JP3692738B2 - カップ式飲料の自動販売機 - Google Patents

カップ式飲料の自動販売機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動販売機に関し、特に、粉末状、粒状、あるいは液状の原料と湯、水等の希釈液をカップに投入して混合した飲料を販売するカップ式飲料の自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカップ式飲料の自動販売機として、例えば、特開平8−161631号公報に開示されるものがある。このカップ式飲料の自動販売機は、カップを水平領域で移動させるカップ移動手段を有しており、水平方向に原料供給装置、原料希釈位置、飲料攪拌位置等を配置して、販売指示があるとカップ移動手段がカップを順次所定位置に移動させることによって飲料を調理製造して販売する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のカップ式飲料の自動販売機によると、購買者が取り出し易い高さにカップ飲料を販売するには、カップ移動手段を高い位置に配設しなければならないため、カップ移動手段の上部に配置する原料供給部等のスペースが狭くなり、収納できる原料の量が少なくなってしまうという問題がある。更に、原料供給部等を同一平面に並べて配置しなければならないので、多くの原料を収納することは困難である。特に近年、飲料の種類の多様化や、BIB(バッグインボックス)等の液体原料飲料の販売要求等で、自動販売機内に収納すべき原料の数が増大する傾向にあることから、原料等のスペースの確保が重要課題となっている。
従って、本発明の目的は購買者の取り出し易い高さ位置にカップ飲料を搬出できるとともに、自動販売機を大型化することなく多種類の飲料を販売可能なカップ式飲料の自動販売機を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、機内で飲料を調理製造して販売するカップ式飲料の自動販売機において、前記飲料の原料を収納して第1の垂直平面の上下左右の複数の位置に配置された複数の原料供給部と、前記第1の垂直平面に対向する第2の垂直平面の所定の位置に設けられたカップ飲料提供部と、カップを保持するカップ保持手段、および前記カップ保持手段を水平方向に回転させる回転手段を有して前記カップ保持手段を上下左右に移動させるカップ移動手段とを備え、前記カップ移動手段は、前記カップ保持手段を横向きにして前記第1および第2の垂直面間を移動させ、前記カップ保持手段を前記第1の垂直面側の向きにして選択された前記原料供給部から前記原料の供給を前記カップで受け、前記カップ保持手段を前記第2の垂直面側の向きにして前記原料および希釈水が供給された前記カップを前記カップ飲料提供部に配置することを特徴とするカップ式飲料の自動販売機を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のカップ式飲料の自動販売機を図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るカップ式飲料の自動販売機を示す。このカップ式飲料の自動販売機は、本体10の内部にカップ1Aを供給するカップ供給部1と、粉末状、粒状あるいは液状の原料を貯蔵する原料貯蔵部2と、カップ1Aに供給する湯又は冷水等の希釈水を貯蔵する希釈水貯蔵部3と、本体10内でカップ1Aを所定の位置に移動させるカップ移動部4と、カップ1Aを保持するカップ保持部5と、カップ1Aに供給された原料を攪拌して混合する攪拌部6と、混合された飲料を本体10から取り出すための販売口7を有する。
【0010】
原料貯蔵部2は、原料の形態に応じて3段に積層化されており、上段および中段には粉末原料を貯蔵する貯蔵箱(ココア用)20、(コーンポタージュ用)21、(味噌スープ用)22、(コーヒー用)23、(砂糖用)24、および(クリーム用)25を有する。貯蔵箱20〜25には、内臓された粉末原料を分与する原料分与口20A〜25Aと、分与された粉末原料をカップ1Aに投下するシュート20B〜25Bが設けられている。また、下段にはシロップ貯蔵用にBIB(緑茶)26、(ウーロン茶)27、および(紅茶)28が設けられている。BIB26〜28には、シロップ取出し用のチューブ26A〜28Aと、内臓されたシロップを所定の量で搾り出すチューブポンプ26B〜28Bが設けられている。
【0011】
希釈水貯蔵部3は、カップ1Aに供給された原料を希釈する湯を貯蔵する湯タンク30と、冷水を貯蔵する冷水タンク31を有し、湯タンク30および冷水タンク31には、制御部(図示せず)の制御信号に基づいて開閉される供給弁30Aおよび31Aと、湯および冷水をカップ1Aに供給する配管30Bおよび31Bが設けられている。
【0012】
カップ移動部4は、2本の垂直フレーム40A、40Cと水平フレーム40Bをコの字型に接合して構成されており、垂直フレーム40A、40Cは、昇降モータ42によって垂直方向に昇降可能な昇降フレーム41を水平フレーム40Bに平行となるように支持している。垂直フレーム40Aは2つのヒンジ43によって本体10に固定されており、このヒンジ43によって、カップ移動部4は本体10に回動的に支持されている。
【0013】
カップ保持部5は、カップ供給部1から供給されるカップ1Aを保持する一対のカップハンド5A、5Bを有している。このカップハンド5A、5Bは、供給されるカップ1Aのサイズ(外径)に応じて直径方向の間隔を調整することができる。また、カップハンド部は、下部に設けられた旋回台50によって所定の方向に回転することができる。この旋回台50は、昇降フレーム41の一端に設けられたカップ水平移動モータ44と、モータ44の駆動力に基づいて水平方向に搬送されるベルト46と、ベルト46を張架する一対のプーリー44A、44Bで構成されるカップ水平移動部のベルト46に固定されている。上記した構成によって、カップハンド部は昇降フレーム41上での水平移動および回転動作を可能にしている。
【0014】
図2は、カップ移動部4を示し、垂直フレーム40Aの内部で昇降モータ42の駆動力に基づいて垂直方向に搬送されるベルト45Aと、ベルト45Aを張架する一対のプーリー42B、42Dと、垂直フレーム40C内部で昇降モータ42の駆動力に基づいて垂直方向に搬送されるベルト45Bと、ベルト45Bを張架する一対のプーリー42C、42Eと、昇降モータ42の回転軸およびプーリー42B、42Cを連結する連結軸42Aを有し、昇降フレーム41は、両端がベルト45Aおよび45Bに固定されており、昇降モータ42の回転に基づいてベルト45Aおよび45Bが搬送されることにより垂直移動する。昇降フレーム41のベルト46に固定された旋回台50は、内臓された旋回モータ51によってカップハンド5A、5Bを有するカップハンド部を所定の方向に回転させる。
【0015】
図3は、希釈水貯蔵部3および攪拌部6を示し、攪拌部6は、攪拌モータ60に固定された攪拌棒61と、攪拌棒61の先端に設けられる羽根車61Aと、攪拌モータ60および攪拌棒61を昇降させる攪拌棒昇降モータ62と、モータ62の駆動力に基づいて搬送されるベルト64と、ベルト64を張架する一対のプーリー63A、63Bを有し、攪拌モータ60はベルト64に固定されている。
【0016】
希釈水の供給位置にカップ1Aが配置されると、供給弁30Aあるいは31Aの開閉に基づいてカップ1Aに湯又は冷水等の希釈水が供給される。希釈水の供給後、攪拌棒昇降モータ62の回転に基づいて攪拌モータ60および攪拌棒61が降下して羽根車61Aがカップ1A内に挿入され、攪拌モータ60が回転することによってカップ1A内の原料および希釈水が攪拌される。攪拌後、攪拌棒昇降モータ62の回転に基づいて攪拌モータ60および攪拌棒61が上昇してカップ1A内から羽根車61Aが取り除かれると、カップ1Aは、カップ移動部(図示せず)の移動動作によって販売口7(図示せず)に搬出される。カップ1Aの移動後、攪拌棒昇降モータ62の回転に基づいて攪拌モータ60および攪拌棒61が再度降下し、攪拌棒61および羽根車61Aに湯タンク30から配管30Bを介して所定量(5〜10cc)の湯をかけることによって洗浄を行い、付着した飲料を除去する。洗浄後、攪拌棒61および羽根車61Aは上昇して所定の位置で待機する。
【0017】
図4は、カップハンド5A、5Bの動作を示し、カップ供給部1からカップ1Aを受け取るとき、カップ保持部5はカップハンド5A、5Bを正面方向に向けて配置される(受取り状態A)。カップ1Aを保持した状態でカップ保持部5が移動するとき、カップハンド5A、5Bは正面方向から反時計方向に90度回転した位置に配置される(移動状態B)。カップハンド5A、5Bが移動状態Bにあるとき、カップ1Aを保持したカップハンド部の幅は垂直フレーム40A、40Cの幅Dより小となり、昇降フレーム41上を移動するときに他の部材との干渉を生じないようになっている。カップ1Aに原料を供給するとき、カップハンド5A、5Bは正面方向から反時計方向に180度回転した位置に配置される(供給・攪拌状態C)。カップ1A内の原料の攪拌が終了し、混合された飲料を販売口7(図示せず)に搬出するとき、カップハンド5A、5BはA状態と同じ正面方向に向けて配置される(搬出状態D)。供給・攪拌状態Cと搬出状態Dは、旋回台50上のカップハンド部の回転軸に対して等距離となる関係にある。
【0018】
図5は、カップ移動部4の回動動作を示し、本体10(図示せず)に固定されるヒンジ43を支点としてカップ移動部4を位置Aから位置Bに回動させることによって、図示しない原料貯蔵部2への原料補給、BIBの交換、清掃あるいは保守点検等の作業性を向上させている。
【0019】
以下、本発明のカップ式飲料の自動販売機の動作を、図6から図9を参照して詳細に説明する。
【0020】
購買者によって飲料の種類が選択されると、カップ保持部5は受取り状態Aでカップ供給部1から供給されるカップ1Aのサイズに応じてカップハンド5A、5Bの間隔を調節する。カップ供給部1からカップ1Aを供給されると、カップハンド部が反時計方向に90度回転して移動状態Bとなる。
【0021】
ここで、選択された飲料がコーンポタージュであると、カップハンド部はカップ水平移動モータ44の回転に基づいて昇降フレーム41上を移動して原料箱21の前で停止する。停止後、カップハンド部が反時計方向に更に90度回転して図6に示すように供給・攪拌状態Cとなり、原料箱21に設けられるシュート21Bの直下にカップ1Aを配置する。
【0022】
原料箱21の原料分与口21からシュート21Bを介してコーンポタージュの粉末原料が供給されると、カップハンド部は時計方向に90度回転して移動状態Bとなり、昇降モータ42の回転に基づいて昇降フレーム41が攪拌部6の位置に応じた所定の位置まで降下する。降下後、更にカップ水平移動モータ44の回転に基づいて昇降フレーム41上を移動して攪拌部6の前で停止する。停止後、カップハンド部は反時計方向に90度回転して供給・攪拌状態Cとなり、湯タンク30から配管30Bを介して所定の温度の湯が供給される。湯の供給後、攪拌棒昇降モータ62の回転に基づいてカップ1Aに攪拌棒61が挿入され、攪拌モータ60の回転に基づいて羽根車61Aが回転することによってカップ1A内を攪拌する。このことによって、コーンポタージュ固形分の溶解が促進されることにより、溶け残りのないコーンポタージュスープが得られる。
【0023】
攪拌後、カップハンド部は時計方向に90度回転して移動状態Bとなり、昇降モータ42の回転に基づいて昇降フレーム41が販売口7の位置に応じた所定の位置まで上昇する。上昇後、更にカップ水平移動モータ44の回転に基づいて昇降フレーム41上を移動して販売口7の背後で停止する。停止後、カップハンド部は時計方向に90度回転して搬出状態Dとなり、販売口7にカップ1Aを配置してカップハンド5A、5Bをカップ1Aから分離する。
【0024】
図7は、選択された飲料がコーヒーであり、カップ1Aに中段の原料箱23からコーヒー原料を分与後、原料箱24から砂糖を分与する動作を示す。
【0025】
図8は、選択された飲料がウーロン茶であり、カップ1Aに下段のBIB27からウーロン茶の濃縮されたシロップを分与する動作を示す。
【0026】
図9は、保守点検、原料補給時のカップ保持部5の位置を示し、カップ1Aから分離されたカップ保持部5は、図示する位置に移動することによって次の販売動作に備える。このことにより、原料貯蔵部2と干渉せずに作業時の開口を広く確保することができるので、作業性が向上する。
【0027】
上記した構成によると、カップを垂直領域で移動させることによって、カップ移動部の奥行き寸法が小になり、本体内にコンパクトに収容することができる。また、本体内を分断しないので大容量の収容空間を設けることができる。このことによって、原料貯蔵部等の内部機器の配置的な自由度が向上し、全体を大型化せずに本体内の空間の有効利用を図ることができ、販売商品の多様化によって貯蔵する原料数が増加した場合に柔軟な対応を可能にする。
【0028】
また、カップを垂直方向の任意の高さ位置に移動できるので、購買者の取り出し易い高さに応じた複数の販売口を設け、販売時に選択された販売口にカップを搬出させることができる。カップを垂直方向に移動させる構成では、飲料に加わる加速度が液面に垂直に作用し、カップ上昇時では底部および側壁によって加速度は均一に受け止められるので飲料の波打ちは小となる。このことから搬送時のこぼれが小になる。また、カップ下降時でも移動速度は小であり、波打ちを発生させる作用は小である。一方、カップを水平移動させると、飲料には水平方向の加速度が加わることによって液面に傾きが生じる。カップからの飲料のこぼれは液面の傾きがカップの縁より高くなることによる。
【0029】
また、複数の原料箱を水平的に配置し、原料分与口をカップ移動部の移動範囲に応じた垂直方向に配置する構成としても良い。このような構成では、本体の幅および奥行き方向を利用して複数の原料を配置することが可能になり、原料箱を垂直方向に積層化すれば更に複数の原料を貯蔵できる。
【0030】
図10は、本発明の第2の実施の形態に係るカップ式飲料の自動販売機を示す。このカップ式飲料の自動販売機は、本体10の前面に設けられる前面ドア11に高さ方向の位置の異なる2つの販売口7A、7Bと、販売口7A、7B内にカップ1Aを載置するためのカップ受け部12と、自動販売機に最も近い位置にいる人の身長を測定する身長測定センサ17を有し、販売口7A、7Bの内部には、カップの有無を検出するカップ検出センサ( 図示せず)が設けられている。販売口7A、7Bの近傍にはカップ1Aが配置されたことを点灯に基づいて購買者に知らせる表示灯14A、14Bと、カップ1Aを搬出する販売口を指定する指定ボタン15A、15Bが設けられている。また、販売口7Bにはカップ置き台16が併設されている。その他、コインを投入するコイン投入部8と、投入されたコインの返却動作を行わせる返却レバー8Aと、コインを返却する返却口9と、サンプル展示部の前方に設けられた透明パネル18と、飲料に応じて配置される複数の商品選択ボタン19Aを備えた商品選択部19については、既知の自動販売機と同様の構成である。また、第1の実施の形態と同一の構成および機能を有する部分については詳細な説明を省略する。
【0031】
また、本体10の内部には、第1の実施の形態で説明したカップ移動部(図示せず)が設けられている。
【0032】
販売口7Aは、床面から約100cmの高さに設けられており、成人が腰をかがめることなくカップ1Aを取り出せる位置としている。また、販売口7Bは、床面から約70cmの高さに設けられており、子供や車椅子の利用者がカップ1Aを取り出せる位置としている。カップ置き台16は、必要に応じて一時的にカップ1Aを置くことによって、カップ1Aの持ち直しが容易かつ安全に行えるようにしている。
【0033】
指定ボタン15A、15Bは、図示しないカップ検出センサからカップ1Aの検出信号が出力されているときに押されることによって、指定された側の販売口にカップ1Aを移動させる。
【0034】
身長測定センサ17は、本体10から1m程度の範囲にいる購買者の上端部を検出するものであり、測定光を対象物に照射して得られる反射光のデータに基づいて販売口7A、7Bの選択を行う。本実施の形態では、購買者の身長が150cm以上であるときに販売口7Aにカップ1Aを搬出し、150cm未満であるときに販売口7Bにカップ1Aを搬出する。
【0035】
上記した構成において、コイン投入部8からコインが投入されて商品選択ボタン19Aが押されると、身長測定センサ17によって本体10の前にいる購買者の身長が測定される。ここで、測定された購買者の身長が140cmであると、表示灯14Bが点灯して販売口7Bにカップ1Aを搬出することを購買者に知らせる。
【0036】
一方、身長測定センサ17が本体10の前にいる購買者でない人を誤って測定したことにより、購買者の身長にそぐわない販売口の表示灯が点灯したとき、購買者は自らの身長、あるいはカップを受取り易い高さに位置する販売口に設けられた指定ボタン15Aあるいは15Bを押すことによって販売口を指定することができる。
【0037】
例えば、車椅子利用者である購買者がコーンポタージュを買い求めようとしたとき、身長測定センサ17が誤ってそばにいた介護人の身長を測定して販売口7Aにカップ1Aを搬出したとする。このとき、購買者が販売口7Bに設けられた指定ボタン15Bを押すと、図9に示す位置で待機しているカップ保持部5は、カップハンド5A、5Bを最大間隔まで拡大しながら販売口7Aのカップ位置まで移動する。移動後、カップハンド5A、5Bを狭めてカップ1Aを保持すると、カップ保持部5は昇降モータ42の回転に基づいて僅かに上昇し、カップ水平移動モータ44の回転に基づいて昇降フレーム41上を商品選択部19側に僅かに水平移動して、カップ受け部12と干渉しない位置にカップ1Aを移動させる。この後、カップ保持部5は昇降モータ42の回転に基づいて販売口7Bより僅かに高い位置まで上昇し、カップ水平移動モータ44の回転に基づいて僅かに水平移動して販売口7Bにカップ1Aを配置する。配置後、カップ1Aは昇降モータ42の回転に基づいてカップ受け部12上に載置される。載置後、カップハンド5A、5Bはカップ1Aから分離される。カップ1Aから分離されたカップ保持部5は、図9に示す位置に移動して次の販売動作に備える。
【0038】
上記した構成によると、購買者の身長に応じた販売口にカップ式飲料を搬出するようにしたので、子供や車椅子利用者であってもカップ式飲料を安全かつ容易に買い求めることができる。また、第1の実施の形態で説明したように本体内でのカップの移動が主として垂直方向に行われるので、カップから飲料がこぼれにくく、こぼれた飲料によって手を汚すこともない。
【0039】
第1および第2の実施の形態では、上段、中段、下段の3層に原料貯蔵部を積層化しているがこれに限定されず、カップ移動部によるカップの移動可能な範囲に収まれば原料貯蔵部の配置に制約は生じない。従って、BIB原料を追加収容する場合であっても柔軟に対応することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明のカップ式飲料の自動販売機によると、カップを垂直領域で移動させるようにしたため、購買者の取り出し易い高さ位置にカップ飲料を搬出できるとともに、自動販売機を大型化することなく多種類の飲料を販売することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるカップ式飲料の自動販売機を示す説明図。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるカップ移動部を示す説明図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における希釈水貯蔵部および攪拌部を示す説明図。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるカップ保持部の動作を示す説明図。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるカップ保持部の動作を示す説明図。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるカップ式飲料の自動販売機の動作を示す説明図。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるカップ式飲料の自動販売機の動作を示す説明図。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるカップ式飲料の自動販売機の動作を示す説明図。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるカップ式飲料の自動販売機の動作を示す説明図。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるカップ式飲料の自動販売機を示す説明図。
【符号の説明】
1,カップ供給部
2,原料貯蔵部
3,希釈水貯蔵部
4,カップ移動部
5,カップ保持部
5A,カップハンド
5B,カップハンド
6,攪拌部
7,販売口
7A,販売口
7B,販売口
8,コイン投入部
8A,返却レバー
9,返却口
10,本体
11,前面ドア
12,カップ受け部
14A,表示灯
14B,表示灯
15A,販売口指定ボタン
15B,販売口指定ボタン
16,カップ置き台
17,身長測定センサ
18,透明パネル
19,商品選択部
19,商品選択ボタン
20,原料箱
20A,原料分与口
20B,シュート
21,原料箱
21A,原料分与口
21B,シュート
22,原料箱
22A,原料分与口
22B,シュート
23,原料箱
23A,原料分与口
23B,シュート
24,原料箱
24A,原料分与口
24B,シュート
25,原料箱
25A,原料分与口
25B,シュート
26,BIB
26A,チューブポンプ
26B,チューブ
27,BIB
27A,チューブポンプ
27B,チューブ
28,BIB
28A,チューブポンプ
28B,チューブ
30,湯タンク
30A,供給弁
30B,配管
31,冷水タンク
31A,供給弁
31B,配管
40A,垂直フレーム
40B,水平フレーム
40C,垂直フレーム
41,昇降フレーム
42,昇降モータ
42A,連結軸
42B,プーリー
42C,プーリー
42D,プーリー
42E,プーリー
43,ヒンジ
44,カップ水平移動モータ
44A,プーリー
44B,プーリー
45A,ベルト
45B,ベルト
46,ベルト
50,旋回台
51,旋回モータ
60,攪拌モータ
61,攪拌棒
61A,羽根車
62,攪拌棒昇降モータ
63A,プーリー
63B,プーリー
64,ベルト

Claims (6)

  1. 機内で飲料を調理製造して販売するカップ式飲料の自動販売機において、
    前記飲料の原料を収納して第1の垂直平面の上下左右の複数の位置に配置された複数の原料供給部と、
    前記第1の垂直平面に対向する第2の垂直平面の所定の位置に設けられたカップ飲料提供部と、
    カップを保持するカップ保持手段、および前記カップ保持手段を水平方向に回転させる回転手段を有して前記カップ保持手段を上下左右に移動させるカップ移動手段とを備え、
    前記カップ移動手段は、前記カップ保持手段を横向きにして前記第1および第2の垂直面間を移動させ、前記カップ保持手段を前記第1の垂直面側の向きにして選択された前記原料供給部から前記原料の供給を前記カップで受け、前記カップ保持手段を前記第2の垂直面側の向きにして前記原料および希釈水が供給された前記カップを前記カップ飲料提供部に配置することを特徴とするカップ式飲料の自動販売機。
  2. 前記カップ移動手段は、前記カップ保持手段を水平方向に移動させる水平移動手段と、前記水平移動手段を垂直方向に移動させる垂直移動手段とを有する構成の請求項第1項記載のカップ式飲料の自動販売機。
  3. 前記カップ移動手段は、前記カップ保持手段を垂直方向に移動させる垂直移動手段と、前記垂直移動手段を水平方向に移動させる水平移動手段とを有する構成の請求項第1項記載のカップ式飲料の自動販売機。
  4. 前記水平移動手段は、前面扉を開放したときに積層された前記複数の原料供給部より上方あるいは下方の高さ位置に配置されている構成の請求項第2項記載のカップ式飲料の自
  5. 前記カップ飲料提供部は、前記第2の垂直平面の異なる位置に設けられた複数のカップ飲料提供部であり、
    前記カップ移動手段は、前記複数のカップ飲料提供部のうち指定されたカップ飲料提供部にカップ飲料を搬出する構成の請求項第1項記載のカップ式飲料の自動販売機。
  6. 前記カップ飲料提供部は、前記第2の垂直平面の異なる高さ位置に設けられ複数のカップ飲料提供部であり、
    前記カップ移動手段は、前記複数のカップ飲料提供部のうち、購買者の身長検出結果に応じた高さのカップ飲料提供部にカップ飲料を搬出する構成の請求項第1項記載のカップ式飲料の自動販売機。
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