JP3691600B2 - 光ファイバ母材製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸心の回りに回転しつつあるターゲットの外周に複数のバーナを対向させ、これらバーナの火炎中で形成したガラス微粒子をターゲットの外周に堆積させて多孔質の光ファイバ母材を製造する光ファイバ母材製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の光ファイバ母材製造装置は、図5に示すように、コアプリフォームよりなるターゲット1をその軸心の回りに回転させるターゲット支持機構2を備えている。該ターゲット支持機構2はU型フレーム3を有し、該U型フレーム3の両対向端にはターゲット1を支持するチャック4a,4bが回転自在に支持されている。一方のチャック4aはモータ5で回転されるようになっており、このチャック4aの回転によりターゲット1がその軸心の回りに回転されるようになっている。
【0003】
このようにして回転するターゲット1の外周には、複数のバーナ6a,6bが一方の側から対向されている。
【0004】
これらバーナ6a,6bは、各トラバース機構7a,7bによってターゲット1の長手方向に沿ってそれぞれトラバースされるようになっている。各トラバース機構7a,7bは、ターゲット1に対して平行する向きでそれぞれ配置されたスクリュー軸8a,8bと、これらスクリュー軸8a,8bを回転自在に支持するU型フレーム9a,9bと、各スクリュー軸8a,8bを回転するモータ10a,10bと、対応するバーナ6a,6bを支持した状態で各スクリュー軸8a,8bに螺合されていてこれらスクリュー軸8a,8bの回転により各バーナ6a,6bをターゲット1の長手方向に沿ってそれぞれトラバースさせるトラバースブロック11a,11bとを有して構成されている。
【0005】
各バーナ6a,6bには、ガス供給装置12からフレキシブルなガス供給管13a,13bを経て原料ガス,可燃ガス,助燃ガス等が供給されるようになっている。
【0006】
このような光ファイバ母材製造装置では、ターゲット支持機構2により軸心の回りに回転させつつあるターゲット1の外周に各バーナ6a,6bを対向させ、これらバーナ6a,6bの火炎中で形成したガラス微粒子をターゲット1の外周に堆積させて多孔質の光ファイバ母材14を製造する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の光ファイバ母材製造装置では、トラバース機構7a,7bの可動部から出るダストが多孔質の光ファイバ母材14内に混入され、光ファイバ母材14の品質が低下する問題点があった。
【0008】
また、バーナ6a,6bから噴出される塩素系ガスでトラバース機構7a,7b等が腐食される問題点があった。
【0009】
特に、これらの影響は、光ファイバ母材14の外径が太くなり、バーナの個数が増え、トラバース機構の個数が増えるにつれてますます大きくなる問題点があった。
【0010】
本発明の目的は、バーナの個数が増え、トラバース機構の個数が増えても、相互に悪影響を及ぼさない光ファイバ母材製造装置を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、各バーナと各トラバース機構とを独立した部屋に収容した際に相互の部屋を仕切る隔壁に設けられていて各トラバース機構のバーナ支持体を貫通させるトラバース用スリットを利用して反応室とトラバース機構収容室との相互の悪影響防止と各部屋に対する清浄空気の供給とを行える光ファイバ母材製造装置を提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、反応室とトラバース機構収容室とのガスの流通による悪影響の防止を容易に確実に行える光ファイバ母材製造装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、軸心の回りに回転しつつあるターゲットの外周に複数のバーナを対向させ、これらバーナを各トラバース機構によってターゲットの長手方向に沿ってそれぞれトラバースさせてターゲットの外周に各バーナの火炎中で形成したガラス微粒子を堆積させて多孔質の光ファイバ母材を製造する光ファイバ母材製造装置を改良するものである。
【0014】
本発明に係る光ファイバ母材製造装置においては、ターゲットと各バーナとを収容する反応室から独立させて各トラバース機構を収容するトラバース機構収容室が設けられていることを特徴とする。
【0015】
このようにターゲットと各バーナとを反応室内に収容し、各トラバース機構を反応室から独立したトラバース機構収容室内に収容すると、バーナの個数が増え、トラバース機構の個数が増えても、各部屋が独立しているので相互に悪影響を及ぼさないようになる。
【0016】
従って、光ファイバ母材の外径の大径化を、光ファイバ母材の品質を低下させないで容易に行うことができる。
【0017】
このような光ファイバ母材製造装置の具体化は、ターゲットを収容する反応室から独立させてトラバース機構を収容するトラバース機構収容室を設け、反応室内で各バーナはターゲットの外周に対して一方側から対向させ、反応室には各バーナが配置されている側に対してターゲットを間にして反対側に反応室用排気ダクトを接続し、反応室を形成する反応容器とトラバース機構収容室を形成する隔壁都の対向部分には各トラバース機構がトラバースするバーナの支持体であるバーナ支持体を貫通させるためのトラバース用スリットをトラバース方向に沿ってそれぞれ設け、各トラバース用スリットの箇所には清浄化された空気を吹出してこの空気で該スリットを仕切ると共に反応室とトラバース機構収容室とに供給する空気吹出し口をそれぞれ設け、トラバース機構収容室にはトラバース機構収容室用排気ダクトを接続することにより行うことができる。
【0018】
このようにターゲットと各バーナとを反応室内に収容し、各トラバース機構を反応室から独立したトラバース機構収容室内に収容すると、前述したようにバーナの個数が増え、トラバース機構の個数が増えても、各部屋が独立しているので相互に悪影響を及ぼさないようになる。
【0019】
特に、トラバース用スリットの箇所に空気吹出し口を設け、該空気吹出し口から清浄化された空気を吹出してこの空気で該スリットを仕切ると共に反応室とトラバース機構収容室とに該空気を供給すると、トラバース用スリットがあってもエアカーテン作用により反応室とトラバース機構収容室との空気が相互に流通することがなくなり、またこの清浄な吹出し空気を利用して反応室とトラバース機構収容室とに清浄な空気を供給することができる。
【0020】
このような光ファイバ母材製造装置では、大気圧をP0 、空気吹出し口の吹出し圧力をP1 、トラバース機構収容室内の圧力をP2 、反応室内の圧力をP3 、各排気ダクトの排気圧をP4 としたとき、これらの圧力関係がP0 >P1 >P2 >P3 >P4 となるように設定することが好ましい。
【0021】
このような圧力に設定すると、空気吹出し口から反応室内とトラバース機構収容室内とに支障なく清浄な空気を供給することができると共に反応室内のガスがトラバース機構収容室内に漏れるのを防止でき、且つ反応室内やトラバース機構収容室内のガスを良好に各排気ダクトに排気させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3は、本発明に係る光ファイバ母材製造装置における実施の形態の第1例を示したものである。
【0023】
本例の光ファイバ母材製造装置においては、従来の200 〜400 kmの光ファイバ母材より大サイズの1500kmの光ファイバ母材を、3本のバーナ6a,6b,6cと、これらバーナ6a〜6cを個々にトラバースする3つのトラバース機構7a,7b,7cとを用いて製造する縦型の装置に適用したものである。
【0024】
この光ファイバ母材製造装置においては、ターゲット1と各バーナ6a〜6cとを収容する反応室15が反応容器16により縦向きに形成されている。
【0025】
この反応室15から独立させて各トラバース機構7a〜7cを個々に収容するトラバース機構収容室17a,17b,17cが、隔壁18a〜18cにより縦向きに形成されている。各隔壁18a〜18cは、共通の外壁18内に収容されている。本例では、反応容器16と各隔壁18a〜18cが対向する部分では、外壁18が省略されている。
【0026】
反応室15内で各バーナ6a〜6cは、ターゲット1の外周に対して一方側から対向されている。反応室15には、各バーナ6a〜6cが配置されている側に対してターゲット1を間にして反対側に反応室用排気ダクト19が接続されている。この排気ダクト19の下流には、図示しないが吸引用ブロアと排気ガスを無害化処理するガス処理装置が接続されている。反応室15内には、反応室用排気ダクト19につながるテーパ型の排気フード20が設けられている。
【0027】
反応室15を形成する反応容器16と各トラバース機構収容室17a〜17cを形成する各隔壁18a〜18cとの対向部分には、各トラバース機構7a〜7cがトラバースするバーナ6a〜6cの支持体であるバーナ支持体21a,21b,21cを貫通させるためのトラバース用スリット22a,22b,22cが上下向きのトラバース方向に沿ってそれぞれ設けられている。
【0028】
これらトラバース用スリット22a〜22cの箇所には、清浄化された空気を吹出してこの空気で該スリットを仕切ると共に反応室15とトラバース機構収容室17a〜17cとに供給する空気吹出し口23a,23b,23cが各トラバース用スリット22a〜22cの長手方向に沿った対向面にそれぞれ対向口部を開口させて設けられている。
【0029】
この装置は、エアフィルタ24a,24b,24c,24dを備えた空気清浄化装置25a,25b,25c,25dを外壁18の上部に備えている。これら空気清浄化装置25a〜25dで得られたパーティクルのほとんどない清浄な空気は、外壁18と各隔壁18a〜18cとの間に形成された第1〜第4の空気供給通路26a,26b,26c,26dを経て各空気吹出し口23a〜23cの長手方向に沿った両対向口部から逆向きで吹出すように供給されるようになっている。
【0030】
各トラバース機構収容室17a〜17cには、トラバース機構収容室用排気ダクト27a,27b,27cが接続されている。これら排気ダクト27a〜27cは反応室用排気ダクト19に接続されている。また各排気ダクト27a〜27cには、各トラバース機構収容室17a〜17c内の圧力を調整するダンパ28a,28b,28cが接続されている。
【0031】
このような光ファイバ母材製造装置では、使用に際し、大気圧をP0 、空気吹出し口23a〜23cの吹出し圧力をP1 、トラバース機構収容室17a〜17c内の圧力をP2 、反応室15内の圧力をP3 、各排気ダクト19,27a〜27cの排気圧をP4 としたとき、これらの圧力関係を
P0 >P1 >P2 >P3 >P4
に設定する。このような圧力設定は、各排気ダクト27a〜27cのダンパ28a〜28cの開度を調整することにより行う。
【0032】
また、各トラバース用スリット22a〜22cの長手方向に沿った対向面にそれぞれ対向口部を開口させて設けられている各空気吹出し口23a〜23cから前述した圧力P1 で清浄空気を互いに逆向きで該スリット内に噴出させる。これにより各トラバース用スリット22a〜22cが清浄空気のエアカーテン作用により仕切られて、反応室15内と各トラバース機構収容室17a〜17c内との空気の相互流通がなくなり、またこの清浄空気が反応室15と各トラバース機構収容室17a〜17cとに供給される。この清浄空気は、前述した空気清浄化装置25a〜25dでパーティクルをほとんど含まないようにして形成し、第1〜第4の空気供給通路26a〜26dを経て各空気吹出し口23a〜23cに供給する。
【0033】
かかる状態で、ターゲット1を図示しないターゲット支持機構によって軸心の回りに所定速度で回転させつつ、各バーナ6a〜6cを各トラバース機構7a〜7cにより相互間に所定間隔をあけて同方向にトラバースさせ、ターゲット1のトラバース端部に達したら反対方向にトラバースさせて、各バーナ6a〜6cをターゲット1の長手方向に往復させる。
【0034】
各バーナ6a〜6cには、支燃ガスとしての酸素と、可燃ガスとしての水素と、ガラス原料としての四塩化ケイ素(SiCl4 )を供給し、バーナ先端の酸水素火炎中で酸化反応を起こさせてガラス微粒子(SiO2 微粒子)を形成し、このガラス微粒子をターゲット1に堆積させ、多孔質の光ファイバ母材14を形成する。
【0035】
この際に、各バーナ6a〜6cは上りは低速で上昇させてターゲット1に対する堆積を行い、下りは高速で下降させて出発位置に速やかに戻すようにし、一方向からのみガラス微粒子の堆積を行わせる。
【0036】
この光ファイバ母材製造装置では、ターゲット1と各バーナ6a〜6cとを反応室15内に収容し、各トラバース機構7a〜7cを反応室15から独立したトラバース機構収容室17a〜17c内に収容しているので、バーナの個数が増え、トラバース機構の個数が増えても、各部屋が独立しているので相互に悪影響を及ぼさないようになる。即ち、各トラバース機構7a〜7cの可動部から出るダストが多孔質の光ファイバ母材14内に混入されて光ファイバ母材14の品質が低下するのを防止でき、また各バーナ6a〜6cから噴出される塩素系ガスで各トラバース機構7a〜7c等が腐食されるのを防止できる。従って、光ファイバ母材14の外径の大径化を、光ファイバ母材14の品質を低下させないで容易に行うことができる。
【0037】
また、本例では、各部の圧力関係をP0 >P1 >P2 >P3 >P4 に設定しているので、各空気吹出し口23a〜23cから反応室15内と各トラバース機構収容室17a〜17c内とに支障なく清浄な空気を供給することができると共に反応室15内のガスが各トラバース機構収容室17a〜17c内に漏れるのを防止でき、且つ反応室15内や各トラバース機構収容室17a〜17c内のガスを良好に各排気ダクト19,17a〜17cに排気させることができる。
【0038】
また、トラバース用スリット22a〜22cの空気吹出し口23a〜23cに外壁18と各隔壁18〜18cとの間の第1〜第4の空気供給通路26a〜26dを経て供給すると、空気吹出し口23a〜23cがトラバース方向に長くてもその長手方向に容易に一様に空気を供給することができる。
【0039】
図4は、本発明に係る光ファイバ母材製造装置における実施の形態の第2例を示したものである。
【0040】
本例の光ファイバ母材製造装置においては、各ダンパ28a〜28cより下流側で各トラバース機構収容室用排気ダクト27a〜27cに吸引用ブロア29a,29b,29cがそれぞれ接続されている。その他の構成及び条件等は、前述した第1例と同様である。
【0041】
このように各トラバース機構収容室用排気ダクト27a〜27cに吸引用ブロア29a〜29cをそれぞれ設けると、圧力の調整範囲が広くなり、前述した圧力設定(P0 >P1 >P2 >P3 >P4 )をこれら吸引用ブロア29a〜29cの調整により一層容易に行うことができる。
【0042】
なお、この第2例の場合、吸引用ブロア29a〜29cで回転数制御を行なうようにすれば、ダンパ28a〜28cを省略することができる。
【0043】
【実施例】
図1に示す光ファイバ母材製造装置の実施例について、以下に説明する。空気清浄化装置25a〜25dから清浄化空気を20〜30m3 /min の割合で各空気吹出し口23a〜23cに供給する。各トラバース機構7a〜7cが各バーナ6a〜6cをトラバースする最高速度は0.8 〜1.5 m/sec である。各バーナ6a〜6cへのSiCl4 の供給量は、最高35g/min としている。光ファイバ母材14の長さは1500mm、光ファイバ母材14の仕上り外径はφ250mm である。各排気ダクト19,17a〜17cの排気圧P4 は−80〜−150 mmH2 0、トラバース機構収容室17a〜17c内の圧力P2 は排気圧P4 より数mmH2 0高い。各バーナ6a〜6cに供給する原料ガス量は、光ファイバ母材14のサイズが大きくなるに従って多くしているが、排気圧P4 の負圧が大きいので、この量の変化は無視できる。
【0044】
上記例では、各トラバース機構7a〜7c毎に独立したトラバース機構収容室17a〜17cを設けたが、各トラバース機構7a〜7cは共通のトラバース機構収容室に収容することもできる。
【0045】
このようにすると、光ファイバ母材製造装置の構造をより簡略化することができる。
【0046】
以下、本明細書に開示した複数の発明の内のいくつかについて、その構成要件を記載する。
【0047】
(1) 軸心の回りに回転しつつあるターゲットの外周に複数のバーナを対向させ、これらバーナを各トラバース機構によって前記ターゲットの長手方向に沿ってそれぞれトラバースさせて前記ターゲットの外周に前記各バーナの火炎中で形成したガラス微粒子を堆積させて多孔質の光ファイバ母材を製造する光ファイバ母材製造装置において、
前記ターゲットと前記各バーナとを収容する反応室から独立させて前記各トラバース機構を収容するトラバース機構収容室が設けられていることを特徴とする光ファイバ母材製造装置。
【0048】
(2) 前記トラバース機構収容室が前記各トラバース機構毎に独立させて設けられていることを特徴とする前記(1)に記載の光ファイバ母材製造装置。
【0049】
(3) 軸心の回りに回転しつつあるターゲットの外周に複数のバーナを対向させ、これらバーナを各トラバース機構によって前記ターゲットの長手方向に沿ってそれぞれトラバースさせて前記ターゲットの外周に前記各バーナの火炎中で形成したガラス微粒子を堆積させて多孔質の光ファイバ母材を製造する光ファイバ母材製造方法において、
前記ターゲットと前記各バーナとを収容する反応室から独立させて前記各トラバース機構を収容するトラバース機構収容室を設け、
前記反応室内の圧力を前記トラバース機構収容室内の圧力より低くした状態で前記反応室内で前記光ファイバ母材の製造を行なうことを特徴とする光ファイバ母材製造方法。
【0050】
(4) 前記トラバース機構収容室を前記各トラバース機構毎に独立させて設けていることを特徴とする前記(3)に記載の光ファイバ母材製造方法。
【0051】
(5) 軸心の回りに回転しつつあるターゲットの外周に複数のバーナを対向させ、これらバーナを各トラバース機構によって前記ターゲットの長手方向に沿ってそれぞれトラバースさせて前記ターゲットの外周に前記各バーナの火炎中で形成したガラス微粒子を堆積させて多孔質の光ファイバ母材を製造する光ファイバ母材製造装置において、
前記ターゲットと前記各バーナとを収容する反応室から独立させて前記各トラバース機構を収容するトラバース機構収容室が設けられ、
前記反応室内で前記各バーナは前記ターゲットの外周に対して一方側から対向され、
前記反応室には前記各バーナが配置されている側に対して前記ターゲットを間にして反対側に反応室用排気ダクトが接続され、
前記反応室を形成する反応容器と前記トラバース機構収容室を形成する隔壁との対向部分には前記各トラバース機構がトラバースする前記バーナの支持体であるバーナ支持体を貫通させるためのトラバース用スリットがトラバース方向に沿ってそれぞれ設けられ、
前記各トラバース用スリットの箇所には清浄化された空気を吹出してこの空気で該スリットを仕切ると共に前記反応室と前記トラバース機構収容室とに供給する空気吹出し口がそれぞれ設けられ、
前記トラバース機構収容室にはトラバース機構収容室用排気ダクトが接続されていることを特徴とする光ファイバ母材製造装置。
【0052】
(6) 前記トラバース機構収容室が前記各トラバース機構毎に独立させて設けられていることを特徴とする前記(5)に記載の光ファイバ母材製造装置。
【0053】
(7) 前記隔壁を収容する外壁と前記隔壁との間には、前記空気吹出し口に清浄化された空気を供給する空気供給通路が設けられていることを特徴とする前記(5)または(6)に記載の光ファイバ母材製造装置。
【0054】
(8) 軸心の回りに回転しつつあるターゲットの外周に複数のバーナを対向させ、これらバーナを各トラバース機構によって前記ターゲットの長手方向に沿ってそれぞれトラバースさせて前記ターゲットの外周に前記各バーナの火炎中で形成したガラス微粒子を堆積させて多孔質の光ファイバ母材を製造する光ファイバ母材製造方法において、
前記ターゲットと前記各バーナとを収容する反応室から独立させて前記各トラバース機構を収容するトラバース機構収容室を設け、
前記反応室内で前記各バーナは前記ターゲットの外周に対して一方側から対向させ、
前記反応室には前記各バーナが配置されている側に対して前記ターゲットを間にして反対側に反応室用排気ダクトを接続し、
前記反応室を形成する反応容器と前記トラバース機構収容室を形成する隔壁との対向部分には前記各トラバース機構がトラバースする前記バーナの支持体であるバーナ支持体を貫通させるためのトラバース用スリットをトラバース方向に沿ってそれぞれ設け、
前記各トラバース用スリットの箇所には清浄化された空気を吹出してこの空気で該スリットを仕切ると共に前記反応室と前記トラバース機構収容室とに供給する空気吹出し口をそれぞれ設け、
前記トラバース機構収容室にはトラバース機構収容室用排気ダクトを接続し、
大気圧をP0 、前記空気吹出し口の吹出し圧力をP1 、前記トラバース機構収容室内の圧力をP2 、前記反応室内の圧力をP3 、前記各排気ダクトの排気圧をP4 としたとき、これらの圧力関係を
P0 >P1 >P2 >P3 >P4
に設定して前記反応室内で前記光ファイバ母材の製造を行なうことを特徴とする光ファイバ母材製造方法。
【0055】
(9) 前記トラバース機構収容室は前記各トラバース機構毎に独立させて設けていることを特徴とする前記(8)に記載の光ファイバ母材製造方法。
【0056】
【発明の効果】
本発明に係る光ファイバ母材製造装置においては、ターゲットと各バーナとを反応室内に収容し、各トラバース機構を反応室から独立したトラバース機構収容室内に収容しているので、バーナの個数が増え、トラバース機構の個数が増えても、各部屋が独立しているので相互に悪影響を及ぼさないようにすることができる。従って、光ファイバ母材の外径の大径化を、光ファイバ母材の品質を低下させないで容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバ母材製造装置における実施の形態の第1例を示した横断面図である。
【図2】図1に示す装置の要部斜視図である。
【図3】図1のX−X線断面図である。
【図4】本発明に係る光ファイバ母材製造装置における実施の形態の第2例の要部構成を示した横断面図である。
【図5】従来の光ファイバ母材製造装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 ターゲット
2 ターゲット支持機構
3 U型フレーム
4a,4b チャック
5 モータ
6a〜6c バーナ
7a〜7c トラバース機構
8a,8b スクリュー軸
9a,9b U型フレーム
10a,10b モータ
11a,11b トラバースブロック
12 ガス供給装置
13a,13b ガス供給管
14 光ファイバ母材
15 反応室
16 反応容器
17a〜17c トラバース機構収容室
18 外壁
18a〜18c 隔壁
19 反応室用排気ダクト
20 排気フード
21a〜21c バーナ支持体
22a〜22c トラバース用スリット
23a〜23c 空気吹出し口
24a〜24d エアフィルタ
25a〜25d 空気清浄化装置
26a〜26d 第1〜第4の空気供給通路
27a〜27c トラバース機構収容室用排気ダクト
28a〜28c ダンパ
29a〜29c 吸引用ブロア

Claims (3)

  1. 軸心の回りに回転しつつあるターゲットの外周に複数のバーナを対向させ、これらバーナを各トラバース機構によって前記ターゲットの長手方向に沿ってそれぞれトラバースさせて前記ターゲットの外周に前記各バーナの火炎中で形成したガラス微粒子を堆積させて多孔質の光ファイバ母材を製造する光ファイバ母材製造装置において、
    前記ターゲットと前記各バーナとを収容する反応室から独立させて前記各トラバース機構を収容するトラバース機構収容室が設けられていることを特徴とする光ファイバ母材製造装置。
  2. 軸心の回りに回転しつつあるターゲットの外周に複数のバーナを対向させ、これらバーナを各トラバース機構によって前記ターゲットの長手方向に沿ってそれぞれトラバースさせて前記ターゲットの外周に前記各バーナの火炎中で形成したガラス微粒子を堆積させて多孔質の光ファイバ母材を製造する光ファイバ母材製造装置において、
    前記ターゲットと前記各バーナとを収容する反応室から独立させて前記各トラバース機構を収容するトラバース機構収容室が設けられ、
    前記反応室内で前記各バーナは前記ターゲットの外周に対して一方側から対向され、
    前記反応室には前記各バーナが配置されている側に対して前記ターゲットを間にして反対側に反応室用排気ダクトが接続され、
    前記反応室を形成する反応容器と前記トラバース機構収容室を形成する隔壁との対向部分には前記各トラバース機構がトラバースする前記バーナの支持体であるバーナ支持体を貫通させるためのトラバース用スリットがトラバース方向に沿ってそれぞれ設けられ、
    前記各トラバース用スリットの箇所には清浄化された空気を吹出してこの空気で該スリットを仕切ると共に前記反応室と前記トラバース機構収容室とに供給する空気吹出し口がそれぞれ設けられ、
    前記トラバース機構収容室にはトラバース機構収容室用排気ダクトが接続されていることを特徴とする光ファイバ母材製造装置。
  3. 大気圧をP0 、前記空気吹出し口の吹出し圧力をP1 、前記トラバース機構収容室内の圧力をP2 、前記反応室内の圧力をP3 、前記各排気ダクトの排気圧をP4 としたとき、これらの圧力関係が
    P0 >P1 >P2 >P3 >P4
    に設定されていることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ母材製造装置。
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