げられた複数のテープ電線2の長手方向両側にコネクタ3,4がそれぞれ接続されて構成されている。
【0016】
テープ電線2は、例えばアルミニウム線や銅線などの例えば2本の細い平角導体21,22(例えば導電断面積が0.3mm2)が平行に並んで配設されており、それら平角導体21,22の上下方向から絶縁テープ23で貼り合わされて構成されている。テープ電線2の長手方向一方端(コネクタ3側)の幅方向一方縁側、即ち、貼り合わされた絶縁テープ23の幅方向片側(平角導体21,22の配設位置よりも外側)の適所に、テープ電線2の長手方向一方端を識別するための識別マークとして、切欠き部24が形成されている。この絶縁テープ23の幅方向片側の適所とはコネクタ3の接続位置の近傍である。また、切欠き部24の形状は半矩形状である。
【0017】
このワイヤハーネス1を製造する際には、まず、テープ電線端末のレーザ加工工程として、図2および図3に示すようにテープ電線2の長手方向両端末部2a,2bをそれぞれコネクタ端子3a,4aの挿着処理用の所定形状にそれぞれレーザ加工する。テープ電線2の両端末部2a,2bのレーザによる切断形状は、幅方向中央部にハウジング3b,4bの中央壁が挿脱可能なスリット25がテープ電線2の長手方向に平行に形成されており、その幅方向両側部26がハウジング3b,4bの両側壁内に収容できる幅となるように除去加工されている。
【0018】
次に、端子圧着工程として、テープ電線2の長手方向両端末部2a,2bにそれぞれコネクタ端子3a,4aをそれぞれ接続する。テープ電線2の長手方向端末部2aとコネクタ端子3aとの接続は、テープ電線2の長手方向一方端の平角導体21,22とコネクタ端子3aとを図4および図5に示すようなプレス加工機5を用いて加締め加工する。このとき同時に、識別用の切欠き部24がテープ電線2の平角導体21,22にかからない程度のテープ電線2の幅方向一方端縁部であって、テープ電線2の長手方向端末部から所定距離の位置にプレス加工などで容易に切欠き加工するようになっている。プレス加工機5は、リール状に巻回されて連なったコネクタ端子3aの各接続片3c(図3)を、テープ電線2の平角導体21,22の下方側に位置させ、各接続片3cおよびテープ電線2を加締め下型51(アンビル)と加締め上型52(クリンパ)とで挟み込んで各接続片3cを平角導体21,22にそれぞれ加締め加工すると共に、テープ電線2の幅方向一方端部に切欠き部24をプレス下型53の凹部53aとプレス上型54の切欠き用突出部54aとで挟み込んで形成するようになっている。また同様に、テープ電線2の長手方向端末部2bの平角導体21,22とコネクタ端子4aとを加締め加工するが、テープ電線2の長手方向他方端では、上記したような切欠き部24の形成は行わない。つまり、この場合には、プレス加工機5において、加締め下型51と加締め上型52の駆動にプレス下型53とプレス上型54とを連動させないようにすればよい。
【0019】
さらに、布線前処理工程として、図6に示すように、識別用の切欠き部24を基準として、専用図板(図示せず)上の配線パターンに対応させて、両側にコネクタ端子3a,4aが付いたテープ電線2を所定箇所Aなどで折り曲げて所定の回路体を形成する。
【0020】
また、図1に示すように、各種折り曲げられた複数のテープ電線2に対して、複数のテープ電線2の各切欠き部24をそれぞれ基準として複数のテープ電線2を総合配線パターンに従って一まとめにし、コネクタ端子3aのハウジング3b内への挿着処理を行う。また、同様に、コネクタ端子4aのハウジング4b内への挿着処理を行う。
【0021】
以上のように、図6に示すようにテープ電線2の略中央の折り曲げ位置Aで折り曲げられた場合にはテープ電線2の長手方向一方端側が識別し難いが、テープ電線2の長手方向一方端側に切欠き部24を形成したため、この切欠き部24によってテープ電線2の長手方向一方端側が容易に識別できて、従来のように反対側のコネクタ端子4aを間違ってハウジング3b側に挿着するのを防止することができる。
【0022】
また、コネクタ端子3aの平角導体21,22へのプレス加工機5による加締め加工工程と同時に切欠き部24を同じくプレス加工機5で形成するようにしたため、テープ電線2の一方端を識別する切欠き部24を形成するのに、新たなる余分な加工工程を必要としない。
【0023】
さらに、布線前処理工程として、各配線パターンに応じてテープ電線2を所定箇所A,Bなどで折り曲げる際に、切欠き部24を基準としてテープ電線2を折り曲げるようにしたため、テープ電線2の一方端側と他方端側とを明確にした状態で正確に折り曲げることができる。また、複数のテープ電線2を配線パターンに従ってまとめてワイヤハーネス1を製造する場合にも、間違うことなく容易かつ素早くワイヤハーネス1を製造することができる。よって、ワイヤハーネス1としての仕上がりも良好なものとなる。
【0024】
なお、本実施形態では、切欠き部24の形状は半矩形状としたが、これに限らず、三角形状、半円形状、半長丸形状および半楕円形状などであってもよい。
【0025】
また、本実施形態では、端子接続工程として、テープ電線2の長手方向一方端にコネクタ端子3aを接続すると同時に、プレス加工などで切欠き部24を形成するようにしたが、この代わりに、テープ電線2の長手方向両端末2a,2bをそれぞれコネクタ端子3a,4aの挿着処理用の所定形状にレーザ加工機にて切り取るレーザ加工工程時に、切欠き部24を同じレーザ加工機でレーザ加工して形成するようにしてもよい。この場合も、工数を特に増やすことなく低コストで端部識別用のマーキングができる一例として、図7には、テープ電線2の長手方向端末部2aにおいて、テープ電線2の絶縁被覆部29を除去するレーザ加工処理を行う時に位置決め用の印としての鋸歯状(三角形状)の切欠き部27を形成した場合を示している。
【0026】
上記したコネクタ端子3a,4aの挿着処理用の所定端末形状にレーザ加工機にて切り取るレーザ加工に代えて、この所定端末形状(端末スリットおよび両側部の加工)をプレス加工してもよく、このプレス加工と同時に切欠き部24をプレス加工するようにしてもよい。この場合には、テープ電線2の端末形状のプレス加工とコネクタ端子接続用の加締め加工とを同時に行うと金型が複雑になるため、テープ電線2の端末形状と切欠き部24の同時のプレス加工とは別工程でコネクタ端子接続用の加締め加工を行う必要がある。
【0027】
さらに、本実施形態では、テープ電線2の長手方向一方端(コネクタ3側)のみ、その幅方向一方縁側に識別マークとしての切欠き部24を形成したが、これに限らず、図8に示すように、テープ電線2の長手方向両端(コネクタ3,4側)の幅方向一方縁側(同一側)に識別マークとしての切欠き部28を形成してもよい。この場合、切欠き部28によってテープ電線2の長手方向一方端側を識別する方法は、例えば所定箇所Aで折り曲げられたテープ電線2に対して図8の2点鎖線に示す三角形Tを仮想した場合に、切欠き部28の位置が三角形Tの内側を向いているか外側を向いているかによって判別するようにすればよい。
【0028】
さらに、本実施形態では、テープ電線2の長手方向一方端(コネクタ3側)の幅方向一方端縁側に識別マークとしての切欠き部24を形成したが、これに限らず、テープ電線2の長手方向一方端(コネクタ3側)のみ、その幅方向両側縁部に識別マークとしての切欠き部24を形成するようにしてもよい。
【0029】
さらに、本実施形態では、例えば図6に示すようにテープ電線2の長手方向両端部にそれぞれコネクタ端子3a,4aをそれぞれ接続し、コネクタ端子3a,4aの上下方向が所定箇所Aで折り曲げたときに同一の上下方向を向くように、折り曲げない真っ直ぐなテープ電線2ではコネクタ端子3a,4aはその何れかが上下逆方向に取り付けられている場合について説明したが、図9に示すように、コネクタ端子3a,4aは上下同一方向に取り付けられ、コネクタ端子3a,4aの上下接続方向が所定箇所Aで折り曲げたときに上下逆方向を向くようにコネクタ端子3a,4aをテープ電線2の長手方向両端部にそれぞれ接続する場合にも上記本発明を適用することができる。つまり、この場合には、図9に示すテープ電線2においてその上下裏表が区別し難いが、テープ電線2の長手方向一方端側に識別マークとしての切欠き部24を設ければ、上下裏表の区別も容易になり、反対側のコネクタ端子を間違ってハウジングに挿着するのを防止することができる。
【0030】
さらに、本実施形態では、コネクタ端子3a,4aと平角導体21,22との接続を圧着によって行ったが、これに限らず、コネクタ端子3a,4aと平角導体21,22の接続をはんだ溶接、抵抗溶接および超音波溶接などで行ってもよい。この場合には、平角導体21,22とコネクタ端子3aとの加締め加工工程と同時に、プレス加工などで切欠き部24を形成することができないため、端末レーザ加工工程と同時に切欠き部24をレーザ加工して形成すればよい。
【0031】
さらに、本実施形態では、テープ電線2は、平行に配設された2本の平角導体21,22の上下方向から絶縁テープ23で貼り合わせて構成したが、これに限らず、この平角導体21,22上に絶縁樹脂材料(例えばPVC;ポリ塩化ビニール、PE;ポリエチレンなど)を押出被覆した積層構造のテープ電線であってもよい。また、平角導体は一本でも複数本でもよい。
【0032】
さらに、本実施形態では、テープ電線2の平行配線として断面矩形状の平角導体21,22を用いたが、これに限らず、断面円形状や断面楕円形状の導線を用いてもよい。
【0033】
さらに、本実施形態では、テープ電線2としてFFC(フレキシブルフラットケーブル)を折り曲げて所定パターンに形成する場合について本発明の構成を適応させたが、テープ電線2として、予めハーネスの配索形状に形を作った導体を使用するFPC状のものにも、本発明の構成を適応させることができるものである。
【0034】
【発明の効果】
以上のように請求項1,2によれば、コネクタ端子の加締め工程や、テープ電線端末のレーザ加工工程と同時に、テープ電線の長手方向一方端の端縁に、テープ電線の長手方向一方端を他方端と識別可能とする識別マークとしての切欠きを容易に形成することができる。この場合、テープ電線の一方端識別用の切欠きを形成するのに新たなる余分な加工工程を必要としない。そして、コネクタ端子のハウジング内への挿着処理を行う際、この切欠きを基準にすれば、反対側のコネクタ端子を間違って挿着するのを防止することが可能である。
【0035】
また、請求項3によれば、端子付きテープ電線の切欠きを基準にしてコネクタ端子をコネクタハウジング内に挿着してワイヤハーネスを製造するため、反対側のコネクタ端子を間違ってコネクタハウジング内に挿着するのを防止することができて、正確かつ素早くワイヤハーネスを製造することができる。
【0036】
さらに、請求項4によれば、ワイヤハーネスの配線パターンに応じてテープ電線を所定箇所で折り曲げる際に、切欠きを基準としてテープ電線を折り曲げるようにすれば、テープ電線が中央部近傍位置で折り曲げられるような両端部の識別がし難い場合であっても、テープ電線の一方端側と他方端側との区別が明確な状態で折り曲げることができる。
【0037】
さらにまた、請求項5によれば、複数の端子付きテープ電線の切欠きをそれぞれ基準として複数の端子付きテープ電線をまとめるため、間違うことなく容易かつ素早く端子付きテープ電線を配線パターンに従ってまとめることができて、ワイヤハーネスを間違うことなく容易かつ素早く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるワイヤハーネスの布線前処理の途中状態を示す斜視図である。
【図2】 本発明の一実施形態におけるレーザ加工処理されたテープ電線の端末形状を示す斜視図である。
【図3】 本発明の一実施形態における端子圧着処理後のテープ電線の端末部分の要部拡大平面図である。
【図4】 本発明の一実施形態で用いるプレス加工機を模式的に示す正面図である。
【図5】 本発明の一実施形態で用いるプレス加工機を模式的に示す側面図である。
【図6】 本発明の一実施形態における布線前処理時のコネクタ端子付きテープ電線の斜視図である。
【図7】 本発明の他の実施形態におけるレーザ加工工程を説明するためのテープ電線の要部概略斜視図である。
【図8】 本発明の更に他の実施形態におけるワイヤハーネスの布線前処理の途中状態を示す斜視図である。
【図9】 本発明の更に別の実施形態における布線前処理時のコネクタ端子付きテープ電線の斜視図である。
【図10】 従来のワイヤハーネスの構成図である。
【図11】 図10のテープ電線のXX線断面図である。
【図12】 従来のワイヤハーネスにおける布線前処理の途中状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,10 ワイヤハーネス
2 テープ電線
21,22 平角導体
23 絶縁テープ
24,27,28 切欠き部
25 スリット
26 テープ電線端末の側部
3,4 コネクタ
3a,4a コネクタ端子
5 プレス加工機
A,B 所定箇所(折り曲げ位置)

Claims (5)

  1. テープ電線の長手方向両側にコネクタ端子が接続された端子付きテープ電線の製造方法であって、
    前記テープ電線とコネクタ端子とをプレスにより加締め加工して接続するときに、前記テープ電線の長手方向一方端の端縁に、前記長手方向一方端を他方端と識別可能とする識別マークとしての切欠きをプレス加工により形成することを特徴とする端子付きテープ電線の製造方法。
  2. テープ電線の長手方向両側にコネクタ端子が接続された端子付きテープ電線の製造方法であって、
    前記テープ電線の長手方向端部を前記コネクタ端子の挿着処理用の所定形状にレーザ加工するレーザ加工工程と、
    前記テープ電線の長手方向両端末にコネクタ端子を接続する端子接続工程とを含み、
    前記レーザ加工工程時に、前記テープ電線の長手方向一方端の端縁に、前記長手方向一方端を他方端と識別可能とする識別マークとしての切欠きをレーザ加工により形成することを特徴とする端子付きテープ電線の製造方法。
  3. テープ電線の長手方向両側にコネクタ端子が接続された端子付きテープ電線であって前記テープ電線の長手方向一方端の端縁に当該一方端を他方端と識別可能とする識別マークとしての切欠きが形成された端子付きテープ電線を用いたワイヤハーネスの製造方法であって、
    前記端子付きテープ電線のコネクタ端子を、前記切欠きを基準としてコネクタハウジング内に挿着作業してワイヤハーネスを製造することを特徴とするワイヤハーネスの製造方法。
  4. 前記切欠きを基準として前記テープ電線を所定箇所で折り曲げる折り曲げ処理を布線前処理として行うことを特徴とする請求項3記載のワイヤハーネスの製造方法。
  5. 前記折り曲げ処理を複数のテープ電線に対して行い、前記複数のテープ電線の切欠きをそれぞれ基準として、前記複数のテープ電線を配線パターンに従ってまとめて、前記コネクタ端子のコネクタハウジング内への挿着処理を行うことを特徴とする請求項4記載のワイヤハーネスの製造方法。
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