JP3692117B2 - 血圧測定用圧迫帯 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、血圧測定に際して生体の一部を圧迫するために円筒状に巻回される血圧測定用圧迫帯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
膨張可能な膨張袋を備え、血圧測定に際して生体の一部を圧迫するためにその生体の一部たとえば上腕部、足首部などの外周において円筒状に巻回される血圧測定用圧迫帯が知られている。このような圧迫帯では、たとえば2つ折りに構成されたナイロン樹脂布製の帯状基体内にホースに接続された膨張袋が収容されることにより構成されるか、或いは2つ折りに構成されたビニール樹脂シート製の帯状基体内の一部に高周波溶着によって気密な膨張袋が一体的に設けられることにより構成される。たとえば特許文献1に示される血圧測定用圧迫帯がそれである。そして、上記血圧測定用圧迫帯の膨張袋は、たとえば生体の上腕に巻回された状態でそれに接続されたホースを通して圧力気体が供給されることにより膨張させられた後、或いはその前において、圧迫圧力が徐々に変化させられる過程で心拍同期に同期して発生する脈波信号の大きさの変化に基づいて血圧決定が行われる。
【0003】
【特許文献1】
実開昭61−130203号公報
【特許文献2】
実開昭62−170002号公報
【特許文献3】
実開昭63−056004号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、血圧測定に際して上記圧迫帯が患者の上腕や足首に巻回された状態で圧迫が行われるに際して、たとえば寝ている姿勢の患者である場合には、圧迫帯の一部がベッドのマット上に接触した状態となり、圧迫帯が巻かれた患者の一部の荷重が支えられる状態となる。しかしながら、このような状態においては、患者自身の動き、圧迫圧の増加に伴う圧迫帯の患者に対する相対移動などによって、圧迫帯とそれに接触するベッドのマットとの間ですべりが発生し、そのすべりのよって発生するノイズが血圧測定のための脈波信号に混入し、血圧測定が異常となったり、血圧測定精度が損なわれたりするという問題があった。
【0005】
これに対し、特許文献1に示されるように、生体の一部に巻回された圧迫帯を浮かせるように、その圧迫帯の両側において生体の一部を持ち上げるための一対の枕を用いることが提案されているが、このような枕を圧迫帯とともに用意して使用したり保管したりすることは煩雑であるだけでなく、紛失し易いという問題があった。
【0006】
本発明は以上の事情を背景として為されたものであって、その目的とするところは、圧迫帯とそれに接触するマットなどとの間の擦れによって発生するノイズが従来と変わらない取扱いや操作でも好適に抑制される血圧測定用圧迫帯のホースを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の要旨とするところは、膨張可能な膨張袋を有し、血圧測定に際して生体の一部を圧迫するためにその生体の一部に巻回される血圧測定用圧迫帯であって、一対のシート部材が相互の滑動が可能に重ねられて成る滑動シートを、その滑動方向が前記圧迫帯の幅方向となる姿勢で、外周面のうちの前記生体の一部の荷重が加えられる部分に備えたことにある。
【0008】
【発明の効果】
このようにすれば、圧迫帯の外周面のうちの前記生体の一部の荷重が加えられる部分には、一対のシート部材が相互の滑動が可能に重ねられて成る滑動シートが、その滑動方向が前記圧迫帯の幅方向となる姿勢で備えられているので、圧迫帯による圧迫中においてその圧迫帯とそれに接触するマットなどとの間の相対移動が発生しても、上記圧迫帯とそれに接触するマットなどとの間に介在させられた滑動シートを構成するために重ねられた一対のシート部材が相互に滑らかに滑動してノイズの発生が抑制されるので、従来と変わらない圧迫帯の取扱いや操作でも、そのノイズの発生が抑制されるだけでなく、そのノイズの発生に起因して血圧測定が異常となったり、血圧測定精度が損なわれたりするという問題が好適に解消される。
【0009】
【発明の他の態様】
ここで、好適には、前記滑動シートを構成するために重ねられた前記一対のシート部材は、無端環状のシート部材から構成されたものである。このようにすれば、滑動シートを構成するために重ねられた前記一対のシート部材が無端環状のシート部材から構成されているので、その一対のシート部材の相互の滑動が一層円滑とされる。
【0010】
また、好適には、前記滑動シートを構成する一対のシート部材は、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、シリコン樹脂のうちのいずれかから構成されたものである。このようにすれば、シート部材が比較的低い相互の摩擦係数を有する材質から構成されるので、圧迫帯とそれに接触するマットなどとの間の相対移動時において、好適にノイズの発生が抑制される。
【0011】
また、好適には、前記滑動シートは、その滑動方向の寸法よりも小さな装着面を有する装着装置を介して、前記圧迫帯の外周面に装着されたものである。このようにすれば、滑動シートの滑動範囲が確実且つ十分に得られる。
【0012】
また、好適には、前記装着装置は、着脱可能な一対のシート状ファスナ部材から成る面状ファスナから構成されたものである。このようにすれば、滑動シートは、圧迫帯の外周面に対して着脱可能に設けられるので、取り替えが容易に行われる。
【0013】
また、好適には、前記滑動シートは、それを構成するために重ねられた一対のシート部材の間に介在させられて相互の摩擦係数を小さくするための潤滑剤を有するものである。このようにすれば、滑動シートを構成するシート部材間の滑動が一層容易となり、ノイズの発生が好適に抑制される。なお、上記潤滑剤は、たとえばシリコンオイル、グリセリン、油脂、高粘性多糖類などの流体や、滑石などの粉体、或いはそれらシリコンオイル、グリセリン、油脂、高粘性多糖類などの流体や、滑石などの粉体などの潤滑剤が含浸させられた潤滑シート等から構成される。
【0014】
また、好適には、前記滑動シートは、その滑動方向に直交する方向の端部においてシート部材が相互に閉じられたものである。このようにすれば、滑動シートを構成する一対のシート部材の間に相互の摩擦係数を小さくするための潤滑剤を介在させても、その漏れ出しが好適に防止される。
【0015】
また、好適には、上記滑動シートは、その滑動方向に直交する寸法よりも小さな装着面を有する装着装置を介して、前記圧迫帯の外周面に装着されたものである。このようにすれば、滑動シートを構成する一対のシート部材の間の相互の滑動の制限が緩和されて一層その滑動が容易とされる。
【0016】
【発明の好適な実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施例の圧迫帯10を備えた血圧測定装置12の構成を示している。図において、圧迫帯10の膨張袋14には、圧力センサ16および排気制御弁18が接続されているとともに、切換弁20を介して空気ポンプ22が接続されている。上記圧力センサ16は、膨張袋14内の圧力を検出し、その圧力を表す圧力信号SPを出力する。上記排気制御弁18は、圧迫圧制御手段として機能するものであって、その流通断面積を制御することにより膨張袋14内の空気を徐速排気或いは急速排気させるものである。上記切換弁20は、袋部収縮手段として機能するために圧迫側位置と吸引側位置とに切り換えられる電磁式切換弁であって、その圧迫側位置では圧迫帯10の膨張袋14を空気ポンプ22の吐出口に連通させ且つ空気ポンプ22の吸入口を大気に連通させるが、吸引側位置では圧迫帯10の膨張袋14を空気ポンプ22の吸入口に連通させ且つ空気ポンプ22の吐出口を大気に連通させる。
【0018】
ローパスフィルタ24は、圧力センサ16から出力される圧力信号SPのうち、圧迫帯10の圧迫圧を表すカフ圧信号SKを弁別して出力し、A/D変換器26を介してCPU30へ供給する。また、バンドパスフィルタ28は、圧力センサ16から出力される圧力信号SPのうち、心拍に同期して発生する圧力振動である脈波信号SMを弁別して出力し、A/D変換器26を介してCPU30へ供給する。
【0019】
上記CPU30は、ROM32、RAM34、インターフェース36などと共にマイクロコンピュータ、すなわち血圧値決定手段として機能する演算制御回路37を構成するものであって、RAM34の記憶機能を利用しつつ予めROM32に記憶されたプログラムに従って入力信号を処理し、オシロメトリック式アルゴリズムに従って血圧決定し、表示器38にその血圧値を表示させるとともに、前記排気制御弁18、切換弁20、および空気ポンプ22を制御する。上記CPU30には、起動押釦スイッチ40からの起動信号MS、停止押釦スイッチ42からの停止信号MT、起動信号発生器44からの起動信号CSが供給されるようになっており、起動押釦スイッチ40および起動信号発生器44は、マニアル/オート切換スイッチ46によって択一的に有効化されるようになっている。起動信号発生器44は、たとえばよく知られたフリップフロップ回路などを備えており、図示しない設定器によって数分乃至数十分程度の予め設定された周期にしたがって起動信号CSを繰り返し発生するように構成されている。
【0020】
上記CPU30は、上記起動信号CSが供給されると、圧迫帯10の圧迫圧力を予め最高血圧値よりも高く設定された昇圧目標値まで急速に昇圧させ、その後徐速降圧させる過程で得られる脈波振幅の変化に基づいてオシロメトリック法により血圧値を決定する。また、CPU30は、血圧測定開始時における圧迫帯10への圧力気体の供給に際して、その圧迫帯10の圧力として検出される圧力上昇速度が予め設定されたエラー判定値よりも大きい場合、すなわち上記急速昇圧の速度よりも大きい場合には、異常であると判定して血圧測定を中止させる。
【0021】
図2は圧迫帯10を平面に展開した状態における外周面を示す図、図3は圧迫帯10を平面に展開した状態における内周面を示す図、図4は圧迫帯10の側面図である。それら図2乃至図4に示すように、本実施例の圧迫帯10は、合成繊維で編まれた織布、合成樹脂シートたとえば軟質塩化ビニルシート、ナイロンシートなどの可撓性を備えた帯状の外周側シート部材50に、同様の形状の内周側シート部材52がそれらの外周縁部において縫製、装着剤、或いは高周波溶着などの手法によって接合されることにより長手状且つ袋状に構成されている。上記外周側シート部材50および内周側シート部材52が袋状の帯状基材を構成している。
【0022】
上記圧迫帯10の長手方向の一端部内には、その圧迫帯10の略半分の長さの矩形状の膨張袋14が設けられている。また、圧迫帯10の外周面の膨張袋14側の端部10aと、圧迫帯10の内周面の膨張袋14とは反対側の端部10bとには、表面に植設された多数のループ状繊維とそれに係合するように表面に植設された弾性変形可能な合成樹脂製の多数の鉤状突起との係合によって着脱可能に装着する形式の面状ファスナを構成する一対のファスナ部材54および56がそれぞれ固設されている。これら一対のファスナ部材54および56が相互に着脱可能に装着されることにより、上腕部或いは足首部などの生体の一部58において、圧迫帯10の膨張袋14側の部分10aの外側にその膨張袋14とは反対側の部分10bが重ねられるように圧迫帯10が円筒状に巻回される。
【0023】
上記膨張袋14は、塩化ビニールシート、天然或いは合成のゴムシートなどの比較的軟質の可撓性部材或いは弾性部材により気密に構成されており、その膨張袋14内にポンプ22からの圧力気体を供給する、可撓性のホース60が、その膨張袋14の幅方向の側縁に接続されている。このホース60は、天然ゴム、合成ゴムなどの弾性材料から構成された弾性管であって、生体の皮膚との接触を考慮して比較的ゴム硬度の低い材質が選択されている。このホース60は、コネクタ62を介して血圧測定装置12と接続されている。そのホース60の膨張袋14とは反対側の一端部内に、コネクタ62から一体的に突設された筒状のニップルが圧入によって嵌め入れられることにより、ホース60とコネクタ62とが気密な状態で相互に連結されている。
【0024】
そして、上記圧迫帯10の外周面、特にその外周面のうちたとえば圧迫帯10の巻回(装着)状態において後述の図7などに示すベッドのマット64に支持されて生体の一部58の荷重が加えられる部分には、基本的には2重構造の滑動シート66が装着装置68を介して着脱可能に取り着けられている。すなわち、本実施例では、圧迫帯10の外周面換言すれば外周側シート部材50のうちの膨張袋とは反対側の部分10bに滑動シート66が装着装置68を介して着脱可能に取り着けられている。
【0025】
図5は上記滑動シート66の圧迫帯10への装着構造を説明する図であり、図6は滑動シート66の構成を説明する斜視図である。図5および図6に詳しく示すように、上記滑動シート66は、たとえばポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、シリコン樹脂などの低摩擦係数を有する材質や、適度の凹凸などの表面処理が施された一対のシート部材66aおよび66bが相互に重ねられることにより構成されており、それらシート部材66aおよび66bは無端環状のシート部材の圧迫帯10側および非圧迫帯10側の一部である。シート部材66aおよび66bは相互に重ねられた状態で無端環状のシート部材の周方向Kすなわち開口方向Aに直交する方向Kにおいて相互に滑動させられるようになっている。そして、滑動シート66は、その滑動方向Kが圧迫帯10の幅方向となる姿勢で、その圧迫帯10の外周面に装着装置68を介して着脱可能に設けられている。
【0026】
上記装着装置68は、たとえば相互に着脱可能に装着する一対のファスナ部材68aおよび68bから成る面ファスナから構成されており、ファスナ部材68aがシート66の中央部に、ファスナ部材68bが圧迫帯10の外周面の幅方向中央部に縫製、溶着或いは接着などによってそれぞれ固着されている。この装着装置68は、滑動シート66の滑動方向Kの寸法よりも小さな装着面で滑動シート66の中央部を圧迫帯10の外周面に着脱可能に接着させるように、シート部材66aおよび66bの圧迫帯10の幅方向寸法が滑動シート66の滑動方向Kの寸法よりも小さく設定されている。滑動シート66の滑動方向Kの寸法W1 からそのシート部材66aおよび66bの圧迫帯10の幅方向寸法W2 を差し引いた値(=W1 −W2 )が、滑動シート66の最大滑動ストロークとされている。
【0027】
以上のように構成された圧迫帯10によれば、図7に示すように生体の一部58に装着された圧迫帯10の外周面のうちの生体の一部58の荷重が加えられる部分には、一対のシート部材66aおよび66bが相互の滑動が可能に重ねられて成る滑動シート66が、その滑動方向が圧迫帯10の幅方向となる姿勢で備えられているので、圧迫帯10による生体の一部58に対する圧迫中においてその圧迫帯10とそれに接触するマット64などとの間の相対移動が発生しても、たとえば図8の実線から破線に示すように、上記圧迫帯10とそれに接触するマット64などとの間に介在させられた滑動シート66を構成するために重ねられた一対のシート部材66aおよび66bが相互に滑らかに滑動し、その圧迫帯10とマット64などとの間の相対移動によるノイズの発生が抑制されるので、従来と変わらない圧迫帯の取扱いや操作でも、そのノイズの発生が抑制されるだけでなく、そのノイズの発生に起因して血圧測定が異常となったり、血圧測定精度が損なわれたりするという問題が好適に解消される。
【0028】
また、本実施例によれば、滑動シート66を構成するために重ねられた一対のシート部材66aおよび66bは、無端環状のシート部材から構成されたものであるので、その一対のシート部材66aおよび66bが別部材のものから構成されてそれらの端部が相互に固着させられたものに比較して、相互の滑動が一層円滑とされる。
【0029】
また、本実施例によれば、滑動シート66を構成する一対のシート部材66aおよび66bは、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、シリコン樹脂のうちのいずれかのように、比較的低い相互の摩擦係数を有する材質から構成されるので、圧迫帯10とそれに接触するマット64などとの間の相対移動時において、好適にノイズの発生が抑制される。
【0030】
また、本実施例によれば、滑動シート66は、その滑動方向Kの寸法W1 よりも小さな寸法W2 の装着面を有する装着装置68を介して、圧迫帯10の外周面に装着されたものであるので、その滑動シート66の滑動範囲が確実且つ十分に得られる。上記滑動シート66の滑動方向Kの寸法W1 からそのシート部材66aおよび66bの圧迫帯10の幅方向寸法W2 を差し引いた値(=W1 −W2 )が、滑動シート66の最大滑動ストロークとされている。
【0031】
また、本実施例によれば、装着装置68は、着脱可能な一対のシート状ファスナ部材68aおよび68bから成る面状ファスナから構成されたものであるので、滑動シート66は圧迫帯10の外周面に対して着脱可能に設けられるので、取り替えが容易に行われる。
【0032】
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
【0033】
図9は本発明の他の実施例の滑動シート66の構成例を説明する断面図であり、図10はその滑動シート66の構成を一部を切り欠いて説明する斜視図である。図9および図10において、本実施例の滑動シート66は、前述の実施例と同様に、たとえばポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、シリコン樹脂などの低摩擦係数を有する材質や、適度の凹凸などの表面処理が施された一対のシート部材66aおよび66bが相互に重ねられることにより構成されており、それらシート部材66aおよび66bは無端環状のシート部材の圧迫帯10側および非圧迫帯10側の一部である。シート部材66aおよび66bは相互に重ねられた状態で無端環状のシート部材の周方向Kすなわち開口方向Aに直交する方向Kにおいて相互に滑動させられるようになっている。そして、滑動シート66の滑動方向Kと直交する方向Aに開口する両端部は、溶着、接着などによって液密あるは気密に閉じられており、相互に重ねられた状態のシート部材66aとシート部材66bとの間には、たとえばシリコンオイル、グリセリン、油脂、高粘性多糖類などの流体や、滑石などの粉体、或いはそれらシリコンオイル、グリセリン、油脂、高粘性多糖類などの流体や、滑石などの粉体などの潤滑剤が含浸させられた潤滑シート70が介在させられている。
【0034】
上記滑動シート66を圧迫帯10の外周面に対して着脱可能に固着するための装着装置68は、その滑動シート66の滑動方向に直交する方向Aの寸法W3 よりも小さな寸法W4 を備えており、滑動シート66の滑動方向Kと直交する方向Aに開口する両端部が閉じられているにも拘わらず、滑動シート66の滑動方向Kにおける滑動が容易に行われるようになっている。
【0035】
本実施例の滑動シート66によれば、前述の実施例と同様の効果が得られるのに加えて以下の効果も得られる。すなわち、本実施例の滑動シート66によれば、それを構成する一対のシート部材66aと66bとの間にそれら相互の摩擦係数を小さくするための潤滑剤が含浸させられた潤滑シート70が介在させられているので、滑動シート66の滑動機能が一層高められてノイズの発生が好適に抑制される。
【0036】
また、本実施例の滑動シート66は、その滑動方向Aに直交する方向Kの両端部においてシート部材66aと66bとが相互に閉じられたものであるので、それらシート部材66aと66bとの間に介在させられた潤滑剤の漏れ出しが好適に防止される。
【0037】
また、本実施例の滑動シート66は、その滑動方向Kに直交する方向Aの寸法W3 よりも小さな装着面を有する装着装置68を介して、圧迫帯10の外周面に装着されるので、滑動シート66の開口が閉じられたことに起因する一対のシート部材66aと66bとの間の相互の滑動の制限が緩和されて一層その滑動が容易とされる。
【0038】
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
【0039】
たとえば、前述の実施例の圧迫帯10は、足首だけでなく、上腕などの他の部位の生体の一部58に対して装着され、その生体の一部58の荷重を支持する部材との間に滑動シート66が介在させられることによりノイズの発生抑制効果が得られる。
【0040】
また、前述の実施例において、滑動シート66は、装着装置68を介して圧迫帯10の外周面に着脱可能に装着されていたが、着脱不能に固着されたものでもよい。
【0041】
また、前述の図9および図10の実施例では、滑動シート66を構成する一対シート部材66aと66bとの間に、潤滑剤が含浸させられた潤滑シート70が介在させられていたが、たとえばシリコンオイル、グリセリン、油脂、高粘性多糖類などの流体や、滑石、黒鉛などの粉体などの潤滑剤が直接介在させられたものであってもよい。
【0042】
また、前述の実施例の圧迫帯10は、直線的に伸びる長手状であったが、上腕部、大腿部、足首などに装着されるために、必要に応じて、全体として湾曲した長手状とされたものであっても差し支えない。
【0043】
その他、一々列挙はしないが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において種々変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の圧迫帯が接続された血圧測定装置の構成を説明するブロック線図である。
【図2】図1の圧迫帯を平面に展開した状態における外周面を示す図である。
【図3】図1の圧迫帯を平面に展開した状態における内周面を示す図である。
【図4】図1の圧迫帯の側面を示す側面図である。
【図5】図1の圧迫帯の外周面に装着される滑動シートの装着構造を説明する図であって、図1および図4のV−V視断面図である。
【図6】図1の圧迫帯の外周面に装着される滑動シートの構成を説明する斜視図である。
【図7】図1の圧迫帯の使用状態を説明する図である。
【図8】図1の圧迫帯に設けられた滑動シートの滑動作動を説明する図である。
【図9】本発明の他の実施例の滑動シートの構成を説明する断面図である。
【図10】図9の実施例の滑動シートの構成を説明する斜視図である。
【符号の説明】
10:圧迫帯
14:膨張袋
66:滑動シート
66a、66b:シート部材
68:装着装置(面状ファスナ)
68a、68b:ファスナ部材
70:潤滑シート

Claims (8)

  1. 膨張可能な膨張袋を有し、血圧測定に際して生体の一部を圧迫するためにその生体の一部に巻回される血圧測定用圧迫帯であって、
    一対のシート部材が相互の滑動が可能に重ねられて成る滑動シートを、その滑動方向が前記圧迫帯の幅方向となる姿勢で、外周面のうちの前記生体の一部の荷重が加えられる部分に備えたことを特徴とする血圧測定用圧迫帯。
  2. 前記滑動シートを構成するために重ねられた前記一対のシート部材は、無端環状のシート部材から構成されたものである請求項1の血圧測定用圧迫帯。
  3. 前記滑動シートを構成する一対のシート部材は、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、シリコン樹脂のうちのいずれかから構成されたものである請求項1または2の血圧測定用圧迫帯。
  4. 前記滑動シートは、その滑動方向の寸法よりも小さな装着面を有する装着装置を介して、前記圧迫帯の外周面に装着されたものである請求項1乃至3のいずれかの血圧測定用圧迫帯。
  5. 前記装着装置は、着脱可能な一対のシート状ファスナ部材から成る面状ファスナから構成されたものである請求項4の血圧測定用圧迫帯。
  6. 前記滑動シートは、それを構成するために重ねられた一対のシート部材の間に介在させられて相互の摩擦係数を小さくするための潤滑剤を有するものである請求項1乃至5のいずれかの血圧測定用圧迫帯。
  7. 前記滑動シートは、その滑動方向に直交する方向の端部においてシート部材が相互に閉じられたものである請求項1乃至6のいずれかの血圧測定用圧迫帯。
  8. 前記滑動シートは、該滑動シートの滑動方向に直交する寸法よりも小さな装着面を有する装着装置を介して、前記圧迫帯の外周面に装着されたものである請求項7の血圧測定用圧迫帯。
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JP4742576B2 (ja) * 2004-12-10 2011-08-10 オムロンヘルスケア株式会社 血圧計用カフおよびこれを備えた血圧計

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