JP3693140B2 - 自動販売機用ロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機の正面扉に設けるロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動販売機は、屋外、屋内に無人状態で設置され、内部には予め用意された釣銭及び売上の現金と、多数の商品とが収納されているから、当然に特に現金の盗難に備えてロック装置が設けられているが、特に夜間においてはロック装置を破壊して現金を奪取するという犯罪が多い。従来のロック装置は、自動販売機前面の扉に設けられ、その一般的な構造は、ロック装置のハンドルを回転させることにより、扉のスライダーと自動販売機本体との係合が外れ扉が開くものである。扉が閉じている状態ではハンドルはロックベースに嵌め込まれる形で収納されており、扉開閉時にはハンドルに取り付けられたシリンダー錠を解除することでハンドルが飛び出して回転可能な状態となる。図2はその一例を示すものである。図において、aは正面図、b、cはそれぞれこのロック装置における扉が閉まった状態、扉開閉時のハンドルが飛び出した状態の縦断面図を表すもので、21は自動販売機の前面に設けられた扉、22は扉21に固定されたロックベース、23はシリンダー、24はシリンダーに設けられた鍵穴、25はシリンダーに取り付けられたハンドル、26はシリンダーに設けられたかんぬき、27はカム、28はシリンダーとカムとの間に挿入されたポップアップ用スプリングである。ロック状態においてはハンドル25はロックベース22の窪み29内に収納され、かんぬき26はカム27に設けられた孔210に嵌まり込み、ポップアップ用スプリング28は圧縮状態にあり、カム27に連結されている図示されていない扉のスライダーが自動販売機本体の係合部に係合され、扉21はロックされている。シリンダー23の鍵穴24に正面からキー211を差し込み回すとかんぬき26がカム27の孔210から外れ、ハンドル25はスプリング28の作用により外方へ押され窪み29から飛び出すから、ハンドル25は回動操作が可能となり、これによってカム27に取り付けられたスライダーが自動販売機本体の係合部から外され、扉はロック解除される。ロックする場合には、扉を閉めることによりスライダーは再び自動販売機本体の係合部に係合し、その後ハンドル25をベース22の窪み29内に納め、キー211を鍵孔24に差し込んで回すことにより再びかんぬき26がカム27の孔210とに嵌まり込み、ハンドル25は窪み29内に固定されるようになっている。
【0003】
この種のロック装置に対する代表的な破壊の手口は、鍵穴にねじを立てくぎ抜きでシリンダーごと引き抜く方法、鍵穴から電気ドリルでシリンダーを破壊する方法、シリンダーの周りをホールソーで丸ごと刳り抜く方法などである。これらの手口に対する防止策には、シリンダーのキャップを硬質化する方法、鍵穴をキャップカバーで覆う方法、鍵穴を空転式にすることによってねじを空回りさせる方法、シリンダーに硬質ボールを内蔵しドリルを空回りさせる方法などがあるが、これらの対策が施される度に高度の加工工具を使用した次々と新しい手口が登場し、最終的な防止策が見出されないままにあるのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、従来に比し破壊作業を極めてやり難くするロック装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため、本発明においては、鍵穴の取付面を扉面より凹ませ、かつその凹ませた空間においてキーを下方から上方に向かって挿入するような向きに鍵穴を配置する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明においては、自動販売機の正面扉のシリンダー錠を取り付ける部分を若干凹ませ、その凹んだ面にシリンダー錠を鍵穴が斜めになるように取り付け、しかも鍵穴にキーを挿入するとき、下方からキーを鍵穴に挿入しなければならないようにシリンダー錠を取り付けるようにすることによって、仮にこの錠を破壊しようとすると、破壊に使用する種々の工具を凹んだ狭い空間に差し込み、かつ下方から上方に向け力を作用させなければならず、破壊作業にとっては極めて効率の悪い環境が形成される。
【0007】
【実施例】
次に本発明の実施例を図について説明する。
【0008】
図1において、1は自動販売機の前面に設けられている扉、2は扉1に設けられた凹みで、断面ほぼ台形状をなしている。3は凹み2の上部に設けられたロック装置、4はロックベースで、その下方部分5は凹み2の上側の傾斜面6に面して取り付けられ、上方部分7には窪み8が形成されている。9はシリンダーで、ベース4の下方部分5に取り付けられ、しかもその軸は下方から上方へ斜めに延び、従ってシリンダーに設けられた鍵穴10も下方から上方へと斜めに延びている。11はシリンダーに設けられたかんぬきである。12はハンドルで、ベース4の上方部分7の窪み8に収納され得るようになっている。ハンドル12はポップアップ用スプリング13を介してカム14と連結され、カム14は図示されていない扉のスライダーに連結され、スライダーは自動販売機本体の係合部に係合し得るようになっている。かんぬき11はハンドル12に設けられた穴15とカム14に設けられた穴16とに嵌合し得るようになっている。
【0009】
扉が閉まった状態においては図1のaに示すように、ハンドル12はロックベース4の窪み8内に収納され、かんぬき11はカム14に設けられた孔16とハンドル12に設けられた孔15とに嵌まり込み、ポップアップ用スプリング13は圧縮状態にあり、カム14に連結されている図示されていないスライダーが自動販売機本体の係合部に係合され、扉1はロックされている。シリンダー9の鍵穴10にキー17を差し込み回すとかんぬき11がカム14の孔16とハンドル12の孔15から外れ、ハンドル12はスプリング13の作用により外方へ押され窪み8から飛び出すから、ハンドル12は回動操作が可能となり、これによってカム14に取り付けられたスライダーが自動販売機本体の係合部から外され、ロック解除される。ロックする場合には、扉1を閉めることによりスライダーを自動販売機本体の係合部に係合させた後ハンドル12を窪み8内に納め、キー17を鍵孔10に差し込んで回すことにより再びかんぬき11がカム14の孔16とハンドル12の孔15とに嵌まり込み、ハンドル12は窪み8内に固定されるようになっている。
【0010】
扉1の凹み2は、錠の開閉を行うためにキーの着脱を行い得るだけの空間になるように出来るだけ小さく形成し、この凹み2の空間に破壊のための種々の工具を差し込み難いようにするのが有利である。
【0011】
上述の例ではシリンダー錠の例について説明したが、シリンダー錠に限らず種々の形式の錠に適用することができる。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、錠を開閉するキーの着脱のための空間が極めて小さく形成され、しかも鍵穴が従来のように正面を向いておらず下向きであり、キーは下方から上方に向け差し込まなければならないようになっており、たとえロック装置を破壊しようとしても作業が極めてし難く、作業効率が悪く、破壊するのに時間を要するから、犯行意欲を殺ぎ、実行を断念させることになり、結果として盗難を防止し得る効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の、aは正面図、bは扉が閉まった状態の縦断面図、cは扉開閉時のハンドルが飛び出した状態の縦断面図である。
【図2】従来のロック装置の、aは正面図、bは扉が閉まった状態の縦断面図、cは扉開閉時のハンドルが飛び出した状態の縦断面図である。
【符号の説明】
1 扉
2 扉の凹み
3 ロック装置
4 ロックベース
5 ロックベースの下方部分
6 凹みの傾斜面
7 ロックベースの上方部分
8 ロックベースの窪み
9 シリンダー
10 鍵穴
11 かんぬき
12 ハンドル
13 ポップアップ用スプリング
14 カム
15 ハンドルの穴
16 カムの穴
17 キー
Claims (1)
- 鍵穴の取付面を扉面より凹ませ、かつその凹ませた空間においてキーを下方から上方に向かって挿入するような向きに鍵穴を配置したことを特徴とする自動販売機用ロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28626997A JP3693140B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 自動販売機用ロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28626997A JP3693140B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 自動販売機用ロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11110631A JPH11110631A (ja) | 1999-04-23 |
JP3693140B2 true JP3693140B2 (ja) | 2005-09-07 |
Family
ID=17702185
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28626997A Expired - Fee Related JP3693140B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | 自動販売機用ロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3693140B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101686353B1 (ko) * | 2015-12-09 | 2016-12-28 | 주식회사 공진 | 도어록장치 |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP28626997A patent/JP3693140B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH11110631A (ja) | 1999-04-23 |
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