JP3690454B2 - 机における配線ダクトの取付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、机における配線ダクトの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば実公昭63−18346号公報に開示されているように、机の天板の後端に、机上に載置した電気機器のコード類を収容する断面上向きコ字状をなす配線ダクトを設けることは公知である。
このような配線ダクトは、通常、その前面を、天板の後端面に止めねじ等をもって固着されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のような配線ダクトを設けた机においては、机の移動時または搬送時に、配線ダクトの下端に手を掛けて机を持ち上げることが多く、そのような場合に、机全体の荷重が、配線ダクトと天板との接合部分に掛り、同部が剥離したり、配線ダクトが変形または破損したりするおそれがある。
【0004】
そのため、従来は、配線ダクトの肉厚を大としたり、高強度の材質のものを用いたり、配線ダクトを天板に固着する固着手段として、多数の止めねじを用いたりしていたため、製造コストが高くつくという問題があった。
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、配線ダクトの支持強度を大とすることにより、配線ダクトの肉厚を大としたり、高価な材料を用いたりすることなく、配線ダクトに手を掛けて机を持ち上げることができる程度の強度を得ることができ、しかも、配線ダクトの組付け作業性が向上しうるとともに、安価に製造できるようにした、机における配線ダクトの組付け構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 左右1対の天板支持体上に天板を架設し、前記天板の後端に配線ダクトを止着した机における配線ダクトの取付け構造において、配線ダクトの下面と天板支持体の上端とのいずれか一方に有頭ピンを突設し、かつ同じく他方に、前記有頭ピンの頭部が嵌合しうる大径孔に、有頭ピンの軸部が挿通しうる程度の狭幅の長孔を連結してなるダルマ孔を穿設し、前記有頭ピンをダルマ孔の長孔に係合させることにより、配線ダクトの下部を、天板支持体の後部上端に止着する。
【0007】
(2) 上記(1)項において、少くとも一方の天板支持体の上端、またはそれに対向する配線ダクトの下面に穿設されるダルマ孔の長孔の向きを、前後方向とする。
【0008】
(3) 上記(1)項において、少くとも一方の天板支持体の上端、またはそれに対向する配線ダクトの下面に穿設されるダルマ孔の長孔の向きを、左右方向とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1及び図2を参照して説明する。
机(1)は、左右1対の天板支持体である脚(2)と、複数段の引出(図示略)を有する袖箱(3)との上部に、天板(4)を架設したいわゆる片袖机である。
【0010】
脚(2)の上端には、机(1)の内側方を向く前後1対のブラケット(5)(5)が取付けられている。脚(2)と袖箱(3)の後部上面には、後述する配線ダクト(10)を嵌合しうるように、段状の凹所(2a)(3a)が形成されている。
【0011】
袖箱(3)の上端内周には、内向きフランジ(3b)が形成されており、かつ袖箱(3)の上端における後端から凹所(3a)を含む所要の範囲にわたって、補強板(6)が溶接等により固着されている。
【0012】
天板(4)の下面の中央部と前部とには、断面形がほぼ上向きコ字状をなす左右に長い補強杆(8)(8)が固着されており、この補強杆(8)(8)の前面に、脚(2)のブラケット(5)(5)が、また補強杆(8)(8)の下面に、袖箱(3)の内向きフランジ(3b)が、それぞれ止めねじ(9)をもって止着されている。
【0013】
天板(4)の左右両側端の後部には、差し込み部(11a)を配線ダクト(10)の側端に嵌合することにより、配線ダクト(10)を支持するようにした支持片(11)が、止めねじ(12)をもって固着されている。
【0014】
配線ダクト(10)は、天板(4)上に載置した電気器機の電源コード、接続コード等の配線コードを収容する樋状の部材であり、鋸板または硬質合成樹脂材料により形成され、前面が天板(4)の後端面に密接するようにして、止めねじ(12)をもって止着されている。
なお、支持片(11)と配線ダクト(10)とは、一体に成形してもよい。
【0015】
配線ダクト(10)の左右の両端部は、止着手段(7)によって、脚(2)及び袖箱(3)の上面に取付けられている。
止着手段(7)は、配線ダクト(10)の下面後部に突設した3個の有頭ピン(13)と、それに対応するように、脚(2)及び袖箱(3)の上端面に穿設しただるま孔(14)とからなっている。
【0016】
有頭ピン(13)は、配線ダクト (10)の下面に穿設した受孔(図示略)に螺合しうるねじ部(13a)と、その下端に連設された軸部(13b)と、さらにその下端に連設された大径の頭部(13c)とからなっている。
【0017】
だるま孔(14)は、有頭ピン(13)の頭部(13c)が嵌合しうる大径孔(14a)に、有頭ピン(13)の頭部(13c)の外径より狭幅で、かつ軸部(13b)の外径より広幅とした長孔(14b)を連設したものよりなっている。
【0018】
脚(2)の後部上端には、1個のだるま孔(14)が、その長孔(14b)が内側方を向くようにして、また袖箱(3)の後部上端には、左右2個のだるま孔(14)(14)が、その長孔(14b)が前方を向くようにして設けられている。
【0019】
(15)は、配線ダクト(10)の上面開口部を着脱自在に覆う配線カバーである。
【0020】
次に、上記机の組み付け要領について説明する。
まず、下面に有頭ピン(13)を螺着した配線ダクト(10)の両端に、支持片(11)の差し込み部(11a)を嵌合して、適宜ねじ止めするか、または接着剤により接着し、配線ダクト(10)の前面が天板(4)の後端面に密接するようにして、両支持片(11)を、天板(4)の両側端面に止めねじ(12)をもってねじ止めする。
【0021】
その後、配線ダクト(10)の前面を、天板(4)の後端面に、止めねじ(12)をもってねじ止めすることにより、配線ダクト(10)を天板(4)と一体とする。
【0022】
この一体物を、上下反転させて、下面を上方に向けた状態で、上下を逆さにした脚(2)の凹所(2a)が配線ダクト(10)にほぼ嵌合するようにして、脚(2)のブラケット(5)(5)を、補強杆(8)(8)の前面に当て、かつだるま孔(14)の大径孔(14a)を有頭ピン(13)に嵌合させる。
【0023】
次いで、ブラケット(5)(5)を補強杆(8)(8)の前面に沿って摺動させつつ、脚(2)を天板(4)の外側方に向かって平行移動させることにより、有頭ピン(13)の軸部(13b)を、だるま孔(14)の長孔(14b)の奥端部に係合させ、その状態で、ブラケット(5)(5)を補強杆(8)(8)の前面に、止めねじ(9)(9)をもってねじ止めする。
【0024】
また、袖箱(3)も上下逆さとして、その1対のだるま孔(14)(14)の大径孔(14a)(14a)を、1対の有頭ピン(13)(13)に嵌合させ、次いで、袖箱(3)全体を後方に平行移動させて、凹所(3a)に配線ダクト入れを完全に嵌合させた後、内向きフランジ(3b)及び補強杆(6)の要所を、天板(4)の補強杆(8)の下面及び天板(4)の後端部下面に、止めねじ(9)をもってねじ止めする。
【0025】
最後に、配線ダクト(10)の上面開口部に、配線カバー(15)を装着する。
このようにして組立られた机(1)を移動するとき、配線ダクト(10)に手を掛けて机(1)を持ち上げたとしても、有頭ピン(13)の頭部(13c)がだるま孔(14)の長孔(14b)に係合し、配線ダクト(10)が、脚(2)と袖箱(3)とから上下方向に分離されることが阻止されているので、配線ダクト(10)が天板(4)から剥離することはほとんどない。
【0026】
【発明の効果】
請求項1の発明によると、配線ダクトを、天板だけでなく、天板支持体にも直接止着してあるので、配線ダクトの支持強度が増大し、配線ダクトの肉厚を大としたり、高価な材料を用いたりすることなく、配線ダクトに手を掛けて机を持ち上げた場合に、配線ダクトや天板の後端が変形したり、破損したりすることがないだけの十分な強度を得ることができる。
【0027】
また、有頭ピンをだるま孔に係合させて、配線ダクトを天板支持体に止着させることにより、配線ダクトの机への組み付け作業を簡単にすることができ、安価に製造できる。
【0028】
請求項2及び3の発明によると、だるま孔の長孔の向きを、天板支持体の天板への組み付け状況に合わせて、前後方向または左右方向に設定することにより、机全体の組み付け作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を備える机を後方より見た分解斜視図である。
【図2】 同じく、組み付け状態の後方斜視図である。
【符号の説明】
(1)机
(2)脚(天板支持体)
(2a)凹所
(3)袖箱(天板支持体)
(3a)凹所
(3b)内向きフランジ
(4)天板
(5)ブラケット
(6)補強板
(7)止着手段
(8)補強杆
(9)止めねじ
(10)配線ダクト
(11)支持片
(11a)差し込み部
(12)止めねじ
(13)有頭ピン
(13a)ねじ部
(13b)軸部
(13c)頭部
(14)だるま孔
(14a)大径孔
(14b)長孔
(15)配線カバー
Claims (3)
- 左右1対の天板支持体上に天板を架設し、前記天板の後端に配線ダクトを止着した机における配線ダクトの取付け構造において、
配線ダクトの下面と天板支持体の上端とのいずれか一方に有頭ピンを突設し、かつ同じく他方に、前記有頭ピンの頭部が嵌合しうる大径孔に、有頭ピンの軸部が挿通しうる程度の狭幅の長孔を連結してなるダルマ孔を穿設し、前記有頭ピンをダルマ孔の長孔に係合させることにより、配線ダクトの下部を、天板支持体の後部上端に止着したことを特徴とする机における配線ダクトの取付け構造。 - 少くとも一方の天板支持体の上端、またはそれに対向する配線ダクトの下面に穿設されるダルマ孔の長孔の向きを、前後方向とした請求項1記載の机における配線ダクトの取付け構造。
- 少くとも一方の天板支持体の上端、またはそれに対向する配線ダクトの下面に穿設されるダルマ孔の長孔の向きを、左右方向とした請求項1記載の机における配線ダクトの取付け構造。
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