JP3689200B2 - 内視鏡管路つまり防止具 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡に設けられている流体路のつまりを防止する内視鏡管路つまり防止具に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡挿入部の先端部には観察光学系の観察窓やこの観察窓に付着した汚物などを洗滌するためのノズルが設けられている。前記ノズルには送気を行うための送気管路や送水を行うための送水管路などの一端部が連通しており、これら流体管路の他端部はそれぞれ送気源または送水源に連通している。前記送気源または送水源から送られてくる水や空気などの流体の供給制御は、管路の中途部に設けた送気・送水バルブのシリンダに装着されたピストンの操作で行うようになっていた。
【0003】
一般的に内視鏡では、検査終了後などにノズルまたは管路内の洗滌を行っていたが、前記ノズル部がオリフィス状になっているため、十分な洗滌を短時間で行うためには高流量の洗滌装置が必要であり、高流量の洗滌装置を用いない場合には洗滌時間がかかり担当者にとって煩わしい作業になっていた。
【0004】
このため、特公平3−8213号公報には流量を調節する手段によって、内視鏡に設けられている流体管路の流動抵抗や管路内容積に適した洗滌液の流量を調整し、加圧した洗滌液を内視鏡の各種流体管路に、同時に、素早く、すみずみまで送り込めるようにした内視鏡管路洗滌装置が示されている。この洗滌装置を使用することによって、ノズル或いは流体管路などの流体路に付着した汚物などを除去して、洗滌を行うことで、短時間で洗滌作業を行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、内視鏡治療の一手技で使用される硬化療法の薬剤がノズルを通して流体管路内に侵入した場合や、検査終了後に内視鏡挿入部の管路を洗滌せずに内視鏡を放置しておいた場合、ノズルや流体管路内に付着した物質が固着して流体路につまりが発生するおそれがあった。
【0006】
この流体路内がつまった状態で、前記特公平3−8213号公報に示されている内視鏡管路洗滌装置を使用すると、加圧された洗滌液を流体路に送り込んで、ノズルに連通した流体管路やノズルなどに付着した物質を除去する前に、流体管路内の圧力が設定圧力以上に増大して水密構造が破壊されるおそれがあった。万一、流体管路の水密構造が破壊された場合には、修理に相当の費用がかかると共に、修理中に内視鏡を使用することができなくなり、内視鏡検査に支障をきたすという問題があった。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、流体管路内に流体を供給して洗滌作業を行う場合、万一、内視鏡に設けられているノズルや流体管路からなる流体路がつまっていても、流体管路に高圧流体を供給したことによって内視鏡に設けられている流体管路に損傷を与えない内視鏡管路つまり防止具を提供することを目的にしている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による内視鏡管路つまり防止具は、切替操作のためのピストン部が着脱されるとともに、内視鏡挿入部の先端部に一端を開口した第1の流体管路および流体供給源に接続される第2の流体管路が接続されたシリンダ部に対して、挿入可能な挿入部を有する装着部と、前記第1の流体管路に高圧の流体を送り込むために、流体を所定の圧力に保つ流体保圧部と、前記流体保圧部で保たれた前記流体を供給するために開閉する弁体と前記弁体に接続されるとともに、前記装着部が前記シリンダ部に装着された際に前記第1の流体管路と連通され、弁体の開閉に基づいて前記流体を前記第1の流体管路に供給可能な流体供給路と、前記挿入部に設けられ、前記装着部が前記シリンダ部に装着された際に前記流体供給路と前記第2の流体管路と連通させるリーク路とを具備することを特徴とし、上記リーク路は、前記第1の流体管路への供給量を多くするために、前記流体供給路に対して断面積を小さく形成された前記リーク路であることを特徴とする。
また、本発明による内視鏡管路つまり防止具は、切替操作のためのピストン部が着脱されるとともに、内視鏡挿入部の先端部に一端を開口した第1の流体管路および流体供給源に接続される第2の流体管路が接続されたシリンダ部に対して、挿入可能な挿入部を有する装着部と、 前記第1の流体管路に高圧の流体を送り込むために、流体を所定の圧力に保つ流体保圧部と前記流体保圧部で保たれた前記流体を供給するために開閉する弁体と前記弁体に接続されるとともに、前記装着部が前記シリンダ部に装着された際に前記第1の流体管路と連通され、弁体の開閉に基づいて前記流体を前記第1の流体管路に供給可能な流体供給路と前記装着部に設けられ、前記流体供給路に連通するとともに所定値より大きな圧力が加わった際に前記シリンダ部の外部に開放されるリリーフ弁を備えたリーク路とを具備することを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、内視鏡の流体管路がつまった状態のとき、高圧流体供給路を介して内視鏡の流体管路に送り込まれていく流体の一部が、高圧流体供給路に連通するリーク路に流れて内視鏡の流体管路内の圧力が上昇しない。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1ないし図4は本発明の第1実施形態に係り、図1は内視鏡の概略構成を示す説明図、図2は送気・送水バルブの構成を説明する断面図、図3はピストン部とシリンダ部との着脱関係を示す説明図、図4はピストン部を取り外したシリンダ部に装着された内視鏡管路つまり防止具の構成を示す説明図である。
【0011】
図1に示す内視鏡の内視鏡挿入部1の先端部2には被検部位を観察する観察窓3と、この観察窓3に対向するノズル4とが設けられている。
【0012】
前記ノズル4には、内視鏡挿入部1内を挿通している送気管路5および送水管路6が先端部2において合流した管路が連通している。前記送気管路5の後端部は、コネクタ部7に設けられた通気口金8を介して、送気源であるポンプ9に接続されるようになっていて、前記送水管路6はコネクタ部7に設けられた送水口金10を介して送液源である送水タンク11に接続されるようになっている。なお、操作部12内に設けた送気・送水バルブ13によって、前記内視鏡挿入部1内の送気管路5および送水管路6に対する送気および送水の切換が行えるようになっている。
【0013】
図1及び図2に示すように前記操作部12を構成するケーシング33には、取付け孔34が穿設されており、この取付け孔34にシリンダ部31が後述するように固定され、このシリンダ部31に対してピストン部32が後述するように着脱自在に嵌挿されている。
【0014】
前記シリンダ部31は、段差のある金属製の略円筒状のシリンダ35を有して構成されていて、このシリンダ35の側壁には開口側から底部側に向かって順に、前記内視鏡先端部2のノズル4に連通する気体出口側の流路となる出口側送気管路5aと、操作部12とコネクタ部7とを連結する連結コード36の端部のポンプ9に連通する気体入口側の流路となる入口側送気管路5bと、前記ノズル4に連通する液体出口側の流路となる出口側送水管路6aと、前記送水タンク11に連通する液体入口側の流路となる入口側送水管路6bとが設けられている。
【0015】
図2に示すように前記シリンダ35の開口側端部にはネジ部40が形成され、このネジ部40に操作部12を形成するケーシング33の外側から口金41を螺合させることにより、ケーシング33を内外両側から挟み込む形でシリンダ35がケーシング33に固定されている。なお、符号42は、前記口金41の外周部に設けた、この口金41を回転させるための治具が嵌入される、治具穴42である。
【0016】
前記口金41は、上部フランジ41aと下部フランジ41bとを有しており、この下部フランジ41bによって取付け孔34の内周面に形成された環状溝43の内部のOリング44を圧縮し、取付け孔34を密封することにより、操作部12内部への気体、液体の侵入を防止している。
【0017】
前記ピストン部32は、金属または合成樹脂等、剛性を有する材料で形成された略円筒状のピストン本体45を有して構成されている。このピストン本体45の内部には、長手軸方向に連通路46が設けられており、この連通路46の下端部にはピストン本体45の側周面に開口した側部連通路47が形成されている。
【0018】
前記ピストン本体45のこの側部連通路47の上方には、弾性材からなる弁体48がインサート成形されている。また、このピストン本体45の上端部には、抜け止め筒体49及び押さえ部材50が螺合しており、この抜け止め筒体49と前記ピストン本体45との間でシール部支持部材51を挟持している。このシール部支持部材51には、側部に周回状にシール部材53がインサート成形され、下端部にスライダ52が設けられている。
【0019】
前記シール部支持部材51に設けられているシール部材53は、内周側の周上に所定間隔毎に強度補強部53bを有して構成されている。また、前記シール部材53の外周端部には、前記シリンダ35内に前記ピストン本体45が嵌挿されたときに、シリンダ35内面に接触して変形するシール部53aが設けられている。
【0020】
前記シール部材53がシリンダ35内で摺動するときの摺動抵抗を小さくするには、このシール部材53のシール部53aがシリンダ35内面に接触して変形する際に、変形し易くする必要がある。つまり、シール部材53のシリンダ35との接触部(シール部53a)の肉厚を薄くすればよい。
【0021】
しかし、前記シール部53aの肉厚を薄くした場合、この送気送水バルブ13のピストン部32は、図2に示すように上下方向に可動するため、シール部材53が変形して、水密および気密が保たれなくなり、送気送水バルブ13の機能が果たされなくなるおそれがある。このため、本実施形態のようにシール部材53の一部に強度補強部53bを設けることにより、ピストン部32の摺動に対するシール部材53の過度の変形を防止することができる。
【0022】
強度補強部53bは、ピストン部32の可動方向に対して、シール部材53の上下面にそれぞれ上面に4つ、下面に4つリブ状に設けられている。これら上下面に各々4つ設けた強度補強部53bは、円形のシール部材53の円周方向に均等な間隔で、また、シール部材53の上下面で同一位置となるよう上下対称な位置に設けられている。
【0023】
このように、シール部材において部分的に肉厚を厚くした強度補強部を設け、ピストンの摺動抵抗によるシール部材の変形に対して抵抗力を持たせながら、かつシール部材の外周部の肉厚を薄くして、ピストン中の摺動抵抗が過度にならないようにすることにより、水密性・気密性を保ちつつ操作性を向上させることができる。
【0024】
また、前記ピストン本体45の下端部には、押さえ部材54が螺合されており、この押さえ部材54とピストン本体45との間にシール部支持部材55を挟持している。この押さえ部材54の側部には周回状にシール部材56がインサート成形されている。さらに、前記シール部支持部材55の側部にも同様に周回状にシール部材58がインサート成形され、下端部にスライダ57が設けられている。
【0025】
前記スライダ57は、PSUやPEEKなどの硬質樹脂で形成されている。このスライダ57の樹脂を、例えば高圧蒸気滅菌対応を示す緑などに着色することで使用者が容易に高圧蒸気滅菌対応であることを視認することができる。
【0026】
これらのシール部材56及びシール部材58には、前記シール部材53と同様に、強度補強部56b,58bがそれぞれ設けられている。そして、各シール部材53,56,58は、シール部53a,56a,58aにおいてシリンダ35の内周面に弾性的に密接している。
【0027】
また、前記ピストン本体45の上端部の抜け止め筒体49の外側には、円筒状のピストンストッパ60が設けられ、抜け止め筒体49下端部のフランジ部49aとピストンストッパ60内面のフランジ部60aとが当接するようになっている。そして、ピストンストッパ60のフランジ部60a上面と押さえ部材50の下面との間には、コイルスプリングからなる付勢ばね61が介装されている。すなわち、この付勢ばね61の付勢力によって、押さえ部材50は上方に、ピストンストッパ60は下方にそれぞれ付勢されており、自然状態において抜け止め筒体49のフランジ部49aがピストンストッパ60のフランジ部60aに当接してピストン本体45を係止している。
【0028】
さらに、ピストンストッパ60の外側には、絶縁部材からなる囲い部材62が一体的に設けられ、この囲い部材62の内面の突出部62aが前記口金41の前記フランジ41aに係合している。
【0029】
また、前記ピストン本体45の上端部には識別ピン59が螺合しており、押さえ部材50の外周部には指当て部材63が接着固定されている。この指当て部材63の中央部には、ピストン本体45の連通路46に連通したリーク孔64が設けられている。前記指当て部材63と前記囲い部材62とは、ピストン部32が自然状態、押し込み状態のいずれの状態においても、指当て部材63と囲い部材62との上端部との間に常に間隔が保たれるように配設されている。
【0030】
なお、前記ピストン部32は、図3に示すようにシリンダ部31から取り外せるようになっている。
【0031】
図4を参照して内視鏡管路つまり防止具について説明する。
図に示すように内視鏡管路つまり防止具(以下つまり防止具と略記する)65は、ピストン部32を取り外したシリンダ部31のシリンダ35内に挿入されるシリンダ挿入部66aを前方側に有し、後方側にスライド部66bを有する装着部66と、2気圧ないし10気圧に加圧された空気または窒素、二酸化炭素などの高圧流体が貯えられる高圧流体保圧部67を備えた缶体71とで主に構成されている。
【0032】
前記装着部66のシリンダ挿入部66aには、前記シリンダ35のシール部35aに当接することで、このシリンダ35に対する装着部66の軸方向の位置決めを行う係止部68が設けられている。
【0033】
前記装着部66の内部には略Z字形状の高圧流体供給路70が設けられており、この高圧流体供給路70の一端部は装着部66の外周面の円周方向に溝状に設けた開口69に連通し、他端部は待機状態では高圧流体保圧部67に対して閉塞され、作動状態のとき高圧流体保圧部67に対して開通するスライド部66bに設けた保圧部側開口70aに連通している。
【0034】
前記周溝状の開口69は、前記装着部66をシリンダ35内に挿入して、シリンダ挿入部66aに設けた係止部68がシール部35aに接触したとき、前記シリンダ35に設けられている出口側送気管路5a用の開口部に対向する外周位置に形成されている。
【0035】
前記装着部66のシリンダ挿入部66aの外周面には、前記開口69と出口側送気管路5aとが対向したとき、前記開口69と入口側送気管路5bとを連通させる長手軸方向に形成した溝状のリーク路76が設けられている。
【0036】
なお、前記溝状のリーク路76の断面積は、前記出口側送気管路5aに流れ込む流体の流量に対して、前記入口側送気管路5bへ流れ込む流体の流量を減少させるために、出口側送気管路5aの断面積に比べて、1/2ないし1/10の面積に形成して、オリフィスの役目を持たせている。
【0037】
また、前記シリンダ35に挿入される装着部66のシリンダ挿入部66aには、前記開口69及びリーク路76を挟むように一対のシール用Oリング75が配設されており、この一対のOリング75によってシリンダ挿入部66aとシリンダ35との間の気密性を保持している。
【0038】
一方、前記つまり防止具65の缶体71には装着部用シリンダ72が螺合接続されている。この装着部用シリンダ72には前記装着部66の後方側に位置するスライド66bが摺動自在に内挿されている。
【0039】
前記高圧流体保圧部67内には前記装着部用シリンダ72に内挿されている装着部66の基端面に当接してこの装着部66を待機状態に位置させるように付勢するスプリング73が配設されている。
【0040】
即ち、待機状態のとき、前記装着部66に設けられている高圧流体供給路70の保圧部側開口70aは、前記装着部用シリンダ72の内周面に密接すると共に、この装着部用シリンダ72内に設けられている一対のシール用Oリング74の間に配置されて、前記高圧流体保圧部67に対して閉塞状態になっている。
【0041】
上述のように構成したつまり防止具65の作用を説明する。
例えば内視鏡挿入部1に設けられている送気管路5を洗滌するためまず、操作部12に設けられている送気・送水バルブ13のシリンダ35からピストン部32を外し、つまり防止具65の装着部66のシリンダ挿入部66aをシリンダ35に配置させ、缶体71をシリンダ軸方向に押し込んでいき、前記シリンダ挿入部66aに設けられている係止部68をシリンダ35のシール部35aに当接させる。
【0042】
ここで、送気管路5に高圧流体保圧部67に貯えられている高圧流体を送り込むために、さらに缶体71をシリンダ軸方向に押し込む。すると、スプリング73の付勢力に抗して缶体71の装着部用シリンダ72がスライド部66bを摺動して、このスライド部66bに設けられている高圧流体供給路70の保圧部側開口70aが高圧流体保圧部67内で連通する。
【0043】
前記保圧部側開口70aが高圧流体保圧部67に対して連通することによって、この高圧流体保圧部67内に貯えられている高圧流体が高圧流体供給路70を通って開口69から出口側送気管路5aに向かって噴出し、この出口側送気管路5a内に供給されていく。
【0044】
このとき、前記高圧流体供給路70を通る高圧流体の大部分は、前記開口69に対向している出口側送気管路5aに向かって流れ込んでノズル4から噴出され、わずかな高圧流体だけが前記開口69に連通するリーク路76を通って入口側送気管路5bに流れていく。前記高圧流体保圧部67内の高圧流体が出口側送気管路5aに流れ込むことによって、管路内やノズル4に付着した体液などの付着物がノズル4から排出される。
【0045】
万一、管路内やノズル4が付着物でつまった状態になっていたときには、高圧流体供給路70から出口側送気管路5aに流れ込んだ高圧流体の一部が、リーク管路76を介して入口側送気管路5bに流れて、出口側送気管路5a内が著しく高圧になることを防止する。
【0046】
このように、つまり防止具の装着部に、この装着部の内部に設けた高圧流体供給路に連通するリーク路を形成することによって、万一、管路内やノズルが付着物でつまった状態になっていったとき、高圧流体供給路から内視鏡の流体管路に送り込まれる高圧流体の一部がリーク路を介して入口側送気管路に流れて、管路内部の圧力が著しく高圧になることによって発生する、送気管路を構成するチューブ体やパイプ材、チューブ材及び接続部などの破損を防止することができる。
【0047】
なお、前記洗滌作業を行う際、内視鏡先端部2を水中に浸漬させた状態にして作業を実施することによって、管路内やノズル4に付着した付着物を吹き飛ばすとき、付着物が外気中に飛散することが防止することができる。
【0048】
また、加圧流体が低温である場合でも管路、ノズル、観察窓が冷却されない。
【0049】
さらに、本実施形態のつまり防止具は、内視鏡を洗滌・消毒した後、内視鏡の管路内に残った水滴を除去するために使用することが可能であり、このつまり防止具を洗滌後用いることによって管路内の水滴が容易に除去される。
【0050】
図5は本発明の第2実施形態に係るつまり防止具の他の構成を示す説明図である。
【0051】
本実施形態のつまり防止具65Aは、図に示すように前記第1実施形態と装着部66の構成が異なっている。
即ち、本実施形態のつまり防止具66Aでは、係止部68がシール部35aに当接したとき、装着部66のシリンダ挿入部66aの先端部外周面の周方向の溝状の第2の開口77が出口側送水管路6aに対向する。そして、前記高圧流体供給路70をシリンダ挿入部66aの先端面側方向に延長させて、前記第2の開口77と高圧流体供給路70とを連通させている。
【0052】
また、シリンダ挿入部66aとシリンダ35との気密を保持する第3のOリング78を設けられており、前記第2の開口77を前記第3のOリング78と前記シール用Oリング75との間に位置させて気密性を保持している。
【0053】
上述のようにつまり防止具65Aを構成したことにより、高圧流体供給路70の保圧部側開口70aが高圧流体保圧部67に対して連通することによって、この高圧流体保圧部67内の高圧流体が高圧流体供給路70を通って開口69から出口側送気管路5aに向かって噴出すると共に、第2の開口77から出口側送水管路6aに向かって噴出して出口側送気管路5a内及び出口側送水管路6a内に供給されて流体路内の付着物を吹き飛ばしていく。
【0054】
万一、管路内やノズル4が付着物でつまった状態になっていたときには、出口側送気管路5aまたは出口側送水管路6aに流れ込んだ高圧流体がリーク管路76を介して入口側送気管路5bに流れて、出口側送気管路5a内または出口側送水管路6a内が著しく高圧になることを防止する。
【0055】
その他の構成及び作用は前記第1実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。なお、出口側送気管路5aと出口側送水管路6aとが先端部2で合流せずに先端部に設けた複数のノズル4にそれぞれ別々に連通する構成の内視鏡であっても良いことはいうまでもない。
【0056】
このように、つまり防止具をシリンダに装着することによって、出口側送気管路と共に出口側送水管路にも高圧流体を供給することができる。このことによって、ノズルから侵入した付着物が送気管路または送水管路のどちらに付着していた場合でも高圧流体によって管路内の付着物の除去を行える。その他の効果は前記第1実施形態と同様である。
【0057】
図6及び図7は本発明の第3実施形態に係り、図6は装着部がシリンダ挿入部とスライダ部とに着脱自在に構成され、シリンダ挿入部に出口側送気管路に対向する開口を設けたつまり防止具の構成を示す説明図、図7は装着部がシリンダ挿入部とスライダ部とに着脱自在に構成され、シリンダ挿入部に出口側送水管路に対向する開口を設けたつまり防止具の構成を示す説明図である。
【0058】
本実施形態におけるつまり防止具65Bは、装着部66を、シリンダ挿入部材66Aとスライド部材66Bとに分割可能に構成したものであり、この分割可能なシリンダ挿入部材66Aとスライド部材66Bとを連結部材である例えばねじ79で着脱自在に構成している。
【0059】
そして、図6及び図7に示すように着脱自在なシリンダ挿入部66aを第1の挿入部80Aと第2の挿入部80Bとの2種類で構成している。図6に示すように挿入部80Aには前記係止部68を前記シール部35aに当接させたとき、出口側送気管路5aに対向し、高圧流体供給路70に連通する開口69が設けられ、図7に示すように挿入部80Bには前記係止部68を前記シール部35aに当接させたとき、出口側送水管路6aに対向し、高圧流体供給路70に連通する第2の開口77が設けられている。
【0060】
そして、図7に示す挿入部80Bには係止部68をシール部35aに当接させたとき、入口側送水管路6bと高圧流体供給路70とを連通させるリーク路76が装着部66の内部の先端側に設けられている。その他の構成は前記第1実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0061】
上述のようにつまり防止具65Bの装着部66をシリンダ挿入部材66Aとスライド部材66Bとに分割自在に構成すると共に、前記シリンダ挿入部材66Aを出口側送気管路5aに対向する開口69を設けた第1の挿入部80Aと、出口側送水管路6aに対向する第2の開口77を設けた第2の挿入部80Bとで構成したことにより、第1の挿入部80Aと第2の挿入部80Bとをスライド部材66Bに対して交換して使用することで、出口側送気管路5a、出口側送水管路6a及び各々の管路に連通するノズル4を選択的に加圧して付着物の除去を行うことができる。
【0062】
万一、出口側送水管路6a内やノズル4が付着物でつまった状態になっていたときには、出口側送水管路6aに流れ込んだ高圧流体がリーク管路76を介して入口側送水管路6bに流れて、出口側送水管路6a内が著しく高圧になることを防止することができる。その他の作用及び効果は上述の実施形態と同様である。
【0063】
図8は本発明の第4実施形態に係るつまり防止具の別の構成を示す説明図である。
【0064】
本実施形態のつまり防止具65Cは、出口側送気管路5aに対向する開口69及び出口側送水管路6aに対向する第2の開口77を設けたスライド部材66Bに着脱自在な第3の挿入部80Cであり、前記第2実施形態のつまり防止具65Aに形成したリーク路と経路が異なり、前記係止部68を前記シール部35aに当接させたときリーク路76が、シリンダ35から露出した位置にある第3の挿入部80Cの外周面に設けた開口81と高圧流体供給路70とに連通するように形成されている。そして、前記開口81には例えば5気圧以上の圧力がかかったとき、開放状態になるリリーフ弁83が設けられている。
【0065】
なお、前記リリーフ弁83は、開放圧力を内視鏡管路の耐性などに応じて適宜設定されるものであり、例えば2ないし5気圧程度が望ましく、配設位置も開口81とリーク路82との間であればよい。その他の構成は前記第2実施形態及び第3実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0066】
上述のようにつまり防止具65Cを構成することにより、万一、出口側送気管路5aまたは出口側送水管路6a、ノズル4が詰まっていた場合には、高圧流体供給路70内の圧力が高まって、例えば設定圧力である5気圧を越えることによって、リリーフ弁83が開放状態になって、高圧流体が大気中に放出されていく。このことにより、出口側送気管路5a内及び出口側送水管路6a内が著しく高圧になることが防止される。
【0067】
なお、出口側送気管路5a、出口側送水管路6a及びノズル4に詰まりがないときは、高圧流体が出口側送気管路5a及び出口側送水管路6aを通ってノズル4から噴出されて、出口側送気管路5a、出口側送水管路6a及びノズル4内の付着物を吹き飛ばしていく。
【0068】
図9は本発明の第5実施形態に係るつまり防止具のまた別の構成を示す説明図である。
本実施形態のつまり防止具65Dでは、前記第1実施形態ないし第4実施形態のつまり防止具とは高圧流体を貯える高圧流体保圧部67Aの構成が異なっている。
【0069】
即ち、図に示すように高圧流体保圧部67Aは、高圧流体を貯蔵する貯蔵室84と、この貯蔵室84から凸出した筒状の高圧流体を生成する生成部85とで構成されている。
【0070】
前記生成部85は、円筒状の壁86で覆われた加圧室89と、前記壁86内を摺動するピストン87と、このピストン87を壁86の外側の矢印方向に向かって付勢するバネ88とで構成されており、前記加圧室89内には前記ピストン87を付勢するバネ88を配置するために設けたばね受け部90を係止する係止部91が設けられている。
【0071】
前記ばね受け部90が係止部91に当接した状態のとき、ピストン87と壁86との間には一定の間隙が形成されており、前記バネ88の付勢力に抗してピストン87を押し込んでいったとき初めて、壁86とピストン87の摺動部92とが摺動するようになっている。前記摺動部92の側面部には壁86との間の気密を保持するOリング93が設けられている。
【0072】
また、前記生成部85と貯蔵室84との間には生成部85と貯蔵室84とを貫通する連通口94が設けられており、この連通口94には生成部85から貯蔵室84への流れのみを許容する逆止弁95が設けられている。その他の構成は上述の実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0073】
上述のようにつまり防止具65Dの高圧流体保圧部67Aを貯蔵室84とピストン87及びばね88などを設けた生成部85とで構成したことにより、貯蔵室84内の高圧流体の圧力が低下した際、生成部85のピストン87をバネ88の付勢力に抗して押し込むことによって、Oリング93によって密閉されたピストン87と壁86との間の生成部85内部が加圧されて逆止弁95を開く。このことにより、加圧された空気が貯蔵室84内に送り込まれていく。このピストン87の操作を繰り返すことで、貯蔵室84内の圧力を再び高めて、高圧流体を出口側送気管路5a、出口側送水管路6a及びノズル4内に送り込んで流体路内の付着物の除去を行える。
【0074】
このように、高圧流体保圧部を、高圧流体を貯蔵する貯蔵室と高圧流体を生成する生成部とで構成することによって、貯蔵室に貯えられていた高圧流体の圧力が低下した際、生成部に設けたピストンを繰返し操作することによって、貯蔵室内の圧力を再び高めて、高圧流体を供給することができる。その他の効果は上述の実施形態と同様である。
【0075】
図10は本発明の第6実施形態に係るつまり防止具のさらに別の構成を示す説明図である。
本実施形態のつまり防止具65Eは、前記第2実施形態のつまり防止具65Aの開口69と入口側送気管路5bとを連通させるリーク路の代わりに第2の開口77と入口側送気管路5bとを連通させるリーク路を設けている。
【0076】
また、装着部66の高圧流体供給路70に高圧流体を送る缶体71の代わりに高圧流体を供給するためのポンプ装置96を用いている。
【0077】
図に示すようにつまり防止具65Eには、圧縮空気を供給できるポンプ装置96が設けられており、このポンプ装置96で生成した圧縮空気を、供給チューブ97を介して高圧流体供給路70に送るようにしている。
【0078】
前記ポンプ装置96には、高圧流体の生成を指示する生成スイッチ98と、電磁弁の開閉を制御することで高圧流体を高圧流体供給路70に供給することを指示する解放スイッチ99とが設けられている。
【0079】
また、装着部66の手元部には前記口金41に係止させることで、この装着部66をシリンダ35の所定位置に配置させる弾性部材よりなる弾性係止部100が設けてある。その他の構成は前記第2実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略する。
【0080】
上述のようにつまり防止具65Eを構成したことによりまず、ポンプ装置96に設けられている生成スイッチ98を操作してポンプ装置96内に高圧流体を貯え、弾性係止部100を口金41に係止してシリンダ35内の所定位置に装着部66を配置する。
【0081】
次に、ポンプ装置96に設けられている解放スイッチ99を操作して高圧流体を供給チューブ97に送る。すると、この高圧流体は、高圧流体供給路70を介して出口側送気管路5a及び出口側送水管路6aに供給され、ノズル4から高圧空気を噴出して流体路内の付着物の除去が行われる。
【0082】
このように、ポンプ装置で高圧流体を供給することによって繰り返しの使用を行うことができる。その他の作用及び効果は上述の実施形態と同様である。
【0083】
ところで、内視鏡挿入部の先端部には撮像ユニットが配設されており、この撮像ユニットからは信号ケーブルが延出している。この信号ケーブルは、内視鏡挿入部の湾曲部及び可撓管内を挿通していたため、湾曲部を繰返し湾曲装置することによって、信号ケーブルが長手軸方向に前後動したり、曲げられたりして断線することがあった。このため、断線のし難い信号ケーブルが求められていた。
【0084】
本実施形態の内視鏡は、図11に示すように先端部2には、図示しない光源装置から供給される照明光により照射された被写体の像を、光学レンズ系21を介して固体撮像素子である例えばCCD22の結像面に結像させるようになっている。なお、前記先端部2の先端側は、観察窓23を備えた硬性の先端カバー24で覆われている。
【0085】
前記CCD22の結像面に結像した被写体像の光学像は、このCCD22の後方に配設されている信号変換回路部25で撮像信号に変換される。この撮像信号は、内視鏡挿入部1及び連結コード36内を挿通する信号ケーブル26によって外部装置であるビデオプロセッサ(不図示)に伝送される。
【0086】
前記内視鏡挿入部1の先端部2の後方に連接する湾曲部14は、複数の湾曲駒27を連接して構成されており、この湾曲駒27の外周を湾曲外皮28が覆っている。なお、この湾曲部14は、図示しない湾曲ケーブルを進退操作させることによって、湾曲駆動するようになっている。なお、符号29は把持鉗子などの処置具を挿通するための処置具挿通チャンネルである。この処置具チャンネル29は、フッ素系のエラストマで作られており、分子拘束成分(ハードセグメント)にフッ素樹脂を、柔軟成分(ソフトセグメント)にフッ素ゴムが用いられている。
【0087】
図に示すように信号変換回路部25は、処置具挿通チャンネル29などとのレイアウト上の理由で一外周面側に偏らせて配置されている。そして、前記信号変換回路部25から延出する信号ケーブル26の延出方向を、この信号変換回路部25近傍において、この信号変換回路部25の長手軸方向に対して内視鏡中心軸方向になるように傾けている。
【0088】
また、信号変換回路部25から延出する信号ケーブル26の接続部近傍では信号ケーブル26を弾性部材からなる円錐状の折り止め部材20で被覆している。
【0089】
なお、前記信号ケーブル26を、信号変換回路部25の中心より内視鏡の中心に偏らせた位置に配設し、信号変換回路部25の長手軸方向に延出するようにしてもよい。
【0090】
このように、信号変換回路部25から延出する信号ケーブル26を、内視鏡の中心軸側に略一致させて配置することによって、湾曲部を湾曲操作させた際、信号ケーブル26の軸方向の動きが少なくなって、この信号ケーブル26にかかる負荷を減少させることができる。このことによって、信号ケーブルの断線のし難い内視鏡が提供される。
【0091】
また、信号変換回路部25と信号ケーブル26との接続部に折れ止め部材を設けて接続部の耐性を向上させることができる。このことによって、信号ケーブル26の断線のし難い内視鏡が提供される。
【0092】
図12に示すように信号ケーブル26を被覆する外装チューブ19を、硬度の高い硬性部19aと硬度の低い軟性部19bとを長手周方向に交互に分布させて形成している。そして、前記外装チューブ19に設けた硬性部19aを処置具挿通チャンネル29や出口側送気管路5a、湾曲部14を湾曲させる操作ワイヤ17のガイド部材18にそれぞれ対向させている。なお、符号16は照明光を伝送するライトガイドである。
【0093】
このように、内視鏡内の他の内蔵物に対向する部分の外装チューブ19を、硬性部19aにすることにより、外装チューブ19内に収納された信号ケーブル26への負荷が少なくなって断線が防止される。
【0094】
なお、図13に示すように外装チューブ19に硬性部19aと軟性部19bとを交互に分布させて形成する代わりに、外装チューブ19に肉厚の厚い厚肉部19cと肉厚の薄い薄肉部19dとを長手周方向に交互に分布させて形成し、この厚肉部19cを処置具挿通チャンネル29、出口側送気管路5a、ガイド部材18にそれぞれ対向させるようにしてもよい。
【0095】
なお、厚肉部19cを信号ケーブル26全長渡って設けるようにしたり、湾曲部だけの局所的に設けるようにしても、軸方向に継続的に設けるようにしてもよい。また、厚肉部19cを2部品を積層して厚肉に形成するようにしてもよい。
【0096】
図14に示すように芯線26aと絶縁外皮26bとからなる信号ケーブル26の芯線26aに細線状の低融点半田30を撚りこんでいる。このように、芯線26aに予め、低融点半田30を撚りこんでおくことにより、芯線26aが断線した際、信号ケーブル26を加熱することで低融点半田30が溶融して、断線した芯線26aの導通を図って簡単に修理を行うことができる。
【0097】
なお、芯線に低融点半田を撚りこんでおく代わりに、粉末状などの半田を芯線に混入させておいてもよい。
【0098】
なお、本発明は、以上述べた実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0099】
[付記]
以上詳述したような本発明の前記実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができる。
【0100】
(1)内視鏡挿入部の先端部に一端を開口した流体管路の他端が連通する内視鏡操作部に設けた送気・送水バルブのシリンダ部に着脱自在な装着部と、高圧流体を貯える高圧流体保圧部と、この高圧流体保圧部に貯えられている高圧流体を前記流体管路内に送り込む前記装着部に設けた高圧流体供給路と、前記高圧流体保圧部から前記高圧流体供給路へ向かう流体の流れを制御する弁部とからなる内視鏡管路つまり防止具において、
前記流体管路に所定圧以上の圧力がかかることを防止するリーク路の一端を、前記高圧流体供給路に連通させて設けた内視鏡管路つまり防止具。
【0101】
(2)前記リーク路の他端が、シリンダ部と流体の供給源とを連通する入口側管路に連通する付記1記載の内視鏡管路つまり防止具。
【0102】
(3)前記リーク路の他端が、大気に連通する付記1記載の内視鏡管路つまり防止具。
【0103】
(4)前記リーク路にオリフィス部を設けた付記2記載の内視鏡管路つまり防止具。
【0104】
(5)前記リーク路の中途部にリリーフ弁を設けた付記3記載の内視鏡管路つまり防止具。
【0105】
(6)前記流体管路は、送気管路である付記1記載の内視鏡管路つまり防止具。
【0106】
(7)前記流体管路は、送水管路である付記1記載の内視鏡管路つまり防止具。
【0107】
(8)前記流体管路は、送気管路および送水管路である付記1記載の内視鏡管路つまり防止具。
【0108】
(9)前記装着部を、高圧流体保圧部に連通するスライド部材と、流体管路に連通するシリンダ挿入部材とに着脱自在に分割し、前記シリンダ挿入部材を前記スライド部材に選択的に装着可能で、内視鏡送気管路に連通する第1の挿入部と、内視鏡送水管路に連通する第2の挿入部とで構成した付記8記載の内視鏡管路つまり防止具。
【0109】
(10)前記高圧流体保圧部が、高圧流体貯蔵缶である付記1記載の内視鏡管路つまり防止具。
【0110】
(11)前記高圧流体保圧部が、加圧手段と加圧流体保持部とからなる付記1記載の内視鏡管路つまり防止具。
【0111】
(12)前記加圧手段は、手動ポンプである付記11記載の内視鏡管路つまり防止具。
【0112】
(13)前記加圧手段は、電磁ポンプである付記11記載の内視鏡管路つまり防止具。
【0113】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、流体管路内に流体を供給して洗滌作業を行う場合、万一、内視鏡に設けられているノズルや流体管路からなる流体路がつまっていても、流体管路に高圧流体を供給したことによって内視鏡に設けられている流体管路に損傷を与えない内視鏡管路つまり防止具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図4は本発明の第1実施形態に係り、図1は内視鏡の概略構成を示す説明図
【図2】送気・送水バルブの構成を説明する断面図
【図3】ピストン部とシリンダ部との着脱関係を示す説明図
【図4】ピストン部を取り外したシリンダ部に装着された内視鏡管路つまり防止具の構成を示す説明図
【図5】本発明の第2実施形態に係るつまり防止具の他の構成を示す説明図
【図6】図6及び図7は本発明の第3実施形態に係り、図6は装着部がシリンダ挿入部とスライダ部とに着脱自在に構成され、シリンダ挿入部に出口側送気管路に対向する開口を設けたつまり防止具の構成を示す説明図
【図7】装着部がシリンダ挿入部とスライダ部とに着脱自在に構成され、シリンダ挿入部に出口側送水管路に対向する開口を設けたつまり防止具の構成を示す説明図
【図8】本発明の第4実施形態に係るつまり防止具の別の構成を示す説明図
【図9】本発明の第5実施形態に係るつまり防止具のまた別の構成を示す説明図
【図10】本発明の第6実施形態に係るつまり防止具のさらに別の構成を示す説明図
【図11】CCDから延出する信号ケーブルを示す説明図
【図12】信号ケーブルを被覆する外装チューブの構成例を説明する断面図
【図13】信号ケーブルを被覆する外装チューブの他の構成例を説明する断面図
【図14】芯線の間に低融点半田を撚り込んだ信号ケーブルを示す断面図
【符号の説明】
5a…出口側送気管路
5b…入口側送気管路
6a…出口側送水管路
6b…入口側送水管路
65…内視鏡管路つまり防止具(つまり防止具)
67…高圧流体保圧部
66…装着部
70…高圧流体供給路
76…リーク路

Claims (3)

  1. 切替操作のためのピストン部が着脱されるとともに、内視鏡挿入部の先端部に一端を開口した第1の流体管路および流体供給源に接続される第2の流体管路が接続されたシリンダ部に対して、挿入可能な挿入部を有する装着部と、
    前記第1の流体管路に高圧の流体を送り込むために、流体を所定の圧力に保つ流体保圧部と、
    前記流体保圧部で保たれた前記流体を供給するために開閉する弁体と
    前記弁体に接続されるとともに、前記装着部が前記シリンダ部に装着された際に前記第1の流体管路と連通され、弁体の開閉に基づいて前記流体を前記第1の流体管路に供給可能な流体供給路と、
    前記挿入部に設けられ、前記装着部が前記シリンダ部に装着された際に前記流体供給路と前記第2の流体管路と連通させるリーク路
    を具備することを特徴とする内視鏡管路つまり防止具。
  2. 前記第1の流体管路への供給量を多くするために、前記流体供給路に対して断面積を小さく形成された前記リーク路であることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡管路つまり防止具
  3. 切替操作のためのピストン部が着脱されるとともに、内視鏡挿入部の先端部に一端を開口した第1の流体管路および流体供給源に接続される第2の流体管路が接続されたシリンダ部に対して、挿入可能な挿入部を有する装着部と、
    前記第1の流体管路に高圧の流体を送り込むために、流体を所定の圧力に保つ流体保圧部と
    前記流体保圧部で保たれた前記流体を供給するために開閉する弁体と
    前記弁体に接続されるとともに、前記装着部が前記シリンダ部に装着された際に前記第1の流体管路と連通され、弁体の開閉に基づいて前記流体を前記第1の流体管路に供給可能な流体供給路と
    前記装着部に設けられ、前記流体供給路に連通するとともに所定値より大きな圧力が加わった際に前記シリンダ部の外部に開放されるリリーフ弁を備えたリーク路と、
    を具備することを特徴とする内視鏡管路つまり防止具
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