JP3057633U - 固形商品の手動式計量販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 商品ケース内に大量に貯溜された固形商品を
一定量ずつに計量して販売する。 【解決手段】 漏斗６の口端８には、固形商品を入口９
へ誘導するように傾斜した誘導板１１を設け、出口１０
には、ケーシング２の正面において、斜め下方に突出す
るシュート１２を設ける。ガイド筒７内には、計量容器
１３を昇降自在に挿入し、計量容器１３のうち、入口９
側の側壁の上端部分には、入口９に連通する商品供給口
１４を設け、出口１０側の側壁の下端部分には、出口１
０に連通する商品送出口１５を設け、商品供給口１４
と、商品送出口１５は、商品送出口１５が出口１０に連
通する位置に計量容器１３を上昇させると、商品供給口
１４がガイド筒７の筒壁によって遮閉され、商品供給口
１４が入口９に連通する位置に計量容器１３を降下させ
ると、商品送出口１５がガイド筒７の筒壁によって遮閉
される位置関係を有するように設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】 本考案は，固形商品の手動式計量販売機に関す るものである。

【０００２】

【従来の技術】 従来一定量に計量されて販売される固形商品，例えば，豆 類，粒状のチョコレートなどの食品，その他各種の固形商品は，一定量ずつに袋 詰めにするなど既に包装された状態で販売されているが，大量の固形商品を商品 ケース内に貯溜しおき，ハンドルレバーなどの手動操作により一定量ずつに計量 しながら販売できるように製作された販売機は，未だ見られない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】 本考案は，固形商品（カプセル商品を含 む。）を商品ケース内に大量に貯溜しておき，ハンドルレバーなどの手動操作に より一定量ずつに計量しながら販売できる販売機を提供することを目的とするも のである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成するために，本考案は， 固形商品を大量に貯溜するスペースと，固形商品が自重で排出される商品排出口 とを有する商品貯溜ケースと，上記商品排出口に連通する商品供給口と，その反 対側に設けられた商品送出口とを有し，かつ，固形商品を一定量に計量する計量 容器と，上記商品送出口に連通する商品受取部と，上記計量容器を往復移動する ように案内するガイド部材と，上記商品供給口を上記商品排出口に連通させ，か つ，上記商品送出口の上記商品受取部との連通を遮閉する位置へ上記計量容器を 移動させるように手動操作し，上記商品送出口を上記商品受取部に連通させ，か つ，上記商品供給口の上記商品排出口との連通を遮閉する位置へ上記計量容器を 移動させるように手動操作する計量容器移動手段とを備える点に特徴を有するも のである。

【０００５】

【考案の実施の形態】 固形商品（カプセル商品を含む。）を大量に貯溜す るスペースと，固形商品が自重で排出される商品排出口とを有する商品ケース貯 溜を販売機のケーシングの上端に固定する。

【０００６】 上記ケーシング内において，上記商品排出口に連通する商品 供給口と，その反対側に設けられた商品送出口とを有し，かつ，固形商品を一定 量に計量する計量容器をガイド筒からなるガイド部材で昇降自在に支持する。

【０００７】 上記商品送出口に連通させたシュートの下方には，固形商品 を受け取る商品受取カップを載置するカップ受け台を設ける。

【０００８】 上記計量容器には，上記商品供給口を上記ガイド筒の筒壁に 設けた入口を通して上記商品排出口に連通させ，かつ，上記商品送出口の上記商 品受取カップとの連通をガイド筒の筒壁で遮閉する位置へ上記計量容器を降下移 動させるように手動操作し，上記商品送出口を上記カイド筒の筒壁に設けた出口 を通して上記商品受取カップに連通させ，かつ，上記商品供給口の上記商品排出 口との連通をガイド筒の筒壁で遮閉する位置へ上記計量容器を上昇移動させるよ うに手動操作する計量容器移動手段を連結する。

【０００９】 上記の構成よりなる販売機には，来客の要望に応じて販売係 員がハンドルレバーで計量容器移動手段を手動操作して販売するように構成され た販売機と，販売機にコイン投入口を設け，そのコイン投入口にコインを投入す ると，ハンドルレバー，又は，ハンドルで計量容器移動手段の手動操作が可能に なり，来客の手動操作によって販売されるように構成された自販機の２種類があ る。

【００１０】

【実施例】 以下図１ないし図３にもとづいて本考案の実施例を説明すると ，１はベース盤，２はベース盤１に固定したケーシング，３はケーシング２の上 端に止めネジ４などで取り外し可能固定した商品貯溜ケースで，ケーシング２の 上端から取り外して，内部の清掃ができるようにしてあり，この商品ケースは， 例えば，透明な材質で球形に成形したり，不透明な材質で，球形，角型，その他 の形体に成型したりし，固形商品を大量に貯溜するスペース５を有し，その下面 中央部には，固形商品が自重で落下して排出される商品排出口，例えば，漏斗（ じょうご）６を設けてなる。

【００１１】 ケーシング２内において，ベース１から漏斗６の正面側側面 に接する位置まで直立するガイド筒７を設け，商品貯溜ケース３の内部には，ガ イド筒７の上端を斜め下方に傾斜して被うカバー２７を設け，ガイド筒７のうち ，漏斗６の口端８に接する筒壁部分には，入口９を設け，反対側の筒壁部分で入 口９の斜め下方には，出口１０を設け，漏斗６の口端８には，固形商品を入口９ へ誘導するように傾斜した誘導板１１を設け，出口１０には，ケーシング２の正 面において，斜め下方に突出するシュート１２を設ける。

【００１２】 ガイド筒７内には，計量容器１３を昇降自在に挿入し，計量 容器１３のうち，入口９側の側壁の上端部分には，入口９に連通する商品供給口 １４を設け，出口１０側の側壁の下端部分には，出口１０に連通する商品送出口 １５を設け，商品供給口１４と，商品送出口１５は，図１に示すように商品送出 口１５が出口１０に連通する位置に計量容器１３を上昇させると，商品供給口１ ４がガイド筒７の筒壁によって遮閉され，図２に示すように商品供給口１４が入 口９に連通する位置に計量容器１３を降下させると，商品送出口１５がガイド筒 ７の筒壁によって遮閉される位置関係を有するように設けられている。

【００１３】 計量容器１３の外側面には，上下方向にラックギヤ１６を固 定し，このラックギヤ１６に噛合させたピニオンギヤ１７を回転自在に軸架され たシャフト１８に固定し，ピニオンギヤ１７に噛合させた大径の原動ギヤ１９を 回転自在に軸架されたシャフト２０に固定してある。シャフト２０に一連に連結 した連結シャフト２１の一端をケーシング２の正面側へ引き出し，その引き出し 端には，ハンドルレバー２２の基端を連結してある。

【００１４】 ２３はシュート１２の真下に配置した商品受取カップで，こ れは，ケーシング２の正面において，シュート１２の真上からベース盤１の正面 側端部より水平に突出させたカップ受け台２４にかけて切欠した出入口２８から ケーシング２内へ挿入して，カップ受け台２４上に載置することにより，商品受 入口を構成する。２９は大径の飾りギヤで，連結シャフト２１に固定した小径ギ ヤ３０に噛合させてある。

【００１５】 上記実施例に係る固形商品の手動式計量販売機では，販売係 員が，来客の要望に応じてハンドルレバー２２を，図１に点線で示すように，ケ ーシング２の正面側へ倒れた位置から，図２に点線で示すように，ケーシング２ の背面側へ若干傾いた位置へ手動操作すると，原動ギヤ１９が図２の矢印２５の 方向に回転すると同時に，ピニオンギヤ１７が図２の矢印２６の方向に原動ギヤ １９とのギヤ比に相当する回転をし，その回転運動がラックギヤ１６にそれが降 下するように変換されて伝達されるので，計量容器１３が図２に示す下限位置ヘ 降下運動して停止する。すると，商品供給口１４が入口９に連通し，かつ，商品 送出口１５がガイド筒７の筒壁で遮閉されるので，商品貯溜ケース３内の固形商 品が漏斗６から誘導板１１及び入口９を通って計量容器１３内に供給され，計量 容器１３によって計量される。

【００１６】 この状態において，販売係員がハンドルレバー２２を図２に 示された位置から図１に示された位置へ手動操作すると，原動ギヤ１９が図１の 矢印２７の方向に回転すると同時に，ピニオンギヤ１７が図１の矢印２８の方向 に原動ギヤ１９とのギヤ比に相当する回転をし，その回転運動がラックギヤ１７ にそれが上昇するように変換されて伝達されるので，計量容器１３が図１に示す 上限位置へ上昇運動して停止する。すると，商品送出口１５が出口１０に連通し ，かつ，商品供給口１４がガイド筒７の筒壁で遮閉されるので，計量容器１３に よって計量された固形商品が出口１０からシュート１２を通って商品受取カップ ２３内へ入り込む。そこで，販売掛係員が固形商品を商品受取カップ２３に入っ たまま出入口２８から取り出して，来客に手渡すことにより，販売を完了し，新 しい商品受取カップ２３を出入口２８からケーシング２内に挿入して，カップ受 け台２４上に載置し，次の販売に備える。なお，販売完了直後にハンドルレバー ２２が自動的に元位置に戻るようにするため，図１に示す軽量容器１３の下端に 設けた係止突起３１とベース１に固定したフック３２との間に強力なスプリング を懸架することもある。

【００１７】 上記実施例では，販売係員がハンドルレバーを手動操作して 固形商品を販売するタイプの販売機について説明したが，本考案は，これに限定 されるものではなく，販売機の正面の適当箇所に従来のカプセル商品自動販売機 のようにコイン投入口を設け，そのコイン投入口に来客が予め決められたコイン を投入すると，来客によるハンドルレバーの上記手動操作が可能になるタイプの 自販機として構成することもある。また，上記実施例では，計量容器移動手段と して，ハンドルレバー２０，原動ギヤ１９，ピニオンギヤ１７，ラックギヤ１６ で組み立てられた手段を使用する例を示したが，本考案は，これに限定されるも のではなく，ハンドルレバー，又は，ハンドルでカム，又は，クランクを手動操 作して計量容器を往復移動させる手段を採用することもあり，また，計量容器を 上下方向に移動させるだけでなく，前後方向にスライドさせたり，左右方向にス ライドさせたりすることもある。

【００１８】

【考案の効果】 本考案は，叙上のように構成したから，商品貯溜ケース内 に大量に貯溜された固形商品を一定量ずつに計量しながら販売したり，カプセル 商品を一個ずつとか，数個ずつとかに計量販売することができ，販売の過程で固 形商品自体に人手が触れなくて済み，衛生的である。また，人手で固形商品を販 売する操作ができるので，省エネ効果を発揮でき，自販機として構成する場合に は，人件費を省くことができて，経済的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案に係る固形商品の手動式計量販売機の
商品販売時の断面図である。

【図２】 同販売機の計量容器内への固形商品供給時の
断面図である。

【図３】 同販売機の背面側の断面図である。

【符号の説明】

】 １ ベース盤 ２ ケーシング ３ 商品貯溜ケース ５ スペース ６ 漏斗 ７ ガイド筒 ９ 入口 １０ 出口 １１ 誘導板 １２ シュート １３ 計量容器 １４ 商品供給口 １５ 商品送出口 １６ ラックギヤ １７ ピニオンギヤ １８ シャフト １９ 原動ギヤ ２０ シャフト ２１ 連結シャフト ２２ ハンドルレバー ２３ 商品受取カップ ２４ カップ受け台

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 固形商品を大量に貯溜するスペースと，
   固形商品が自重で排出される商品排出口とを有する商品
   貯溜ケースと，上記商品排出口に連通する商品供給口
   と，その反対側に設けられた商品送出口とを有し，か
   つ，固形商品を一定量に計量する計量容器と，上記商品
   送出口に連通する商品受取部と，上記計量容器を往復移
   動するように案内するカイド部材と，上記商品供給口を
   上記商品排出口に連通させ，かつ，上記商品送出口の上
   記商品受取部との連通を遮閉する位置へ上記計量容器を
   移動させるように手動操作し，上記商品送出口を上記商
   品受取部に連通させ，かつ，上記商品供給口の上記商品
   排出口との連通を遮閉する位置へ上記計量容器を移動さ
   せるように手動操作する計量容器移動手段とを備えてな
   る固形商品の手動式計量販売機。