JPH11253393A - 内視鏡 - Google Patents

内視鏡

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JPH11253393A
JPH11253393A JP10062770A JP6277098A JPH11253393A JP H11253393 A JPH11253393 A JP H11253393A JP 10062770 A JP10062770 A JP 10062770A JP 6277098 A JP6277098 A JP 6277098A JP H11253393 A JPH11253393 A JP H11253393A
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liquid
pipe
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gas
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英伸 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的とするところは、挿入部の先端に
ある噴出ノズルに接続する送気管路及び送液管路を有す
る内視鏡であっても挿入部を細径化することができる内
視鏡を提供することにある。 【解決手段】 本発明は、挿入部12の先端に設けられ
た先端部17に観察窓の外表面に対向して設けられた噴
出ノズル49を設け、送気チューブ37と送液チューブ
38を、送気送液チューブ49に送気送液分岐部47を
介して接続した内視鏡において、挿入部12の内部空間
の断面積よりも大きな断面積を有する、膨大部61を挿
入部12よりも手元側部位に設け、この膨大部61内に
上記分岐部47を配した。挿入部12内に配される、気
体及び液体を供給するチューブを1つとすることで、挿
入部12が細径化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、挿入部の先端にあ
る噴出ノズルに気体を供給する送気管路と液体を供給す
る送液管路を有した内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡の挿入部先端には対物レンズの外
表面を洗浄するための噴出ノズルが設けられており、こ
の噴出ノズルには気体を供給する送気管路と液体を供給
する送液管路が接続されている。特開平6−46990
号公報で知られる如く、送気管路を形成する送気チュー
ブと送液管路を形成する送液チューブはいずれも挿入部
内に配置され、また、先端部付近で一本のパイプに接続
され、噴出ノズルに連通されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】(従来技術の問題点)
特開平6−46990号公報で知られるものでは挿入部
内に送気チューブと送液チューブの両方を配置するため
に、その分、挿入部内に設置スペースを多く必要とす
る。また、送気チューブと送液チューブが先端部付近で
一本のパイプから分岐する構造であるため、その分岐部
の接続口金及びチューブ接続用糸巻き部等により他の部
分より太くなる。
【0004】このように送気チューブと送液チューブの
両方と分岐部を挿入部内に配置するため、それらを設置
するスペースを多くとる必要があり、挿入部の内径を大
きくしている。この結果、必然的に挿入部の外径が太く
なり、挿入性が低下し、患者にとっては苦痛を伴う。
【0005】(目的)本発明は上記課題に着目してなさ
れたものであり、その目的とするところは、挿入部の先
端にある噴出ノズルに接続する送気管路及び送液管路を
有する内視鏡であっても挿入部を細径化することができ
る内視鏡を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、基端
に操作部を有する挿入部と、この挿入部の先端に設けら
れた先端部材と、先端部材に観察窓の外表面に対向して
設けられた噴出ノズルと、噴出ノズルに接続され、その
噴出ノズルに気体及び液体を供給する送気送液用管路
と、送気送液用管路に分岐部を介して接続された送気管
路及び送液管路を有し、送気管路及び送液管路から分岐
部を通じて上記送気送液管路に送気送液を行うようにし
た内視鏡において、挿入部内空間の断面積よりも大きな
断面積を有する、膨大部を挿入部よりも手元側部位に設
け、この膨大部内に上記分岐部を配したことを特徴とす
る内視鏡である。挿入部内に配される、気体及び液体を
供給する管路を1つとすることで、挿入部が細径化す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]図1乃至図10
を用いて本発明の第1の実施形態を説明する。
【0008】(構成)図1は第1実施形態に係る内視鏡
システム1の全体の構成を概略的に示す。内視鏡システ
ム1は、電子式の内視鏡2と、内視鏡周辺装置としての
付帯設備3とからなる。付帯設備3は、光源装置4、カ
メラコントロールユニット(CCU)を含む画像処理装
置5、モニター6、吸引装置7、及び入出力操作用キー
ボード8、送液タンク9などを有し、これらは架台10
に設置されている。
【0009】内視鏡2は操作部11、挿入部12及びユ
ニバーサルコード13を有し、ユニバーサルコード13
の延出先端には光源装置4や画像処理装置5等に接続す
るためのコネクタ部14が設けられている。挿入部12
は可撓管部15の先端に湾曲管部16を接続すると共
に、湾曲管部16の先端に先端部17を接続して構成さ
れている。先端部17の先端面部には照明光学系の照明
レンズ18、観察光学系の対物レンズ19、送気管路と
送液管路に通じる噴出ノズル20、及び後述する処置具
挿通チャンネル21の先端開口部22が設けられてい
る。上記照明光学系は照明レンズ18の他にその内視鏡
2の内部に組み込まれたライトガイドファイバーバンド
ル101(図5を参照)等を有する。上記観察光学系の
対物レンズ19には固体撮像素子を有する撮像ユニット
部23が接続され、撮像ユニット部23には信号ケーブ
ル24が接続されている。信号ケーブル24はユニバー
サルコード13のコネクタ部14まで導かれ、後述する
電気接続部に接続されている。
【0010】ユニバーサルコード13のコネクタ部14
には図2で示すように、送気口金31、送液口金32、
吸引口金33、加圧口金34、ライトガイド口金35及
び電気接続部36等が配設されている。加圧口金34は
送気口金31に通じる管路より分岐した管路により構成
されている。送気口金31には送気チューブ37が接続
され、送液口金32には送液タンク9の送液出口に通じ
る送液チューブ38が接続され、吸引口金33には吸引
チューブ39が接続され、加圧口金34には送液タンク
9の加圧口金部に通じる加圧チューブ41が接続され
(図1参照)、電気接続部36には画像処理装置5に通
じる電気ケーブル42(図1参照)が接続される。吸引
口金33には吸引装置7に通じる排出チューブ40が接
続されている。
【0011】図2で示すように、送気チューブ37、送
液チューブ38及び吸引チューブ39はいずれもユニバ
ーサルコード13内を通じて操作部11内に導かれてい
る。内視鏡2の内部において、送気チューブ37は送気
管路を形成し、送液チューブ38は送液管路を形成し、
吸引チューブ39は吸引管路を形成する。内視鏡2の操
作部11の内部において、送気チューブ37と送液チュ
ーブ38の途中には送気送液制御弁45が介挿され、吸
引チューブ39の途中には吸引制御弁46が介挿されて
いる。
【0012】送気チューブ37の先端と送液チューブ3
8の先端は操作部11の内部においてYの字状に形成さ
れた送気送液管路分岐部47を介して一本の送気送液管
路を構成する送気送液チューブ49に合流している。送
気送液チューブ49は挿入部12内を通じて先端部17
まで導かれ、噴出ノズル20に接続されている。送気送
液制御弁45を操作することにより送気管路と送液管路
の切り替えと開閉により送気送液管路分岐部47を通じ
て一本の送気送液チューブ49に対しての送気または送
液を選択的に行うようになっている。そして、噴出ノズ
ル20から対物レンズ19のレンズ面に向けて水や空気
等の流体を噴き付けてレンズ面の清掃を行う。
【0013】一方、吸引チューブ39の先端は略Yの字
状の吸引管路分岐部51を介して処置具挿通チャンネル
21の途中部分に接続され、処置具挿通チャンネル21
の先端側部分と吸引チューブ39とにより吸引管路を形
成している。処置具挿通チャンネル21の吸引管路を形
成しない手元側部分は操作部11の把持部53の部分よ
りも折止め部54側に片寄って位置する隆起部55の突
出端面に導かれて配設され、この手元側開口部により鉗
子挿入口52を形成している。鉗子挿入口52の端縁部
には鉗子栓56が着脱自在に装着されている。鉗子栓5
6を装着した鉗子挿入口52は操作部11の把持部53
より先端側に位置している。
【0014】操作部11において吸引チューブ39の途
中には上記吸引操作ボタン59を有した吸引制御弁46
が介挿されている。吸引制御弁46は通常、吸引チュー
ブ39を閉止して吸引作用を遮断しているが、吸引操作
ボタン59を押し込み操作すると、吸引チューブ39を
開放し、吸引チューブ39を通じての吸引作用が第1の
処置具挿通チャンネル21に作用するようになってい
る。そして、吸引操作ボタン59を押込む操作を行うこ
とにより吸引チューブ39を開放し、吸引管路の先端開
口部22より体腔内の粘液等を吸引して回収する。
【0015】尚、吸引制御弁46は吸引チューブ39を
閉止し、第1の処置具挿通チャンネル21に対する吸引
作用を遮断しているとき、吸引ポンプの負荷を軽減する
ために外気を吸引できるように構成されている。
【0016】上記操作部11には湾曲管部16を上下/
左右方向に湾曲させるときの操作を行う湾曲操作ノブ5
7、上記送気送液制御弁45の操作を行うための送気送
液操作ボタン58、上記吸引制御弁46の操作を行うた
めの吸引操作ボタン59の他、各種の操作スイッチ60
が設けられている。
【0017】操作部11は挿入部12が接続される接続
端近傍に位置して、挿入部11の内部空間の大きさ(図
2中h)よりも大きな空間よりなる膨大部61(図2中
H)が形成されている。つまり膨大部61は挿入部12
内空間の断面積よりも大きな断面積を有する。
【0018】送気チューブ37と送液チューブ38に分
岐する略Y字状の送気送液管路分岐部47はその膨大部
61内に配置されている。送気チューブ37と送液チュ
ーブ38は後方へ挿入部12の軸方向に平行に延びる接
続端部にそれぞれ接続されており、噴出ノズル20に通
じて送気送液チューブ49は前方へ挿入部12の軸方向
に平行に延びる1つの接続端部に接続されている。この
ため、送気チューブ37と送液チューブ38と送気送液
チューブ49は送気送液管路分岐部47に対して膨らむ
ことなくコンパクトに接続されている。
【0019】また、送気送液管路分岐部47と吸引管路
分岐部51は操作部11内の膨大部61内に配置される
と共に送気送液管路分岐部47は吸引管路分岐部51よ
りも手元側に位置して配置されている。
【0020】次に、図3を用いて上記送気送液制御弁4
5の構造を説明する。送気送液制御弁45は送気送液シ
リンダ71と、これに挿入される弁体部であるピストン
72と、送気送液シリンダ71にピストン72を取り付
けるためのゴム製の取付け用リング部材73とにより構
成されている。ピストン72には中心軸方向に沿い、外
端に開口した透孔74が設けられており、この透孔74
の内端(外部に露呈しない側の端)が側孔75を通じて
ピストン72の側方に開口している。
【0021】ピストン72の、送気送液シリンダ71に
挿入されない外端部には送気送液操作ボタン58を兼ね
たフランジ部材76が一体的に設けられており、フラン
ジ部材76と取付け用リング部材73の間には付勢部材
であるバネ77が配されている。ピストン72には送気
送液シリンダ71の内周面と密接するようにした、第1
のパッキン78、第2のパッキン79、弁80が配され
ている。
【0022】一方、送気送液シリンダ71には硬質のパ
イプ部材から成る流入側口金81,82が半田またはロ
ー付け等により気密的に固着されており、口金81には
送気管路の上流側送気チューブ37が、口金82には送
液管路の上流側送液チューブ38がそれぞれ気密的に接
続されている。口金81,82に送気チューブ37と送
液チューブ38をそれぞれ接続する場合、口金81,8
2に送気チューブ37と送液チューブ38をそれぞれ外
嵌した上でそれらの外周を糸83等で縛り、縛り部を接
着剤84等にて固着してなる。送気送液シリンダ71に
は流出側口金部86,87が設けられている。口金部8
6には送気管路の下流側管路部分が、口金部87には送
液管路の下流側管路部分がそれぞれ気密的に接続されて
いる。
【0023】図3で示すように、流出側口金部86,8
7には送気送液管路分岐部47が接続されている。尚、
ここでの送気送液管路分岐部47は図2で示したものと
は相違する。図3で示すものは、パイプ材91の途中に
別のパイプ材92を斜めに接続して3方に分岐する形に
構成されている。そして、送気管路に接続する送気管路
口金部93と、送液管路に接続する送液管路口金部94
と、送気送液用チューブ49に接続する送気送液管路口
金部95との3つに分岐しており、送気管路口金部93
は送気送液シリンダ71の流出側口金部86まで斜めに
直線的に延長してその口金部86に直接に接続されてい
る。また、送液管路口金部94は送気送液シリンダ71
の流出側口金部87まで直線的に延長してその口金部8
7に直接的に接続されている。さらに送気送液管路口金
部95には送気送液チューブ49が接続されている。つ
まり、図3で示す送気送液管路分岐部47は送気送液制
御弁45に近接かつ隣接して付設され、送気送液シリン
ダ71の、挿入部12側に位置し、挿入部12の軸方向
の前後にコンパクトに配置されている。送気送液管路口
金部95に送気送液チューブ49を接続する場合は送気
送液管路口金部95に送気送液チューブ49を外嵌した
上でそれらの外周を糸83等で縛り、その縛り部を接着
剤84等にて固着する。
【0024】図4及び図5は内視鏡2の内部構造を示す
ものであり、内視鏡2の内部には先端部17に配設され
た照明レンズ18を介して体腔内に照明光を拡開照射す
べく、その照明レンズ18に照明光を伝達するライトガ
イドファイバ101と、上記先端部17に配設された対
物レンズ19を介して撮像ユニット部23から得た体腔
内観察像の画像信号を伝送する信号ケーブル24が設け
られている。
【0025】操作部11内には硬質の基盤であるベース
105が配されている。このベース105の一面側には
挿入部12の湾曲管部16を湾曲駆動させるための機構
である湾曲機構106が組み付けられており、湾曲機構
106は図示されない回転ドラム又はスプロケットが一
部に構成されており、該回転ドラムまたはスプロケット
には同軸にて湾曲操作ノブ57が延接されている。
【0026】ベース105の挿入部側端部には筒状の部
材よりなる接続筒体107がネジ等により固定されてお
り、接続筒体107には前述した吸引管路分岐部51が
ネジ等にて固定されている。ベース105、湾曲機構1
06及び接続筒体107の周りにはこれらを外装する第
1の外装体111が配されており、第1の外装体111
の一端を第2の外装体112(図6参照)に当て、他端
を接続筒体107の外周に螺合した接続環113に当て
て挟持されることにより組み付けられている。第1の外
装体111と接続筒体107の間には外装筒114が介
在している。
【0027】第2の外装体112には図7で示す如く、
湾曲操作ノブ57、送気送液制御弁45の送気送液シリ
ンダ71、及び吸引制御弁46の吸引シリンダ等が取り
付けられている。
【0028】接続筒体107の挿入部側端部には挿入部
12の基端が接続口金118を介して接続されている。
挿入部12は螺旋管115、編線116及び外皮樹脂1
17を積層してなる。
【0029】ここで、接続筒体107の内径Hは、挿入
部12の接続口金118の外径よりも大きく形成されて
いる。接続筒体107の内径Hは挿入部12を構成する
螺旋管115の内径hよりも大きく構成されている。ま
た、接続筒体107にて挿入部12よりも内部空間を大
きく形成される上記膨大部61が接続口金118よりも
手元側に位置して構成されている。
【0030】第1の外装体111の挿入部側端には外装
筒114を介して弾性部材よりなる補強部材119が配
されている。補強部材119はテーパ状に形成されてい
て、液密性を保って被嵌すると共に挿入部12の外表面
に滑らかにつなぐ。補強部材119は接続筒体107の
外周に螺合し配された筒状の接続環113の外周に被着
されている。
【0031】送気送液管路分岐部47は、第1の外装体
111内において、ベース105の湾曲機構106が配
されない面側に位置して配設され、かつ吸引管路分岐部
51よりもベース105側に位置して配置されている。
また、送気送液管路を形成する送気送液チューブ49は
接続筒体107に囲まれる空間部内において、ループ4
9aを構成していてもよい。
【0032】図5(a)は図4のX−Xに沿う部分の横
断面を示しており、これより分かるように、ベース10
5の湾曲機構106が配されない面側の領域には、送気
チューブ37、送液チューブ38、吸引チューブ39及
び信号ケーブル24、ライトガイドファイバ101等が
配されている。
【0033】図5(b)は図4のY−Yに沿う部分の横
断面を示しており、図5(c)は図4のZ−Zに沿う部
分の横断面を示している。122は湾曲操作ワイヤであ
る。
【0034】図6は第1の外装体111を挿入側にずら
して内部を露出させた状態の内視鏡2の斜視図である。
図7は図6中矢視Yから見た面における各管路構成を示
し、ベース105の、湾曲機構106が配置されていな
い面側の管路構成を示す。
【0035】図7で示されるように、吸引管路分岐部5
1より操作部11側に延出された吸引チューブ39は一
旦、吸引制御弁46を介してユニバーサルコード13へ
連接されている。送気送液管路分岐部47は吸引管路分
岐部51より操作部11側に位置して配置されている。
しかし、図8に示されるように、ベース105にネジ1
32等にて固定する固定部材131を利用して送気送液
管路分岐部47を固定するようにしてもよい。
【0036】送気送液管路分岐部47より延出された送
気チューブ37、送液チューブ38は一旦、送気送液制
御弁45を介してユニバーサルコード13内に導かれて
いる。
【0037】図8に示すように、固定部材131は円弧
状に形成された薄肉の金属板からなり、この固定部材1
31をベース105にネジ132等にて固定するもので
あるが、樹脂等にて形成された柔軟な部材でも良く、ま
た、図9に示されるように、送気送液管路分岐部47を
樹脂又は金属による型成型にて形成し、この一部にネジ
等が係合する孔部133を設け、これを利用してベース
105に取り付けるようにしてもよい。
【0038】ここで、図10を用いて、送気送液管路分
岐部47に各チューブ37,38,49を着脱自在に接続
する接続方式の一例を示す。送気送液管路分岐部47の
各端部には接続口金135が気密的に接着又は半田等に
て固定されている。接続口金135の一端部にはチュー
ブ37,38,49を嵌合するテーパー状外周面136が
形成され、他端部外周には雄ネジ部137が形成されて
いる。雄ネジ部137には締付けリング138が装着さ
れるようになっている。
【0039】各チューブ37,38,49は接続口金13
5のテーパー状外周面136に外嵌して配してあり、さ
らに各チューブ37,38,49の外嵌部外周面にはテー
パー状の内径を形成されたリング状の部材であるテーパ
管139が配されている。テーパ管139は大きく形成
された内径部の径が、接続口金135に形成されたテー
パー状外周部135の最小外径よりも大きく、テーパー
状外周部136の最大外径よりも小さく形成されてい
る。
【0040】締付けリング138は一端に接続口金13
5の雄ネジ部137に螺合する雌ネジ部141を有し、
他端には、これに取り付けられるチューブ37,38,4
9の外径よりも大きく、テーパ管139の外径よりも小
さな径よりなる開口部142を有する。締付リング13
8の開口部142のフランジ部143が、テーパ管13
9の端に当接し、接続口金135に螺合して締め付ける
ことにより配されている。
【0041】(作用)図2に示すように、送気口金31
から送り込まれた気体は加圧口金34より流出するもの
と、送気チューブ37を通り、送気送液制御弁45の送
気送液シリンダ71に導かれるものとに別れる。送気送
液シリンダ71に導かれた気体は通常の待機時、図3に
示されるように、ピストン72に形成された透孔74を
通って外部へ流出する。
【0042】送気送液操作ボタン58の透孔74の開口
端を指等にて塞ぐと、送気送液シリンダ71内に流入し
た気体は挿入部12側の送気チューブ37へ流入し、送
気送液管路分岐部47を経て送気送液チューブ49、噴
出ノズル20へと導かれる。
【0043】送気送液操作ボタン58を指等にて押し込
むと、図3の中心線右側部分で示すようにピストン72
が送気送液シリンダ71内に押し込まれ、送気チューブ
37より流入した気体は送気送液制御弁45により行き
場を塞がれる。
【0044】ここで、加圧気体は行き場を失って加圧口
金34より加圧チューブ41へと導かれ、送液タンク9
の内部空間を加圧する。これにより加圧された液体は加
圧チューブ41内の導液チューブを通って、送液口金3
2へと導入され、送液チューブ38を通り送気送液シリ
ンダ71内へ流入する。
【0045】送気送液シリンダ71に流入した液体は第
2のパッキン79と送気送液シリンダ71により囲まれ
た空間を通って、挿入部12側の送液チューブ38へと
導かれる。この後、液体は送気送液管路分岐部47を経
て送気送液チューブ49から噴出ノズル20へと導かれ
る。
【0046】ところで、送気送液管路分岐部47は操作
部11の内部に配されており、挿入部12の内部の管路
構成としては送気送液チューブ49のみの管路構成とな
る。また、図3に示すように、送気送液管路分岐部47
を送気送液シリンダ71に直接に接続する場合、送気送
液管路分岐部47と送気送液シリンダ71を接続する管
路が要らない。
【0047】図4に示すように、送気送液管路分岐部4
7は挿入部12の内部空間hよりも大きな空間Hを有す
る接続筒体107内に配されており、図5(b)及び図
5(c)に示すように、他の内蔵物が密集した状態の挿
入部12内よりも接続筒体107内に配する方が、送気
送液管路分岐部47の形状等の構成に対する制約条件が
少ない。
【0048】さらに、送気送液管路分岐部47が接続筒
体107内に配置され、しかも吸引管路分岐部51の部
分よりも手元側に位置して配されているため、接続筒体
107内で吸引管路分岐部51に干渉することもない。
これらはベース105における、湾曲機構106が配さ
れない面側に設けられているため、他面側にある湾曲機
構106の駆動部と干渉しない。
【0049】また、送気送液チューブ49の途中にはル
ープ49aが形成されているため、挿入部12を曲げた
り、湾曲管部16の湾曲動作により送気送液チューブ4
9が挿入部12の長手方向に進退された場合、そのルー
プ49aのループ径が大きくなったり、小さくなったり
することで、送気送液チューブ49の進退量を吸収する
ことができる。送気送液チューブ49にダメージを与え
ない。
【0050】図7に示すように、ベース105に送気送
液管路分岐部47を固定することで、送気送液管路分岐
部47が、他の内蔵物、とりわけ画像伝送用電気ケーブ
ル24、ライトガイドファイバ101等に干渉しない。
【0051】図4の補強部材119及び接続環113を
接続筒体107より取り外し、鉗子挿入口52を吸引管
路分岐部51より取り外すことで、第1の外装体111
は図6で示すように挿入部12の方向にずらし取り外す
ことができる。これにより、ベース105、湾曲機構1
06が外部に露呈されるようになり、つまりは送気送液
管路分岐部47も外部に露呈されるようになる。
【0052】また、図10に示すように、送気チューブ
37、送液チューブ38及び送気送液チューブ49の接
続端部は、いずれも接続口金135とテーパ管139に
よりその内外両周面が挟まれ、さらに締付リング138
を接続口金135に対してねじ込むことで、テーパ管1
39が接続口金135のテーパー状面に押し付けられ、
接続口金135とテーパ管139の間で挟持されてい
る。
【0053】(効果)送気送液操作ボタン58の操作に
より噴出ノズル20に気体や液体を噴出させることがで
きると共に挿入部12の内径及び外径を小さくすること
ができる。
【0054】送気送液管路分岐部47が吸引管路分岐部
51及び湾曲機構106と干渉することがないので、送
気送液管路分岐部47の破損、送気チューブ37、送液
チューブ38及び送気送液チューブ49の折れ、湾曲機
構106の駆動機構部分の破損等を引き起こすことがな
い。
【0055】また、ループ49aにより送気送液管路分
岐部47と送気送液チューブ49の接続部に加わるスト
レスを未然に吸収することができ、該接続部の破損を招
くことがない。同様に、送気送液チューブ49の先端部
17における接続部での破損を招くこともない。
【0056】また、補強部材119と接続環113を取
り外すのみで、第1の外装体111を取り外し、送気送
液管路分岐部47が外部に露呈されるため、送気送液管
路分岐部47が破損してもそれを簡便に交換することが
可能である。
【0057】また、送気送液チューブ49が挿入部12
内にて破損した場合、先端部17における送気送液チュ
ーブ49の接続部、及び送気送液管路分岐部47と送気
送液チューブ49の接続部を外し、引き抜くことで簡便
に交換が可能となる。
【0058】また、送気送液管路分岐部47との接続部
においても締付リング138を取り外すことで簡便に送
気チューブ37、送液チューブ38及び送気送液チュー
ブ49を取り外すことが可能となる。
【0059】図3に示される構成、つまり送気送液管路
分岐部47を送気送液シリンダ71に直接に接続するよ
うにすれば、送気送液管路分岐部47と送気送液シリン
ダ71を連接する管路が不要となるため、該管路の分、
費用を削減することができる。
【0060】[第2実施形態]図11乃至図15を用い
て本発明の第2実施形態を説明する。 (構成)内視鏡2の挿入部12の内部には気体及び液体
を供給する管路送気送液チューブ49が配されており、
送気送液チューブ49は先端部17において噴出ノズル
20へ接続されている。また、送気送液チューブ49は
噴出ノズル20に接続されない一端を送気送液管路分岐
部47に接続しており、送気送液管路分岐部47には気
体を供給する送気チューブ37、液体を供給する送液チ
ューブ38が接続されている。送気チューブ37及び送
液チューブ38は、ユニバーサルコード13内を通り、
コネクタ部14にて対応する送気口金31と送液口金3
2にそれぞれ開口している。
【0061】さらに、コネクタ部14には、送気口金3
1の近傍にこれと同様に形成された第2の送気口金15
1が設けられており、第2の送気口金151は送液口金
32の近傍に配された加圧口金34に接続されている。
【0062】また、挿入部12内には処置具挿通チャン
ネル21の一部を兼ねた吸引管路152が配され、吸引
管路152の先端は先端部17に開口した先端開口部2
2に通じている。吸引管路152は一旦吸引管路分岐部
51を介してユニバーサルコード13内を通りコネクタ
部14に設けられた吸引口金33に接続されている。
【0063】操作部11には送気送液操作ボタン153
と吸引操作ボタン154が設けられ、送気送液操作ボタ
ン153と吸引操作ボタン154は防水性を有する電気
接点より構成されている。特に送気送液操作ボタン15
3は接点を少なくとも2段有したものよりなる。
【0064】送気送液操作ボタン153には導電性を有
する線である送気送液信号ケーブル155が接続され、
吸引操作ボタン154には吸引信号ケーブル156が接
続され、送気送液信号ケーブル155と吸引信号ケーブ
ル156はユニバーサルコード13内を通り、コネクタ
部14の外部へ露呈して設けられた、導電性を有した送
気送液信号接点157と吸引信号接点158に別々に接
続されている。
【0065】次に、図12を用いて、この内視鏡2が接
続される光源装置160の構成について説明する。この
光源装置160の本体161には内視鏡2のコネクタ部
14が接続される、コネクタ受け162が設けられてお
り、本体161の内部にはライトガイド口金35へ導か
れる光の発生源であるランプ165、内視鏡2の送気管
路へ気体を送り込むための送気ポンプ166が配されて
いる。
【0066】送気ポンプ166の排出管路167にはこ
れより分岐して送気口金31へ気体を導くための管路で
ある第1の送気管路168と、第2の送気口金151へ
気体を導くための管路である第2の送気管路169が続
けて接続されている。第1の送気管路168と第2の送
気管路169にはその管路を開閉するための、第1のバ
ルブ171、第2のバルブ172が介挿して設けられて
いる。
【0067】また、送気ポンプ166と第1のバルブ1
71又は第2のバルブ172の間の管路部分には第1の
リーク管路173が接続されており、第1のリーク管路
173の他端は外部に開口されている。この第1のリー
ク管路173の途中にはこの管路を開閉するための第3
のバルブ174が設けられている。
【0068】これとは別に、両端を光源装置160には
外部にて開口されている管路である吸引補助管路176
が配設されている。この吸引補助管路176には途中か
ら分岐する第2のリーク管路177が接続されている。
第2のリーク管路177の先端は開口されている。ま
た、吸引補助管路176及び第2のリーク管路177に
は管路を開閉するための第4のバルブ178、第5のバ
ルブ179が設けられている。
【0069】コネクタ受け162にはコネクタ部14を
接続した場合において上記送気送液信号接点157と吸
引信号接点158に電気的に接続されるように送気送液
信号受信部181、吸引信号受信部182が設けられて
おり、この送気送液信号受信部181、吸引信号受信部
182は信号線183を通じて演算回路よりなる信号処
理回路184に接続されている。信号処理回路184は
送気送液信号受信部181、吸引信号受信部182のみ
ならず、送気ポンプ166、第1のバルブ171、第2
のバルブ172、第3のバルブ174、第4のバルブ1
78及び第5のバルブ179にも接続されている。信号
処理回路184の信号処理の制御内容については図14
及び図15に示すようになっている。
【0070】送液タンク9に接続される加圧チューブ4
1は図13で示すように構成されている。つまり加圧チ
ューブ41には導液チューブ185が形成されており、
送気口金31から加圧チューブ41の管路を通じて送液
タンク9内に加圧空気を送り込み、送液タンク9の内部
空間を加圧する。送液タンク9内に準備された液体は導
液チューブ185の管路を通じて送液口金32に押し出
される。その他の構成については第1実施形態の構成と
同様により説明を省略する。
【0071】(作用)内視鏡2のコネクタ部14を光源
装置160のコネクタ受け162に接続することで、送
気口金31は第1の送気管路168と連接し、第2の送
気口金151は第2の送気管路169と連接するように
なる。この際に、送気送液信号接点157と吸引信号接
点158がそれぞれ対応する送気送液信号受信部181
と吸引信号受信部182と電気的に接続される。
【0072】ここで、図14に示すように、送気送液操
作ボタン153を何も操作しない場合、第3のバルブ1
74(V3)が開放され、第1のバルブ171(V
1)、第2のバルブ172(V2)は閉め切られてい
る。よって、送気ポンプ166より送り出される加圧気
体は排出管路167から第1のリーク管路173を通り
外部に排出される。
【0073】次に、送気送液操作ボタン153を1段目
の接点まで押し込み入力(送気)すると、第1のバルブ
171が開放され、第2のバルブ172と第3のバルブ
174とは閉め切られる。よって、送気ポンプ166よ
り送り出される気体は排出管路167から第1の送気管
路168及び送気口金31を順次通り内視鏡2の送気チ
ューブ37内へ送り込まれる。
【0074】さらに、送気送液操作ボタン153の2段
目の接点位置まで押し込む入力(送液)を行うと、第2
のバルブ172が開放され、第1のバルブ171と第3
のバルブ174とは閉め切られる。よって、送気ポンプ
166より送り出される気体は排出管路167から第2
の送気管路169、第2の送気口金151、加圧口金3
4を通り、送液タンク9に設けられた加圧チューブ41
を通じて送液タンク9へ送り込まれる。送液タンク9内
へ送り込まれた気体はそのタンク内の空間を加圧し、送
液タンク9内に準備された液体を導液チューブ185へ
押し出す。導液チューブ185へ押し出された液体は送
液口金32を介して送液チューブ38へ送り込まれる。
【0075】次に、送気送液操作ボタン153の接点を
1段目(送気)に戻すと、信号処理回路184は送気ポ
ンプ166の出力を一定時間(T)上昇させる信号を出
力する。これと同時に、第2のバルブ172を閉め切
り、第1のバルブ171を開放する。これにより、送気
チューブ37へ以前に実施された送気圧よりも高圧の気
体が一定時間送り込まれる。また、吸引チューブ39に
ついては、図示されない管路を用いて、吸引口金33と
吸引補助管路176を接続し、吸引補助管路176を図
示されない吸引装置に接続する。
【0076】この際、吸引補助管路176から第2のリ
ーク管路177が分岐する位置は第4のバルブ178が
接続される位置よりも吸引装置側に設けられている。
【0077】図15に示されるように、吸引操作ボタン
154より信号が何も入力されない状態では、第4のバ
ルブ178は閉め切られ、第5のバルブ179は開放さ
れている。よって、吸引装置は第2のリーク管路177
より外気を吸引することとなる。
【0078】吸引操作ボタン154より信号を入力する
と、第5のバルブ179が閉め切られ、第4のバルブ1
78が開放される。よって、吸引チューブ39を介し
て、先端開口部22より吸引することができる。その他
の作用については、第1実施形態と同様にて説明を省略
する。
【0079】(効果)第1実施形態の効果に加えて、送
気送液制御弁45、吸引制御弁46を管路構成に加える
必要性がないため、簡便な管路構成にすることができ
る。また、送液後、高圧の送気を行うことで、送気送液
チューブ49内に残留する液体を短時間にて除去するこ
とが可能となり、送液と送気の切り替え時間を短くする
ことができる。
【0080】[第3実施形態]図16乃至図22を用い
て、本発明の第3実施形態を説明する。
【0081】(構成)図16は、挿入部12の先端部1
7付近に送気送液管路分岐部を設けた方式の管路構成を
示すものである。送気チューブ37、送液チューブ38
はその内径が同一の硬質のパイプ状の部材である第1の
接続管201及び第2の接続管202の後端突出部に外
嵌して接続され、さらに送気チューブ37、送液チュー
ブ38の接続部の外周には糸203等が巻かれ、縛られ
ている。
【0082】第1の接続管201及び第2の接続管20
2の先端部分は、先端部17の本体部材を構成する硬質
の先端硬質部204に形成された透孔である取付け路2
05に接着、半田またはロー付け等により気密的に接続
されている。取付け路205は第1の接続管201を接
続する管路部分と第2の接続管202を接続する管路部
分を噴出ノズル20に通じる管路部分に合流させる略Y
の字状に分岐した管路としてある。
【0083】また、先端硬質部204の先端側部分には
電気的絶縁性を有する例えば樹脂等より形成されたキャ
ップ状の先端カバー206が固着されている。先端カバ
ー206には取付け路205と連通する透孔207が形
成されており、この透孔207には上記噴出ノズル20
が挿入されて固定されている。噴出ノズル20は円柱状
の部材により形成され、その軸方向に沿って内孔208
が形成されている。内孔208の内径は噴出ノズル20
に通じる取付け路205の管路部分の内径と同一にて形
成されている。噴出ノズル20の先端には外部に露出す
る頭部209が形成され、その頭部209の側壁には、
対物レンズ19に対向した噴出ノズル噴出口210が開
口している。
【0084】ここで、送気チューブ37から第1の接続
管201及びこれを取り付ける取付け路205の管路部
分に至る送気管路の部分は等しい径で形成され、その内
径をAとし、送液チューブ38から第2の接続管202
及びこれを取り付ける取付け路205の管路部分に至る
送液管路の部分は等しい径で形成され、その内径をWと
し、噴出ノズル20を取り付ける取付け路205の管路
部分から噴出ノズル20の内孔208における管路部分
は等しい径で形成され、その内径をNとしたとき、N≦
W<Aとなるように構成されている。また、噴出ノズル
噴出口210の開口幅をnとした場合、n≦Nとなるよ
うに構成されている。
【0085】図16の場合は挿入部12の先端部17付
近に送気送液管路分岐部を設けた方式のものの例である
が、本発明では図17で示すような管路構成をとる。つ
まり、送気チューブ37、送液チューブ38は先端部1
7から離れた後方に位置した送気送液管路分岐部47に
て1本の送気送液チューブ49に合流する。送気送液チ
ューブ49は硬質のパイプ状部材よりなる第3の接続管
213に接続され、第3の接続管213の先端が先端硬
質部204の直線的な取付け路205に気密接続され
る。このような管路構成において、送気送液チューブ4
9の管路内径をDとしたとき、N≦D≦W<Aとして構
成されていてもよい。
【0086】上記構成において、各管路の内径をA、
W、N、Dとしたが、各管路の断面積をSA 、SW 、S
N 、SD とした場合には、SN ≦SD ≦SW <SA と構
成してなる。この際に、噴出ノズル噴出口210の断面
積をSn とすれば、Sn ≦SNとなるように構成してあ
る。
【0087】また、図19に示すように、送気チューブ
37の内部に送液チューブ38を配した管路構成におい
て、図20に示すように、硬質のパイプ部材で、その周
面上に複数の透孔である通気口220を形成した第1の
内管221に送液チューブ38の先端部が接続されてい
る。第1の内管221の外周には、通気口220を覆う
ように第1の外管222が気密固着されている。第1の
外管222には送気チューブ37の先端が気密的に接続
されている。
【0088】送気チューブ37及び送液チューブ38
の、第1の内管221と第1の内管221に接続されな
い他端においても同様に、送気チューブ37は第2の内
管225に接続され、送液チューブ38は第2の外管2
26に接続されている。
【0089】この場合、送液チューブ38の外周と送気
チューブ37の内周により構成される送気管路の断面積
は送液チューブ38内で構成される送液管路の断面積よ
りも大きく構成されている。また、複数の通気口220
による総面積は、送液チューブ38の外周と送気チュー
ブ37の内周による送気管路の断面積とほぼ同一になる
ように構成されている。
【0090】図21に示されるように、1本のチューブ
体である2ルーメンチューブ230として構成の場合に
は、送気管路231と送液管路232の2つの管路が構
成されている。2ルーメンチューブ230は図22に示
すように、送気送液管路分岐部47にその送気管路23
1と送液管路232を接続している。ここにおいても、
送気管路231の断面積は送液管路232の断面積より
も大きく形成されている。その他の構成については、第
1、第2実施形態と同様にて説明を省略する。
【0091】(作用)図16の構成においては、送気チ
ューブ37の内径Aが噴出ノズル20に導かれる取付け
路205の管路部分の内径Nよりも大きいため、取付け
路205に流入する気体の流速が送気チューブ37を流
れる気体の流速よりも早くなる。また、送液チューブ3
8の内径が取付け路205の管路部分の内径以上となっ
ているため、取付け路205に流入する液体の流速が送
液チューブ38を流れる液体の流速よりも遅くなること
はない。
【0092】図17乃至図22の構成においては、送気
送液チューブ49の管路内に流入する気体の流速が、送
気チューブ37の管路内を流れる気体の流速よりも早く
なる。
【0093】送液チューブ38より送気送液チューブ4
9内に送液した後に、送気チューブ37より送気した場
合、送気送液チューブ49内の残水を早く除去すること
ができる。
【0094】加えて、噴出ノズル噴出口210の開口幅
nが取付け路205の内径Nよりも小さいため、噴出ノ
ズル噴出口210から噴出する気体及び液体の噴出速度
は各管路内を流れる気体及び液体の流速よりも早い。
【0095】その他の作用については、第1、第2実施
形態と同様にて説明を省略する。
【0096】(効果)第1及び第2実施形態の効果に加
えて、噴出ノズル29の噴出口210より噴出される液
体にて、対物レンズ19の外表面に付着した汚物を除去
する能力が向上する。また、対物レンズ19の外表面に
付着した水滴等を除去する能力が向上する。さらに、送
液後の送気への切り替えが短時間に行える。
【0097】[第4実施形態]図23乃至図26を用い
て本発明の第4実施形態を説明する。 (構成)図23は挿入部12の先端部17の図24中の
Q−Q線に沿う部分の横断面図である。図24は図23
中のΖ−Ζ線に沿う部分の断面図である。図25は挿入
部12の先端部17の図26中のR−R線に沿う部分の
横断面図である。図26は図25中のP−P線に沿う部
分の断面図である。
【0098】図23に示されるように、先端部17の先
端硬質部241には吸引チューブ(処置具挿通用チャン
ネルを兼用)242、ライトガイドファイバ243、撮
像ユニット部244及び送気送液チューブ245が互い
に近接して配されている。
【0099】図24に示すように、吸引チューブ242
は先端部17の先端硬質部241に嵌挿した円管状の吸
引接続管246の後端部に外嵌し、さらにその外周面上
に糸247等を巻き付けて固定されている。
【0100】また、吸引接続管246は吸引チューブ2
42が接続されない一端を先端硬質部241に形成され
た透孔248に挿入し、接着剤または半田、ロー付け等
にて気密接続されている。
【0101】ライトガイドファイバ243の先端部は硬
質のパイプ状の部材であるライトガイド前側口金251
に挿入して固着され、ライトガイド前側口金251より
挿入部12側においてはチューブ体よりなるライトガイ
ド保護チューブ252が外装されている。ライトガイド
保護チューブ252はライトガイド前側口金251の後
端に外嵌し接着等により接続されている。
【0102】先端硬質部241には先端カバー253が
固着され、先端カバー253が固着されない端には複数
個連接した円管状の湾曲短管255の先端が接続されて
おり、さらに湾曲短管255はリベット256により複
数個回動自在に連接されている。複数個連接された湾曲
短管255の外周には金属線または高分子繊維を筒状に
編んだり組んだりした湾曲被覆編線257が配されてお
り、湾曲被覆編線257の外周にはさらにゴム、エラス
トマー等の伸展性を有するチューブ体よりなる湾曲被覆
ゴム258が配され湾曲管部16を構成している。ま
た、最先端の湾曲短管255には湾曲機構に一端を固定
された湾曲操作ワイヤ259が固定されている。
【0103】吸引接続管246と吸引チューブ242の
接続部はライトガイド前側口金251とライトガイド保
護チューブ252の接続部分よりも挿入部12の基端側
にずらして配されている。
【0104】上記構成に加えて、図25、図26に示す
ように、先端硬質部241のライトガイド前側口金25
1が接続される透孔部248において、先端硬質部24
1の面を先端側にずらして設けてある第1の段差部26
1及び第2の段差部262が形成されている。
【0105】第1の段差部261はライトガイド前側口
金251とライトガイド保護チューブ252の接続部の
最大外径よりも大きな内径を有する開口よりなる。
【0106】第2の段差部262はライトガイド前側口
金251とライトガイド保護チューブ252の接続部の
最大外径よりも大きい幅よりなる切り欠き状の段差より
なる。第1の段差部261及び第2の段差部262の段
差量Lは、ライトガイド前側口金251とライトガイド
保護チューブ252の接続部の長さと同等かこれ以上に
形成されている。その他の構成については、第1〜第3
実施形態と同様にて説明を省略する。
【0107】(作用)吸引チューブ242と吸引接続管
246の接続部は隣接するライトガイドファイバ243
のライトガイド前側口金251とライトガイド保護チュ
ーブ252の接続部よりも挿入部基端側にずれているた
め、吸引チューブ242と吸引接続管246の接続部外
周とライトガイド保護チューブ252の外周との隙間を
大きく取れる。吸引チューブ242と吸引接続管246
の接続部より基端側に、ライトガイド保護チューブ25
2の外径が大きくなるような部分はなく、吸引チューブ
242を挿入部基端側に向かって引き抜いてもライトガ
イド保護チューブ252と干渉することはない。その他
の作用については、第1〜第3実施形態と同様にて説明
を省略する。
【0108】(効果)第1〜第3実施形態の効果に加え
て、吸引チューブ242を破損し交換修理する場合、吸
引チューブ242と吸引接続管246の接続部を取り外
し、または取り付ける際に、ライトガイド保護チューブ
252との空間を大きく取れるため、そのライトガイド
保護チューブ252を破損し難い。吸引チューブ242
のみを挿入部12の内部より引き抜く際に、ライトガイ
ドファイバ243に干渉し、ライトガイドファイバ24
3を破損することが無く、また、新品の吸引チューブ2
42を挿入する際にその吸引チューブ242を破損して
しまうこともない。
【0109】[第5実施形態]図27乃至図30を用い
て本発明の第5実施形態を説明する。
【0110】(構成)この第5実施形態は内視鏡2の挿
入部12における可撓管部15と湾曲管部16との接続
部の構成の例である。湾曲管部16を構成する湾曲管3
01の基端側部材は金属よりなる円管状の接続管302
の最小外径部に外挿し、固定されている。
【0111】接続管302の、湾曲管301が固定され
ない一端には、内径が最も大きな嵌合部303が形成さ
れており、この嵌合部303には可撓管部15の、帯状
の板を螺旋状にして管状体に形成してなる螺旋管304
と、この螺旋管304の外周に金属線及び高分子繊維を
筒状に編んで形成された編線305が挿入し、接着等に
より固着されている。編線305の外周には樹脂等によ
る外皮樹脂306が気密的に配されている。
【0112】接続管302の内周面には湾曲操作ワイヤ
307を誘導するコイル308の先端が接着または半
田、ロー付け等により固着されている。接続管302
の、コイル308が固着される位置には径方向にその内
径を大きくするように形成された大径部311が形成さ
れており、この大径部311にコイル308が固着され
ている。接続管302には、大径部311と嵌合部30
3の間に大径部311よりも径方向に内径を大きくする
ように形成された溝部312が形成されている。
【0113】尚、大径部311及び溝部312は図29
に示すように、コイル308の外径よりも大きな径より
なる円形状溝に形成されていても良い。また、溝部31
2の長手方向の距離Mは1mm〜10mmの範囲であ
る。その他の構成については第1〜第4実施形態と同様
にて説明を省略する。
【0114】(作用)コイル308と接続管302の固
着部において、接続管302の内周面よりコイル308
が内側に突出する量を少なくすることができる。これに
より、接続管302及びコイル308にて構成される内
空間を広くすることができる。大径部311にコイル3
08を固着する場合の接着剤または半田が溝部312に
流れ込み、大径部311以外でコイル308が接続管3
02に固着することはない。溝部312によりコイル3
08が大径部311より螺旋管304の内周面に緩やか
に変位し、湾曲操作ワイヤ307が本部位で急激に折れ
ない。
【0115】(効果)第1〜第4実施形態の効果に加
え、挿入部12において、可撓管部15と湾曲管部16
との接続部において、外径を小さく構成することができ
る。湾曲操作ワイヤ307の耐久性を低下させることが
ない。大径部311、溝部312を図29で示すよう
に、円形断面にて形成することで、図28での形状のも
のよりも加工が簡便である。
【0116】本発明は前述した実施形態のものに限定さ
れない。また、上記実施形態の説明によれば少なくとも
以下に列記する事項及びその任意の組み合わせの事項の
ものが得られる。
【0117】<付記> 付記項1.基端に操作部を有する挿入部と、この挿入部
の先端に設けられた先端部材と、先端部材に観察窓の外
表面に対向して設けられた噴出ノズルと、噴出ノズルに
接続され、その噴出ノズルに気体及び液体を供給する送
気送液管路と、送気送液管路に分岐部を介して接続され
た送気管路及び送液管路を有し、送気管路及び送液管路
から分岐部を通じて上記送気送液管路に送気送液を行う
ようにした内視鏡において、挿入部内空間の断面積より
も大きな断面積を有する、膨大部を挿入部よりも手元側
部位に設け、この膨大部内に上記分岐部を配したことを
特徴とする内視鏡。
【0118】付記項2.先端部材には、処置具の誘導及
び汚物の吸引を行う管路が接続されており、この管路
は、膨大部において一部を内視鏡外部に開口する鉗子挿
通分岐部に接続された内視鏡において、送気管路と送液
管路の分岐部は、鉗子挿通分岐部よりも手元側に配され
ていることを特徴とする付記項1記載の内視鏡。 付記項3.送気管路と送液管路の分岐部は、操作部の把
持部の内部に形成された膨大部内に配されていることを
特徴とする付記項1,2記載の内視鏡。
【0119】付記項4.送気管路と送液管路の分岐部
は、送気送液切替え用弁に直接に接続されていることを
特徴とする付記項1記載の内視鏡。
【0120】付記項5.送気管路及び送液管路を通じて
送気送液を行う切替え機構を設け、切替え機構は、内視
鏡または内視鏡が接続される周辺機器に設けられた制御
手段により制御することを特徴とする付記項1記載の内
視鏡。 付記項6.制御手段は、操作部に設けられたスイッチの
操作により機能することを特徴とする付記項5記載の内
視鏡。
【0121】付記項7.制御手段は、液体の供給後、気
体の供給操作をした場合において送気管路内に設定され
た気体の供給圧力よりも大きな圧力よりなる気体を一定
時間供給するように制御することを特徴とする付記項5
記載の内視鏡。 付記項8.一定時間とは、10秒以内であることを特徴
とする付記項7記載の内視鏡。 付記項9.送気管路と送液管路の分岐部は、湾曲操作機
構が配された部位よりも、挿入部側に配設されているこ
とを特徴とする付記項1,2記載の内視鏡。
【0122】付記項10.送気管路と送液管路の分岐部
は、操作部を構成する外装体の一部を取り外すことで、
外部に露呈される部位に配設されたことを特徴とする付
記項1記載の内視鏡。
【0123】付記項11.噴出ノズルに接続される気体
及び液体を供給する送気送液管路は、送気管路と送液管
路の分岐部に着脱可能に接続されていることを特徴とす
る付記項1記載の内視鏡。 付記項12.着脱可能な接続方式は、管路の内外周を同
時に管状体にて挟持することを特徴とする付記項11記
載の内視鏡。
【0124】付記項13.噴出ノズルに接続される気体
及び液体を供給する送気送液管路は、少なくとも1回の
ループを形成し、送気管路と送液管路の分岐部に接続さ
れていることを特徴とする付記項1記載の内視鏡。
【0125】付記項14.ループは、膨大部において形
成されていることを特徴とする付記項13記載の内視
鏡。
【0126】付記項15.送気管路と送液管路の分岐部
は、操作部内の部材にネジ等により固定されていること
を特徴とする付記項1記載の内視鏡。
【0127】付記項16.送気管路と送液管路の分岐部
は、硬質のパイプ材をY字状に組み合わせて構成されて
いることを特徴とする付記項1記載の内視鏡。 付記項17.送気管路と送液管路の分岐部は、樹脂成
型、アルミダイキャスト、ロストワックス成型、メタル
モールド等の成型物により形成されていることを特徴と
する付記項1記載の内視鏡。
【0128】付記項18.送気管路と送液管路の分岐部
は、送気管路と、送液管路と、送気送液管路とが接続さ
れるそれぞれの接続端部が挿入部の長手軸方向に平行で
あることを特徴とする付記項1記載の内視鏡。 付記項19.送気管路と送液管路の分岐部は、操作部の
ベースに固定するようにしたことを特徴とする付記項1
5記載の内視鏡。
【0129】付記項20.挿入部の先端部材に設けられ
た観察窓と、この観察窓の外表面に対向して設けられた
噴出ノズルと、挿入部内に形成され上記噴出ノズルに連
通する送気管路及び液体管路を有する内視鏡において、
送気管路の管路抵抗が、噴出ノズルの円筒部内の管路抵
抗よりも小さくなるように構成されていることを特徴と
する内視鏡。
【0130】付記項21.噴出ノズルの円筒部の内部断
面積SN 、送気管路の内部断面積SA との間の関係が、
N <SA となるように構成されていることを特徴とす
る付記項20記載の内視鏡。 付記項22.噴出ノズルの円筒部の内径N、送気管路の
内径Aとの間の関係が、N<Aとなるように構成されて
いることを特徴とする付記項20記載の内視鏡。 付記項23.噴出ノズルに接続される液体管路の管路抵
抗が、噴出ノズルの円筒部内の管路抵抗以下となるよう
に構成されていることを特徴とする付記項20記載の内
視鏡。
【0131】付記項24.噴出ノズルに接続される液体
管路の内部断面積をSW とした場合、SN ≦SW となる
ことを特徴とする付記項23記載の内視鏡。
【0132】付記項25.噴出ノズルに接続される液体
管路の内径をWとした場合、N≦Wとなるように構成さ
れていることを特徴とする付記項23記載の内視鏡。
【0133】付記項26.噴出ノズルに1つの管路であ
る送気送液管路が接続され、送気送液管路より送気管路
と液体管路に分岐してなる管路を有する内視鏡におい
て、送気管路の管路抵抗が最も小さく、送気送液管路の
管路抵抗が噴出ノズルの円筒部内管路抵抗以下となるよ
うに構成されていることを特徴とする付記項20記載の
内視鏡。
【0134】付記項27.送気送液管路の内部断面積を
D とすると、SN ≦SD <SA となるように構成され
ていることを特徴とする付記項26記載の内視鏡。
【0135】付記項28.送気送液管路の内径をDとし
た場合、N≦D<Aとなるように構成されていることを
特徴とする付記項26記載の内視鏡。 付記項29.送気送液管路の管路抵抗と液体管路の管路
抵抗が同一に構成されていることを特徴とする付記項2
6記載の内視鏡。
【0136】付記項30.SD =SW であることを特徴
とする付記項29記載の内視鏡。 付記項31.D=Wであることを特徴とする付記項29
記載の内視鏡。 付記項32.噴出ノズルの観察窓の外表面に対向する開
口部の断面積は、噴出ノズルの円筒部の断面積よりも小
さいことを特徴とする付記項20記載の内視鏡。
【0137】付記項33.液体管路は、送気管路の内部
に配せられていることを特徴とする付記項20、26記
載の内視鏡。
【0138】付記項34.液体管路と、送気管路は、1
本のチューブ内に形成された2つのルーメンより構成さ
れていることを特徴とする付記項20、26記載の内視
鏡。
【0139】付記項35.送気送液管路が送気管路と液
体管路に分岐する分岐部において、分岐部に形成される
管路の抵抗は、接続される各管路の管路抵抗以上になる
ように構成されていることを特徴とする付記項26記載
の内視鏡。 付記項36.分岐部に形成される管路の断面積は、これ
に接続される各管路の断面積と同一になるように形成さ
れていることを特徴とする付記項35記載の内視鏡。
【0140】付記項37.分岐部に形成される管路の内
径は、接続される各管路の内径と同一になるように形成
されていることを特徴とする付記項35記載の内視鏡。 付記項40.先端部材に、気体及び液体を供給する管
路、処置具の誘導及び汚物の吸引を行う管路と、照明光
あるいは観察像を導くファイバーバンドルを固定してな
る内視鏡において、各管路は、硬質のパイプ材を介して
先端部材に接続され、ファイバーバンドルは、硬質のパ
イプ材に挿入され先端部材に接続されており、少なくと
も一つの接続部は他の接続部に対して挿入部方向にずら
して配されていることを特徴とする内視鏡。
【0141】付記項41.各管路、ファイバーバンドル
の先端部材への接続部のうち、隣接する接続部が、互い
に挿入部方向にずれていることを特徴とする付記項40
記載の内視鏡。 付記項42.各管路、ファイバーバンドルの先端部材へ
の接続部のうち、処置具の誘導及び汚物の吸引を行う管
路の接続部が最も挿入部基端側に位置していることを特
徴とする付記項40記載の内視鏡。 付記項43.処置具の誘導及び汚物の吸引を行う管路の
接続部が、隣接する管路及びファイバーバンドルよりも
挿入部基端側に位置していることを特徴とする付記項4
2記載の内視鏡。
【0142】付記項44.接続部は、硬質のパイプ部材
の外周に、管路及び保護チューブが被嵌されて形成され
てなることを特徴とする付記項40記載の内視鏡。 付記項45.接続部は、硬質のパイプ部材の外周に、管
路及び保護チューブが被嵌されたうえ、糸等の部材によ
り被嵌部を巻回されてなることを特徴とする付記項44
記載の内視鏡。 付記項46.硬質のパイプ部材は、先端部材に溶接、半
田または接着等により固着されていることを特徴とする
付記項40記載の内視鏡。
【0143】付記項47.先端部材と硬質のパイプ部材
の固着部は、挿入方向に位置がずれて設けられているこ
とを特徴とする付記項40、41記載の内視鏡。 付記項48.先端部材と硬質のパイプ部材の固着部のず
れは、先端部材に挿入方向に設けられた段差により形成
されることを特徴とする付記項47記載の内視鏡。 付記項49.先端部材において、挿入方向に設けられた
段差は、段差部に接続される各管路及びファイバーバン
ドルの外径よりも大きく形成された、開口部であること
を特徴とする付記項48記載の内視鏡。
【0144】付記項50.開口部は、段差部に接続され
る各管路及びファイバーバンドルと硬質のパイプ部材と
の接続部の外径よりも大きく形成されたことを特徴とす
る付記項49記載の内視鏡。
【0145】付記項60.基端に操作部を有する細管状
の挿入部と、挿入部の端部に構成された、複数のリング
状部材を回動自在に接続されて構成され、上下左右に湾
曲可能な湾曲管部と、湾曲管部の先端に設けられた先端
部材とからなり、挿入部と湾曲管部とを接続する接続管
の内面に、湾曲操作ワイヤを案内するコイルが固着され
てなる挿入部を備えた内視鏡において、接続管の内面の
一部に、径方向に一部内径の大きな大径部を形成し、該
大径部にコイルを固着したことを特徴とする内視鏡。
【0146】付記項61.大径部は、接続管の最小内径
部の長手方向の全長にわたり形成されていることを特徴
とする付記項60記載の内視鏡。
【0147】付記項62.大径部は、コイルの半径と同
一かこれ以上の半径よりなる円状溝であることを特徴と
する付記項60記載の内視鏡。
【0148】付記項63.接続管のコイル固着部と挿入
部の可撓管部が当接する部位間には、大径部よりも、そ
の内径が径方向に大きく形成された溝部が形成されてい
ることを特徴とする付記項60記載の内視鏡。
【0149】付記項64.溝部は大径部が形成されてい
る部位と、可撓管部が当接する部位間のみに形成されて
いることを特徴とする付記項63記載の内視鏡。
【0150】付記項65.溝部の長手方向の長さは、1
mm以上であることを特徴とする付記項63記載の内視
鏡。
【0151】付記項66.溝部の長手方向の長さは、1
0mm以下であることを特徴とする付記項63記載の内
視鏡。
【0152】付記項67.接続管の内径は、挿入部の可
撓管部の内径と略同一であることを特徴とする付記項6
0記載の内視鏡。
【0153】付記項68.溝部は、大径部の半径よりも
大きな半径よりなる円状溝よりなることを特徴とする付
記項63記載の内視鏡。
【0154】・付記項1〜3、5〜6に係る作用は、挿
入部内に配された、気体及び液体を供給する管路を1つ
とすることで、挿入部を細径化できると言うことであ
る。
【0155】・付記項4、15に係る作用は、送気管路
と送液管路の分岐部を操作部内の切替え用弁装置または
その他の構成部に固定することで、分岐部が操作部内で
移動してしまうことを防止し、分岐部が湾曲機構等に干
渉することを防止できると言うことである。
【0156】・付記項7〜8に係る作用は、気体及び液
体を供給する1つの管路に、送液後に大きな圧力よりな
る気体を一定時間供給することで、液体の除去が短時間
で行え、液体と気体の供給の切り替え時間を短縮できる
と言うことである。 ・付記項9に係る作用は、送気管路と送液管路の分岐部
が操作部内において移動しても、湾曲操作機構に干渉し
ないと言うことである。 ・付記項10〜12に係る作用は、操作部を構成する外
装体の一部を取り外すことで、送気管路と送液管路の分
岐部が露呈され、分岐部とこれに接続される各管路の着
脱が可能であると言うことである。
【0157】・付記項13、14に係る作用は、挿入部
の曲げ及び湾曲部の湾曲動作により、挿入部内に配され
た、気体及び液体を供給する管路に長手方向に張力また
は圧縮力が加わった場合、ループ部にてこの張力または
圧縮力を吸収することができ、気体及び液体を供給する
管路と噴出ノズルとの接続部及び送気管路と送液管路の
分岐部との接続部に力がかからないと言うことである。
・付記項16、17に係る作用は、送気管路と送液管路
の分岐部の構成及び組み立てが簡便にできると言うこと
である。
【0158】・付記項20〜22、26〜28、32、
35〜39に係る作用は、噴出ノズルよりも、気体の供
給される上流側の管路(送気管路)内径及び断面積が大
きいことにより、噴出ノズルへ流入する気体の流量が増
加し、これにより噴出ノズルの開口部における流速が早
くなり、観察窓表面に付着した水滴等を除去する能力が
上がると言うことである。
【0159】・付記項23〜25、29〜31、32、
35〜39に係る作用は、噴出ノズルよりも、液体の供
給される上流側の管路(液体管路)内径及び断面積が同
等かこれ以上に構成されていることにより、噴出ノズル
ヘ流入する液体の流量が低下することが無く、噴出ノズ
ルの開口部における流速が低下しないため、観察窓に付
着した汚物等を除去する能力が低下しないと言うことで
ある。
【0160】・付記項33、34に係る作用は、液体管
路が送気管路の内部に配されていることで、挿入部内に
上記各管路は1本の管路として配することができ、挿入
部内において他の内蔵物と干渉することがないと言うこ
とである。
【0161】・付記項40〜50に係る作用は、処置具
の誘導及び汚物の吸引を行う管路の先端部材との接続部
が、隣接する他の内蔵物と先端部材の接続部よりも、手
元側にずれていることで、隣接する他の内蔵物の接続部
が太径化していても、処置具の誘導及び汚物の吸引を行
う管路の交換作業に障害となることが無く、作業が簡便
に行えると言うことである。
【0162】・付記項60〜62に係る作用は、接続管
の大径部にコイルを固定することで、接続管とコイルに
より囲まれる空間が広く形成でき、接続管の内径を小さ
く形成した場合においても、該空間部に配する内蔵物を
小さく形成する必要が無く、ここで、挿入部の外径を小
さく形成させることができると言うことである。また、
接続管の肉厚を全周にわたって薄くしていないので、接
続管自体の強度も低下しない。
【0163】・付記項63〜68に係る作用は、大径部
にコイルが固着される部位から、挿入部の可撓管部の内
径にコイルが移行する間に、溝部が形成されていること
で、コイルは溝部の範囲で配設される半径方向を徐々に
可撓管の内径にまで変化することができる。よって、コ
イルが接続管部分で急激な半径方向への位置変化で座屈
することがない。また、コイルと接続管の固着部におい
て、固着手段である半田またはロー付け等が溝部へ流れ
込み、コイルと接続管が大径部以外にて固着することが
ないと言うことである。
【0164】付記項1〜3、5〜8に記載の構成による
と、送気及び送液管路を有する内視鏡において、内視鏡
の挿入部を細径化することができることに加えて、送液
と送気の切り替えを短時間にて行えると言う効果が得ら
れる。
【0165】付記項4、9、15に記載の構成による
と、送気及び送液管路を有する内視鏡において、内視鏡
の挿入部を細径化することができることに加えて、湾曲
操作機構に損傷を与えないと言う効果が得られる。
【0166】付記項10〜12に記載の構成によると、
送気及び送液管路を有する内視鏡において、内視鏡の挿
入部を細径化することができることに加えて、管路の修
理交換が簡便にできるという効果が得られる。
【0167】付記項13、14に記載の構成によると、
送気及び送液管路を有する内視鏡において、内視鏡の挿
入部を細径化することができることに加えて、挿入部の
曲げや湾曲部の湾曲動作によって送気・送液管路が操作
部内にて進退されても、送気、送液の各管路の接続部が
破壊されないと言う効果が得られる。
【0168】付記項16、17に記載の構成によると、
送気及び送液管路を有する内視鏡において、内視鏡の挿
入部の細径化することができることに加えて、送気管路
と送液管路の合流部を簡便に形成できると言う効果が得
られる。
【0169】付記項20〜22、26〜28、32、3
5〜39に記載の構成によると、観察窓に付着した水滴
を効率的に除去できるということに加えて、送液後の送
気への切り替え時間を短縮することができると言う効果
が得られる。付記項23〜25、29〜32、35〜3
9に記載の構成によると、観察窓に付着した水滴を効率
的に除去できるということに加えて、観察窓に付着した
汚物の除去能力を低下させないと言う効果が得られる。
付記項33、34に記載の構成によると、送気及び送液
の管路を内視鏡内部に、コンパクトに配すると言うこと
に加えて、送気及び送液管路の合流部において、他の内
蔵物を破損し難いと言う効果が得られる。
【0170】付記項40〜50に記載の構成によると、
内視鏡の先端構成部に、吸引管路、ファイバーバンドル
及び送気送液管路等の内蔵物を密に配設することができ
ると言うことに加え、吸引管路を交換修理する際に、隣
接する内蔵物を破損しないと言う効果が得られる。
【0171】付記項60〜62の記載の構成によると、
内視鏡の湾曲管部と可撓管部の接続部の外径を小さく構
成することができると言うことに加え、各内蔵物を小さ
くせず、機能を低下させることがないと言う効果が得ら
れる。
【0172】付記項63〜68に記載の構成によると、
内視鏡の湾曲管部と可撓管部の接続部の外径を小さく構
成することができると言うことに加え、湾曲機能の耐性
を低下させることがないと言う効果が得られる。
【0173】・実公昭62−38642号公報の問題点
は、外管及び内管の操作部側及び先端側の接続部構造が
煩雑になってしまい、管路の修理交換を行う作業が面倒
であると言う点と、送液から送気に切り替えた場合に、
柔軟性管体に残存した液体を絞り出すように、送気のた
めの管路を確保する為、送気に時間が掛かってしまうと
言うことである。
【0174】付記項20〜39に対する従来技術として
特開平6−46990号公報がある。これの問題点は、
挿入部に配される送液管路と送気管路の断面積の和が、
上記各管路が1本に合流する送気送液管路の断面積と等
しく形成されていることで、送気管路から送気送液管路
に流入する気体の流速が、減少してしまい、送液後に観
察窓の表面に付着した水滴を除去する能力が低下してし
まうと言うことである。
【0175】付記項40〜50に対する従来技術として
特開平6−319690号公報がある。これの問題点
は、吸引管路が先端部材に接続される位置が、隣接する
管路またはライトガイドケーブル等の接続部と同位置に
構成されているため、吸引管路を取り外し、取り付ける
作業時に、上記隣接する管路またはライトガイドケーブ
ル等の接続部を破損してしまう可能性があると言うこと
である。
【0176】付記項60〜68に対する従来技術として
特公平6−16747号公報がある。これの問題点は接
続管の切り欠き部に、内蔵物が入り込んだ際に、切り欠
き部により形成される段差により内蔵物が破損する可能
性があると言うことである。
【0177】・付記項7〜8の目的は、送液から送気へ
の切り替え時間を短縮させることである。 ・付記項4、9、15の目的は、送気管路と送液管路の
分岐部が、湾曲操作機構と干渉することを回避し、湾曲
機構を破損しないことである。 ・付記項13、14の目的は、挿入部の曲げ及び湾曲部
の湾曲動作により、送気送液管路に張力又は圧縮力が加
わっても、管路の接続部が外れるようなストレスが加わ
らないと言うことである。
【0178】・付記項10〜12の目的は、管路の接続
部の修理交換が簡便にできると言うことである。 ・付記項16、17の目的は、送気管路と送液管路の分
岐部を簡便に形成させると言うことである。 ・付記項20〜22、26〜28、32の目的は、観察
窓に付着した水滴を除去を効率的に行えると言うことで
ある。
【0179】・付記項23〜25、29〜31、32の
目的は、噴出ノズルより噴出させる液体の流速を低下さ
せず、観察窓に付着した汚物の除去が効率的に行えると
言うことである。 ・付記項33、34の目的は、2本の送気、送液管路を
挿入部内にコンパクトに配設することである。
【0180】・付記項35〜37の目的は、送気送液管
路が、送気管路と液体管路に分岐する分岐部において、
各管路を流れる気体及び液体に対する管路抵抗が大きく
ならず、観察窓に付着した汚物の除去と観察窓に付着し
た水滴の除去が効率的に行えると言うことである。
【0181】・付記項40〜50の目的は、処置具の誘
導及び汚物の吸引を行う管路の修理交換時に、隣接する
他の内蔵物の接続部を破損せず、容易に交換できると言
うことである。 ・付記項60〜62の目的は、接続管部の外径を小さく
し、内視鏡の挿入部の外径を小さくすることである。 ・付記項63〜68の目的は、コイルが固着部により急
激に折れ曲がることによる破損を無くし、挿入部内の内
蔵物の破損を防止することができると言うことである。
【0182】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、送
気管路及び送液管路を有し、これらを噴出ノズルに接続
するようにした内視鏡において、内視鏡の挿入部の細径
化することができると言う格別な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る内視鏡システムの概略的な
構成の説明図。
【図2】第1実施形態に係る内視鏡の概略的な構成の説
明図。
【図3】上記内視鏡の送気送水制御弁と送気送液分岐部
の縦断面図。
【図4】上記内視鏡の操作部から挿入部にかけての部分
の縦断面図。
【図5】(a)は図4中X−X線に沿う部分の横断面
図、(b)は図4中Y−Y線に沿う部分の横断面図、
(c)は図4中Z−Z線に沿う部分の横断面図。
【図6】上記内視鏡の斜視図。
【図7】上記内視鏡の操作部から挿入部にかけての部分
における配管を示す説明図。
【図8】上記内視鏡の送気送液分岐部の取付け構造の斜
視図。
【図9】上記内視鏡の送気送液分岐部の他の取付け構造
の斜視図。
【図10】上記内視鏡の他の送気送液分岐部の縦断面
図。
【図11】第2実施形態に係る内視鏡の概略的な構成の
説明図。
【図12】第2実施形態における光源装置の説明図。
【図13】第2実施形態における加圧チューブとタンク
の説明図。
【図14】第2実施形態における制御装置の制御手順の
説明図。
【図15】第2実施形態における制御装置の制御手順の
説明図。
【図16】第3実施形態における送気送液管路分岐部の
構造の説明図。
【図17】第3実施形態における送気送液管路分岐部の
他の構造の説明図。
【図18】第3実施形態における噴出ノズルの斜視図。
【図19】第3実施形態における送気チューブと送液チ
ューブの他の構造の斜視図。
【図20】第3実施形態における送気チューブと送液チ
ューブの他の構造の縦断面図。
【図21】第3実施形態における送気チューブと送液チ
ューブのさらに他の構造の斜視図。
【図22】第3実施形態における送気チューブと送液チ
ューブのさらに他の構造の縦断面図。
【図23】第4実施形態における内視鏡の先端部の図2
4中Q−Q線に沿う部分の横断面図。
【図24】第4実施形態における内視鏡の先端部の図2
3中Z−Z線に沿う部分の横断面図。
【図25】第4実施形態における内視鏡の先端部の図2
6中R−R線に沿う部分の横断面図。
【図26】第4実施形態における内視鏡の先端部の図2
5中P−P線に沿う部分の横断面図。
【図27】第5実施形態における内視鏡の可撓管部と湾
曲管部の接続部の縦断面図。
【図28】第5実施形態における内視鏡の先端部の横断
面図。
【図29】第5実施形態における内視鏡の先端部の他の
ものの横断面図。
【図30】第5実施形態における内視鏡の接続管の斜視
図。
【符号の説明】
2…内視鏡、11…操作部、12…挿入部、15…可撓
管部、16…湾曲管部、17…先端部、20…噴出ノズ
ル、21…処置具挿通チャンネル、37…送気チュー
ブ、38…送液チューブ、45…送気送液制御弁、46
…吸引制御弁、47…送気送液管路分岐部、49…送気
送液チューブ、51…吸引管路分岐部、61…膨大部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基端に操作部を有する挿入部と、この挿入
    部の先端に設けられた先端部材と、 先端部材に観察窓の外表面に対向して設けられた噴出ノ
    ズルと、 噴出ノズルに接続され、その噴出ノズルに気体及び液体
    を供給する送気送液管路と、 送気送液管路に分岐部を介して接続された送気管路及び
    送液管路を有し、 送気管路及び送液管路から分岐部を通じて上記送気送液
    管路に送気送液を行うようにした内視鏡において、 挿入部内空間の断面積よりも大きな断面積を有する、膨
    大部を挿入部よりも手元側部位に設け、この膨大部内に
    上記分岐部を配したことを特徴とする内視鏡。
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